JPH0239392Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 この考案は、流し台等のラツク付調理台に関す
るものである。

〔背景技術〕

従来、調理台本体上に、この調理台本体の天板
から延長してラツクを配置したものがある。天板
上では一般に水を使うことが多いため、天板の前
記ラツクに沿う縁部には水切構造を施す必要があ
る。

しかし、天板のラツクに沿う部分の水切構造は
複雑になるという問題があつた。

〔考案の目的〕 この考案は、天板のラツクに沿う部分の水切構
造が簡単なラツク付調理台を提供することを目的
とする。

〔考案の開示〕

この考案のラツク付調理台は、調理台本体上に
この調理台本体の天板から延長してラツクを取付
け、このラツクは、底枠が前記天板の側端面に接
し、かつ棚板の前記底枠よりも前記天板側へ延出
した部分と前記底枠と前記天板の上面とで溝部を
形成したラツク付調理台において、前記棚板の下
面に前記底枠に沿つて嵌合溝を形成し、略Ｚ字状
断面形状を有し中間片が前記棚板の下面に沿い一
方のフランジ片が前記嵌合溝に嵌入され他方のフ
ランジ片が前記溝部を閉蓋した水切部材を設け、
この水切部材と前記底枠と前記天板との間の隙間
に防水パツキングを設けたことを特徴とするもの
である。

この考案の構成によると、ラツクの底枠および
棚板と、調理台本体の天板上面とで構成される溝
部に防水パツキングを配置し、その外側から断面
略Ｚ形の水切部材を配置することにより水切構造
が施せる。水切部材はその一方のフランジ片を棚
板の下面の嵌合溝に差込むことにより取付けられ
る。そのため、構造および組立てが簡単である。

実施例 この考案の一実施例を第１図ないし第７図に基
づいて説明する。このラツク付調理台は、調理台
本体１上にこの調理台本体１の天板２から延長し
てラツク３を取付け、このラツク３は、底枠４が
天板２の側端面に接し、かつ棚板５の底枠４より
も天板２側へ延出した部分と前記底枠４と天板２
の上面とで溝部６を形成したラツク付調理台にお
いて、棚板５の下面に底枠４に沿つて嵌合溝７を
形成し、略Ｚ字状断面形状を有し中間片８ａが棚
板５の下面に沿い一方のフランジ片８ｂが嵌合溝
７に嵌入され、他方のフランジ片８ｃが溝部６を
閉蓋した水切部材８を設け、この水切部材８と前
記底枠４と天板２との間の隙間に防水パツキング
９を設けたものである。

水切部材８はアルミの押出成形品等からなり、
中間片８ａは角パイプ状に形成してある。防水パ
ツキング９はネオプレンスポンジゴム等からな
る。

調理台本体１は第５図のようにＬ形の平面形状
のものであり、天板２の２箇所にシンク１０が設
けてある。調理台本体１の一端に、ラツク３を配
置する広さだけ天板２を除いてあり、第４図のよ
うにこの部分の支持枠１１上にラツク３を載せ
る。ラツク３は第３図のように支持枠１１の下面
からねじ込んだ木ねじ等の固着具１２で固定す
る。

ラツク３は、棚板５と、ラツク天板１３と、前
面板１４と、背面板１５とを有し、棚板５の下面
に底枠４が設けてある。ラツク３の調理台本体１
への取付けは、水切部材８を嵌合溝７に差込んだ
後に行なう。

天板２の後縁およびラツク３と反対の側縁には
第６図のように背板１７を立上げ、かつラツク３
の水切部材８および防水パツキング９と同様な水
切部材８′および防水パツキング９′を設ける。水
切部材８′はフランジ片８ｂに取付孔をあけてお
き、釘等の固着具１９で背板１７に固定する。

この構成によると、ラツク３の底枠４および棚
板５と、調理台本体１の天板２上面とで構成され
る溝部６に防水パツキング９を配置し、その外側
から断面略Ｚ形の水切部材８を配置することによ
り水切構造が施せる。水切部材８はその一方のフ
ランジ片８ｂを棚板５の下面の嵌合溝７に差込む
ことにより取付けられる。そのため、構造および
組立てが簡単である。

なお、前記実施例では水切部材８の中間片８ａ
を角パイプ状としたが、中間片８ａは平板状とし
てもよい。

〔考案の効果） この考案のラツク付調理台は、ラツクの底枠お
よび棚板と、調理台本体の天板上面とで構成され
る溝部に防水パツキングを配置し、その外側から
断面略Ｚ形の水切部材を配置することにより水切
構造が施せる。水切部材はその一方のフランジ片
を棚板の下面の嵌合溝に差込むことにより取付け
られる。そのため、構造および組立てが簡単とい
う効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の要部破断斜視
図、第２図はその調理台のラツク近傍の斜視図、
第３図は同部分の下から見上げて示す斜視図、第
４図は同じくその分解斜視図、第５図は同じくそ
の調理台本体の全体の平面図、第６図は同じくそ
の調理台本体のラツクを設けない端部の斜視図、
第７図は同じくそのラツクと水切部材の斜視図で
ある。 １……調理台本体、２……天板、３……ラツ
ク、４……底枠、５棚板、６……溝部、７……嵌
合溝、８……水切部材、８ａ……中間片、８ｂ，
８ｃ……フランジ片、９……防水パツキング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 調理台本体上にこの調理台本体の天板から延長
   してラツクを取付け、このラツクは、底枠が前記
   天板の側端面に接し、かつ棚板の前記底枠よりも
   前記天板側へ延出した部分と前記底枠と前記天板
   の上面とで溝部を形成したラツク付調理台におい
   て、前記棚板の下面に前記底枠に沿つて嵌合溝を
   形成し、略Ｚ字状断面形状を有し中間片が前記棚
   板の下面に沿い一方のフランジ片が前記嵌合溝に
   嵌入され他方のフランジ片が前記溝部を閉蓋した
   水切部材を設け、この水切部材と前記底枠と前記
   天板との間の隙間に防水パツキングを設けたこと
   を特徴とするラツク付調理台。