JPS6385199A - パルプ及びその製造方法 - Google Patents

パルプ及びその製造方法

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JPS6385199A
JPS6385199A JP23091686A JP23091686A JPS6385199A JP S6385199 A JPS6385199 A JP S6385199A JP 23091686 A JP23091686 A JP 23091686A JP 23091686 A JP23091686 A JP 23091686A JP S6385199 A JPS6385199 A JP S6385199A
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鈴木 武嗣
唐沢 史芳
立花 秀一
小沢 修一
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はパルプ、紙及びパルプの製造方法に係り、詳し
くは、メラミンホルムアルデヒド樹脂架橋体粒子を含む
改良されたパルプ、この改良されたパルプより得られる
紙及び該改良パルプの製造方法に関する。
[従来の技術] 紙の白色度、不透明度及び印刷後の不透明度等の光学的
特性の改善を目的として、カオリン、タルク、ホワイト
カーボン等の微細な粒子や、微細な尿素樹脂を填料とし
て配合することはよく知られている。
例えば、尿素とホルムアルデヒドとのモル比が1:1〜
1:2の不溶、不融性かつ非多孔性の微細粒子の凝集体
構造尿素樹脂を填料として添加することにより、紙の白
色度、不透明度を改善する方法が提案されている(特公
昭5l−2360.)。
また、紙の光学的特性を改善する他の方法として、水を
媒質とするパルプスラリーに尿素とホルムアルデヒドを
酸性触媒の存在下に反応させて繊維組織上にメチレン尿
素沈殿物を、機械的、化学的に固定させ、これを抄紙し
て紙製品を製造する方法が提案されている(特開昭46
−2410)。
[発明が解決しようとする問題点] 前記特公昭51−2360.の方法では、新聞用紙等の
印刷用紙の場合には、紙に印刷を施した際、印刷された
画像が裏面に透けて見える、即ち印刷後の不透明度の改
善効果が不十分であるという欠点があった。また、特開
昭46−2410の方法によっても、印刷後の不透明度
の改善効果は、やはり不十分なものであった。
一般に、尿素とホルムアルデヒドとを反応させて得られ
る微小な架橋体粒子、あるいは微小な無機物粒子等を填
料として紙製品に添加し、それによって紙の光学的特性
を改善する方法において、は、填料の添加量を増やして
やれば、その改善効果は増す、しかしながら、填料の添
加量を増すことは反面、紙の強度を低下させることにつ
ながり、しかも従来の填料では紙の光学的特性として重
要な白色度、不透明度、印刷後不透明度をバランスよく
改善することは困難であった。また、従来の填料では、
抄紙時の歩留りが低く、ツインワイヤー抄造機のように
高速で高いシェアのかかる抄造装置では、均一に高度の
充填を行うことが難しいという問題もあった。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは、上記従来の問題点を解決し、紙製品の光
学的特性、特に印刷後の不透明度を改善することができ
るパルプについて鋭意検討を重ねた結果、特定の方法で
パルプにメラミンホルムアルデヒド樹脂装橋体粒子を含
有させることにより優れた効果が得られることを見出し
、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、白色度、不透明度、印刷後の不透明度
等の光学的特性に優れ、しかも抄造時のリテンションも
極めて高い紙製品を製造することができる、改良された
パルプ、この改良パルプにより得られる紙、及び該改良
パルプの製造方法を提供するものであって、 粒径1μm以下のメラミンホルムアルデヒド樹脂装橋体
粒子を含み、該粒子がパルプの繊維に化学的及び/又は
物理的に固定されているパルプ、上記のパルプを含むパ
ルプを抄紙してなる紙、パルプの水性スラリーに、メラ
ミンとホルムアルデヒドとをモル比1:1.5〜1:6
の割合で反応させて得られる水溶性メラミン樹脂と酸性
触媒とを添加して、メラミン及びホルムアルデヒドの合
計濃度とパルプ濃度との比が0.3:1〜1.5:1の
混合溶液を得、該混合溶液をpH6以下で30〜90℃
の温度で反応させた後、中和することを特徴とするパル
プの製造方法、を要旨とするものである。
以下、本発明の詳細な説明する。
なお、本明細書において1%」は特記しない限り「重量
%」を示す。
本発明の改良パルプは、メラミンホルムアルデヒド樹脂
架橋体、特に粒径1μm以下の粒体のメラミンホルムア
ルデヒド樹脂架橋体をパルプta 、aに化学的及び/
又は物理的に固定した状態で含むものである。
以下にこのような本発明の改良パルプを、本発明のパル
プの製造方法に従って製造する方法について説明する。
本発明において、原料パルプとしては特に制限はなく、
例えば機械パルプであるGP%RGP。
化学パルプであるSP%KPのほか、DIPのような回
収パルプ等が挙げられる。また、パルプはンM白などの
化学的処理が施されていてもよい。これらのパルプの水
性スラリーとしては、パルプ濃度が2〜30%のものが
好ましく、パルプの叩解度はカナダ標準濾水度(以下、
rcsFJと略記する。)として1oo〜500mβ程
度であることが好適である。
本発明の方法においては、まず、パルプの水性スラリー
に、水溶性メラミン樹脂を添加し、十分に混合する。次
いで酸性触媒を添加するが、混合を十分に行なうために
は酸性触媒を水で5〜20%程度の濃度に稀釈して添加
するのが好ましい。
本発明で使用される水溶性メラミン樹脂は、メラミンと
ホルムアルデヒドとをモル比で1:1.5〜に6、好ま
しくは1:2〜1:4の割合で反応させて得られるメラ
ミン樹脂である。このようなメラミン樹脂は、所定割合
のメラミンとホルムアルデヒドとを通常、中性〜弱アル
カリ性で60〜90℃において20〜60分反応させる
ことにより得られる。メラミンに対するホルムアルデヒ
ドとのモル比が1.5より小さい場合、或は、このモル
比が6より大きい場合には、反応収率が低下し、また、
印刷後不透明度の十分な改善効果が得られない。
なお、水溶性メラミン樹脂の製造に用いられるメラミン
は、公知の方法で製造されるもので良く、また、ホルム
アルデヒドとしては、通常、ホルムアルデヒド濃度が3
0〜55%のホルムアルデヒド水溶液を用いるが、その
他、パラホルムアルデヒドのような水溶性のホルムアル
デヒド重合体を用いることもできる。
本発明において、水溶性メラミン樹脂は、水性パルプス
ラリーに水溶性メラミン樹脂及び酸性触媒を添加して得
られる混合溶液中の、メラミンとホルムアルデヒドとの
合計濃度とパルプ濃度との比が0.3:1〜1.5:1
となるように添加する。本発明の改良パルプを得るため
に、この割合は極めて重要な要件であり、該濃度比が0
.3より小さい場合には、パルプの繊維に粒径1μm以
下のほぼ球状のメラミンホルムアルデヒド樹脂架橋体を
良好に形成させることができない。例えば紙力増強を目
的としてメラミン系の樹脂を用いる方法があるが、この
場合、上記の濃度比は通常0.02〜0.05:1であ
り、この様な条件下ではメラミン樹脂が酸性条件下に生
成する樹脂架橋体は、パルプl!a維の接触点における
接着剤としての役割を果たすものの、紙の光学的性質を
改善するような粒子の形成は起こらない。一方、該濃度
比が1.5より大きい場合は、パルプ表面の全面に形状
の不揃いな架橋樹脂が形成され、良好な光学的特性が得
られない。
なお、本発明の方法においては、混合溶液中のメラミン
及びホルムアルデヒドの合計濃度及びパルプ濃度は、そ
れぞれ2%以上であることが好ましい。濃度2%未満で
は反応収率が低いばかりでなく、好適な形状のメラミン
ホルムアルデヒド樹脂架橋体の粒子が形成されない場合
がある。
一方、酸性触媒としては、硫酸、塩酸等の鉱酸、ギ酸、
酢酸、パラトルエンスルホン酸等の有11酸等を挙げる
ことができる。本発明においては、これらの酸性触媒は
、得られる混合溶液のPH1即ち、反応時のpHが6以
下、好ましくは5以下に保持されるように添加する。
なお、本発明においては、パルプの繊維により好ましい
略球形状のメラミン樹脂架橋体粒子を形成させる目的で
、反応時に各種の保護マロイド剤を共存させても良い、
保護コロイド剤としては、アラビアゴム、カルボキシメ
チルセルロースアルカリ金属塩、アルギン酸アルカリ金
属塩等の天然物及びその変成物、ポリアクリル酸、ポリ
メタクリル酸、マレイン酸とスチレンの共重合体及びそ
のアルカリ金属塩、ポリビニルアルコール等の合成水溶
性高分子等が挙げられる。これらの保護コロイド剤の添
加量は、通常メラミンとホルムアルデヒドとの合計量に
対して約0.1〜10%とするのが好ましい。添加方法
は特に制限されないが、メラミンとホルムアルデヒドと
を反応させて水溶性メラミン樹脂を製造する際に、この
反応系に溶解させておくのが有利である。
このようにパルプの水性スラリーに水溶性メラミン樹脂
及び酸性触媒を添加して得られた混合溶液は、30〜9
0℃の温度で保持して、パルプの水性スラリー中で水溶
性メラミン樹脂を酸性下反応させる。反応後は、通常用
いられるアルカリ性物質、例えば苛性ソーダ、炭酸ソー
ダ等により、好ましくはpH4,5部7程度に中和する
このような本発明の方法によれば、パルプ繊維の表面に
、粒径1μm以下の微小なメラミンホルムアルデヒド樹
脂架橋体粒子が物理的ないし化学的に固定された、高特
性パルプが得られる。
このようなメラミンホルムアルデヒド樹脂架橋体を含む
本発明のパルプを用いて、本発明の紙を製造するには、
紙の絶乾重量に対して本発明のパルプが0.5〜50%
とりわけ2〜40%の配合率となるように、本発明のパ
ルプと他のパルプとを配合して抄紙するのが望ましい。
本発明のパルプが0.5%以下では光学的特性の改善効
果が十分でなく、また50%以上にしても、それに見合
う改善効果が得られず経済的でない。
なお、抄造は常法に従って行うことができ、また、本発
明のパルプと配合する他のパルプとしては、GP、RG
P%SP、KP%DIP等の通常、紙の原料として使用
されるものを1種又は2種以上併用して用いることがで
きる。
なお、本発明におけるパルプの繊維上のメラミンホルム
アルデヒド樹脂架橋体の粒子径の測定は、次のような方
法による。即ち、反応、中和により得られた生成物を濾
紙で濾過し、必要により水で洗浄する。濾別された、又
は濾別後、水で洗浄して得られた濾過残渣(以下、「パ
ルプパッド」という、)は、約80%の水分を含んでい
るので、パルプパッドをまず重量で約100倍量のアセ
トン中に投入し、常温で10分間よくかき混ぜて溶媒買
換を行う。溶媒置換を行ったパルプパッドは、濾過後、
常温で真空乾燥を行い、含まれているアセトンを完全に
除去する。以上の処理を経た乾燥パルプを両面テープを
用いて試料台に固定し、イオンコーターにより厚さが約
10μmとなるように金を蒸着し、常法により、走査型
電子顕m鏡で一万倍に拡大、観察して粒子径の測定を行
う。
[、実施例] 以下に実施例及び比較例を挙げて本発明の詳細な説明す
るが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例
に限定されるものではない。
なお、以下において「部」は「重量部」を示す。
実施例I I 己良パルプの調製 かぎ混ぜ機を備えたフラスコ中に、水1147部、メラ
ミン41部、37%濃度のホルマリン水溶液52部〔メ
ラミン:ホルムアルデヒド=1=2(モル比)〕及びカ
ルボキシメチルセルロースナトリウム塩(ダイセル@J
裂rCMCダイセル1193J)1%水溶液120部を
投入し、湯浴にて加温し攪拌しながら65℃まで昇温し
、1時間反応させて水溶性メラミン樹脂1溶液を得た。
このフラスコ中に、パルプ濃度20%の含水リファイナ
ーグランドパルプ(以下、rRGPJと略記する。)5
00部を加え、30分間攪拌し続けた(メラミン及びホ
ルムアルデヒドの合計濃度・パルプ4度の比=0.6:
1)。その後、内容物をビーカーに穆し替え、強力に攪
拌しながら10%濃度の稀硫酸140部を加え、更に約
3分攪拌した後、内容物のpHを測定したところ3であ
った。このビーカーを65℃に保たれた湯浴に浸し、約
20分毎に内容物をかき混ぜながら5時間反応させた。
次に、ビーカーを湯浴から取り出し、水3000部を加
え、攪拌しながら10%濃度の苛性ソーダ水溶液約90
部を徐々に添加し、pH7まで中和を行い、パルプ濃度
2.93%のスラリーを得た。
このスラリーを少量分取し、乾燥して測定した固形分の
値から、スラリーの固形分は146゜5部に相当するも
のであることが確認された。
II  紙の調製 ■で得た改良パルプを使用し°て紙を調製した。
パルプ配合として、NBKPIO部、TMP30部、D
IP30部、RGP25部、■の改良パルプ(改良RG
P)5部からなる、叩解度300rrzZ (CSF)
0.%パルプスラリー1000部に、10%硫酸アルミ
ニウム水溶液3部を添加し、1分間攪拌して調製スラリ
ーを得た。次いで25cmX25cmのTAPPI角型
シートマシンにて抄紙し、3.5kg/crn”でプレ
ス脱水を行った後、表面温度105〜110℃のロータ
リードライヤーで3分間乾燥を行った。次いで、線圧4
0 k g / c mでカレンダー掛けを行った後、
相対湿度65%、温度20℃の恒温恒温室で24時間の
シーズニングを行って、紙質評価用の紙を得た。
世−」L五!8L備 +1で得た紙について、光学的特性を調べた。白色度は
JIS  P−8123、不透明度はJISP−813
8、印刷後不透明度はJ、TAPPINo、45−84
に準じて測定を行った。
また、印刷後不透明度の測定方法として、IIで得た紙
に、J、TAPPI  No、45〜84の測定方法に
準じて、2分割ロールを用いて紙の局面にオフセット用
インクを塗布して試験紙とし、この試験紙のうち、イン
ク塗布面の反射率(J。
TAPPI  No、45〜84の測定方法による)が
9〜13%のものをとり出し、これをインク塗布面を下
にして褐色の平板上に置き、その上方1mの位置から、
インク塗布部分とインクが塗布されていない部分との境
界線を目視により判定した。境界線の判定は次の4段階
に分けて行なった。
境界線が殆ど視認できない。・・・・・・4〃  僅か
に視認できる。・・・・・・3〃  かなり視認できる
。・・・・・・2〃  明瞭に視認できる。・・・・・
・1なお、判定は5人の被験者により行ない、その平均
値で示した。
結果を第2表に示す。
実施例2〜4、比較例1 水溶性メラミン樹脂のホルムアルデヒドとメラミンとの
モル比、水溶性メラミン樹脂とパルプとの混合割合等の
改良パルプ調製条件及び紙屑製時のパルプ配合を第1表
に示す如く変えたこと以外は、実施例1と同様にして紙
を得、その評価を行った。なお、実施例3においては、
カルボキシメチルセルロースナトリウム塩を使用しなか
った。結果を第2表に示す。
比較例2 実施例1において、上記Iで得た本発明の改良パルプを
用いず代わりにRGPを多く配合したこと以外は同様に
して紙を調製し、その評価を行った。
結果を第2表に示す。
比較例3 かき混ぜ機を備えたビーカー中に、パルプ濃度20%の
含水RGP100O部、水863部、尿素40部、37
部濃度のホルマリン55部を投入し30℃において30
分間攪拌した。(尿素:ホルムアルデヒドモル比は1:
1であり、尿素とホルムアルデヒドとの合計濃度:パル
プ濃度比は0.3:1である。) 次いで、ビーカーの内容物を強力に攪拌しなから10部
濃度の稀硫酸80部を加えた。更に、約3分攪拌した後
に内容物のpHを測定したところ1であった。ビーカー
を30℃に保たれた7易ン谷に浸し、約20分毎に内容
物をかき混ぜながら3時間反応させた。次にビーカーを
湯浴から取り出し、水3000部を加え、攪拌しながら
10部濃度の苛性ソーダ水溶液を徐々に添加し、pH7
まで中和を行いスラリーを得た。
以上のようにして得たパルプを、実施例1の本発明の改
良GRPの代りに用いて第1表に示すパルプ配合で実施
例1と同様にして紙を調製し、紙質の評価を行った。結
果を第2表に示す。
第1表 *1 パルプ調製条件: F/M=ホルムアルデヒドとメラミンとのモル比F+M
=ホルムアルデヒドとメラミンとの合計濃度(%)Pu
 l p=パルプ濃度(%) *2  F/U:ホルムアルデヒドと尿素とのモル比*
3  F+U:ホルムアルデヒドと尿素との合計濃度(
%)第2表 *I  F/M:ホルムアルデヒドとメラミンとのモル
比*2  (F+M) /Pu 1 p :ホルムアル
デヒドとメラミンとの合計濃度とパルプ濃度との比 *3 不透明度A:白紙の不透明度 *4 不透明度B:印刷後の不透明度 *5 不透明度C:印刷後の不透明度(目視測定)第2
表より、本発明の改良パルプを用いた紙は、白色度、不
透明度及び印刷後の不透明度のいずれにおいても優れた
特性を示すことが明らかである。
なお、実施例1〜4及び比較例1で得られたメラミンホ
ルムアルデヒド樹脂架橋体粒子を含むパルプスラリーの
一部をとり、濾紙で濾過し、次いで水で洗浄濾過を行な
いパルプパッド約1gをとり、これを100mAのアセ
トン中に投入して溶媒置換を行なった後、真空乾燥して
試料を調製し、これを走査型電子顕微鏡で1万倍に拡大
して規察したところ、実施例1〜4のものは略球形形状
で粒径1μ以下の固形物粒子がパルプの表面に形成され
ていた。一方、比較例1のものは固形物がパルプの表面
に付着しているものの、その形状は不定形であった。
実施例5 実施例1〜4及び比較例3において得たパルプスラリー
に水を加え、それぞれ固形分濃度が0.5%になるよう
に調製した。
また、比較例2で用いたRGPの0.5%スラリーを別
途調製した。
各スラリーについてTAPPl、T261pm−79に
準(処してブリットジャー装置により、スラリー中の微
細物のリテンションを測定した。
なお、ブリットジャー装置は実生産で使用される抄造装
置におけるリテンションを実験室的に予測できる試験装
置として利用されるものであり(紙パ技協誌、旦、24
.1980年)、リテンションは次のようにして求めた
■ R:微細物のリテンション Tニスラリ−500mJI中の全微細物量(g)S:所
定の回転数における白水中に含まれる微細物量の500
mA相当分(g) またリテンションの測定は800、tooo、1200
rpmの回転数でそれぞれ行った。測定の結果を第3表
に示す。
第3表より、本発明によるものは、いずれも高いリテン
ションを示すことが明らかである。
第  3  表 [発明の効果] 以上詳述した通り、本発明のパルプは、特定の方法で粒
径1μm以下のメラミンホルムアルデヒド樹脂粒子を含
有させるものであり、本発明のパルプを用いることによ
り、紙の白色度、不透明度及び印刷後不透明度をバラン
スよく改善することができ、特に印刷後の不透明度の改
善された紙製品を容易に製造することができる。しかも
抄造する時のダイナミックリテンションが極めて高いこ
とからツインワイヤー等による高速抄造にも極めて有利
である。
従って、このような本発明のパルプを用いて得られる本
発明の紙は、白色度、不透明度、印刷不透明度等の光学
的特性、とりわけ印刷後の不透明度が著しく優れたもの
となる。
しかして、このような本発明の優れたパルプは本発明の
製造方法により、極めて容易に製造することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)粒径1μm以下のメラミンホルムアルデヒド樹脂
    架橋体粒子を含み、該粒子がパルプの繊維に化学的及び
    /又は物理的に固定されていることを特徴とするパルプ
  2. (2)粒径1μm以下のメラミンホルムアルデヒド樹脂
    架橋体粒子を含み該粒子がパルプの繊維に化学的及び/
    又は物理的に固定されているパルプを含むパルプ材料を
    抄紙してなることを特徴とする紙。
  3. (3)紙の絶乾重量に対し、メラミンホルムアルデヒド
    樹脂架橋体粒子を含むパルプが0.5〜50重量%含有
    されていることを特徴とする特許請求の範囲第2項に記
    載の紙。
  4. (4)パルプの水性スラリーに、メラミンとホルムアル
    デヒドとをモル比1:1.5〜1:6の割合で反応させ
    て得られる水溶性メラミン樹脂と酸性触媒とを添加して
    、メラミン及びホルムアルデヒドの合計濃度とパルプ濃
    度との比が0.3:1〜1.5:1の混合溶液を得、該
    混合溶液をpH6以下で30〜90℃の温度で反応させ
    た後、中和することを特徴とするパルプの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010222536A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Mitsubishi Chemicals Corp セルロース及び高分子セルロース複合体の製造方法

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JPS5031109A (ja) * 1973-06-25 1975-03-27

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