JPS638413B2 - - Google Patents

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JPS638413B2
JPS638413B2 JP61192170A JP19217086A JPS638413B2 JP S638413 B2 JPS638413 B2 JP S638413B2 JP 61192170 A JP61192170 A JP 61192170A JP 19217086 A JP19217086 A JP 19217086A JP S638413 B2 JPS638413 B2 JP S638413B2
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JP
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photometric
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JP61192170A
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Tooru Fukuhara
Takashi Saegusa
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Nikon Corp
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Nippon Kogaku KK
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Publication date
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Publication of JPS6296826A publication Critical patent/JPS6296826A/ja
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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、被写界を複数の領域に分割して測光
し、該複数の領域に対応した複数の光電出力か
ら、画面全体の適正露出を決定するための適正測
光出力を演算抽出するマルチ測光装置に関する。
従来この種の測光装置として、複数の光電出力
のうち最大値と最小値との相加平均値を適正測光
出力とするもの(実公昭51−9271号)や、該最大
値と最小値との中間値を撮影者が手動によつて抽
出し、この中間値を適正測光出力とするもの(特
開昭53−17725号)がある。
ところが、これら従来装置には次のような欠点
がある。すなわち、前者においては相加平均値に
より露出を決定しているので、例えば逆光状態や
主要被写体が雪上にいる状態のような特殊な被写
界条件のときには主要被写体が露出アンダーある
いはオーバーになつてしまうことがある。また後
者においても前述の特殊な被写界条件のときに中
間値を適正露出となるように設定するには熟練を
要するのみならず、設定操作が手動であるので操
作性の低下を免れない。
本発明の目的は、光電出力に基づいて被写界の
状況を分析し、前述のような特殊な条件下の被写
界に対しても適正測光出力が得られるように成し
たマルチ測光装置を提供することである。
本発明によれば、被写界を複数の領域に分割し
て測光するとともに該複数の測光出力から平均的
な出力を算出し、該平均的な出力に相当する第1
の出力と、該平均的な出力よりも高い第2の出力
と、該平均的な出力よりも低い第3の出力のうち
のいずれかを、被写界を類別した出力により選択
して適正露出に関する信号となるマルチ測光装置
が提供される。そして第1の出力は平均的な輝度
の被写体に対し適正となり得るものであり、第2
の出力は高輝度側に主要被写体があるときに適正
となり得るものであり、第3の出力は低輝度側に
主要被写体があるときに適正となり得るものであ
るから、上述の如く第1〜第3の出力のいずれか
を選択すれば、どのような被写体に対してもほぼ
適正露出が得られる。また本発明装置は被写界を
類別する処理の結果として第1〜第3の出力のい
ずれかを適正測光出力として選択すればよいの
で、簡単な構成で適正露出を得る確率の高い測光
装置を得ることができる。以下、被写界(以下、
画面と称す。)を底面とし、画面の各部の輝度を
高さ(縦軸)として、画面と画面の各部の輝度と
を立体図形として表わした第1図によつて本発明
の基本的考え方を述べる。第1a図において、底
面S0に示すような画面を考えたとき、画面の輝度
はひとつの曲面S1を決定する。実際には、有限個
の光電素子で測光するので、促え得る曲面は光電
素子と同数以下の平面の集合になる。例えば、4
個の光電素子で画面を上下、左右に分割した場
合、画面の輝度を示す曲面は第1b,c図に量子
化面S2〜S4で示されるように量子化されて段階状
になる。量子化面S2とS4とを比較した場合、量子
化面を構成している輝度の絶対レベルは同一であ
るがそれらの画面上での位置は異なるので、どの
輝度に対して適正露出を得るかの判断も異なる。
また、量子化面S2とS3とを比較した場合、隣り合
う輝度間のレベル差は等しいが、両量子化面間の
輝度の絶対値が異なるので、適正露出を得る判断
も異なつてくる。今、あらゆる条件のもとにおけ
る撮影画面を輝度に関する情報と位置に関する情
報とにより複数のカテゴリーに類別し、その各々
のカテゴリーにおいてどの輝度に対して露出制御
を行なえば全体として適正露出が得られるかの対
応をつける。すると、ある条件下の画面におい
て、露出制御を行なうべき輝度を、輝度に関する
情報と位置に関する情報とから得ることができる
ようになる。
事実、種々の条件下の画面について上記対応づ
けを行なつた結果、適正露出の写真を得るために
露光制御を行なうべき輝度が次のような3つのレ
ベルに収束するということが判明した。即ち、第
1の輝度レベルは、複数の測光出力のうち最大値
と、これら測光出力の平均的な値との間に存在
し、第2の輝度レベルはこれら測光出力の平均的
な値とほぼ一致するレベルであり、また第3の輝
度レベルはこれらの測光出力の最小値とこれら測
光出力の平均的な値との間に存在することが判明
した。この平均的な値は、平均値、中央値、ある
いは最頻度で近似することができる。
以上のことから、複数の光電出力の平均的な値
と各光電出力とを比較して、各分割された画面に
おける輝度を規格化すれば各画面の位置の情報と
輝度の情報を同時に得ることができるようにな
る。従つて、この規格化出力に基づきパターン分
析して画面の状態を検出し、この検出結果と上記
3つの輝度レベルとを実験的あるいは経験的に対
応させれば種々の条件下の画面に対する露出制御
すべき輝度レベルを選択することができる。
一方、パターン分析とは無関係に露出制御すべ
き輝度レベルが定まることがある。それは最大輝
度と最小輝度との差が所定の範囲内にあつて、画
面内の輝度のバラツキが少なく、かつ最大輝度が
所定の範囲内に存在し、画面内に太陽を含む明る
い光源や、スポツトライトのような人工光源が存
在していないと判断できる場合である。このとき
には上記第2の輝度レベルに対して露出調節を行
なうと良好な結果が得られることが判明してい
る。尚、上述した複数の光電出力の規格化とは、
複数の光電出力の平均的な値に対して、該複数の
光電出力の大小関係を検出し、その大小に応じて
各光電出力を特定の信号に置換することである。
以下、本発明を実施例に基づき説明する。第2
図は本発明の実施例を示すブロツク図である。同
図において;測光回路10は被写界を複数に分割
した各領域を測光するための光電変換素子を含
み、被写界の各領域に対応した独立のアナログ光
電出力P0〜Po-1を出力する。この光電出力P0
Po-1は対数圧縮されているものとし、従つて光電
出力はBV値で表わされる。最大値検出回路11
は光電出力P0〜Po-1を入力とし、これらの中から
最大値Pnaxを検出する。平均的値検出回路12は
光電出力P0〜Po-1を入力とし、これらの平均的
値、例えば、平均値Pneaoを検出する。最小値検
出回路13は、光電出力P0〜Po-1を入力とし、こ
れらの中から最小値Pnioを検出する。演算回路1
4は最大値Pnaxと平均値Pneaoとを入力として第
1の測光出力PH(BV)、即ち、 PH=K1Pnax+(1−K1)Pneao ……(1) を発生する。演算回路15は第2の測光出力PM
(BV)、即ち、 PM=Pneao ……(2) を発生するが、実際上平均的値検出回路12と兼
用できる。演算回路16は最小値Pnioと平均値
Pneaoとを入力として第3の測光出力PL(BV)、
即ち、 PL=K2Pnio+(1−K2)Pneao ……(3) を発生する。以上に述べた回路11〜16は適正
測光出力発生回路を構成する。
2値化回路17は規格化を行なう部分であり、
光電出力P0〜Po-1と平均値Pneaoとを入力とし、
平均値Pneaoに基づいて発生された基準出力と測
光出力P0〜Po-1とを比較して、各光電出力を論理
出力に変換する。具体的には、実施例において、
i番目の位置の出力Piと平均値Pneaoの比較を行
ない、Pi≧Pneaoであれば1、Pi<Pneaoであれば
0としている。規格化出力が1であれば、i番目
の位置が平均より明るい部分であることを示し、
0であれば暗い部分であることを示すことにな
る。すなわち、前述の規格化は2値化の形をとつ
ている。
又、次のようにすることも出来る。全体の明る
さを、明るい部分、暗い部分、中間の部分に分け
るために平均値Pneaoに基づく基準出力として
Pneao+δH、Pneao−δLを設定し、この2つの基
準レベルに対して、それぞれ2値化を行なう方法
である。すなわち、 Pi>Pneao+δHが成り立つときが1、 Pi≦Pneao+δHが成り立つときが0、また Pi≧Pneao−δLのとき1、 Pi<Pneao−δLのとき0とする。この場合i番
目の位置の2値化出力は2つ(2bit)になる。
Pneao+δH、Pneao−δLの比較の順に出力を並
べたとき、出力が11ならば明るい部分を示し、00
ならば暗い部分を示し、01ならば中間の平均値に
近い部分を示す(10の場合は存在しない)。この
ようにその位置の明るさを3段階に分けることに
より、より高度なパターン分析が可能となる。
もちろん、2値化回路を4段階以上に分けるも
のとすることも可能であるし、位置に応じて分け
方を変えてもよい。
次に第1の判定回路18は最大値Pnaxを入力と
して、 Pα≦Pnax≦Pβ(但しPα、Pβは定数) ……(4) の判定を行ない、その判定結果を表わす論理出力
を発生する。もちろん、第1の判定回路18は
Pα、Pβに対応した基準出力を発生する回路を含
む。この判定動作は最大値Pnaxが太陽を含む明る
い光源あるいはスポツトライトのような人工光源
によるものかを識別するために行なわれる。第2
の判定回路19は最大値Pnaxと最小値Pnioを入力
として、 ΔP=Pnax−Pnio ……(5) の演算を行ない、それから α≦ΔP≦β(但しα、βは定数) ……(6) の判定を行ない、その判定結果を表わす論理出力
を発生する。もちろん、定数α、βに対応した基
準出力を発生する回路は第2の判定回路19に含
まれている。この判定動作は、画面内の輝度分布
を判定し、例えば輝度分布が大きいときに低輝度
側に主要被写体があるといつて低輝度側に露出を
合せると高輝度側がとんだり、またその逆に高輝
度側に主要被写体があるといつて高輝度側に露出
を合せると低輝度側がつぶれるといつた現象を防
止するために行なわれる。
類別回路20は、回路17,18,19からの
論理出力を入力として、これら論理出力の組合わ
せ論理が所定のカテゴリーのいずれに属するかを
決定する、即ち類別する。この所定のカテゴリー
は3つに分けられ、各カテゴリーに対応した制御
出力が選択的に発生される。回路14,15,1
6とアペツクス演算回路24との間にそれぞれ接
続されたアナログスイツチ21,22,23は、
類別回路20の制御出力によつて、第1ないし第
3の測光出力のうちから、類別されたカテゴリー
に対応した出力を選択し、アペツクス演算回路2
4に伝達する。
アペツクス演算回路24は、選択された測光出
力と情報設定部27からの他の露出因子とによつ
て適正露出値(シヤツタ速度や、絞り値)に対応
した出力を発生し、これを公知の露出制御回路2
5及び露出表示回路26に印加する。
次に、動作と共に類別回路20による類別の態
様を、画面を3分割及び5分割して測光した場合
について説明する。第3a,b図は画面の分割状
況と、分割された各領域の光電出力を示す。
(1) 第3a図において画面は6×6判のカメラを
想定して中央領域Dc、上方領域Du、下方領域
Dlに分割され、各々の光電出力がP0〜P2で表
わされている。
各光電出力P0〜P2は、平均値Pneao{=(P0
P1+P2)/3}と比較され、各領域はP0〜P2
≧Pneaoのときには論理値1で表わされ、また
P0〜P2<Pneaoのときには論理値0で表わされ
る。類別回路20は、この論理値の組合わせ
が、(i)中央領域Dcが0のとき、又は下方領域
Dlが0のとき(このとき主要被写体は領域Dc
又はDlに存在する可能性が高いので)、アナロ
グスイツチ23をオンにして第3の測光出力
PLをアペツクス演算回路24に伝達する。(ii)
中央領域Dcが1のとき、(このとき主要被写体
は領域Dcに存在する可能性が高いので)、アナ
ログスイツチ21をオンにして第1の測光出力
PHをアペツクス演算回路24に伝達する。
一方、第1の判定回路18はPα≦Pnax≦Pβ
のときには論理値1の出力を、またこれ以外の
ときには論理値0の出力を発生する。第2の判
定回路19はα≦ΔP≦βのときには論理値1
の出力を、これ以外のときには論理値0の出力
を発生する。そして、第1、第2の判定回路1
8,19から論理値1の印加があつたときに、
類別回路20は画面が上記(i)、(ii)の状態にあつ
ても、これに優先して、アナログスイツチ22
をオンにして第2の測光出力PMをアペツクス
演算回路24に伝達する。
(2) 第3b図において、画面はライカ判のカメラ
を想定して、中央領域Dc、右上方領域Dru、
左上方領域Dlu、左下方領域Dllに分割され、
各々の光電出力がP0〜P2で表わされている。
各光電出力P0〜P2は、上述同様に平均値Pneao
と比較され、各領域は論理値1又は0で表わさ
れる。
類別回路20はこの組合わせが、(i)中央領域
Dcが0のとき、または左右下方領域Dll、及び
Drlが0のとき、又は左上方領域Dluと左下方
領域Dllとが0のとき、又は右上方領域Druと
右下方領域Drlとが0のとき、(これらのとき
主要被写体は0の領域に存在する可能性が高い
ので)、アナログスイツチ23をオンにして第
3の測光出力PLをアペツクス演算回路24に
伝達する。これ以外は(1)の項で述べた動作と同
じである。この5分割の例はライカ判のカメラ
のように縦と横の撮影位置があることを考慮し
ている。
このようにして演算抽出された測光出力はアペ
ツクス演算されて露出制御回路25、露出表示回
路26に印加される。尚、本実施例ではアペツク
ス演算を、測光出力抽出後に行なつているが、こ
れに限定されるものではなく、光電出力を直ちに
アペツクス演算して回路11〜13,17に伝達
するようにしてもよい。このとき複数の光電出力
をアペツクス演算した後の出力のレベルは変化す
るが、各レベルの大小関係は変化しないので、前
述同様の動作を行なうことができる。そして第1
〜第3の測光出力はBV値からTV値あるいはAV
値を表わすようになる。
更に、本実施例では第1〜第3の測光出力を演
算し、その演算結果を抽出しているが、例えば(1)
〜(3)式の演算公式を選択するようにしても同様の
ことが達成できる。それは、結果的に第1〜第3
の測光出力のうちいずれか1つを選択すればよい
からである。
又、規格化は光電出力を2つのレベルに置換す
るものに限定されるものではなく、例えば平均値
付近に基準レベルを2つ設け、各光電出力をそれ
ぞれの基準レベルについて2値化することによ
り、平均値近傍の光電出力をもうひとつ別のレベ
ルに置換してもよい。
以下、各ブロツクの構成について説明する。
第4図は光電素子の一例で、複数個の光電素子
が並んでおり、フオト・ダイオード・アレイある
いはCCD等によつて構成することが出来る。た
だし、必ずしもマトリツクス状になつている必要
はない。この光電素子の出力の合成によつて上述
の分割領域における光電出力が得られる。
第5図は、受光光学系の一例である。31は第
4図に示した複数個の光電素子であり、32は撮
影レンズ、33はミラー、34はフイルム面、3
5はフアインダー・スクリーン、36はフアイン
ダー・スクリーンに結像した被写体像を受光素子
面に再結像させるためのレンズである。
以上の構成により、撮影するシーンの各部の明
るさを測定することが出来、独立な複数の測光情
報を取り出せる。
第6a図は最大値検出回路11の回路例を、ま
た第6b図は最小値検出回路13の回路例をそれ
ぞれ示す。これらの回路はOPアンプと理想ダイ
オードとを使用した、それ自体公知の回路であ
る。
第7図は、抵抗r、r/nとOPアンプA1とで
平均値検出回路12を構成したもので、OPアン
プの出力として(P1+P2……Po-1)/n=Pneao
なる出力が得られる。
第8図は、演算回路14,15,16の回路例
であり、フオロワーA10〜A12と分圧抵抗R1〜R4
とから構成され、第1〜第3の測光出力PH,
PM,PLは分圧比の調整によつて、前記(1)、(2)、
(3)式を満足すべく得ることができる。
第9図は、2値化回路17、類別回路20の回
路例である。同図は画面を第3b図のように5分
割した場合の実施例である。
コンパレータC1の同相入力端子には定数Pαに
対応する入力が、またコンパレータC2の反転入
力端子には定数Pβに対応する入力がそれぞれ印
加されている。一方、コンパレータC3の同相入
力端子には、定数αに対応する入力が、またコン
パレータC4の反転入力端子には定数βに対応す
る入力がそれぞれ印加されている。光電出力P0
〜P4を同相入力とするコンパレータC7〜C11の反
転入力にはPneao−δL相当の基準入力が印加され
ている。このδL相当のレベルダウンは光電出力
P0〜P4の低輝度側についての2値化をより確実
に行なうためのものである。光電出力P0を同相
入力とするコンパレータC6の反転入力にはPneao
+δH相当の基準入力が印加されている。このδH
相当のレベルアツプは光電出力P0の高輝度側に
ついての2値化をより確実にするためのものであ
る。
最大値PnaxはコンパレータC1の反転入力端子と
コンパレータC2の同相入力端子に入力する。輝
度差ΔPはコンパレータC3の反転入力端子とコン
パレータC4の同相入力端子に入力する。コンパ
レータC1〜C4の出力は、アンドゲートAND1に入
力する。アンドゲートAND1の出力が1になると
きはコンパレータC1〜C4の出力が皆1を示すと
きで、 Pα≦Pnax≦Pβ ……(7)(a)、 且つ α≦ΔP≦β ……(7)(b) が成り立つときである。アンドゲートAND1の出
力をMフラグとする。Mフラグが1のときオアゲ
ートOR1の出力は1になり、アナログスイツチ2
2をオンして第2の測光出力PMが選択される。
というのは(7)b式が成立つことは、或る程度輝度
差があることを示しているが、(7)a式が成り立つ
場合、すなわち最大値が或る範囲におさまつてい
るときは、逆光状態になく、平均値付近に適正露
出レベルが存在するからである。光電出力P0
コンパレータC6とC7の同相入力端子に入力し、
以下光電出力P1,P2,P3およびP4はコンパレー
タC8,C9,C10およびC11の同相入力端子に入力す
る。又、コンパレータC6の反転入力端子には平
均値を一定値レベルアツプした出力Pneao+δHが
入力する。コンパレータC6の出力が1になるの
は中央領域Dcの光電出力P0が平均値Pneaoより識
別できる位(δHだけ)高い場合で、撮影画面の
中央部が明部になつていることを示している。一
方、コンパレータC7〜C11の反転入力端子には平
均値を一定値レベルダウンした出力Pneao−δLが
入力している。コンパレータC7〜C11の出力が0
になるときは、光電出力P0〜P4が平均値Pneao
り識別できる位(δLだけ)低い場合で、光電出
力P0〜P4の対応する画面が暗部になつているこ
とを示している。
なお、コンパレータC6、C7から明らかなよう
に、P0については平均値付近の2つの基準レベ
ルについて、それぞれ2値化を行なつて規格化を
していることになる。
アンドゲートAND2にはコンパレータC6,C9
C10の出力とMフラグのインバータINV1によつて
反転された出力が入力する。
アンドゲートAND2の出力が1になるのは、 P0>Pneao+δH(中央の領域Dcが明部) P2≧Pneao−δL(下半分の領域Drl、 Dllが暗部でない) P4≧Pneao−δL ……(8) が成立ち、Mフラグが0のときである。このよう
な状態は、中央領域Dcが明るく、上半分の領域
Dru、Dluが暗い場合で、スポツトライト的な状
態である。それ故、(8)式が主要被写体が明部にあ
ることを判断する条件になる。アンドゲート
AND2の出力をHフラグとする。今、Hフラグが
1のとき、即ちコンパレータC9,C10が1を出力
し、インバータINV1が1を出力しているときに
はアナログスイツチ21がオンされて第1の測光
出力PHが抽出される。
C7の出力はインバータINV3に入る。今、 P0<Pneao−δL(中央の領域Dcが暗部) ……(9) が成り立つ場合、コンパレータC7の出力は0で
インバータINV3の出力は1になる。又、コンパ
レータC8とC9の出力はノアゲートNOR1に入る。
P1<Pneao−δL(左半分の領域Dlu、 Dllが暗部) P2<Pneao−δL ……(10) が成り立つ場合、コンパレータC8,C9の出力は
共に0で、ノアゲートNOR1の出力は1になる。
以下同様に P2<Pneao−δL(下半分の領域Drl、 Dllが暗部) P4<Pneao−δL ……(11) および P3<Pneao−δL(左半分の領域Dru、 Drlが暗部) P4<Pneao−δL ……(12) が成立つ場合、それぞれノアゲートNOR2
NOR3の出力は1になる。インバータINV3およ
びノアゲートNOR1〜NOR3の出力はオアゲート
OR3に入力し、いずれかの出力が1であればオア
ゲートOR3の出力は1となる。すなわち、(9)〜(12)
式のいずれかが成り立てばオアゲートOR3の出力
は1になるということである。(9)式が成り立つ場
合は、主要被写体がある確率の高い画面中央部が
暗部になつている場合であり、低輝度側に露出を
合せた方がよい。しかし、逆に画面中央部が明る
くても、バツクの明るさによる場合も多く、必ず
しも主要被写体が明部にあるとは判断出来ない。
むしろ、逆光のような場合、主要被写体の明るさ
は画面下側の部分の明るさに近くなる。依つて、
(11)式が成り立つ場合、主要被写体が暗部にあると
判断し、第3の測光出力PLを選択した方がよい。
(10)、(12)式が成り立つ場合は、カメラを縦位置に構
えて撮影した場合と考えられる。以上のように、
(9)〜(12)式のそれぞれが主要被写体が暗部にあるこ
とを判断する条件になる。そしてこのときオアゲ
ートOR3の出力が1になる。このときアンドゲー
トAND1のMフラグが0であれば、即ち、(7)(a)、
(b)式を満足しなければインバータINV1は1を出
力する。そのためアンドゲートAND3は1を出力
し、アナログスイツチ23をオンにして第3の測
光出力PLを抽出する。
ノアゲートNOR4にはH、Lフラグが入力し、
いずれも0の場合1になる。それは、主要被写体
が明部にあるとも暗部にあるとも判別されなかつ
た場合である。このときオアゲートOR1の出力は
1となり、第2の測光出力PMが選択される。
尚、上記実施例においては、第2図の要素11
が最大値検出手段を、要素13が最小値検出手段
を、要素12,15が第1の出力手段を、要素1
4が第2の出力手段を、要素16が第3の出力手
段を、要素17〜20が輝度分布検出手段を、要
素21〜23が適正露出信号発生手段をそれぞれ
構成している。
以上詳述した如く本件発明によれば、撮影しよ
うとするシーンがどのような輝度分布であつて
も、3つの出力信号、すなわち複数の測光出力の
平均的な値に関する第1の出力信号、平均的な値
と最大値との間に存する所定値に関する第2の出
力信号、平均的な値と最小値との間に存する所定
値に関する第3の出力信号のいずれかを適正露出
に関する信号として出力することにより、ほとん
どの場合、自動的にほぼ適正な露出を得ることが
できる。もちろん逆光やスポツトライト照明のよ
うな特殊な被写界条件においても適正な露出を得
ることは可能である。そして本件発明は撮影しよ
うとする1つのシーンに対して上述の如く3つの
出力信号を出力できるように構成し、そのいずれ
かを適正露出に関する信号として出力するもので
あるから、適正露出に関する信号を得るための処
理が極めて簡単である。
【図面の簡単な説明】
第1図は被写界(画面)の各部の輝度とを立体
図形で表わした図、第2図は本発明の実施例を示
すブロツク図、第3図は図面の分割状況の実施例
を示す図、第4図は光電素子アレイの例を示す
図、第5図は受光光学系の例を示す図、第6図は
最大値及び最小値検出回路の例を示す図、第7図
は平均値検出回路の例を示す図、第8図は演算回
路の例を示す図及び第9図は類別回路の例を示す
図である。 [主要部分の符号の説明]、測光回路……10、
適正測光出力発生回路……11〜16、規格化回
路(2値化回路)……17、類別・抽出回路……
20〜23。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 被写界を複数の領域に分割して測光し該複数
    の領域にそれぞれ対応した複数の測光出力を発生
    する測光手段を備えたマルチ測光装置において、 前記複数の測光出力のうちから最大値を検出す
    る最大値検出手段と、 前記複数の測光出力のうちから最小値を検出す
    る最小値検出手段と、 前記複数の測光出力の平均的な値を求め該平均
    的な値を第1出力信号として出力する第1の出力
    手段と、 前記平均的な値と前記最大値との間に存し該平
    均的な値と該最大値とに依存して変化する所定値
    を第2出力信号として出力する第2の出力手段
    と、 前記平均的な値と前記最小値との間に存し該平
    均的な値と該最小値とに依存して変化する所定値
    を第3出力信号として出力する第3の出力手段
    と、 前記複数の測光出力に基づいて被写界の輝度分
    布状態を検出する輝度分布検出手段と、 前記輝度分布状態に基づいて前記第1乃至第3
    出力信号のいずれかを適正露出に関する信号とし
    て選択し出力する適正露出信号発生手段とを有す
    ることを特徴とするマルチ測光装置。
JP19217086A 1986-08-19 1986-08-19 マルチ測光装置 Granted JPS6296826A (ja)

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JPS5223936A (en) * 1975-08-19 1977-02-23 Fuji Photo Film Co Ltd Exposure control process for photography printing

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