JPS6383416A - 軸受シ−ル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、内輪と外輪を有するころがり軸受に用いる
軸受ンールに関する。

〈従来の技術〉 軸受シールは、軸受内のグリースの密封性と、外部から
の水やゴミ等の異物の浸入を防止する異物浸入防止性と
の両性能が要求される場合が多い。

従来、このような両性能を有する軸受シールとしては第
３図に示すらのがある。この軸受シールｌは、内側シー
ル部材２とその外側に配置した外側シール部材３とから
なる二重シールタイプであって、内側シール部材２の外
周部の取付部５を外輪６の周溝７に圧入して固定する一
方、内周部のリップ８を内輪１１の外周部１２に摺接し
ている。また、外側シール部材３の内周部１４を内輪１
１の周溝１５に圧入して固定する一方、外周部のリップ
１６を外輪６の内周端部の切欠部１７に対して隙間をあ
けて配置し、ラビリンスシールを形成している。そして
、内側シール部材２でグリースを封入した空間Ａを外部
に対し密封する一方、外部からの水やゴミ等の異物の浸
入を外側シール部材３のラビリンスシールおよび内側シ
ール部材２によって防止している。

〈発明が解決しようとする問題点〉 ところが、上記従来の軸受シールでは、内側シール部材
２と外側ノール部材３との二つのノール部材を必要とす
るため、軸方向の寸法がどうしてら長くなり、また、コ
ストアップを措くという問題がある。また、上記従来の
軸受シールでは、２枚のシール部材２，３を外輪６と内
輪＋１に夫々圧入して固定しているため、その取付けに
手間を要するという問題がある。

そこで、この発明の目的は、グリースを確実に密封でき
ると共に、外部からの異物の浸入を防止でき、さらに組
込みを簡単にでき、かつ、軸方向の寸法の短い軸受シー
ルを提供することにある。

〈問題点を解決するための手段〉 上記目的を達成するために、この発明の軸受シールは、
外周部が外輪に取付けられる第１輪と、内周部が内輪に
取付けられる第２輪とからなり、上記第１輪の内周部が
上記第２輪の断面凹状の外周部によって軸方向の両側お
よび半径方向内側から覆われ、かつ、上記第１輪の内周
部と上記第２輪の内周部の凹部の内面とが略同一形状を
有していることを特徴としている。

〈実施例〉 以下、この発明を図示の一実施例により詳細に説明する
。

第１図において、２１は外輪、２２は内輪、２３はボー
ル、２５は保持器、２６は軸受シールである。

上記軸受シール２６は第１輪としての停止輪２７と第２
輪としての回転輪２８とから構成している。」二記静止
輪２７は、円板部３０とその外周から軸方向に内側に屈
曲した屈曲部３１とからなる輪状の芯金３２と、この芯
金３２の屈曲部３１の内外周および円板部３０の外周を
覆い、かつ軸方向内側から外周にかけて円弧状の曲面３
３を’ｆ−Ｔするゴム製の外周部３５からなる。停止輪
２７の外周部３５は、外輪２１の内周端部に形成した環
状溝３６に嵌め込んで固定している。　一方、上記回転
輪２８は、合成樹脂のゴムからなり、外周部に円周方向
に沿って延びる環状の凹部３７を設けている。そして、
上記回転輪２８の内周部３８は、内輪２２の外周端部に
形成した環状溝４１に嵌め込んで固定している。上記回
転輪２８の凹部３７の内面４３の形状と停止輪２７の芯
金３２の先端部である内周部４２の形状とは略同−の断
面矩形にしており、内周部４２と内面４３とが互いに軸
方向から密着し、かつ内周部４２が半径方向内側から回
転輪２８の凹部３７により覆われている。

しかして、上記軸受シール２６は次のように形成される
。まず、芯金３２の内周部４２に離型剤を塗布すると共
に芯金３２を金型に固定して、停止輪２７のゴムからな
る外周部３５とゴムからなる回転輪２８を同時に成形す
る。芯金３２の内周部４２に離型剤が塗布されているた
め、停止輪２７と回転輪２８は同時に成形できるが、成
形後回転輪２８と停止輪２７は分離される。回転輪２８
が冷えて縮むと、芯金３２の内周部４２と回転輪２８の
凹部３７の底面との間に半径方向に隙間が生じ、かつ、
芯金３２の内周部４２の両側面と回転輪２８の凹部３７
の両側の内面４３との間にンメシロか生じる。

そして、軸受シール２６は次のようにして外輪２１と内
輪２２に同時に組み付ける。すなわち、停止輪２７と回
転輪２８が一体的に製作され停止輪２７の内周部４２を
両側から回転輪２８の凹部３７が挾み、停止輪２７と回
転輪２８とが結合した状態で、停止輪２７の外周部３５
と回転輪２８の内周部３８を外輪２１の環状溝３６と内
輪２２の環状ｉ４１に夫々圧入して嵌め込む。このよう
に停止輪２７と回転輪２８が結合されているので、軸受
シール２６を一度の作業で外輪２１および内輪２２に簡
単に取り付けることができるのである。

このように取り付けられた軸受シール２６は、停止輪２
７の内周部４２に回転輪２８の凹部３７の両側の内周部
、すなわち両リップ部４０．４０を広い範囲にわたって
密着させ、かつ、このリップ部４０．４０と停止輪２７
の内周部４２との間に浸入しようとするグリース、異物
（水等）は、回転輪２８の遠心力により半径方向外側に
矢印Ｘ、Ｙに示すように、振り切るので、グリースは外
側に漏れず、異物は内側に浸入せず、高い密封性が得ら
れる。

またこのように１枚の軸受シール２６で内外に対して十
分なシール機能を得られるので、軸受の軸方向の長さを
二重のシール部（オを用いた場合よりら短くすることが
できる。また軸受シール２６は、静止輪２７と回転輪２
８とを結合した状態で製作されるので、軸受シール２６
をそのまま外輪２！と内輪２２の間に簡単に組み込むこ
とができる。また、軸受シール２６は、別々の停止輸２
７と回転軸２８とを離型剤を用いて、−度に成形できる
ので、製作コストが安くなる。また、軸受回転時、静止
輪２７の芯金３２の内周部４２の側面と回転輪２８の凹
部３７の内面との側面の接触だけであるので、回転トル
クを小さくできる。また静止輪２７と回転輪２８との接
触部に離型剤が塗布されているので、軸受の静止時、両
者の隙間に入ろうとする水をはじいて、水の浸入を防止
できる。

第２図は上記実施例の変形例の断面図である。

この変形例の軸受シール５０は、静止輪５１の芯金５２
の内周部５３の形状を断面台形にし、この内周部５３に
対応する回転輪５５の凹部５６の形状を内周部５３と略
同一形状の台形にして、静止輪５１と回転輪５５を回転
輪５５の成形後の収縮により非接触にして、ラビリンス
シールをするようにしたらのであり、他は第１図のもの
と同じ構造である。なお、第２図の構造と同じにして、
静止輪に同転輪を圧入するようにしてもよい。

上記各実施例は外輪側に静止軸２７．内輪側に回転輪２
８を設けた内輪回転型の軸受であるが、外輪側が回転す
る外輪回転型の軸受において、第１輪を外輪に、第２輪
を内輪に固定することも可能である。もちろん、本発明
の軸受シール２６は玉軸受に限定されず、ころ軸受ある
いは回転軸のシールなどにら使用できることはいうまで
もない。

〈発明の効果〉 以上の説明から明らかなように、この発明によれば、外
輪に取り付けられろ第１輪の内周部が、内輪に取り付け
られる第２輪の断面凹状の内周部によって軸方向の両側
および内径側から覆われ、かつ、第１輪の内周部と第２
輪の内周部の凹部の内面とが略同一形状を有しているの
で、第２輪の遠心力による四部の内側から外側へ向けて
の振り切り作用により十分なグリースの密封性に、外部
からの異物の浸入防止性を得ることができ、また二重シ
ールタイプに比べて、軸方向の寸法を短かくすることが
できる。また、この発明によれば、第１輪と第２輪を、
その凹部で結合した状態で、−Ｉｆに製作でき、また内
外輪に組み込むことができるので、製作コストおよび組
付コストを低減できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の軸受シールの断面図、第
２図は上記軸受シールの変形例を示す断面図、第３図は
従来例を示す断面図である。 ２１・・・外輪、２２・・・内輪、２７．５１・・・静
止輪、２８．５５・・・回転輪。 特　許　出　願　人　　光洋精工株式会社を肋）１名代
　理　人　弁理士　　青白　葆　ほか２名第１図 第２図 へ０

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）外周部が外輪に取付けられる第１輪と、内周部が
   内輪に取付けられる第２輪とからなり、上記第１輪の内
   周部が上記第２輪の断面凹状の外周部によって軸方向の
   両側および半径方向内側から覆われ、かつ、上記第１輪
   の内周部と上記第２輪の内周部の凹部の内面とが略同一
   形状を有していることを特徴とする軸受シール。