JPS638335Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、化粧用コンパクトに係る。

本案は、蓋の係止手段として、便利で簡潔な回
動フツクを備えた化粧用コンパクトを提供しよう
とするものである。

以下、図示の実施例について説明する。

図において、１は、方形で且つ扁平な身、２
は、該身に対応する扁平な蓋であり、これらは、
合成樹脂により成形し、後部で互いに枢着３して
いる。４は、蓋２の前部に回動自在に装着した合
成樹脂成形による回動フツクである。

身１は、周壁１１の前面中央部を、上方から見
てコ字状に窪ませ、該窪み１２内に厚肉の係合片
１３を突設している。

蓋２は、周壁２１の前壁中央部を、上記窪み１
２に対応させて切欠き、該切欠２２の左右内面
に、対峙する一対の軸穴（図示せず）を設けてい
る。

回動フツク４は、曲げの弾性を有する材質から
構成し、上記窪み１２及び切欠２２に対応する幅
と高さを有する縦断面Ｌ字状のものに形成すると
共に、内面中途に一旦水平に突出して上方へと垂
直に折れ上つた腕片４１を突設し、該腕片の先端
部両側に、一対の片持ちの軸４２，４２を突設し
ており、而して、上記窪み１２及び切欠２２内に
可動に挿入して、軸４２，４２を蓋２の上記軸穴
へ回動自在に嵌合し、内側へ折れた下端４３を上
記係合片１３へ係合させ、直立する上端４４を上
記切欠２２の上縁２３（即ち頂壁２４の前縁）へ
突き当てている。

図中、５は、鏡である。

如上の構成であるから、回動フツク４を回動さ
せることにより、身１の係合片１３へ係合・離脱
させることができ、その回動の際、回動フツク４
の上部と腕片４１とが弾性変形してその上部が切
欠２２の上縁２３の角部を乗り越え、従つて、こ
れが回動フツク４の係合状態（垂直姿勢）と離脱
状態（水平状態）とを保持させる。

本案によれば、蓋２に回動フツク４を有して、
これを回動させることにより身１の係合片１３へ
係合させるので、深く十分に係合させることがで
き、また、その回動フツク４の上端４４部分と腕
片４１とを位置保持用のばねに兼用できるから、
その係止を確実ならしめることができ、その操作
を容易ならしめることができ、部材点数を少なく
でき、組立てを容易にでき、安価に提供できる。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案実施例で、第１図は、蓋を閉じた
斜視図、第２図は、蓋を半開きにした斜視図、第
３図は、縦断側面図である。 １……身、２……蓋、４……回動フツク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 身１と蓋２とを後部で枢着３して成る化粧用コ
   ンパクトにおいて、身１の前面に窪み１２を形成
   すると共に、該窪み内で係合片１３を突設し、蓋
   ２の前部にその窪み１２と対応する切欠２２を設
   けて、該切欠内で下端４３にて上記係合片１３と
   係合する回動フツク４を枢着し、該回動フツク４
   は、曲げの弾性を有する材質のものとし、内面中
   途から腕片４１を突設して該腕片にて蓋２へ枢着
   し、上端４４を上記切欠２２の上縁２３へ突き当
   てたことを特徴とする化粧用コンパクト。