JPS638281Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、台所等のコーナーに取付けられる
水切り用パイプ棚に関し、その棚巾を伸縮自在と
したものである。

一般に、流し台等の上方には一定の間隔で多数
のパイプを連綴してなる所謂、水切り用のパイプ
棚が広く利用されているが、これをコーナー部分
に適用するに際して、単に上記直状のパイプ棚を
Ｌ字状に屈成しただけでは、特に棚両端を支持す
る取付け枠の設定位置が微妙に規制される隅壁部
においては、上記取付け枠の移動・調整が不可能
であり、この種コーナー用のパイプ棚の普及を妨
げていたものである。

このような実情に鑑み本案は、例えば直角に屈
成された各コーナーパイプの両側に、受枠を備え
た直管部をスライド自在に挿嵌し、隅壁部の設置
空間に応じてその棚巾を伸縮可能として、取付け
容易なコーナー用パイプ棚を得ようとするもので
ある。

以下、上記パイプ棚の構成を図面に基づいて説
明すると、１は中央部を例えば90゜に屈成した多
数のパイプからなる固定パイプ、２は上記固定パ
イプ１のそれぞれに外嵌可能な直状の可動パイプ
であつて、その両端が挾止板３および受枠６に支
持されて等間隔に連綴され、上記各固定パイプ１
の両側にスライド自在に外嵌されるものである。

又４は上記各組の固定及び可動パイプ１・２の
少なくと一組のパイプ中に挿通される線材であつ
て、該線材４はその両端が上記パイプ１・２の各
外側端部に嵌着されたストツパー５を貫通して、
その両端の膨成部４ａによつて抜止可能としたも
のである。

尚、図中７は上記受枠６を介して壁面又は天井
面等に固定される取付け枠を示す。

又、本案パイプ棚は上記各パイプ１・２の本数
を増減してその奥行きやサイズを変更したり、取
付け枠７を介して棚数を多段に設定するなど、そ
の構成を自由に変更し得るものである。

叙上の構成に係る本案コーナー用パイプ棚は、
これを設置するに当たつては、先づ上記取付け枠
７を台所等の隅角部の壁面または収納棚下面など
を利用して適宜に固定し、該取付け枠の設定位置
に応じて上記可動パイプ２をスライドさせ、その
受枠６を取付け枠７上に載置した後、これらをビ
ス等で固定するのである。

而して、上記パイプ棚は、その収縮にあたつて
可動パイプ２を内方に押込めば、該可動パイプ２
内に挿通された線材４が固定パイプ１側へと進入
して、両パイプは互いに軽快にスライドして収縮
するものであり、他方、これを伸長する場合、上
記線材４の膨成部４ａがストツパー５に当接して
所定の長さ以上に伸長することがないから、不用
意な取扱いに対しても双方のパイプ１・２が脱抜
するというおそれは全くないものである。更に、
上記抜止機構は外部に露見することなくパイプ棚
全体を美麗に構成できるので、上記台所に限ら
ず、浴場、書斎等に巾広く利用し得るものであ
る。

以上述べたように、本案のコーナー用パイプ棚
は、予め設定された左右の取付け枠７に対して、
棚巾の調整が自在であるから、諸種の制約を受け
る隅壁部にも簡単に設置でき、その汎用性が大幅
に向上するだけでなく、両側の可動パイプを収縮
することによつて嵩低くなり、その保管や運搬に
有利であるなど、優れた実用的価値を有するもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案コーナー用パイプ棚の一部を切欠
して示す平面図、第２図はそのＡ−Ａ線断面図で
ある。 尚、図中１……固定パイプ、２……可動パイ
プ、３……挾止板、４……線材、５……ストツパ
ー、６……受枠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 多数のパイプを等間隔に連綴すると共に、その
   両側等に取付け枠を備えてなるパイプ棚におい
   て、中央部を一定角度に屈曲してなる各固定パイ
   プの両側に、可動パイプをスライド自在に外嵌
   し、上記各組のパイプの少なくとも一組には、そ
   の各外側端部にストツパーを嵌着すると共に、該
   各ストツパーに線材を抜止可能に挿通せしめたこ
   とを特徴とするコーナー用パイプ棚。