JPS6381761A - 鉛蓄電池用排気弁装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、鉛蓄電池の排気弁装置に関するものである。

従来の技術 鉛蓄電池のうち、最近では負極吸収式シール形鉛蓄電池
と称される様に、充電時に正極から発生する酸素ガスを
負極で吸収することによりシール形構造としている電池
が幅広く用いられつつある。

この種のシール電池においては、大電流での充電等で負
極でのガス吸収反応を超えるガス発生と、それに伴なう
内圧の上昇、電池の破裂を防ぐため、様々な排気弁装置
が用いられている。第４図に示すのは、従来より一般的
に用いられてきたキャップ弁と称せられる排気弁装置で
ある。図中、ふた３′の排気口６′にかぶせる様に装着
するキャップ弁７と、このキャップ弁７を押える弁押え
板８と、さらにこの弁押え板８を押え、弁構造を保護す
る上ぶた４′より成る構造となっている。この弁構造は
複数の排気口を備える電池では各排気口ごとに個別のキ
ャップ弁が装着されており、信頼性は高いものの、キャ
ップ状にゴムを成型、加工するため材料費自体が高いこ
とと、個々の排気口にキャップ弁を装着しなくてはなら
ず、従って作業性も低く、高コストの問題があった。

このため第５図に示す様な平形弁構造と称せられる排気
弁装置が考案された。これは排気口５を４ＴＥウゴム板
１′とゴムマット２および上ぶた４から成す、ゴムマッ
ト２けスポンジ状で圧縮された状態で格納されている。

従ってゴム板１′は強くふたの排気口に押えつけられ、
弁構造を構成する。又構造−」１平板状のゴム板とスポ
ンジ状ゴムマットで構成さ扛るので材料費が安価である
。加えて各セルごとに設けられた排気口を連続して塞ぐ
ことが容易であり、一般的に電池に設けられた複数の排
気口を一括して覆うゴム板とゴムマットを用い、−それ
ぞれ各１枚づつ使用する構造がとられている。

したがって１セル当りの材料費はさらに安価となる。ま
た作業性もきわめて良好で、全体として低コストの排気
弁＋１４造である。

発明が解決しようとする問題点 しかし前述の様に、大電流で充電された場合は電池内部
が発生したガスにより加圧状態となる。

内圧が高くなると圧縮されているゴムマットをさらに押
し上げ、ゴム板をふたから浮き」―がらせて開弁させ、
ガスは外部に流出しようとする。しかし板の長手方向け
圧縮されたゴムマットにより連続して押えつけられてい
るので、板目体に強い引張力が生じ、開弁しにくい。開
弁の行なわれる圧ツバ開弁圧を下げるにはゴムマットの
圧縮率を低下させれば良いが、その際には開・閉弁圧力
のバラツキが大きくなり、開弁圧を信頼性よく低く抑え
ることが困難であった。

一方、電池を放置すると、電池内部の酸素ガスが負極に
吸収され減圧状態となる。この際、ゴム板が排気口に強
く引き込まれた状態でしっかりと密着され、気密性を保
つ。ここで、この板が強く引き込まれる際、板目体に引
張力が生ずる。従って隣のセルの排気口においてはその
強い引張力によって減圧にともなう板の引き込みが行な
われにくくなる。また、−旦強く引き込まれ密着したに
もかかわらず、隣のセルの強い減圧による引張力でその
引き込みが弱められることがある。以上の様に、連続し
たゴム板を用いる排気弁構造では、減圧にともなう気密
保持状態にバラツキが生じ易い。

問題点を解決するだめの手段 本発明は上記の問題点を解決するため、複数個の排気口
にまたがって、これらを閉塞する平板状のゴム板にスリ
ットを設けたものであり、そのスリット形成位置を隣接
する排気口のほぼ中間部としたものである。

作　　　用 本発明は上記した構成により、電池内部が加圧あるいけ
減圧のいずれにおいてもゴム板に発生する引張力を、ス
リットが分断して低減する。従って開弁圧を低く抑える
ことができる一方、減圧にともなう弁の引き込み、密着
も各排気口ごとに確実に行なえるものである。

実施例 第１図は本発明の一実施例である負極吸収式シール形鉛
蓄電池の排気弁装置である。ふた３に設けた各セル毎の
排気口ら（複数個）の周辺にはそれぞれシリコーンオイ
ル（図示せず）が塗布され、この各排気口にまたがって
弁体としてのゴム板１を設置し、その上にはスポンジ状
ゴムマット２が圧縮状態で配置され、その反発力で、ゴ
ム板１をふた３に押しつける様に設けられている。この
ゴムマット２を適正な圧縮率の状態に保つため、上ぶた
４がその周辺部でふた３に超音波溶着されである。本実
施例は１２Ｖ、６セル仕様による鉛蓄電池における排気
弁装置について例示したので、排気口５は各セル計６個
所−例に並んで設けられた構造となっている。前述した
とおり弁体としてのゴム板１とゴムマット２およびふた
４け、６個所の排気口を一括して押さえる構造である。

第２図は弁体としてのゴム板１の斜視図である。本実施
例では前述の様に、６個所の排気口６を１枚のゴム板１
とゴムマット２で押える構造となっているため、各排気
口ごとに個別の弁を用いる構造に比べて材料費が安価で
、しかも作業性も僕めて良好である。このゴム板１には
ふた３の上に置かれた際、隣接する排気口６の中間位置
にスリット６を設けである。排気口５は計６個所設けで
あるので、スリット６は５個所設けである。このゴム板
１を弁体に用いて構成される排気弁装置は、電池内部が
加圧状態の時は各セルにおいて内部圧力上昇によりゴム
板１がゴムマット２をさらに圧縮させ開弁じようとする
。そして一定圧力以上になると開弁じ、内部ガスの放出
が行なわれるが、ゴムマットによる長手方向の強い引張
力′７５Ｌｆム板１に設けたスリット６で分断され、低
い内部圧力で開弁することができる。しかも、ゴムマッ
ト２の圧縮率を下げることなく開弁圧力を低く抑えられ
るので、その開弁圧はバラツキが少なく信頼性が高い。

また、電池内部か減圧状態の時は、負極での酸素ガス吸
収が早く進行したセルにおいて減圧による弁の引き込み
が行なわれても、その引張力はスリット６で分断され、
スリット６部分にすき間を生じるだけで、隣のセルの排
気口部に接しているゴム板１への影響はわずかである。

従って、各セルとも減圧によるゴム板１とふた排気口周
辺部の密着は確実に行なわれる。

本実施例の排気弁装置では左右両端から板中央部に向け
てスリット６金入れ、弁中央部を連続させたゴム板を用
いたが、第３図の様に各セル間に左右両端から中央に向
け千、じ状に交互にスリット６′金入れたゴム板を用い
てもよい。

発明の効果 以上述べてきたように、本発明によれば、１枚のゴム板
とゴムマットとを用いることによる材料費が安価で、作
業性が極めて良好である利点を少しも損うことなく、電
池内部が加圧状態においては、低い開弁圧力で内部ガス
を放出でき、しかもその開弁圧力はバラツキが少なく信
頼性が高い。

また、電池内部が減圧状態においても、減圧にともなう
ゴム板の引き込みが各セルで確実に行なわれ、高い気密
性がバラツキなく実現できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例における排気弁装置の断面図、
第２図は実施例に用いたゴム板の斜視図、第３図は別の
実施例におけるゴム板の斜視図、第４図、第６図は従来
の排気弁装置を示す断面図である。 １．１′・・・・・・ゴム板、２・・・・スポンジ状ゴ
ムマツ）、３．３’・・・・・・ふた、４，４′・・・
・・・上ふた、５・・・・・・排気口、６　、６’・・
・・・スリット、７・・・・・−キャップ弁、８・・・
・・弁押え板。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名イー
−コ“乙ト（ ２−＝　　マ、ト

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）各セルに対応してふたに設けた複数個の排気口を
   覆う１枚の平板状のゴム板とスポンジ状ゴムマットおよ
   び上ふたより成る排気弁装置であって、前記ゴム板には
   隣接する各排気口のほぼ中間部に位置するスリットを設
   けたことを特徴とする鉛蓄電池用排気弁装置。
2. （２）スリットが平板状のゴム板の左右両端から板中央
   部に向けて設けられている特許請求の範囲第１項記載の
   鉛蓄電池用排気弁装置。
3. （３）スリットが平板状のゴム板の左右両端から中央に
   向け千鳥状に交互に設けられている特許請求の範囲第１
   項記載の鉛蓄電池用排気弁装置。