JPS6381346A - 感光性印刷版の保存方法 - Google Patents

感光性印刷版の保存方法

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JPS6381346A
JPS6381346A JP22748886A JP22748886A JPS6381346A JP S6381346 A JPS6381346 A JP S6381346A JP 22748886 A JP22748886 A JP 22748886A JP 22748886 A JP22748886 A JP 22748886A JP S6381346 A JPS6381346 A JP S6381346A
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明 西岡
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、感光性印刷版の保存方法に関するものであり
、特に真空密着性を低下させない両面感光性印刷版の保
存方法に関するものである。
〔従来技術〕
従来感光性印刷版に原画を通して露光を与える場合、感
光性印刷版の感光層の表面に原画を完全に密着させるた
め、ゴムシートと圧着ガラスの間に感光性印刷版及び原
画を重ねて配置し、ゴムシートと圧着ガラスとの間を真
空にして密着させる方法が用いられていた。
この真空にして密着させる時間を短縮させる為に、例え
ば特開昭51−111102号公報に記載されているよ
うな、感光層上に塗布部分と非塗布部分とからなる微小
パターンを設けた感光性印刷版が知られている。また特
開昭55−12974号公報には固体粉末をパウダリン
グして熱によって感光性印刷版の上に固着する方法が開
示されている。更に、特開昭57−34558号公報に
は感光層の表面に樹脂を溶解または分散させた水性液を
スプレーし、乾燥させる方法が開示されている。
しかしながら、このような微小パターン層、固体粉末層
など(以下、「マット層」という。)を設けた感光性印
刷版においては、マット層の凸部の高さが圧力によって
低くなり、その結果、真空密着性が低下するという欠点
があった。
たとえば、最近、感光性印刷版の量産化に伴って、片面
に感光層を有し、その最上層にマット層を設けた感光性
印刷版を−Hコイルに巻き取っておき、その後、高速度
で裁断し、包装する加工方法が実施されている。この巻
き取りは、コイルずれ(巻きくずれ)などを防止するた
めに高いテンションをかけて行なわれる。このため、巻
き取りコイルの中心部に近くなるほど、感光性印刷版表
面に大きな圧力がかかり、マット層の凸部が押し潰され
、その結果、真空密着性が低下してしまう。
また、感光性印刷版を多量に使用するユーザーは、感光
層の保護を目的とした台紙を1枚1枚取る手間を削き自
動製版化するために、台紙のない状態で感光性印刷版を
多量に供給することを望んでいる。しかしながら、片面
に感光層を有し、その最上層にマット層を設けた感光性
印刷版を台紙のない状態で多量に積み重ねて長時間放置
しておくと、下の方のプレートにはプレートの重みがか
かり、またプレートが動かないように強く締付けるため
に大きな圧力がかかるので、マット層の凸部が押し潰さ
れ、その結果、真空密着性が低下してしまう。
このようにマット層の凸部が圧力によって押し潰され、
その結果、真空密着性が低下してしまう原因は、マット
層の凸部を形成している樹脂が軟質のものであること、
および真空密着性に大きく寄与している高さの大きな凸
部が選択的に押し潰されること、であると考えられる。
したがって、真空密着性の低下あるいはプレートごとの
変動を防止するためには、マット層の凸部を硬質の材料
で形成するか、あるいは、凸部の高さ分布をできるだけ
狭くし、圧力をできるだけ多数の凸部に分散させること
によって圧力の影響を少なくすればよいことがわかる。
本発明者はすでに感光性印刷版の表面にマット層を形成
したのち、あらかじめ該マット層に圧力をかけ、マット
層の凸部の高さを低下させ、これを平均化させることに
より、保存中の真空密着性の低下および変動を防止する
方法を見出している(特開昭60−205544号公報
)。しかし、この方法では、圧力で潰した後でも十分に
真空密着性の良いマット層を安定に製造する必要があり
、さらに、金属ロールで潰す場合金属ロールにキズがつ
いたり、異物が付着すると、感光層にキズをつけてしま
うという欠点を有している。
ところで、近年の省資源の要請から支持体の両面に感光
層が設けられた両面タイプの感光性印刷版が普及してき
ている。しかも、このような感光性印刷版の両方の感光
層表面にマット層を設けたものが実用化され(富士写真
フィルム@製FPP−B)、特開昭57−34558号
公報および同実施例1に開示されている。しかし、これ
らのものは、両面にマット層を設けた後、巻き取ること
なく、台紙を重ねてシート状に裁断し、少量(50枚以
下)を包装したものであって、巻き取り加工したり、合
紙のない状態で多量に積み重ねたりした例はない。これ
は、両面タイプの感光性印刷版が普及してきたとはいっ
ても、まだまだ使用量が少なく、高速加工および多量供
給が必要でなかったためである。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、真空密着性の低下あるいは変動が少な
い両面感光性印刷版の高速・多量供給可能な保存方法を
提供することである。
〔発明の構成〕
本発明者等は、前記のとおり、マット層への圧力をでき
るだけ多数の凸部に分散させ、圧力の影響を少なくする
方法について種々検討した結果、両面の最上層にマット
層を有する感光性印刷版を1000m以上巻き取り加工
したり、台紙なしで500枚以上積み重ねしても真空密
着性の低下が少ないことを見出し、本発明を完成するに
至った。
本発明は、長尺支持体の両面に感光層及びマット層を備
えた感光性印刷版を、i、 o o o m以上巻き取
って保存すること、または裁断した後合紙を重ねること
なく500枚以上積み重ねて保存することを特徴とする
感光性印刷版の保存方法である。
以下、本発明に使用される感光性印刷版の製造方法につ
いて詳細に説明する。
本発明に使用される感光性印刷版材としては、アルミニ
ウム、鉄又は亜鉛等の金属を支持体とし、必要に応じて
両面に表面処理を施した後、両面に平板用又は凸版用感
光性層を設けたものならばどの水うなものでもよい。こ
のような感光性印刷版材については多くの文献および特
許明細書に詳細に記されており、また感光性平版印刷版
にはブレセンシタイズドプレート(Pre−3ensi
tized Plate)(略称PS版)と呼ばれてい
るものなどが市販されている。このような感光性平版印
刷版の支持体は種々のものが知られており、その詳細は
英国特許公開第2030309A号明細書に記されてい
る。
これらの感光層は露光の前後で現像液に対する溶解性又
は膨潤性が変化することを利用したもので、感光物−現
像液の組み合わせは種々ある。たとえば感光物としては
、ジアゾ樹脂、0−キノンジアジド化合物、感光性アジ
ド化合物、光重合性化合物、感光性樹脂等がある。これ
らの詳細につ。
いても、上記の公開明細書に詳細に説明されている。感
光層の厚さは片面の乾燥重量で一般に0.1?g/m’
、好ましくは、0.5〜3g/rn”である。
またこれらの感光物からなる感光層に適合した現像液と
しては、種々の添加剤を含む有機溶剤、アルカリ水溶液
、界面活性剤水溶液等がある。
本発明に使用される感光性印刷版は、両面にマット層を
形成したものである。本発明に適用可能なマット層形成
法としては、感光層を凹凸にする方法(塗布時凹凸にす
る方法、マット剤を内添する方法、発泡剤により乾燥時
凹凸にする方法)、感光物を含まない最上層を凹凸にす
る方法(マット剤を含む樹脂層、塗布部と非塗布部から
成るマット層)等積々の方法があるが、真空密着性およ
び他の性能への悪影響が少ない点で、塗布部と非塗布部
から成るマット層を形成する方法が有利に使用される。
特に、塗布部が現像の際に除去されるものが好ましい。
このような方法に使用される樹脂としては、感光層に強
く固着することと、硬さの点から次の(a)、ら)およ
び(C)の各モノマー単位を含む共重合体が特に優れて
いる。
(a)  そのアルキル残基の炭素原子数が2〜10で
あるアルキルアクリレート類およびそのアルキル残基の
炭素原子数が4〜lOであるアルキルメタクリレート類
よりなる群から選ばれた少なくとも1つのモノマー単位
(b)  スチレン類、アクリロニトリル類、メチルメ
タクリレートおよびエチルメタクリレートよりなる群か
ら選ばれた少なくとも1つのモノマー単位。
(C)  アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イ
タコン酸、スルホン酸基を有するモノマー、例えばp−
スチレンスルホン酸、2−アクリルアミ)’−2−メチ
ルプロパンスルホン酸、エチレンスルホン酸、これらの
アルカル金属塩およびアンモニウム塩よりなる群から選
ばれた少なくとも1つのモノマー単位。
上記モノマー単位(a)は、感光層の表面への接着性を
付与する成分であってその具体例には、エチルアクリレ
ート、n−プロピルアクリレート、イソプロピルアクリ
レート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレ
ート、n−アミルアクリレート、インアミルアクリレー
ト、n−へキシルアクリレート、2−エチルへキシルア
クリレート、n−オクチルアクリレート、n−デシルア
クリレート、n−ブチルメタクリレート、インブチルメ
タクリレート、n−アミルメタクリレート、2−エチル
へキシルメタクリレート、n−オクチルメタクリレート
、n−デシルメタクリレートなどが含まれる。
上記モノマー単位(5)は、圧力に対する抵抗力を付与
する成分であって、その具体例には、スチレン、0−メ
チルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、2.4−ジメチルスチレン、2.5−ジメチルスチ
レン、3.4−ジメチルスチレン、3.5−ジメチルス
チレン、2,4.5−トリメチルスチレン、2,4.6
−)ジメチルスチレン、0−エチルスチレン、m−エチ
ルスチレン、p−エチルスチレン、3.5−ジエチルス
チレン、2,4.5−トリエチルスチレン、p−n−ブ
チルスチレン、m−5ec−ブチルスチレン、m −t
ert−7’チルスチレン、p−へキシルスチレン、p
−n−へブチルスチレン、p−2−エチルへキシルスチ
レン、0−フルオロスチレン、m−フルオロスチレン、
p−フルオロスチレン、〇−クロロスチレン、m−クロ
ロスチレン、p−クロロスチレン、2.3−ジクロロス
チレン、2.4−ジクロロスチレン、2.5−ジクロロ
スチレン、2.61クロロスチレン、3.4−ジクロロ
スチレン、3,5−ジクロロスチレン、2.3,4゜5
.6−ペンタクロロスチレン、m−)リフルオロメチル
スチレン、0−シアノスチレン、m−シアノスチレン、
m−ニトロスチレン、p−ニトロスチレン、p−ジメチ
ルアミノスチレン、アクリロニトリル、α−クロルアク
リロニトリル、α−ブロモアクリロニトリル、α−トリ
フルオロメチルアクリロニトリル、α−トリフルオロメ
チル力ルポキシアクリロニニドノペメチルメタクリレー
ト、エチルメタクリレートなどが含まれる。
上記モノマー単位(C)は現像液に対する溶解性を向上
させる成分であって、その具体例には、アクリル酸、ア
クリル酸ナトリウム、アクリル酸カリウム、アクリル酸
アンモニウム、メタクリル酸、メタクリル酸ナトリウム
、メククリル酸カリウム、メタクリル酸アンモニウム、
マレイン酸、マレイン酸ナトリウム、マレイン酸カリウ
ム、マレイン酸アンモニウム、イタコン酸、イタコン酸
ナトリウム、イタコン酸カリウム、イタコン酸アンモニ
ウムおよび前記のスルホン酸含有モノマーおよびその塩
などが含まれる。
このような共重合体において、モノマー単位(a)、(
b)および(C)の量はそれぞれ10〜70重量%、2
0〜80重量%および6〜50重量%の範囲が好ましい
。モノマー単位(a)の量が10重量%よりも少なくな
るにつれて、共重合体の感光層の表面への付着力が低下
していき、一方70重量%ヨリも多くなるにつれて、共
重合体の耐圧性が低下する。また、モノマー単位ら)の
量が20重量%よりも少なくなるにつれて、共重合体の
硬さが低下していき、耐圧性が低下し、一方、80重量
%よりも多くなるにつれて、共重合体の現像液に対する
溶解性が低下し、しかも感光層への付着力が低下する。
更にモノマー単位(C)の量が6重量%よりも少なくな
るにつれて、共重合体の現像液に対する溶解性が悪くな
り、一方50重量%よりも多くなるにつれて共重合体が
脆くなり、しかも感光層の表面への付着力も低下する。
従って、特に好ましいモノマー単位(a)、(b)およ
び(C)の量は、それぞれ15〜50重量%、40〜7
0重量%右よび10〜25重量%である。
上記の共重合体は有機溶剤中で溶液重合させたものを蒸
発乾固して粉砕機で微粉末とするか成分(C)のアクリ
ル酸またはメタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸およ
びスルホン酸含有モノマーの一部をナトリウム塩、カリ
ウム塩、又はアンモニウム塩として共重合体の水溶液と
して得ることができる。また通常のラテックスの合成法
と同様にして、原料のモノマーを界面活性剤で水中に乳
化しておき、過硫酸カリウムなどの重合開始剤を用いて
乳化重合させた水性分散物として得てもよい。
共重合体物は充填剤を含んでいてもよい。充填剤として
は例えば二酸化珪素、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ジル
コニウム、ガラス粒子、アルミナ、重合体粒子(例えば
ポリメチルメタアクリレート、ポリスチレン、フェノー
ル樹脂などの粒子)などが含まれる。これらは二種以上
併用することができる。
これらの樹脂を塗布してマット層を形成する方法として
は、樹脂の微粉末を熱または溶剤により感光層に固着さ
せる方法(特開昭55−12974号公報)、および、
樹脂を溶解または分散させた水性液をスプレーし、乾燥
させる方法(特開昭57−34558号公報)などがあ
るが、安全性、製造安定性、コストなどの点から、特開
昭57−34558号公報記載のマット化方法(エアー
スプレー法、エアーレススプレー法、静電エアースプレ
ー法、静電霧化静電塗装法など)が好ましく、付着率の
高い静電霧化静電塗装法が特に好ましい。
本発明では、真空密着性を良くするために使用する感光
性印刷版のマットの高さは高い方が良いが、高すぎると
、感光層とフィルムの間隔が開きすぎてしまうため、調
子再現性が低下し焼ボケ等が起こる。このため、特に高
さが1〜15μmの範囲が好ましい。凸部の高さを高く
するには、特開昭55−12974号公報の方法による
場合には微粉末粒径を大きくすると良く、特開昭57−
34558号公報の方法による場合にはマット液濃度を
上げること、マット液微粒子を太き(すること、微粒子
付着時の温度を上げ、湿度を下げること、添加湿量を減
少させることなどが好ましく、特に液濃度を上げるのが
良い。
凸部の大きさく輻)、量(個数)が真空密着時間に及ぼ
す影響は、凸部の高さが及ぼす影響にくらべれば小さい
が、それらの固着力、耐圧力性に及ぼす影響は大きい。
このため、凸部の大きさく幅)は、5〜20OpmS量
(個数)は、1〜1000個/闘2、好ましくは5〜5
00個/鮒2が適当である。この範囲より低いと凸部の
固着力、耐圧力性が低くなり、この範囲より高いと、感
光性印刷版の現像性、調子再現性などに悪影響がある。
このようにして設けられるマット層は表面・裏面同一で
あっても、異なったものであっても良い。
このように、両面にマット層を形成した感光性平版印刷
版を、1000m以上ロールに巻き取った後、裁断加工
するか、または、巻き取った後又は巻き取ることなくシ
ート状に裁断機台紙を重ねることなく、500枚以上積
み重ねて供給する。
ロールに巻き取る場合、コイルずれ(巻きくずれ)など
を防止するため高いテンションで行なわれるのが良い。
巻き取り方法は従来から公知の方法を使用することが出
来、例えばテンションは平版印刷版の幅およびコイル長
さなどによって変わるが、一般に巻き取り初期張力を1
00〜1000kg程度とし、巻き取るに従って徐々に
低下させ、最終張力が初期張力の1/4〜374程度に
なるようにするのが好ましい。−旦巻き取ったコイルは
、高速で送り出しながらシート状に裁断される。従来片
面に感光層およびマット層を設けた感光性印刷版をt 
o o Qm以上巻き取り加工すると、裏面の金属面に
よって表面のマットが押し潰され特にコイルの中心部で
マットの高さが低くなってしまった。
これに対して、両面に感光層およびマット層を設けた感
光性印刷版を1000m以上巻き取り加工した場合、表
面および裏面のマットが相互に圧力を分散させるために
、マットの高さの低下が少なく、真空密着性の低下が軽
減される。また、シート状に裁断したプレートを台紙を
重ねることなく、多量、特に500枚以上重ね、輸送中
プレートがずれるのを防ぐために強いテンション、特に
10〜1000kgで締め付けて供給することが出来る
この場合も、片面塗布のプレートの場合、マット層が高
い圧力下で裏面金属面によって押し潰されるのに対して
両面塗布プレートではマットの高さの低下が少ない。
〔発明の効果〕
両面に感光層およびマット層を設けた感光性平版印刷版
をロールに巻き取った場合、中心部と外側部との真空密
着性の差が少なく、良好な真空密着性を確保することが
できる。
さらに、シート状に裁断機台紙を重ねることなく、多量
に重ね積みしても真空密着性の低下が少なく、良好な真
空密着性を維持することができる。
〔実施例〕
以下本発明の実施例を具体的に示すが本発明はこれらに
限定されるものではない。下記実施例における「%」は
、すべて重量%である。
実施例1および比較例a 厚さ0.24mmのアルミニウム板幅1003mm、長
さ4000mを両面または片面に連続的にナイロンブラ
シと400メツシニのバミストンー水懸濁液を用いて砂
目室てし、よく水で洗滌した。この板を、45℃の25
%水酸化ナトリウム水溶液に9秒間浸漬してエツチング
を行ない水洗後、更に20%硝酸に20秒間浸漬して水
洗した。この時の砂目室て表面のエツチング量は約3 
g / m’であった。次にこの板を7%硝酸を電解液
として電流密度15A/dm2で2g/m’の直流陽極
酸化皮膜を設けた後、水洗乾燥した。この支持体に特公
昭43−28403号公報に記載されているアセトンと
ピロガロールの縮重合により得られるポリヒドロキシフ
ェニルのナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホ
ン酸エステル1重量部とノボラック型クレゾールホルム
アルデヒド樹脂2重量部を20重量部の2−メトキシエ
チルアセテートと10重量部のメチルエチルケトンに溶
解して感光液を調製し、上記支持体の両面または片面に
塗布・乾燥しく乾燥後の塗布量2.5. g /m”)
 、後述のようにマット層形成用樹脂液をスプレーして
付着させてマット層を形成し、感光性平版印刷版を作製
し、次に初期張力を400kgとし、4000m巻き取
り時の張力が200kgになる様に連続的に張力を低下
させながら巻き取り、その後高速で1003[0111
X800mmに裁断包装し、両面凸試料1および片面品
比較試料aを作成した。スプレーはメチルメタクリレー
ト/エチルアクリレート/アクリル酸(仕込み重量比6
5:20:15)共重合体の一部をナトリウム塩とした
12%水溶液を使用し、回転霧化静電塗装機の霧化頭回
転数は2500Orpm、樹脂液の送液量は40mβ/
分、霧化頭への印加電圧は一90kV、塗布時の周囲温
度は25℃、相対湿度は50%とし、塗布した約2.5
秒後、塗布面に蒸気を吹きつけて湿潤させ、ついで湿潤
した3秒後に温度60℃、湿度10%の温風を5秒間吹
きつけて乾燥させた。マットの高さ約6μm1大きさ3
0μm1個数150個/mm2であった。各試料の巻き
芯部付近と中間(2000m)付近および巻き取りの外
側(4000m)付近および、比較として巻き取ること
なく裁断した試料について、真空密着プリンターでフィ
ルム原板(550mmX 650mm)を重ね合わせて
真空密着させた時の真空密着時間を測定した。これらの
結果を表1に示す。
表1 従来技術による片面感光性平版印刷版比較例aは巻き取
りなしの場合、真空密着時間が20秒であったものが、
巻き取り外側(25秒)、中間(37秒)、巻き芯部(
52秒)と真空密着性が大きく低下し、また外側〜巻き
芯部の差も27秒と大きい。
これに対して本発明による両面感光性平版印刷版実施例
1は、巻き取りなしの場合、真空密着時間が片面品と同
じ20秒であったものが、外側(22,23秒)、中間
(26,26秒)、巻き芯部(31,32秒)と真空密
着性の低下は小さく、また外側〜巻き芯部の差も9秒と
実質的に問題とならないものである。
これは、巻き芯部の電子顕微鏡観察から、比較例aでは
マットの高い凸部が押し込まれ高さがかなり低下して約
3μmになっていたのに対して、実施例1では高さの低
下が小さく、約4.5 μmであった。
実施例1をフィルム原画と密着させた後30アンペア−
のメタルハライドランプで70cmの距離から露光した
後、DP−4(商品名:富士写真フィルム■製現像液)
の8倍希釈で25℃において60秒間現像した後、印刷
を行ない、調子再現性および平版印刷版としての諸性能
を調べたところ良好な結果を得た。
実施例2および比較例す 実施例1および比較例aにおいて、巻き取ることなく裁
断したサンプルを台紙を重ねることなく木板および厚紙
の上に、2000枚を積み重ね、厚紙および木板を当て
てプレートがずれないように鋼製バンドを200kgの
張力で6本締め付けた。
この状態で1ケ月放置した後、下部にあったサンプル5
枚の真空密着時間を調べたところ、比較例b(片面品)
が平均32秒で、積み重ねをしなかったサンプルに比べ
12秒低下したのに対して、実施例2(両面品)は表面
、裏面どちらも24秒で4秒の低下であった。
実施例3および比較例C 実施例1および2において、塗布液中に熱硬化したフェ
ノール樹脂粉末(平均粒径10μm、レゾール型クレゾ
ール−ホルムアルデヒド樹脂を加熱後ジェットミルで粉
砕したもの)(特公昭61−26655号、実施例2に
記載されているもの)を0.03重量部添加、分散した
後支持体上の両面に塗布・乾燥し、感光層中にマット剤
を含有した状態のマット層を両面に設けた。この感光性
平版印刷版を実施例1および2と同様の加工処理を行な
った後、真空密着性を調べた。その結果を表2に示す。
(実施例3は両面品、比較例Cは片面品である) 表2 実施例3は比較例Cに比べ、巻き取り加工および合紙な
しての積み重ね加工においても、真空密着性の低下が少
なく、良好な真空密着性を維持していることがわかる。
実施例4および比較例d スチレン−アクリル酸−ブチルアクリレート(比率45
:30:20)共重合体を超音速、ジェット粉砕機で粉
砕し、分級器を使用して分級することにより、定方向径
それぞれ0.5〜40μmの熱融着性微粉末を得た。実
施例1に示したスプレーをする前の感光性平版印刷版の
片面表面に、スプレーガンによりこれらの熱融着性微粉
末をパウダリングし、(約170個/am2)、150
℃の空気浴に10秒間曝射して固着させた後、実施例4
の裏面には実施例1で示したマット層を設けた後、実施
例1および2と同様の加工処理を行なった後、真空密着
性を調べた。その結果を表3に示す。(実施例4は両面
品、比較例dは片面品である) 表3 実施例4の表面は比較例dと比較して巻き取り加工およ
び台紙なしての積み重ね加工においても、真空密着性の
低下が少なく良好な真空密着性を維持していることがわ
かる。
また、表面、裏面を種類の違うマット層にしても、効果
があることが判った。(実施例4の裏面は比較例aおよ
びbと比較する) 実施例5および比較例e 実施例1の陽極酸化皮膜を設けた後、水洗、乾燥した支
持体を70℃の第三リン酸ソーダー水溶液(5%)に1
分間浸漬した後、水洗、乾燥した。
この支持体に下記組成の感光液を塗布・乾燥した。
2−ヒドロキシエチルメタクリレート 共重合体(I)(注■)、、、、0.、、、、.0.8
7gp−ジアゾジフェニルアミンとパラホ ルムアルデヒドの縮合物の2−メ トキシー4−ヒドロオキシ−5− ベンゾイルベンゼンスルホンif2塩、、、0.1 g
“オイルブルー#603″0....,1.0.、、.
0.03gメタノール       、、、、001.
、、、、.6  g2−メトキシエタノール 0.、、
、.0.、、、、.6  g注1 米国特許第4.12
3.276号公報の実施例1に記載されているもの 塗布量は表、裏面共2 g / m’になるように塗布
された。この感光性プレートの上に下記組成共重合物の
水溶液(固形分濃度14%)を実施例1と同様に塗布・
乾燥した。
メチルメタアクリレート       50%エチルア
クリレート         30%2−アクリルアミ
ド−2−メチル プロパンスルホン酸      20%共重合物マット
の塗布量は約0.1g/m″、約150個/mm”、マ
ットの高さ約5μm1大きさ20〜40μmであった。
この感光性印刷版を実施例1および2と同様に巻き取り
加工および積み重ね保存したところ、片面のみ感光層お
よびマット層を設けた比較例eと比べ良好な真空密着性
を示した。
表4 この感光性印刷版をフィルムを通して露光後、米国特許
第4,123.276号公報に記載の実施例1の場合と
同様に製版処理印刷したところ、良好な印刷結果を得た
手続補正書 1、事件の表示   昭和61年特許願第227488
号2、発明の名称  感光性印刷版の保存方法3、補正
をする者 事件との関係   出願人 名 称   (520)富士写真フィルム株式会社4、
代理人

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 長尺支持体の両面に感光層及びマット層を備えた感光性
    印刷版を、1,000m以上巻き取って保存すること、
    または裁断した後合紙を重ねることなく500枚以上積
    み重ねて保存することを特徴とする感光性印刷版の保存
    方法。
JP22748886A 1986-09-26 1986-09-26 感光性印刷版の保存方法 Granted JPS6381346A (ja)

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6073539A (ja) * 1983-09-29 1985-04-25 Fuji Photo Film Co Ltd 感光性平版印刷版
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