JPS6381201A - プライマ塗布不良検出方法 - Google Patents

プライマ塗布不良検出方法

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JPS6381201A
JPS6381201A JP22700186A JP22700186A JPS6381201A JP S6381201 A JPS6381201 A JP S6381201A JP 22700186 A JP22700186 A JP 22700186A JP 22700186 A JP22700186 A JP 22700186A JP S6381201 A JPS6381201 A JP S6381201A
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adhesive
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Toshiharu Sakamoto
俊治 坂本
Shigeo Okamizu
岡水 茂生
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、車両用ウィンドガラスの車体への接合に際し
て塗布されるプライマ等のプライマの塗布不良を検出す
るプライマ塗布不良検出方法に関するものである。
(従来技術) 一般に、自動車等の車両ボデーの開口部にウィンドガラ
スを組付けるには、ポリウレタンシーラ等の接着剤によ
って直接接着して組付ける方法とウェザストリップ等の
シールラバーを介して間接的に組付ける方法との2種類
がある。前者の方法では、後者の方法に比べてシールラ
バーがないだけ視界を広く取ることができ、また外観も
よいために、特に乗用自動車において多く採用されてい
る。
そして、このような直接接着によるウィンドガラスの組
付方法を採用した場合において、当該ウィンドガラス側
および車両ボデー側の対応する各接合面には、上記接着
剤にウィンドガラスとの間での接着力を付与するために
先ず接着補助剤としてのプライマが各々塗布され、次い
で接着剤塗布装置によりそれらのいずれか一方側に上記
ポリウレタンシーラ等の接着剤が塗布され、その後車体
への組付工程に移されるようになっている(例えば、実
開昭60−95974号公報参照)。
ところで、上記接着剤塗布工程に先行するプライマの塗
布は、例えばノズル部から上記接合面に対してプライマ
を吐出させる構造を採用した場合には当該塗布時のプラ
イマ剤中に空気が混入する恐れがあり、該空気の混入に
よってプライマ剤の吐出量が変動し、上記ウィンドガラ
スおよび車両ボデーの各接合面に塗布されたプライマの
塗布状態を不定にする問題がある。この問題は、上記の
ような空気の混入による場合のみに限らず、例えばノズ
ル部へのプライマの供給圧め変動や上記ウィンドガラス
または車両ボデーと塗布ノズルとの相対的な移動速度の
変動などによっても同様に生じる。また、一方ブラシ等
で直接塗布するようにした場合には掠れ等による塗布ム
ラが生じ易く、やはり塗布不良を生じる。
このようにプライマの塗布状態が変動すると(不良にな
ると)、結局最終的な当該ウィンドガラス接合面の接合
強度が不充分となるので、上記のようなプライマの塗布
状態の良否は何等かの手段で正確に検出し、その良否を
正確に判定、選別し、不良品については上記組付前に再
塗布を行うようにしなければならない。
そこで、従来より例えば上記車両用ウィンドガラス側プ
ライマ塗布面の一方側に発光素子を、また他方側に受光
素子をそれぞれ設置し、上記発光素子側から受光素子側
への光の透過量の差によってプライマの塗布状態の良否
を判定するようにしたプライマ塗布不良検出方法が提案
されている(特開昭60−68068号公報参照)。
すなわち、該従来のプライマ塗布不良検出方法は、一般
に当該車両用ウィンドガラスが無色の透明体であり、一
方検出対象であるプライマが通常当該接着部の目隠しを
意図して黒く着色されたものであることを前提とし、そ
れらの間の通常光の透過量に明確な差があることを利用
してプライマ塗布状態の良否を上記受光素子の出力レベ
ルの変化から判定するようにしたことを特徴とするもの
である。
(発明が解決しようとする問題点) ところが、上述のように接着補助剤としてのプライマは
、充分な接着力を実現するために一般にウィンドガラス
側接合面と車両ボデー側接合面の両方にそれぞれ塗布さ
れるようになっており、上記プライマ塗布状態の良否は
車両ボデー側においても同様に判定されなければならな
い。
しかるに、上記車両ボデー側のプライマ塗布面(ウィン
ドガラス接合面)は、上記ウィンドガラスのように透明
体ではなく、しかも上記ウィンドガラス組付段階では車
種ごとにすでに任意の色に塗装されているので、上記従
来のプライマ塗布不良検出方法ではその良否を判定する
ことはできない問題がある。
(問題点を解決するための手段) 本発明方法は、上記の問題を解決することを目被塗布物
の表面に塗布されるプライマの塗布不良を検出するプラ
イマ塗布不良検出方法において、上記被塗布物表面の色
彩を当該色彩を構成する三原色成分の内の最大比率の原
色によって特定する一方、さらに上記被塗布物のプライ
マ塗布完了面の色彩をカラー画像処理装置によって撮像
し、該撮像画像の色彩を上記と同様に三原色成分に分光
表示するとともに上記撮像画像中において上記分光表示
された三原色成分の内の上記被塗布物表面の色彩を特定
する原色と同一の原色の分布量を検出することによって
上記被塗布物表面のプライマ塗布状態の良否を判定する
ようにしたものである。
、(作 用) 上記本発明方法によると、プライマ塗布前の被塗布物表
面の色彩を当該色彩を構成する三原色成分の内の最も占
有比率の高い原色によって特定する一方、実際のプライ
マ塗布面をカラー画像処理装置によって撮像するととも
に該撮像画像を三原色nン令lこ4)キ1 で害ヨ÷1
−  呟令キ害云÷六 ハ ナー二百色成分中の上記被
塗布物表面の色彩を特定する原色成分と同一の原色成分
が上記撮像画像中にどの程度の割合を占めるかを算定す
ることによってプライマの塗布不良を検出する上うにな
っている。
従って、プライマ塗布面の観測はカラー画像処理装置に
よる一方向からの撮像のみで足り、光を透過させる必要
がないから、被塗布物が透明体でなくともプライマの塗
布不良の検出が可能になる。
また、被塗布物表面の色彩を該色彩の特徴を最も単純か
つ明確に表わす最大比率の原色成分によって特定し、こ
の原色成分のプライマ塗布面の発現量(残存il)によ
ってプライマ塗布状態の良否が判定されるから、画像処
理における領域分割も容易かつ高精度なものとなり、結
局プライマ塗布不良の検出精度そのものも相当に高いも
のとなる。
(実施例) 以下、図面第1図〜第22図を参照しながら本発明に係
るプライマ塗布不良検出方法を実施する装置の一例につ
いて詳細に説明する。
先ず第1図は、当該本発明方法の適用を前提として構成
した車両用ウィンドガラス組付装置の全体構成を示す平
面図である。
図示の組付装置は、例えばセラミックコーティングされ
たウィンドガラス2を搬送する第1のウィンドガラス搬
送装置(以下、単に第1搬送装置という)4と第2のウ
ィンドガラス搬送装置(以下、単に第2搬送装置という
)6とを備えて成り、該第1搬送装置4には予備搬送装
置8によって接着式とシールラバー式双方のウィンドガ
ラス2がフロントガラスおよびリヤガラスのペア状態で
共に搬入されるようになっている。
予備搬送装置8は組付装置本体の1階部分に、また第1
および第2搬送装置4.6は同本体の2階部分に配設さ
れ、上記予備搬送装置8から上記第1搬送装置4へのウ
ィンドガラス2の受は渡しはバーチカルコンベアlOを
介して行なわれる。
また、上記2階部分には、上記第1および第2搬送装置
4.6に沿って、ウィンドガラス2が組付けられる自動
車ボデー12を矢印A方向にピッチ送りするボデー搬送
装置13が配設されている。
ボデー搬送装置13は、最上流側に、自動車ボデー12
を例えばホストコンピュータ100の指示により順次車
種ごとに所定の順序で搬入する搬入部121を備えると
ともに当該搬入部121下流にはボデー用のプライマ塗
布ステーション!22が設置されている。このボデー用
のプライマ塗布ステーション122には、第2図に示す
ように自動車ボデー12の両側部に位置してそれぞれ2
台のプライマ塗布ロボット123,123.124.1
24が設置されている。これらプライマ塗布ロボット1
23,123.124,124は、第3図に示すように
その作動アーム125先端にプライマ塗布ブラシ126
を備え、各々隣接して設置されたプライマタンク127
より供給されるプライマを当該プライマ塗布ブラシ12
6を介して上記自動車ボデー12の対応する車体開口部
128周縁(ウィンドガラス接合面)128aに塗布し
て行く。
一方、上記作動アーム125のプライマ塗布ブとしての
カラーイメージセンサ129が支持部材140を介して
取付けられており、該カラーイメージセンサ129は上
記プライマ塗布ブラシ126によって塗布されたボデー
側プライマ塗布面Fpoを順次連続的に撮像して行くよ
うになっている。
このカラーイメージセンサ129の撮像出力は、第4図
に示すように、先ず当該カラーイメージセンサ129の
撮像部の分光装置によって赤(rt)、緑(G)、青(
B)の光の三原色に分光され、次に該分光された各色(
R,G、B)ごとの光が対応する光電変換部(COD)
で各々カラー画像信号(電気信号)に変換されて出力さ
れる。これらR,G、Hの各画像信号は、それぞれアナ
ログアンプAPR。
APeSAPaで所定レベルまで増幅された後にクラン
プ回路CLR%CLe、CLBを介して直流成分を充分
に再生し、その後デジタル処理を行うためのA/D変換
器ADR、ADGSADBに入力されてlフレームごと
のデジタル画像信号に変換される。そして、この1フレ
ーム毎のデジタIし市Pbl雪!1+1百ノド   ン
レaシ/7’l iit+ 0 4  g  II  
I  Q  or−mき込まれる。画像メモリ130は
、メインメモリtat、サブメモリ132およびインタ
ーフェース回路133を備えたCPUl34とアドレス
バスBolおよびデータバスBowを介して接続されて
おり、−旦上記画像メモリ130に記憶された上記デジ
タル画像信号は上記CPU134からのアドレス信号に
よりさらにデータバスBowを介してブース側部1のコ
ントロールユニット135の上記メインメモリ131に
入力されて記憶される。
一方、上記サブメモリ132は、上記自動車ボデー搬送
装置13に搬入される車種(この場合の車種は、特に当
該自動車ボデーのボデーカラーを意味している)を特定
する原色信号が記憶されるようになっている。この原色
信号は、予め上記自動車ボデー12のプライマ塗布面の
色彩をR,G。
B3原色のデジタル画像信号に変換し、該R,G。
Bの各画像信号の輝度ヒストグラム(後述)から、最も
分布比率の高い原色成分(R,G、Bの何れか)がホス
トコンピュータ100からのデータサプライによってメ
モリされるようになっている。
このサブメモリの記憶信号は、例えば上記ホストコンピ
ュータ100の自動車ボデー搬入プログラムに基づき、
上記プライマ塗布ロボット123゜123.124,1
24の作動制御に同期して読み出され、後述するように
カラーイメージセンサ129のR、G 、B出力特定の
ための基準信号として使用される。
すなわち、上記ホストコンピュータ100は、上記自動
車ボデー搬送装置13に搬入された自動車ボデー12の
シールラバー式のものと接着式のものとの搬入順序(型
式プログラム)に応じて接着式のものが上記ボデー用プ
ライマ塗布ステーションに搬入された時に上記プライマ
塗布ロボット123.123,124,124を駆動す
る一方、それと同時に当該搬入ボデー12の車種情報(
ボデーカラー)をそのボデーカラーを構成する三原色成
分の内のその最大比率の原色成分により特定表示して上
記ブース側部1のコントロールユニット135の上記サ
ブメモリ132にデジタルコードで入力し、アクセスタ
イムに合せて一時記憶させる。
他方、上記のように、プライマ塗布ステーション122
に接着式の自動車ボデー12が搬入されてプライマ塗布
ロボット123,123,124゜124が駆動される
と、それによって塗布された上記ボデー側プライマ塗布
面Fpo(第3図参照)の色彩がカラーイメージセンサ
129によってモニターされ、そのR、G 、B画像信
号の上記メインメモリ131に対する入力動作も開始さ
れる。
そして、上記ボデー側プライマ塗布面Fpoの第5図に
示す一定範囲S、−S、、S、〜S3、S、〜S、、S
、〜S1のスキャニングが完了すると、それらの範囲に
おけるモニター画像中のR,G、B3原色のトータル輝
度ヒストグラムが上記CPUl34によって各々作成さ
れる。この輝度ヒストグラムは、上記R,G、B3原色
の各原色成分が上記スキャニング範囲においてどの程度
のレベルでどのように分布するかを示すもので、今例え
ば第6図(イ)に示すように当該自動車ボデー12のボ
デーふニー!J )/ +!  ’ 4 / /’ )
−凝h−4s+−一二一、h(黒)のプライマPが塗布
される場合のR,G、B三原色の輝度分布は、単純化し
て考えると同第6図(ロ)、(ハ)、(ニ)に示すよう
になり、グリーン(G)出力を中心としてそれがプライ
マPの塗布状態に応じた黒色度合によって相殺されて任
意の輝度レベルに減衰されたものとなる。なお、この場
合、上記R,G、B画像信号の輝度ヒストグラムは、上
述のようにホストコンピュータ100側からブース側部
1のコントロールユニット135に対して車種情報とし
てのボデーカラーの輝度指定(原色R−G−Hの指定)
がある場合には本来G信号(但し、上記説明例の場合)
のみについて作成されれば足りるが、本実施例では車種
検知をもカラーモニタカメラを使用して行う場合を考慮
してR,G。
Bの各原色について各々輝度ヒストグラムを作成するよ
うにしている。上記カラーモニタカメラによる車種検知
(ボデーカラー検出)システムは、例えば上記自動車ボ
デー12の搬入プログラム(搬送順序)が途中の何等か
の検査工程によって狂う場合の対応システムとして必要
に応じて採用される。そして、その場合には、上記ホス
トコンピュータ100からの車種情報に代えて当該カラ
ーモニターのR,G、B画像信号から上記と同様のRl
G、B輝度ヒストグラムを各々作成し、該輝度ヒストグ
ラムから最も輝度比率の高い色を抽出し、これをボデー
カラーの原色指定基準信号として使用する。次に上記C
PU 134による輝度ヒストグラム作成作業以降のプ
ライマ塗布不良検出方法について第7図のフローチャー
トを参照して説明する。
すなわち、先ず上記のようにカラーイメージセンサ12
9のモニター出力を基にして該出力のR,G、B三原色
成分の各輝度ヒストグラムが作成されると(ステップS
1)、次に上記サブメモリ132から当該時点の自動車
ボデー12についての原色指定信号(そのボデーカラー
中の最大占有比率の原色成分を表す信号)が読出され(
ステップSt)、続いて該信号によって上記ステップS
、で作成された3種の輝度ヒストグラムR,G、Hの内
の同一の原色成分(例えば第6図の例では、Gとなる)
の輝度ヒストグラムが抽出特定される(ステップS3)
次に、以上のようにして当該プライマ塗布不良の判定対
象となっている自動車ボデー12のボデーカラーが、該
ボデーカラーの特徴を最も明確に示す最大占有比率の原
色成分によって特定され、さらにそれに対応して上記ギ
ブ−側プライマ塗布面Ppoのプライマ塗布状態が当該
共通の原色成分によって先ず輝度ヒストグラムとして示
されると、今度は該輝度ヒストグラムを基にして上記ボ
デー側プライマ塗布面Fpoを示すカラー画像の2値化
を行う(ステップS4)。
この場合該画像の2値化には、例えばモード法による輝
度しきい値(輝度閾値)処理法が採用される。すなわち
、本実施例における上記輝度信号による画像は拘−色(
グリーン)のボデー背景面とこの背景面に対して濃淡度
を付加する形で配置されるプライマ面とからのみ構成さ
れるから、その領域分割は比較的容易である。
ところで、一般に画像の2値化とは、各画素の属性値の
類似性を基に、画像f(i、Dを2値画像B(i、De
: (O、l )に変換する操作であり、この操作は、
Xを画素(i、Dの属性値、rを属性値集合の部分集合
とすれば と表すことができる。通常、2値画像B(i、Dでは、
B(ij)=1なる画素の集合を画像内の対象物領域、
B(i、j)−〇なる画素の集合をその背景として意味
付ける場合が多い。また、領域分割に用いる属性が一つ
である場合には(ここでは、属性を輝度とし、画素(i
、Dの輝度をXで表す)、上記画像2値化のための部分
集合Fは一つのしきい値(閾値)Tを与えることにより
定められ、上記式(1)は次のように書くことができる
従って、上記画像の2値化処理は当該画像f(i、Dを
対象物の領域と背景の領域とに分割するためのあるしき
いviTを東めることと闇値である−そこで、今例えば
上記本実施例の撮像画像における上記原色Gの輝度ヒス
トグラム(ここで輝度ヒストグラムとは、上記画像fに
おいて、その画素が取る輝度範囲を[aL、aH]とし
、輝度がaiである画素の数をh(ai)とするときの
関数h(ai)、aL 4ai4aHを言う)を考えて
見ると、これは先に示したように例えば第6図(ハ)の
ように表わすことができる。この場合の輝度ヒストグラ
ムは、図に示すように、背景の平均輝度付近に一つと対
象物領域の平均輝度付近に一つの原則として合計二つの
ピークb+、btをもつ双峰形の分布を示すことになる
。このような場合、二つの領域を分割するしきい値Tは
これら二つのピークb+、byの間の谷の底にあたる輝
度値に決めればよい。このような方法は、一般にモード
法(2モード法という場合もある)と呼ばれている。上
記輝度ヒストグラムh(x)の輝度範囲を0≦X≦Nに
定めれば、最ら深い谷における輝度値Tは次のように求
められる。
いま、任意の輝度x、xENnΔ(0,1,−−−。
N)に対し、Xより小さい(暗い)輝度範囲NLで、h
(x’ )−h(x)、(x’ ENL )の最大値を
ΔLとし、Xより大きい(明るい)輝度範囲NHで、h
(x’)−h(X)、(X’E:NH)の最大値をΔH
とすると、コノときΔLとΔHの積が最大となる輝度X
が求める輝度Tである。
従って、該輝度Tをしきい値として上記原色Gの画像信
号を2値化するようにすれば、明確に輝度を基準として
濃淡画像の領域を2分割することができる。
しかも、この場合、上記しきい値輝度Tを、上記プライ
マPが適正Il(最低基準量)塗布されているときの輝
度値に対応して設定する。そうすると、上記2値化され
た画素信号の各H(1)領域(Gレベルが所定値以上の
領域)の信号は上記プライマPが適正量塗布されていな
い領域(塗布かすれ領域)にあることを示すことになる
。また、そうでないしく0)領域の画素信号はプライマ
Pが適正量塗布された領域を示すことになる。
そこで、次にステップS、に進み、上記2値化された上
述のボデー側プライマ塗布面Fpoの全領域(所定の分
割領域をトータルする形のものでもよいことは言うまで
もない)に於ける上記しく0)信号数(ローレベルの画
素数)を例えばカウントすることにより、プライマが適
正に塗布されている領域の面積Mを算出する。その後、
さらにステップS8に進み、この算出面積Mを所定の基
準値(この基準値は、上記ボデー側プライマ塗布面Fp
oの全体面積に対してウィンドガラス接合時に充分な接
着力を維持するに足りる最低限度の必要プライマ塗布面
積を示す)M、と比較し、上記算出面積が該基準値を越
えている場合には、パス判定をなす一方、そうでない場
合にはNG判定をなす。これにより、上記ボデー側プラ
イマ塗布面Fpoのプライマ塗布状態の良否をボデーカ
ラーの如何に拘わらず自動的かつ正確に、しかも極めて
容易に判定することができるようになる。
次に上記予備搬送装置8においては、ウィンドガラス2
が矢印B方向に搬送され、この予備搬送装置8による搬
送過程において、上記接着式ウィンドガラスは作動アー
ム95先端にプライマ塗布ブラシ96を備えたプライマ
塗布ロボット99によりその周縁部にプライマPが塗布
され(第8図参照)、かつこのプライマ塗布ロボット9
9よりもウィンドガラス搬送方向下流側位置において、
ウィンドガラス用のプライマ塗布不良検出装置91によ
って当該プライマPの塗布状態の良否が検出判定される
ようになっている。また、このプライマ塗布不良検出装
置91の終端側には、当該検出過程において不良判定さ
れたウィンドガラス2に対してプライマPの再塗布工程
を行うプライマ再塗布ステーション630に移送するた
めの再塗布工程移送装置621が設けられている。
上記プライマ塗布不良検出装置91は、第8図に示すよ
うに上記予備搬送装置8上において所定の検出ステーシ
ョン92を設け、該検出ステーション92に上記接着式
ウィンドガラス2のセラミックコーティング層を有する
プライマ塗布面の一方側に位置して当該プライマ塗布面
にインコヒーレントな赤外レーザ光線を照射する例えば
ヘリウム、÷す・ノゼプ1ノー’)I’壬、−プ上りな
Aレーザを先部93と上記プライマ塗布面の他方側に位
置して当該プライマ塗布面を撮像する画像処理装置とし
ての例えばCODよりなる第1の視覚センサ94とによ
って構成されており、上記レーザ発光部93と第1の視
覚センサ94とは上記ウィンドガラス2の上記プライマ
塗布面を介して対向する状態で検出ロボット97の作動
アーム98先端に移動自在に取付けられ、上記ウィンド
ガラス2の周縁部に沿って任意に移動されるようになっ
ている。
° 上記検出ロボット97は、後述するブース側部2の
コントロールユニット608からの制御信号によって任
意に制御され、上記プライマ塗布不良検出装置91を、
第9図に示すように上記ウィンドガラス2の四辺の各プ
ライマ塗布面F I)t−F [)4を01〜02.0
.〜08.0.〜0いo4〜0.の検出順序でサーチし
て行くように駆動する。上記第1の視覚センサ94は、
その光電面に投影された上記レーザ光線の照射によって
形成された上記プライマ塗布面の明暗画像に対応したア
ナログ信号を1フレーム毎に出力する。この出力信号は
、次にフィルタ機能を有するアナログアンプ600で所
定レベルまで増幅された後にクランプ回路601に入力
されてその直流成分が再生され、さらにA/D変換器6
02に人力される。A/D変換器602は、上記クラン
プ回路601の出力を標本化並びに量子化処理すること
によって画像処理に適した所定画素数の1フレーム毎の
デジタル信号を得、該デジタル信号を順次、次段の画像
メモリ603に書き込んで行く。画像メモリ603は、
上記第4図の場合と同じようにメインメモリ604、サ
ブメモリ605およびインターフェース回路606を備
えたCPU607とアドレスバスB、およびデータバス
B、を介して接続されており、−旦上記画像メモリ60
3に記憶された上記デジタル信号はCPU607からの
アドレス信号によりさらにデータバスB、を介して第1
のコントロールユニット608の上記メインメモリ60
4に入力されて記憶される。そして、このメインメモリ
604の記憶信号は、必要に応じて続出され、上記CP
U607によって2値化される。
この場合の画像の2値化にも上述の場合と同様に、例え
ばモード法による濃度しきい値処理法が採用される。す
なわち、本実施例における上記第1の視覚センサ94の
撮像画像はセラミックコーティングによって黒色化され
た均一色のウィンドガラス背景面とこの背景面に対して
濃淡度を付加する形で配置されるプライマ面とからのみ
構成されるから、その領域分割は上述の場合にも増して
より容易である。
そこで、今例えば上記本実施例の第1の視覚センサ94
の撮像画像の濃度ヒストグラム(この場合にも濃度ヒス
トグラムとは、画像r′において、その画素が取る濃度
範囲を[aL’ 、aH’ ]とし、濃度がai′ で
ある画素の数をh’ (at’ )とするときの関数h
’ (ai’ )、aL′ ≦ai’ jaH’を言う
)を考えて見ると、例えば第10図のように表わすこと
ができる。そして、この場合の濃度ヒストグラムも、図
に示すように、背景の平均濃度付近に一つと対象物領域
の平均濃度付近に一つの、合計二つのピークb、’ 、
bt’をもつ双峰形の分布を示すことになる。従って、
上述のように、この場合にも、二つの領域を分割するし
きい値T′はこれら二つのピークb+’ 、bt’ の
間の谷の底にあたる濃度値に決めればよい。
従って、該濃度T′をしきい値として上記メインメモリ
604の出力を2値化するようにすれば、明確に白黒濃
淡画像の領域を2分割することができる。
しかも、この場合、上記しきい値濃度T′を、上記プラ
イマPが適正量(最低基準量)塗布されているときの濃
度値に対応して設定する。そうすると、上記2値化され
た画素信号の各L(0)領域の信号は上記プライマPが
適正量塗布されていない領域(塗布かすれ領域)にある
ことを示すことになる。また、そうでないH(1)領域
の画素信号はプライマ適正塗布領域を示すようになる。
そして、上記メインメモリ604に記憶される信号は、
それらの信号の上記ウィンドガラス2の上記第9図の検
出点0.〜0.〜O1〜04〜08点まで走査した信号
の累積信号としてシーケンシャルに蓄積されたものとな
る。
一方、上記サブメモリ605には、上記と同様のシステ
ムで2値化された上記ウィンドガラス2の対応する検出
点間の基準信号があらかじめシーケンシャルにストアさ
れている。この基準信号は、上記ウィンドガラス2の上
記プライマ塗布面Fp+〜Fl)4の全面に適正にプラ
イマPが塗布されている時の各検出点間の2値画像信号
である。
一方、上記第8図のインターフェース回路606のアウ
トプット端子には、第1および第2の加算器(カウンタ
)615,616が並列に接続されており、これら各加
算器615,616の出力は、さらに比較器617に入
力されるようになっている。上記第1の加算器615は
、上記第9図の各検出点01〜01.0.〜03.0.
〜04.04〜01間のプライマ塗布領域中における上
記設定濃度値T′以上の画素信号数を積算することによ
って、実際にプライマが適正量塗布されている部分の面
積AIを算出する。他方、第2の加算器616は、上記
サブメモリ605にストアされている上記第9図の各検
出点0.〜01.0.〜03.03〜04.04〜03
間の適正プライマ塗布量に対応した画素信号数を読出し
、それらを積算することによって上記各検出点間に於け
る本来の適正プライマ塗布面積A、を算出する。
そして、上記第1および第2の各加算器615゜616
の算出面積A、、A、を比較器620で比較する。上記
各算出面積A I、 A tが等しい場合には比較器6
20は出力を発生せず、次段の再塗布工程移送装置62
1は作動しない。従って、上記ウィンドガラス2はその
まま後述するバーチカルコンベア10に移送される。
一方、上記算出面積AIがA、に対して所定量以上小さ
いA、<A!の場合には、上記比較器620は偏差出力
を発生し、該出力によって上記再塗布工程移送装置62
1を作動させて当該ウィンドガラス2を上述した作業者
の待機するプライマ再塗布ステーション630に移送す
る。プライマ再塗布ステーション630に移送された当
該ウィンドガラス2は、該位置で作業者によりプライマ
塗布不良部を肉眼により観察され、プライマの再塗布が
行われた後に上記予備搬送装置8の本来の搬送工程に戻
される。
なお、上記プライマ塗布不良検出装置91の下流側では
、適宜作業者等の操作(マニュアル)によってシールラ
バー式ウィンドガラスが当該予備搬送装置6上に割込み
供給されるようになっている。
上記接着式およびシールラバー式双方のウィンドガラス
2は予備搬送装置8によって上記バーチカルコンベアl
Oの下部に先ず搬入され、その後該バーチカルコンベア
10によって上記上方の2階位置まで持ち上げられ、そ
こからバーチカルコンベア10と第1搬送装置4との間
に設けられた第1移送装置14によってさらに第1搬送
装置4上に移送される。
第1搬送装置4上には、形状補正位置16、位置決め位
置18、接着剤塗布位置20および反転位置22がそれ
ぞれ設定されており、該第1搬送装置4は上記第1移送
装置14によって移送された上記2種双方のウィンドガ
ラス2をこれらの各位置に対して、順々にピッチ送り(
間欠送り)するように構成されている。
この第1搬送装置4上に移送されたウィンドガラス2の
うち接着式ウィンドガラスは、先ず形状補正位置16に
おいて第11図以下に述べるガラス支持台(第1図には
図示せず)上に吸引固定されて、正規形状に補正され、
位置決め位置18において位置決め装置26により図示
X、Y(上下並びに水平移動)、θ(回転移動)方向に
移動せしめられて所定位置に位置決めされ、接着剤塗布
位置20においてこの第1搬送装置4に沿った位置に付
設された接着剤塗布ロボット28により上記プライマP
を介してポリウレタンシーラ等の接着剤73(第14図
参照)が塗布され、次の反転位置22において反転装置
30により上記接着剤塗布面が下側になるように反転せ
しめられ、その後、この反転位置の近傍、すなわち上記
接着剤塗布ロボット28よりもガラス搬送方向下流側位
置において該第1搬送装置4に付設されたウィンドガラ
ス組付ロボット32により、当該ウィンドガラス組付ロ
ボット32の傍をピッチ送りされて(る既にプライマが
塗布されている上記自動車ボデー12に対して自動的に
組付けられる。
また、上記第1搬送装置4上に移送されたウィンドガラ
ス2のうちシールラバー式ウィンドガラスの方は上記形
状補正位置16、位置決め位置18および接着剤塗布位
置20をそれぞれそのまま通過して上記反転位置22ま
でピッチ送りされ、反転位置22から反転されることな
くそのままの状態で第2搬送装置6上に送出される。
上記位置決め装置26の部分には、第12図に示すよう
に接着式ウィンドガラスとシールラバー式ウィンドガラ
スの種別(車種)および形状を判別するウィンドガラス
判別手段92が設けられており、その判別データが後述
するブース側部3のコントロールユニット90に入力さ
れ、該人力に応じた第3のコントロールユニット90の
制御によって上記接着剤塗布ロボット28並びに反転装
置30が作動する。上記ウィンドガラス2の種別および
形状の判別は、上記位置決め装置26部の後述する位置
決め用ローラ454〜459のX−Y方向の変位量を例
えばロークリパルスエンコーダでそれぞれ検出すること
によって行なわれる。
第2搬送装置6は、上記第1搬送装置4のウィンドガラ
ス搬送方向下流側側端部、すなわち上記反転位置22に
接続して配設され、第1搬送装置4から受は取ったシー
ルラバー式ウィンドガラスを自動車ボデーへのウィンド
ガラス組付位置34に搬送する。この第2搬送装置6は
、具体的には図示の如く第2移送装置36を介して第1
搬送装置4に接続された第2搬送装置本体62と、該本
体62と上記ウィンドガラス組付位置34とを結ぶ第3
移送装置64とから成り、第2移送装置36は第1搬送
装置の反転位置22に送られたシールラバー式ウィンド
ガラスを6第2搬送装置本体62に必要に応じて180
°回転(矢印D)させて移送し、移送されたウィンドガ
ラス2はこの搬送装置本体62によって矢印E方向に連
続搬送され、次いで第3移送装置64によってガラス組
付位置34に搬送される。この様にしてガラス組付位置
34に搬送されたシールラバー式ウィンドガラスは、例
えば組付治具37上に載置され、この組付治具37を用
いて作業者により手動で自動車ボデー12に取付けられ
る。
ところで上記の説明は接着剤塗布ロボット28が正常の
場合、すなわち接着剤の塗布状態が良好な場合の本組付
装置の作動説明であるが、上記接着剤塗布ロボット28
が故障又は不調等によって良好な接着剤の塗布状態を維
持し得なくなったときは以下の様に作動する。
すなわち、上記接着剤塗布ロボット28によって接着剤
が塗布された接着式ウィンドガラスは、先ず上記ウィン
ドガラス判別手段92でその種別が判別された時点で第
12図に示す接着剤塗布状態判定回路が作動することか
ら、その塗布不良が自動的に判定され、その判定信号に
より、搬送制御手段88を駆動(詳細は後述)して前述
したシールラバー式ウィンドガラスの場合と同様に、反
転位置22で反転せしめられることなく第2移送装置3
6、第2搬送装置6を介して上記ガラス組付位置34ま
で移送される。そして、このウィンドガラス組付位置3
4に搬送された接着式ウィンドガラスは、例えばシール
ラバー式ウィンドガラスと同様に作業者によって接着剤
の塗布不良を修正した上で手動で自動車ボデー12に取
付けられるようになっている。
上記バーチカルコンベアlO1第1移送装置14、第1
搬送装置4、位置決め装置26、接着剤塗布ロボット2
8、反転装置30、ウィンドガラス組付ロボット32、
第2移送装置36および第2搬送装置6、すなわち第2
搬送装置本体62と第3移送装置64とは、上記した作
動が適正に行なわれるように第3のコントロールユニッ
ト90によって制御される。また、上記第1搬送装置4
の制御には、上記ガラス支持台によるガラスの吸引制御
も含まれ、また該第3のコントロールユニット90によ
って自動車ボデーの搬送装置13も制御される。
次に、上記第1搬送装置4および第2搬送装置6におけ
る搬送過程について、さらに詳細に説明する。
すでに述べたように、接着式およびシールラバー式の双
方のウィンドガラス2が混入状態で上記バーチカルコン
ベアlOにより持ち上げられ、それらは、特に第16図
に示されている様に、第1移送装置14の矢印F方向に
移動可能な吸着手段14によって第1搬送装置4の形状
補正位置16に位置しているガラス支持台42上に載置
される。
第1搬送装置4は、当該第16図に示す様に、ガイドレ
ール48と、該ガイドレール48に沿って移動するウィ
ンドガラス支持用の上記ガラス支持台42とで構成され
ている。ガラス支持台42は8台(ガイドレール上面部
に位置している4台のみ図示)設けられ、それらはシリ
ンダあるいはチェーン等の間欠送り手段(図示せず)に
よって矢印Gで示すようにエンドレス状にピッチ送りさ
れる。従って、各ガラス支持台42は順次上記位置16
.18,20.22に間欠的に送られてそれらの各位置
で所定時間停止し、その停止している間に形状補正、位
置決め、接着剤塗布、反転作業が行なわれる。
各ガラス支持台42は、特に第18図および第20図に
詳細に示されている様に、ローラ421を介してガイド
レール48に支持されている中空状の基部422と、該
基部422の中空部にY方向に配設された2本のガイド
ロッド423に嵌合せしめられ、該ガイドロッド423
に沿ってY方向にスライド自在な中空状のY方向スライ
ド部424と、該Y方向スライド部の中空部にX方向に
スライド自在なX方向スライド部426と、該X′方方
向スギ11部中央にθ方向に回転自在に嵌入せしめられ
た回転軸427と、該回転軸427の上部に固設された
パレット部428とを備えて構成されている。そして、
第18図に示されているように、回転軸427とX方向
スライド部426の軸受部との間に皿バネ429が配設
され、この皿バネ429により、回転軸427を介して
上記パレット部428が上方に所定の力で付勢されてい
る。また、第20図に示す様に、上記基部422はロー
ラ421の他にさらに二点鎖線で示すローラ430を必
要に応じて具備させることができる。
上記基部422には、第18図および第19図に示す様
に(第20図では省略)、パレット部428をクランプ
するクランプ装置431が固設されている。パレット部
428は、上記の如くX方向スライド部426に対して
θ方向に回転自在であり、該X方向スライド部426は
Y方向スライド部424に対してY方向にスライド自在
であり、該Y方向スライド部424は基部422に対し
てY方向にスライド自在であるので、結局上記パレット
部428は基部422に対して、X、Y、θ方向に移動
自在となっている。上記クランプ装置431は、このパ
レット部428を基部422にクランプするものであり
、シリンダ432によって矢印H方向に移動せしめられ
るロッド433と、該ロッド433の先端部に形成され
たラック部434と噛合するビニオン435と、該ピニ
オン435の内面に形成された雌ネジ部と螺合する雄ネ
ジ部436を外面に有するクランプ部材437とを備え
て成り、該クランプ部材437はパレット部428の下
方から該パレット部に形成された孔438を貫通して上
方に突出し、該突出部分にパレット部428を押圧する
抑圧板439を有している。
上記構成から成るクランプ装置431においてシリンダ
432によりロッド433を矢印H方向に動かすことに
よりクランプ部材437を上下動させることができ、該
クランプ部材437を下降させればパレット部428を
押圧板439により下方に押圧し、その結果該パレット
部428を押圧板439と基部422に一体的に連結さ
れている支持部422aとの間に挟持してクランプする
ことができ、クランプ部材437を上昇させれば該クラ
ンプ状態を解除することができる。なお、このクランプ
装置431は、第19図に示す様に、X方向両側に1つ
づつ設けられている。
上記パレット部428には、その上面部にガラスの正規
形状に沿って配設されたガラス当接面を有する複数個の
位置決め基準部材440,441゜AA11知汰I台芋
他広亙准並11−射jマシ場(與七斗るためのガラス吸
引手段443,444とから成るガラス形状補正装置4
45が設けられている。
ウィンドガラス2は、このパレット部428上に載置さ
れて上述の接着剤塗布位置20に搬送され、該位置20
で接着剤塗布ロボット28により自動的に接着剤の塗布
が行なわれる。この場合、接着剤塗布ロボット28はウ
ィンドガラス2が正規形状であることを前提として適正
な接着剤の塗布を行なうようにティーチングされている
ので、もしウィンドガラス2が正規形状に対してバラツ
キを有する場合には塗膜厚さのバラツキ等の塗布ムラが
生じる前において正規形状に補正されることが望ましく
、本形状補正装置445はそのための装置である。
上記第1移送装置14から第1搬送装置4に移送された
ウィンドガラス2は、まず該第1搬送装置4の形状補正
位置16に位置しているガラス支持台上の形状補正装置
445、特にその位置決め基準部材440〜442上に
載置され、続いて上記吸引手段443,444によって
吸引されて該位置決め基準部材440〜442に対して
確実に当接せしめられる。これにより、前述の如く位置
決め基準部材440〜442のガラス当接面がガラスの
正規形状に沿って配設されるので、ウィンドガラス2の
形状は正規なものに補正される。
上記位置決め基準部材は、具体的には第18図および第
19図に示されている様に、ガラス・の平面部下面に当
接する平面部基準部材440,441とガラスの側方湾
曲部下面に当接する湾曲部基準部材442とで構成され
ている。また、平面部基準部材は固定的に配設された固
定基準部材440と、Y方向に移動可能な移動基準部材
441とから成り、両者440,441ともにストッパ
446とスプリング447によって正規位置に保持され
るボール部材から成っている。上記移動基準部材441
は、Y方向に延設されたガイドレール448上を移動す
る移動パー449に設けられ、シリンダ450によって
該移動バー449を移動させることによりY方向に移動
せしめられ、例えば第19図中2点鎖線で示す441a
、441b等の位置を取る。また、湾曲部基準部材44
2はピン部材から成り、該部材442はいずれもアーム
451に設けられ、かつ第18図に示す様に該アーム4
51を介してシリンダ452により矢印1方向に位置移
動可能であり、またそれ自身がアーム451に対して矢
印J方向に移動可能であり、さらに第19図に示す様に
ガイドバー453に沿ってアーム451を介してY方向
にも移動可能となっている。
上記ガラス吸引手段は、具体的にはガラス平面部の下面
側を吸引する平面部吸引手段443と、ガラス側面の湾
曲部を吸引する湾曲部吸引手段444とで構成され、い
ずれも真空圧によってガラスを吸引する吸盤部材から成
る。上記平面部吸引手段443は固定配設であるが、湾
曲部吸引手段   ′444は上記湾曲部基準部材44
2と同様にアーム451に設けられ、従って、該湾曲部
基準部材442と同様に、矢印I、J方向およびY方向
に移動可能となっている。
なお、基準部材および吸引手段の一部を上記の如く可動
構成にしたのは、本ウィンドガラス組付装置においては
種々の形状のウィンドガラスを共通に取り扱う可能性が
あるので、各種のウィンドガラス形状に対応することが
できるようにするためである。
上記の如くガラス支持台42上のパレット部428上に
ウィンドガラス2を吸引固定し、形状補正を行なったら
、次にこのガラス支持台42を位置決め位置18に移動
させ、ここでウィンドガラス2を所定位置に位置決めす
る。
すなわち、ウィンドガラス2は次の接着剤塗布位置20
において接着剤塗布ロボット28で自動的に接着剤の塗
布が行なわれるが、この場合該接着剤塗布ロボット28
はウィンドガラス2が該接着剤塗布位置20において正
規位置にあることを前提として接着剤の塗布を行なうの
で、もしウィンドガラス2が正規の位置にない場合には
ウィンドガラス2の適正場所(接合面)への接着剤の塗
布が行なわれず、塗布ムラが生じる(もちろん、こウィ
ンドガラス2は接着剤が塗布される際には必ず正規の位
置に位置している必要があり、本ガラス位置決め位置1
8においてはそのための位置決めが行なわれる。
このガラス位置決め位置18において位置決めされるウ
ィンドガラスの所定位置は、もちろんガラス支持台42
が次の接着剤塗布位置20に移動すると該接着剤塗布位
置20における接着剤塗布正規位置に位置するような位
置であり、この様に接着剤塗布位置20より前のガラス
搬送位置(ガラス位置決め位置18)でウィンドガラス
2の位置決めを行なうことに上り、ウィンドガラス2の
搬送時間か大幅に短縮されることになる。なぜならば、
ガラスの位置決めにはある程度時間がかかり、もしこの
位置決めを接着剤塗布位置20で行なうとすると該接着
剤塗布位置20においてはこの位置決め作業と接着剤塗
布作業の双方を行なわなければならないので該接着剤塗
布位置20でのガラスの停止時間が長くなり、その結果
上記第1(サイクルタイム)が全体的にはるかにおそく
なるからである。
上記ウィンドガラスの位置決めは、上述したガラス支持
台42と、位置決め位置18においてこのガラス支持台
42の上方に配設されているウィンドガラス位置決め装
置26とで行なわれる。
このウィンドガラス位置決め装置26は、第21図、第
22図に示す様に、ウィンドガラス2のX方向外周面2
aに当接して該ウィンドガラス2のX方向位置を位置決
めするためのX方向挟持ローラ454,455と、Y方
向外周面2bに当接してY方向位置を位置決めするため
のY方向挟持ローラ456〜459とを備え、各ローラ
454〜459はいずれも基部460を介して支持され
、かつ該基部460を介してシリンダ461により上下
動可能に構成されている。
また、上記X方向ローラ454,455はX方向に、Y
方向ローラ456〜459はY方向にそれぞれ拡開、縮
閉自在となっている。X方向ローラ454,455の拡
開、縮閉は、第22図に示すように基部460に固設し
たシリンダ462のロッド463の伸縮によって行なわ
れる。すなわち、該ロッド463の第22図での左側移
動によりさらにブラケット464を介して左側ローラ4
54が左側に移動し、それと同時にラック部465aを
有する上ロッド465が左側に伸張移動し、かつロータ
リパルスエンコーダが付設されているピニオン466を
ロッド465が左側に伸張移動し、かつピニオン466
を介してラック部467aを有する下ロッド467が右
側に移動し、それによってブラケット468を介して右
側ローラ455が最終的に右側に移動するので両ローラ
454.455がX方向に拡開する。また、上記シリン
ダ462によりロッド463を右側に収縮移動させると
、両ローラ454,455はX方向に縮閉する。Y方向
ローラ456〜459のY方向拡開、縮閉は第15図に
示すように、基部461に固設されたシリンダ469,
470を介して、すなわちシリンダ469によってY方
向左側ローラ456.457を矢印に方向に、シリンダ
470によって右側ローラ458,459を矢印り方向
にそれぞれ移動させることによって行なわれる。
以上のように構成されたウィンドガラス位置決め装置2
6によるウィンドガラス2の位置決めは次の様にして行
なわれる。先ず初めに各ローラ454〜459がそれぞ
れX方向およびY方向に拡開され、かつシリンダ461
によって上方に持ち上げられた状態で待機する。次に、
上記ウィンドガラス位置決め装置26の下方位置(位置
決め位置18)にガラス支持台42が移動してくる。こ
のガラス支持台42においては、上述の如くそのパレッ
ト部428上のガラス形状補正装置445によってウィ
ンドガラス2が吸引固定されており、かつそのパレット
部428はX、Y、θ方向に移動自在であるので、ウィ
ンドガラス2もX、Y、θ方向に移動自在である。この
状態で、上記各ローラ454〜459を第22図に示す
ように上記ウィンドガラス2の位置まで降下させ、X方
向ローラ454.455をX方向に縮閉してウィンドガ
ラ方向の位置決めを行ない、同様にY方向ローラ456
〜459をY方向に縮閉してウィンドガラス2のY方向
外周面2bを挟持することによりY方向の位置決めを行
なう。また、この様にX、Y両方向の位置決めを行なう
ことによって同時にθ方向の位置決めも行なわれる。こ
の様にして各ローラ454〜459を縮閉してウィンド
ガラス2を所定位置に移動せしめた後、上述のクランプ
装置431でパレット部428を上記基部422に対し
て固定することによりウィンドガラス2の位置決めが完
了する。もちろん、上記各ローラ454〜459の縮閉
位置はウィンドガラス2を上記の所定位置に移動させ得
る様に予め設定されている。
そして、上記各ローラ454〜459移動時の上記ピニ
オン466の回転量に対応するパルスエンコーダ出力の
組合せによって上述のようにウィンドガラス2の種別・
形状が判定される。この判定データは第3のコントロー
ルユニット90に入力され、当該ウィンドガラス2に対
応した後作業制nη h(鐸 す「+)引 ス そして、上記のようにウィンドガラス2の位置決めが終
了したら、上記各ローラ454〜459は拡開して上方
に移動し、第3のコントロールユニット90の制御によ
り続いてガラス支持台42が接着剤塗布位置20に移動
し、該接着剤塗布位置20で接着剤の塗布が行なわれる
。この接着剤の塗布は、上記接着剤塗布ロボット28に
よって自動的に行なわれる。上記接着剤塗布位置20に
おけるウィンドガラス2は、既に前述の形状補正、位置
決め工程を経ているので原則として正規形状、正規位置
にあり、また接着剤塗布ロボット28もウィンドガラス
2が一応正規形状、正規位置にあることを前提としてテ
ィーチングされているので、接着剤塗布は原則として適
正、円滑かつ迅速に行なわれる。
上記接着剤の塗布が完了すると、ガラス支持台42は次
の反転位置22に移動し、該反転位置22においてウィ
ンドガラス2の前記形状補正装置445による吸引が解
除され、かつ反転装置30によりウィンドガラス2の反
転が行なわれる。反転装置30は、特に上述の第2図に
示す様に、軸30aを中心として回動可能なアーム30
bと、該アーム30bの先端に設けられたガラス把持部
30cとを備え、該ガラス把持部30cによって反転位
置22に位置するガラス支持台42上のガラスを把持し
、次にアーム30bを軸30a回りに上方に向けて18
0°回転させ、そうすることによって今まで上面側であ
った上記接着剤塗布面が今度は下面になるようにウィン
ドガラス2を反転させる。
次に、この反転装置30によって反転させられたウィン
ドガラス2がウィンドガラス組付ロボット32によって
自動車ボデー12に自動的に取付けられる。該ウィンド
ガラス組付ロボット32は、1台でフロントとリヤ双方
のウィンドガラス2の組付けを行なう。
すなわち、自動車ボデー12は第1図に示す搬送装置1
3によってピッチ送りされ、該搬送装置13上に設定さ
れたウィンドガラス組付位置50に搬送されてそこで停
止している間に上記フロントガラスとリヤガラス双方の
取付けが行なわれる。
上記ウィンドガラス組付ロボット32は、第1図、第1
1図および第17図に示す様に、基部32aと該基部3
2aに取付けられて矢印m方向に上下動、軸n1を中心
とする矢印θ1方向の回動および軸n、を中心とする矢
印θ、力方向回動がそれぞれ可能なアーム部材32bと
、該アーム部材32bの先端に取付けられて軸n、を中
心とする矢印θ3方向の回動、軸n4を中心とする矢印
θ4方向の回動および軸n、を中心とする矢印θ5方向
の回動がそれぞれ可能なガラス保持部32cとから成り
、かつこのウィンドガラス組付ロボット32全体は、モ
ータ52による移動機構あるいはその他の移動機構によ
り、フロントウィンドガラス組付位置54とリヤウィン
ドガラス組付位置56との間を移動可能となっている。
このウィンドガラスの組付けは、先ず第1図に示すよう
に、ウィンドガラス供給位置(この場合I−)97吉二
状嬰 リ 0 )−ト −プ 丘;に二↓ト 1 −1
11  栖 h−J小台瞥1咀保持されている位置)5
8からより遠い方のガラス組付位置(この場合はフロン
トウィンドガラス組付位置)54に上記ウィンドガラス
組付ロボット32が位置して取付けを行なうウィンドガ
ラス(この場合はフロントガラス)2aの方から先に組
付けを行ない、その後上記ウィンドガラス供給位置58
により近い方のガラス組付位置(この場合はリヤウィン
ドガラス組付位置)56に上記ウィンドガラス組付ロボ
ット32が位置して組付けを行なうウィンドガラス(こ
の場合はりャガラス)2bの組付けを行なう。
これをより具体的に説明すると、上記ウィンドガラス組
付ロボット32は、先ず第1図に示すように、近接側ウ
ィンドガラス組付位置56に位置し、アーム部材32b
および保持部32cを適宜移動、回動させてウィンドガ
ラス供給位置58に供給されている接着剤塗布済みの遠
方側ウィンドガラス(フロントガラス)2cを保持した
後遠方側ウィンドガラス組付位置54に移動し、該組付
位置54で自動車ボデー12がウィンドガラス組付位置
50に搬入されるのを待ち、該自動車ボデー12が搬入
されて上記組付位置50に停止すると上述のアーム部材
32bおよび保持部32cを適宜移動・回動させて該ウ
ィンドガラス2cの組付けを行い、その間に次の近接側
ウィンドガラス(リヤガラス)2dへの接着剤の塗布、
反転が行なわれ、該遠方側ウィンドガラス2cの組付け
が終了すると、元の近接側ウィンドガラス組付位置56
に戻り、そこでさらに上記ウィンドガラス供給位置58
に供給されている次の近接側ウィンドガラス2dを保持
する。そして、上記アーム部材32bお上び保持部32
cを適宜移動・回動させて当該ウィンドガラス2dの組
付けを行い、該組付けか終わると自動車ボデー12が矢
印A方向に移動し始め、それと同時に上記ウィンドガラ
ス組付ロボット32はその近接側ウィンドガラス組付位
置56において、ウィンドガラス供給位置58に供給さ
れている次の自動車ボデー用の遠方側ウィンドガラス2
Cを保持し、対応する遠方側ウィンドガラス組付位置5
4に移動して次の自動車ボデー12がウィンドガラス組
付位置50に来るのを待つ。以下上述の動作を繰り返し
て遠方側ウィンドガラス2C1近接側ウインドガラス2
dの組付けをそれぞれ行う。
この様に、ウィンドガラス組付ロボット32を遠方側ウ
ィンドガラス組付位置54と近接側ウィンドガラス組付
位置56との間を移動可能に構成すると共に自動車ボデ
ー12をピッチ送りし、遠方側ウィンドガラス組付位置
54において当該遠方側ウィンドガラス2Cの方から先
に組付けるようにすれば、自動車ボデー12がピッチ送
りされる空き時間を有効に利用してウィンドガラス組付
ロボット32にウィンドガラス2Cを保持させて遠方側
ウィンドガラス組付位置54に移動させ、自動車ボデー
12が来るのを待機させることができるので、遠方側ウ
ィンドガラス2cの組付準備に費やす時間を節約でき、
ウィンドガラス組付時間をそれだけ短縮することができ
る。
上記の説明は、第1搬送装置4に搬入されたウィンドガ
ラス2が接着式ウィンドガラスの場合であり、一方搬入
されたウィンドガラス2がシールラバー式ウィンドガラ
スの場合は、接着式ウィンドガラスの場合と同様に形状
補正位置16に位置しているガラス支持台42上に載置
させ、該ガラス支持台42によって反転位置22まで搬
送させるが、その間各位置16,18,20.22にお
ける形状補正、位置決め、接着剤塗布、反転は行なわれ
ずスルーされ反転位置までそのまま移送される。そして
、この反転位置22から、第2移送装置36によって第
2搬送装置6上に移送される。
上記スルー状態の制御、並びに反転装置30の反転制御
は、上記ウィンドガラス判別手段92と第3のコントロ
ールユニット90の出力とによって行なわれる。
第2移送装置36は、第16図に示すように上記第1移
送装置14と同様の接着式ウィンドガラス吸着手段36
aを有し、該ウィンドガラス吸着手段36aは矢印P方
向に移動し、かつ矢印り方向に回転することにより上記
反転位置22にあるシールラバーオr’z”ノVヂ→プ
9木片ヤ、ト書ヂ エれを180°回転させて第2搬送
装置6上に載置する。
該第2搬送装置6上に載置されたシールラバー式ウィン
ドガラス2は、前述した如く該装置(装置本体62と第
3移送装置64)6によってウィンドガラス組付位置3
4に搬送され、該組付位置34に用意されたウィンドガ
ラス組付治具37上に載置吸着される。なお、上記第3
移送装置64は上記第1移送装置14と同様の構成を有
し、装置本体62からウィンドガラスを受は取ってウィ
ンドガラス組付治具37上に載置する。
該ウィンドガラス組付位置34に搬送されたシールラバ
ー式ウィンドガラス2は、前述の如く組付治具37を介
して作業者により手作業で自動車ボデー12に組付けら
れる。
一方、上記接着剤塗布ロボット28による接着剤の塗布
状態が良好でない場合には、前述のようにシールラバー
式ウィンドガラスについては今まで通りに搬送組付が行
なわれるが、上記接着式ウィンドガラスについては次の
ようにしてその不良状態が判定され、当該接着剤塗布後
戻転位置22で反転されず、シールラバー式ウィンドガ
ラスと同様に第2移送装置36によって第2搬送装置6
上に移送され、該第2搬送装置6によって上記ウィンド
ガラス組付位置34に搬送され、そこで先ず接着剤の再
塗布等の補修がなされシールラバー式ウィンドガラスと
同様に作業者により手作業で自動車ボデーに取付けられ
る。
すなわち、先ず第12図は、上記車両用ウィンドガラス
2の自動車ボデー12に対する組付ライン途中の接着剤
塗布高さ計測装置部の電気的なシステム構成を示し、符
号28は上述の接着剤塗布ロボットを示している。この
接着剤塗布ロボット28は、上記のようにウィンドガラ
ス2移送のための第1搬送装置4の接着剤塗布位置20
の側方に位置して設置されており、その作業アーム70
の先端(下端側)には、上記接着剤塗布位置に位置決め
停止されたウィンドガラス2周縁部に対してX−Y方向
に任意にアプローチ可能な駆動部材71が設けられてお
り、該駆動部材71に対して当該駆動部材71を上記ウ
ィンドガラス2の周縁部(第13図a=d)に沿ってガ
イドするためのガイド部材72と、このガイド部材72
によって上記駆動部材71が上記ウィンドガラス2の周
縁に沿ってガイドされることにより、上記ウィンドガラ
ス2の自動車ボデー12に対する接合ラインσ上に対向
し、該接合ライン江上に第14図に示すように所定量の
接着剤(例えばポリウレタンシーラ)73を所定高さく
Ho)に塗布していく接着剤塗布ノズル74とが取付け
られている。そして、上記作業アームlO自体が上記ウ
ィンドガラス2の周縁a〜dを移動(1周)することに
よって全周縁部(a=d)への接着剤73の塗布が行な
われるようになっている。
一方、符号75は、上記接着剤塗布ロボット28の上記
作業アーム70に固定され上記ウィンドガラス2の端面
部を臨む状態に位置付けられた第2の視覚センサ(イメ
ージセンサ)であり、この第2の視覚センサ75は、そ
の光電面に投影された第8図の画像に対応したアナログ
信号(第15図参照)を1フレーム毎に出力する。この
出力信号は、次にフィルタ機能を有するアナログアンプ
76で所定レベルまで増幅された後にクランプ回路77
に入力されてその直流成分が再生され、さらにA/D変
換器78に入力される。A/D変換器78は、上記クラ
ンプ回路77の出力を標本化並びに量子化処理すること
によって画像処理に適したlフレーム毎のデジタル信号
に変換し、該変換されたlフレーム毎のデジタル信号を
順次、次段の画像メモリ79に書き込んで行く。画像メ
モリ79は、メインメモリ80、サブメモリ82および
インターフェース回路89を備えたCPU81によって
構成された第3のコントロールユニット90とアドレス
バスB、およびデータバスB、を介して接続されており
、−旦画像メモリ79に記憶された上記デジタル信号は
上記CPU81からのアドレス信号によりさらにデータ
バスB、を介して第3のコントロールユニット90の上
記メインメモリ80に入力されて記憶される。このメイ
ンメモリ80に記憶された上記デジタル信号は、上記C
PU81の制御動作により順次読み出されて、上記サブ
メモリ82からのガラス位置基準信号と共に先ず比較回
路83に人力される。この基準位置信号は、ウィンドガ
ラスの周縁湾曲形状に対応した周縁高さの変化に応じた
基準パターン信号となっている。
比較回路83では、先ず上記サブメモリ82から読み出
されたウィンドガラス2の上記各周縁部a=dのいずれ
か、すなわち現在視覚センサ75がみている周縁部に対
応する上記ウィンドガラス2の本来の特定基準面位置(
第14図I(L)に対応した基準位置設定信号S1を基
準として上記第2の視覚センサ75で検出された実際の
上記基準面に対応する基準位置信号S、とを、比較し、
その偏差値を検出する。この場合における上記基準面の
設定並びに検出は、設定並びに検出が容易で第2の視覚
センサ75による検出作業が開始される位置、すなわち
上記ウィンドガラス2の平坦面側端部中央a、または0
1部が代表として選ばれる。その理由は、上記ウィンド
ガラス2の湾曲側端部周縁すまたdは、先に述べたプラ
イマPによって端面部背景が接着剤73と一体となった
ブラック領域となってしまい両者の識別ができないこと
による。そして、上記比較回路83の偏差出力は、次に
基準位置補正信号として基準位置補正回路84に入力さ
れる。
基準位置補正回路84は、上記サブメモリ82から直接
読み出される上記当該ウィンドガラス2に対応して設定
された基準位置信号s1を上記実際のウィンドガラス位
置決め状態に対応して正確に補正するもので、上記基準
位置信号S、を入力し、上記比較回路83からの偏差入
力に応じて当該基準位置信号SIを加算または減算する
ことにより、実際に位置決めされたウィンドガラス2の
基準位置(基準面高さ)を演算する。そして、この演算
値が最終的な接着剤塗布高さの計測(演算)を行うため
の基準位置信号s、′として次の減算回路85に入力さ
れる。このように基準位置の補正を行うのは、次の理由
による。
すなわち、本実施例装置では、上述のようにウィンドガ
ラス位置決め装置26が採用されており、当該ウィンド
ガラス2は原則として接着剤の塗布に適した最適位置に
位置決めされる。ところが、該ウィンドガラス位置決め
装置26による位置決めは、あくまで接着剤の塗布作業
を前提としたもので必ずしも高精度のものではない。こ
れに対し上記接着剤の塗布高さを計測する場合には高精
度の基準位置を設定する必要があることによる。従って
、上記基準位置の補正によりある程度の誤差(特に高さ
方向の)が予想される実際の位置決め状態の変動を先ず
最も検出しやすい部分で検出し、その検出値により設定
値そのものを較正することにより計測誤差を解消してい
る。
減算回路85は、上記メインメモリ80より読み出され
る上記第2の視覚センサ75からのデジタル信号S3の
値(実測値第14図H)から、上記基準位置補正回路8
4からの基準位置信号81′の値(Hl)を減算し、実
際に塗布された接着剤73のみの高さHoを算出する。
この減算回路85の出力は、次に比較判定回路86に入
力され、該比較判定回路86で例えば外部メモリよりな
る設定塗布高さ記憶手段87に記憶されている本来の接
着剤の目標塗布高さHo’ に対応したデータ信号と比
較され、その偏差値に基づいて接着剤塗布状態の良否の
判定を行い、不良の場合には上記ウィンドガラス反転装
置30の作動状態を制御する搬送制御手段88を駆動し
て上記反転装置3oの反転動作を禁止し、上記シールラ
バー式ウィンドガラスの場合と同様に上記接着式ウィン
ドガラスを第2搬送装置6によって上記ウィンドガラス
組付位置34に移送し、上述のように作業者による接着
剤の再塗布、組付作業等を行わせる。
上述した車両用のウィンドガラス組付装置では、特にウ
ィンドガラス接合前のプライマ塗布状態の良否が、自動
車ボデー12側およびウィンドガラス2側の両方でそれ
ぞれ独自に、しがも画像処理装置によって自動的かつ高
精度に判定されるようになるから、ウィンドガラス接合
強度の信頼性もより大きく向上することになる。
(発明の効果) 本発明方法は、以上に説明したように、任意の色に着色
された被塗布物の表面に塗布されるプライマの塗布不良
を検出するプライマ塗布不良検出方法において、上記被
塗布物表面の色彩を当該色彩を構成する三原色成分の内
の最大比率の原色によって特定する一方、さらに上記被
塗布物のプライマ塗布完了面の色彩をカラー画像処理装
置によって撮像し、該撮像画像の色彩を上記と同様に三
原色成分に分光表示するとともに上記撮像画像中におい
て上記分光表示された三原色成分の内の上記被塗布物表
面の色彩を特定する原色と同一の原色の分布量を検出す
ることによって上記被塗布物表面のプライマ塗布状態の
良否を判定するようにしたことを特徴とするものである
すなわち、本発明方法では、プライマ塗布前の被塗布物
表面の色彩を当該色彩を構成する三原色成分の内の最も
占有比率の高い原色によって特定する一方、実際のプラ
イマ塗布面をカラー画像処理装置によって撮像するとと
もに該撮像画像を三原色成分に分光して表示し、該分光
表示された三原色成分中の上記被塗布物表面の色彩を特
定する原色成分と同一の原色成分が上記撮像画像中にど
の程度の割合を占めるかを算定することによってプライ
マの塗布不良を検出するようになっている。
従って、プライマ塗布面の観測はカラー画像処理装置に
よる一方向からの撮像のみで足り、光を透過させる必要
がないから、被塗布物が透明体でなくともプライマの塗
布不良の検出が可能になる。
また、被塗布物表面の色彩を該色彩の特徴を最も単純か
つ明確に表わす最大比率の原色成分によって特定し、こ
の原色成分のプライマ塗布面の発現遣(残存量)によっ
てプライマ塗布状態の良否が判定されるから、画像処理
における領域分割も容易かつ高精度なものとなり、結局
プライマ塗布不良の検出精度そのものも相当に高いもの
となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係るプライマ塗布不良検出方法を実
施する車両用ウィンドガラス組付装置の平面図、第2図
は、上記本発明方法実施装置のボデー用プライマ塗布ス
テーション部の平面図、第3図は、同実施装置のボデー
用プライマ塗布ロボットの要部の斜視図、第4図は、同
実施装置のボデー用プライマ塗布不良検出部のシステム
ブロック図、第5図は、同実施装置に於ける自動車ボデ
ー側ウィンド部の平面図、第6図(イ)〜(ニ)は、同
実施装置のボデー用プライマ塗布面とその撮像出力のR
,G、B輝度ヒストグラムとの関係を示す説明図、第7
図は、上記第4図のシステム構成に於けるプライマ塗布
不良検出力・法を示すフローチャート、第8図は、同実
施装置におけるウィンドガラス側プライマ塗布不良検出
装置部のシステムブロック図、第9図は、同実施装置に
おけるウィンドガラスの平面図、第10図は、同実施装
置におけるウィンドガラス側プライマ塗布面の撮像画面
の濃度ヒストグラム、第11図は、同実施装置の搬送装
置部の拡大平面図、第12図は、同実施装置の接着剤塗
布状態判定回路のシステムブロック図、第13図は、同
実施装置におけるウィンドガラスの接着剤塗布位置と視
覚センサとの関係を示す平面図、第14図は、同実施装
置におけるウィンドガラス端面と視覚センサによる投影
画像との関係を示す説明図、第15図は、同実施装置に
おけるウィンドガラス端面と視覚センサ出力との関係を
示すグラフ、第16図は、同実施装置の第1および第2
の搬送装置部分をより詳細に示す拡大正面図、第17図
は、同実施装置のウィンドガラス組付ロボットの正面図
、第18図は、同実施装置のガラス支持台を示す部分断
面図、第19図は同実施装置のガラス支持台の一部省略
平面図、第20図は、第18図の■−■線矢視図、第2
1図は、上記実施装置の位置決め装置部の平面図、第2
2図は上記第21図のIX −IX線断面図である。 2・・・・・ウィンドガラス 4・・・・・第1搬送装置 6・・・・・第2搬送装置 8・・・・・予備搬送装置 12・・・・自動車ボデー 13・・・・ボデー搬送装置 28・・・・接着剤塗布ロボット 32・・・・ウィンドガラス組付ロボット122・・・
ボデー用プライマ塗布ステーション123.124 ・
・ボデー用プライマ塗布ロボット125・・・ボデー用
プライマ塗布ロボットの作動アーム 129・・・カラーイメージセンサ 130・・・画像メモリ 131・・・メインメモリ 132・・・サブメモリ 134・・・CPU Fpo・・・・ボデー側プライマ塗布面猛へ目 欅 区

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、任意の色に着色された被塗布物の表面に塗布される
    プライマの塗布不良を検出するプライマ塗布不良検出方
    法であって、上記被塗布物表面の色彩を当該色彩を構成
    する三原色成分の内の最大比率の原色によって特定する
    一方、さらに上記被塗布物のプライマ塗布完了面の色彩
    をカラー画像処理装置によって撮像し、該撮像画像の色
    彩を上記と同様に三原色成分に分光表示するとともに上
    記撮像画像中において上記分光表示された三原色成分の
    内の上記被塗布物表面の色彩を特定する原色と同一の原
    色の分布量を検出することによって上記被塗布物表面の
    プライマ塗布状態の良否を判定するようにしたことを特
    徴とするプライマ塗布不良検出方法。
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CN109709091A (zh) * 2017-10-25 2019-05-03 浙江大学常州工业技术研究院 用于检测产品漆面的设备

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