JPS638092Y2 - - Google Patents

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JPS638092Y2
JPS638092Y2 JP2818381U JP2818381U JPS638092Y2 JP S638092 Y2 JPS638092 Y2 JP S638092Y2 JP 2818381 U JP2818381 U JP 2818381U JP 2818381 U JP2818381 U JP 2818381U JP S638092 Y2 JPS638092 Y2 JP S638092Y2
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cylindrical
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armature
coil
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JP2818381U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電磁石ユニツトに関し、一層詳細に
は、組立工数が大幅に減少するとともに、強度の
増大,磁石特性の大幅向上,小型化が図れる電磁
石ユニツトに関する。
従来自動洗濯機などに用いられる給水弁の電磁
石ユニツトは第7図に示すように、給水弁(図示
せず)のダイアフラム110をスプリング112
によつて弁座(図示せず)方向に押圧するアーマ
チヤ114と、このアーマチヤ114とスプリン
グ112とを内蔵し、アーマチヤ114をダイア
フラム110との接離方向に案内する円筒状の合
成樹脂製アーマチヤガイド116と、アーマチヤ
114の吸引磁路を形成すべくこのアーマチヤガ
イド116上に一定の間隔をおいて外嵌されると
共にヨーク118で連結された円筒状極120
a,120bと、さらにこの円筒状極120a,
120b上に外嵌する合成樹脂製のボビン122
に巻回された電磁コイル124とから成る。
この種の給水弁に用いる電磁石ユニツトにおい
ては磁気特性上コイル巻芯とアーマチヤ114と
はでき得る限り近接していることが望ましい。一
方アーマチヤガイド116内部には弁背圧が加わ
り、特に高水圧や熱湯使用の場合にも耐えられる
ようにアーマチヤガイド116は一定以上の肉厚
を必要とする。
然るに上記の従来例においては、アーマチヤガ
イド116とボビン122との間に円筒状極の厚
み分の空隙126が存在し、この空隙126内に
アーマチヤガイド116が高圧の弁背圧や熱湯の
影響を受けて変形膨出し、亀裂が生じてついには
破壊に至り絶縁性が阻害されるという問題点があ
る。
このため従来においてはアーマチヤガイド11
6の肉厚を必要以上に大きく設定せねばならず、
これが上述のコイル巻芯とアーマチヤ114との
接近という要請に反し磁気特性を悪くし、この補
充のため必然的にコイル巻線量を多くせねばなら
ず銅量が増大してコスト高になる他装置が大型化
するという問題点を生じていた。
またアーマチヤガイド116とボビン122と
をそれぞれ別工程で製造するため、組立工数が多
く必要となるだけでなく、成型条件等の相違によ
つて樹脂収縮度が異なり、製品径がバラツキ、そ
れぞれ円筒状極120a,120bの内外周壁と
の間に空隙が生じ密着度が悪いという問題点をも
有する。
上記強度的難点を解消するため空隙126内に
非磁性体金属あるいは環状プラスチツクを充填し
て補強する例も知られているが、部品数が増える
上に上記コイル巻芯とアーマチヤ114との接近
という磁気特性改善の要請は解決されていない。
本考案は上記従来の問題点を解消すべくなさ
れ、その目的とするところは機械的強度を損なう
ことなくコイル巻芯とアーマチヤとを近接配置で
きて装置の小型化が図れると共に、組立工数の大
幅削減、磁気特性の大幅な向上を図ることのでき
る、互いの軸線を一致して軸線方向に所定間隔を
おいて配置された円筒状極と、この円筒状極に内
嵌して、アーマチヤを案内するアーマチヤガイド
と、前記円筒状極に外嵌するとともにコイルが巻
装されるボビンと、前記両円筒状極を連結するヨ
ークとを具備する電磁石ユニツトにおいて、前記
円筒状極54a,54bの一方の円筒状極54b
の外端に、該円筒状極とは一体または別体にフラ
ンジ状に設けられるとともに、前記コイル82の
端部が各々接続される2つの端子60a,60b
が収納配置しうる切欠部62を外縁に有するヨー
ク底板56が配置され、ボビン76およびアーマ
チヤガイド38が、両円筒状極54a,54bお
よびヨーク座板56を前記の所定位置にインサー
トして樹脂で一体成形され、端子60a,60b
は、切欠部62内に、コイル接続端61a,61
b側が切欠部62の内方側に位置して、かつヨー
ク底板56とは絶縁して前記樹脂によつて一体的
に固定され、前記ヨーク66は、他方の円筒状極
54a外端とヨーク底板56とを連結するL形片
に形成されて成る電磁石ユニツトを提供するにあ
る。
以下本考案の好適な実施例を添付図面に基づき
詳細に説明する。
図において10は弁本体、12は電磁石ユニツ
トである。
まず弁本体10について給水弁を例として説明
する。
14は給水口、16は吐出口であり、水路18
内に突出する弁座44に弾接するダイアフラム4
2を介して連通される。
水路18は電磁石ユニツト12の取付面たる弁
本体10上面に開口する円孔50と連通し、前記
弁座44はこの円孔50の中心に位置して円孔5
0の中途部にまで突出している。
また前記ダイアフラム42は円孔50下縁に設
けた鍔部52と後記する電磁石ユニツト12の円
環部下端とにその周縁部において挾圧張設され、
後記するアーマチヤによつて弁座44に押圧され
ている。
24はネジ孔であり、弁本体10の上面の円孔
50周縁に円孔50と同心円上に30゜の周角度を
もつて一定間隔で12個穿設されている。26はネ
ジである。
次に電磁石ユニツト12について説明する。
36はアーマチヤであり、下方に開放される円
筒状に形成したアーマチヤガイド38内に収容さ
れ、その頂部とアーマチヤガイド38内頂壁との
間に介装されたスプリング40によつて下方に付
勢されて前記したごとく給水弁10のダイアフラ
ム42を弁座44に押圧している。
前記アーマチヤガイド38はその下部に大径の
フランジ部46が連設され、フランジ部46下面
には円環部48が突設されている。
この円環部48が給水弁10側の対応する円孔
50内に密嵌すると共に円環部48下端縁と鍔部
52とで前記したごとくダイアフラム42周縁を
水密状に挾圧している。
54aおよび54bは鉄製の円筒状極であり、
この2つの円筒状極54a,54bはアーマチヤ
ガイド38外周上に上下方向に一定の間隔を有し
て配置されている。
56はヨーク底板であり、アーマチヤガイド3
8のフランジ部46上面に接して配置されると共
にそのほぼ中央に設けた円孔58に下方の円筒状
極54b下端が嵌着して連結される。
ヨーク底板56は、円筒状極56bと一体的に
なるように、例えば絞り加工によつて形成するこ
とができることはもちろんである。
ヨーク底板56には電磁コイル端子60a,6
0b配置用の切欠部62が設けられ、またその周
縁のアーマチヤガイド38軸線を中心とする円周
上、かつ前記弁本体10のネジ孔24と同一円周
上に120゜の周角度をもつてネジ挿通孔64が3個
穿設されている。
66は逆L字状のヨークであり、その水平部に
設けた円孔68に上方の円筒状極54a上端が嵌
着すると共に、その垂直部70下端に突設した突
起72が反切欠部62側のヨーク底板56上に穿
設した角穴74に係入することによつて、ヨーク
底板56とで上下の円筒状極54a,54bをコ
の字状に連結する。
76はボビンであり、上下の円筒状極54a,
54b外表面を覆うと共に円筒状極54a,54
bの間隔部でアーマチヤガイド38外表面に連続
し、この部分でほぼ円筒状極54a,54bの厚
み分だけ窪んで周溝77を形成する。
ボビン76の上端部にはヨーク66の水平部下
面に接するフランジ部78が、下端部にはヨーク
底板56の上面に接するフランジ部80が形成さ
れる。
82はボビン76上に巻回したコイルである。
ボビン76(フランジ部78、フランジ部80
を含む)とアーマチヤガイド38(フランジ部4
6、円環部48を含む)とは、上下の円筒状極5
4a,54bおよびヨーク底板56を所定位置に
配し、さらに端子60a,60bをヨーク底板5
6の切欠部62内にヨーク底板56と非接触状態
に配して、一体的にインサート成形される。
この場合に端子60a,60bはアーマチヤガ
イド38のフランジ部46およびボビン76のフ
ランジ部80と連続した樹脂板84中に固定され
る。
端子60a,60bは、第3図から明らかなよ
うに、その各々のコイル接続端61a,61bが
切欠部62の内方側に位置するように切欠部62
内に配置される。これによつて樹脂で一体成形さ
れたときに、コイル接続端61a,61bがボビ
ン76の外周壁に所定距離近接位置し、後記する
ように巻線量が減少された際にもコイル端部の導
出部分を少なくしてはんだ付け等によつて接続す
ることができる。
本考案においては、端子60a,60bがヨー
ク底板56の切欠部62内に配置されるのである
が、切欠部62内に充填される樹脂がヨーク底板
56によつて補強されるから、端子60a,60
bが樹脂内に安定的に保持され、プラグとの接続
時に無理な力が加わりやすい端子60a,60b
のぐらつきが防止される。また端子60a,60
bが切欠部62内に位置することによつて装置全
体の小型化が図れる。
さらには必要に応じて、切欠部62に充填され
た樹脂に、コイル巻回時にコイル巻線を案内する
切欠溝(図示せず)を切欠部62を利用して形成
することも可能となる。
なお上下の円筒状極54a,54bのそれぞれ
に小孔86を穿設し、またヨーク底板56にも小
孔88を穿設してインサート成形による樹脂ブリ
ツジを形成して各部材を強固に固着するのが好ま
しい。
このように一体成形した後ボビン76上にコイ
ル82を巻回して端子60a,60bに結線し、
さらにコイル82外方から前述のようにヨーク6
6を嵌着し、必要個所に塗装処理等を施して完成
される。
なお前述のネジ挿通孔64はヨーク底板56上
に設けるのでなく、インサート成形時にヨーク底
板56外方の樹脂上に形成するようにしてもよい
ことはもちろんである。
上記のように電磁石ユニツト12側のヨーク底
板56に120゜の周角度をもつて3個のネジ挿通孔
64を、弁本体10側の取付面たる上面に30゜の
周角度をもつて12個のネジ孔24を設けたから、
電磁石ユニツト12を弁本体10に対して30゜ず
つの回転角で回転した位置にネジ止めが可能であ
り、これに対応して弁本体10に対して端子60
a,60bの突出方向を変化させることができ
る。
また弁本体10は給水弁に限らず他の適宜な流
体弁であつてもよく、さらにダイアフラム式の弁
でなく、アーマチヤの先端に弁が固着される形式
の弁であつてもよい。
本考案の作用効果を列記すると、 (1) 上下の円筒状極,ヨーク底板,および端子を
インサートしてボビン、アーマチヤガイドを一
体成型するから各部が強固に密着固定され、こ
の部分の組立工数が大幅に減少する。
(2) ボビンとアーマチヤガイドが完全一体化さ
れ、従来のごとく空隙部が存在しないから強度
的に優れ、絶縁性を損なわない範囲で薄肉化が
可能であり、樹脂材料の節減が図れる。
(3) (2)の効果によつてコイルとアーマチヤが接近
し磁気特性の向上が図れる。
(4) 端子がヨーク底板の切欠部内に、コイル接続
端が切欠部の内方側に位置して配置されるか
ら、装置全体の小型化が図れるとともに、コイ
ル端部の導出部分を少なくして接続しうる。
また端子がヨーク底板で補強された樹脂内に
固定されるから、端子のぐらつきも好適に防止
しうる。
以上本考案につき好適な実施例を挙げて種々説
明したが、本考案はこの実施例に限定されるもの
ではなく、考案の精神を逸脱しない範囲内で多く
の改変を施し得るのはもちろんのことである。
【図面の簡単な説明】
第1図は流体弁を示す断面図である。第2図は
電磁石ユニツトの断面図、第3図はヨークと円筒
状極との分解斜視図、第4図はインサート成形状
態を示す斜視図、第5図はコイル巻回状態の斜視
図、第6図は給水弁の一例を示す斜視図である。
第7図は従来の電磁石ユニツトの断面図を示す。 10……弁本体、12……電磁石ユニツト、1
4……給水口、16……吐出口、18……水路、
24……ネジ孔、26……ネジ、36……アーマ
チヤ、38……アーマチヤガイド、40……スプ
リング、42……ダイアフラム、44……弁座、
46……フランジ部、48……円環部、50……
円孔、52……鍔部、54a,54b……円筒状
極、56……ヨーク底板、58……円孔、60
a,60b……電磁コイル端子、62……切欠
部、64……ネジ挿通孔、66……ヨーク、68
……円孔、70……垂直部、72……突起、74
……角穴、76……ボビン、77……周溝、80
……フランジ部、82……コイル、84……樹脂
板、86,88……小孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 互いの軸線を一致して軸線方向に所定間隔をお
    いて配置された円筒状極と、この円筒状極に内嵌
    して、アーマチヤを案内するアーマチヤガイド
    と、前記円筒状極に外嵌するとともにコイルが巻
    装されるボビンと、前記両円筒状極を連結するヨ
    ークとを具備する電磁石ユニツトにおいて、 前記円筒状極54a,54bの一方の円筒状極
    54bの外端に、該円筒状極とは一体または別体
    にフランジ状に設けられるとともに、前記コイル
    82の端部が各々接続される2つの端子60a,
    60bが収納配置しうる切欠部62を外縁に有す
    るヨーク底板56が配置され、 ボビン76およびアーマチヤガイド38が、両
    円筒状極54a,54bおよびヨーク座板56を
    前記の所定位置にインサートして樹脂で一体成形
    され、 端子60a,60bは、切欠部62内に、コイ
    ル接続端61a,61b側が切欠部62の内方側
    に位置して、かつヨーク底板56とは絶縁して前
    記樹脂によつて一体的に固定され、 前記ヨーク66は、他方の円筒状極54a外端
    とヨーク底板56とを連結するL形片に形成され
    て 成る電磁石ユニツト。
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