JPS637887B2

JPS637887B2 -

Info

Publication number: JPS637887B2
Application number: JP54054021A
Authority: JP
Inventors: Hidekatsu Ikeda
Original assignee: Amada Co Ltd
Current assignee: Amada Co Ltd
Priority date: 1979-05-04
Filing date: 1979-05-04
Publication date: 1988-02-18
Also published as: JPS55150947A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は、例えば板材加工装置の一例として
の剪断機（シヤー）等に実施するワークのクラン
プ装置に係り、更に詳しくは、材料移送テーブル
上に載置された板材（ワーク）等を、キヤリツジ
に装備したワーククランプ装置に自動的にクラン
プさせるワーククランプ装置に関するものであ
る。

従来、この種のクランプ装置によつてワークを
クランプし、かつワークを所定位置まで移送させ
る場合には、まず移送テーブル上に載置されたワ
ークをプツシヤー装置等により、ワーククランプ
装置に押し付けてクランプさせ、かかる後、ワー
クを所定位置まで移送させるものであつた。

しかしながら、上記のような従来技術では例え
ば、薄板等をクランプ装置にクランプさせる場
合、前記薄板をクランプ装置に押し付けるため、
薄板が、プツシヤー装置とクランプ装置とに挾ま
れて圧縮されて弯曲するという問題があつた。

また、プツシヤー装置が定位置に設けられてい
るので、薄板をクランプ装置に押し付けるときに
は、プツシヤー装置とワークとクランプ装置との
三者の相互の位置的関係がある範囲内に設定され
る必要があつた。

この発明は、かかる従来装置の問題点に鑑み、
これを有効に解決したもので、その目的とすると
ころは、ワーク移送用のクランプ装置の側方に離
隔して設けたワーク引込用のクランプ装置によ
り、移送テーブル上に載置されたワークをクラン
プして引込み、そして引込んだワークを移送用の
クランプ装置に自動的にクランプさせて、薄板な
どのワークの弯曲等を未然に防止し、もつて剪断
作業等の板材加工作業能率を向上させるようにし
たワークのクランプ装置を提供するものである。

以下、添付図面に基づいて、この発明の好適な
一実施例を説明する。

第１図及び第２図は、この発明を実施したシヤ
ーライン１の概略正面図と、概略平面図を示し、
このシヤーライン１は、第１図、第２図に示され
る矢印Ｘ方向（搬送方向）にワークＷ（板材等）
を移送してワークＷを剪断するもので、このシヤ
ーライン１には、第１図、第２図に示されるよう
に、図面において左側から、ワーク移送用のクラ
ンプ装置３及びワーク引込み用のクランプ装置５
の夫々を摺動調節自在に備えてなる移送装置とし
てのキヤリツジ７とフリーベアリングテーブルの
ごときワーク移送テーブル９と、ワークＷを剪断
する剪断機１１（シヤー）と、剪断されたワーク
Ｗを次工程まで搬送する搬送コンベヤ１３とが順
次設けられている。

前記ワーク移送用のクランプ装置３は、ワーク
移送テーブル９の巾方向と平行、つまりワークＷ
の搬送方向Ｘと直交する方向に設けらたキヤリツ
ジ７の両側部に、摺動調節自在に取付けられ、ま
た各ワーク移送用クランプ装置３の間には、ワー
ク引込用のクランプ装置５が摺動自在に取付けら
れている。

第３図〜第６図を参照するに、前記ワーク引込
用のクランプ装置５は、クランプ機構１５を内装
したクランプボツクス１７の背部が、前記キヤリ
ツジ７にボルト等を介して装着された取付板１９
に、ピン２１を介して水平に揺動可能に取付けら
れている。またキヤリツジ７と取付板１９との間
の数個所（この実施例では２個所）には、スプリ
ング２３が介設されている。

このスプリング２３は、クランプボツクス１７
が水平に摺動可能であるととに、常に所定の状態
に維持させるようにしたものである。

前記クランプボツクス１７内に内装されたクラ
ンプ機構１５は、クランプボツクス１７の底板２
５上を走行ローラ２７を介して走行するベースプ
レート２９と、このベースプレート２９の上方
に、所定の間隔を隔てて並設された第１シリンダ
３１及び第２シリンダ３３と、更に前記ベースプ
レート２９の先端下面に、ボルト３５を介して取
付けられた下部クランプ部材３７、及び第２シリ
ンダ３３のロツド３９の先端部に、アーム部材４
３を介して取付けられた上部クランプ部材４５と
から構成されている。

前記ベースプレート２９に取付けられた走行ロ
ーラ２７は、ベースプレート２９の前後両側に設
けられ、この走行ローラ２７は、クランプボツク
ス１７の側壁に取付けられたガイドレール４７に
沿つて移動するように係合されている。

また前記第１シリンダ３１は、上下クランプ部
材３７，４５を、ワーク移動テーブル９上に載置
されたワークＷに対して進退させるもので、この
第１シリンダ３１の基端部には、シリンダクラン
プ４９が螺着されている。また、このシリンダク
ランプ４９は、クランプボツクス１７の側壁へボ
ルト５１を介して取付けられた支持プレート５３
に、ピン５５を介して支承されている。また、前
記第１シリンダ３１のロツド４１の先端部には、
ベースプレート２９の先端上面に装着されたＬ字
状のブラケツト５７が連結され、更にロツド４１
の先端には軸受５９が螺着されている。

前記第１シリンダ３１の上方に並設された第２
シリンダ３３の基端部には、取付けプレート６１
の上端部が、ピン６３を介して相対的に揺動自在
に取付けられ、この取付プレート６１の下端部
は、ボルト６５を介して前記ベースプレート２９
に取付けられてる。従つて第２シリンダ３３の基
端部は、取付けプレート６１を介してベースプレ
ート２９上に、摺動自在に支承されている。

第２シリンダ３３のロツド３９には、前述のよ
うに両端にアーム部材４３，４３を揺動自在に吊
設した支持ブラケツト６７が取付けられている。

また前記アーム部材４３，４３の下端後部（第
４図において左側）は、前記ベースプレート２９
の前部側壁にピン６９ａを介して回動自在に連結
され、また下端前部には、ピン６９ｂを介して上
部クランプ部材４５が回動自在に架設されてい
る。また、上部クランプ部材４５の後方には、ア
ーム部材４３，４３の側壁にボルト７１を介して
調整部材７３が吊設されており、この調整部材７
３の上部クランプ部材４５側に対面する側壁に
は、ピン７５と、ストツパボルト７７とが植設さ
れている。このストツパボルト７７は、上部クラ
ンプ部材４５が時計方向に回動するのを停止させ
るストツパの役割をなし、調節可能に取付けられ
ている。

ピン７５の周囲には、上部クランプ部材４５を
常時反時計方向に附整するスプリング７９が介装
されている。

また前記クランプボツクス１７の側面には、第
２シリンダ３３の前進端と、後退端を検出するリ
ミツトスイツチLS₁，LS₂が設けられており、こ
のリミツトスイツチLS₁，LS₂の接触子８１ａ，
８１ｂには、前記取付けプレート６１と、第２シ
リンダ３３とを枢支連結するピン６３が接触する
ようになついる。従つて、第１シリンダ３１の伸
縮作動によりベースプレート２９とともに第２シ
リンダ３３、及び上下クランプ部材３７，４５が
進退した際、ピン６３が前進端及び後退端のリミ
ツトスイツチLS₁，LS₂の接触子８１ａ，８１ｂ
に夫々接触し、第１シリンダ３１の伸張作動を停
止させるものである。従つて、ピン６３は、リミ
ツトスイツチLS₁，LS₂をたたくドツグの役目を
果すものである。

またクランプボツクス１７の底板２５上には、
第１シリンダ３１が後退端に達したとき、ベース
プレート２９の先端部側（第４図において右側）
に設けた走行ローラ２７が乗り上げて、上部クラ
ンプ部材４５の先端を上方に持ち上げる板カム８
３が設けてあり、上部クランプ部材４５の先端が
上方に持ち上げられた際、該上部クランプ部材４
５がクランプボツクス１７内に格納されるように
なつている。

以上のごとき構成において、まずワークＷがワ
ーク移送テーブル９の所定位置に、アンローデイ
ング装置（図示せず）により保持されている状態
で、ワーク引込用のクランプ装置５の操作を開始
する。この操作方法として、まず第１シリンダ３
１を伸張作動させ、ベースプレート２９上に、取
付けプレート６１を介して並設した第２シリンダ
３３と、アーム部材４３を介して取付けた上部ク
ランプ部材４５及び下部クランプ部材３７を前進
させる。

そして取付プレート６１と第２シリンダ３３と
を連結するピン６３が、前進端側のリミツトスイ
ツチLS₂の接触子８１ｂに接触した際、第１シリ
ンダ３１の伸張作動が停止し、この際、上部クラ
ンプ部材４５と下部クランプ部材３７との間に、
前記ワーク移送テーブル９上で図示しないアンロ
ーデイング装置により保持されたワークＷが挿入
される。

このような状態から、第２シリンダ３３を伸張
すると、上部クランプ部材４５を取付けたアーム
部材４３が、ピン６９ａを支点として、第４図に
おいて時計方向に回動し、上部クランプ部材４５
と下部クランプ部材３７との間でワークＷがクラ
ンプする。

そして、ワークＷのクランプ作業が終了後、前
記伸張作動させた第１シリンダ３１を収縮作動さ
せ、ワークＷをクランプさせた状態で、ワークＷ
がワーク移送用のクランプ装置３に当接するまで
ベースプレート２９及び第２シリンダ３３ととも
に後退（引込む）させる。ワークＷがワーク移送
用のクランプ装置３に当接するとき、クランプ装
置５はピン２１を介して水平に揺動自在であるの
で、ワークＷの端縁が傾斜しているような場合で
あつても、各ワーク移送用のクランプ装置３にワ
ークＷを当接せしめることができる。

ワークＷがワーク移送用のクランプ装置３に当
接した際、ピン６３が後退検知用のリミツトスイ
ツチLS₁の接触子８１ａに接触して、その当接し
たことを確認する。ワークＷの当接したことが確
認されると、第１シリンダ３１は、収縮作用を一
端停止し、続いて第２シリンダ３３が収縮作動し
て、ワークＷのクランプを解除する。つまり第２
シリンダ３３が収縮すると、上部クランプ部材４
５は、スプリング７９の弾性力とともに、下部ク
ランプ部材３７と平行状態（第４図参照）になつ
てワークＷのクランプが解除されるのである。次
にワークＷが解除された後、前記第１シリンダ３
１を更に収縮作動させると、ベースプレート２９
の先端部に設けた走行ローラ２７が、板カム８３
に乗り上げ上部クランプ部材４５の先端は反時計
方向に持ち上げられる。

このような状態から、ワーク引込用のクランプ
装置５の両側に設けられたワーク移送用のクラン
プ装置３が作動してワークＷをクランプし、更
に、ワークＷをクランプした状態でキヤリツジと
ともにシヤーライン１に設けた剪断機１１まで搬
送するものである。

そしてワークＷは、クランプ装置３にクランプ
された状態で所定の長さに剪断される。

以上のような操作を繰返し行なうことによつ
て、ワークＷの剪断作業を能率良く行なうもので
ある。

以上のごとき実施例の説明より理解されるよう
に、要するに本発明の要旨は特許請求の範囲に記
載のとおりであるから、その記載より明らかなよ
うに、本発明においては、ワーク移送テーブル上
に板材加工装置に対して接近離反する方向へ進退
自在なキヤリツジには複数のワーク移送用クラン
プ装置が離隔して取付けてあり、ワークの一側縁
をクランプして各ワーク移送用クランプ装置まで
ワークを引込み自在なワーク引込用のクランプ装
置は、各ワーク移送用クランプ装置の間において
キヤリツジに進退自在かつ水平に揺動自在に装着
してある。

したがつて、ワーク移送テーブル上にワークが
位置すれば、キヤリジを移動することによりワー
クに接近でき、ワーク引込用のクランプ装置でワ
ークをクランプできる。そのため、ワーク移送テ
ーブルに対するワークの位置決め精度が荒くても
よいこととなる。

また、キヤリツジに対してワークが傾斜した状
態にあつたとしても、ワーク引込用クランプ装置
が水平に揺動することにより、何等の問題を生じ
ることなしに、複数のワーク移送用クランプ装置
にワークを弯曲せしめることなしに正確に当接で
きる。

【図面の簡単な説明】

図面は、この発明の好適一実施例を示し、第１
図はシヤーラインにこの発明を実施した場合の概
略正面図、第２図は第１図の平面図、第３図はワ
ーク引込用のクランプ装置の平面図、第４図は第
３図の一部縦断正面図、第５図は第４図の一部切
欠した左側面図、第６図は第４図の一部切欠した
右側面図である。（図面中の主要な部分を表わす符号の説明）、
９……ワーク移送テーブル、Ｗ……ワーク、５…
…ワーク引込用のクランプ装置、３……ワーク移
送用クランプ装置、７……キヤリツジ。

Claims

【特許請求の範囲】

１一側方に板材加工装置を配置したワーク移送
テーブル９上に、上記板材加工装置に対して接近
離反する方向へ進退自在なキヤリツジ７を設け、
上記ワーク移送テーブル９上のワークＷの一側縁
をクランプ自在な複数のワーク移送用クランプ装
置３を適宜に離隔して前記キヤリツジ７に装着し
て設け、前記ワークＷの一側縁をクランプして上
記各ワーク移送用クランプ装置３までワークＷを
引込み自在なワーク引込用のクランプ装置５を、
前記各ワーク移送用クランプ装置３の間において
前記キヤリツジ７に対して進退自在かつ水平に揺
動自在に装着してなることを特徴とするワークク
ランプ装置。