JPS6375338A - 内燃機関の同定方法 - Google Patents

内燃機関の同定方法

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JPS6375338A
JPS6375338A JP22068886A JP22068886A JPS6375338A JP S6375338 A JPS6375338 A JP S6375338A JP 22068886 A JP22068886 A JP 22068886A JP 22068886 A JP22068886 A JP 22068886A JP S6375338 A JPS6375338 A JP S6375338A
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JP
Japan
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internal combustion
combustion engine
mathematical model
identification
rotation speed
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JP22068886A
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Akira Ohata
明 大畠
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 RユOa仰 [産業上の利用分野] 本発明は、内燃機関の動的な振舞いを記述する数式モデ
ルを決定する内燃機関の同定方法に関する。
[従来の技術] 近年、線形制御理論を用いて内燃機関の運転を制御しよ
うとする種々の提案がなされている(例えば、特開昭5
9−120752号公報の「内燃機関のアイドル回転速
度制御方法」等)。
こうした技術では、内燃機関の制御に線形制御理論を適
用するために、内燃機関の制御入力量と制御出力量との
間に線形な近似が成立つものとして同定を行い、内燃機
関の動的な撮舞いを記述する数式モデルを求めていた。
数式モデルを求める方法としては、制御対象である内燃
機関の入出力間の伝達関数を実験的に求め、これを用い
るものや、自己回帰モデル等を措定して、これらのパラ
メータを同定して行なうもの等が知られている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、運転されている内燃機関の制御入力量と
制御出力量との関係、例えば内燃機関のスロットルバル
ブ開度に応じた吸入空気量と、内燃機関の回転数及び吸
気管負圧との関係等は、本来非線形であり、単に線形近
似により数式モデルを求めたのでは、極めて狭い運転条
件下でしか内燃機関の動的な振舞いを正確に記述するこ
とができないという問題があった。
第5図(a)のグラフは、内燃機関の動的な振舞いを、
自己回帰モデルを用いて次の数式モデル。
但し、ω・・・内燃機関の回転速度 P・・・内燃機関の吸気管負圧 S・・・スロットルバルブ開度 TQ・・・負荷トルク w’   w、   p、   P a1i−、−a4+、 a1+ 〜a4i・・・定数k
・・・サンプリング番号 により記述し、次数(n+1)を3として同定して得ら
れた数式モデルに従い、内燃は閏の入力値を同定時の運
転範囲内で変化させてシミュレーションした結果を示し
ている。
図に示すように、スロットルバルブ開度Sと負荷トルク
TI2とが大きく変化した場合、実際の内燃機関の回転
速度と吸気管負圧の撮舞い(同図破線ωr、pr)に対
し、同定された数式モデル(1)、(2)によってシュ
ミレーションされた結果(同図実線ωi、Pi)は大き
く隔ってしまう。
従って、こうした同定方法を用いたのでは、制御対象で
おる内燃機関の動的な振舞いを広範囲に亘って記述する
ことはできず、同定結果を用いた制御等を正確に行なう
こともできなかった。
尚上記数式モデルで内燃機関の動的な振舞いをより正確
に表せるようにする為に、数式モデルを高次なものにす
ることも考えられるが、これにも限界があり、また同定
時の計算が複雑になってしまう。
そこで広い運転条件、例えば内燃機関の回転数が数千回
転も変化するような領域に関しては、従来、線形近似が
成立つとみなし得る複数の領域毎に同定を行なうという
手法がとられてきた。
この場合、同定結果を用いて内燃機関の制御を行なうに
は、多数の制御則を用意する必要があり、これを運転条
件に応じていちいち切換えねばならないことから、制御
が煩雑になるという問題があった。
また線形近似が成立すると考えられた境界近傍では、頻
繁に制御則の切換えを行なわねばならず、しかも境界点
の周辺では制御の安定性が十分に保証できないことが考
えられた。
本発明は、従来の内燃機関の同定方法に存在したこれら
の問題を解決することを目的としてなされ、内燃機関の
動的な振舞いを広範囲に厘っで正確に記述する数式モデ
ルを求める同定方法を提案するものでめる。
及服二里感 [問題点を解決するための手段] かかる目的を達成すべく、本発明は問題点を解決するた
めの手段として次の構成をとった。即ち、内燃は関の物
理モデルから導かれて該内燃機関の動的な振る舞いを記
述する数式モデルを決定する内燃機関の同定方法であっ
て、 前記内燃機関の一定クランク角毎のサンプリングによっ
て離散化された数式モデルに基づいて同定を行なうこと
を特徴とする内燃機関の同定方法の構成がそれである。
[作用] 上記構成を有する本発明の内燃機関の同定方法によれば
、第1図に例示するように、まず内燃機関の物理モデル
に基づいて内燃機関の動的な振る舞いを記述しくPl)
、これを一定クランク角毎のサンプリングによって離散
化された数式モデルとしくP2>、更に離散化された数
式モデルに基づいてそのパラメータを同定する(P3)
。こうして、内燃機関の動的な振る舞いを記述する数式
モデルを決定する。
ここで、物理モデルを内燃機関におけるエネルギバラン
スの式と吸入空気量の質量保存の式とで表し、これを近
似して数式モデルを導いて同定に供することが考えられ
る。この場合、 数式モデルは、 ωk+12 = l−JK+1 =α1 #ビに+α2−5に/ωkωk
=サンプリングタイミングkにおける内燃機関の回転速
度 Pk:サンプリングタイミングkにおける内燃機関の負
荷 Sk:内燃機関の吸入空気量を調整する制御量 ■に:内燃機関の負荷トルク α1.α2.α3.α4.α1.α2 :定数 とすることができる。
[実施例] 以上説明した本発明の構成を一層明らかにする為に、次
に本発明の好適な実施例としての内燃機関の同定方法を
説明する。
第2図は、この同定方法により動的な振舞いを記述する
数式モデルを決定する対象としての内燃機関2の構成を
示す概念図でおる。
図に示すように、内燃機関2は、シリンダ4a及びピス
トン4bから形成される第1燃焼至4と、これと同様の
構成である第2〜第4?l!焼!’5,6゜7とを備え
る。各燃焼室4,5,6.7は、吸気バルブ8.9,1
0.11を介して各々吸気ポート’12,13,14.
15に連通している。各吸気ポート12,13.14.
15の上流には、吸入空気の脈動を吸収するサージタン
ク16が設けられており、該サージタンク16上流の吸
気管17内部にはスロットルバルブ18が配設されてい
る。該スロットルバルブ18はモータ19により駆動さ
れる。モータ19は、同定装置としての電子制御装置2
0からの指令に応じてスロットルバルブ18の開度を変
更し、吸気管17を流れる吸入空気量を調節する。
尚スロットルバルブ18の開度によって調整された吸入
空気量は図示しないエアフロメータ等によって検出され
ており、図示しない燃料噴射制御装置により吸入空気量
に応じた量の燃料噴射を行う燃料噴射制御が行なわれて
いる。従って、スロットルバルブ18の開度を制御する
ことにより、内燃機関2の運転状態を可変することがで
きる。
こうした燃料噴射を含めて、ここでは同定の対象として
いる。
一方、内燃機関2の点火時期は、イグナイタ22から供
給される点火用の高電圧を各気筒の図示しない点火プラ
グに分配するディストリビュータ24によって決定され
ている。このディストリビュータ24内には、クランク
軸23の回転数Nを検出する回転数センサ27が備えら
れている。本実施例では、この回転数Nは回転角速度ω
として扱われる。こうした回転数センサ27の他に、内
燃機関2には、吸入空気圧力(吸気管圧力)Pを検出す
る吸気管圧力センサ31、スロットルバルブ18の開度
を検出するスロットルポジションセンサ33が備えられ
ている。
一方、内燃機関2のクランク軸23には、負荷トルクT
Qを発生する負荷トルク発生装置35が取付けられてい
る。
これらのモータ19、各センサ27.31,33及び負
荷トルク発生装置35は電子制御装置20に接続されて
おり、電子制御装置20はスロットルバルブ18の開度
や負荷トルクTQを適宜選択・制御しつつ、刻々と変化
する内燃機関2の回転数や吸入空気圧力Pをスロットル
開度Sと共に計測し、これに基づいて、制御対象である
この内燃機関2の数式モデルを求めるよう構成されてい
る。そこで次に電子制御装置20の構成と作用について
説明する。
電子制御装置20は、図示するように、周知のCPLI
41.ROM43.RAM45を中心に算術論理演算回
路として構成されており、更にコモンバス46を介して
相互に接続されたアナログ入力ポート48.パルス入力
ポート50.出力回路53及びプリンタ出力ポート54
を備える。アナログ入力ポート48には、既述した吸気
管圧力センサ31とスロットルポジションセンサ33と
が接続されている。従って、CPU41は、アナログ入
力ポート48を介して運転されている内燃機関2の吸入
空気圧力Pと実際のスロットル開度Sとを知ることがで
きる。一方、パルス入力ポート50は、ディストリビュ
ータ24内の回転数センサ27に接続されており、CP
U41は、この回転数センサ27から送られるパルス信
号の周期を逐次読取ることによって、内燃は関2の回転
数N。
即ち回転角速度ωを直ちに知ることができる。
出力回路52は、負荷トルク発生装置35とモータ19
とに接続されている。負荷トルク発生装@35は、内燃
機関2のクランク軸23に対して制動をかけて、その負
荷トルクT!l!を可変する装置でおる。従って、CP
U41は、出力回路52を介して負荷トルク発生装置3
5とモータ19とを制御することにより、内燃機関2の
負荷トルクT囚とスロットル開度S(即ち吸入空気量)
とを適宜変更して、内燃機関2の運転条件を自由に設定
することができる。
プリンタ出力ポート54は、プリンタ60に接続されて
おり、CPtJ41はこのボート54を介して、同定結
果等をプリンタに出力する。
次に本実施例における同定に使用される数式モデルにつ
いて説明する。本実施例では、数式モデルは次の物理モ
デルから導かれる。
運転状態にある内燃機関2のエネルギバランスは、次式
(3)のように記述できる。
dω/dt = 但し、ωは回転角速度、tは時間、■は内燃機関回転部
の慣性モーメント、nは気筒数、Pciはi番目の気筒
内圧力、paは大気圧、θはクランク角度、vClはi
番気筒容積、Tfは機械損失トルク、丁Ωは実負荷トル
クである。
一方、内燃機関2の吸気行程にある気筒における吸入空
気の質量保存は、次式(4)のように記)本できる。
・ Ri  −Ti)  コ 8          
・・・ (4)10し、Pは吸入空気圧力、Cは音速、
SOは吸気絞り有効面積、mは単位面積当りの吸入吸気
但、KCは混合気の比熱比、qmはシリンダ壁面伝熱量
、Kiは吸入空気の比熱比、Riは吸入空気ガス定数、
Tiは吸入空気温度、■は吸気容積である。尚、式(3
)、(4>及び以下の説明において、回転角速度ω、吸
入空気圧力P、吸気絞り有効面積So、負荷トルクTQ
は、時間tの函数である。また、式(4)において「8
」を付した項は、吸気行程以外では零となる。
上記式(3)において、図示トルクが吸入空気圧力Pに
ほぼ比例することから次式(5)のように近似できる。
上記式(4)において、気筒内圧力Pciが臨界圧力以
下であれば、吸入空気量は吸気絞り有効面積Soに、ひ
いてはスロットル開度Sに比例することから、次式(6
)のように近似できる。
(C2/v) ・ SO・ m=α1 ・ S  ・・
・ く 6)また、上記式(4)において、気筒内に吸
入される吸入空気mは、内燃機関2の回転角速度ωと吸
気圧力Pとの積に比例することから次式(7)のように
近似できる。
−(C2/V)  ・ [,1((Kc / (Kc−
1))・P・ (dVci/dt> −qm )/((
Ki  / (Ki−1))  ・Ri  −Ti  
)  コ ネ=α2 ・P・ω           
 ・・・(7)尚、「*」を付した項は吸気行程以外で
は零でおる。
上記式(5)、(6)、(7)により上記式(3)、(
4)は次式(8>、(9)のように近似できる。
dω/dt=α1・P+α2・Tf十α3・TQ・・・
(8) d P/d t =C1・S+α2・P・ω・・・(9
)上記式(8)、(9)において、内燃機関2の回転角
速度ωがクランク角度θに対して、ω=dθ/dt  
       ・・・(10)であることから、 dω/dt=(dω/dθ)・(dθ/dt)=ω・d
ω/dθ を用いて微分項を改めると、 ω・dω/dθ= ω・d P/dθ= となる。更にこれを変形すると、 1/2 (dω2/dθ)= dP/dθ= となる。
ここで、外乱トルクを回転角速度ωの2乗の関数である
と考えると、 Tt’=α4争ω2+α5 と表わせるから、これを用い、更に、 2・(α1+α4)→α1 等と係数を改めて置き直して整理すると共に式(13)
、(14)を離散化すると、 ωk+12 = ・・・(15) pk+1= C1・Pk+αw2 ・Sk/ωk   ・・・(16
)を得る。
本実施例では、この式(15)、(16)が、同定を行
なうための数式モデルを表わす同定基礎式である。即ち
、本実施例では、一定クランク角毎のサンプリングとい
う観点から離散化を行なっている。
今、第2図に示したシステムでは、内燃機関2の回転数
センサ27から回転角速度ωkがスロットルポジション
センサ33からスロットル開度Skが、各々検出され、
負荷トルク発生装置35の制御量によって内燃機関2の
負荷トルクTQkが知られている。そこで、第3図に示
すように、回転角速度ωk自身を乗算してωk2を求め
、スロットル開度Skを回転角速度ωkで除してSk/
ωkを求め、吸入空気圧力Pkと負荷トルクTQk (
定数項α4を含む)を知れば、式(15)。
(16)におけるパラメータα1.C2,C3゜α−2
α1.C2を求めることができる。ちとより、内燃機関
2は、吸入空気量負荷トルクによって種々の状態で運転
されるので、上述した回転角速度ωk等の検出を多数の
運転条件で行ない、最の最善の解を求めるのである。
ここで最小二乗法は9周知のように、 出力’j= [1!i/1. V2 、・・・yp]”
・・・(17)入力u= [ul、LJ2 、””uI
Il]” ・” (18)とする数式モデルが、 y 1(k)= Z 1(k)+ V 1(k)   
    ・・・〈20〉但し、nは次数、vi(k)は
ノイズ、ap”1.−、 ap’n、 bltl、−、
bl’n。
b2’l、 ・、 b2″″n、 b清i、 ・、 b
m¥1゜Cイ 、・・・、ci’t1”    ・・・
(21)−’i/1)(1−n)、 ul(0)、  
・、 ul(1−n)。
・yp(N−n)、  ul(N−1)、−、ul(N
−n)。
−、um(N−1)、−um(N−n)、 ・yl(N
−oy2(N−i)vi = [yi(1)、 yi(
2)、−yi(N)] ” ・(23)ei =yi 
−7−0i      ・ (24>としたとき、 J=ei ” −ei =(ソi−7・ei)T・(ソi −7・ei)・・・
(25) を最小とする01を求めるものである。即ち、制御対象
を実際に運転して、式(17)及び(18)で示される
N+1個の入出力値を実験的に求め、この求めた入出力
値に基づき (Z”−Z)ei == 77−ツi ・・・(26)
を満足するeiを求めることで、数式モデルのパラメー
タを同定するのである。
従って本実施例では、数式モデルが式(15)。
(16)により設定されていることから、これら各数式
モデルを上記(21)〜(23)に対応して記述すると
、 lω= ・・・(29) lP = ・・・(30) Wω= [ω(1)、ω(2)、・・・、ω(N)1丁
・・・ (31)uP = [P(1)、P(2)、−
、P(N)]” = (32)となり、各入出力値を実
際に内燃機関2を運転して実験的に求め、各数式モデル
のパラメータを、次式、 θω=<2ω7・lω)−1・lω7・ツω・・・(3
3) θP=(ZP”−7p)−+・、7PT−%P・・・(
34) を用いて解くことになる。
第4図はこの同定手順に沿って電子制御装置20で実行
される同定処理を表すフローチャートでおる。尚、本実
施例では、 X=[ωk2  Pk]” QJ= [Sk /ωk  丁k]T 図に示すように、この同定処理が開始されると先ずステ
ップ100を実行し、モータ19及び負荷トルク発生装
置35の制御量を適宜変更しながら、式(27)〜(3
0)で示した入出力値を一定クランク角毎にサンプリン
グして、N+1個の入出力データを抽出する。つまり、
回転数センサ27、吸気管圧力センサ31.及びスロッ
トルポジションセンサ33からの検出信号に基づき、回
転角速度ωk、吸入空気圧力Pk、及びスロットル開度
Skを検出すると共に、負荷トルク発生装置35への出
力信号に基づき負荷トルクTΩkを求め、これを入出力
データとしてサンプリングするのである。
次にステップ110及びステップ120では、上記サン
プリングした入出力データに基づき式(15)のパラメ
ータを同定するためのlωT・lω及びlω”−Zyを
作成する。そして次ステツプ130では、上記ステップ
110及びステップ120で作成した70丁・lω及び
lωT、Zyを用いて、上記式(33〉により0ωを算
出し、式(15)に示した数式モデルのパラメータα1
.α2.α3.α4を同定する。
ステップ110〜ステツプ130で式(15)に示した
数式モデルの同定が終了すると、ステップ140及びス
テップ150に移行し、今度は上記サンプリングした入
出力データに基づき、式(16)に示した数式モデルの
パラメータを同定するためのZPT−ZP及び7PT−
%Pを作成する。そして次ステツプ160では、この作
成された7PT−7P及び7PT−%Pを用いて、上記
式(34)によりθP@算出し、式(16)に示す数式
モデルのパラメータα1.α2を同定する。
このようにしてθω及び0Pが求められ、各数式モデル
の同定が終了すると、今度はステップ170に移行し、
この同定結果に応じてプリンタ出力ポート54を介して
プリンタ60を駆動することで、同定結果をプリントア
ウトする。
第5図(b)のグラフは、従来技術の項で説明した第5
図(a)のグラフと対応して、上記のように同定された
数式モデルに従い、内燃機関の入力値S、Tを同定時の
運転範囲内で変化させてシュミレーションした結果を表
している。
図から明らかなように、スロットル開度Sと負荷トルク
Tとが大きく変化した場合でも、シュミレーション結果
(同図実線ωr、pr)と、実際の内燃機関2の振舞い
(同図破線ωi、Pi)と、が完全に一致しており、第
5図(a>に示す従来の同定結果と比べ、同定結果が著
しく向上したことがわかる。
また第6図(a)及び(b)は、式(1)。
(2)で示した従来の数式モデルによる同定結果と、式
(15)、(16)で示した本実施例の数式モデルによ
る同定結果と、を夫々用い、その同定時の運転範囲外の
入力値で内燃機関をシミュレーションした結果を表して
いる。図から明らかなように、同定時の入力値S、TΩ
とは異なる運転条件で内燃n閏をシミュレーションした
場合でおっても、本実施例の数式モデルによる同定結果
では、シミュレーション結果(同図実線ωr、Pr)と
実際の内燃機関2の振舞い(同図破線ω1.Pi)とが
殆ど一致し、従来の数式モデルによる同定結果と比べ、
内燃機関の動的な振舞いを極めて正確に記述しているこ
とがわかる。このため、本実施例の同定結果を内燃機関
の制御に用いる場合、内燃機関の運転状態が同定時の運
転範囲から外れても、出力値である回転角速度ωや吸入
空気圧力Pを問題なく推定することが可能となる。従っ
て、これを用いれば内燃機関の制御を良好に行なうこと
ができるようになる。
更に本実施例では、数式モデルの次数を1次として同定
したにもかかわらず、内燃機関の動的な撮舞いを正確に
記述できている。このため本実施例の数式モデルを用い
れば、従来に比べて同定時間を著しく短縮することが可
能となり、数式モデルのパラメータを同定しながら内燃
機関を制御する。いわゆる適用制御を実行することも可
能となる。つまり本実施例の数式モデルを用いれば、同
定時間が短いので、内燃機関を運転しながら逐次同定を
行い、制御則を決定して内燃は関を制御する、いわゆる
セルフチューニング式の制御系にも問題なく適用するこ
とができるのである。
第7図は、このセルフチューニング式の制御系の一例と
して、スロットル開度Sを入力、内燃機関の回転速度ω
及び吸気圧力Pを出力、負荷トルクTQを外乱、とする
内燃機関62のスロットル開度Sを制御して内燃機関6
2の回転速度ωを目標回転速度ωOに制御する制御系を
表している。
図に示すようにセルフチューニング式の制御系では、内
燃機関62の回転速度ωと吸気圧力P、及び内燃機関6
2の目標回転速度ω0を受け、回転速度ωを目標回転速
度ωOに速やかに近付ける為の制御系を求めてスロット
ル開度Sを制御するコントローラ64が備えられる他、
コントローラ64でスロットル開度Sを制御するのに必
要な制御パラメータを設定する為に用いられる数式モデ
ルのパラメータを同定する同定器66が備えられている
。そしてこの同定器66では、内燃機関62の運転中、
所定時間毎にスロットル開度S、回転速度ω、吸気圧力
P、及び負荷トルクTΩをすンプリングして、上記数式
モデルのパラメータを逐次最小二乗法等を用いて同定す
ることとなる。
以下、このように実行される逐次最小二乗法について説
明する。
尚上記外乱としての負荷トルクTQは、センサ等を用い
て直接測定することは困難なので、内燃機関62の負荷
トルクTΩに影響を与えるエアコンの動作状態やパワー
ステアリングの操舵角等をパラメータとして予め設定さ
れたマツプを用いて求められる。
逐次最小二乗法は、周知の如く、N回までの同定結果を
利用してN+1回目のパラメータを同定する方法で、 z (N) = [V(N−1) 、 V(N−2) 、−、V(N
−n)u (N−1) 、 u (N−2) 、−、L
J (N−n) ]7丁・・(35) としたとき、 K(N) =P(N−1)  ・z (N)  ・[1
+Z” (N)・P(N−1)  ・2(N)]−1・
・・(36)P(N) = [I[−K(N)  ・1
丁(N)  ] PPN−1)・・・(37) 0(N)= θ(N−1) 十K(N)[ソ(N) −z” (N)
・θ(N−1) ]・・・(38) を解き、θ(N)、即ち数式モデルの各パラメータを同
定する方法である。
従って、この逐次最小二乗法を上記式(15)及び(1
6)で示した数式モデルに適用すれば、ZP(N)= [ω(N−1) 、 P(N−1) 、 T Q (N
−1> 、 1 ] ”・・・(39) Z(It) = [P(N−1) 、 5(N−1) 
5(N−1) /ω(N−1)]”・−(40>となり
、内燃機関の運転中、一定クランク角毎に上記入出力値
をサンプリングして、次式%式%() )] を解き、各数式モデルのパラメータを表す0P(N)。
0ω(N)を求めることとなる。
第8図はこの同定手順に沿って上記数式モデルのパラメ
ータを同定する場合の同定処理を表すフローチャートで
ある。
図に示すようにこの逐次最小二乗法では、処理が開始さ
れると先ずステップ200を実行し、θω、OP、Pω
及びIPPの初期値を設定する。尚、この初期値の設定
にあたっては、従来より周知のように、0ω及びePに
Oを設定し、Pω及びPPには、例えば10’、105
といった十分大きな値を設定しておけばよい。そして続
くステップ210では、lω及びzPとして任意の初期
値を設定し、次ステツプ220に移行する。
次にステップ220〜ステツプ240は、夫々。
上述の式(41)〜(43)に基づき現時点でのにω、
Pω及び0ωを求める為の処理であって、この処理によ
って、式(15)に示した数式モデルのパラメータが同
定される。また続くステップ250〜ステツプ270は
、夫々、上述の式(44)〜(4b)に基づき現時点で
のKP、PP及びePを求める為の処理であって、この
処理によって、式(16)に示した数式モデルのパラメ
ータが同定される。
そしてこのようにして現時点での同定が終了すると、今
度はステップ280に移行して前回入出力値をサンプリ
ングした後(現在、当該処理の開始直後である場合には
、上記ステップ200及びステップ210で各初期値が
設定された後)、クランク軸23が所定クランク角度回
転したか否かを判断する。
このステップ280で、所定クランク角度回転した旨が
判断されると、続くステップ290を実行し、入出力値
であるω(N) 、 P(N) 、 5(N)及びT 
Q (N)をサンプリングしてステップ300に移行す
る。ステップ300では、このサンプリングした入出力
値に基づき式(39)及び(40)に示したlω及びz
pを更新し、次ステツプ310でサンプリング回数を表
すNの値をインクリメントして再度ステップ220に移
行する。
このステップ220〜ステツプ310の処理は同定処理
が停止されるまでの間繰返し実行され、同定回数を表す
Nの値が大きくなるに従い、内燃機関2の搬舞いをより
正確に記述する数式モデルが得られるようになる。
本実施例の同定方法では、第8図に示す処理をN+1回
行なえば、第1実施例と同様の効果を奏する。しかも、
本実施例では、逐次比較によっているので、サンプリン
グの結果等を大口に記憶しておく必要がなく、RAM4
5の容量を低減することができる。本実施例では上述し
た手法でシステムの同定を行ないながら所謂セルフチュ
ーニングにより制御を実施するので、内燃機関の回転速
度制御を精度よく行なうことができ、機関温度等が変化
しても、これに追従し、極めて安定かつ高精度の制御を
運転条件の広い範囲に亘って実現することができる。
次に本発明第3実施例としての内燃機関の同定方法につ
いて説明する。第3実施例では、第1実施例において導
き同定基礎式とした(15)。
(16)より、吸入空気圧力pkを消去して、回転角速
度ω2に対する次の2次のシステム、ωk+12 =α111ωk2+α2・ωk一12 十α3・(Sk−1/ωk−1) 十α4・下りh十α5・TΩに一1+α6・・・(47
) を導出し、これに基づいて同定を行なう。第9図は、こ
の同定方法の構成を示すブロック線図であり、第1もし
くは第2実施例に示した手法と同様に最小二乗法を用い
てパラメータの同定が行なわれる。
同定によって決定された数式モデルを用いてシミュレー
ションした結果は、第1実施例とほぼ同一であり、極め
て良い同定がなされた。
以上本発明の幾つかの実施例について説明したが、本発
明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、一
定クランク角毎のサンプリングにより離散化するという
本発明の要旨を逸脱しない範囲内であれば、種々なる態
様で実施しえることは勿論である。
発明の効果 以上詳述したように、本発明の内燃機関の同定方法によ
れば、低次の構成でありながら極めて正確に内燃機関の
動的な振舞いを記述する数式モデルを求めることができ
るという優れた効果を奏する。また、内燃は関の動的な
撮る舞いを記述する数式モデルを求めるのに、無理な線
形性を措定しておらず、幾つかの範囲にわけて同定を行
なう必要もない。従って、この同定結果を用いて制御を
行なえば、制御則が簡易になる上、極めて広い範囲に亘
って高精度の制御が可能となる。しかも、本発明の同定
方法によれば、一定クランク角毎のサンプリングにより
離散化を行なっているので、内燃機関の制御に極めて都
合がよく、特に高回転域での応答性が良好となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本的構成を例示するフローチャート
、第2図は本発明一実施例としての内燃機関の同定方法
により同定を行なう対象としての内燃機関2の構成を示
す概念図、第3図は第1実施例の同定方法について説明
するブロック線図、第4図は第1実施例における同定方
法を示すフローチャート、第5図(a)は従来の数式モ
デルによる同定結果を用いたシミュレーション結果を示
すグラフ、第5図(b)は第1実施例の同定方法による
同定結果を用いたシミュレーション結果を示すグラフ、
第6図(a)、(b)は各々M5図(a)、(b)に対
応し同定時の運転条件の範囲外の入力値によるシミュレ
ーション結果を各々示すグラフ、第7図はセルフチュー
ニング式の制御系を表すブロック線図、第8図は第2実
施例としてセルフチューニングの制御系に適用した逐次
最小二乗法による同定の処理を示すフローチャート、第
9図は第3実施例としての同定方法を説明するブロック
線図、である。 2・・・内燃は関 18・・・スロットルバルブ 19・・・モータ 20・・・電子制御装置 23・・・クランク軸 27、・・・回転数センサ 31・・・吸入空気圧力センサ 35・・・負荷トルク発生装置

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 内燃機関の物理モデルから導かれて該内燃機関の動
    的な振舞いを記述する数式モデルを求める内燃機関の同
    定方法であって、 前記内燃機関の一定クランク角毎のサンプリングによっ
    て離散化された数式モデルに基づいて同定を行なうこと
    を特徴とする内燃機関の同定方法。 2 物理モデルが、内燃機関におけるエネルギバランス
    の式と吸入空気量の質量保存の式とによって表され、数
    式モデルが該物理モデルを近似して得られる特許請求の
    範囲第1項記載の内燃機関の同定方法。 3 数式モデルが、 ωk+1^2= α^w_1・ωk^2+α^w_2・Pk+α^w_3
    ・Tk+α^w_4Pk+1=α^p_1・Pk+α^
    p_2・Sk/ωkωk:サンプリングタイミングkに
    おける内燃機関の回転速度 Pk:サンプリングタイミングkにおける内燃機関の負
    荷 Sk:内燃機関の吸入空気量を調整する制御量 Tk:内燃機関の負荷トルク α^w_1、α^w_2、α^w_3、α^w_4、α
    ^p_1、α^p_2:定数 もしくは少なくとも上式右辺に示される項を含む式であ
    る特許請求の範囲第2項記載の内燃機関の同定方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5010866A (en) * 1988-04-12 1991-04-30 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Nonlinear feedback control method and apparatus for an internal combustion engine
JPH11190681A (ja) * 1997-10-16 1999-07-13 Robert Bosch Gmbh 特性値の決定方法及び装置

Cited By (3)

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