JPS6375337A - 内燃機関の同定方法 - Google Patents

内燃機関の同定方法

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JPS6375337A
JPS6375337A JP22068686A JP22068686A JPS6375337A JP S6375337 A JPS6375337 A JP S6375337A JP 22068686 A JP22068686 A JP 22068686A JP 22068686 A JP22068686 A JP 22068686A JP S6375337 A JPS6375337 A JP S6375337A
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JP
Japan
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combustion engine
internal combustion
mathematical model
intake air
air pressure
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JP22068686A
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Akira Ohata
明 大畠
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、内燃機関の動的な振舞いを記述する数式モデ
ルを決定する内燃機関の同定方法に関する。
[従来の技術] 近年、線形制御理論を用いて内燃機関の運転を制御しよ
うとする種々の提案がなされている(例えば、特開昭5
9−120752号公報の「内燃機関のアイドル回転速
度制御方法」等)。
こうした技術では、内燃機関の制御に線形制御理論を適
用するために、内燃機関の制御人力聞と制御出力母との
間に線形な近似が成立つものとして同定を行い、内燃機
関の動的な振舞いを記述する数式モデルを求めていた。
数式モデルを求める方法としては、制御対象である内燃
機関の入出力間の伝達関数を実験的に求め、これを用い
るものや、自己回帰移動平均モデル等を措定して、これ
らパラメータを同定して行うもの、等が知られている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、運転されている内燃機関の制御入力mと
制御出力mとの関係、例えば、内燃機関のスロットルバ
ルブ開度に応じた吸入空気量と、内燃機関の回転速度及
び吸気圧力と、の関係等は、本来非線形であり、単に線
形近似により数式モデルを求めたのでは、極めて狭い運
転条件下でしか内燃機関の動的な振舞いを正確に記述す
ることができないという問題があった。
第5図(a)のグラフは、内燃機関の動的な振舞いを、
自己回帰移動平均モデルを用いて次の数式モデル、 ω(k+1 ) = ・・・(1) ・・・(2) により記述し、次数(n+1)を3として同定して決定
された数式モデルを用い、内燃機関の入力値を同定時の
運転範囲内で変化させた場合のシュミレーション結果を
示している。但し、上記数式モデル(1)、(2)にお
いて、ωは内燃機関の回転速度を、Pは内燃機関の吸気
圧力を、Sはス字にはサンプリング番号を、各々表して
いる。
図に示すように、スロットルバルブ開度S負荷トルクT
とが大きく変化した場合、実際の内燃機関の回転速度と
吸気管負圧の振舞い(同図破線ωr、pr)に対し、同
定された数式モデル(1)(2)によってシュミレーシ
ョンされた結果(同図実線ωi、pi)は大きく隔って
しまう。
従って、こうした同定方法を用いたのでは、制御対象で
ある内燃機関の動的な振舞いを広範囲に亙って記述する
ことはできず、同定結果を用いた制御等を正確に行うこ
ともできなかった。
尚上記数式モデルで内燃機関の動的な振舞いをより正確
に表せるようにする為に、数式モデルを高次なものにす
ることも考えられるが、これにも限界がおり、また同定
時の割算が複雑になってしまう。
そこで広い運転条件、例えば内燃機関の回転数が数千回
転も変化するような領域に関しては、従来、線形近似が
成立つとみなし得る複数の領域毎に同定を行うという手
法がとられてきた。
この場合、同定結果を用いて内燃機関の制御を行うには
、多数の制御則を用意する必要があり、これを運転条件
に応じていちいち切換えねばならないことから、制御が
煩雑になるという問題があった。
また線形近似が成立すると考えられた境界近傍では、頻
繁に制御則の切換えを行わねばならず、しかも境界点の
周辺では制御の安定性が十分に保証できないことが考え
られた。
本発明は、従来の内燃機関の同定方法に存在したこれら
の問題を解決することを目的としてなされ、内燃機関の
動的な振舞いを広範囲に亙って正確に記述する数式モデ
ルを求める同定方法を提案するものである。
[問題点を解決するための手段] かかる目的を達成すべく、本発明は問題点を解決するた
めの手段として、次の栴成をとった。即ち、 少なくとも回転速度と吸気圧力とを用いて内燃機関の動
的な振舞いを記述する数式モデルを設定し、該数式モデ
ルのパラメータを同定して、数式モデルを決定する内燃
機関の同定方法であって、上記数式モデルの一つとして
、内燃機関の回転速度と吸気圧力との積の項を含み、吸
気圧力の変化を記述する数式モデルを設定すること、を
特徴とする内燃機関の同定方法の構成がそれである。
[作用] 上記構成を有する本発明の内燃機関の同定方法によれば
、第1図に例示するように、内燃機関の回転速度と吸入
空気圧力との積の項を含み、吸気圧力の変化を記述する
数式モデルを一つとして、内燃機関の動的な撮舞いを記
述する数式モデルを設定しくA1>、次に内燃機関を実
際に運転してその数式モデルに対応する内燃機関の入出
力値をサンプリングしくA2>、そのサンプリング結果
に基づき上記数式モデルのパラメータを同定する(A3
>、といった手順で内燃機関の動的な振舞いを記述する
数式モデルが決定されることとなる。
なお、上記吸気圧力の変化を記述する数式モデルとして
は、例えば物理モデルを内燃機関における吸入空気量の
質但保存の式とで表し、これを近似して得られる次式 %式% のような数式モデルであってもよく、また従来より周知
の自己回帰モデルに内燃機関の回転速度とのような数式
モデルであってもよい。そしてこのような数式モデルに
よれば、内燃機関の非線形な振舞いを正確に表すことと
なり、内燃機関の動的な振舞いを正確に記述できるよう
になる。
[実施例] 以上説明した本発明の構成を一層明らかにする為に、次
に本発明の好適な実施例としての内燃機関の同定方法を
説明する。
第2図は、この同定方法により動的な振舞いを記述する
数式モデルを決定する対象としての内燃機関2の構成を
示す概念図である。
図に示すように、内燃機関2は、シリンダ4a及びピス
トン4bから形成される第1燃焼室4と、これと同様の
構成である第2〜第4燃焼室5,6゜7とを幅える。各
燃焼室4,5,6.7は、吸気バルブ8,9,10.1
1を介して各々吸気ポート12,13.14.15に連
通している。各吸気ポート12,13,14.15の上
流には、吸入空気の脈動を吸収するサージタンク16が
設けられており、該サージタンク16上流の吸気管17
内部にはスロットルバルブ18が配設されている。該ス
ロットルバルブ18はモータ19により駆動される。モ
ータ19は、同定′@置としての電子制御装置20から
′の指令に応じてスロットルバルブ18の開度を変更し
、吸気管17を流れる吸入空気mを調筋する。
尚スロットルバルブ18の開度によって調整された吸入
空気mは図示しないエアフロメータ等によって検出され
ており、図示しない燃料噴射制御装置により吸入空気量
に応じた量の燃料噴射を行う燃料噴射制御が行われてい
る。従って、スロットルバルブ18の開度を制御するこ
とにより、内燃機関2の運転状態を可変することができ
る。こうした燃料噴射を含めて、ここでは同定の対象と
している。
一方、内燃機関2の点火時期は、イグナイタ22から供
給される点火用の高電圧を各気筒の図示しない点火プラ
グに分配するディストリビュータ24によって決定され
ている。このディストリビュータ24内には、クランク
軸23の回転数(即ち回転速度)ωを検出する回転数セ
ンサ27が備えられている。こうした回転数センサ27
の他に、内燃別間2には、吸気管負圧(即ち吸気圧力)
Pを検出する吸気管圧力センサ31、スロットルバルブ
18の開度を検出するスロットルポジションセンザ33
が備えられている。
一方、内燃i1f!12のクランク軸23には、負荷ト
ルクT1を発生する負荷トルク発生装置35が取付けら
れている。
これらのモータ19、各センサ27.31,33及び負
荷トルク発生装置35は電子制御装置20に接続されて
おり、電子制御装置20はスロットルバルブ18の開度
や負荷トルクTを適宜選択・制御しつつ、刻々と変化す
る内燃機関2の回転数や吸気圧力Pをスロットル開度S
と共に計測し、これに基づいて、制御対象であるこの内
燃機関2の数式モデルを求めるよう構成されている。そ
こで次に電子制御装置20の構成と作用について説明す
る。
電子制御装@20は、図示するように、周知のCPU4
1.ROM43.RAM45を中心に算術論理演算回路
として構成されており、更にコモンバス46を介して相
互に接続されたアチログ入力ポート48.パルス入力ボ
ート50.出力回路53及びプリンタ出力ボート54を
備える。アナログ入力ボート48には、既述した吸気管
圧力センサ31とスロットルポジションセンサ33とが
接続されている。従って、CPU41は、アナログ入力
ボート48を介して運転されている内燃機関2の吸気圧
力Pと実際のスロットル開度Sとを知ることができる。
一方、パルス入力ポート50は、ディストリビュータ2
4内の回転数センサ27に接続されており、CPU41
は、この回転数センサ27から送られるパルス信号の周
期を逐次6読取ることによって、内燃機関2の回転速度
ωを直ちに知ることができる。
出力回路52は、負荷トルク発生装置35とモータ19
とに接続されている。負荷トルク発生装置35は、内燃
機関2のクランク軸23に対して制動をかけて、その負
荷トルクTを可変する装置である。従って、CPLJ4
1は、出力回路52を介して負荷トルク発生装置35と
モータ19とを制御することにより、内燃機関2の負荷
トルクTとスロットル開度S(即ち吸入空気量)とを適
宜変更して、内燃機関2の運転条件を自由に設定するこ
とができる。
プリンタ出力ボート54は、プリンタ60に接続されて
おり、CPLJ41はこのボート54を介して、同定結
果等をプリンタ60に出力する。
次に本実施例における同定に使用される数式モデルにつ
いて説明する。本実施例では、数式モデルは次の物理モ
デルから導かれる。
運転状態にある内燃機関2の運動方程式は、次式(3)
のように記述できる。
・(dVci/dθ)−Tf−1] ・・・(3) 但し、ωは回転速度、tは時間、■は内燃世間回転部の
慣性モーメント、nは気筒数、Pciはi番目の気筒内
圧力、Paは大気圧、θはクランク角度、■ciはi番
気筒容積、Tfは成域損失トルク、TΩは実負荷トルク
である。
一方、内燃機関2の吸気行程にある気筒における吸入空
気の質量保存は、次式(4)のように記述できる。
dP/dt= Ri −Ti)]本           ・・・(4
)但し、Pは吸気圧力、Cは音速、■は吸気容積、SO
は吸気絞り有効面積、mは単位面積当りの吸入吸気m、
Kcは混合気の比熱比、qmはシリンダ壁面伝熱量、K
iは吸入空気の比熱比、Riは吸入空気ガス定数、Ti
は吸入空気温度、本を付した項は吸気行程以外でOにな
る項である。尚、式(3)、(4)及び以下の説明にお
いて、回転速度ω、吸気圧力P、吸気絞り有効面積So
、実負荷トルクTQは、時間tの函数である。
上記式(3)において、図示トルクが吸気圧力Pに比例
することから次式(5)のように近似できる。
゛上記式(4)において、気筒内圧力Pciが臨界圧力
以下であれば、吸入空気量は吸気絞り有効面積SOに、
ひいてはスロットル開度Sに比例することから、次式(
6)のように近似できる。
(C2/v)・S−m=α1 ・S    ・・・(6
)また、上記式(4)において、気筒内に吸入される吸
入空気口は、内燃機関2の回転速度ωと吸気圧力Pとの
積に比例することから次式(7)のように近似できる。
P ・(d Vci/ d t) −qm)/((K 
i/K 1−1)) ・Ri−Ti)コ ネ =C2・
 P ・ω         ・・・ (7)上記式(
5>、(6)、(7)により上記式(3)、(4)は次
式(8)、(9)のように近似できる。
dω/dt = C1・P+α;・Tf+α1・丁Ω・・・(8)dP/
dt=α1・S十α2・P・ω  ・・・(9)ここで
式(8)、(9)を区間[1,1+Δt]で、P、ω、
Tf 、TI 、Sを一定として離散化すると、次式(
10)、(11)のようになり、ω(t+Δ1)=ω(
1)+6℃C1・P (t)十Δtα2・Tf (t) 十Δtα3・l!(t)    ・・・(10)P(t
+Δt)= P (t)+Δtα1 ・5(t)十Δt
α2・P (t)  ・ω(1)・・・(11)更に機
械損失トルクTfは回転速度ωに比例する Tf (t) =α4ω(1)十α5     ・・・
(12)ものとして近似して各定数項を改めると、一定
時間サンプリングである同定基礎式である次式(13)
、(14)が得られる。
ω(k+1)=C1・ω(k )+α1・P(k)+α
1・TQ(k )+α−・・・(13)P(k+1)=
  α 1  ・ P(k)  + α 2  ・ S
  (k  )十α3・P(k)・ω(k )・・・(
14)本実施例では、これら(13)、(14)13を
数式モデルとして、内燃機関を同定する。
上記第2図に示したシステムでは、内燃機関2の回転速
度ω、吸気圧力P、スロットル間開度が夫々、回転数セ
ンサ27.吸気管圧力センサ31゜スロットルポジショ
ンセンサ33により検出され、内燃機関2の負荷トルク
Tは負荷トルク発生装置35の制御mによって検知でき
る。このため、第3図に示すように、各センサからの検
出信号或は負荷トルク発生装置35の制御囚により、回
転速度ω、吸気圧力P、スロットル間開度及び負荷トル
クTを所定時間間隔でサンプリングすることで、式(1
6)、(14)におけるパラメータα1゜α)、C1,
α−2α1.C1,C1を求めることができる。もとよ
り内燃機関2はスロットル開度Sで決定される吸入空気
量と負荷トルクとにより種々の状態で運転されるので、
上記回転速度ω等の検出を種々の運転条件で行い、最小
二乗法等を用いて、最善のパラメータα1.C1,C1
゜C1,α′2.α1の解を求めるのである。
以下上記式(13)及び(14)で示した数式モデルの
各パラメータを最小二乗法を用いて同定する場合を例に
とり、その同定方法を説明する。
ここで最小二乗法は2周知のように、 出力層=[yl、yl、・・・、 yP]”・・・(1
7)入力u= [ul 、 LJ2、−、 uml” 
・・・(18)とする数式モデルが    ′ Zi(に)= yi(に)=Zi(に)+vi(に)       ・
・・(20)但し、nは次数、vi(k)はノイズ で、 O1= ・・・(21) yP(o)、   ++e、  VP(1−n)、  
ut (0) 、 −Lll (1−n) 、 ・・・
、  um(o)、   **+、  um(1−n)
、 see。
Vt (N−’1)・y2(N−1) 、・・・。
Wi = [yi(1)  、 Vi(2)  、・・・、yi(
N)]7丁・・(23) ei =yi −Z−#i          ・・・
(24)としたとき、 J=ei  ”  −ei = (vi −Z−#i  ]” −(vi −Z−#
7i  )・・・(25) を最小とするOlを求めるものである。即ら、制御対象
を実際に運転して、式(17)及び(18)で示される
N+1個の入出力値を実験的に求め、この求めた入出力
値に基づき (Z”・l)θ=77−ツi       ・・・(2
6)を満足するOlを求めることで、数式モデルのパラ
メータを同定するのである。
従って本実施例では、数式モデルが式(16)。
(14)により設定されていることから、これら各数式
モデルを上記(21)〜(23)に対応して記述すると
、 ・−(30) vw = [ω(1)、ω(2)、・・・、ω(N)I
T・・・(31) ツp = [P(1) 、  P(2) 、・・・、 
 P(N) IT・・・(32) となり、各入出力値を実際に内燃機関2を運転して実験
的に求め、各数式モデルのパラメータを、次式、 Ow = (7w −ZW )−1・Zw −譬W ・
・・(33)(Ip= (Zp −Zp )−’・zp
−舅p  ・・・(34)を用いて解くことになる。
第4図はこの同定手順に沿って電子制御装置20で実行
される同定処理を表すフローチャートである。
図に示すように、この同定処理が開始されると先ずステ
ップ100を実行し、モータ19及び負荷トルク発生装
置35の制御但を適宜変更しながら、式(27)〜(3
0)で示した人出り値を所定時間毎にサンプリングして
、N+1個の入出力データを抽出する。つまり、回転数
センサ27゜吸気管圧力センサ31.及びスロットルポ
ジションセンサ33からの検出信号に基づき、回転速度
ω、吸気圧力P、及びスロットル開度Sを検出すると共
に、負荷トルク発生装置35への出力信号に基づき負荷
トルクTを求め、これを入出力データとしてサンプリン
グするのである。
次にステップ110及びステップ120では、上記サン
プリングした入出力データに基づき式(16)のパラメ
ータを同定するためのZW−ZW及び7w−ywを作成
する。そして次ステツプ130では、上記ステップ11
0及びステップ120で作成したZw−7w及び7w−
ywを用いて、上記式(33)により0Wを算出し、式
(13)に示した数式モデルのパラメータα]、α)。
α3を同定する。
ステップ110〜ステツプ130で式(13)に示した
数式モデルの同定が終了すると、ステップ140及びス
テップ150に移行し、今度は上記サンプリングした入
出力データに基づき、式(14)に示した数式モデルの
パラメータを同定するためのzp−zp及びzp−v!
p作成する。
そして次ステツプ160では、この作成された1p−z
p及びzp−警pを用いて、上記式(34)によりOp
を井出し、式(14)に示す数式モデこのようにしてO
W及びOpが求められ、各数式モデルの同定が終了する
と、今度はステップ170に移行し、この同定結果に応
じてプリンタ60を駆動することで、同定結果をプリン
トアウトする。
第5図(b)のグラフは、従来技術の項で説明した第5
図(a)のグラフと対応して、上記のように同定された
数式モデルに従い、内燃機関の入力値S、Tを同定時の
運転範囲内で変化させてシュミレーションした結果を表
している。
図から明らかなように、スロットル開度Sと負荷トルク
Tとが大きく変化した場合でも、シュミレーション結果
(同図実線ωr、1)r)と、実際の内燃機関2の娠舞
い(同図破線ωi、Pi)と、が完全に一致しており、
第5図(a)に示す従来の同定結果と比べ、同定結果が
著しく向上したことがわかる。
また第6図(a)及び(b)は、式(1)。
(2)で示した従来の数式モデルによる同定結果と、式
(13)、(14)で示した本実施例の数式モデルによ
る同定結果と、を夫々用い、その同定時の運転範囲外の
入力値で内燃機関をシュミレーションした結果を表して
いる。図から明らかなように、同定時の入力値S、Tと
は異なる運転条件で内燃機関をシュミレーションした場
合であっても、本実施例の数式モデルによる同定結果で
は、シュミレーション結果(同図実線ωr、pr)と実
際の内燃機関2の娠舞い(同図破線ωi、Pi)とが殆
ど一致し、従来の数式モデルによる同定結果と比べ、内
燃機関の動的な撮舞いを極めて正確に記述していること
がわかる。このため、本実施例の同定結果を内燃機関の
制御に用いる場合、内燃機関の運転状態が同定時の運転
範囲から外れても、出力値である回転速度ωや吸気圧力
Pを問題無く推定することが可能となり、制御を良好に
行うことができるようになる。
更に本実施例では、数式モデルの次数を1次として同定
したにもかかわらず、内燃機関の動的な娠舞いを正確に
記述できている。このため本実施例の数式モデルを用い
れば、従来に比べて同定時間を著しく短縮することが可
能となり、数式モデルのパラメータを同定しながら内燃
機関を制御する、いわゆる適用制御を実行することも可
能となる。つまり本実施例の数式モデルを用いれば、同
定時間が短いので、内燃機関を運転しながら逐次同定を
行い、制御則を決定して内燃世間を制御する、いわゆる
セルフチューニング式の制御系にも問題なく適用するこ
とができるのである。
第7図は、このセルフチューニング式の制御系の一例と
して、スロットル開度Sを入力、内燃機関の回転速度ω
及び吸気圧力Pを出力、負荷トルクTOを外乱、とする
内燃機関62のスロットル開度Sを制御して内燃機関6
2の回転速度ωを目標回転速度ωOに制御する制御系を
表している。
図に示すようにセルフチューニング式のIl制御系では
、内燃機関62の回転速度ωと吸気圧力P。
及び内燃機関62の目標回転速度ωOを受け、回転速度
ωを目標回転速度ω0に速やかに近付ける為の制御ωを
求めてスロットル開度Sを制御するコントローラ64が
備えられる他、コントローラ64でスロットル開度Sを
制御するのに必要な制御パラメータを設定する為に用い
られる数式モデルのパラメータを同定する同定器66が
備えられている。そしてこの同定器66では、内燃別間
62の運転中、所定時間毎にスロットル開度S、回転速
度ω、吸気圧力P、及び負荷トルクTelをサンプリン
グして、上記数式モデルのパラメータを逐次最小二乗法
等を用いて同定することとなる。
以下、このように実行される逐次最小二乗法について説
明する。
尚上;記外乱としての負荷トルクT5は、センサ等を用
いて直接測定することは困難なので、内燃機関62の負
荷トルクTjlに影響を与えるエアコンの動作状態やパ
ワーステアリングの操舵角等をパラメータとして予め設
定されたマツプを用いて求められる。
逐次最小二乗法は、周知の如く、N回までの同定結果を
利用してN+1回目のパラメータを同定する方法で、 Z (N) = [V(N−1) 、 V(N−2) 
、−、y(N−11) 。
u (N−1)  −u (N−2) 、−、u (N
−n) ] ”・・・(35) としたとき、 K(N) =P(N−1)・Z (N)・[1+z”(
N)  ・ P(N−1)  ・ Z(N)] −雷・
・・(36) P(N) = [I[−K(N)  ・1丁(N)] 
 ・P(N−1)・・・(37) 1) (N) = 0 (N−1) 十K (N)・[
y(N) −z” (N) −0(N−t) ]−(3
B )を解き、0(N)、即ち数式モデルの各パラメー
タを同定する方法である。
従って、この逐次最小二乗、法を上記式(13)及び(
14)で示した数式モデルに適用すれば、ZW (N)
 = [ω(N−1) 、 P(N−1) 、 T(N−1)
 、 1 ] ”・・・(39) zp(N)  = [P(N−1)、5(N−1)、  P(N−1)  
・ω(N−1)1丁・・・(40) となり、内燃機関の運転中所定時間毎に上記入出力値を
サンプリングして、次式 %式%() ] )] を解き、各数式モデルのパラメータを表す0W(N)、
Op(N)  を求めることとなる。
第8図はこの同定手順に沿って上記数式モデルのパラメ
ータを同定する場合の同定処理を表すフローチャートで
ある。
図に示すようにこの逐次最小二乗法では、処理が開始さ
れると先ずステップ200を実行し、θW、Op、PW
、及びPDの初期値を工2定する。
尚、この初期値の設定にあたっては、従来より周知のよ
うに、Ow及びOpにOを設定し、PW及びPpには、
例えば104,105といった十分大きな値を設定して
おけばよい。そして続くステップ210では、ZW及び
lpとして任意の初期値S:設定し、次ステツプ220
に移行する。
次にステップ220〜スデツプ240は、夫々、上述の
式(41)〜(46)に塁づき現時点でのにw、Pw、
及びθWを求める為の処理であって、この処理によって
、式(13)に示した数式モデルのパラメータが同定さ
れる。また続くステップ250〜ステツプ270は、夫
々、上述の式(48)〜(50)に基づき現時点でのK
p、Pp。
及びOpを求める為の処理であって、この処理によって
、式(14)に示した数式モデルのパラメータが同定さ
れる。
そしてこのようにして現時点での同定が終了すると、今
度はステップ280に移行して前回入出力値をサンプリ
ングした後(現在、当該処理の開始直後である場合には
、上記ステップ200及びステップ210で各初期値が
設定された後)所定時間経過したか否かを判断する。
このステップ280で、所定時間経過した旨が判断され
ると、続くステップ290を実行し、入出力値であるω
、P、T、及びSをサンプリングしてステップ300に
移行する。ステップ300では、このサンプリングした
入出力値に塁づき式(39)及び(40)に示したzw
及びzpを更新し、次ステツプ310でサンプリング回
数を表すNの値をインクリメントして再度ステップ22
0に移行する。
このステップ220〜ステツプ310の処理は同定処理
が停止されるまでの間繰返し実行され、同定回数を表す
Nの値が大きくなるに従い、内燃機関2の振舞いをより
正確に記述する数式モデルが得られるようになる。
以上、内燃機関を同定する為の数式モデルに、内燃機関
の運動方程式と吸入空気量の買足保存の式とからなる物
理モデルを近似して得られた式(13)及び(14)の
数式モデルを用い、この数式モデルに基づき内燃機関を
同定する方法、及びその同定結果について説明したが、
本発明者らは式(14)に含まれる内燃機関の回転速度
ωと吸気圧力Pとの積の項に着目し、従来より用いられ
る式(1)、(2>で示した数式モデルのうちの吸気圧
力の変化を記述する数式モデル、即ち式(2)の数式モ
デル、に内燃機関の回転速度ωと吸気圧力Pとの積の項
を付与した次式(47)%式%) を設定し、この式(47)と式(1)とのパラメータを
上記最小二乗法により同定した。この結果、上記実施例
と同様のシュミレーション結果が得られ、吸気圧力の変
化を記述する数式モデルに内燃機関の回転速度ωと吸気
圧力Pとの積の項を設けて同定すれば、内燃機関の動的
な撮舞いを正確に記述する数式モデルを決定できること
が分った。
これは、内燃ta関の回転速度ωと吸気圧力Pとの積の
項を設けることによって、内燃機関の非線形な振舞いを
無理に線形に近似することなく各パラメータを同定でき
るからである。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明の内燃機関の同定方法によ
れば、低次の構成でありながら極めて正確に内燃機関の
動的な娠舞いを記述する数式モデルを決定することがで
きる。また数式モデルに無理な線形近似で措定したもの
を用いないので、内燃機関の運転条件をいくつかの範囲
にわけて同定する必要もない。従って、この同定結果を
用いて内燃機関の制御を行えば、制御則が簡単になる上
、極めて広い運転条件下で高粘度の制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を例示するフローチャート、第2図
乃至第7図は本発明の実施例を示し、第2図は同定の対
象となる内燃機関の構成を表す概念図、第3図は同定方
法について説明するブロック線図、第4図は最小二乗法
を用いた同定処理を表すフローチャート、第5図及び第
6図は、夫々、従来の同定結果を用いた内燃機関のシュ
ミレーション結果と実施例の同定結果を用いた内燃機関
のシュミレーション結果とを比較して表すグラフ、第7
図は同定器を搭載したセルフチューニング式の制御系の
構成を表すブロック図、第8図は逐次最小二乗法を用い
た同定9!1理を表すフローチャー1〜、である。 2・・・内燃機関 18・・・スロットルバルブ 19・・・モータ 20・・・電子制御装置 23・・・クランク軸 27・・・回転数センサ 31・・・吸気管圧力センサ 35・・・負荷トルク発生装置

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少なくとも回転速度と吸気圧力とを用いて内燃機関
    の動的な振舞いを記述する数式モデルを設定し、該数式
    モデルのパラメータを同定して、数式モデルを決定する
    内燃機関の同定方法であって、 上記数式モデルの一つとして、内燃機関の回転速度と吸
    気圧力との積の項を含み、吸気圧力の変化を記述する数
    式モデルを設定すること、を特徴とする内燃機関の同定
    方法。 2 数式モデルが内燃機関における運動方程式と吸入空
    気量の質量保存の式とから近似された数式モデルである
    特許請求の範囲第1項記載の内燃機関の同定方法。 3 数式モデルが、次式あるいは少なくとも次式右辺に
    示される項を含む ω(k+1)=α^w_1・ω(k)+α^w_2・P
    (k)+α^w_3・T(k)+α^w_4 P(k+1)=α^p_1・P(k)+α^p_2・S
    (k)+α^p_3・P(k)・ω(k) 但し、 ω:内燃機関の回転速度 P:内燃機関の吸気圧力 S:内燃機関の吸気絞り開度 T:内燃機関の負荷トルク、 k:サンプリング番号 α^w_1、α^w_2、α^w_3、α^w_4、α
    ^p_1、α^p_2、α^p_3:定数 特許請求の範囲第2項記載の内燃機関の同定方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5010866A (en) * 1988-04-12 1991-04-30 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Nonlinear feedback control method and apparatus for an internal combustion engine
JP2007126997A (ja) * 2005-11-01 2007-05-24 Toyota Motor Corp 筒内熱発生のシミュレーション方法およびシミュレーション装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5010866A (en) * 1988-04-12 1991-04-30 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Nonlinear feedback control method and apparatus for an internal combustion engine
JP2007126997A (ja) * 2005-11-01 2007-05-24 Toyota Motor Corp 筒内熱発生のシミュレーション方法およびシミュレーション装置

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