JPS6374940A - 光フアイバ被覆用組成物 - Google Patents

光フアイバ被覆用組成物

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JPS6374940A
JPS6374940A JP61219944A JP21994486A JPS6374940A JP S6374940 A JPS6374940 A JP S6374940A JP 61219944 A JP61219944 A JP 61219944A JP 21994486 A JP21994486 A JP 21994486A JP S6374940 A JPS6374940 A JP S6374940A
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JP
Japan
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acrylate
optical fiber
copolymer
coating composition
fiber coating
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Pending
Application number
JP61219944A
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English (en)
Inventor
堤 憲太郎
菊地 利和
昌之 遠藤
松村 喜雄
ジョン ジンマーマン
ゲリィ ケイ.ノーレン
ジョン ジェイ.クラジュウスキイ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
DeSoto Inc
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
DeSoto Inc
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Publication date
Application filed by Japan Synthetic Rubber Co Ltd, DeSoto Inc filed Critical Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication of JPS6374940A publication Critical patent/JPS6374940A/ja
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光ファイバ被覆用組成物に関する。
〔従来の技術〕
光ファイバ、特に光学ガラスファイバはもろく、傷つき
やすいために製造時、保管時、使用時等においてわずか
な外力によっても損傷し易いという欠点がある。そのた
め、光学ガラスファイバをそのまま光伝送用媒体として
用いることはできないので被覆材料で表面を被覆する必
要がある。このような光ファイバ用被覆材料としては一
次被覆材料、二次被覆材料等があるが、特に−次被覆材
料には、硬化後において、常温および低温における弾性
率が低いこと、耐加水分解性および抗吸水性が高いこと
等が求められ、さらに光ファイバに適用する際の塗布性
が良好であることが求められる。
また、光ファイバの被覆工程は、光ファイバを熱溶融さ
せたガラスファイバ母材から線引により製造した直後に
連続的に設けられるので、光ファイバ製造速度を高めて
生産性を向上させるために被覆材料には高い硬化速度も
求められる。被覆材料の硬化速度が小さいと、光ファイ
バ製造の線引速度を低下させざるを得す、生産性を高め
ることができない。
従来、光ファイバ用被覆材料としては、通常、熱硬化型
シリコーン樹脂が用いられてきた。この熱硬化型シリコ
ーン樹脂の硬化物は、常温から低温までの弾性率が低い
ため、この樹脂で被覆された光ファイバの伝送損失特性
は幅広い温度範囲で優れるという特長を有するが、この
熱硬化型シリコーン樹脂は、硬化速度が小さく、光ファ
イバの製造速度を高めることができないという欠点を有
していた。このために最近は、硬化速度が比較的高い紫
外線硬化型樹脂が光ファイバ用被覆材料として注目され
ている。
このような紫外線硬化型樹脂としては、ポリブタジェン
アクリレート(特開昭58−7103号公報)および主
鎖がポリエーテル構造からなるウレタンアクリレート(
特開昭58−223638号公報)が提案されている。
しかし、前者のポリブタジェンアクリレートは、硬化速
度が前記の熱硬化型シリコーン樹脂よりも高いが未だ不
十分である上、熱安定性が低いため酸素の存在下で弾性
率が次第に上昇し光ファイバの伝送損失が増加してゆく
という欠点を有する。また、後者のウレタンアクリレー
トは、耐加水分解性、抗吸水性および抗吸湿性が低(、
このウレタンアクリレートで被覆した光ファイバは、水
中あるいは高湿度下で強度が著しく低下するという欠点
を有する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前記のように、従来の光ファイバ用被覆材料は、硬化速
度、硬化後における熱安定性、弾性率、耐加水分解性、
抗吸水性等の要求特性がバランス良く満たされていない
という問題点を有していた。
本発明の目的は、従来の光ファイバ用被覆材料の有する
前記問題点を解決することにあり、具体的には高い硬化
速度を有し、かつ、硬化物が熱安定性にすぐれた光学フ
ァイバの被覆材料として適切な弾性率を有するとともに
高い耐加水分解性、抗吸水性および抗吸湿性を有する光
ファイバ被覆用組成物を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、前記問題点を解決する手段として、アクリル
酸エステル化合物およびメタクリル酸エステル化合物か
ら選ばれる少なくとも1種の化合物とジエン化合物との
共重合体であって水酸基を有する共重合体から誘導され
る構造を含み、末端に重合性二重結合を有するポリウレ
タン(以下、単に「ポリウレタン」という)を主成分と
する光ファイバ被覆用組成物を提供するものである。
本発明に用いられるポリウレタンは、アクリル酸エステ
ル化合物およびメタクリル酸エステル化合物(以下、総
称して[(メタ)アクリレート化合物」という)から選
ばれる少なくとも1種の化金物とジエン化合物の共重合
体であって水酸基を有する共重合体(以下、これを[水
酸基を有する共重合体」という)から選ばれる少なくと
も1種の共重合体、重合性二重結合と水酸基とを有する
化合物および必要に応じて用いられる他のポリオールを
イソシアナート化合物と反応させることにより製造する
ことができる。
前記水酸基を有する共重合体の製造に用いられる(メタ
)アクリレート化合物としては、一般式(I): C11t=C−COOR”      (1)〔式中、
R′は水素原子またはメチル基を示し、Rtは、水素原
子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペン
チル基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、ヘプチル
基、ノニル基等の炭素数1〜10のアルキル基、ポリエ
チレングリコール、ポリプロぐレンゲリコール等の低級
ポリアルキレンオキシドから誘導される基で表わされる
化合物が挙げられ、具体例としては、エチルアクリレー
ト、エチルメタクリレート、n−プロピルアクリレート
、n−プロピルメタクリレート、n−ブチルアクリレー
ト、n−ブチルメタクリレート、n−ペンチルアクリレ
ート、n−ペンチルメタクリレート、n−へキシルアク
リレート、n−へキシルメタクリレート、n−へブチル
アクリレート、n−へブチルメタクリレート、2−エチ
ルへキシルアクリレート、2−エチルへキシルメタクリ
レート、エトキシエトキシエチルアクリレート、エトキ
シエトキシエチルメタクリレート、ポリエチレングリコ
ールアクリレート、ポリエチレングリコールメタクリレ
ート、ポリプロピレングリコールアクリレート、ポリプ
ロピレングリコールメタクリレート等を挙げることがで
き、これらの(メタ)アクリレート化合物は併用するこ
ともできる。
また、ジエン化合物としては、例えば、1.3−7”タ
ジエン、イソプレン、2−クロロ−1,3−ブタジェン
、2.3−ジメチル−1,3−ブタジェン、2−シアノ
−1,3−ブタジェン等を挙げることができ、これらの
ジエン化合物は併用することもできる。
本発明において使用される水酸基を有する共重合体の製
造は、上記の(メタ)アクリレート化合物およびジエン
化合物からなる単量体化合物を、相互溶剤の存在下、過
酸化水素水を開始剤として重合させることにより行なう
ことができる。
上記製法で用いられる相互溶剤とは、過酸化水素水、(
メタ)アクリレート化合物、およびジエン化合物をいか
なる割合で溶解させても単一相系を生成することができ
る溶剤である。このような溶剤としては、水とすべての
割合で混合することができる溶剤、例えばアルコール、
ケトン、エーテル等を例示することができ、具体例とし
ては、メタノール、エタノール、n−プロパツール、イ
ソプロパツール、アセトン、メチルエチルケトン、メチ
ルセロソルブ、ジオキサン等が挙げられる。
これらの溶剤は単量体化合物100重量部に対して、通
常、40〜85重量部使用され、一般には過酸化水素水
と同容量またはそれ以上の割合で用いられる。
また過酸化水素水は、単量体化合物100重量部に対し
て、通常、過酸化水素として3〜5重量部使用され、通
常16〜80重量%、好ましくは30〜60重量%の過
酸化水素水として用いられる。
上記製法における重合温度は、一般には90〜150℃
、好ましくは95〜140℃であり、オートクレーブ中
で実施される。重合温度が90℃未満では重合反応が生
起せず、150℃を超えると得られる共重合体が着色し
たものとなる。
本発明に用いられる水酸基を有する共重合体は、数平均
分子量が500〜12000であるものが好ましく、特
に1000〜5000であるものが好ましい。
また、分子量分布(MW/Mn)は2.8以下、特に1
.9〜2.8であることが好ましく、分子量分布が2.
8を超えると、得られる光ファイバ被覆用組成物の粘度
が高くなり、塗布性が悪くなることがある。
さらに、本発明に用いられる水酸基を有する共重合体の
有する水酸基数は、通常、1分子当り平均1.8〜2.
8個、好ましくは1.85〜2.6個である。
本発明に用いられる水酸基を有する共重合体は、亀 共重合体を構成するジエン単位(ジエン化合物従来の単
量体単位)が全単量体単位の15〜90モル%であるこ
とが好ましく、特に20〜80モル%であることが好ま
しい、この全単量体単位中のジエン単位の割合が90モ
ル%を超えると、得られる光ファイバ被覆用組成物の硬
化後における熱安定性が低くなる傾向にある。またジエ
ン単位の割合が15モル%未満であると該共重合体の有
する水酸基数が低(なりすぎる傾向がある。また、水酸
基を有する共重合体に含有されるジエン単位としては、
シス−1,4−、トランス−1,4−1およびビニル(
1,2)不飽和結合が存在するが、このうち特に重合体
の熱安定性に関与するビニル(1,2)不飽和結合のジ
エン単位中の全不飽和結合に対する割合は30%以下が
好ましい。さらにジエン単位中の全不飽和結合に対する
シス−1,4−不飽和結合の割合は10〜30%、トラ
ンス−1,4−不飽和結合の割合は70〜90%が好ま
しい。
本発明においては水酸基を有する共重合体にさらに水素
添加してもよい、この水素添加は、光ファイバ被覆用組
成物の硬化後の熱安定性をさらに向上させるために行う
ものであり、触媒としてヒドリドカルボニルトリス(ト
リフェニルホスフィン)ロジウム(I)、ヒドリドトリ
ス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム(II)クロ
ライド、ラネーニッケルまたはロジウム、パラジウムも
しくはルテニウムの担持触媒等の通常の水素添加触媒を
用い、通常、水素圧1〜50気圧、反応温度10〜10
0℃で行なわれる。
本発明に用いられるポリウレタンが有する重合性二重結
合としては、例えばアクリロイル基、メタクリロイル基
等を挙げることができる。これらのうち得られる光ファ
イバ被覆用組成物の硬化速度が大きい点からアクリロイ
ル基が特に好ましい。
この重合性二重結合をポリウレタンに導入するために用
いられる重合性二重結合と水酸基とを有する化合物とし
ては、例えば、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2
−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプ
ロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリ
レート、2−ヒドロキシブチルアクリレート、2−ヒド
ロキシブチルメタクリレート、2−ヒドロキシオクチル
アクリレート等のヒドロキシアルキルアクリレートおよ
びヒドロキシアルキルメタクリレート、ならびに一般式
 : %式% 〔ここで、R3はC1〜cpsのアルキル基またはC1
〜C1□のアルキル基を有するアルキルフェニル基であ
り、R4は水素原子、メチル基またはエチル基であり、
R5は水素原子またはメチル基であり、nはO〜10の
整数である。〕 で表わされる化合物が挙げられる。
上記の重合性二重結合と水酸基とを有する化合物の使用
量は、水酸基を有する共重合体の合計1モルに対して0
.6〜1.6モル、特に0.8〜1.4モルが好ましい
。重合性二重結合と水酸基とを有する化合物の使用量が
0.6モル未満であると得られる光ファイバ被覆用組成
物の硬化速度が不十分であり、1.6モルを超えると光
ファイバ被覆用組成物の硬化物の弾性率が上昇する。
本発明に用いられるポリウレタンは主鎖が上記の水酸基
を有する共重合体から誘導されるが、必要に応じて他の
ポリオールから誘導される構造を含むことができる。ポ
リウレタンに他のポリオールから誘導される構造を含ま
せる場合のポリオールの使用量は、水酸基を有する共重
合体とポリオールの合計量に対し65重量%以下が好ま
しい。使用することができるポリオールとしては、例え
ば、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピ
レングリコール、ポリ (オキシエチレン)ポリ(オキ
シプロピレン)グリコール、ポリオキシブチレングリコ
ール、ポリオキシテトラメチレングリコール等のポリエ
ーテルジオール、エチレングリコール、ポリエチレング
リコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリ
コール、テトラメチレングリコール、ポリテトラメチレ
ングリコール等の多価アルコールとフタル酸、イソフタ
ル酸、テレフタル酸、マレイン酸、フマール酸、アジピ
ン酸等の多塩基酸とを反応して得られるポリエステルジ
オール、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール
、1.6−へキシルジオール等のジオール、ポリカプロ
ラクタムジオール、ポリカーボネートジオール等を挙げ
ることができる。
これらのポリオールは併用することもできる。
本発明に用いられるポリウレタンの製造においては、水
酸基を有する共重合体とともに、あるいはポリオールも
使用する場合にはそれとともに、例えばエチレンジアミ
ン、1.4−ブタンジアミン、1,6−ヘキサンジアミ
ン、ポリオキシアルキレンジアミン等のジアミン、モノ
メチルエタノールアミン、エタノールアミン等のアミノ
アルコール、コハク酸、アジピン酸、マロン酸等の二塩
基酸、グリシン、アラニン等のヒドロキシカルボン酸等
を用いることができ、その使用量は、一般的には水酸基
を有する共重合体1モルに対して0.2モル以下、好ま
しくは0.1モル以下である。
また、本発明に使用するポリウレタンの製造に用いられ
るジイソシアネート化合物としては、例えば2.4−)
リレンジイソシアネート、2.6−ドリレンジイソシア
ネート、1,3−キシリレンジイソシアネート、1,5
−ナフタレンジイソシアネート、3.3′−ジメチル−
4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、4.4
’−ジフェニルメタンジイソシアネート、3.3’−ジ
メチルフェニレンジイソシアネート、4.4’−ビフェ
ニレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、イソフォロンジイソシアネート、メチレンビス(
4−シクロヘキシルイソシアネート)等を挙げることが
できる。
これらのジイソシアネート化合物は、併用することもで
きる。
上記ジイソシアネート化合物の使用量は、水酸基を有す
る共重合体および必要によって用いられるポリオールの
合計量1モルに対して、1.6〜2.4モル、特に1.
8〜2.2モルが好ましい。ジイソシアネート化合物の
使用量が1.6モル未満であると得られる光ファイバ被
覆用組成物の硬化速度が不十分であり、2.4モルを超
えると光ファイバ被覆用組成物の硬化後の弾性率が増加
する。
以上説明した、水酸基を有する共重合体、重合性二重結
合と水酸基とを有する化合物、ジイソシアネート化合物
および必要に応じて用いられるポリオールからポリウレ
タンを製造する反応は、これら反応原料を生成するウレ
タン結合を介して結合する反応である。この反応は、通
常、ナフテン酸銅、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸亜
鉛、ラウリン酸n−ブチルスズ等の触媒を用い0〜80
℃の反応温度で行なうことができる。
上記の反応によりポリウレタンを製造する際の反応原料
の反応順序は特に制約はなく、例えば、(1)  全反
応原料を同時に反応させる方法、(2)水酸基を有する
共重合体または該共重合体とポリオールとの混合物とジ
イソシアネート化合物を反応させて得られる末端にイソ
シアネート基を有する生成物に、重合性二重結合と水酸
基とを有する化合物を反応させる方法、 (3)  (2)の方法において水酸基を有する共重合
体とポリオールを併用する場合に、水酸基を有する共重
合体またはポリオールの一方にジイソシアネート化合物
を反応させた後に、他方をさらに反応させ引き続き(2
)と同様に重合性二重結合と水酸基とを有する化合物を
反応させる方法、 (4)  反応性の異なるイソシアネート基を有するジ
イソシアネート化合物に重合性二重結合と水酸基を有す
る化合物を反応させて得られる生成物(以下「生成物l
」という)に、水酸基を有する共重合体または該共重合
体とポリオールの混合物を反応させる方法、 (5)  (4)の方法において、水酸基を有する共重
合体とポリオールを併用する場合に、生成物Iに水酸基
を有する共重合体またはポリオールの一方を反応させた
後に、他方をさらに反応させる方法等を挙げることがで
きる。これら例示の方法の中でも、(4)または(5)
の方法が得られるポリウレタンの各分子の組成の均一性
が高いものとなり低粘度となるため最も好ましい方法で
ある。
このようにして製造される本発明に用いられるポリウレ
タンの数平均分子量は、通常、2.000〜20.00
0、好ましくは2.500〜15,000、また粘度は
、通常、1.000〜100,0OOcps、好ましく
は1,000〜35.0OOcpsである。
本発明の光ファイバ被覆用組成物には、通常、上記ポリ
ウレタンのほかに光重合開始剤、好ましくはさらに反応
性希釈剤を配合する。配合される光重合開始剤は特に限
定するものではなく、通常の光重合開始剤が用いられ、
次のようなものを例示することができる。
2.2′−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、
アセトフェノン、ベンゾフェノン、キサントン、フルオ
レノン、ベンズアルデヒド、フルオレン、アントラキノ
ン、トリフェニルアミン、カルバゾール、3−メチルア
セトフェノン、4−クロロベンゾフェノン、4.4’−
ジメトキシベンゾフェノン、4.4’−ジアミノベンゾ
フェノン、ミヒラーケトン、ベンゾインプロピルエーテ
ル、ベンゾインエチルエーテル、ベンジルジメチルケタ
ール、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロ
キシ−2−メチルプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ
−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、チオ
キサントン系化合物等。
これらの光重合開始剤は1種または2種以上を組合わせ
て用いられ、また必要に応じてアミン系化合物等の増悪
剤(光重合促進剤)を併用してもよい。
これらの光重合開始剤は、本発明の光ファイバ被覆用組
成物に通常0.1〜5重量%の範囲で配合される。
反応性希釈剤は、光ファイバ被覆用組成物の粘度および
硬化物の力学的特性を調節する上で重要である。この反
応性希釈剤としては、単官能性化合物および多官能性化
合物のいずれも用いられる。
比較的弾性率の低い硬化物を所望する場合には主として
単官能性化合物が用いられるが、多官能性化合物を適当
な割合で併用することにより硬化物の弾性率を調節する
こともできる。これら単官能性化合物および多官能性化
合物は特に限定するものでなく、次のようなものを例示
することができる。
単官能性化合物:2−ヒドロキシエチルアクリレート、
2−ヒドロキシプロピルアクリレート、テトラヒドロフ
ルフリルアクリレート、ブトキシエチルアクリレート、
エチルジエチレングリコールアクリレート、2−エチル
へキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、
ジシクロペンタジェンアクリレート、ポリエチレングリ
コールアクリレート、ポリプロピレングリコールアクリ
レート、メチルトリエチレングリコールアクリレート、
ジエチルアミノエチルアクリレート、7−アミノ−3,
7−シメチルオクテルアクリレート等のアクリル系化合
物、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロ
キシプロピルメタクリレート、ポリプロピレングリコー
ルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレー
ト等のメタクリル系化合物、ビニルピロリドン、ビニル
フェノール、アクリルアミド、酢酸ビニル、ビニルエー
テル、スチレン および一般式: %式% 〔ここで、R6は水素原子またはメチル基であり、R′
は水素原子またはメチル基であり、Raは01〜C6の
アルキル基またはC8〜C+zのアルキル基を有するア
ルキルフェニル基であり、nは1〜12の整数である〕
で表わされる化合物。
多官能性化合物ニトリメチロールプロパントリアクリレ
ート、エチレングリコールジアクリレート、テトラエチ
レングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコー
ルジアクリレート、1. 4−ブタンジオールジアクリ
レート、1.6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネ
オペンチルグリコールジアクリレート、ポリエステルジ
アクリレート、ジアリルアジペート、ジアリルフタレー
ト、トリアリルイソシアヌレート。
これらのうち好ましいのは、硬化速度、相溶性の点から
官能基がアクリロイル基であるアクリレート類である。
本発明の光ファイバ被覆用組成物は上記以外の各種の添
加剤、例えば酸化防止剤、着色剤、紫外線吸収剤、シラ
ンカップリング剤、フィラー、溶媒、滑剤、可塑剤、老
化防止剤等を必要に応じて配合することができる。
また、本発明の光ファイバ被覆用組成物は、通常、粘度
が1.000〜20.0OQcps 、好ましくは3,
000〜12.000cps となるように調製される
〔実施例〕
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが
、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例1 (111,3−ブタジェン378g(7,0モル)、イ
ンプロパツール1323g 、 n−ブチルアクリレー
ト1512g(11,8モル)および35重量%過酸化
水素水583gをオートクレーブに仕込み、130℃で
3.5時間重合することにより、末端に水酸基を有する
1゜3−ブタジェン−n−ブチルアクリレート共重合体
1810gが得られた。該共重合体の数平均分子量は3
900と測定され、1分子中の水酸基数は平均2.1と
測定された。
なお、1分子中の水酸基数は無水フタル酸法により測定
したOH価を蒸気圧浸透法で求めた数平均分子量で割る
ことにより求めた。
(2)  次に、攪拌器を有する0、5A三つロフラス
コにトリレンジイソシアナート24.4g(0,14モ
ル)およびラウリン酸ジブチルスズ0.6gを仕込み、
撹拌しながら25℃で2−ヒドロキシエチルアクリレ−
) 16.3g(0,14モル)を1時間にわたって滴
下し、さらに1時間反応させた。その後、50℃で(1
)で製造したブタジェン−n−ブチルアクリレート共重
合体273g(0,07モル)を1時間にわたって滴下
した。滴下後、さらに1時間反応を続けて、目的とする
ポリウレタン314.3gを得た。
上記のようにして得られたポリウレタン55重量部、2
−ブトキシエチルアクリレート37重量部およびベンジ
ルジメチルケタール3重量部を配合して光ファイバ被覆
用組成物を調製した。
実施例2 (111,3−ブタジェン420g(7,8モル)イソ
プロパツール420g、 n−ブチルアクリレート18
0g(1,4モル)および35重量%過酸化水素水92
.6gをオートクレーブに仕込み130℃で重合するこ
とにより末端に水酸基を有するポリブタジェン−n −
ブチルアクリレート共重合体360gが得られた。共重
合体の数平均分子量は2600.1分子中の水酸基の数
は平均2.57であった。
(2)次に攪拌器を有する0、51三ツロフラスコに、
トリレンジイソシアナート48.8g(0,28モル)
およびラウリン酸ジブチルスズ1.4gを仕込み、攪拌
しながら25℃で2−ヒドロキシエチルアクリレート3
2.5g(0,28モル)を1時間にわたって滴下し、
さらに1時間攪拌しながら反応させた。次いで、得られ
た反応生成物を50℃に加熱しながら、ブタジェン−n
−ブチルアクリレート共重合体360g(0,14モル
)を1時間にわたって滴下した後、さらに1時間反応さ
せることによりポリウレタン442gを得た。
上記のようにして得られたポリウレタン60重量部、テ
トラヒドロフルフリルアクリレニド40重量部およびベ
ンジルジメチルケタノール3重量部を配合して光ファイ
バ被覆用組成物を調製した。
比較例1 攪拌機つき0.51三ツロフラスコに2.4−トリレン
ジイソシアネー) 37.2g(0,214モル)およ
びラウリン酸ジブチルスズ3gを仕込み、攪拌下、35
℃で数平均分子量2800.1分子中の平均水酸基数2
.3の水酸基を有する水素添加ポリブタジェン300g
(0,107モル)を1時間にわたって滴下し、さらに
50℃で1時間反応させた。この反応混合物に、さらに
35℃で2−ヒドロキシエチルアクリレート24.8g
(0,214モル)を1時間にわたって滴下し、その後
、50℃で1時間反応を続けて水素添加ポリブタジェン
・アクリレート351gを得た。
こうして得られた水素添加ポリブタジェン・アクリレー
ト55重量部、2−ブトキシエチルアクリレート37重
量部およびベンジルジメチルケタール3重量部を配合し
て光ファイバ被覆用組成物を調製した。
試験例 実施例1および2ならびに比較例1で調製した光ファイ
バ被覆用組成物について次の評価を行った。結果を表1
に示す。
1)弾性率 光ファイバ被覆用組成物の塗膜に80w/ armの高
圧水銀灯を用いてI J/adの紫外線を照射し、厚さ
250μmの硬化シートを作製し、該硬化シートの20
℃および一40℃の弾性率を測定した。
2)光ファイバ被覆用組成物液粘度 光ファイバ被覆用組成物の粘度を40℃にてB型粘度計
にて測定した。
3)硬化速度 光ファイバ被覆用組成物の塗膜に80w/c+++の高
圧水銀灯を用いて照射量を変えて紫外線を照射し、厚さ
250μmのシートを数種類作製し、次いでこのシート
をトルエンを用いてソックスレー抽出器で抽出し、抽出
残率を測定し、抽出残率が一定値になるのに必要な最少
紫外線照射量を求めた。
4)耐加水分解性 光ファイバ被覆用組成物の塗膜に80w/ csの高圧
水銀灯を用いてIJ/cdの紫外線を照射し、厚さ25
0μmの硬化シートを作製し、該硬化シートを80℃の
熱水に30日間浸せきし、試験前後の硬化シートの20
℃における弾性率、破断強度および破断伸びを測定した
5)吸水率 光ファイバ被覆用組成物の塗膜に80w/ csの高圧
水銀灯を用いてI J/adの紫外線を照射し、縦50
mm、横50日、厚さ250μmの硬化シートを作製し
、この硬化シートを試料としてJISK7209B法に
したがって吸水率を測定した。
6)吸湿率 吸水率測定のサンプルと同様にサンプルを作製し、23
℃、95%RHの条件下に24時間放置した後の重1 
(Wl)と23℃、50%RHの条件に24時間放置し
た後の重量(−2)を測定し、次の式を用いて吸湿率を
算出した。
吸湿率(%)=(賀rL)/LX100表    1 〔発明の効果〕 本発明の光ファイバ被覆用組成物の硬化物は、常温およ
び低温における弾性率が小さく、光ファイバの被覆層と
して用いた場合には広い温度範囲においてその伝送損失
を小さいものとすることができる。しかも該硬化物は熱
安定性が高いため経時的にも弾性率は小さく抑えられる
ので伝送損失は長期にわたって小さく信頬性が高い。
さらに、該硬化物は耐加水分解性、抗吸水性および抗吸
湿性が優れ、この樹脂で被覆した光ファイバは水中ある
いは高湿度下でも強度の低下が起らない。
また、光ファイバ被覆用組成物液の粘度が低いため、光
ファイバへの塗布性が良好で、かつ硬化速度が大きいた
め被覆光ファイバの製造速度を高めることができ量産性
にも優れている。
したがって、本発明の光ファイバ被覆用組成物は、光学
ガラスからなる光ファイバ、プラスチックからなる光フ
ァイバ等の光ファイバの被覆材料の要求特性がバランス
良く整っており、光ファイバ用被覆材料として好適であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. アクリル酸エステル化合物およびメタクリル酸エステル
    化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物とジエン化
    合物との共重合体であって水酸基を有する共重合体から
    誘導される構造を含み、末端に重合性二重結合を有する
    ポリウレタンを主成分とする光ファイバ被覆用組成物。
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