JPS6374739A - 貨物自動車荷台の昇降式後端部 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ　発明の目的 （産業上の利用分野） 本発明は貨物自動車荷台の昇降式後端部に間するもので
ある。

（従来の技術） 従来、貨物自動車に荷物を積込んだり、荷降ろしをする
ためのものとして、レバ一式のテールゲートリフターは
知られている。この型式は油圧モーターによりレバーを
揺動し、平行四辺形の各頂点を占める荷床上の二点と車
体の二点で荷床を平行移動させるようにしたものである
。

（発明が解決しようとする問題点） テールゲートリフターは２本のレバーで荷床を支持する
ため、大きな重量がかかった場合、レバーの駆動軸の負
担は大変なものとなる。その上、荷重が片寄ると、どう
しても荷床が傾き易い。事実、荷床が傾いて荷物が落下
し、それを支えようとした作業員が事故に遭遇した場合
がある。本発明は荷物の積降ろし用の後端部をその隅角
部で支持することにより、荷物の積降ろしの際の偏荷重
に対しても安定して作業をし得、この後端部を進退自在
の補助根太及び係止機構で支持することにより、荷物を
載せたままでも安全に走行できるようにすることを意図
する。

口　発明の構成 （問題を解決するための手段） 本発明は荷台の後端部を主部と別体に構成し、この後端
部用移動装量の一端をこの後端部の隅角部に間し取付け
ると共にその他端を車体に間し取付け、この後端部の移
動方向を、この車体と後端部に各別に設けた互いに協働
する案内部により上下方向に規制し、主部にはこの後端
部の下面をその上昇時に支える補助根太を進退自在に設
け、この後端部には該補助根太の移動に連動してこの後
端部を車体に係止する係止機構を設けたことを特徴とす
る。

（作　用） 荷物を積込むときは後部扉を間き、移動装置を起動し、
昇降式後端部を主部から下げて地上に到達させる。ここ
で後端部上に荷物を載せ、終えたら移動装置を反対に起
動して後端部を上昇させる。後端部が主部と同水準にな
ったら移動装置を停止し、荷物を主部上に送り込む。こ
の作業を繰り返して積荷作業を終える。終えたら扉を閉
める。

後端部に対しては補助根太を進出させてその荷重を支持
し、この補助根太の進出に連動して係止機構によりこの
後端部を車体に係止してやれば、走行中の一層の安全性
が確保できる。

（実施例） ｌは荷台、２は主部、３は後端部で主部２とは別体に構
成される。４は後端部３用の移動装置で、その一端を後
端部３の各隅角部５に関し取付け、その他端を車体６に
間し取付ける。この後端部３の移動方向は、この車体６
と後端部３に各別に設けた互いに協働する案内部７及び
８により上下方向に規制される。主部２には後端部３の
下面をその上昇した状態で支える補助根太９を進退自在
に設ける。また後端部３には補助根太９の移動に連動し
て後端部３を車体６に係止する係止機構１０を設ける。

なお図面で、１１は後部扉、１２は後端部３の下面に設
けた転子で補助根太９の進退を円滑にするためのもの、
１３は地面、１４は手摺である。

図示の後端部の使い方は次の通りである。後部扉１１を
開け、移動装置４を起動して後端部３を地面１３上に降
ろす。ここで荷物をこの後端部３に載せ、再び移動装置
４を起動１．て後端部３を主部２と同水準まで上昇させ
る。ここで後端部３上の荷物を主部２上へ移す。この作
業を繰り返し、全ての積荷作業を終えたら、後部扉１１
を閉じる。ここでスライド式の補助根太９を後端部３の
下面に進出させ、上部荷重を支持させる。この補助根太
９の進出により係止機構１０が連動し、後端部３を車体
６に係止する。この状態で貨物自動車を目的地まで運転
する。

到着地で荷物を降ろすときは、補助根太９を後端部３の
下面から主部２へ退散させる。この退散により係止機構
１０が釈放され、後端部３が移動装置４により昇降自在
となる。そこで扉１１を間き、後端部３上に荷物がある
場合はそのまま降下させ、またない場合は主部２上の荷
物を後端部３上に移してからこの後端部３を降下させ、
地面１３に到達した時点でこの装置４を停止する。荷物
を運び出したら再び移動装置４を起動し、後端部３を主
部２と同水準まで上昇させて停止する。この作業を繰り
返して荷降ろしが完了する。

荷物の積降ろしの際、仮に荷物が後端部３上で片寄フた
位置に載っても、後端部３は四隅を移動装置に連結され
ているので、極めて安定して昇降する。また後端部３は
補助根太９及び係を機構１０により車体６に支持される
ので、後端部３の上方空間も積荷用に提供でき、経済的
である。

車体６の案内部７が後端部３が納まっている隅各部で上
下方向に長い４木のフレームで、後端部３０案内部８が
この後端部３の側面にそれぞれピン２１で取付けられた
４本の垂直アームとし、各隅各部で両者を相対移動自在
に係合さぜる。こうすると、後端部３は定まった通路を
昇降でき、またぐらついたりしない。

移動装置４は、車体６内に後端部３の移動通路に関連し
て上下方向に定置された同調する一対のシリンダ２２、
各シリンダ２２のピストンロッド２３の下端に支架した
スプロケット２４、各一端が各シリンダ２２に点Ｐで取
付けられ各他端が各スプロケット２４及び各案内スプロ
ケット２５をめぐって後端部３の各案内部５ａｒｘち垂
直アームの上端部に各別に連結された二対の鎖帯２６を
有している。これによりピストンロッド２３の短いスト
ロークで後端部３のそれに倍するストロークが可能とな
り、シリンダ２２を小型化できる。また垂直アーム８の
うち主部２側の二本を後端部３の下方へ少し突出させて
おくと、後端部３が地面１３に接したとき後方へ傾斜す
るので、荷物の積み降ろしがし易くなる。

補助根太９は溝形断面のもの一対を各満３１を相対して
使用する。これらを各別の主縦根太３２に各別に嵌入支
持させ、進出Ｉ１１　＠部間に枠３３を渡設する。これ
らの補助根太９を進退させるためのシリンダ３４の一端
を主部２に支点３５で連結し、他端を枠３３に連結する
。各補助根太９に対し、その進退の両端位置で主部２に
関し自身をロックし移動時に釈放するロック機構３６を
設ける。シリンダ３４を操作するだけで補助根太９を進
退でき、進退の両端位置では補助根太９を主部２に関し
ロックできるので、補助根太９が車両の走行中に後端部
３の支持を放棄したり、荷物の積み降ろし中に後端部３
上方に突出したりする心配はない。

ロック機構３６は次の三つの構成部分を有している。そ
の一つは錠状の揺動子３７である。この揺動子３７は補
助根太９に設けた軸受板３８に軸３９により支持され、
軸３９を中心に傾動自在となっている。この揺動子３７
は側方へ突出する作動腕４０と、この軸３９を挟んだ両
側に軸受４１及び軸４２により枢支されて揺動子３７を
援通ずるロックピン４３を有する。このロックピン４３
は軸方向に二倍され、両者間に介装したバネ４４により
側方への突出傾向を有する。

他の二つは、補助根太９の進退の両端位置で主縦根太３
２に穿フたロックピン４３の何れか一方との係合孔４５
及び４６と、揺動子３７の作動腕４０と補助根太移動用
シリンダ３４をロックピン４３と係合孔４６又は４６と
の初動釈放機構４７を介して連結するロッド４８である
。そしてこの初動釈放機構４７が枠３３に軸受４９で支
持された回転軸５０と、シリンダ３４を偏心的にこの回
転軸５０に連結するアーム５１を有し、ロッド４８もこ
のアーム５１に回転軸５０に対し偏心的に連結される。

このため、シリンダ３４の作動の初期段階でロック機構
３６のロックを自動的に釈放して補助根太９の進退を可
能にでき、移動の終端ではロックピン４３の一方がその
傾向により自動的に係合孔４６に係合して以後の補助根
太９の自由を拘束できる。

係止機構１０はそれぞれ後端部３の下面に設けられたク
ランク腕６１、被動桿６２、一対の係止枠６３及び係止
桿戻し用のスプリング６４を有している。クランク腕６
１は対称的に軸６５により揺動自在に枢支される。被動
桿６２の一端はこれらのクランク腕６１の各一端に連結
される。係止枠６３はクランク腕６１の各他端に連結さ
れ、各先端が車体６に設けた係止片６６と係脱自在とな
っている。スプリング６４はクランク腕６１の他端間に
架設され、係止枠６３を戻す方向に常に作用している。

そして被動桿６２は補助根太９に架設した駆動枠６７と
当接することにより駆動されるようになっている。従っ
て、補助根太９が進出するだけで、その所定位置で被動
桿６２を押送し、クランク腕６１をスプリング６４に逆
らって揺動し、係止枠６３を係止片６６と係合させる。

補助根太９を戻せば被動桿６２を釈放し、スプリング６
４により係止枠６３を係止片６６から抜き出すことがで
きる。スプリング６４だけでは荷重で係止枠６３が係止
片６６から抜けないときは、移動装置４により後端部３
を少し上昇させてやればよい。

ハ　発明の効果 本発明によれば、後端部を四隅で支持して昇降するので
、偏荷重に対しても水平に昇降でき、荷物の積み降ろし
作業を安全に行え、走行中は後端部下面を補助根太及び
係止機構により支持するので、走行中の振動に対しても
後端部が落下したり、ぐらついたりすることもなく、従
って後端部上方空間も積荷空間として提供でき、極めて
経済的である等、種々の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にかかる昇降式後端部の具体例を示す一
部切欠側面図、第２図は同一部の平面図、第３図は同右
半分を降下状態で示す後面図、第４図は同補助根太進退
機構及び係止機構の具体例を示す詳細側面図、第５図は
同平面図である。 １・・荷台、２・・主部、３・・後端部、４・・移動装
置、５・・隅角部、６・・車体、７．８・・案内部、９
・・補助根太、１０φ・係止機構、２１争Φピン、２２
・・シリンダ、２３・・ピストンロッド、２４・・スプ
ロケット、２５・・案内スプロケット、２６・・鎖帯、
３１・・溝、３２・・主縦根太、３３・・枠、３４・・
シリンダ、３５・・支点、３６・・ロック機構、３７：
揺動子、３８：軸受板、３９：軸、４０二作動腕、４１
・・軸受、４２・・軸、４３・・ロックピン、４４：バ
ネ、４５．４６・・係合孔、４７・・初動釈放機構、４
８・・ロッド、４９・・軸受、５０・・回転軸、５１・
・アーム、６１・・クランク腕、６２・・被動桿、６３
・・係止枠、６４・・スプリング、６５・・軸、６６・
・係止片、６７・・駆動枠。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. （１）荷台の後端部を主部と別体に構成し、この後端部
   用移動装置の一端をこの後端部の隅角部に関し取付ける
   と共にその他端を車体に関し取付け、この後端部の移動
   方向を、この車体と後端部に各別に設けた互いに協働す
   る案内部により上下方向に規制し、主部にはこの後端部
   の下面をその上昇時に支える補助根太を進退自在に設け
   、この後端部には該補助根太の移動に連動してこの後端
   部を車体に係止する係止機構を設けたことを特徴とする
   貨物自動車荷台の昇降式後端部。
2. （２）該車体の該案内部が該後端部が納まっている隅角
   部で上下方向に長い４本のフレームで該後端部の該案内
   部がこの後端部側面にそれぞれピンで取付けられた４本
   の垂直アームとなっており、各隅角部で両者が相対移動
   自在に係合している特許請求の範囲第（１）項記載の貨
   物自動車荷台の昇降式後端部。
3. （３）該移動装置が車体内に該後端部移動通路に関連し
   て上下方向に定置された同調する一対のシリンダ、各シ
   リンダのピストンロッド端に支架したスプロケット、各
   一端が各シリンダに取付けられ各他端が各スプロケット
   及び各案内スプロケットをめぐって該後端部の該各垂直
   アーム上端部に各別に連結された二対の鎖帯を有してい
   る特許請求の範囲第（１）項記載の貨物自動車荷台の昇
   降式後端部。
4. （４）該補助根太は断面溝形のもの一対で構成され、こ
   れを進退するのは一端を主部にまた他端を該補助根太間
   に渡設した枠に連結したシリンダで、この補助根太に対
   してはその進退の両端位置で該補助根太を主部に関しロ
   ックし移動時に釈放するロック機構が設けられている特
   許請求の範囲第（１）項記載の貨物自動車荷台の昇降式
   後端部。
5. （５）該ロック機構が三つの構成部分、即ちその一は該
   補助根太に設けた軸受板に軸支されて傾動自在で側方へ
   突出する作動腕を有しバネにより側方への突出傾向を有
   する各別のロックピンをこの軸を挟んだ両側で自身を緩
   通して軸支した碇状の揺動子、その二は該補助根太の進
   退の両端位置で主縦根太に穿ったロックピンの何れか一
   方との係合孔、その三はこの揺動子の作動腕と該補助根
   太移動用シリンダを該ピンと係合孔との初動釈放機構を
   介して連結するロッド、を有し、この初動釈放機構が該
   枠に軸受で支持された回転軸と前記シリンダを偏心的に
   この回転軸に連結するアームを有し、前記ロッドもこの
   アームに該回転軸に対し偏心的に連結されている特許請
   求の範囲第（４）項記載の貨物自動車荷台の昇降式後端
   部。
6. （６）該係止機構はそれぞれ該後端部下面に設けられた
   対称的に配置された一対のクランク腕、これらのクラン
   ク腕の一端に連結された共通の被動桿、該クランク腕の
   他端に連結され車体に設けた係止片と係脱自在の一対の
   係止桿及び該クランク腕の他端間に架設された係止桿戻
   し用スプリングを有し、該被動桿が該補助根太間に架設
   した駆動枠により駆動されるようになっている特許請求
   の範囲第（１）項記載の貨物自動車荷台の昇降式後端部
   。