JPS6373921A - 加熱用調理器の蓋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、コンロ等に掛けて使用されるフライパンやナ
ベ等の加熱用調理器の蓋に関する。

（従来の技術） フライパンやナベ等の加熱用調理器は、通常、アルミニ
ウム、ステンレスあるいはホーロー仕上の鉄等、熱伝導
率の良い金属材料から作られ、また、これらの蓋も、同
じ材料から作られている。

調理に際しては、蓋をすることによって、調理器内の空
気を加熱し、かつ温度の高い水蒸気を中に貯えて、熱を
外に逃がさないようにし、調理する食品の上方からも熱
が加えられている。

（発明が解決しようとする問題点） 従来の蓋内体には、調理する食品に直接的に熱を与える
作用はないため、蓋を加熱した熱の大部分は、蓋の表面
から空中に放散してしまう。

したがって、調理中に蓋から失われる熱量は、多く、熱
効率は必ずしも満足できるものではない。

また、従来の加熱用調理器は、熱効率の悪さの他に、調
理がしにくいという問題点もある。

例えば、フライパンを使用して、目玉焼きを作る場合に
は、卵の白身及び黄身は、共に熱伝導率が悪いため、フ
ライパンだけが加熱されて、フライパンと接触する卵の
下面のみに熱が伝わり、卵の表面や内部に火が通らない
うちに、下面が焦付く。

そのため、若干の差し水をしてから蓋をし、高温の水蒸
気を発生させて、卵の上から火を通すようにしている。

このように、一般的に加熱用調理器に蓋をしても、熱は
、主として調理器の底面及び周壁からの伝導によって蓋
内側の食品に伝えられ、蓋の側の金属表面からの輻射熱
は極く微量であり、食品全体に均一に熱が回らない。ま
た、特に食品の内部への加熱が足りないため、最適な調
理を行い難いという問題点があった。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、遠赤外線が、野菜類、卵、肉類等の食品の深
部まで達して、これを内部から加熱できるという性質に
着目し、遠赤外線放射膜を、蓋板の内面に設けることに
よって、上述した問題点を解決しようとするものである
。

（作用） 調理器に蓋をして加熱すると、蓋は、容器用の加熱され
た空気と調理器の接触部を介して加熱され、その温度上
昇につれて、板の内面に設けられた遠赤外線放射膜も加
熱される。この熱エネルギーは変換されて、そこから遠
赤外線が、容器内に上方から放射し、調理材料が内部か
ら加熱される。

（実施例） 以下、本発明の第１実施例を第１図に基いて説明する。

（１）は加熱用調理器、例えばアルミニウム製のフライ
パンで、プレス加工して、底抜（２ａ）の外周縁により
上向き傾斜する周壁（２ｂ）を連設してなる本体（２）
と、この本体（２）に取付けた柄（３）とからなってい
る。

（４）は蓋で、逆皿状をなし、かつ裏面に遠赤外線放射
膜（５）が設けられたアルミニウム製の蓋板（４）と、
止めねじ（７）をもって蓋板（６）の上面中央に取付け
られたつまみ（８）とからなっている。

なお、遠赤外線放射膜（５）は、一般に遠赤外線放射物
質として知られているジルコニア（Ｚ　ｒ　０２　）　
−ジルコン（ＺｒＯ２・５ｉＯ２）、チタニア（ＴｉＯ
２）、アルミナ（ＡＱ２０．）等の金属酸化物からなる
セラミックス材料と塗料を混合してなる塗材を混合して
なる塗材を、焼付けることによって形成される。

このような遠赤外線放射膜（５）は、食品等の組織の深
部まで透過して、発熱効果を生じうる。波長１〜１０μ
ｍの遠赤外線を放射しうるちのである。

上述した構造のフライパン（１）で、前述したと同様に
、例えば目玉焼きを作るには、第１図に示すように、ガ
スコンロ（図示略）にかけ、油をひいて２個の卵（Ａ）
を落とし、蓋（４）をする。

フライパン（１）が加熱され温度が上昇すると、卵（Ａ
）には、フライパン（１）の本体（２）からの伝熱効果
で、下面から熱が伝えられると同時に、フライパン内の
熱気の対流効果と、本体（２）と接触する蓋板（６）か
らの伝導熱によって、蓋（４）の温度は上昇する。

蓋板（６）の熱は、遠赤外線放射膜（５）により変換さ
れて、遠赤外線となり、矢印（Ｂ）で示すように、卵（
Ａ）に向けて下向きに放射される。そのため卵（Ａ）は
、内部から加熱され、オーブンと同様の天火の作用で、
短時間のうちに、充分に火の通った目玉焼きができる。

第２図は、本発明の第２実施例を示すもので、蓋（４）
の遠赤外線放射膜（５）の表面、及び蓋板（６）の周縁
部内面を、遠赤外線を透過しうる透明な耐熱ガラス等の
耐熱材（９）で被覆したもので、遠赤外線放射膜（５）
を、完全に蒸気から保護し、かつ遠赤外線放射膜（５）
が調理材料と直接接触するのを防止しである。

第３図は１本発明の第３実施例を示し、蓋板（６）の外
面を、ホーロー等熱伝導率の悪い耐熱材（１０）で被覆
してあり、蓋板（６）からの熱が放散するを防止しであ
る。

第４図は、本発明の第４実施例を示し、蓋板（６）の周
縁部内面と遠赤外線放射膜（５）の表面を、耐熱ガラス
等の耐熱材（１１）で被覆し、かつ蓋板値 （６）の表面を、ホーロー等の底熱伝導率の耐熱材（１
２）で被覆しである。

このようにすれば、遠赤外線放射膜（５）を、蒸気から
完全に保護して、調理材料との直接接触を避けうるとと
もに、蓋（４）の上面からの熱の放散を防ぐことができ
る。

（変形例） 上述した実施例では、本発明をフライパンの蓋としたが
、この他、両手ナベ、片手ナベ、卓上ナベ、電気ナベ、
電磁調理器、蒸し器、ホットプレート等あるゆる加熱用
調理器の蓋に、本考案を適用できる。

また、遠赤外線放射膜を形成するには、塗着の他に１表
面に遠赤外線放射膜を有する板体を、蓋板の内面に締着
したり、かしめたり、あるいはねじ止め等により固着し
てもよい。

（考案の効果） 以上、詳述したように、本発明によれば、蓋板の内面に
遠赤外線放射膜を設けであるため、調理用の熱が、その
まま蓋からの遠赤外線に変換されて、天火となって食品
に放射される。

従って、蓋をするだけで、オーブンと同様に、食品の深
部まで均一に加熱することができ調理器の熱効率も向上
し、省エネルギー効果もある。

また、従来の蓋板を利用して、製作することも可能であ
り、実施が容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の第１実施例を示す一部切欠縦断面図
、 第２図は、本発明の第２実施例を示す一部切欠縦断面図
、 第３図は、本発明の第３実施例を示す一部切欠縦断面図
、 第４図は、本発明の第４実施例を示す一部切欠縦断面図
である。 （１）フライパン（加熱用調理器） （２）本体　　　　　　　　（４）蓋 （５）遠赤外線放射膜　　　（６）蓋板（７）止めねじ
　　　　　　（８）つまみ（９）〜（１２）耐熱材

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）蓋板の内面に、遠赤外線放射膜を設けたことを特
   徴とする加熱用調理器の蓋。
2. （２）遠赤外線放射物質を含む塗材を塗着することによ
   って蓋板の内面に遠赤外線放射膜を形成してなる特許請
   求の範囲第（１）項に記載の加熱用調理器の蓋。
3. （３）表面に遠赤外線放射膜を有する板体を、蓋板の内
   面に張設することによって、蓋板の内面に蓋板の内面に
   遠赤外線放射膜を形成してなる特許請求の範囲第（１）
   項に記載の加熱用調理器の蓋。
4. （４）遠赤外線放射膜が、遠赤外線を透過しうる耐熱材
   で被覆されている特許請求の範囲第（１）項ないし第（
   ３）項のいずれかに記載の加熱用調理器の蓋。
5. （５）蓋板がその表面を、耐熱材で被覆されたものであ
   る特許請求の範囲第（１）項ないし第（４）項のいずれ
   かに記載の加熱用調理器の蓋。