JPS6367609A

JPS6367609A - フライウエイト装置

Info

Publication number: JPS6367609A
Application number: JP21336486A
Authority: JP
Inventors: Sadakazu Nakajima; 中嶋　貞和; Yasunori Yumekawa; 夢川　安典
Original assignee: Yanmar Diesel Engine Co Ltd
Current assignee: Yanmar Co Ltd
Priority date: 1986-09-09
Filing date: 1986-09-09
Publication date: 1988-03-26

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明はフライウェイト装置に関するものである。

（従来技術）従来より一般に燃料噴射ポンプにおいては、該燃料噴射
ポンプのカムシャフトの回転速度に応じて傾動変位する
ウェイトを備えたフライウェイト装置を設け、該フライ
ウェイト装置の傾動変位を燃料噴射ポンプの調量操作杆
に伝達して燃料噴射量の増減調整を行ないもってエンジ
ンの速度調整を行なうようにしている。

ところで、このフライウェイト装置は、一般に、燃料噴
射ポンプのカムシャフトに軸着されこれとともに一体回
転する回転基台に、枢支軸を介してウェイトを直接的に
連結して該ウェイトを回転基台の回転に伴う遠心力で該
枢支軸を中心として該回転基台の径方向に傾動変位させ
る如くするとともに、該ウェイトの径方向内側への最大
傾動位置の設定合、該ウェイトの一部を上記回転基台に
直接当接させて該ウェイトの傾動を規制することにより
行なうようにしている。

ところが、このような構造をもつ従来のフライウェイト
装置においては、これを上述の如く燃料噴射ポンプの調
速装置として適用した場合には、（１）特に高速エンジ
ン用の燃料噴射ポンプにおいてはそのカムシャフトがね
じり振動を起こすところから、このカムシャフトのねじ
り振動が直接フライウェイト装置のウェイトにその回転
方向の振動（即ち、回転速度の小刻みな変動）として伝
達され、該フライウェイト装置の作動特性か損なわれる
、（２）燃料噴射ポンプのカムシャフトの回転変動に伴っ
てフライウェイト装置のウェイトが傾動変位してその回
転基台に衝突するとき、衝突により生じた振動がそのま
ま該カムシャフトを介して燃料噴射ポンプ側に伝達され
、燃料噴射ポンプの騒音発生の一因となる、等の不具合の発生が懸念される。

（発明の目的）本発明は上記従来技術の項で指摘した問題点を解決しよ
うとするもので、回転軸に取付けられて該回転軸ととも
に一体的に回転する回転基台と該回転基台に傾動可能に
取付けられて回転軸の回転速度に応じてその傾動量が変
化するウェイトとを備えたフライウェイト装置において
、作動特性の維持と回転軸側における振動騒音の低減と
を図ることを目ガとするものである。

（目的を達成するための手段）本発明は上記の目的を達成するための手段として、回転
軸に取付けられて該回転軸とともに一体的に回転せしめ
られる回転基台に、上記回転軸に直交、する方向に向け
て配置した枢支軸を介して浮動自在にウェイトを取付け
、該ウェイトを上記枢支軸を中心として上記回転基台の
回転速度に応じて遠心力により該回転基台の径方向に沿
って傾動変位させるとともに、上記ウェイトの径方向内
方への最大傾動位置を、該ウェイトの適所に設けた当接
部と上記回転基台とが相互に当接係合することにより規
制されるようにしたフライウェイト装置において、上記
回転基台と上記ウェイトとの間に弾性部材を介設して該
回転基台と上記ウェイトとを防振的に連結するとともに
、上記ウェイトの当接部を上記弾性部材に当接可能とし
該当接部が上記弾性部材に当接した状態においては該当
接部と上記回転基台とが相互に非接触状態を維持する如
く構成したものである。

（作　用）本発明では上記の手段により、（１）回転軸に軸着され該回転軸のねじり振動が直接伝
達される回転基台と、遠心力を受けて傾動変位するウェ
イトとが弾性部材を介して連結されているため、上記回
転軸のねじり振動による回転μ台の回転変動が上記弾性
部材により減衰緩和さと　ｒ）、ｃノドへの俣讐幸が可
乃Ｖ１に抽制六れ−フライウエイト装置の作動特性が良
好に維持される、（２）ウェイトの当接部が弾性部材に
当接することにより該ウェイトの径方向内方への最大傾
動位置が規制される構成であるため、回転軸の回転変動
に伴うウェイトと回転基台との衝突に起因して発生する
振動が可及的に低減され、フライウェイト装置側から回
転軸側への振動伝達が効果的に抑制される、等の作用が得られる。

（実施例）以下、第１図及び第２図を参照して本発明の好適な実施
例を説明する。

第１図及°び第２図には本発明の実施例に係るフライウ
ェイト装置Ｚが示されている。このフライウェイト装置
Ｚは、燃料噴射ポンプ（図示省略）に噴射量の調量装置
（即ち、エンジンの調速装置）として付設されるもので
あって、燃料噴射ポンプのカム、シャフト１１（特許請
求の範囲中の回転軸に該当する）に軸着されこれと一体
的に回転せしめられる金属製の回転基台１を有している
。この回転基台ｌは、ボスを構成する厚内円板状の基部
１５と該基部１５の外周面１５ａの軸方向一端に連続し
て該外周面１５ａから外方へ延出する鍔部１６とで構成
されている。この弾性部材２の基部１５と鍔部１６とで
形成されるコーナ部分には、本発明を適用して矩形断面
を有する環状の弾性部材°２が固定的に嵌装されている
。

さらに、この弾性部材２の外側には、焼結材により鍔付
き環状に一体形成されたウェイト支持部材３が、上記回
転基台ｌと非接触状態を維持した状態で嵌装固定されて
いる。従って、このウェイト支持部材３の固定状態にお
いては該ウェイト支持部材３と上記回転基台ｌとは弾性
部材２を介して相互に防振的に連結されることになる。

また、このウェイト支持部材３は、その外側面３ａに４
組のブラケット４を周方向に等間隔で一体的に形成して
いる。さらに、この各ブラケット４．４・・には、それ
ぞれ枢支軸５を介してウェイト６．６・・が回転基台ｌ
の径方向に傾動自在に枢支されている。尚、このウェイ
ト６は、偏心質量部２１とレバ一部２２とを有する略し
字状部材であって、焼結材により一体的に形成されてい
る。また、このレバ一部２２の先端部は、上記回転軸１
１の軸端部に摺動変位自在に取付けたスライダ１２に係
合せしめられる係合部１３とされている。また、レバー
＄２２の中間部は、上記回転基台ｌ側の適所に当接する
ことにより該ウェイト６の径方向内方への最大傾動位置
を規制するための当接部１４とされており、特にこの実
施例においては、本発明を適用して、この当接部１４を
上記回転基台ｌにではなく上記弾性部材２に当接させる
ようにしている（第２図図示状態）。

上述の如く構成されたフライウェイト装置Ｚは、ウェイ
ト６．６・・が、カムシャフト１１の回転による遠心力
と上記スライダ１２の外端面１２ａ側に当接されるＨ量
作動部材（具体的には燃料噴射ポンプの調量操作杆とこ
のスライダ１２との間を連動連結するリンクレバー機構
）による規制力との釣合い状態に応じて適宜に傾動変位
し、これにより上記スライダ１２を適宜に変位させるこ
とにより燃料噴射量を増減調整してエンジンの回転速度
を所定速度に収束せしめる如く作用する。

ところで、このようにフライウェイト装置Ｚを特に高速
機関用燃料噴射ポンプに付設した場合にあっては、カム
シャフト１１がねじり振動を起こし易いところから、こ
のねじり振動が回転基台１に伝達され、これによりウェ
イト６，６・・の傾動変位が阻害され、フライウェイト
装置Ｚの作動特性延いてはエンジンの調速作用が損なわ
れるというおそれがある。

ところが、この実施例のものにおいては、本発明を適用
して、回転基台ｌとウェイト支持部材３（即ち、ウェイ
ト６）とを弾性部材２を介し、て防振的に連結している
ため、カムシャフト１１のねじり振動がこの弾性部材２
により効果的に減衰緩和され、ウェイト６へのねじり振
動の伝達が可及的に抑制されることになる。従って、フ
ライウェイト装ＵＺの作動特性がカムシャフトＩＩのね
じり振動の発生にかかわらず良好に維持される。

さらに、この実施例のものにおいては、本発明を適用し
てウェイト６の当接部１４が回転基台１ではなく弾性部
材２に当接することにより該ウェイト６の径方向内方へ
の最大傾動位置が規定されるように構成しているため、
カムシャフト１１の回転変動に伴ってウェイト６が傾動
し、モの当接部１４が弾性部材２と衝突しても、該ウェ
イト６が直接回転基台ｌに衝突した場合のような大きな
衝突振動は発生せず、従ってカムシャフト１１を介して
燃料噴射ポンプ側に伝達される振動が可及的に減少せし
められ、燃料噴射ポンプの振動騒音が効果的に低減せし
められることになる。

（発明の効果）本発明は°、回転軸に取付けられて該回転軸とともに一
体的に回転せしめられる回転基台に、上記回転軸に直交
する゛方向に向けて配置した枢支軸を介して揺動自在に
ウェイトを取付け、該ウェイトを上ｇ２枢支軸を中心と
して上記回転基台の回転速度に応じて遠心力により該回
転基台の径方向に沿って傾動変位させるとともに、上記
ウェイトの径方向内方への最大傾動位置を、該ウェイト
の適所に設けた当接部と上記回転基台とが相互に当接係
合することにより規制されるようにしたフライウェイト
装置において、上記回転基台と上記ウェイトとの間に弾
性部材を介設して該回転基台と上記ウェイトとを防振的
に連結するとともに、上記ウェイトの当接部を上記弾性
部材に当接可能とし該当接部が上記弾性部材に当接した
状態においては該当接部と上記回転基台とが相互に非接
触状態を維持する如く構成したことを特徴とするもので
ある。

従って、本発明によれば、（１）回転軸に軸着され該回転軸のねじり振動が直接伝
達される回転基台と、遠心力を受けて傾動変位するウェ
イトとが弾性部材を介して連結されているため、上記回
転軸のねじり振動による回転基台の回転変動が上記弾性
部材により減衰緩和され、ウェイトへの伝達が可及的に
抑制され、フライウェイト装置の作動特性が良好に維持
される、（２）ウェイトの当接部が弾性部材に当接する
ことにより該ウェイトの径方向内方への最大傾動位置が
規制される構成であるため、回転軸の回転変動に伴うウ
ェイトと回転基台との衝突に起因する振動の発生が可及
的に低減され、フライウェイト装置側から回転軸側への
振動伝達が効果的に抑制され、特にこのフライウェイト
装置を燃料噴射ポンプの調量部に適用した場合には該燃
料噴射ポンプの振動騒音が可及的に低減される、等の実用的効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に係るフライウェイト装置の正
面図、第２図は第１図の■−■縦断面図である。 ■・・・・・回転基台２・・・・・弾性部材３・・・・・ウェイト支持部材４・・・・・ブラケット５・・・・・枢支軸６・・・−・ウェイト１（・・・・カムシャフト（回転軸）１２・・・・スライダ１４・・・・当接部第１図／　　：回転基台、２　　　：弾性部材３　　：ウェイト支持部材ｑ　　ニブラケット５　　：枢支軸乙　　：ウェイト／／：カムシャフト（回転軸）／２　ニスライダ／Ｉｔ：’！Ｉ接部第２図

Claims

【特許請求の範囲】

１、回転軸（１１）に取付けられて該回転軸（１１）と
ともに一体的に回転せしめられる回転基台（１）に、上
記回転軸（１１）に直交する方向に向けて配置した枢支
軸（５）を介して揺動自在にウェイト（６）を取付け、
該ウェイト（６）を上記枢支軸（５）を中心として上記
回転基台（１）の回転速度に応じて遠心力により該回転
基台（１）の径方向に沿って傾動変位させるとともに、
上記ウェイト（６）の径方向内方への最大傾動位置を、
該ウェイト（６）の適所に設けた当接部（１４）と上記
回転基台（１）とが相互に当接係合することにより規制
されるようにしたフライウェイト装置であって、上記回
転基台（１）と上記ウェイト（６）との間に弾性部材（
２）を介設して該回転基台（１）と上記ウェイト（６）
とを防振的に連結するとともに、上記ウェイト（６）の
当接部（１４）を上記弾性部材（２）に当接可能とし該
当接部（１４）が上記弾性部材（２）に当接した状態に
おいては該当接部（１４）と上記回転基台（１）とが相
互に非接触状態を維持する如く構成したことを特徴とす
るフライウェイト装置。