JPS6366967B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、用便後の被洗浄部の洗浄を行なう洗
浄便器またはビデ等の衛生洗浄装置に関するもの
で、被洗浄部を洗浄水で洗浄した後の乾燥機能の
改良を目的とする。

第１図は本発明が適用される従来の洗浄便器に
おける洗浄後の乾燥時の状態を示したもので、１
は便器、２は便座（人体座部）、３は前記便座２
に座つた人体、４は便器１を水洗いするための水
を貯えるシスターン、５は給水管、６は前記人体
３の被洗浄部を洗浄するための洗浄水を放出させ
る洗浄ノズル、７は洗浄後の洗浄水で濡れた人体
の洗浄部を乾燥させるための温風を吹き出す乾燥
用風吹き出し口、８は乾燥用風吹き出し口７から
吹き出された乾燥風である。９は前記シスターン
４内の水を前記洗浄ノズル６へ給水するポンプや
前記乾燥風８を作るためのフアン、モータ、ヒー
タ等を収納する収納箱である。

上記第１図の構成において、洗浄水は点線で示
すように、前記洗浄ノズル６から人体３の被洗浄
部へ放出され、その後、前記乾燥風８を吹き出し
て洗浄部の濡れた部分を乾燥させるものである
が、上記第１図に示す従来の構成では、使用者が
乾燥終了時期を知ることが難しく、そのため、例
えば、乾燥終了前に乾燥動作を止めてしまうと、
便座２から立ち上がつた瞬間に付着残水が足を伝
わつて流れて不快感を味わうことになり、また、
前記のように足を伝わつて流れないまでも、下着
を着用する時に湿つた膚にひつかかつたり、下着
の着用後に何となく残湿感があつたりする等、実
に不快なものであつた。上記とは逆に、乾燥終了
を気付かないで長時間乾燥風を吹き出している
と、低温火傷を起こす危険性があり、また、そこ
まで至らなくとも膚が乾燥し過ぎて表面がカサカ
サの状態になつてしまう等の欠点を有していた。

本発明は乾燥終了を自動的に確認して乾燥を停
止させる機能を付加することにより、上記従来の
欠点を解消するものである。

以下、本発明をその実施例を示す第２図、第３
図にもとづいて説明する。

第２図は、本発明の一実施例を示す洗浄便器に
おける便座の上面図を示したもので、１０は前記
便座２の上に人が座つた時の人体接触面を示し、
また１１，１２は前記便座２の表面に位置して前
記人体接触面１０に設けた一対の電極であり、人
が便座２に座つて電極１１，１２間に人体の表面
が存在するときの人体表面抵抗を検出するための
ものである。

第３図は、乾燥機能を付勢する部分の抵抗検出
回路を示したもので、１３は乾燥を開始するため
の乾燥スイツチであり、自己復帰型押ボタンスイ
ツチで構成される。１４は乾燥風をつくるフアン
のモータやヒータ等を有する乾燥機能である。１
５は電源、１６，１７，１８は抵抗であり、前記
一対の電極１１，１２間の抵抗とでブリツジを構
成している。１９は前記ブリツジの中点電位を比
較するオープンコレクタ型の比較器であり、２０
は抵抗、２１はトランジスタである。

上記第２図の便座構成および第３図の回路構成
において、洗浄前の洗浄水が付着していないとき
の電極１１，１２間の人体表面抵抗はある値を有
しているが、洗浄水によつて人体の洗浄部および
その回りが濡れると、人体表面の抵抗が低下し、
その結果、前記人体接触面１０にある前記一対の
電極１１，１２間の抵抗は小さい値になる。従つ
て前記比較器１９の−入力電位は＋入力電位より
も下がり、前記比較器１９の出力はオフとなる。
これにより前記トランジスタ２１はオンしてい
る。また洗浄終了後に、使用者が乾燥を行なうた
めに前記乾燥スイツチ１３をオンすると、前記乾
燥機能１４が付勢されて前記乾燥風８を吹き出し
て乾燥を開始する。乾燥の進行に応じて前記一対
の電極１１，１２間の抵抗は上昇するため、前記
比較器１９の−入力電位も上昇して来る。そして
乾燥終了時には前記比較器１９の−入力電位が＋
入力電位より高くなり、かつ高くなつた瞬間に前
記比較器１９の出力がオンになつて前記トランジ
スタ２１をオフし、前記乾燥機能１４の付勢を停
止する。そして使用者は洗浄部への乾燥風８の吹
き出しが止まつたことで乾燥終了を知ることがで
きるため、前記乾燥スイツチ１３をオフにすれば
よい。

上記実施例では、乾燥終了時点が使用者にはつ
きりわかるため、乾燥未終了による不快感、乾燥
し過ぎによる不快感、不安感が無くなり、使用者
は安心して使用できる。

第４図は、本発明の一実施例における乾燥機能
を付勢する部分の他の回路図を示したもので、第
３図と同一番号のものは同一機能を有するもので
あり、説明を省く。２２はリレー、２３は前記リ
レー２２の接点である。

上記第４図の回路構成において、使用者が乾燥
を行なうために前記乾燥スイツチ１３をオンする
と、前記乾燥機能１４が付勢されると同時に前記
リレー２２も付勢され、リレー２２の接点２３を
オンする。これにより使用者が前記乾燥スイツチ
１３を途中でオフしても前記乾燥機能１４は付勢
を持続する。そして乾燥が終了して前記トランジ
スタ２１がオフすると、前記乾燥機能１４および
前記リレー２２への付勢が停止され、かつ前記リ
レー２２の接点２３もオフするため、乾燥風８の
吹き出しは自動的に停止される。

上記第４図の回路構成においては、使用者が乾
燥時に乾燥スイツチ１３を押し続ける必要がなく
なり、ワンタツチで乾燥を行なうことができるた
め、その使い勝手は非常に便利となり、手が疲労
することもない。

第５図および第６図は本発明の衛生洗浄装置の
他の実施例を示したものであり、第５図は本発明
の他の実施例を示す洗浄便器の上面図である。こ
の第５図において、第１図と同一番号のものは同
一物を示すものであり、説明を省く。２４は前記
シスターン４内に貯えられた水、２５はシスター
ン４内に装備された水フイルターで、この水フイ
ルター２５は前記水２４中に没している。２５は
前記水２４を水フイルター２５を介して吸入し、
かつ前記洗浄ノズル６へ供給するポンプである。
２７は前記乾燥用風吹き出し口７へ送風するフア
ン、２８は前記フアン２７を駆動させるモータ、
２９は前記フアン２７からの送風を乾燥に最適な
温度に加熱するヒータ、３０は前記乾燥風８が人
体の洗浄部に接触した後における湿気を含んだ温
風を吸い込む吸引管であり、３１は前記吸引管３
０の温風通路中に設けた湿度センサである。３２
は制御器である。

第６図は第５図の実施例における乾燥機能を付
勢する部分の湿度検出回路を示したもので、第４
図と同一番号のものは同一機能を有するものであ
り、説明を省く。１３ａ，１３ｂは連動してオン
−オフする乾燥スイツチである。

上記第６図の構成において、使用者が乾燥を行
なうために前記乾燥スイツチ１３ａ，１３ｂをオ
ンすると、前記乾燥機能１４が付勢されると同時
に前記リレー２２も付勢され、リレー２２の接点
２３をオンする。そして湿気を含んだ温風が前記
湿度センサ３１に当たると、前記湿度センサ３１
の抵抗値が下がるため、前記比較器１９の出力が
オフになつて前記トランジスタ２１がオンする。
これにより使用者が前記乾燥スイツチ１３ａ，１
３ｂを途中でオフしても前記乾燥機能１４は付勢
を持続する。そして乾燥が進んで前記湿度センサ
３１の抵抗値が大きくなり、かつ乾燥が完了する
と、前記比較器１９がオンして前記トランジスタ
２１がオフし、さらに前記リレー２２の接点２３
もオフして乾燥を自動的に終了する。

上記第６図の回路構成においては人体の広範囲
の乾燥状態を監視できるという特長を有する。

なお、上記実施例においては、一対の電極１
１，１２間の抵抗または湿度センサ３１の抵抗等
の絶対値を検出する例で説明したが、微分値を検
出する方式で初期値の影響を無視する構成をとる
ようにすれば、より正確な乾燥終了検知ができ
る。

以上のように本発明の衛生洗浄装置は、人体の
被洗浄部を洗浄する洗浄手段と、洗浄後の乾燥を
行なう乾燥手段と、前記乾燥の終了を確認する乾
燥終了確認手段と前記乾燥終了確認手段の出力で
前記乾燥手段を停止させる停止手段とを有してい
るため、乾燥未終了により不快感、例えば便座か
ら立上がつた瞬間に付着残水が足を伝わつて流れ
たり、下着を着用する時に湿つた膚にひつかかつ
たり、あるいは下着の着用後に何となく残湿感が
あるという問題を解消できるとともに、乾燥し過
ぎによる低温火傷の危険性や膚がカサカサになつ
てしまうという欠点も解消できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明が適用される従来の洗浄便器に
おける洗浄後の乾燥時の状態を示す側断面図、第
２図は本発明の一実施例を示す洗浄便器における
便座の上面図、第３図は本発明の一実施例におけ
る乾燥機能を付勢する部分の抵抗検出回路図、第
４図は本発明の一実施例における乾燥機能を付勢
する部分の他の回路図、第５図は本発明の他の実
施例を示す洗浄便器の上面断面図、第６図は第５
図の実施例における乾燥機能を付勢する部分の湿
度検出回路図である。 ２……便座（人体座部）、４……シスターン、
６……洗浄ノズル、７……乾燥用風吹き出し口、
８……乾燥風、１０……人体接触面、１１，１２
……一対の電極、１３，１３ａ，１３ｂ……乾燥
スイツチ、１４……乾燥機能、１５……電源、１
９……比較器、２１……トランジスタ、２２……
リレー、２３……リレー２２の接点、２６……ポ
ンプ、２７……フアン、２８……モータ、２９…
…ヒータ、３０……吸引管、３１……湿度セン
サ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 人体の被洗浄部を洗浄する洗浄手段と、洗浄
   後の乾燥を行なう乾燥手段と、前記乾燥の終了を
   確認する乾燥終了確認手段と、前記乾燥終了確認
   手段の出力で前記乾燥手段を停止させる停止手段
   とを有する衛生洗浄装置。 ２ 前記乾燥終了確認手段は、便座の人体接触面
   に設けた一対の電極と、この一対の電極間の抵抗
   変化を検出する抵抗検出回路とを有する特許請求
   の範囲第１項記載の衛生洗浄装置。 ３ 前記乾燥手段は温風送風機により構成し、か
   つ前記乾燥終了確認手段は温風が人体の洗浄部に
   接触した後の温風通路に設けた湿度センサと、こ
   の湿度センサの信号を検出する湿度検出回路とを
   有する特許請求の範囲第１項記載の衛生洗浄装
   置。