JPS63666Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本願は自動販売機、両替機等と接続し、これら
の機械から送り込まれる紙幣を小さなスペースに
整然と収納保持する紙幣集束機に関するものであ
る。

以下、本願を実施例を示す図面とともに説明す
れば、１は紙幣よりも稍々大き目の横断面を有す
る筐体で、その上面には、中央部に紙幣の短片よ
り狭巾に開口された開口部２を有する上部載置棚
３が設けられ、またその下方位置には、所要の間
隔をおいて中央部に前記開口部２と同様の開口部
４を有する下部載置棚５が、更にその下方位置に
は案内孔６，６を有する横板７が夫々水平状に設
けられ、かつ前記上部載置棚３と下部載置棚５と
の間に位置する筐体１の前側面には紙幣の受入口
８が形成されている。９は前記筐体１の受入口８
と対向する前側面９ａと底面とを開放し、かつ内
部に前記筐体１を嵌合する箱状に形成された蓋
体、１０は前記受入口８より進入した紙幣を前記
下部載置棚５上に移送するために前記筐体１の内
部の前記受入口８と対向する位置に配設された上
下１対の移送ローラで、前記筐体１内に設置され
た駆動モータ１１と移送ローラ１０の一方とが無
端状ベルト１２を介して連結されている。１３は
前記ベルト１２を案内する中間ローラ、１４は前
記移送ローラ１０により前記下部載置棚５に載置
された紙幣を上部載置棚３に移行させる昇降機構
部で、前記上下載置棚３，５の各開口部２，４内
を通過するに適した大きさの昇降板１５と、該昇
降板１５の下端に枢着されて前記横板７の案内孔
６を貫通して下方に延びかつ下端に横方向の長孔
１６を有した連結片１７を水平状に設けた１対の
支持脚１８，１８と、駆動モータ１９により回転
され偏心位置に前記各支持脚１８，１８の長孔１
６に夫々係合される軸ピン２０を有した１対の回
転板２１，２１とから成り、この昇降機構部１４
は駆動モータ１９の一回転により昇降板１５が下
部載置棚５の下方に位置する状態と、上部載置棚
３を貫通して上方に位置する状態との間で昇降動
作する。なお上記実施例の構成において図示して
いないが、紙幣の進入した時モータ１１を駆動
し、紙幣が通過したとき駆動モータ１１の駆動を
停止する該モータ４の駆動制御回路と、前記モー
タ１１が駆動を停止したとき駆動モータ１９を一
回転駆動する駆動制御回路とが備えられている。
また上記は各回転板２１，２１に夫々駆モータ１
９を連結した場合を示したが、例えばプーリとベ
ルトを介して単一の駆動モータ１９により各回転
板２１，２１を回転してもよい事は勿論である。

しかして受入口８より進入した紙幣Ｍは、移送
ローラ１０により下部載置棚５上に移送される。
すると図示しないが駆動制御回路を介して駆動モ
ータ１９が回転され、昇降機構部１４は第１図及
び第３図の状態から上昇を開始し、昇降板１５は
下部載置棚５に載置している紙幣Ｍを持ち上げな
がら第４図ａの状態を経て、第４図ｂで示すよう
に紙幣Ｍを蓋体９の頂部内面に押し当てた状態で
蓋体９を最上位置まで上昇する。この作用は回転
板２１の半回転により行われ、次の半回転により
昇降板１５は第４図ｃで示すように下部載置棚５
の下方位置に復元すると共に、一旦上部載置棚３
より上方に持ち上げられた紙幣Ｍは、蓋体９の自
重と共に下降して該蓋体９の頂部と上部載置棚３
との間に挟持され、このようにして受入口８より
進入し下部載置棚５に載置された紙幣Ｍは、昇降
板１５の昇降動作に伴い順次蓋体９の頂部と上部
載置棚３との間に積層される。なお積層された多
数の紙幣は蓋体９を筐体１から取外すことにより
取り去ることができる。

叙上の様に、本願によれば筐体に、その上方か
ら蓋体を嵌合して二重構造とし、この筐体の上面
と蓋体の上面との間に、紙幣を積層する構成であ
るので、全体の高さが、ほぼ筐体の高さに紙幣の
積層厚を加えた程度にまとまり、しかも紙幣を積
層するための機構部を、筐体内に収納せしめたの
で、わずかなスペースに多くの紙幣を整然と積層
状態に集束する事ができると共に、集束された紙
幣を蓋体を取りはずすだけで極めて容易に外部に
取り出すことができ、さらに構造が簡単でかつ動
作も確実であるなどの利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本願の実施例を示し、第１図は昇降板が
下降した時の状態を示す一部を切欠した側面図、
第２図は昇降板が上昇した時の状態を示す一部を
切欠した側面図、第３図は第１図における一部切
欠した背面図、第４図ａ，ｂ，ｃは紙幣集束動作
を示す動作概略図である。 図中１は筐体、２は開口部、３は上部載置棚、
４は開口部、５は下部載置棚、８は受入口、９は
蓋体、１０は移送ローラ、１４は昇降機構部、１
５は昇降板、１６は長孔、１８は支持脚、１９は
駆動モータ、２０は軸ピン、２１は回転板であ
る。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 上下位置に紙幣の通過を許容し、かつ少なく
   とも一方の対向する辺の間隔が紙幣の対応する
   幅よりも狭幅に形成した開口部を夫々中央部に
   有した上部載置棚と下部載置棚とを平行して対
   設すると共に、これらの間に位置する筐体側面
   に紙幣の受入口を、またその受入口と対向する
   筐体内部に移送ローラを夫々設けて成る筐体
   と、該筐体に、その上方から嵌合すると共に前
   記受入口と対向する側面が開放された上下動自
   在の蓋体とから構成され、前記筐体内部に昇降
   板を有し、これが前記下部載置棚より下方に位
   置する状態と、前記各開口部を貫通して上部載
   置棚より上方に位置する状態との間を昇降動作
   する昇降機構部と、前記移送ローラと前記昇降
   機構部を駆動する駆動モータとを装備したこと
   を特徴とする紙幣集束機。 (2) 昇降機構部が、昇降板と、その下面に取り付
   けられて下方に延び下端に長孔を有する水平の
   連結片を有した支持脚と、前記長孔に係合する
   軸ピンを偏心位置に設けかつ駆動モータにより
   回転される回転板とから成る実用新案登録請求
   の範囲第１項記載の紙幣集束機。 (3) 上部及び下部載置棚の中央部に有した開口部
   を、筐体の短辺方向で狭幅に形成して成る実用
   新案登録請求の範囲第１項または第２項記載の
   紙幣集束機。