JPS6365539B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、窓ガラスにはめ込まれた複数の直線
加熱線材が設けられており、これら加熱線材が、
互いに平行にかつ窓ガラスの幅全体にわたつて延
びており、かつ線材端部だけが直流電源に接続可
能な収集導体を有し、その際窓ガラスの高さの一
部に延びた隣接する加熱線材が、それぞれ並列接
続された加熱線材を含む部分グループになるよう
にまとめられており、かつ残りの加熱線材が残り
グループになるように並列接続されており、かつ
その際収集導体と直流電源の間にスイツチ装置が
接続されており、その際このスイツチ装置は、部
分グループを並列接続して部分グループの加熱線
材だけに電流を流す第１のスイツチ位置と、部分
グループを直列接続してすべての加熱線材に電流
を流す第２のスイツチ位置を有する、加熱可能な
自動車用窓ガラスに関する。

このような公知の自動車用窓ガラスにおいて
（ドイツ連邦共和国実用新案登録第8004971号明細
書第１〜２図）、自動車用窓ガラス全体を均一に
加熱するために使われるスイツチ装置の第２のス
イツチ位置では、残りグループは、直列接続した
部分グループに直列に接続されているので、この
時加熱線材の総合抵抗値は、自動車用窓ガラスの
一部を急速に加熱するために使われる第１のスイ
ツチ位置におけるものよりずつと大きい。従つて
急速加熱の際直流電源は、通常加熱の場合よりも
ずつと大きな電力を要求され、このことは極めて
不利である。なぜなら通常の場合に急速加熱を行
うような低温の際、直流電源の電力容量は低下し
ているからである。

同じ欠点は別の公知の加熱可能な自動車用窓ガ
ラス（ドイツ連邦共和国特許第692313号明細書）
にもあり、ここでは第２のスイツチ位置において
残りグループが、並列接続された部分グループに
並列に接続されている。その他の加熱可能な自動
車用窓ガラスに関連して、どちらのスイツチ位置
においても直流電源の負荷が同一になるように加
熱線材を相互接続するという目的は公知であるが
（ドイツ連邦共和国特許第721765号明細書）、これ
に関する適当な解決策についは開示されていな
い。

本発明の課題は、初めに述べたような可熱可能
な自動車（またはその他の乗り物）用窓ガラスに
おいて、スイツチ装置のどちらのスイツチ位置に
おいても直流電源の負荷がほぼ同一になるように
することにあり、その際同時に第１のスイツチ位
置において加熱線材は、単位長さあたり第２のス
イツチ位置におけるよりもずつと大きな出力を生
じるようにする。

本発明によればこの課題は次のようにして解決
される。すなわち第２のスイツチ位置において残
りグループが、直列接続した部分グループに並列
接続されており、また残りグループの加熱線材の
数、部分グループの数および個々の部分グループ
の線材の数は、第１および第２のスイツチ位置に
おける加熱線材の総合抵抗値が実質的に同一であ
るように互いに合わされている。

その際本発明は次のような知識を前提にしてい
る。すなわち加熱線材の前記切換の際に加熱線材
の数およびグループの関係を適当に変形すれば、
そのまま両方のスイツチ位置においてほぼ同じ総
合抵抗値が、従つて直流電源の一定負荷が得られ
る。

その他の構成に関して本発明の権利範囲内には
さらに多くの可能性がある。部分グループは、な
るべくそれぞれ同じ抵抗値および／または同じ数
の加熱線材を有する。一般に急速加熱には窓ガラ
スの高さの半分より少なくとも十分なつで、すべ
ての部分グループの加熱線材の数を残りグループ
の加熱線材の数よりも少なくすることは望まし
い。別の変形パラメータを追加するので特別な意
味を有するさらに有利な実施形によれば、少なく
ともグループ毎に加熱線材は単位長さあたり異つ
た抵抗値を有する。これに関連して部分グループ
の加熱線材が、それぞれ残りグループの加熱線材
よりも小さな単位長さあたりの抵抗値を有する。
これらすべての処置を含んだ経験的に有利な実施
形は次のような特徴を有する。すなわち残りグル
ープに９つの加熱線材が設けられており、また２
つの部分グループに、残りグループの加熱線材の
半分の単位長さあたりの抵抗値を有する全体で６
つの加熱線材が設けられている。

本発明の実施例を以下図面によつて説明する。

両方の加熱可能な自動車用窓ガラス１にそれぞ
れ１５の直線加熱線材２，３がはめ込まれてお
り、これら加熱線材は、互いに平行に、かつ大体
において互いに同じ間隔でほぼガラス窓の幅全体
にわたつて延びており、かつ線材端部だけが、直
流電源４に接続可能な収集導体５を有する。窓ガ
ラスの高さの一部に延びた全体で６つの隣接する
加熱線材は、それぞれ３つの加熱線材２を平列接
続した２つの部分グループにまとめられている。
２つの部分グループは、第１図による実施例では
自動車用窓ガラス１の下範囲にあり、かつ第２図
による実施例では中央範囲にある。全体で９つの
残りの加熱線材３は、１つの残りグループになる
ように並列接続されている。収集導体５と直流電
源４の間には、適当な結合線において互いに連結
された２つのスイツチから成るスイツチ装置６が
接続されている。スイツチ装置６は、２つのスイ
ツチ位置の間で切換可能である。第１のスイツチ
位置（第１図および第２図に破線で示された）に
おいて、部分グループを並列接続し、部分グルー
プの加熱線材２だけに電流が流れる。第２のスイ
ツチ位置（第１図および第２図に実線で示され
た）においては、すべての加熱線材２，３に電流
が流れ、その際２つの部分グループは直列接続さ
れ、かつ残りグループは、直列接続された２つの
部分グループに並列接続されている。部分グルー
プの加熱線材２が、断面積を２倍にしたので残り
グループの加熱線材３の半分の大きさの単位長さ
あたりの抵抗値を有するということは、第１図お
よび第２図において異つた線の太さによつて表わ
されている。オームの法則およびキルヒホツフの
法則によれば、簡単な計算によりスイツチ装置６
の両方のスイツチ位置において加熱線材２，３の
総合抵抗値が実質的に同一であることが確かめら
れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、加熱可能な自動車用窓ガラスの第１
の実施例を示す図、第２図は、加熱可能な自動車
用窓ガラスの第２の実施形を示す図である。 １……自動車用窓ガラス、２，３……加熱線
材、４……直流電源、５……収集導体、６……ス
イツチ装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 窓ガラスにはめ込まれた複数の直線加熱線材
   が設けられており、これら加熱線材が、互いに平
   行にかつ窓ガラスの幅全体にわたつて延びてお
   り、かつ線材端部だけが直流電源に接続可能な収
   集導体を有し、その際窓ガラスの高さの一部に延
   びた隣接する加熱線材が、それぞれ並列接続され
   た加熱線材を含む部分グループになるようにまと
   められており、かつ残りの加熱線材が残りグルー
   プになるように並列接続されており、かつその際
   収集導体と直流電源の間にスイツチ装置が接続さ
   れており、その際このスイツチ装置は、部分グル
   ープを並列接続して部分グループの加熱線材だけ
   に電流を流す第１のスイツチ位置と、部分グルー
   プを直列接続してすべての加熱線材に電流を流す
   第２のスイツチ位置を有する、加熱可能な自動車
   用窓ガラスにおいて、 第２のスイツチ位置において残りグループが、
   直列接続した部分グループに並列接続されてお
   り、また残りグループの加熱線材３の数、部分グ
   ループの数および個々の部分グループの線材２の
   数は、第１および第２のスイツチ位置における加
   熱線材２，３の総合抵抗値が実質的に同一である
   ように互いに合わされていることを特徴とする、
   可熱可能な自動車用窓ガラス。 ２ 部分グループがそれぞれ同じ抵抗値を有す
   る、特許請求の範囲第１項記載の自動車用窓ガラ
   ス。 ３ 部分グループがそれぞれ同数の加熱線材２を
   有する、特許請求の範囲第１項または第２項記載
   の自動車用窓ガラス。 ４ すべての部分グループの加熱線材２の数が、
   残りグループの加熱線材３の数よりも少ない、特
   許請求の範囲第１項ないし第３項の１つに記載の
   自動車用窓ガラス。 ５ 少なくともグループ毎に加熱線材２，３が、
   単位長さあたり異つた抵抗値を有する、特許請求
   の範囲第１項ないし第４項の１つに記載の自動車
   用窓ガラス。 ６ 部分グループの加熱線材２が、それぞれ残り
   グループの加熱線材３よりも小さな単位長さあた
   りの抵抗値を有する、特許請求の範囲第５項記載
   の自動車用窓ガラス。 ７ 残りグループに９つの加熱線材３が設けられ
   ており、また２つの部分グループに、残りグルー
   プの加熱線材３の半分の単位長さあたりの抵抗値
   を有する全体で６つの加熱線材２が設けられてい
   る、特許請求の範囲第１項ないし第６項の１つに
   記載の自動車用窓ガラス。