JPS6364243B2 - - Google Patents
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- JPS6364243B2 JPS6364243B2 JP4242183A JP4242183A JPS6364243B2 JP S6364243 B2 JPS6364243 B2 JP S6364243B2 JP 4242183 A JP4242183 A JP 4242183A JP 4242183 A JP4242183 A JP 4242183A JP S6364243 B2 JPS6364243 B2 JP S6364243B2
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- roll
- rolling mill
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- chock
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B29/00—Counter-pressure devices acting on rolls to inhibit deflection of same under load, e.g. backing rolls ; Roll bending devices, e.g. hydraulic actuators acting on roll shaft ends
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B13/00—Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories
- B21B13/14—Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories having counter-pressure devices acting on rolls to inhibit deflection of same under load; Back-up rolls
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B13/00—Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories
- B21B13/02—Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories with axes of rolls arranged horizontally
- B21B13/023—Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories with axes of rolls arranged horizontally the axis of the rolls being other than perpendicular to the direction of movement of the product, e.g. cross-rolling
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B2263/00—Shape of product
- B21B2263/04—Flatness
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B2269/00—Roll bending or shifting
- B21B2269/10—Horizontal bending of rolls
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metal Rolling (AREA)
- Control Of Metal Rolling (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、多段圧延機に関し、更に具体的に
は、圧延機の構造を改良することによつて高い形
状制御性を付与する多段圧延機に関する。
は、圧延機の構造を改良することによつて高い形
状制御性を付与する多段圧延機に関する。
従来の4段圧延機は、第1図及び第2図に示す
ように、圧延材Oは上下ワークロール1,1′に
挾まれて圧延されるが、その荷重はバツクアツプ
ロール5,5′のロールチヨツク7,7′を介して
圧下装置(図では省略してある。)により加えら
れる。その際、圧延材Oの端部Oaは、ロールの
弾性変形のため中央部よりも強く押されて、いわ
ゆるエツジドロツプを生じる(第3図)。これを
避けるために、ワークロールチヨツク2,2′間
にベンデイングシリンダー11を設けて、上下ワ
ークロールチヨツク2,2′に力Fを加える、い
わゆるロールベンデインングを行なつている。な
お、ワークロール1,1′には初期クラウンが付
けられている。シリンダー12,13は、中伸び
を修正する際に用いられ、前記Fと符号の異なる
力がワークロールチヨツク2,2′とバツクアツ
プロールチヨツク7,7′間に働らく。このよう
な4段圧延機では一応の形状制御性が得られるも
のの、その効果に限度がある。
ように、圧延材Oは上下ワークロール1,1′に
挾まれて圧延されるが、その荷重はバツクアツプ
ロール5,5′のロールチヨツク7,7′を介して
圧下装置(図では省略してある。)により加えら
れる。その際、圧延材Oの端部Oaは、ロールの
弾性変形のため中央部よりも強く押されて、いわ
ゆるエツジドロツプを生じる(第3図)。これを
避けるために、ワークロールチヨツク2,2′間
にベンデイングシリンダー11を設けて、上下ワ
ークロールチヨツク2,2′に力Fを加える、い
わゆるロールベンデインングを行なつている。な
お、ワークロール1,1′には初期クラウンが付
けられている。シリンダー12,13は、中伸び
を修正する際に用いられ、前記Fと符号の異なる
力がワークロールチヨツク2,2′とバツクアツ
プロールチヨツク7,7′間に働らく。このよう
な4段圧延機では一応の形状制御性が得られるも
のの、その効果に限度がある。
前記4段圧延機よりも形状制御性の良い圧延機
として、第4図に示すようなダブルチヨツクベン
デイング方式のものと、第5図に示すようなロー
ルシフト方式のものとがある。なお、第4図及び
第5図では、下ワークロールが省略されている。
として、第4図に示すようなダブルチヨツクベン
デイング方式のものと、第5図に示すようなロー
ルシフト方式のものとがある。なお、第4図及び
第5図では、下ワークロールが省略されている。
前者の圧延機(第4図)は、ワークロール1の
ロールネツク部に各々2個のロールチヨツク2
A,2Bが組み込まれているものであつて、シリ
ンダー11A,11B,13等でFA,FBなどの
力を独立に働らかせることにより、ワークロール
1を強力にロールベンデイングして、圧延材Oの
形状を、耳伸び及び中伸び防止は勿論のこと、ク
オーター伸び防止も含めて、広範囲に制御しよう
とするものである。
ロールネツク部に各々2個のロールチヨツク2
A,2Bが組み込まれているものであつて、シリ
ンダー11A,11B,13等でFA,FBなどの
力を独立に働らかせることにより、ワークロール
1を強力にロールベンデイングして、圧延材Oの
形状を、耳伸び及び中伸び防止は勿論のこと、ク
オーター伸び防止も含めて、広範囲に制御しよう
とするものである。
また、後者の圧延機(第5図)は、ワークロー
ル1の背面にあるロール6(中間ロールまたはバ
ツクアツプロール)を横にシフトSさせ、ロール
6の肩部6bを圧延材Oの端部Oaよりδだけ内
側に追い込んでロールベンデイング力Fを働らか
せて、圧延材端部Oaが強圧下されるのを回避し、
大きな形状制御作用を行なわせようとするもので
ある。
ル1の背面にあるロール6(中間ロールまたはバ
ツクアツプロール)を横にシフトSさせ、ロール
6の肩部6bを圧延材Oの端部Oaよりδだけ内
側に追い込んでロールベンデイング力Fを働らか
せて、圧延材端部Oaが強圧下されるのを回避し、
大きな形状制御作用を行なわせようとするもので
ある。
しかし、これらの型式の圧延機では、いずれ
も、圧延材の端部からの形状制御効果は強いが、
板幅中央側からの制御効果を与える制御手段がな
いため、中伸びやクオーター伸び防止の制御が不
十分である。
も、圧延材の端部からの形状制御効果は強いが、
板幅中央側からの制御効果を与える制御手段がな
いため、中伸びやクオーター伸び防止の制御が不
十分である。
これらの型式の圧延機とは異なる原理に基づく
圧延機もある。これを第6図に示す。この圧延機
は、ワークロール1,1′がバツクアツプロール
5,5′に対して角度θだけオフセツトして配置
されているとともに、横から中間ロール1r,1
r′と、長手方向に分割された支持ロール1R,1
R′とによつて支持されている。支持ロール1R,
1R′は、圧延材の幅方向に例えば5個に分割さ
れたロールから構成されており、それらの各ロー
ルが各々独立に圧下することによつて力が付与
され、その結果、圧延材の板幅中央付近から端部
に至る全幅にわたつて形状制御を施すことができ
る。
圧延機もある。これを第6図に示す。この圧延機
は、ワークロール1,1′がバツクアツプロール
5,5′に対して角度θだけオフセツトして配置
されているとともに、横から中間ロール1r,1
r′と、長手方向に分割された支持ロール1R,1
R′とによつて支持されている。支持ロール1R,
1R′は、圧延材の幅方向に例えば5個に分割さ
れたロールから構成されており、それらの各ロー
ルが各々独立に圧下することによつて力が付与
され、その結果、圧延材の板幅中央付近から端部
に至る全幅にわたつて形状制御を施すことができ
る。
しかし、この圧延機も、オフセツト角θが一定
であるので、力fとその拡大力F′の比が一定であ
るため、更に大幅に制御範囲を拡大することはで
きない。
であるので、力fとその拡大力F′の比が一定であ
るため、更に大幅に制御範囲を拡大することはで
きない。
ところで、最近は、板の形状に関する平坦度の
要求が高まつており、在来の圧延機で十分であつ
たものが、今後は更にその上の性能が要求される
ようになるため、新しい性能をもつた圧延機の出
現が要望されている。
要求が高まつており、在来の圧延機で十分であつ
たものが、今後は更にその上の性能が要求される
ようになるため、新しい性能をもつた圧延機の出
現が要望されている。
本発明は、その要望に応え、在来の圧延機より
も一層高い形状制御性を備えた新規な圧延機を提
供することを目的としてなされたものであつて、
その要旨とするところは、第一番目の発明にあつ
ては、多段圧延機に配設したワークロールもしく
は中間ロールの入側および/または出側に、ロツ
ド等の連結部材を配設し、その連結部材の一端を
該ロールを軸受を介して回転自在に保持するロー
ルチヨツクの一方に連結し、他端を、相対する他
方のロールチヨツクに固定保持され該連結部材を
その軸方向に押し引きすることによつて該ロール
の水平ベンデイングを行なうことを可能とする油
圧シリンダー等の押し引き手段に接続したことを
特徴とする形状制御性の優れた多段圧延機にあ
り、また、第二番目の発明にあつては、多段圧延
機に配設したワークロールもしくは中間ロールの
入側および/または出側に、ロツド等の連結部材
を配設し、その連結部材の一端を該ロールを軸受
を介して回転自在に保持するロールチヨツクの一
方に連結し、他端を、相対する他方のロールチヨ
ツクに固定保持され該連結部材をその軸方向に押
し引きすることによつて該ロールの水平ベンデイ
ングを行なうことを可能とする油圧シリンダー等
の押し引き手段に接続し、上記ロールチヨツクの
少なくとも一方に、該ロールチヨツクをロール軸
方向と直交する向きに進退移動させる水平移動装
置を設けたことを特徴とする形状制御性の優れた
多段圧延機にある。
も一層高い形状制御性を備えた新規な圧延機を提
供することを目的としてなされたものであつて、
その要旨とするところは、第一番目の発明にあつ
ては、多段圧延機に配設したワークロールもしく
は中間ロールの入側および/または出側に、ロツ
ド等の連結部材を配設し、その連結部材の一端を
該ロールを軸受を介して回転自在に保持するロー
ルチヨツクの一方に連結し、他端を、相対する他
方のロールチヨツクに固定保持され該連結部材を
その軸方向に押し引きすることによつて該ロール
の水平ベンデイングを行なうことを可能とする油
圧シリンダー等の押し引き手段に接続したことを
特徴とする形状制御性の優れた多段圧延機にあ
り、また、第二番目の発明にあつては、多段圧延
機に配設したワークロールもしくは中間ロールの
入側および/または出側に、ロツド等の連結部材
を配設し、その連結部材の一端を該ロールを軸受
を介して回転自在に保持するロールチヨツクの一
方に連結し、他端を、相対する他方のロールチヨ
ツクに固定保持され該連結部材をその軸方向に押
し引きすることによつて該ロールの水平ベンデイ
ングを行なうことを可能とする油圧シリンダー等
の押し引き手段に接続し、上記ロールチヨツクの
少なくとも一方に、該ロールチヨツクをロール軸
方向と直交する向きに進退移動させる水平移動装
置を設けたことを特徴とする形状制御性の優れた
多段圧延機にある。
以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明す
る。
る。
第7図乃至第9図は、本発明の多段圧延機にお
けるロール機構の一例を示している。ワークロー
ル1(但し、中間ロールの場合には、1は中間ロ
ールを意味している。)の各ロール端部にはロー
ルチヨツク25a,25bが設けられており、各
軸端21にコロガリ軸受22が各々2個配列さ
れ、この2組の軸受が各ロールチヨツク25a,
25bに内蔵されている。各ロールチヨツクに
は、ワークロール1の水平ベンデイングを司る連
結部材としてワークロール1を挾むようにして前
後に離間して各々1本のロツド26,26′が取
り付けられていて、その詳細は、一方のロールチ
ヨツク25a側の場合には、例えば第8図に示す
ように、ロールチヨツク25aに一対の貫通孔2
5ahが穿設されていて、その中に各々ロツド2
6,26′を貫通させ、各ロツドの端部はネジ2
7aによつて油圧シリンダー27,27′が各々
連結されている。また、他方のロールチヨツク2
5b側の場合には、例えば第9図に示すように、
ロールチヨツク25bに一対の貫通孔25bhが
穿設されていて、その中に各々ロツド26,2
6′を貫通させ、ロツド端部26aにロツクナツ
ト26a,26fが嵌められている。また、26
c,26d,26g,26hは各々球面座であつ
て、例えば、ロツド26を引く方向にシリンダー
27を作動させると、第10図に示すように、両
ロールチヨツク25a,25bに力Lと反力
L′(L=L′)が働らいてロールチヨツク25a,
25bがロール1の軸方向に傾動してそれに保持
したワークロール1に曲げが加わり、その軸心が
CLのようにたわんで傾角が生じるので、この傾
角によつてロツド26,26′やシリンダ27,
27′に無理がかゝらないように追従可能にする
ためのものである。なお、この例では、2本のロ
ツド26,26′を用いる構造として示したが、
いずれか一方のみに配置してもかまわない。
けるロール機構の一例を示している。ワークロー
ル1(但し、中間ロールの場合には、1は中間ロ
ールを意味している。)の各ロール端部にはロー
ルチヨツク25a,25bが設けられており、各
軸端21にコロガリ軸受22が各々2個配列さ
れ、この2組の軸受が各ロールチヨツク25a,
25bに内蔵されている。各ロールチヨツクに
は、ワークロール1の水平ベンデイングを司る連
結部材としてワークロール1を挾むようにして前
後に離間して各々1本のロツド26,26′が取
り付けられていて、その詳細は、一方のロールチ
ヨツク25a側の場合には、例えば第8図に示す
ように、ロールチヨツク25aに一対の貫通孔2
5ahが穿設されていて、その中に各々ロツド2
6,26′を貫通させ、各ロツドの端部はネジ2
7aによつて油圧シリンダー27,27′が各々
連結されている。また、他方のロールチヨツク2
5b側の場合には、例えば第9図に示すように、
ロールチヨツク25bに一対の貫通孔25bhが
穿設されていて、その中に各々ロツド26,2
6′を貫通させ、ロツド端部26aにロツクナツ
ト26a,26fが嵌められている。また、26
c,26d,26g,26hは各々球面座であつ
て、例えば、ロツド26を引く方向にシリンダー
27を作動させると、第10図に示すように、両
ロールチヨツク25a,25bに力Lと反力
L′(L=L′)が働らいてロールチヨツク25a,
25bがロール1の軸方向に傾動してそれに保持
したワークロール1に曲げが加わり、その軸心が
CLのようにたわんで傾角が生じるので、この傾
角によつてロツド26,26′やシリンダ27,
27′に無理がかゝらないように追従可能にする
ためのものである。なお、この例では、2本のロ
ツド26,26′を用いる構造として示したが、
いずれか一方のみに配置してもかまわない。
ここに、ロツド26,26′の如き連結部材に
よつてロールチヨツク25a,25bを傾動させ
それに保持したワークロール1を湾曲させる場合
は、ロールの軸端に直接力を加えて湾曲させる従
来方式のものに比較しロールに働く曲げモーメン
トとしては大きくなる。第7図に示したような、
ワークロール1を前後に挾む2本のロツド26,
26′を備えた構造のものにおいては、それらの
何れか一方にてロールチヨツク25aおよび25
bの間隔を狭める方向(ロツドの引き)に、また
他方にてその間隔を拡げる方向(ロツドの押し)
にロールチヨツク25a,25bに傾動さるべく
油圧シリンダ27,27′を作動せれば偶力とな
るから発生するモーメントは2倍になり、形状制
御能力の拡大を図るのに有利であり、またこの場
合ロール1の両端における曲げモーメントは均等
なので圧延材の幅方向における断面形状の劣化を
回避するのに有利となる。
よつてロールチヨツク25a,25bを傾動させ
それに保持したワークロール1を湾曲させる場合
は、ロールの軸端に直接力を加えて湾曲させる従
来方式のものに比較しロールに働く曲げモーメン
トとしては大きくなる。第7図に示したような、
ワークロール1を前後に挾む2本のロツド26,
26′を備えた構造のものにおいては、それらの
何れか一方にてロールチヨツク25aおよび25
bの間隔を狭める方向(ロツドの引き)に、また
他方にてその間隔を拡げる方向(ロツドの押し)
にロールチヨツク25a,25bに傾動さるべく
油圧シリンダ27,27′を作動せれば偶力とな
るから発生するモーメントは2倍になり、形状制
御能力の拡大を図るのに有利であり、またこの場
合ロール1の両端における曲げモーメントは均等
なので圧延材の幅方向における断面形状の劣化を
回避するのに有利となる。
また、30A,30B,30C,30Dはワー
クロール1をロールチヨツク25a,25bとと
もに水平移動させるオフセツト装置(水平移動装
置)であつて、ロールチヨツク25a,25bの
端部に、ウオームホイールとネジを有する押し棒
31が係合されており、そのウオームホイールが
ドライブ用モーター32で駆動される構成となつ
ている。各ロールチヨツクは2セツトの、即ち
各々一対のオフセツト装置30A,30B,30C,
30Dで挾み込まれていて、各オフセツト装置の
押し引きによつてロール軸方向と直交する向きに
水平移動可能である。勿論、1セツトで水平移動
させるような構成にするときは、ロールチヨツク
の片側と係合させるだけでよい。
クロール1をロールチヨツク25a,25bとと
もに水平移動させるオフセツト装置(水平移動装
置)であつて、ロールチヨツク25a,25bの
端部に、ウオームホイールとネジを有する押し棒
31が係合されており、そのウオームホイールが
ドライブ用モーター32で駆動される構成となつ
ている。各ロールチヨツクは2セツトの、即ち
各々一対のオフセツト装置30A,30B,30C,
30Dで挾み込まれていて、各オフセツト装置の
押し引きによつてロール軸方向と直交する向きに
水平移動可能である。勿論、1セツトで水平移動
させるような構成にするときは、ロールチヨツク
の片側と係合させるだけでよい。
なお、3はカツプリング、4は駆動スピンド
ル、10はハウジング、10aはロールバランス
兼ベンデイングシリンダー41を内蔵しているプ
ロジエクトブロツクである。
ル、10はハウジング、10aはロールバランス
兼ベンデイングシリンダー41を内蔵しているプ
ロジエクトブロツクである。
以上説明したような連結部材と油圧シリンダー
よりなるワークロールの水平ベンデイング装置及
びオフセツト装置は既存の多段圧延機、例えば、
4段圧延機のワークロール装置と置き換えること
ができる。
よりなるワークロールの水平ベンデイング装置及
びオフセツト装置は既存の多段圧延機、例えば、
4段圧延機のワークロール装置と置き換えること
ができる。
次に、前述のロール水平ベンデイング装置及び
オフセツト装置を4段圧延機、6段圧延機に組み
込んだ適用例について説明する。
オフセツト装置を4段圧延機、6段圧延機に組み
込んだ適用例について説明する。
4段圧延機の場合を第11図にて説明する。ワ
ークロール1,1′(図中、円内にある黒矢印方
向に駆動されている。)はオフセツト装置により
1S1から1S2までの範囲内の任意の位置にオフセ
ツトされる。なお、5,5′はバツクアツプロー
ル、fは水平力、Fはロールベンダー力、mはロ
ールチヨツクまわりの水平モーメントを示してい
る(後述の第12図においても同様である)。
ークロール1,1′(図中、円内にある黒矢印方
向に駆動されている。)はオフセツト装置により
1S1から1S2までの範囲内の任意の位置にオフセ
ツトされる。なお、5,5′はバツクアツプロー
ル、fは水平力、Fはロールベンダー力、mはロ
ールチヨツクまわりの水平モーメントを示してい
る(後述の第12図においても同様である)。
6段圧延機の場合を第12図乃至第14図にて
説明する(第13図については後述する)。この
圧延機は、第14図に示すように(同図は、圧延
機の側面図であるが、右半分のみを概略的に示し
ている)、スタンド10内にワークロール1,
1′、中間ロール6,6′及びバツクアツプロール
5,5′が配置されており、ワークロールチヨツ
ク25,25′には、ロール水平ベンデイング装
置の油圧シリンダー27,27′が装着されてい
るとともに、スタンド10のサイドフレームに設
けたオフセツト装置30のロツドが係合してい
る。なお、41はロールバランス兼ベンデイング
シリンダー、42はワークロールのデイクリーズ
ベンデイング(上ワークロールを凸曲げ)及び中
間ロールのインクリーズベンデイング(凹曲げ)
用シリンダー、43は中間ロールのデイクリーズ
ベンデイング用シリンダーである。この圧延機の
ワークロール1,1′は、第12図に示すように、
オフセツト装置により1S1から1S2までの範囲内
の任意の位置にオフセツトされる。中間ロール
6,6′は、図中、円内にある黒矢印方向に駆動
されている。
説明する(第13図については後述する)。この
圧延機は、第14図に示すように(同図は、圧延
機の側面図であるが、右半分のみを概略的に示し
ている)、スタンド10内にワークロール1,
1′、中間ロール6,6′及びバツクアツプロール
5,5′が配置されており、ワークロールチヨツ
ク25,25′には、ロール水平ベンデイング装
置の油圧シリンダー27,27′が装着されてい
るとともに、スタンド10のサイドフレームに設
けたオフセツト装置30のロツドが係合してい
る。なお、41はロールバランス兼ベンデイング
シリンダー、42はワークロールのデイクリーズ
ベンデイング(上ワークロールを凸曲げ)及び中
間ロールのインクリーズベンデイング(凹曲げ)
用シリンダー、43は中間ロールのデイクリーズ
ベンデイング用シリンダーである。この圧延機の
ワークロール1,1′は、第12図に示すように、
オフセツト装置により1S1から1S2までの範囲内
の任意の位置にオフセツトされる。中間ロール
6,6′は、図中、円内にある黒矢印方向に駆動
されている。
6段圧延機に適用すると効果的である場合とし
ては、以下のケースが考えられる。
ては、以下のケースが考えられる。
強圧下等の要請からワークロール径を小さく
設計して駆動トルクが十分に伝えられないとき
に、中間ロール6,6′を入れて間接駆動とす
る場合。
設計して駆動トルクが十分に伝えられないとき
に、中間ロール6,6′を入れて間接駆動とす
る場合。
圧延材の所望の板幅を広範囲に変える必要が
あるとき、特に狭幅材にも形状制御を強く働ら
かせたいときに、中間ロール6,6′の軸方向
移動(第5図に示す矢印←→のように行う。)を
併用する場合。しかし、この場合、機構が複雑
になるうえ、本発明のロール水平ベンデイング
装置またはロール水平移動(オフセツト)装置
による制御性のみで十分であるため、特別な場
合以外は併用する必要がない。
あるとき、特に狭幅材にも形状制御を強く働ら
かせたいときに、中間ロール6,6′の軸方向
移動(第5図に示す矢印←→のように行う。)を
併用する場合。しかし、この場合、機構が複雑
になるうえ、本発明のロール水平ベンデイング
装置またはロール水平移動(オフセツト)装置
による制御性のみで十分であるため、特別な場
合以外は併用する必要がない。
本発明によるオフセツト効果を敏感に働らか
せたい場合、特に、小径ワークロールを用いて
ロールのヒートクラウン変化や潤滑条件の変化
によつて形状制御を敏感に行わせたい場合。
せたい場合、特に、小径ワークロールを用いて
ロールのヒートクラウン変化や潤滑条件の変化
によつて形状制御を敏感に行わせたい場合。
以上の各ケースでは中間ロールを入れたロール
配置であるが、中間ロールとしてはその径の小さ
いロールを使用するのが効果的である。即ち、第
13図において、中間ロール及びワークロール1
の径を各々dV及びdWとし、ワークロール1をS
だけシフトさせて1S1の位置に移動させたときの
逃げをε、水平力をf、オフセツト角をθ、圧延
荷重をP、中間ロールとのロール間接触圧力をN
とすると、Sとεは、次式 S=dW+dV/2sinθ ……(1) ε=dW+dV/2(1−cosθ) ……(2) から求めることができ、ここで、S≪dW+dV/2と すると、 θ≒2S/dW+dV ……(3) ε≒(dW+dV)sin2θ/2 ……(4) ≒S2/dW+dV ……(5) となる。一方、力の関係から f=N sin θ ……(6) P=N cos θ ……(7) f=P tan θ ……(8) ≒Pθ=2S/dW+dV ……(9) N=f/sin θ =f/θ =dW+dV/2Sf ……(10) で、あり、したがつて ∂ε/∂S=2S/dW+dV ……(11) ∂N/∂S=−dW+dV/2S2f ……(12) である。
配置であるが、中間ロールとしてはその径の小さ
いロールを使用するのが効果的である。即ち、第
13図において、中間ロール及びワークロール1
の径を各々dV及びdWとし、ワークロール1をS
だけシフトさせて1S1の位置に移動させたときの
逃げをε、水平力をf、オフセツト角をθ、圧延
荷重をP、中間ロールとのロール間接触圧力をN
とすると、Sとεは、次式 S=dW+dV/2sinθ ……(1) ε=dW+dV/2(1−cosθ) ……(2) から求めることができ、ここで、S≪dW+dV/2と すると、 θ≒2S/dW+dV ……(3) ε≒(dW+dV)sin2θ/2 ……(4) ≒S2/dW+dV ……(5) となる。一方、力の関係から f=N sin θ ……(6) P=N cos θ ……(7) f=P tan θ ……(8) ≒Pθ=2S/dW+dV ……(9) N=f/sin θ =f/θ =dW+dV/2Sf ……(10) で、あり、したがつて ∂ε/∂S=2S/dW+dV ……(11) ∂N/∂S=−dW+dV/2S2f ……(12) である。
即ち、オフセツトした場合、εの変化は前記(11)
式より(dW+dV)が小さい程大きく、したがつ
て、クランク制御がしやすく、また、ロール間接
触圧力Nは前記(12)式より(dW+dV)が小さい程
小さく、したがつて、荷重影響が小さいので、自
動板厚制御などに効果的である。かかる点からす
ると、制御性を上げるには、径dVは小さい方がよ
いから、既存のバツクアツプロールよりもかなり
径の小さい中間ロールを入れるのが効果的であ
る。
式より(dW+dV)が小さい程大きく、したがつ
て、クランク制御がしやすく、また、ロール間接
触圧力Nは前記(12)式より(dW+dV)が小さい程
小さく、したがつて、荷重影響が小さいので、自
動板厚制御などに効果的である。かかる点からす
ると、制御性を上げるには、径dVは小さい方がよ
いから、既存のバツクアツプロールよりもかなり
径の小さい中間ロールを入れるのが効果的であ
る。
以上、説明した実施例は一例であつて、次のよ
うな態様も本発明の実施例に含まれることはいう
までもない。
うな態様も本発明の実施例に含まれることはいう
までもない。
例えば、ロール水平曲げ装置の場合、第7図に
示したのはロツド26,26′を利用しているが、
第15図に示すように、ハウジング10に固定し
たブラケツト51によつてシリンダー50を支持
し、そのシリンダーのロツドを、ワークロール1
(または中間ロール)のロールチヨツク25の左
右端部に取り付けて、シリンダー50の押し引き
によりロールにモーメントを与えるようにするこ
ともできる。また、ロールオフセツト装置の場合
についても、前述のウオーム駆動式に代えて、シ
リンダーによる形式のものにしたり、前述のよう
にオフセツト装置を2セツト利用から1セツト利
用にしたりしても何ら差し支えない。
示したのはロツド26,26′を利用しているが、
第15図に示すように、ハウジング10に固定し
たブラケツト51によつてシリンダー50を支持
し、そのシリンダーのロツドを、ワークロール1
(または中間ロール)のロールチヨツク25の左
右端部に取り付けて、シリンダー50の押し引き
によりロールにモーメントを与えるようにするこ
ともできる。また、ロールオフセツト装置の場合
についても、前述のウオーム駆動式に代えて、シ
リンダーによる形式のものにしたり、前述のよう
にオフセツト装置を2セツト利用から1セツト利
用にしたりしても何ら差し支えない。
更に、6段圧延機に適用した場合(第12図乃
至第14図)、ワークロールと同様、中間ロール
6にロール水平ベンデイング装置を設けて水平ベ
ンドを作用させ、形状制御を行うことも可能であ
る。
至第14図)、ワークロールと同様、中間ロール
6にロール水平ベンデイング装置を設けて水平ベ
ンドを作用させ、形状制御を行うことも可能であ
る。
次に、本発明による多段圧延機の作用と効果に
ついて、図面(第16図乃至第23図)を用いて
説明する。なお、前記図面は、第16図を除き、
圧延状態を概略的に説明する平面図であつて、ロ
ールチヨツクの双方または一方を省略して図示し
ているものもある。第16図は水平ベンデイング
とオフセツトを受けたワークロール1とバツクア
ツプロール5との関係を示す概略説明側面図であ
る(説明上、両ロールの関係を水平状態で図示す
る)。CLはバツクアツプロール5の中心線を示
し、以後の各図面における基準線はこのCLとす
る。
ついて、図面(第16図乃至第23図)を用いて
説明する。なお、前記図面は、第16図を除き、
圧延状態を概略的に説明する平面図であつて、ロ
ールチヨツクの双方または一方を省略して図示し
ているものもある。第16図は水平ベンデイング
とオフセツトを受けたワークロール1とバツクア
ツプロール5との関係を示す概略説明側面図であ
る(説明上、両ロールの関係を水平状態で図示す
る)。CLはバツクアツプロール5の中心線を示
し、以後の各図面における基準線はこのCLとす
る。
第17図は、ロールチヨツク25の中心点Cが
基準線CLからS1だけオフセツトして、ベンデイ
ングによりワークロール1のパスラインPL上の
中心が基準線CLとX点で合致している状態を示
している。矢印Aは圧延材の流れ方向を示す。矢
印aはワークロールが圧延材に与える圧延方向を
表わしており、圧延材を幅の外側に拡げようとす
る成分をもつている。
基準線CLからS1だけオフセツトして、ベンデイ
ングによりワークロール1のパスラインPL上の
中心が基準線CLとX点で合致している状態を示
している。矢印Aは圧延材の流れ方向を示す。矢
印aはワークロールが圧延材に与える圧延方向を
表わしており、圧延材を幅の外側に拡げようとす
る成分をもつている。
この状態においては、ワークロール1の中央X
では、バツクアツプロール直下で垂直荷重Pを受
けるので、剛性が高く、圧延材を強く圧下するこ
とができる。一方、圧延材の端部においては、ワ
ークロール中心はS1′のオフセツトがあるので、
第13図に示すεに相当するε′の逃げが生じ、ワ
ークロール1の両端部は、圧延材からみた剛性が
低くなつているため、第5図に示すロール傾斜部
6aに相当する効果が生じている。この点、第5
図に示すロール6は、6c部が水平で6aに至つ
て急激に逃げがとつてあるので、圧延材に与える
剛性変化はワークロール1を介して緩和されるも
のの、2段階的であり、形状制御効果に限度があ
る。これに対し、第17図に示す本発明のもの
は、ロールカープに沿つて大きく滑らかに変化す
る剛性分布が得られるので、形状制御効果が無理
なく広範囲に及び、ロールベンダーFの効果と相
俟つて大きく耳伸び修正をすることができる。
では、バツクアツプロール直下で垂直荷重Pを受
けるので、剛性が高く、圧延材を強く圧下するこ
とができる。一方、圧延材の端部においては、ワ
ークロール中心はS1′のオフセツトがあるので、
第13図に示すεに相当するε′の逃げが生じ、ワ
ークロール1の両端部は、圧延材からみた剛性が
低くなつているため、第5図に示すロール傾斜部
6aに相当する効果が生じている。この点、第5
図に示すロール6は、6c部が水平で6aに至つ
て急激に逃げがとつてあるので、圧延材に与える
剛性変化はワークロール1を介して緩和されるも
のの、2段階的であり、形状制御効果に限度があ
る。これに対し、第17図に示す本発明のもの
は、ロールカープに沿つて大きく滑らかに変化す
る剛性分布が得られるので、形状制御効果が無理
なく広範囲に及び、ロールベンダーFの効果と相
俟つて大きく耳伸び修正をすることができる。
第18図は、オフセツトS2を小さくしてワーク
ロール1の高剛性点Eを圧延材端にとつた場合を
示している。この場合には、幅中央部の剛性が緩
和され耳部で剛性を高くしているので、中伸びの
矯正が可能となる。
ロール1の高剛性点Eを圧延材端にとつた場合を
示している。この場合には、幅中央部の剛性が緩
和され耳部で剛性を高くしているので、中伸びの
矯正が可能となる。
同様にして、第19図の場合、即ち、ワークロ
ール1の高剛性点Qが圧延材の中央部と端部との
中間点になるようにオフセツトS3を与えた場合に
は、中伸びと耳伸びの双方の矯正が可能である。
ール1の高剛性点Qが圧延材の中央部と端部との
中間点になるようにオフセツトS3を与えた場合に
は、中伸びと耳伸びの双方の矯正が可能である。
また、第20図に示すように左右対称にオフセ
ツトSを与えるとともに、ベンデイングを与えた
場合には、第21図及び第22図に各々示すよう
なワークロール形状が得られるので、左右非対称
の形状矯正を行なうことができる。
ツトSを与えるとともに、ベンデイングを与えた
場合には、第21図及び第22図に各々示すよう
なワークロール形状が得られるので、左右非対称
の形状矯正を行なうことができる。
かくして、オフセツトとベンデイングを種々に
組み合わせることによつて、非常に広範囲に圧延
材の形状制御を行なう圧延が可能となる。
組み合わせることによつて、非常に広範囲に圧延
材の形状制御を行なう圧延が可能となる。
なお、また、本発明によるロール水平ベンデイ
ングの効果として特徴的な点をあげるならば、以
下のとおりである。
ングの効果として特徴的な点をあげるならば、以
下のとおりである。
まず、第23図に広幅の紙を送るデフレクター
ロールの例を示す。紙60が矢印の方向に流れて
いる場合、縦のしわ61がどうしても生じるが、
図示のように、曲りをもつた軸63に嵌まるいく
つかの軸受65に支えられている弾性円筒シエル
64からなるデフレクターロール(常に曲りをも
つたまま回転しているので“バナナロール”と呼
ばれている。)を使用すると、ロールの出側では、
紙60はaのように幅が拡がる方向の力を受けな
がら出てくるので、縦のしわが全くみられない。
ロールの例を示す。紙60が矢印の方向に流れて
いる場合、縦のしわ61がどうしても生じるが、
図示のように、曲りをもつた軸63に嵌まるいく
つかの軸受65に支えられている弾性円筒シエル
64からなるデフレクターロール(常に曲りをも
つたまま回転しているので“バナナロール”と呼
ばれている。)を使用すると、ロールの出側では、
紙60はaのように幅が拡がる方向の力を受けな
がら出てくるので、縦のしわが全くみられない。
第17図に示した状態は、前述のデフレクター
ロールの原理と同様の原理に基づく作用態様であ
つて、このことからも、特に薄い金属板に対し
て、しわ伸ばし効果が形状制御に有効に働らくこ
とがわかる。この点は、第2図乃至第5図に示す
従来の圧延機では得られない長所である。
ロールの原理と同様の原理に基づく作用態様であ
つて、このことからも、特に薄い金属板に対し
て、しわ伸ばし効果が形状制御に有効に働らくこ
とがわかる。この点は、第2図乃至第5図に示す
従来の圧延機では得られない長所である。
一般に、圧延機に入る前の圧延材の形状には
種々のものがあるので、本発明の圧延機によれ
ば、しわ伸ばしは、逆に、幅中央に材料を集める
ように働らかせて、圧延材の厚さの偏肉を修正す
るようにすることもでき、しかも、その適用域を
圧延幅の任意の部分に施すことができる(第20
図乃至第22図参照)。
種々のものがあるので、本発明の圧延機によれ
ば、しわ伸ばしは、逆に、幅中央に材料を集める
ように働らかせて、圧延材の厚さの偏肉を修正す
るようにすることもでき、しかも、その適用域を
圧延幅の任意の部分に施すことができる(第20
図乃至第22図参照)。
以上の説明から明らかなように、本発明によれ
ば、圧延材の形状制御を自在に行うことができる
ので、今後のより一層高い形状制御性能の要請に
対して十分応えることが可能である。
ば、圧延材の形状制御を自在に行うことができる
ので、今後のより一層高い形状制御性能の要請に
対して十分応えることが可能である。
なお、本発明の実施例として、パスラインを挾
む上下ロールの構成を対称形にある場合について
例示し説明したが、本発明はロールを水平にベン
デイングし、また水平に移動するという基本的概
念に基づくものであるから、その上下対称性は全
く関係がなく、ロールの本数やその配置は上下非
対称でも何ら差し支えがない。また、したがつ
て、上下ワークロールの周速も必ずしも同一であ
る必要はなく、異周速、異径ロールを有する圧延
機にして、異速圧延の効果を重畳することもでき
る。
む上下ロールの構成を対称形にある場合について
例示し説明したが、本発明はロールを水平にベン
デイングし、また水平に移動するという基本的概
念に基づくものであるから、その上下対称性は全
く関係がなく、ロールの本数やその配置は上下非
対称でも何ら差し支えがない。また、したがつ
て、上下ワークロールの周速も必ずしも同一であ
る必要はなく、異周速、異径ロールを有する圧延
機にして、異速圧延の効果を重畳することもでき
る。
第1図乃至第6図は従来の圧延機の概略説明図
であり、第7図乃至第22図は本発明の実施例に
係る多段圧延機またはその作用の概略説明図であ
り、第23図はデフレクターロールに関する説明
図であつて、第1図及び第2図は各々4段圧延機
の側面図及び正面図、第3図は前記4段圧延機に
よる圧延時に生じるエツジドロツプについての説
明図、第4図はダブルチヨツクベンデイング方式
の圧延機の一部(上半部)の正面図、第5図はロ
ールシフト方式の圧延機の一部(上半部)の正面
図、第6図は分割ロールで側面を支持する形式の
圧延機の側面図、第7図はワークロールの水平ベ
ンデイング装置と水平移動(オフセツト)装置例
を示す斜視図、第8図及び第9図は各々ロツド及
びシリンダーとロールチヨツクとの連結態様を示
す断面図、第10図はワークロールの水平ベンデ
イング状態を示す平面図、第11乃至第13図は
ワークロールのオフセツト状態を示す側面図、第
14図は水平ベンデイング装置とオフセツト装置
を組み込んだ6段圧延機の側面図、第15図は第
7図乃至第9図に示すものと異なる水平ベンデイ
ング装置例(一方のロールチヨツク側のみ)を示
す平面図、第16図は水平ベンデイングとオフセ
ツトを受けたワークロールとバツクアツプロール
との関係を示す概略側面図(説明上、水平状態で
示されている)、第17図乃至第22図は各々本
発明による圧延状態を概略的に示す平面図、第2
3図は紙をデフレクターロールで移送している状
態を示す平面図である。 1,1′……ワークロール、5,5′……バツク
アツプロール、6……ロール(中間ロール)、1
0……ハウジング、22……軸受、25,25′,
25a,25b……ワークロールチヨツク、2
6,26′……ロツド、27,27′……油圧シリ
ンダー、30,30A,30B,30C,30D……
オフセツト装置、31……押し棒、32……ドラ
イブ用モーター、51……ブラケツト。
であり、第7図乃至第22図は本発明の実施例に
係る多段圧延機またはその作用の概略説明図であ
り、第23図はデフレクターロールに関する説明
図であつて、第1図及び第2図は各々4段圧延機
の側面図及び正面図、第3図は前記4段圧延機に
よる圧延時に生じるエツジドロツプについての説
明図、第4図はダブルチヨツクベンデイング方式
の圧延機の一部(上半部)の正面図、第5図はロ
ールシフト方式の圧延機の一部(上半部)の正面
図、第6図は分割ロールで側面を支持する形式の
圧延機の側面図、第7図はワークロールの水平ベ
ンデイング装置と水平移動(オフセツト)装置例
を示す斜視図、第8図及び第9図は各々ロツド及
びシリンダーとロールチヨツクとの連結態様を示
す断面図、第10図はワークロールの水平ベンデ
イング状態を示す平面図、第11乃至第13図は
ワークロールのオフセツト状態を示す側面図、第
14図は水平ベンデイング装置とオフセツト装置
を組み込んだ6段圧延機の側面図、第15図は第
7図乃至第9図に示すものと異なる水平ベンデイ
ング装置例(一方のロールチヨツク側のみ)を示
す平面図、第16図は水平ベンデイングとオフセ
ツトを受けたワークロールとバツクアツプロール
との関係を示す概略側面図(説明上、水平状態で
示されている)、第17図乃至第22図は各々本
発明による圧延状態を概略的に示す平面図、第2
3図は紙をデフレクターロールで移送している状
態を示す平面図である。 1,1′……ワークロール、5,5′……バツク
アツプロール、6……ロール(中間ロール)、1
0……ハウジング、22……軸受、25,25′,
25a,25b……ワークロールチヨツク、2
6,26′……ロツド、27,27′……油圧シリ
ンダー、30,30A,30B,30C,30D……
オフセツト装置、31……押し棒、32……ドラ
イブ用モーター、51……ブラケツト。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 多段圧延機に配設したワークロールもしくは
中間ロールの入側および/または出側に、ロツド
等の連結部材を配設し、その連結部材の一端を該
ロールを軸受を介して回転自在に保持するロール
チヨツクの一方に連結し、他端を、相対する他方
のロールチヨツクに固定保持された該連結部材を
その軸方向に押し引きすることによつて該ロール
の水平ベンデイングを行なうことを可能とする油
圧シリンダー等の押し引き手段に接続したことを
特徴とする形状制御性の優れた多段圧延機。 2 多段圧延機に配設したワークロールもしくは
中間ロールの入側および/または出側に、ロツド
等の連結部材を配設し、その連結部材の一端を該
ロールを軸受を介して回転自在に保持するロール
チヨツクの一方に連結し、他端を、相対する他方
のロールチヨツクに固定保持され該連結部材をそ
の軸方向に押し引きすることによつて該ロールの
水平ベンデイングを行なうことを可能とする油圧
シリンダー等の押し引き手段に接続し、上記ロー
ルチヨツクの少なくとも一方に、該ロールチヨツ
クをロール軸方向と直交する向きに進退移動させ
る水平移動装置を設けたことを特徴とする形状制
御性の優れた多段圧延機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4242183A JPS59169604A (ja) | 1983-03-16 | 1983-03-16 | 形状制御性の優れた多段圧延機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4242183A JPS59169604A (ja) | 1983-03-16 | 1983-03-16 | 形状制御性の優れた多段圧延機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59169604A JPS59169604A (ja) | 1984-09-25 |
JPS6364243B2 true JPS6364243B2 (ja) | 1988-12-12 |
Family
ID=12635593
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4242183A Granted JPS59169604A (ja) | 1983-03-16 | 1983-03-16 | 形状制御性の優れた多段圧延機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59169604A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0545248Y2 (ja) * | 1989-11-30 | 1993-11-18 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3605614A1 (de) * | 1986-02-21 | 1987-08-27 | Schloemann Siemag Ag | Walzgeruest mit vertikal in staenderfenstern verschieblichen einbaustuecken |
JPH03207507A (ja) * | 1990-01-09 | 1991-09-10 | Nippon Steel Corp | タンデム圧延機列 |
JPH03207506A (ja) * | 1990-01-09 | 1991-09-10 | Nippon Steel Corp | 板圧延機 |
-
1983
- 1983-03-16 JP JP4242183A patent/JPS59169604A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0545248Y2 (ja) * | 1989-11-30 | 1993-11-18 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59169604A (ja) | 1984-09-25 |
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