JP3042152B2 - 圧延装置 - Google Patents

圧延装置

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JP3042152B2
JP3042152B2 JP4072130A JP7213092A JP3042152B2 JP 3042152 B2 JP3042152 B2 JP 3042152B2 JP 4072130 A JP4072130 A JP 4072130A JP 7213092 A JP7213092 A JP 7213092A JP 3042152 B2 JP3042152 B2 JP 3042152B2
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JP
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chock
bending
roll
bender
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昌夫 三上
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧延される板材の板幅方
向の厚み分布を制御できるようにした圧延装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、圧延製品の板幅方向の厚み精度に
対する要求は益々厳しくなっているが、一般に、圧延さ
れたコイルには板幅方向に板厚が一定でなく、たとえ
ば、中高の板厚分布が生じやすいので、上記要求に応え
るためには、これを打ち消すように厚み分布を修正する
ことが必要となる。中高の如き板材の厚み分布を修正す
る方式の一つとして、ワークロールベンディングによる
クラウン制御方式が知られている。
【0003】ワークロールベンディング機能を有する従
来の圧延装置は、図5に一例を示す如く、上下のワーク
ロール1と上下のバックアップロール2を有する構成に
おいて、上下のワークロール1の軸端部1aに、油圧シ
リンダの如きロールベンダーによってそれぞれ上下に離
反する方向のベンディング力PB が掛けられるように
し、板材3の厚み分布を平坦に修正するときに、板材3
に生じている中高の状況に応じてベンディング力PB
調整し、軸心Oで示すように上下のワークロール1に曲
げを与えるようにしてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
圧延装置では、ベンディング力PB をワークロール1の
軸端部1aに加えても、ワークロール1の胴端部1bの
変位が図中X部でバックアップロール2により拘束され
るため、ワークロール1を自由に曲げることができなか
った。したがって、ワークロールベンディングによるク
ラウン制御効果は充分なものとはいえなかった。
【0005】そこで、本発明は、ワークロールに自由な
曲げを与えられるようにし、クラウン制御能力の向上化
を図り得るようにしようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、ワークロールの両軸端部にアウターチョ
ックとインナーチョックを装着し、且つ上記各チョック
に、垂直方向ベンダーと水平方向ベンダーとをそれぞれ
設けた構成とする。
【0007】又、ワークロールを、圧下ラインに対し圧
延ライン方向へオフセット配置した構成としてもよい。
【0008】
【作用】ダブルチョックベンディングで、垂直方向と水
平方向の二方向にベンディング力が独立して掛けられる
ため、その合モーメントが斜めの方向に作用することに
なる。したがって、ワークロールを曲げ易くなり、これ
によりクラウン制御能力を向上できることになる。
【0009】又、ワークロールを圧延ライン方向へオフ
セットすると、ワークロールを更に容易に曲げ易くな
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0011】図1乃至図3は本発明の一実施例を示すも
ので、図5に示したものと同様に、上下のワークロール
1と上下のバックアップロール2を有し、上下のワーク
ロール1間で板材3を圧延するようにしてある構成にお
いて、上記上下のワークロール1の両軸端部1aに、ア
ウターチョック4とインナーチョック5を装着してダブ
ルチョックとし、且つ各アウターチョック4には、ベン
ディング力PV1が圧延ラインLに対して上下方向へ掛け
られるように垂直方向ベンダー6を設けると共に、ベン
ディング力PH1が圧延ラインL方向へ向けて掛けられる
ように水平方向ベンダー7を設け、更に、上記各インナ
ーチョック5にも、ベンディング力PV2が圧延ラインL
に対して上下方向に掛けられるように垂直方向ベンダー
8を設けると共に、ベンディング力PH2が圧延ラインL
方向へ向けて掛けられるように水平方向ベンダー9を設
け、上記各ベンディング力の合モーメントMを斜めの方
向に作用させてワークロール1を斜めの方向に曲げられ
るようにする。
【0012】中高の板材3の厚み分布を修正する場合に
は、上下のワークロール1の軸端部1aに装着してある
アウターチョック4とインナーチョック5の部分でダブ
ルチョックベンディングを掛けて、いわゆる、インクリ
ーズベンディングを行う。すなわち、アウターチョック
4の部分では、図3の(A)に示す如く、垂直方向ベン
ダー6により上下のワークロール1の軸端部1aを離反
させる方向にベンディング力PV1を掛けると共に、水平
方向ベンダー7により軸端部1aを圧延ラインLの下流
側へ移動させる方向にベンディング力PH1を掛ける。一
方、インナーチョック5の部分では、図3の(B)に示
す如く、垂直方向ベンダー8と水平方向ベンダー9によ
りアウターチョック4部とはそれぞれ逆方向のベンディ
ング力PV2とPH2を掛ける。このようにしてワークロー
ル1の軸端部1aにベンディング力を掛けると、図2に
示す如く、各ベンディング力の合モーメントMをワーク
ロール1に対して斜めの方向に掛けることができる。し
たがって、この場合、ロール中間部を正規の圧延位置近
くに位置させ且つロール胴端部1bを二点鎖線で示す如
く圧延ラインLの下流側へ位置させた状態として、ワー
クロール1を全体的に斜めの方向に湾曲させることがで
きる。
【0013】上記において、ワークロール1を斜めの方
向に曲げると、胴端部1bがバックアップロール2に直
接拘束されなくなるため、曲げ易くなり、その結果、ク
ラウン制御能力を向上することができる。
【0014】次に、図4は本発明の他の実施例を示すも
ので、上記図1乃至図3の実施例と同様な構成におい
て、上下のワークロール1を、上下のバックアップロー
ル2の軸心を結ぶ直線(圧下ライン)lに対し、圧延ラ
インLの方向へ適宜オフセット配置したものである。
【0015】図4の実施例の場合には、ワークロール1
を圧延ラインL方向へオフセットしたことから、ワーク
ロール1を斜めの方向に曲げる場合に、バックアップロ
ール2によるロール胴端部1bの拘束力が更に小さくな
り、ワークロール1をより一層曲げ易い状態にすること
ができて、クラウン制御能力を更に増大することができ
る利点がある。
【0016】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
るものではなく、4段ロール構造に限らず、5段、6段
ロール構造の圧延装置についても同様に実施し得るこ
と、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種
々変更を加え得ることは勿論である。
【0017】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の圧延装置によ
れば、ワークロールをダブルチョックで支承し、且つ各
チョックに垂直方向と水平方向のベンダーをそれぞれ独
立して設けたので、各ベンダーによりベンディングを掛
けることによってその合モーメントを斜めの方向に作用
させることができ、これによりワークロールを容易に湾
曲させることができてクラウン制御能力を向上すること
ができ、又、ワークロールを圧延ライン方向へオフセッ
ト配置することにより、クラウン制御能力を更に向上す
ることができる、という優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧延装置の一実施例を示す概略正面図
である。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】各チョックに作用するベンディング力の方向を
示すもので、(A)は図1のIIIA拡大矢視図、(B)は
図1のIIIB拡大矢視図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す概略側面図である。
【図5】従来の圧延装置の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 ワークロール 1a 軸端部 4 アウターチョック 5 インナーチョック 6 垂直方向ベンダー 7 水平方向ベンダー 8 垂直方向ベンダー 9 水平方向ベンダー L 圧延ライン l 直線(圧下ライン)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−218706(JP,A) 特開 昭56−144807(JP,A) 特開 昭59−133905(JP,A) 特開 昭64−31502(JP,A) 特開 昭61−60204(JP,A) 特開 昭59−141305(JP,A) 特開 昭57−81906(JP,A) 実開 昭60−131203(JP,U) 実開 昭61−63305(JP,U) 実開 昭60−94303(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 29/00 B21B 13/14 B21B 37/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークロールの両軸端部にアウターチョ
    ックとインナーチョックを装着し、且つ上記各チョック
    に、垂直方向ベンダーと水平方向ベンダーとをそれぞれ
    設けた構成を有することを特徴とする圧延装置。
  2. 【請求項2】 ワークロールを、圧下ラインに対し圧延
    ライン方向へオフセット配置した請求項1記載の圧延装
    置。
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CN1213817C (zh) * 2000-03-01 2005-08-10 株式会社日立制作所 轧机及轧机改造方法
JP4744133B2 (ja) * 2004-12-20 2011-08-10 新日本製鐵株式会社 板圧延機および板圧延方法

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