JPS6363968B2 - - Google Patents

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JPS6363968B2
JPS6363968B2 JP55056233A JP5623380A JPS6363968B2 JP S6363968 B2 JPS6363968 B2 JP S6363968B2 JP 55056233 A JP55056233 A JP 55056233A JP 5623380 A JP5623380 A JP 5623380A JP S6363968 B2 JPS6363968 B2 JP S6363968B2
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track
signal
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B21/00Head arrangements not specific to the method of recording or reproducing
    • G11B21/02Driving or moving of heads
    • G11B21/10Track finding or aligning by moving the head ; Provisions for maintaining alignment of the head relative to the track during transducing operation, i.e. track following

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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、磁気記録再生装置等で記録された記
録軌跡上を再生時に正確にトラツキングするため
のトラツクずれ検出信号を用いた記録トラツクの
再生方式に関し、特に異常トラツキングを補正す
る方式に関する新規な方式を提案するものであ
る。
圧電素子のような電気機械変換素子上に磁気ヘ
ツドを搭載して回転させ、この圧電素子に制御電
圧を加えることによつて、回転磁気ヘツドの高さ
方向の位置を電気的に制御して、再生時のトラツ
キングを常に正常に保つようにした回転ヘツド型
ビデオテープレコーダーのトラツキングエラー検
出方式は従来種々のものが提案されている。
従来提案されているトラツキングエラー検出方
式を大別すると、補助ヘツドを用いる方式、
再生時にヘツドを記録トラツクの巾方向に微小変
動させ、この時得られる出力レベル変動よりトラ
ツクずれ方向を検出するいわゆるサーチ法 ト
ラツクずれ検出用パイロツトを記録する方法が考
えられる。
の補助ヘツド法は余分なヘツドを同一圧電素
子上に精度良く取り付ける必要があること、エラ
ー信号取り出しのためのロータリートランス、前
置増巾器も余分に必要になり、構造が複雑になり
コスト高になるという欠点がある。
の方式は圧電素子の応答速度が磁気ヘツド等
の質量によつて制限され記録トラツクの曲りに十
分追従した制御が行ないにくく、かつ記録トラツ
クの長手方向に対してヘツドのギヤツプ角度が
90゜でないようなアジマス記録方式(VHS方式
VTR等で採用されている)の場合には、再生時
にヘツドをトラツク巾方向に振動させると、この
振動が再生信号の時間軸変動となつて現れるた
め、このサーチ法が使用できないという欠点を有
している。
の方式としては種々のものが提案されている
が、大別すれば−(イ)(周波数の異なる連続パイ
ロツト信号を記録する方式、−(ロ)間欠的パイロ
ツトを記録する方式となる。
−(イ)の方式は、VHS方式等で採用されてい
る変調色信号低域変換記録方式等の記録方式を採
用している記録再生装置に適用する場合、FM輝
度信号、低域変換変調色信号、パイロツト信号の
3信号が周波数多重して記録されるため、この3
信号間の混変調ビートが発生して画質を劣化させ
ること、さらにパイロツト周波数を記録するため
の周波数帯域が必要なため、映像信号記録帯域が
制限されるため、特に狭帯域記録再生系では好ま
しくないという欠点を有する。
−(ロ)の間欠パイロツト信号記録方式としては
種々のものがあるが、VHS方式等で用いられて
いる変調色信号低域変換記録方式のように変調色
信号を連続的に記録し、かつパイロツト信号を間
欠的に記録して、このパイロツト信号の妨害ある
いは混変調成分の影響を除去でき、かつ安定にト
ラツクずれを検出する方法は提案されていない。
本発明は、上記従来例にかんがみ、カラー信号
への妨害および混変調による妨害もなく間欠的に
記録されたパイロツト信号を再生することによつ
てトラツキングエラーを検出しトラツキング制御
を行なう記録トラツクの再生方式を提供するもの
である。
本発明はテレビジヨン信号をフイールド周期、
またはnフイールド周期で隣接する記録軌跡とし
て記録媒、再生する装置にける再生時のトラツク
ずれ検出方式として一般に有効であるが、説明を
明確にするために、2ヘツド・ヘリカルスキヤン
方式VTRに応用する場合を例にとつて具体的に
説明する。
2ヘツド・ヘリカルスキヤン方式VTRにおけ
る磁気ヘツド上の記録軌跡は第1図に示すよう
に、2つの磁気ヘツドA,Bによつて、磁気テー
プの長手方向に対して傾斜した不連続な記録軌跡
となる。第1図において、υtはテープ走行方向と
速度、υHは磁気ヘツドの走査方向と速度を表わし
ており、A1,A2,B1,B2等はそれぞれAヘツ
ド、Bヘツドで記録された記録軌跡を示してい
る。
1つの記録軌跡には1フイールド分のビデオ信
号が記録され、第1図中の番号は各水平走査線の
番号を示している。第1図では、隣り合う記録ト
ラツクにおいて水平同期信号の記録位置が並んで
いる(以下、H並びと称する)が、このようなH
並びする条件は、テープ巾を決めればテープ速
度、回転ヘツドの回転半径等の関係を適当に設定
することによつて作りだすことができる。
さて、本発明では、第1図に例を示したように
水平同期信号期間に1水平走査区間おき(飛ば
し)にパイロツト信号が記録され、隣り合うトラ
ツク間において、このパイロツト信号記録位置が
ずれるように記録される。第1図のように隣接ト
ラツク間の水平走査信号の記録位置のずれ(これ
をαHで表わすことにするαHが1水平走査期間(H
で表わす)の半分、即ちαH=0.5Hの場合には、
パイロツト信号を1水平走査おきに記録すれば、
隣接トラツク間のパイロツト信号の記録位置は自
動的にずれるようになる。
さて、このように記録されるパイロツト信号の
周波数として2つの周波数12を用い、2フイ
ールド(即ち2トラツク)ごとにこの12を切
り換えて記録する。第1図では、Aヘツドで記録
されたA1トラツクとBヘツドで記録されたB1
ラツクにはパイロツト信号として1を記録し、同
じくA2トラツクとB2トラツクにはパイロツト信
号として2を記録し、以降トラツクごとに12
を交互に記録する。パイロツト信号の記録方法
は、民生用VTRで一般に用いられている搬送色
信号低域変換記録方式の場合を例にとつて述べる
と、低域変換されたカラー信号の水平同期期間に
1水平走査期間飛ばしに挿入して記録する方法が
採られる。
第2図について説明すれば、複合カラーテレビ
信号イから分離された搬送色信号ロを低周波に周
波数変換するとともに、1水平走査期間飛ばしの
水平同期信号タイミングでゲートされたパイロツ
ト信号ハ(周波数は1又は2)低域変換された搬
送色信号に加え合わせた信号ニが、FM変調され
た輝度信号と加え合わされて磁気テープ上に記録
される。第2図ハでは記録するパイロツト信号は
水平同期信号巾の狭いバーストパイロツト信号と
したが、記録するパイロツト信号を映像信号帯域
外の周波数(第7図参照)に設定する場合は第2
合ハ′のような1水平走査期間巾のパイロツト信
号又はハ″のようにバースト部分も含めた水平ブ
ランキング期間のパイロツト信号として記録する
ことも可能である。
さて、このような記録された磁気テープ上を、
再生時にトラツクピツチにほぼ等しいか又はトラ
ツクピツチより広いギヤツプ巾(トラツク巾)の
ヘツドで再生する場合を第3図及び第4図に従つ
て説明する。
第3図においてA1,A2,A3およびB1,B2
B3はそれぞれAヘツドおよびBヘツドで記録さ
れた記録トラツクを示しており、各トラツク上斜
線を施した部分はパイロツト信号記録位置を示し
ている。
また、A1,B1トラツクおよびA3,B3トラツク
にはパイロツト信号1が記録されており、A2
B2トラツクにはパイロツト信号2が記録されて
いるものとする。
いまBヘツドがB1トラツクを再生していると
して、Bヘツド位置がHB11の位置にあるとする
と、Bヘツドよりの再生パイロツト信号は時系列
的に示せば第4図HB11のようになる。即ち主ト
ラツクB1から再生されるパイロツト信号1のレ
ベルが1水平走査期間おきに大きく現われ、A2
トラツクよりのリークしたパイロツト信号Δ2
その間に現われることになる。
また、BヘツドがHB12の位置を走査する場合
には、第4図HB12のようにリークパイロツト信
号はA1トラツクからのΔ1となり、Bヘツドが
HB13の位置のようにA1,A3両トラツクにまたが
る位置を走査する場合には、第4図HB13のよう
に、主トラツクパイロツト1の中間に、A1トラ
ツクから再生されたリークパイロツトΔ1とA2
ラツクから再生されたリークパイロツトΔ2とが
混りあつた信号が得られる。
従つて、BヘツドがB1トラツクを再生してい
るとき、右にずれて再生していると(HB11の位
置)Δ2のリークパイロツトが得られ、左にずれ
ている場合(HB12の位置)にはΔ1のリークパイ
ロツトが得られるため、ヘツド位置のずれ方向を
知ることができる。HB13の位置のようにA1,A2
両トラツクにまたがつてBヘツドがB1トラツク
を再生し、リークしたパイロツト信号Δ1とΔ2
のレベルが等しいときにBヘツドはB1トラツク
を正しくトラツキングしていることになる。従つ
てどちらの方向にずれているかを検出して、その
検出信号によつて、電歪素子等の上に搭載された
磁気ヘツドの位置を制御して、両隣りからのリー
クパイロツト信号Δ1,Δ2のレベルが等しくな
るように制御すれば常に正しいトラツキングがで
きることになる。
次にBヘツドがB2トラツクを再生する場合に
ついて考える。BヘツドがHB21の位置を再生し
ている場合には、第4図HB21に示すように、主
トラツクからのパイロツト信号2が1水平走査期
間おきに現れ、その間に右隣りのトラツクからの
リークしたパイロツト信号Δ1が現われる。
またHB22の位置を再生している場合には第4
図HB22に示すように、主トラツクパイロツト2
間に左隣りトラツクからのリークパイロツト信号
Δ2が現われる。そして、両隣りのトラツクA2
A3に同時にまたがつて再生している場合には、
リークパイロツトはΔ1とΔ2とが同時に現われ
ることになる。
BヘツドがB2トラツクを再生している場合の
リークパイロツトをB1トラツク再生時のリーク
パイロツトとを比較すると、B1トラツクではリ
ークパイロツト信号がΔ2であると右ずれである
のに対しB2トラツクの場合にはリークパイロツ
トがΔ2の場合は左ずれとなり、ずれ方向が逆と
なる。
一般にB1トラツク再生時とB2トラツク再生時
とでは、リークするパイロツト信号が同種である
場合、ずれ方向は左右逆である。しかしながら、
B1トラツク再生時とB2トラツク再生時とでは主
トラツク再生パイロツト信号の種類が異なるた
め、主トラツク再生パイロツト信号の種類とリー
クパイロツト信号の種類の組合せでいずれの場合
にもずれ方向を検出することが可能となる。
以上はBヘツド再生の場合について述べたが、
AヘツドでAヘツド記録トラツクを再生する場合
においても全く同様にずれ方向を検出して、圧電
素子等の上に搭載された磁気ヘツドの位置(高
さ)を制御して正しいトラツキングをさせること
ができるものである。
さて次に、再生ヘツドのトラツクずれの検出方
法についてもう少しくわしく説明しよう。
第5図は再生ヘツドA,B;主トラツクパイロ
ツト信号12;リークパイロツト信号のうち大
きい方の成分(Δ1又はΔ2)とトラツクずれ方
向(右又は左)との関係を表に示したものであ
る。ここで、Aヘツドをロジツクレベル“H”、
Bヘツドを“L”、主パイロツト1を“H”、2
“L”で示す。
次に第6図はヘツドずれ方向とスイツチ制御信
号C(後述)との関係を各場合についても示した
ものである。ここでスイツチ制御信号Cは、リー
フパイロツトのうち大きいものがΔ1であると
き、トラツクずれ方向が右方向である場合をロジ
ツクレベル“L”リークパイロツトのうち大きい
ものがΔ2のときトラツクずれ方向が左方向であ
るものをロジツクレベル“L”で表わし、その他
のものをロジツクレベル“H”で表わしたもので
ある。
この第6図よりヘツドのロジツクレベルと主パ
イロツトのロジツクレベルとが同じロジツクレベ
ルであればスイツチ制御信号Cのロジツクレベル
は“L”となり、異なる場合はCのロジツクレベ
ルは“H”となることがわかる。従つて、このス
イツチ制御信号Cはヘツドと主パイロツトのエク
スクルーシブOR回路で作成することができるこ
とがわかる。
さて、第3図以降の説明では再生ヘツドギヤツ
プ巾は記録トラツクピツチより若干広い場合を例
に取つて説明してきたが、VHS方式VTR等で利
用されているようなアジマス記録方式とカラー信
号処理方式を採用すればビデオ信号に関しては隣
接トラツクよりのクロストーク妨害は除去でき、
上記説明のようなパイロツト信号記録により、再
生ヘツドのトラツクずれを検出することができ
る。
また、再生ヘツドのギヤツプ巾は上記のように
記録トラツクピツチよりも広いことは必ずしも必
要はなく、ギヤツプ巾がトラツクピツチに等しい
かあるいは若干狭くても低周波のパイロツト信号
の場合はそのフリンジング磁界が大きいため両隣
接トラツクの信号を同時に再生することも可能で
ある。
また、アジマス記録を採用した場合でも、低周
波パイロツト信号(低域変換搬送色信号周波数に
近いか、もしくはそれよりも低い周波数のパイロ
ツト信号)を記録した場合には異なるアジマスヘ
ツドで記録されたトラツクを再生してもアジマス
損失はさほど大きくないため再生することがで
き、主トラツクパイロツトの他に隣接トラツクの
パイロツト信号をも再生することができ、上記説
明による検出方式が実現できるものである。
パイロツト信号12の記録帯域としては、
VHS方式等で採用されている変調色信号低域変
換記録の場合には第7図ホのような低域変換搬送
色信号帯域より低周波側(例えば100kHz近辺)
あるいは、第7図ヘのようにFM輝度信号と、低
域変換搬送色信号との間(例えば1.3MHz近辺)
に設定することによつてパイロツト信号を周波数
分離で挿入および分離することができる。
パイロツト信号の記録周波帯域は必ずしもビデ
オ信号周波数帯域をはずして記録する必要のない
場合もある。即ち、“H並べ”をして記録されて
いる場合には、パイロツト信号は水平同期信号期
間に記録されており、この期間にはビデオ信号は
ないため何等妨害を起さず、また隣接トラツク間
で水平同期信号の記録位置が一直線上に並ぶよう
に記録されているため、隣接トラツクからのクロ
ストークも妨害にならず除去できるため、第7図
トのように例えば低域変換搬送色信号帯域中にパ
イロツト信号12を設定してもよいことにな
る。
また、前述の説明ではパイロツト信号は水平同
期信号期間にのみ記録する場合を例にとつて説明
したが、第7図ホ,ヘのようにビデオ周波数帯域
外にパイロツト信号を記録する場合には水平同期
信号期間のみに限らず、水平ブランキング期間全
体、あるいは映像信号期間にわたつて記録しても
パイロツト信号を分離することができる。しかし
ながら、映像信号期間にわたつてパイロツト信号
を記録する場合には、前述したようにFM輝度信
号、低域変換変調色信号、パイロツト信号の3信
号間の混変調が発生し、画面上で悪影響を及ぼし
やすいため好ましくはない。
次に上記説明を具体化するための回路構成を第
8図、第9図の回路ブロツク図に従つて説明す
る。
第8図において、1はテレビジヨン信号入力端
子、2は輝度信号分離のためのローパス・フイル
タ(以下、LPFと略す)、3はFM変調器、4は
FM変調輝度信号下側波の1部を除去するための
ハイパス・フイルタ(以下、HPFと略す)であ
る。
5は変調色信号分離用のバンドパス・フイルタ
(以下BPFと略称する)であり、この出力はヘテ
ロダイン回路6に導かれ、発振器7の信号3とヘ
テロダインされて、低周波の変調色信号に変換さ
れる。
一方、発振器11,12の信号12のパイロ
ツト信号をスイツチ回路13に導き、端子14か
ら入力されるフレーム周波数の1/2の周波数
(NTSC信号の場合には15Hz)を有する回転ヘツ
ドの回転位相に同期した信号によつてスイツチが
切り換えられ、フレームごとにスイツチ出力に導
かれるパイロツト信号周波数が切り換えられる。
このスイツチ回路13の出力はゲート回路15に
導かれてアンド回路18からのゲートパルスでゲ
ートされ、加算回路8においてヘテロダイン回路
6の出力変調色信号と加え合される。このゲート
パルスは、例えば、入力テレビ信号から同期分離
回路16によつて水平同期信号を分解し、この出
力でフリツプ・フロツプ17をトリガーした信号
と水平同期信号とをアンド回路18に導くことに
よつて、1水平走査おきの水平同期信号が得られ
る。従つてゲート回路15の出力には第2図ハの
ような1水平走査おきのバーストパイロツト信号
が得られる。
このようにして作成されたパイロツトバースト
信号が付加された低域変換信号(加算回路8の出
力)とHPF4の出力であるFM輝度信号を記録ア
ンプ9に導いて、磁気ヘツド10にて磁気テープ
上に記録する。
このような信号処理によつて第1図のような配
置でパイロツト信号が記録されることになる。
次に再生時の信号処理の具体例を第9図に従つ
て説明する。
第9図において、10は磁気ヘツド、19は前
置増巾器、20はHPFであり、これによつてFM
輝度信号が分離され、FM復調器等よりなる輝度
信号処理回路21を通して復調輝度信号が得られ
る。
一方、LPF22を通して低周波変調色信号と
パイロツト信号の加算信号が分離され、カラーバ
ースト信号によるAGC回路23に導かれて、再
生信号レベルが一定化される。AGC回路23の
出力はカラー信号処理回路24を通して、ジツタ
ーの除去された標準搬送波周波数の変調色信号を
得て加算器25にて復調輝度信号と加算されて、
出力端子26に、再生ビデオ信号が得られる。
ここで、AGC回路23の出力はパイロツト信
号分離用の2つのBPF27中心周波数1)、28
(中心周波数2)に導かれて、1および2のパイ
ロツト信号がそれぞれ抽出される。BPF27,
28の出力はそれぞれ検波回路29,30に導か
れてレベル検波され、それぞれレベル比較器31
に導かれる。
この比較器31の出力は、例えば1のパイロツ
ト信号レベルが2のパイロツト信号レベルよりも
大きいときにロジツクレベル“H”となり、その
逆の場合に“L”となるようにする。
BPF27,28の出力パイロツト信号はまた
スイツチ32に導かれ、このスイツチは比較器3
1のレベルが“H”の場合(即ち、1のパイロツ
ト信号レベルが2のパイロツト信号レベルより高
い場合)BPF27の出力であるパイロツト信号1
を出力に導くようになされ、比較器31の出力が
“L”のときにはBPF28の出力パイロツト信号
2が出力側に導かれるようにする。即ち、スイツ
チ32は再生パイロツト信号のうちレベルの大き
い方のパイロツト信号がゲートされることにな
る。
このスイツチ32の出力を波形成形回路33に
導いて、例えば第4図のHB11におけるパイロツ
ト信号1のタイミングパルスを作成する。
一方同期分離回路43で水平同期信号を分離
し、この信号でフリツプ・フロツプ回路34をト
リガーして1/2H周波数のパルスを作成し、ゲー
ト回路35,36のゲート信号とする。この場
合、波形成形回路33の出力でフリツプ・フロツ
プ回路34をリセツトし、ゲート回路35,36
は例えば第4図HB11におけるリークパイロツト
(Δ2)のタイミング信号を出力に導くようにコ
ントロールされる。
このゲート回路35,36の入力には、前記
BPF27,28の出力であるパイロツト信号1
2が導かれている。
このゲート35の出力はスイツチ37の端子b1
及びa2に導かれ、ゲート36の出力はスイツチ3
7の端子a1及びb2に導かれている。そして、スイ
ツチ37はエクスクルーシブオア回路42の出力
によつて制御され、エクスクルーシブオア回路4
2の出力が例えば“L”のときゲート35の出力
(Δ1)はスイツチ37の端子b1→c1を通してレベ
ル検波回路38に導かれる。また、ゲート36の
出力(Δ2)はスイツチ37の端子b2→c2を通し
てレベル検波回路39に導かれる。
逆に、エクスクルーシブオア回路42の出力が
“H”の場合には、ゲート35の出力はa2→c2
通してレベル検波回路39に導かれ、ゲート36
の出力はa1→c1を通してレベル検波回路38に導
かれる。
さて前述のエクスクルーシブオア回路42の入
力にはレベル比較器31の出力と、端子41に入
力される回転ヘツドの回転位相に同期した30Hzの
PG信号とが入力されている。このエクスクルー
シブオア回路入力は、例えば第6図のロジツク表
に示したように、端子41の入力信号がヘツド
A,Bに対応して、ヘツドAに再生している場合
“H”、ヘツドBで再生している場合“L”が入力
される。またレベル比較器31の出力としては主
パイロツト信号が1のとき“H”、2のとき“L”
となる。
従つて、エクスクルーシブオア回路42の出力
は、第6図の最右欄の制御信号Cのようなロジツ
クレベルとなる。
第6図と第9図より以上の関係を整理すれば、
エクスクルーシブオア回路42の出力制御信号が
“L”のときは、ゲート35の出力パイロツト信
号Δ2は検波器38導かれ、ゲート36の出力パ
イロツト信号Δ1は検波器39に導かれ、この検
波器38,39の出力が差動増巾器40に導かれ
ており、リークパイロツトΔ1のレベルがΔ2
レベルより大きい場合には再生ヘツドのトラツク
ずれ方向は右方向であり、差動増巾器40の出力
には例えば“正”の制御信号が得られる。また、
リークパイロツトΔ2のレベルがΔ1のレベルよ
りも大きいときには再生ヘツドのトラツクずれ方
向は左方向であり、差動増巾器40の出力には例
えば負の制御信号が得られる。
また、エクスクルーシブオア回路42の出力が
“H”の場合には、ゲート35の出力Δ1は検波
器39に導かれ、ゲート36の出力Δ2は検波器
38に導かれる。そして、リークパイロツトΔ1
がΔ2よりも大きい場合は、再生ヘツドのトラツ
クずれ方向は左方向であり、差動増巾器40の出
力には“負”の制御信号が得られ、リークパイロ
ツトΔ2がΔ1より大きい場合には、再生ヘツド
のトラツクずれ方向は右方向であり、差動増巾器
40の出力には“正”の制御信号が得られる。
即ち、いずれの場合においても差動増巾器40
の出力には、再生トラツクずれ方向が右方向の場
合必ず“正”の制御信号が得られ、左方向の場合
には必ず“負”の制御信号が得られることにな
る。
従つて、この差動アンプ40の出力制御信号で
圧電素子を制御してその圧電素子上に搭載された
磁気ヘツドの高さを制御することによつて、リー
クパイロツトΔ1とΔ2の再生レベルが等しくな
るように制御でき、再生ヘツドが常に記録トラツ
ク上を正しくトラツキングするようにせしめるこ
とができるものである。
第9図で再生時のトラツクずれ検出方法の1つ
の具体例を示したが、これに関しては種々の変形
が考えられるが、ここでは他の具体例については
省略する。ただし、第9図では第1図のようにパ
イロツト信号が1Hおきに記録されているときの
例であり、後述の第11図又は第12図のような
記録パターンのような場合にはゲート回路35,
36のゲートパルスの作成方法を変更する必要が
あるが、その変更は容易である。
さて、第8図に記録側の信号処理方式の1例を
示したが、カラー信号処理とパイロツト信号処理
とを有機的に一体化することによつて発振器を少
くする具体例を第10図によつて説明する。
第10図において、第8図と同じ動作をする回
路は同一番号を付して示した。
第10図において、水平同期信号分離回路16
の出力と、可変周波発振器(VCO)46の信号
を1/k分周器47で分周した信号とを位相比較器 45で位相比較してその誤差信号でVCO46を
制御して、水平同期信号(H)に同期したS
kHの信号を得る。このVCO46の信号と水晶発
振器49の信号とをヘテロダイン回路48に導い
て周波数3の信号を得て、この3の信号によつ
て、変調色信号を低周波に変換する。
一方、VCO46の信号を1/m分周器50及び 1/n分周器51に導いてそれぞれ1=1/mS及び
2 =1/mSの2つのパイロツト信号を得る。
この2つのパイロツト信号を端子14からのヘ
ツド回転位相に同期した15Hzの信号によつてスイ
ツチ回路13でスイツチして交互に取り出し、ゲ
ート回路15を通して加算器8に導かれる。ゲー
ト回路15のゲートパルスは第8図と同様に回路
17,18によつて作成することができる。
このような構成にすることによつて、回路は簡
易化されるとともに、水平同期信号に同期したパ
イロツト信号を作成でき、安定度のよいパイロツ
ト信号を得ることができるものである。
さて、前述の説明ではテープ上の信号記録パタ
ーンがH並びをしている場合について述べたが、
次にH並びをしていない場合について簡単に説明
する。
第11図はαH=1.0Hの場合で隣り合う記録ト
ラツク間で水平同期信号記録位置は一直線上に並
ばないが、1つおいた隣りのトラツクでは一直線
上に並んでおり、隣りのトラツクの水平同期信号
は主トラツクの水平同期信号記録位置のちようど
真中に配置されることになる。
従つてこの場合には、パイロツト信号を各水平
同期信号期間に記録しても主トラツクパイロツト
とリークパイロツトとを時系列的に分離できるこ
とは明らかである。
また第12図の場合はαH=0.75Hの場合である
が、この場合にも各水平同期信号期間にパイロツ
ト信号を記録することができ、そのときの再生時
のパイロツト信号は一般に第13図のような時系
列で発生する。従つて、レベルの最も大きい主パ
イロツト信号を基準タイミングとして、0.25H遅
延したゲートパルス及び0.75H遅延したゲートパ
ルスを作成してやれば、両隣接トラツクからのリ
ークパイロツト信号を分離することができ、前述
と同様の処理によつてトラツキングエラーを検出
することができるものである。
他の場合においても、同様の考えを用いてトラ
ツキングずれの検出を行なうことが可能である。
また、ヘリカルスキヤン方式VTRでは一般に
ヘツド切換点は垂直(V)ブランキング内もしく
はVブランキング前の画面に現われない期間に行
なわれるが、このヘツド切り換え直後にはトラツ
キング状態が乱されるため、できるだけトラツキ
ングエラー検出感度が良いことが要求される。
このトラツク変り目でのトラツキングエラー検
出感度を良くする手段として第14図に示したよ
うなパイロツト信号記録方式が考えられる。
前述のように、トラツクの変り目は一般にVブ
ランキング近辺であり、Vブランキングには映像
情報がないため、パイロツト信号は水平同期信号
期間のみに入れるのではなく、もつと長い期間に
わたつて記録する方法が効果がある。第14図は
垂直ブランキングのうちある特定区間のみ、パイ
ロツト信号を半H期間記録する場合の図を示して
おり(αH=1.0Hの場合の例)、一般にこのパイロ
ツト記録区間は隣接するトラツク間で互いにパイ
ロツト記録区間が接しない範囲の長さであればよ
い。
また第14図において、V−ブランキング期間
のみにパイロツト信号を同様に記録してV−ブラ
ンキング期間以外には記録しない場合は、このパ
イロツト信号を用いてコントロール信号代りに使
用でき、コントロールトラツクを不要とすること
もできる。
このV−ブランキングに記録するパイロツトは
先に説明した水平同期信号期間のみの狭い巾の信
号であつてもよいことはもちろんである。
ここで、パイロツト信号12の分離に関して
もう少し詳しく説明する。例えば12が各水平
同期信号期間にバースト的に記録されている場
合、その各バースト信号のスペクトラムは第15
図に示すように12を中心にしてそれぞれH
15kHz(水平走査周波数)間隔で側帯波が広がつ
ており、12があまり接近してくると第15図
ホのようになつて側帯波スペクトラムが重なり分
離が困難になつてくる。従つて12の周波数を
できるだけ接近させて帯域を有効利用するために
は第15図ヘのように12の側帯波スペクトラ
ムが互いにインタリーブするような関係に設定す
ればよく、最小12=1/2Hまで接近させても 分離可能となる。(例えば帯域の狭いセラミツク
フイルターを用いるか、クシ形フイルターを用い
れば分離可能である。)一般に21=2n−1/2
H の関係に設定することによつて12はより接近
した周波数に設定しうる。
また、パイロツト信号を1Hおきに記録する場
合は、パイロツト信号のスペクトラム間隔は1/2H となり、12のスペクトラムがインタリーブ
するためには21=2n−1/2Hになるように選 定してやればよい。
さて次に本発明における再生時の異常再生防止
法について述べる。
以上のような記録トラツクの再生方式を用いれ
ば、トラツキングずれを自動的に検出して、この
検出信号によつて磁気ヘツドを搭載した圧電素子
等を制御することによつて、常に記録トラツクを
正しく再生できることを説明した。
しかしながら、圧電素子上に搭載した磁気ヘツ
ドのギヤツプ位置(高さ)は、前記圧電素子の経
時変化やヒステリシス現象等によつて変化してし
まうという問題がある。
本来、2ヘツド方式VTRの場合、2つの磁気
ヘツドのギヤツプ高さが一致しているとき、それ
ぞれのヘツドが記録トラツクを正しくトラツキン
グするように配置されている。それにもかかわら
ず前述のようにヘツドギヤツプ高さが経時変化す
る状態で本発明のような自動トラツキングを行な
おうとする場合、異状なトラツキング状態に入
り、再生画の動きが不自然になることがある。
第16図においてその状況を説明する。第16
図において、仮りの記録トラツクNo.(記録順に番
号をつけたものとする)、記録ヘツド、パイロツ
ト周波数と再生ヘツドの位置関係を示している。
いま、Aヘツドが第トラツク上を再生(A10
位置)しているものとすると、次にBヘツドは
番目のトラツク(B10の位置)を再生すれば正し
い順序で再生方されたことになる。ところが、も
し、仮りに前述のように圧電素子の経時変化等に
よつてBヘツドのギヤツプ高さがAヘツドのギヤ
ツプ高さに対して相対的にずれておれば、そのず
れ方向が、遅れ方向(トラツク番号4側)にずれ
ていたとすれば、トラツクをBヘツドが再生
(B11の位置)する場合がある。トラツクはも
ともとBヘツドで記録されたトラツクであり、
B11の位置にBヘツドが乗ればトラツク上をB
ヘツドは正しくトラツキングしてしまうことは前
述の説明より明らかである。また、ずれ方向が進
み側(トラツク8方向)にずれていたとすると、
Bヘツドは番目のトラツク(B12の位置)に乗
る場合があり、この場合は番目のトラツクを正
しくトラツキングしてしまうということになる。
さらに極端に相対高さがずれてしまえば、番ト
ラツク(B13の位置)あるいは番目のトラツク
(B14の位置)を再生してしまうことが生ずるか
もしれない。上記のような正常でないトラツキン
グ状態が起れば再生画面の順序が前後して、不自
然な画像になる。
以上の考察は極端な場合について説明したもの
であり、通常はAヘツドが番トラツクを再生す
れば、次にはBヘツドが番トラツクを再生する
ものであり、現実に、圧電素子の経時変化等によ
るヘツドギヤツプ高さのずれ量を記録トラツクピ
ツチとの関係で許容できる範囲に入るように設計
しておけばこのような不都合は起らないようにす
ることができる。このような不都合が起らないた
めの相対許容ずれ量Δは、トラツクピツチを
Tpとすれば−Tp<Δ<Tpとなる。
なぜならば、Bヘツドが本来B10の位置にある
べきものが、仮りに高さずれによつてB15の位置
までずれていたとしても、B15のヘツドの中心
が、トラツクの中心より右にあれば最もレベル
の大きくなるパイロツト信号(主パイロツト)は
1となり、リークパイロツトの大きいものはト
ラツクからのΔ1となる。従つて第6図のロジツ
ク関係より、トラツクずれ検出方向は“左”とな
り、B15はB10の位置まで変位されトラツク上
を正しくトラツキングできるからである。右方向
にずれた場合も同様となる。
上述のようにA,Bヘツドの相対的高さずれの
許容レベルは−Tp<Δ<+Tpとなるが、記録
密度が向上し、Tpが小さくなるとΔの許容レ
ベルは小さくなつてしまう。そこで、次に、この
高さずれの許容レベルを拡大むる手段を提案す
る。
第16図において、いまAヘツドがトラツク
を再生しているとして、次にBヘツドはトラツク
を再生するのが正しいトラツキングであり、こ
のように正しいトラツキングをしているときに
は、主パイロツト信号の再生順序は (A1) 1(B1) 1

(A2) 2(B2) 2,……となり同じ種類の主パイロツ
トが
2個ずつ現れ、しかもAヘツド再生主パイロツト
と次のBヘツド再生主パイロツトの種類は同じと
なる。
もし仮りにこのような正常なトラツキング状態
がくずれて、Aヘツドがトラツクを再生した次
に、Bヘツドがトラツク(又はトラツク)を
再生したとすると、再生される主パイロツトの順
序は (A1) 1(B1) 2(A2) 2(B2) 1……とな
り、正常な場
合と異り、Aヘツド再生主パイロツトと次のBヘ
ツド再生主パイロツトの種類が異ることになる。
いまかりに、Aヘツドが、トラツクを走査し
た次にBヘツドが本来B10の位置(トラツク)
を再生すべきときに、トラツクの中心より若干
右の位置までずれてB16の位置につたとすれば、
第6図において、ヘツドはB(Lレベル)、主パイ
ロツトは2(Lレベル)、リークパイロツトはΔ1
となる。従つて、第9図のような制御回路を用い
れば、トラツクずれ方向が“右”方向であること
がわかり、左方向へBヘツドが高さ制御され、B
ヘツドはトラツク上をトラツキングするように
なる。即ち、この場合はAヘツドが1のパイロツ
ト(トラツク)を再生した次にBヘツドは2
パイロツト(トラツク)を再生することになる
ので異状トラツキングであることが、後述のよう
な手段によつて検出され、Bヘツドを、この検出
信号によつて正常なトラツクにもどすことができ
る。
従つて、このように異状トラツキング補正回路
を設ければ、このときの許容相対高さずれΔkは
−2Tp<Δk<+2Tpと、補正がない場合の2倍に
拡大されたことになる。
また、BヘツドがB10トラツクを再生すべきと
きに、B17の位置までずれた場合には、B11の位
置に一たん引き込まれるためB17の位置B17に引
込まれた後、右方向にずらすべきか、左方向にず
らすべきかの識別信号を付加すれば、B17の位置
まで補正可能となり、許容相対高さずれΔk′は−
3Tp<Δk′<+3Tpとなる。
次に、この補正信号検出回路について、第17
図、第18図を参照して説明する。
第17図において、第9図と同じ動作をする回
路は同じ符号を付して示した。
第17図、第18図において、端子41からは
トのような30Hzのヘツド切換パルスが入力され
る。ここで“H”レベルをAヘツド、“L”レベ
ルをBヘツドに対応させる。
12のパイロツトレベルを比較するレベル比
較器31の出力はチ又はリのようになり、1のパ
イロツトレベルが2のパイロツトレベルより大き
いときが“H”レベルになつている。前述の説明
からわかるように、チは正常トラツキング時、リ
は異常トラツキング時である。
従つて、端子41の入力信号とレベル比較器3
1の出力信号のANDをAND回路52で取ればそ
の出力にヌのような信号が得られる。このヌの信
号を遅延回路53に導いて、トの信号の半周期分
だけ遅延した信号ルがその出力に得られる。この
遅延回路53の出力とレベル比較器31の出力と
のANDをAND回路54によつて取れば、レベル
比較器31の出力がチの場合はAND回路54の
出力はルの信号と同様の信号となりリの場合は常
に“L”になる。従つてAND回路54の出力を
整流回路55で整流すれば、整流回路55の出力
が“H”のときは正常トラツキング、“L”のと
きは異常トラツキングであることを示す。
一方、比較器40の出力は差動アンプ57の一
方の入力に導かれ、他方の入力には基準電圧発生
器56の入力が導かれる。基準電圧発生器56
は、整流回路55の出力が“L”のとき、2トラ
ツクピツチ分磁気ヘツドの高さを変位させるだけ
の電位変化が端子58に得られるように制御され
る。このとき、制御される前の端子58の電圧
が、基準電圧よりも負のときは、58の出力が正
側に振られるように基準電圧発生器56は動作す
るように構成され、また、制御される前の端子5
8の出力が基準電圧に対して正方向であつたなら
ば、端子58の出力が負側に振られるように基準
電圧発生器56が動作するように構成される。
上記説明では、Aヘツド再生を基準に考えた
が、Bヘツド再生を基準に取つた場合にも同様の
動作となる。
本発明の方式を用いれば、一般に複数回転磁気
ヘツドを用いて、記録トラツク上を再生する場
合、磁気ヘツドを搭載した可動支持体のヒステリ
シスあるいは経時変化によつて起る異状トラツキ
ングを抑圧することができ、正常トラツキングの
ダイナミツクレンジを拡大でき、安定な再生動作
をさせることができるものである。
本発明の方式を用いることにより、記録トラツ
クの曲りにも追従し、再生時のトラツキングを常
に正しく行なうことができるとともに、次のよう
な効果を得るとができる。
1 パイロツト信号は映像信号期間には記録され
ない構成も取り得るため、従来の連続パイロツ
ト記録方式のような混変調ビートが発生せず良
質の再生画像を得ることが可能になる。
2 トラツクずれの検出のために、周波数の違い
と、時間タイミングの違いを利用するので、安
定な検出ができる。
3 パイロツト信号としては2種類の周波数でよ
く、構成が簡単である。
4 右ずれか、左ずれかを安定に検出でき、しか
も簡単なロジツクで検出できる。
5 本方式を用いれば再生時の異常トラツキング
を補正でき、2つのヘツドの相対高さずれの許
容値を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の記録方式を説明するためのテ
ープ上への記録パターンの1つの具体例の説明
図、第2図は本発明のパイロツト信号記録位置の
1つの例を説明するための波形図、第3図は記録
トラツクと再生ヘツド位置の関係を説明するため
の図、第4図は再生パイロツト信号のレベルと、
タイミングと種類とを再生ヘツド位置との関係で
説明するための波形図、第5図は再生ヘツドとト
ラツクずれ方向との関係を説明するための図、第
6図は再生ヘツド、主パイロツトの種類、リーク
パイロツトの種類、トラツクずれ方向と制御信号
との関係を説明するための図、第7図はパイロツ
ト信号記録帯域と映像信号記録帯域との関係を説
明するための図、第8図は本発明の記録側信号処
理回路の1つの具体例を示すブロツク図、第9図
は本発明の再生トラツキングエラー検出方式を具
体的に実現する1つの例を示すブロツク図、第1
0図は本発明の記録側信号処理回路の他の具体例
を説明するためのブロツク図、第11図及び第1
2図は本発明を、他の記録フオーマツトの装置で
記録する場合に応用するときのパイロツト信号記
録位置を説明する図、第13図は第12図のよう
な記録テープを再生して得られるパイロツト信号
のタイミング、レベル、種類を説明する図、第1
4図は垂直ブランキングのうちある特定区間の
み、パイロツト信号を半H期間記録する場合を示
す図、第15図は12が各水平同期信号期間に
バースト的に記録されている場合の各バースト信
号のスペクトラム、第16図は異状なトラツキン
グ状態を説明するための、記録ヘツド、パイロツ
ト周波数、および再生ヘツドの位置の関係を示す
図、第17図は異状トラツキング補正回路を設け
た場合の本発明の一実施例のブロツク図、第18
図は第17図のブロツク図の波形図である。 1……テレビジヨン信号入力端子、2……ロー
パス・フイルタ、3……FM変調器、4……ハイ
パス・フイルタ、5……バンドパス・フイルタ、
6……ヘテロダイン回路、7……発信器、8……
加算器、9……記録アンプ、10……磁気ヘツ
ド、11,12……発振器、13……スイツチ回
路、14……端子、15……ゲート回路、16…
…同期分離回路、17……フリツプフロツプ、1
8……アンド回路、19……前置増巾器、20…
…ハイパス・フイルタ、21……輝度信号処理回
路、22……ローパス・フイルタ、23……
AGC回路、24……カラー信号処理回路、25
……加算器、26……端子、27,28……バン
ドパスフイルタ、29,30……検波回路、31
……レベル比較器、32……スイツチ、33……
波形成形回路、34……フリツプフロツプ回路、
35,36……ゲート回路、37……スイツチ、
38,39……レベル検波回路、40……差動増
巾器、41……端子、42……エクスクルーシブ
オア回路、43……周期分離回路、45……位相
比較器、46……可変周波発振器、47……1/k 分周器、48……ヘテロダイン回路、49……水
晶発振器、50……1/m分周器、52……AND回 路、53……遅延回路、54……AND回路、5
5……整流回路、56……基準電圧発生器、57
……差動アンプ、58……端子。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 記録媒体上に記録された各記録トラツクにお
    いて、記録されるテレビジヨン信号の水平ブラン
    キング期間にパイロツト信号を間欠的に記録し、
    前記パイロツト信号の側帯波が互いに周波数イン
    タリーブするように設定し、前記パイロツト信号
    はそれらの記録位置が互いに隣接する記録トラツ
    ク間では記録トラツクの延長方向と直交する方向
    に関して互いに隣接されないように配置するとと
    もに、記録トラツク2つごとに2つのパイロツト
    周波数を切り換えて交互にそのうちの1つのパイ
    ロツト信号を記録した2ヘツド方式回転ヘツド
    VTRにおいて、再生時に主トラツクと隣接トラ
    ツクとからの再生パイロツト信号を分離し、走査
    中の主トラツクからのパイロツト信号を識別し、
    隣接トラツクから再生された漏洩パイロツト信号
    の周波数とレベルとによりトラツクずれ方向を識
    別し、両隣接トラツクからの漏洩パイロツト信号
    レベルの差が一定以下になるように記録媒体と再
    生ヘツドとの相対位置を制御するようにするとと
    もに、2つのヘツドから順次再生される主パイロ
    ツト信号の種類の順序を識別して、異状トラツク
    を再生した場合、その識別信号によつて正常なト
    ラツク再生になるよう補正することを特徴とする
    記録トラツクの再生方式。
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