JPS6363673B2 - - Google Patents

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JPS6363673B2
JPS6363673B2 JP59270627A JP27062784A JPS6363673B2 JP S6363673 B2 JPS6363673 B2 JP S6363673B2 JP 59270627 A JP59270627 A JP 59270627A JP 27062784 A JP27062784 A JP 27062784A JP S6363673 B2 JPS6363673 B2 JP S6363673B2
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dot
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dots
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JP59270627A
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  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、特定のドツトサイズと面積占有率で
機能性薬剤が付与された繊維シートに関するもの
である。
〔従来の技術〕
従来、繊維シートにドツト状に機能性薬剤が付
与されたものとして、接着芯地に代表されるよう
にグラビアロールやスクリーンプリント法によつ
て付与する方法がある。しかしながらこのような
方法で付与された樹脂のドツトの直径は1mm以上
と大きく、人間の目には明らかにドツト状が識別
でき、使用目的からしてこの程度のドツトの荒さ
のもので十分であつた。また機能性薬剤をパツド
法やコーテイング法で繊維シートに付けたものが
あるが、どうしても機能性薬剤の付与量が多くな
り、風合が硬くなつてしまつて、機能的にも外観
的にも特徴のあるものは得られなかつた。また別
のものとして、機能性薬剤をスプレー法で付与し
たものがあるが、スプレーでは液滴の大きさや付
与量をコントロールすることはむつかしく、スプ
レーによるむらを消そうとして多くスプレーする
と付与量が多くなり全面にコーテイング被膜をつ
くることになつてしまい、特徴的な機能を持つた
繊維シートは得られなかつた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者らは、従来にないドツト状で機能性薬
剤が付与された繊維シートを鋭意検討した結果、
次の発明に到達した。このような繊維シートによ
つて、新規な風合、表面タツチ、外観、性能など
の機能を得ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は以上のような問題点を解決するため
に、次のような手段を取つた。すなわち 機能性薬剤がドツト状に、1個のドツトの平均
長さが30〜500μ、ドツトの面積占有率が3〜95
%の範囲で付与されていることを特徴とする繊維
シート。
本発明でいう機能性薬剤とは染料や顔料のよう
な着色剤を含まない薬剤で、繊維内部に含浸させ
繊維を改質するものと、繊維外部に付着または被
覆し、風合、外観、性能を変えるものをいう。本
目的の無色の機能性薬剤と同時に、着色したい場
合には機能性薬剤の中に染料や顔料を入れて付与
することもできる。本発明の機能性薬剤には多く
の種類があり、例えば、樹脂、モノマ、界面活性
剤、油剤、抗菌剤、吸湿剤、撥水剤、帯電防止
剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、蛍光増白剤、
膨潤剤、溶解剤、分解剤、脆化剤、無機粒子、金
属粒子、磁性体、難燃剤、防染剤、酸化剤、還元
剤、香料などを挙げることができる。さらに詳し
くは、樹脂としては天然ゴム、ニトロセルロー
ス、アセチルセルロース、塩化ゴム、ポリビニル
アルコール、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、
ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル酸
エステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アミノ酸樹
脂、ポリオレフイン樹脂、エチレン・酢酸ビニル
共重合樹脂、クロルスルホン化ポリエチレン、
NBR、SBR、エチレンプロピレンターポリマ、
シリコン樹脂、フツ素樹脂、ポリエチレン、尿素
樹脂、メラミン樹脂、塩化ビニリデンなどがあ
る。
繊維シートとは、天然繊維、化学繊維からなる
織物、編物、不織布であり、詰物に使われるふと
ん綿やキルテイング材のようなウエブ状の繊維積
層体も含むのである。
本発明で付与されている機能性薬剤の1個のド
ツトの平均直径とドツトの面積占有率が、風合、
外観、性能を左右する重要なフアクタとなる。す
なわち、繊維シートに本発明で示すような範囲の
平均直径と面積占有率のドツト状の機能性薬剤を
付与することにより、今までにないような風合、
外観、性能が得られることを見出したものであ
る。付与されている1個のドツト平均直径は30〜
500μの範囲にあることが必要で、望ましくは50
〜300μがよい。ドツト状の機能性薬剤は必ずし
も円型や楕円型でなくても、かなり歪んだ形状や
繊維間隙に滲んだ形状の場合もあり、表面から観
察した時の長径と短径の平均値をいう。平均直径
が500μ以上では荒すぎて、従来品との差が明確
でなくなり、平均直径が30μ以下では細かすぎて
一般的なコーテイング品と区別できなくなる。ま
た付与されているドツト状機能性薬剤の面積占有
率は3〜95%の範囲にあることが必要で、望まし
くは10〜80%がよい。95%以上では、全面が被覆
された状態に近くなり、全面コーテイング品と区
別しにくくなる。また3%以下では少なすぎて、
何も特長が発揮されなくなる。本発明範囲の面積
占有率であつても面積占有率が大きな場合には、
付与されてない空間はあるものの相隣合うドツト
がオーバーラツプすることがある。このような場
合も本発明に含まれるものとする。
本発明で示すドツトの平均直径と面積占有率で
無色の機能性薬剤が繊維シートに付いておれば、
肉眼ではドツト状では識別しにくくなり、拡大鏡
で見て始めて認識できるものである。これが、本
発明によつてもたらされる風合、外観、性能の出
てくるゆえんである。
本発明のドツト状の機能性薬剤が付与された繊
維シートは、インクジエツト方式によつて繊維シ
ートに液状の薬剤を付与することによつて得るこ
とができる。インクジエツト方式とは、近年情報
端末で非接触の記録、印刷を行なうために、細い
ノズルから吐出する印刷インクを制御して紙の上
に画像を形成する検討が進められており、これを
繊維シートに薬剤をコンピユータで制御して任意
のドツト状で付与しようとするものである。イン
クジエツトとして種々の方式が考案され開発が進
められており、滴化方式の違いにより、連続噴射
形、間欠噴射形、オンデマンド形などに大別され
る。インクジエツトの高速化をはかるために、横
一列のマルチノズルを持つたバブルジエツトやス
リツトジエツトなどの検討も進められている。こ
のようなインクジエツト装置を、そのまま本発明
に使用することはできない。何となれば、細いノ
ズルから液が飛翔するためにはペースト状の高粘
度のものは到底だめで、きわめて低粘度のものし
か使えない。高々100cpまでである。かかる低粘
度の液滴が繊維シートに付与された時に、毛細管
現象で繊維シートを構成する繊維や糸に沿つて液
が拡散する場合があり、いわゆるにじみ現象の起
こることがある。この場合には機能性薬剤はドツ
ト状にならないし、本発明で示されるような平均
直径のドツトも得られない。このように液滴がに
じむ場合には、にじみ防止の手段を取る必要があ
る。種々の方法が考えられるが、あらかじめ繊維
シートを撥水処理しておく方法、繊維シートに充
填剤を付与しておく方法、液滴が繊維シートに付
与した瞬間に増粘するようあらかじめ薬剤の液組
成と繊維シートの前処理剤との組み合せを考えて
おく方法、薬剤の液が繊維シートに付与されると
同時に薬剤液中の溶媒を熱などで飛散させる方法
などがある。本発明では、いずれの方法も取りう
る。
本発明の新規性を強調したい点は次の点にあ
る。従来インクジエツトによつて着色剤を含むイ
ンクを紙に付与した場合、目的は情報の認識であ
つて図柄や文字がいかに人間の目に映るかが問題
にされる。すなわち、ここではドツト状の異なる
色の点の集合によつて図柄や文字を表現し、濃
さ、解像度、階調などが問題にされ、風合や機能
については問題外であり、むしろインクジエツト
される前のままに保持することに努力が払われて
いる。本発明者らは、無色の機能性薬剤でインク
ジエツトを試みる過程で、色を持つた図柄や文字
の情報認識を与えずに、風合や機能の点で従来に
はないものの得られことを見出したものである。
この場合、付与されるドツト状の機能性薬剤の平
均直径と面積占有率とが特定の範囲にあれば、本
発明の風合や機能が得られるものである。もつと
も本発明では、ドツト状の機能性薬剤の規則的な
配列によつて得られる効果を主体とするものでは
あるが、色素以外の機能性薬剤による図柄や文字
の情報識別効果を得ることも可能である。
実施例 1 ポリエステル繊維からなる平織物をカチオン系
界面活性剤(商品名:カチオゲンユニ、第一工業
製薬(株)製)10g/の液にパツドして絞り乾燥し
た。
次のような組成の粘度6.0cpのインク液を準備
した。
エラストロン F―29(水溶性ウレタン、第一
工業製薬(株)製) 40% プロピレングリコール 20% 水 40% 合 計 100% このような液を次に示すインクジエツト条件で
樹脂をドツト状でポリエステル織物の表面に付与
し、150℃で1分間乾燥した。
インクジエツト方式 オンデマンド型 ノズル直径 40μ 印加電圧 40V 解像度 4本/mm かくして得たポリエステルマルチフイラメント
織物を顕微鏡で拡大して観察すると樹脂がドツト
状で付与されており、ドツトの平均直径は150μ
で面積占有率は28%であつた。風合、表面タツチ
は従来にはなかつた独特のウールライクなもので
あつた。
実施例 2 ポリエステル系繊維からなる平織物をフツ素系
撥水剤(商品名:アサヒガード AG―710、旭
硝子(株)製)5g/の液にパツドして絞り乾燥し
た。
次のような組成のインク液を準備した。
苛性ソーダ 10% プロピレングリコール 20% 水 70% 合 計 100% この液を次に示すインクジエツト条件で苛性ソ
ーダをドツト状でポリエステル系織物の表面に付
与し、即120℃で熱処理した。
インクジエツト方式 オンデマンド型 ノズル直径 40μ 印加電圧 50V 解像度 4本/mm かくして得たポリエステル系織物を顕微鏡で拡
大して観察すると苛性ソーダによる分解生成物が
ドツト状で付与されており、ドツトの平均直径は
150μで面積占有率は28%であつた。この織物を
湯洗いして乾燥したところ、表面タツチおよび風
合が従来にはない独特の絹ライクなものであつ
た。
〔発明の効果〕
本発明の繊維シートでは、表面の凸凹の状態を
従来のものとは変えた場合には表面タツチが独特
なものとなり、リネン調、ウール調、シルク調な
どの風合が得られる。また繊維の所々を樹脂で結
束させた場合には、ピリングやスナツグが改善さ
れる。従来の全面コーテイングでは透湿性、通気
性に乏しいものしか得られなかつたが、本発明で
面積占有率を大きくしたものでは、非常に細かな
ピツチで所々樹脂の付与されていない場所が得ら
れるため、風合の柔軟な透湿性・通気性のある新
しいコーテイング品ともなる。強撚織物に樹脂を
付け、解撚させると従来にないしぼ織物が得られ
る。またポリエステル布帛に苛性ソーダをドツト
状に付与しN処理をすれば、細かなピツチで凹部
を発生させたり、小さな孔をあけたり、これらに
よる柄模様を発生させることも可能となる。また
一つの布帛で吸水剤と撥水剤をコンピユータでコ
ントロールして付与すれば一つの平面内に吸水す
る部分と撥水する部分を得ることができる。また
詰物のようなウエブ状の積層体では、細かなピツ
チで繊維の交錯点が樹脂で固めた場合には、綿抜
け防止できる。以上のような本発明の効果はほん
の一例であり、種々の効果が期待できるものであ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 機能性薬剤がドツト状に、1個のドツトの平
    均直径が30〜500μ、ドツトの面積占有率が3〜
    95%の範囲で付与されていることを特徴とする繊
    維シート。
JP27062784A 1984-12-24 1984-12-24 機能性薬剤がドツト状に付与された繊維シ−ト Granted JPS61152874A (ja)

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JP27062784A JPS61152874A (ja) 1984-12-24 1984-12-24 機能性薬剤がドツト状に付与された繊維シ−ト

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JPS61152874A JPS61152874A (ja) 1986-07-11
JPS6363673B2 true JPS6363673B2 (ja) 1988-12-08

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