JPS6363366A - 整腸増進健康食品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は健康食品に関し、整腸増進や便秘の解消に有効
であるとともに、デザート様に手軽に食味できるものを
提供する。

〔従来技術〕

現在、便秘に悩む人は多いにも拘らず、完全な治療薬は
なく、一時的に効く薬でも長期に亘って続ければ効果が
落ちて来るのが実情である。

また、世界的に見て長寿の人の腸内にはビフィズス菌が
多量に見い出されているが、一般に成年期を過ぎると減
少し始め、老人になるほど少なくなるといわれている（
光岡知足著「腸内細菌の話」参照）。

従って、ビフィズス菌は整腸、便秘解消等、腸内の健康
を保つうえで重要な因子となっており、これを口腔から
直接供給する方法が常用されているが、菌が胃酸で死滅
したり、腸内に達しても既存の菌を追い出したりするの
で、ビフィズス菌の増殖効率は余り高くない。

このため、別の方法としてビフィズス菌を定着して増殖
すべく、腸内の環境を整えることが考えられ、糖類を摂
取してビフィズス菌の生育エネルギー源とすることが試
みられている。

実際に、ブドウ糖、ショ糖、乳糖等はビフィズス菌の良
好な糖源となるが、これらは同時に人体の栄養源ともな
り、先に腸管から吸収されてビフィズス菌が利用し得な
いという問題があるので、３１固〜１０個の単糖単位か
らなるオリゴ糖をビフィズス菌の増殖に利用することが
行なわれている。

即ち、上記オリゴ糖は人間の腸管からは全く消化・吸収
されないが、ビフィズス菌に対しては良好な↑唐源にな
るものである。

また、一方、腸壁は無数の絨毛に覆われているが、便秘
時にはこの絨毛に有害物質、腐敗成分が付着して栄養分
の吸収率を低下させるうえ、有害成分が吸収される場合
も少なくない。

セルロース、ヘミセルロース等の可食性食物繊維はこの
絨毛に付着した腐敗成分を排除し、いわば腸内を清掃し
て便秘を解消することが知られている。

そのうえ、食物繊維は、高コレステロール症、糖尿病等
に有効であるほか、有毒色素の吸収阻害や排除、発ガン
性物質の吸着排除、腸内８群ビタミンの合成促進等にも
効果を期待できる。

特に、食生活においては、魚肉のこげ目、わらび、各種
食品添加物等の、発ガン性が疑われる物質を口に運ぶ機
会が多いので、食物繊維の役割は増々重要になりつつあ
る。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来、オリゴ糖はビフィズス菌の増殖を、また、食物繊
維は有害物質の排除を目的にして来たので、互いに全く
独立して製法等が研究、開発されており、流通過程にお
いても薬品としての性格が強いことから、各々単品の健
康保健剤として販売されているのが現状であり、広く一
般的な健康食品として活用されるという状況にはない。

しかも、食物繊維は人体内では消化されないか、或いは
極めて難消化性の多糖類なので、特有の味とざらついた
食感のため異和感が強り、本来的に食品への加工には向
かない。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明者は、オリゴ糖及び食物繊維が広義の糖類である
ことから、互いになじみが良（、食物繊維をオリゴ糖の
食味で補填すれば、食品への加工も容易であるごとに着
目し、これらを互いに混合して整腸、便秘抑制効果を相
乗的に引き出せる健康食品を開発した。

即ち、本発明は、ビフィズス菌に対し増殖作用を有する
ラフィノース、スタキオース、フラクトオリゴ糖、ガラ
クトオリゴ糖等の３烟〜１０個の単糖単位からなるオリ
ゴ糖と、セルロース、ヘミセルロース、リグニン、ペク
チン等の可食性食物繊維との糖類混合物を主成分とする
整腸増進健康食品を特徴とする。

オリゴ塘は、上記ラフィノース等のほかに、マルトトリ
オース、シ＝１糖にフラクトースが１〜３分子転移した
ヘテロフラクトオリゴ糖、或いはイヌリンの分解物等で
も良い。

可食性食物繊維は、セルロース、ヘミセルロース（プロ
トペクチン、キシラン）、リグニン、ペクチン、グアー
ガム、コンニャクマンナン、アルギン酸、ラミナリン等
の植物性多糖類、キチン、キトサン等の動物性多糖類、
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース（ＣＭ
Ｃ）、アルギン酸プロピレングリコールエステル等の多
糖類誘導体及びコラーゲン等をはじめとして、野菜、例
えば、甜菜、ゴボウ、ダイコン、タケノコ、タマネギ、
セロリ、キャベツ等に含有されている形態での繊維質等
、人体で消化不能若しくは難消化性の多糖類を含む。

オリゴ糖と食物繊維の糖類混合物には、ホウレン草、エ
ンジン、カボチャ、小豆、そら豆、トマト、プロ７コリ
、セロリ、キャベツ等の有色野菜の少なくとも一種から
なる野菜ペーストを補填して食味、色感、ビタミン強化
等の改善を図ることができる。

この場合、オリゴ糖の重量比率は３〜１５％、食物繊維
のそれは３〜３０％が好ましい。

叩ち、オリゴ糖は、３％より少ないとビフィズス菌の増
殖効果が認められず、また、１５％より多くしてもビフ
ィズス菌への作用は余り変わらない。

食物繊維は、３％より少ないとやはり腸内浄化効果が認
められず、３０％より多（すれば食味が低下する。

健康食品の形態としては、オリゴ糖と食物繊維を混合し
た粉状物、これに水分、カゼイン、デンプン等を加えて
ブロック状にしたもの、野菜ペーストを添加して練り固
めたもの、或いは、寒天ゼラチン、アルギン酸塩、カラ
ギーナン、ローカストビンガム、ゼラチン、卵白等のゲ
ル化剤を用いてゲル化したもの等、種々のものが挙げら
れる。

〔実施例〕

以下、健康食品の実施例を述べるとともに、比較例との
対比の下に整腸効果等の試験結果を示す。

オリゴ糖には、例えば、フラクトオリゴ糖生成酵素（フ
ラクトシルトランスファラーゼ）を有する菌株をアルギ
ン酸カルシウムゲルで固定化するとともに、甜菜の糖汁
をイオン交換樹脂法で精製して得られた糖蜜を当該固定
化菌体カラムに連続通液して転移させたフラクトオリゴ
糖含有糖粉を用いた。

上記フラクトオリゴ糖含有糖粉の組成は以下の通りであ
る。

フラクトオリゴ糖　　　　　　　　　６０％（約１／３
はラフィノース） 三糖類　　　　　　　　　　　　　　１０％単糖類　　
　　　　　　　　　　　　　３０％また、食物繊維には
、甜菜の芯部を分取して糖分を押出した後の抽出残渣で
あるビートパルプから得たビート繊維を用いた。

ビート繊維の組成は以下の通りである。

セルロース　２３．０％　へミセルロース　２２．０％
ペクチン　　１９．０％　リグニン　　　　１９．０％
その他の糖類１４．４％ タンパク質、脂質、天分等　　　　　　１８．６％〈実
施例１〉 フラクトオリゴ糖含有糖粉とビート繊維の粉状物とを等
重量で混合して水を加え、混合液に対し５〜１０％のＤ
−ソルビット、ペクチン及び少量の食塩を添加して加熱
をしたのち、冷却してブロック状に練り固めた。

〈実施例２〉 下記の混合物１００ｇに寒天、アルギン酸塩及びペクチ
ンを計５ｇ添加し、これに水５００ｇを加えて約１００
℃に加熱し、攪拌してゾル状態にしたのち、冷却してゼ
リー状にゲル化させた。

フラクトオリゴ糖含有糖粉　　　４０重量％ビート繊維
　　　　　　　　　　４０重量％野菜ペースト　　　　
　　　　　２０重量％尚、野菜ペーストは、例えば、ホ
ウレン草、カボチャ、エンジン等のうちの一種類或いは
複数種を摺りつぶして裏ごしにかけたものである。゛〈
実施例３〉 フラクトオリゴ糖含有糖粉２０ｇ、ビート繊維２０ｇ、
小豆粉末５ｇに卵白粉２０ｇを混合したのち、卵黄粉５
ｇと水５００ｇを混合して均一溶液にしたものを添加攪
拌し、中火で３０分間加熱し、１５℃に冷却してプリン
状に固めた。

〈実施例４〉 １．２５ｇのフラクトオリゴ糖含有糖粉にホウレン草ペ
ースト、寒天、ペクチンを加えて全体を１０ｇに調整し
、立方体状の緑色ゼリーを形成する。

また、ホウレン草ペーストに代えてカボチャペーストを
用いて黄色ゼリーを、エンジンペーストを用いて赤色ゼ
リーを各々形成する。

さらに、フラクトオリゴ糖含有糖粉１．２５ｇに小豆の
粉末、寒天、ペクチンを加えて全体をｌＯＨに調整し、
レンガ色ゼリーを形成する。

以下、上記の緑色、黄色、赤色及びレンガ色ゼリーを一
体にして１セツトの健康食品とし、色感豊かなこれら４
個の一ロタイブのゼリーを食すれば、−人当たりが一日
に必要なオリゴ糖及び食物繊維の摂取量（即ち、各５ｇ
づつ）を通正にまかなえるようにしである。

く試験例１〉 オリゴ糖と食物繊維を５ｇづつ含有する実施例１のブロ
ック状食品及び実施例２のゼリー状食品を、各々同一の
８０名の被験者に毎日１個づつ１０日間連続して食して
もらい、その整腸効果並びに便通効果の有効率を試験し
た。

尚、比較例として、野菜ペースト、オリゴ糖及び食物繊
維（後二者は５ｇづつとする）を各々単独で１０日間食
した場合の結果を併記する。

（以下余白） く試験例２〉 上記実施例１のブロック状食品、実施例２のゼリー状食
品を８０名の被験者に食してもらい、オリゴ糖粉末及び
食物繊維粉末の単品との対比において、夫々の食味、口
当りの良否を試験した。

（人） ×：食味に乏しい、　口当りに異和感ありΔ二若干の甘
味あり、若干ざらついた口当りＯ：適度の甘味、　　口
当り良好 ◎：まろやかで爽や　きわめてソフトな口当りかな味わ
い、 〔発明の効果〕 （１）本発明の健康食品は、試験例１にみるように、オ
リゴ糖の持つビフィズス菌増殖作用と食物繊維の持つ腸
内浄化作用が相乗的に働き、オリゴ糖及び食物繊維単独
に比べて顕著な整腸及び便通効果があり、健康の促進、
とりわけ腸の機能を有効に増進できる。

（２）オリゴ糖と食物繊維を混合することにより、上記
整腸増進機能を高めるうえ、食物繊維単独のもつ食味、
口当り°の不足分をオリゴ糖で補い、少なくともオリゴ
糖単独の食味及び口当りに近づけて食品として実用性の
あるものにできる。

特に、試験例２にみるように、オリゴ糖、食物繊維に加
えて野菜ペーストを補填すると、食味、口当りともに大
幅に改善され、野菜の有するビタミン群の補強と和項っ
てデザート様の食品としておいしく食することができる
。

特許出願人　　岩谷産業株式会社。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ビフィズス菌に対し増殖作用を有するラフィノース
   、スタキオース、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖
   等の３個〜１０個の単糖単位からなるオリゴ糖と、セル
   ロース、ヘミセルロース、リグニン、ペクチン等の可食
   性食物繊維との糖類混合物を主成分とする整腸増進健康
   食品 ２、ホウレン草、エンジン、カボチャ、小豆、そら豆、
   トマト等の有色野菜の少なくとも一種からなる野菜ペー
   ストを糖類混合物に補填したことを特徴とする特許請求
   の範囲第１項に記載の整腸増進健康食品 ３、オリゴ糖を３〜１５％、可食性食物繊維を３〜３０
   ％含有することを特徴とする特許請求の範囲第２項に記
   載の整腸増進健康食品 ４、ゼリー状、プリン状等にゲル化したことを特徴とす
   る特許請求の範囲第１、２又は３項に記載の整腸増進健
   康食品