JPS6362710A - 樹脂成形用着脱自在分離金型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は樹脂製品を成形するための金型に関し、特に樹
脂成形用着脱自在分離金型に関する。

（従来の技術） 従来、樹脂製品成形用の金型は、成形品の形状を直接作
り出すキャビティ・コア一部（製品成形部）を鉄製の金
型に一体に刻設したものが専ら用いられていた。

このため、従来の金型は成形品の変更に際し、金型全体
を交換しなければならず、その段取りに多くの時間を費
し、例えば１型１５分以上を要するのが一般的であった
〇 また金型は重量物であるために、女子の作業者にとって
は取扱いが困難なものも少くなかった。一方、保管場所
についても、金型全体を予備金型を含めて多数保管する
となると多大なスペースを使用することとなる。

更に、金型の材料についても、従来の鉄製金型は強度上
優れた点がある反面、金型製作の際の加工性は悪く、そ
の製作に長時間を要し、一般的には納期に３０日又はそ
れ以上を必要とし。

且つそのワイヤカット、放電加工等のコストカ高い要因
でもあった。

（発明の目的） 本発明は、このような従来の金型の問題点に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、金型交換時間を
短縮すると共に、金型の取扱性、運搬性、保管性を向上
、更に金型の製作時間を短縮してその納期とコストを改
善し、多品種少量生産にも対応しつる樹脂成形用着脱自
在分離金型を提供することを目的とする。

（発明の構成） 本発明者はかかる目的で鋭意研究したところ。

従来金型に一体に刻設していた製品成形部を分離し、鉄
製厚肉固定ホルダー及びその他必要な部品部材を樹脂成
形機に固定したままで、製品成形部を備えた着脱ブロッ
クを着脱自在に交換できるようにして本発明を完成した
ものであって、即ち本発明は鉄製厚肉固定ホルダーの中
央部に収納部を設置し、該収納部内にはアルミニウム合
金、ベリリウム鋼合金等よりなり、製品成形部を備えた
着脱ブロックを嵌挿して一組の金型を構成し、該着脱ブ
ロックを鉄製厚肉固定ホルダー側面外側から押圧金具に
より直接又はスペーサーを介して押圧固定したことを特
徴とする樹脂成形用着脱自在分離金型を要旨とするもの
である。

尚、本発明において鉄製厚肉固定ホルダーは樹脂成形機
に固定されていて、製品取り出し等のために成形機が所
定の動作を行えば、これに従って動く場合があることは
勿論である。

以下、実施例を示す図面に従って本発明を説明すれば、
第２図中１は本発明の樹脂成形用着脱自在分離金型であ
って、通常オス型とメス型の対をなして樹脂成形機２に
固定されている。

分離金型１は鉄製厚肉固定ホルダー３、着脱ブロック４
及び必要に応じて別体設置される耐圧板６等を備えてな
る。そして着脱ブロック４が鉄製厚肉固定ホルダー３と
の関係で着脱自在に固定されている。

即ち、鉄製厚肉固定ホルダー３の中央部には。

本例では方形状とし、且つ例えば放電加工によって貫通
穿設された収納部５を設けている。

一方、着脱ブロック４は、上記収納部５と同厚にして、
その外形寸法をやや小さくした寸法で、アルミニウム合
金ＪＩＳ　　Ａ　　２０１７材で一体的に形成され、且
つその表面には、樹脂成形用の成形部１４を凹凸状に設
けてなる。そして、この着脱ブーツク４は上記固定ホル
ダー３の２つの側面側からボルトによって締付は状に押
圧固定されてなる。

一方、図中６は鋼製の耐圧板であり、本例では鉄製厚肉
固定ホルダー３とは別体として、上記固定ホルダー３の
方形状収納部５の底部において支承縁部７が形成される
ように貫通孔８を設けてなる。そして、この耐圧板６は
、上記押圧固定した着脱プリツク４をその下方において
支承縁部７により支承するように、上記固定ホルタ−と
一体内に設置されてなる。

次に、図中９は押出しピンユニットである。

該押出しピンユニット９はプレートＩＯＣ成形品押出し
ピン１１を立設してなる。そして、該プレート１０は分
離金型１の部品である押出板１２の凹陥部１３に嵌合さ
れる。一方、押出しピン１１は着脱ブロック４＃？：装
着される。１７は押出板を押し戻すスプリングである。

なお、以上の如き分離金型１において、その着脱ブロッ
ク４は固定ホルダー３の側面に露出せるボルトを緩接す
ることにより、固定ホルダーとの固定状態が解除され、
これを容易に取り出すことができ、代って別の製品成形
部１４を有するこれと互換性ある着脱ブロック４を収納
部５に収納せしめて、再びボルトを締付けて押圧固定す
れば、着脱ブロック４の交換が行われる。

ところで、この分離金型１においては、特に着脱ブロッ
ク４を、鉄製以外に軽量で熱伝導性に優れ、且つ加工性
のよい、アルミニウム合金、ヘリリウム鋼合金等を用い
るのが望ましく、特に上記ＪＩｓ　　Ａ　　２０１７の
アルミニウム合金を用いるのが上記加工性の良さととも
屹比較的安価であり、特に望ましい。この場合、鉄製の
ものに比して約翅程度の加工時間で１ケの着脱ブロック
を得られ、また放熱性に優れるため、連続成形を特に強
制冷却することなく、例えば１８０ショット／時で９４
時間連続成形を行っても、着脱ブロックの昇温は７０℃
程度であって、その成形品に温度上昇により、やや表面
ツヤの減少が見られたが実用上支障はない程度であった
。

一方、着脱ブロックの押圧固定は、実施例のようにスペ
ーサー１６を介してボルトで行う他、直接にボルトで押
圧してもよい。このとき、看脱ブロック側面該当位ｒ！
ＩＫ−ボルト受孔を設けてこの受孔に対して押圧固定す
ることができる。

また抑圧固定手段として、ボルト以外に倒えばてこ機構
を用いても良いし、自動化の際には油圧で抑圧金具を押
しても良い。

また、固定ブロックと耐圧板とはこれらを一体に設けて
もよいが、このとき収納部５は凹陥状とすることが必要
である。

なお、成形品押出しビンは必要に応じて採用されるが、
これを用いるときは実施例のようにユニット化すれば押
出しビンの散逸を防ぐことができ、また着脱ブロックの
交換時も、分離金型の押出し板に一本一本位置決めして
取付けるような手間を省くことができる。

本発明の実施例として以上を説明したが、本発明は前記
要旨に反しない限り様々に実施することができる。

（効果） 本発明は以上のとおりに構成されるので、次の作用効果
を有する。

即ち、従来の一体形の金型に代って、鉄製厚肉固定ホル
ダーその他必要な部材と着脱７’Ｒツクよりなる分離金
型とした結果、該固定ホルダー等を樹脂成形機に取り付
けたままで着脱ブロックを交換することにより製品変更
ができる。

この結果、従来１型１５分以上要していた金型交換時間
が一般的ＩｃＩ型５分又はそれ以下となり、段取り時間
を大幅に短縮することができるＱ また、金型全体に比べて着脱ブロックは小型軽量だから
、女子作業員でも簡単に金型交換ができ、保管スペース
も大幅に削減できる。

そして、金型を製作する場合にも、金型全体を改めて作
る必要がなく、着脱ブロックと必要であれば成形品押出
しピンを製作すれば足り、更に着脱ブロックの材質も加
工性その他を考慮して適宜選択することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は実施例を示すもので、第１図は本発明に係る樹脂
成形用着脱自在分離金型の分離状態における縦断面図、
第２図は縦断面図、第３図は正面図である。 １・・・樹脂成形用着脱自在分離金型　　９・・・押出
しビンユニット３・・・鉄製厚肉固定ホルダー　　　　
　１０・・・プレート４・・・着脱プＧＩ７り　　　　
　　　　１１・・・成形品押出しピン５・・・収　納　
部　　　　　　　　１４・・・製品成形部６・・・耐　
圧　板　　　　　　　　１５・・・押圧金具７・・・支
承縁部　　　　　　　　　１６・・・スペーサー８・・
・貫通孔

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）鉄製厚肉固定ホルダーの中央部に収納部を設置し
   、該収納部内にはアルミニウム合金、ベリリウム鋼合金
   等よりなり、製品成形部を備えた着脱ブロックを嵌挿し
   て一組の金型を構成し、該着脱ブロックを鉄製厚肉固定
   ホルダー側面外側から押圧金具により直接又はスペーサ
   ーを介して、押圧固定したことを特徴とする樹脂成形用
   着脱自在分離金型。
2. （２）鉄製厚肉固定ホルダーの底部に、貫通孔を有する
   一体又は別体の耐圧板を設けたことを特徴とする特許請
   求の範囲第１項記載の樹脂成形用着脱自在分離金型。
3. （３）鉄製厚肉固定ホルダーの着脱ブロック収納部を凹
   陥状としたことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載
   の樹脂成形用着脱自在分離金型。
4. （４）プレートに成形品押出しピンを立設して押出しピ
   ンユニットとし、該押出しピンユニットを装着しセット
   とした着脱ブロックを、底部に支承縁部を設けた筒状の
   鉄製厚肉固定ホルダーに嵌挿して一組の金型を構成した
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の樹脂成形
   用着脱自在分離金型。