JPS6362584A - デイスク回転式穀粒選別装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、籾摺後における混合米から玄米を、片面又は
両面に凹所を多数個設けて成るドーナソッ状ディスクの
回転によって選別するようにした穀粒選別装置に関する
ものである。

〔従来の技術〕

選別セル内に、回転軸を当該選別セルの軸線と平行に軸
支し、該回転軸に、片面又は両面に凹所を多数個成形し
たドーナッツ状ディスクを軸方向に適宜間隔で複数枚設
ける一方、前記選別セルに、籾と玄米との混合米の供給
部と、籾の排出部とを各々設け、且つ、前記各ディスク
の間に、１頃斜状の玄米受部材を各々設けて成るディス
ク回転式穀粒選別装置は、先行技術としての特開昭５６
−１３６６８８号公報によって提案されている。

そして、このディスク回転式穀粒選別装置は、選別セル
内に、供給部から供給された混合米が、各ディスクの間
の部分において、当該ディスクの回転によって成る高さ
まで持ち上がったのち落下する流動を繰り返すとき、こ
の混合米中の玄米が、ディスクにおける凹所に嵌まって
高い位置から落下することを利用して、高い位置から落
下する玄米を・各ディスクの間に設けた玄米受樋に受け
て取り出すようにしたものである。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、この種のディスク回転式穀粒選別機構において
、選別セル内の混合米は、各ディスクの回転に伴って流
動するとき、見掛は比重の重い玄米は選別セルの内底部
に沈み、見掛は比重の軽い籾は流動層の上面に浮き上が
るよう分離する一方、各ドーナッツ状ディスクの内周部
における周速度は、外周部における周速度よりも遅いか
ら、各ディスクにおける多数個の凹所のうちその内周寄
りの凹所には、外周寄りの凹所よりも籾が入る確率が高
い傾向を呈するものであり、しかも、この傾向は、選別
セル内における混合米の量が多いときに増大すると共に
、内周寄りの凹所に籾が入る確率が高くなる傾向は、選
別する混合米の粒径、及び湿度等によって変化するもの
である。

然るに、前記先行技術のディスク回転式穀粒選別装置で
は、各ディスクの間における傾斜状の玄米受部材を、傾
斜角度が調節不能の固定式にし、且つ、その先端がドー
ナッツ状ディスクの内周部に位置することにより、ディ
スクにおける多数個の凹所に入った穀粒の総てが玄米受
部材に入るように構成したものであるから、前記のよう
に選別セル内における混合米の量とか混合米の粒径等に
よって内周寄りの凹所に入る籾の数が多くなった場合に
は、当然、玄米受部材には籾が多（入ることになって、
玄米受部材から取り出される玄米の選別精度が低下する
のであった。

本発明は、このような場合に際して、玄米の選別精度を
高い状態に維持できるようにした装置を提供するもので
ある。

〔問題を解決するための手段〕

この目的を達成するために本発明は、選別セル内に、回
転軸を当該選別セルの軸線と平行に軸支し、該回転軸に
、片面又は両面に凹所を多数個成形したドーナッツ状デ
ィスクを軸方向に適宜間隔で複数枚設ける一方、前記選
別セルに、籾と玄米との混合米の供給部と、籾の排出部
とを各々設け、且つ、前記各ディスクの間に、傾斜状の
玄米受部材を各々設けて成るディスク回転式穀粒選別装
置において、前記各ディスクの間における玄米受部材に
おける傾斜角度を、その先端がディスクの内周部に位置
する状態と、内周部から外周部に離れた位置の状態とに
調節自在に構成したものである。

〔発明の作用・効果〕

このように構成すると、選別セル内における混合米の量
とか混合米の粒径等の変化により、ディスクにおける多
数個の凹所のうち内周寄りの凹所に入る籾の数が多くな
った場合には、玄米受部材の傾斜角度を、その先端がデ
ィスクの内周部から外周部に離れた位置に来るように調
節することにより、ディスクにおける多数個の凹所のう
ち前記玄米受部材の先端よりも内周寄りに位置する凹所
によって持ち上げられた籾が、玄米受部材に入るのを阻
止することができるから、玄米の選別精度を高い値に維
持できる一方、ディスクにおける多数個の凹所のうち内
周部寄りの凹所に入る籾の数が少なくなった場合には、
玄米受部材の傾斜角度を、その先端がディスクの内周部
に位置する状態に関節することにより、ディスクにおけ
る多数個の凹所によって持ち上げられた玄米は、総て玄
米受部材に入ることになるから、玄米の選別能力を高い
状態に維持できるのである。

従って本発明によると、ディスク回転式穀粒選別装置に
おいて、その玄米の選別精度及び選別能力を、選別セル
内における混合米量や、粒径の変化に対して常に高い値
に維持できる効果を有する。

〔実施例〕

以下本発明を籾摺選別機における穀粒選別機構に通用し
た場合の実施例の図面について説明すると、第１図は籾
摺選別機の全体を示し、この籾摺選別機１は、上下に長
い長方形状箱体２内に、籾摺部３、風選部４及びディス
ク回転式選別機構５を設けることによって全体が構成さ
れている。

前記籾摺部３は、籾供給ホッパー６と左右一対の説秤ロ
ール７等とから成り、前記長方形状箱体２内の中程部に
位置している。

前記風選部４は、前記籾摺部３の下部に位置し、脱稈後
の摺落米を籾殻と混合米とに選別して、混合米を前記デ
ィスク回転式選別機構５に送るようにしたもので、流穀
板８、螺旋コンベヤ１０付き・　混合米麦［１９、及び
吸引排塵ファン１１等によって構成され、その混合米受
樋９の一端には、混合米をディスク回転式選別機構５に
送るための混合米スロワ−１２が接続され、この混合米
スロワ−１２及び前記吸引排塵ファン１１は、モータ１
３により回転駆動される。

そして、前記ディスク回転式選別機構５は、少なくとも
下半分を円筒形に形成した選別セル１４を備え、該選別
セル１４には、その軸線方向の一端における側板１４ａ
に供給孔１５が、他端における側板１４ｂに排出孔１６
が各々穿設され、前記供給孔１５に接続したホッパー１
７内には、前記混合米スロワ−１２の先端が開口する一
方、前記排出孔１６には、当該排出孔１６から排出され
る籾を前記籾摺部３における籾供給ホンパー６内に還流
するための還流シュート１８が接続されている。また、
選別セル１４の底面には、残米排出弁１９が開閉自在に
設けられている。

前記選別セル１３内には、前記モータ１３によって適宜
速度に回転駆動される回転軸２０が、選別セル１４の軸
線と平行に軸支され、この回転軸２０には、片面又は両
面に玄米は嵌まるが籾は嵌まらないような寸法に設定し
た凹所２２を多数個刻設したドーナッツ状のディスク２
１が、軸方向に適宜間隔で複数枚設けられている（但し
、図面は、ディスク２１の両面に凹所２２を刻設した場
合を示す）。

なお、この各ディスク２１における多数個の各凹所２２
は、第４図〜第６図に示すようにディスク２１における
円周方向の長さ寸法りを、半径方向の幅寸法Ｓよりも大
きくした長円形状であり、その半径方向の幅寸法Ｓは、
玄米の長さ寸法よりも小さく玄米の幅寸法よりも大きい
寸法に設定されている一方、各凹所２１における長手方
向の左右両内側面２２ａ、２２ｂのうち、ディスク回転
方向に対して前側に位置する内側面２２ａを、適宜角度
θ（例えば、約１５度）の傾斜面に形成し、この傾斜状
内側面２２ａと底面２２ｃとの交点から他方の内側面２
２ｂまでの長さ寸法Ｌ１は、玄米の長さ寸法と略等しく
、前記長さ寸法りは、玄米の長さ寸法と籾の長さ寸法と
の中間の長さ寸法に各々設定され、且つ、凹所２２の深
さＴは玄米の直径に略等しい寸法に設定されている。

前記各ディスク２１間の上部、及びディスク２１と選別
セル１４の両側板１４ａ、１４ｂとの間の上部には、玄
米受部材２３が傾斜状に各々挿入され、この各玄米受部
材２３の上面は、前記玄米流下板２４の上面を介して玄
米取出シュート２７付き玄米風選部２６に連通している
。

一方、前記風選部４における吸引排塵ファン１１の吸引
側は、長方形状箱体１内に形成した風路２８を介して前
記玄米風選部２６及び選別セル１４内に連通し、当該吸
引排塵ファン１１への吸引風を、選別セル１４からも吸
引するようにして、選別セル１４内の換気を行うと共に
玄米を仕上げ風選するように構成されている。

そして、前記各ディスク２１の間の部分に設けた傾斜状
の各玄米受部材２３の各々を、前記玄米流下板２４の上
端に対してビン２５にて回動自在に枢着する一方、この
各玄米受部材２３を、前記各ディスク２１の間の部分ご
とに設けた手動操作レバー２９にリンク３０を介してそ
れぞれ連結することにより、各玄米受部材２３の傾斜角
度を、その先端２３ａがディスク２１におけるディスク
の内周部に位置する状態と、内周部から外周部に離れた
位置の状態とに調節自在に構成する。

しかして、籾摺選別作業に際して籾摺部３における籾供
給ホッパー６内に籾を供給すると、籾摺部３で税稈され
た摺落米は、風選部４において籾殻が吸引排塵ファン１
１に吸引されるように風選別される、この風選によって
籾殻が除かれた混合米は、混合米受樋９に入り、混合米
スロワ−１２より選別セル１４内にその供給孔１５から
供給される。

このようにして選別セル１４内に供給された混合米は、
各ディスク２１の間の部分においてディスク２１の回転
に伴って、第３図に二点鎖線の矢印Ａで示すように成る
高さまで持ち上げたのち落下するように流動しながら、
排出孔１６に向って移送される。

この流動中において、混合米中の玄米は各ディスク２１
における凹所２２に嵌まって高い位置まで持ち上げられ
たのち凹所２２から落下することにより各玄米受部材２
３に入るように選別される。

このようにして各玄米受部材２３に入った玄米は、玄米
風選部２６において仕上げ風選されたのち、玄米取出シ
ュート２７から機外に取り出される一方、選別セル１４
内を排出孔１６に向って流動しながら移動する混合米は
、各ディスク２１の回転によって玄米が各玄米受部材２
３に入るように除かれることにより、排出孔１６に近付
くにつれて籾の比率が多くなり、排出孔１６から前記籾
摺部３における籾供給ホンパー６内に流出し、再度の脱
稈作用が行なわれるのである。

そして、前記選別セル１４内において二点鎖線の矢印Ａ
で示すように流動する混合米の量が多くなる等して、各
ディスク２１における多数個の凹所２２のうち内周寄り
の凹所２２に入る籾の数が多くなった場合には、各玄米
受部材２３の傾斜角度を、第３図に二点鎖線で示すよう
に当該玄米受部材２３の先端２３ａがディスク２１の内
周部から外周部に離れた位置に来るように調節すること
により、各ディスク２１における多数個の凹所２２のう
ち前記玄米受部材２３の先端２３ａよりも内周寄りに位
置する凹所２２によって持ち上げられた籾が、各玄米受
部材２３に入るのを阻止することができるから、玄米の
選別精度を高い値に維持できる一方、各ディスク２１に
おける多数個の凹所２２のうち内周部寄りの凹所２２に
入る籾の数が少なくなった場合には、各玄米受部材２３
の傾斜角度を、第３図に一点鎖線で示すように当該玄米
受部材２３の先ｍ　２３　ａがディスク２１の内周部に
位置する状態に調節することにより、各ディスク２１に
おける多数個の凹所２２によって持ち上げられた玄米は
、総て各玄米受部材２３に入ることになるから、玄米の
選別能力を高い状態に維持できるのである。

なお、前記実施例は、各玄米受部材２３の傾斜角度を、
手動レバー２９にて調節する場合であったが、各ディス
ク２１の間の部分の各々に混合米量センサー３１を設け
、この混合米量の各々と、前記各玄米受部材２３の各々
とを、混合米の流動層の厚さが厚くなると玄米受部材２
３が第３図に二点鎖線で示すように上向き回動じ、混合
米の流動層の厚さが薄くなると玄米受部材が第３図に一
点鎖線で示すように下向き回動するよう連動させるよう
にすれば、選別セル１４内における混合米量の変化に対
して、各玄米受部材２３の傾斜角度を調節することを自
動化できるのである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は籾摺選別機の幡
断正面図、第２図は第１図のｎ−ｎ視拡大断面図、第３
図は第２図のｍ−ｍ凹所面図、第４図はディスクの要部
拡大平面図、第５図は第４図のＶ−Ｖ凹所面図、第６図
は第４図のＶｌ−Ｖｌｌ凹断面図ある。 ２・・・・長方形状箱体、３・・・・籾摺部、４・・・
・風選部、５・・・・ディスク回転式選別機構、１４・
・・・選別セル、１５・・・・供給孔、１６・・・・排
出孔、２０・・・・回転軸、２１・・・・ディスク、２
２・・・・凹所、２３・・・・玄米受部材、２９・・・
・手動レバー、３１・・・・混合米量センサー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）、選別セル内に、回転軸を当該選別セルの軸線と
   平行に軸支し、該回転軸に、片面又は両面に凹所を多数
   個成形したドーナッツ状ディスクを軸方向に適宜間隔で
   複数枚設ける一方、前記選別セルに、籾と玄米との混合
   米の供給部と、籾の排出部とを各々設け、且つ、前記各
   ディスクの間に、傾斜状の玄米受部材を各々設けて成る
   ディスク回転式穀粒選別装置において、前記各ディスク
   の間における玄米受部材における傾斜角度を、その先端
   がディスクの内周部に位置する状態と、内周部から外周
   部に離れた位置の状態とに調節自在に構成したことを特
   徴とするディスク回転式穀粒選別装置。