JPS6391179A - デイスク回転式穀粒選別装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、籾摺後における混合米から玄米を、表面に凹
所を多数偏設υ−どなる複数枚のドーナッツ状ディスク
の回転によって選別するようにした穀粒選別装置の構造
に関するものである。

〔従来の技術〕

選別セル内に、回転軸を略水平状にして軸支し、該回転
軸に、片面又は両面に多数個の凹所が成形されたドーナ
ッツ状ディスクを軸方向に適宜間隔で複数枚設ける一方
、前記選別セルには、その軸線方向の一端に籾と玄米と
の混合米の供給部を、他端に籾の排出部を各々設け、且
つ、前記各ディスクの間に、玄米受樋を各々設けて成る
ディスク回転式穀粒選別装置は、先行技術としての特開
昭５６−１３６６８８号公報によって提案されζいる。

そして、前記ディスク回転式穀粒選別装置は、選°別セ
ル内にその一端の供給部から供給された混合米が、各デ
ィスクの間の部分において、当該ディスクの回転によっ
て成る高さまで持も）−１−かったのち落下する流動を
繰り返すとき、この流動層中の玄米が、ディスクにおけ
る凹所にｊ１χまって高い位置から落下することを利用
して、高い位置から落下する玄米を玄米受樋に受けて取
り出すようにしたものである。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従って、流動層における混合米中の玄米は各ディスクに
て次次と取り出され、選別セル内には籾のみが残される
ことになるので、各ディスク間に形成される混合米の流
動層の厚さは混合米供給部側にて厚く、籾排出部側に行
くにしたがって薄くなる。

しかるに、前記先行技術における各ディスクの外径も内
径も互いに等しいので、混合米の供給部側での流動層が
厚いから、ディスクの内径側の孔を越えて次のでディス
ク方向に流動し易いが、排出部側に行くにしたがって流
動層の厚さが薄くなってディスクの内径側の孔を乗り越
えることが困難となり、混合米の排出部側への流動性が
悪くなり、選別セル内に混合米が滞留し易くなり、混合
米の置時間の滞留によりディスクとの接触機会が多くな
って玄米が損傷する率が高くなるという問題があった。

また、流動層にお＆Ｊる混合米中の玄米は各ディスクに
て次次と取り出されて選別セル内には籾のみが残される
ことになるので、排出部側に行くにしたがって混合米中
の玄米の混入率が少なくなる。

ところで、ディスクの表面に形成される凹所の数が単位
面積当たり略等しくさらに各ディスクの外径及び内径が
等しいとすると、いずれのディスクにおける凹所の数も
等しいことになる。その場合、すべてのディスクを混合
米の供給部側でのディスクにおける選別能力を発揮させ
るために十分な外径と内径とを有するように設定すると
、排出部側では混合米中の玄米混入率が少ないにかかわ
らずそれより選別能力の大きいいわゆる余分の選別能力
を持ったディスクを設置したことになり、反・対に排出
部側の選別能力に合せてすべてのディスクを外径及び内
径を小さいものに形成すると、供給部側での選別能力が
極度に低下し、籾の排出部側にて流動層中に未だ玄米が
多く残った状態にて選別セルから排出することになるか
ら、この状態はいわゆるオーバーロードとなり、選別精
度も悪くなると云う問題があった。

本発明は、この問題を解消することを目的とするもので
ある。

〔問題を解決するための手段〕

この目的を達成するために本発明は、選別セルの胴部内
に回転軸を略水平状に配設し、該回転軸に、表面に多数
個の凹所が成形されたドーナッツ状ディスクを、適宜間
隔にて複数枚設ける一方、前記選別セルには、その一端
部に籾と玄米との混合米の供給部を、他端部に籾の排出
部を各々設け、且つ各ディスクの間に玄米受樋を配設し
て成るディスク回転式穀粒選別装置において、前記複数
枚のディスクの内径を各々等しくする一方、複数枚のデ
ィスクの外径を、前記供給部側で大径に排出部側に行く
にしたがって順次小径となるように形成し、前記選別セ
ルの胴部底面をディスクの外径に略沿わせて傾斜形成し
たものである。

〔発明の作用・効果〕

このように、本発明では、略水平状に配設した−　へ　
− 回転軸に設ける複数枚のディスクにおける各内径が等し
いので、ディスクの下側におＣ）る内径縁の高さ位置が
略水平に揃う。

また、ディスクにおける外径を供給部側で大きく排出部
側に行くにしたがって順次小さくなるように形成すると
共に、選別セルの胴部底面も前記ディスクの外径に合わ
せて供給負側で低く、排出部側で高くなるように傾斜状
に形成しているのであるから、選別セル胴部底面から各
ディスクにおける内径縁までの高さ寸法が排出部側に行
くにしたがって順次小なくなり、各ディスク間の流動層
の厚さが排出部に行くにしたがって順次薄くなっても、
前記選別セル胴部底面からディスクの内径縁迄の高さ寸
法の減少にて流動層厚さの減少のγ響を打ち消し、各デ
ィスクにおりる内径縁より半径内方向にある孔から次の
ディスク方向に混合米が流動し易くなり、選別セルにお
ける混合米の滞留時間を減少せしめて玄米等の損傷を少
なくすることができる。

さらに、ディスクの内径が等しくその外径が小６一 さいものでは、当該ディスク表面に形成される凹所の数
が少なく、反対に外径が大きいディスクでは、その表面
の凹所の数を多くできる。したがって、凹所の数の多い
外径の大きいディスクを混合米の供給部側に配置し、排
出部側に近いディスクに行くに従って凹所の数が少なく
なるように、ディスクの外径を順次小さく形成すること
で、玄米混入率の高い供給部側では凹所の数の多いディ
スクにて能率良く玄米を玄米受樋に取り出すことができ
る一方、選別セル内の長手方向中途部及び排出部側での
各所におけるディスクの選別能力をその箇所の玄米混入
率に見合って設定できることになり、各所における選別
性能を安定させることができる効果をも奏する。

〔実施例〕

以下本発明を籾摺選別機における穀粒選別機構に適用し
た場合の実施例の図面について説明すると、ディスク回
転式選別装置１は、図示しない籾摺部にて脱稈後の籾摺
米を風選にて籾殻と混合米とに選別された後のその混合
米を選別セル２における胴部２ｃ内の横向き配置のディ
スク１１にて玄米と籾とに選別するものであり、該選別
セル２には、その−側板２ａに供給部４が、他側板２ｂ
に排出部５が各々穿設されている。

そして、選別セル２における胴部２Ｃの下半分を後述の
ディスク１１の外径に略沿うように、供給部４側での高
さ位置が低く、排出部５側に行くにしたがって順次高い
位置に来るように傾斜状に形成するものである（第２図
参照）。

また、前記供給部４に接続したホソ・パー６には、風選
部からの混合米スロワ−が接続する一方、前記排出部５
には当該排出部５からυ１出される籾を前記籾摺部にお
ける籾供給ホッパー内にｉワ流するための還流シュー１
−７が接続されている。

また、選別セル２の胴部２Ｃ底面には、残米排出弁９が
開閉自在に設けられている。

前記選別セル２内には、モータによって適宜速度に回転
駆動される回転軸１０が、選別セル２０）軸線と平行に
左右両側板２ａ、　　２ｂ箇所に略本１１２状に軸支さ
れ、この回転軸１０には、片面又は両面に玄米は嵌まる
が籾は嵌まらないような寸法に設定した凹所１２を多数
個刻設したドーナッツ状のディスク１１が、軸方向に適
宜間隔で複数枚設けられている（但し、図面は、ディス
ク１１の両面に凹所１２を刻設した場合を示す）。

なお、この各ディスク１１における多数個の各凹所１２
は、第４図〜第６図に示すようにディスク１１における
円周方向の長さ寸法りを、ディスク１１半径方向の幅寸
法Ｓよりも大きくした長円形状であり、その半径方向の
幅寸法Ｓは、玄米の長さ寸法よりも小さく玄米の幅寸法
よりも大きい寸法に設定されている一方、各凹所１２に
おける１し手方向の左右側内側面１２ａ、１２ｂのうち
、ディスク回転方向に対して前側に位置する内側面１２
ａを、適宜角度θ（例えば、約１５度）の傾斜面に形成
し、この傾斜状内側面１２ａと底面１２Ｃとの交点から
他方の内側面１２ｂまでの長さ寸法Ｌ　１は、玄米の長
さ寸法と略等しく、前記しは、玄米の長さ寸法と籾の長
さ寸法との中間の長さ寸法に各々設定され、且つ、凹所
１２の深さＴ−９＝ は、玄米の直径と略等しい寸法に設定されている。

前記各ディスク１１間の上部、及びディスク１１と選別
セル２の両側板２ａ、２ｂとの間の上部には、玄米受樋
１３が傾斜状に各々挿入され、この各玄米受樋１３の下
端ば、玄米取出シュー１−１５から玄米風選部（図示せ
ず）に連通している。

そして前記ドーナソッ状の各ディスク１１における内径
（ＤＩ）は総て等しく形成する一方、ディスク１１の外
径は、供給部４側に近いディスク１１の外径（ＤＯ）が
大きく、排出部５に近付くに従ってその位置のディスク
１１の外径（Ｄ′）を順次小径となるように形成するも
のである。

しかして、籾摺部で脱稈された摺落米ば、風選部におい
て籾殻が吸引排塵ファンに吸引されるように風選別され
る。この風選によって籾殻が除かれた混合米は、混合米
スロワ−より選別セル２内にその一側板２ａにおける供
給部４から供給される。

このようにして選別セル２内に供給された混合米は、回
転するディスク１１との間にて第１図の二ｉｏ− 点鎖線の矢印で示すようにある高さまで持ち上げられた
後落下するように流動する流動ｍＡを形成しながら、排
出部５に向って移送される。

そして、混合米中の玄米は各ディスク１１における凹所
１２に嵌まって高い位置まで持ち上げられたのち凹所１
２から落下することにより玄米受樋１３に入るように選
別される。

この流動中において、供給部４側に近い位置のディスク
における外径が大きいから、その表面に形成される凹所
１２の数も必然的に多くなり、玄米の混入率が多く且つ
流動層Ａの厚さも厚い箇所での玄米の掬い上げが多量に
且つ能率良く行うことができる。

他方、排出部側に行くにしたがってディスクの外径を順
次小さくなるように形成するのであるから、選別セル内
の長手方向中途部及び排出部側での各所におけるディス
クの選別能力をその箇所の玄米混入率に見合って設定で
きることになり、各所における選別性能を安定させるこ
とができる。

さらに、各ディスクの内径が等しいとともに、選別セル
胴部における底面等の下１１部からディスクの内径縁迄
の高さを供給部側で低く排出部側に行くにしたがって順
次＋１：ｌｉ　くなるように１す１斜形成するので、各
ディスク間における流動１ｍＡの厚さが排出部側に行く
に従っ′（順次薄＜ス（ってもその変化を打ち消すこと
ができ、選別セル内のいずれの箇所においても流動層が
各ディスクの内１￥縁より内径側の孔から次のディスク
の方向に流・ｔｉｌｌ　シ易＜なり、選別セル内の混合
米の滞留時間をう、Ｉｊ縮し゛（、選別作業中にディス
クと混合米とが接触する時間を必要以上に長くせず、玄
米等の損化を少なくできるのである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は選別装置の縦断
正面図、第２図は第１図の１１１１視断面図、第３図は
第１図のＩＩＩ−Ｉｌｌｌｌ面断面図４図はディスクの
要部拡大平面図、第５図は第４図のＶ−■視断面図、第
６図は第４図の■−■線視線面断面図る。 ２・・・・選別セル、２ａ、　　２ｂ・・・・左−１＋
両側板、２ｃ・・・・選別セルの胴部、４・・・・供給
部、５・・・・排出部、ＩＯ・・・・回転軸、１１・・
・・ディスク、１２・・・・凹所、１３・・・・玄米受
樋。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）、選別セルの胴部内に回転軸を略水平状に配設し
   、該回転軸に、表面に多数個の凹所が成形されたドーナ
   ッツ状ディスクを、適宜間隔にて複数枚設ける一方、前
   記選別セルには、その一端部に籾と玄米との混合米の供
   給部を、他端部に籾の排出部を各々設け、且つ各ディス
   クの間に玄米受樋を配設して成るディスク回転式穀粒選
   別装置において、前記複数枚のディスクの内径を各々等
   しくする一方、複数枚のディスクの外径を、前記供給部
   側で大径に排出部側に行くにしたがって順次小径となる
   ように形成し、前記選別セルの胴部底面をディスクの外
   径に略沿わせて傾斜形成したことを特徴とするディスク
   回転式穀粒選別装置。