JPS63624Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は例えばカラオケ用歌詞シート等が収納
されるシートカバーに係り、矩形状の上面フイル
ムと下面フイルムとの間に、シート体が挿入さ
れ、二側部が開口した袋状のシートカバーであつ
て、前記開口した一側部の両隅を熔着して、挿入
される前記シート体の幅よりも狭い挿入口を形成
すると共に、前記開口した他側部の両隅近傍を熔
着して、挿入された前記シート体の位置規制をす
るように構成しておくことにより、シートカバー
へのシート体の出し入れが極めて簡単なものとな
り、シート体の交換作業がワンタツチで行なえ、
さらにはシートカバー内に空気が溜つてシートカ
バーが脹らむといつたことのない、極めて低コス
トで作れるシートカバーを提供することを目的と
する。

従来、例えば写真又はカラオケ用歌詞等のシー
トが収納されるシートカバーは、例えば第１図に
示す如く、三方が封鎖され一方のみが開口した袋
状のカバー体１よりなり、このカバー体１の開口
部２側に孔３が形成されたものである。そして、
多数枚のシートを整理するには、１枚のシートを
１個のカバー体１内に開口部２を拡げて挿入し、
そしてこのようにシートの収納されたカバー体１
の孔３に例えばバインダー部材のピンを挿入する
ことにより、複数のカバー体をバインダー部材に
フアイルして行なつている。

しかし、このようなシートカバーは、三方向が
完全に封鎖されているので、シートを収納する際
に開口部を拡げると内部に空気が溜まり、シート
カバーをフアイルする場合にもシートカバーが脹
らんだままとなり、さらにはシートの交換作業を
スムーズに行なえない。又、シートカバーがバイ
ンダー部材に多数枚フアイルされているような場
合には、シートの交換に際してはその度毎にバイ
ンダー部材よりシートカバーを取り外さなければ
シートカバー内のシートの交換の為の出し入れが
できず、シート交換作業はより一層面倒なもので
ある。さらには、シートカバーがバインダー部材
にフアイルされている場合においては、シートカ
バー内に収納されているシートが位置ずれしたり
してシート自体がバインダー部材のピンに当た
り、シートが傷ついたり、又、それぞれのシート
カバーに収納されているシートが位置ずれによつ
て一様な位置にない場合にはフアイルされている
シートカバーのめくり作業がスムーズに行なえな
いといつた欠点もあり、従来のシートカバーでは
フアイルされた場合にその取り扱いが極めて面倒
であるといつた欠点がある。

本考案は上記欠点を除去したものであり、以下
その実施例について説明する。

第２図、第３図及び第４図は、本考案に係るシ
ートカバーの平面図、正面図及び背面図である。

同図中、５は例えばポリエチレン又はポリ塩化
ビニル等の柔軟で透明又は透明に近い半透明なプ
ラスチツクフイルムで形成された両端部６，７側
が開口した袋状のカバー体である。

このカバー体５の正面側の端部６の開口間口は
例えば真中付近よりその幅が狭いように、例えば
熱圧着等によつてカバー体５の上面と下面とが一
部熔着されて掛止部８が構成されている。

又、カバー体５の背面側の端部７の少し内側に
は、カバー体５の上面と下面とに孔９が形成され
ており、さらにこの孔９の位置より少し内側に
は、例えば熱圧着等によつてカバー体５の上面と
下面とが一部熔着した仕切部１０が構成されてい
る。

尚、第２図中、一点鎖線で示す１１はカバー体
内に正面側の端部６の開口部より挿入されたシー
ト体である。

上記のように構成されたシートカバーは、例え
ば第５図に示すようにバインダー部材１２にフア
イルされた場合においても、すなわちカバー体５
の孔９にバインダー部材１２のピン１３が挿入さ
れてフアイルされている場合でも、特定のカバー
体に特定のシート体を出し入れするには正面側の
端部６の開口部は塞がれていないのでこの開口部
より出し入れが行なえ、カバー体をバインダー部
材より取り外さなくてもよいので、シート体の交
換作業が極めて簡単でスムーズに行なえる。又、
カバー体の両端側に開口部が形成されているの
で、シート体の出し入れ時にカバー体を脹らませ
ても内部に空気が溜つてカバー体が張らんだまま
となつていることはなく、カバー体の内面は収納
されたシート体表面と密着しているので、シート
体の収納時におけるカバー体の具合は良好なもの
である。そして、カバー体内に収納されたシート
体はカバー体の掛止部８と仕切部１０とによつて
位置規制が行なわれ、複数枚フアイルされている
中のカバー体をめくつても内部のシート体の位置
ずれが問題となることがない。すなわちカバー体
をめくつても内部のシート体は掛止部８によつて
規制されるので外側に出てしまうことはなく、か
つ仕切部１０によつて規制されるので奥側に移動
し、シート体がバインダー部材のピン１３に当た
り、シート体が傷つくといつたことはなくなる。
さらに、この仕切部１０は、バインダー部材にカ
バー体がフアイルされている場合においてカバー
体をめくる作業をしている場合には、折目となる
ので、カバー体のめくり作業は一段とスムーズな
ものとなる。

尚、上記実施例で説明したシートカバーは、例
えばポリエチレン等のフイルムで両端部が開口し
た袋状のカバー体を作つた後、例えば複数枚のカ
バー体を平行に並べて雄型の金型材等を熱圧着し
て所定の位置に掛止部と仕切部とを構成すると共
に、所定の位置に孔を形成するのみで、簡単に極
めて低コストで作ることができる。

第６図は、本考案に係るシートカバーの他の実
施例の説明図である。同図中、２０は例えば透明
なプラスチツクフイルムで構成された、第６図中
左端部２１側と上端部２２側とが開口した袋状の
カバー体である。このカバー体２０の上端部２２
の開口間口は内部に挿入されたシート体２３の横
幅より狭いように、例えば熱圧着等によつてカバ
ー体２０の上面と下面とが一部熔着されて掛止部
２４が構成されている。又、カバー体２０の左端
部側の少し右側にはカバー体２０の上面と下面と
にバインダー部材のピン挿通用の孔２５が形成さ
れており、さらにこの孔２５の位置より少し右側
には、例えば熱圧着等によつてカバー体２０の上
面と下面とが一部熔着された仕切部２６が形成さ
れており、内部に挿入されたシート体２３は仕切
部２６より左側には位置ずれできないように構成
されている。

すなわち、本実施例と前記実施例との相異点
は、シート体を内部に挿入する開口部の位置が異
なるのみであり、本実施例のシートカバーも前記
実施例のシートカバーと同様な特長を有するもの
である。

上述の如く、本考案に係るシートカバーは、矩
形状の上面フイルムと下面フイルムとの間に、シ
ート体が挿入され、二側部が開口した袋状のシー
トカバーであつて、前記開口した一側部の両隅を
熔着して、挿入される前記シート体の幅よりも狭
い挿入口を形成すると共に、前記開口した他側部
の両隅近傍を熔着して、挿入された前記シート体
の位置規制をするように構成してなるので、シー
トカバーへのシート体の出し入れ作業は例えばシ
ート体をまるめておけば挿入用開口部より簡単か
つスムーズに行なえ、しかも収納中においてはシ
ートカバーがどのように乱暴に取り扱われてもシ
ート体が飛び出してくるといつたことがなく、さ
らにはシート体の出し入れ時に空気が内部に溜つ
てシートカバーが張らんだままであるといつたこ
とはなく、又極めて低コストで簡単に作れる等の
特長を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のシートカバーの説明図、第２図
〜第４図は本考案に係るシートカバーの１実施例
の説明図、第５図はシートカバーのフアイル状態
の説明図、第６図は本考案に係るシートカバーの
他の実施例の説明図である。 ５，２０……カバー体、６，７，２１，２２…
…開口している側の端部、８，２４……掛止部、
９，２５……孔、１０，２６……仕切部、１１，
２３……シート体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 矩形状の上面フイルムと下面フイルムとの間
   に、シート体が挿入され、二側部が開口した袋状
   のシートカバーであつて、 前記開口した一側部の両隅を熔着して、挿入さ
   れる前記シート体の幅よりも狭い挿入口を形成す
   ると共に、 前記開口した他側部の両隅近傍を熔着して、挿
   入された前記シート体の位置規制をするように構
   成したことを特徴とするシートカバー。