JP3024422U - ミニディスク保管用ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像が記録されているミニディスクを複数枚
まとめて保管するための新規のミニディスク保管用ケー
スの提供を図ったものである。 【構成】 上面を開口面としかつミニディスクのハード
ケースＡを緊密に収容出来るような大きさ具えた袋単体
４ａ，４ｂを左右対称的にその下縁において連設させて
成りかつその全体を軟質の合成樹脂シート材によって形
成したミニディスク収容用袋形成シート４を、ケース主
体１の底面板部１ａに固設して成るミニディスク保管用
ケース。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、画像が記録されているミニディスクを複数枚まとめて保管するため のミニディスク保管用ケースに関するものであり、携行に適した形態に形成して たものである。

【０００２】

【従来の技術】

画像を記録するための、または、映像が記録されているミニディスクは、図２ に示すように硬質プラスチックに依って形成されかつ上面を開口面とするハード ケースＡ内に、本体であるミニディスクＢを抜き差し自在に差し込んで成るもの である。 そしてミニデイスクＢの使用に際しては、ハードケースＡから抜き取 って行う。

【０００３】 ところで、従来、上記のような形態を具えたミニディスクの保管は、ハードケ ースＡ内に入れた状態で積んでおくか、多数のミニディスクをまとめて収納する ようにした箱状を呈する保管容器、または、多数のミニディスクを並べて保管す るようにした保管棚を用いることを通例とした。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

上記したような保管形態であると、ミニディスクの分類管理が雑然化するばか りでなく、ミニディスクの取り出しはハードケースと一緒に行うため、ミニディ スクをプレーヤーにセットした際、そのハードケースは分離状態で机上等に置か れており、従って、これを紛失してしまうと言うような事態が頻発することを余 儀なくされた。

【０００５】 また、このような箱状または棚状のものであると、携行することができず、従 って、ミニディスクを外に持ち出す場合は、これを保管容器または棚から取り出 して個々に携行せざるを得ないものであった。

【０００６】 本考案は、上記のような従来の問題を解決した新規のミニディスク保管用ケー スの提供を図ったものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、底面板部１ａの前端縁に正面板部１ｂを、また、その後端縁に背面 板部１ｃを夫々連設すると共に、当該背面板部１ｃの上端縁に天板部１ｄを、ま た、当該天板部１ｄの前端縁に正面折返し板部１ｅを夫々連設してケース主体１ を形成し、上面を開口面としかつミニディスクのハードケースＡを緊密に収容出 来るような大きさを具えかつ上縁にミニディスク抜き差し用切欠き部Ｓを形成し た袋単体４ａ，４ｂを左右対称的にその下縁において連設させて成りかつその全 体を軟質の合成樹脂シート材によって形成したミニディスク収容用袋形成シート ４を、上記ケース主体１の底面板部１ａに固設するように構成したミニディスク 保管用ケースに係る。 本考案は上記のような構成の採用に基づき、前記した従来の問題を解決したも のである。

【０００８】

【作用】

ミニディスク収容用袋形成シート４の袋単体４ａ，４ｂ内には、ハードケース Ａ内に収容された状態のミニディスクＢを、図４及び図５に示すように差込む。 これにより、ミニディスクは整然たる１枚づつでの保管状態に置かれることと 成る。

【０００９】 ミニディスクの使用に際しては、該当ミニディスクＢをハードケースＡから引 き出してプレーヤーにセットする。 この時、当該ハードケースＡはミニディス ク収容用袋形成シート４の袋単体側に留まることとなる。

【００１０】

【実施例】

図１は本考案に係るミニディスク保管用ケースの全体を開いた状態で表したも のである。 同図において、１はケース主体であって、底面板部１ａの前端縁に 正面板部１ｂを、また、その後端縁に背面板部１ｃを夫々連設すると共に、当該 背面板部１ｃの上端縁に天板部１ｄを、また、当該天板部１ｄの前端縁に正面折 返し板部１ｅを夫々連設するように構成してある。 ２は正面折返し板部１ｅの 裏面側に設けた雌型咬合いテープ、３は正面板部１ｂの表面側に設けた雄型咬合 いテープであって、両テープを係合させることに依り、ケース主体１はブック状 の形態で安定されるように構成してある。 なお、当該両料咬合いテープ２，３ は単なる係合のための一手段であり、従って、スナップ的係合、フック的係合、 紐による係合等、適宜の係合手段に代えての実施も可能である。

【００１１】 ４はミニディスク収容用袋形成シートであって、図１に示す実施例にあっては 、二枚のシートをその下縁において底面板部１ａに装着してあるが、これは一枚 だけ、または二枚以上の複数枚とするように構成しても良い。 そして、当該シ ート４は上面を開口面とする袋単体４ａ，４ｂを左右に並べてその下縁に於いて 連設させて形成してなるものであり、その全体は軟質の合成樹脂シート材によっ て形成してある。 Ｓは当該袋単体４ａ，４ｂの上縁に形成した切欠き部であっ て、ミニディスクＢの抜き差しの便を図るためのものである。

【００１２】 図３は上記したミニディスク収容用袋形成シート４を表したものであって、袋 単体４ａ，４ｂはその各対向する内側縁は互いに近接した垂直縁ａ，ａとするが 、その各外側縁ｂ，ｂは上方に従って開くようなテーパ縁としてある。 そして 、そのテーパー寸法ｍ，ｍは、収容するミニディスクのハードケースＡの厚さ幅 の半分程度の寸法となるように設定してある。 また、両袋単体４ａ，４ａの縦 幅はハードケースＡの縦幅と、またその横幅はハードケースＡの横幅よりやゝ広 め、具体的にはハードケースＡの横幅にその厚さ幅を加えた程度の寸法となるよ うに設定してある。 換言すると、両袋単体４ａ，４ａの寸法は、その内部にハ ードケースＡがやゝきつめの状態で収容されるような寸法的設定がなされている 。

【００１３】 図２はミニディスク収容用袋形成シート４の袋単体４ｂに対してミニディスク を収容する形態を表した説明用分解図、図４及び図５は同収容状態を表した図面 である。 すなわち、ミニディスク収容用袋形成シート４の袋単体４ａ，４ｂ内には、ハ ードケースＡ内に収容された状態のミニディスクＢを、図４及び図５に示すよう に差込む。 これにより、ミニディスクは整然たる一枚づつでの保管状態に置か れることと成る。 従って、各ミニディスク収容用袋形成シート４内にミニディ スクを差し込んでおけば（図示の実施例にあっては四枚のミニディスクが差し込 まれる）各ミニディスクは整然たる保管状態に保たれる。 そして、ミニディス ク保管用ケース１を閉じた状態にしておけば、携行に適した形態となる。

【００１４】 ミニディスクの使用に際しては、該当ミニディスクＢをハードケースＡから引 き出してプレーヤーにセットする。 この時、当該ハードケースＡはミニディス ク収容用袋形成シート４の袋単体側に留まることとなる。 なぜならば、当該ミ ニディスク収容用袋形成シート４は軟質合成樹脂製シート材で形成してあるため 、硬質なプラスチックで形成されているハードケースＡの表面に密着し、これの 抜取りに強い抵抗を示すこととなる。 更に、袋単体４ａ，４ｂは、その内部に ハードケースＡがやゝきつめの状態で収容されるような寸法的設定がなされてい るため、上記抵抗は著しく強化され、ミニディスクＢの引き出しに際し、当該ハ ードケースＡがミニディスクＢと一緒に抜けてしまうようなことがない。 換言 すると、ハードケースＡはミニディスク収容用袋形成シート４の袋単体内に合体 状態で保持されることと成り、従って、これが抜けてしまう場合に生じるハード ケースの紛失と言うような事態発生を防止する。

【００１５】 なお、上記したミニディスク収容用袋形成シート４の袋単体４ａ，４ｂ内に対 するミニディスクの差込みであるが、当該袋単体４ａ，４ｂは、その各対向する 内側縁は互いに近接した垂直縁ａ，ａとするが、その各外側縁ｂ，ｂは上方に行 くに従って開くようなテーパ縁とするように構成してあるから、ハードケースＡ の差込みに基づき、当該ハードケースＡの厚さ分だけ膨んだ際にも、図４に示す ように各対向する内側縁はやゝ離された状態と成り、また、各外側縁ｂ，ｂも垂 直縁状と成り、そして、テーパー縁の拡開に基づき、ハードケースＡの差込みは 極めて緊密なものとされる。

【００１６】

【考案の効果】

本考案は請求項１に記載のような構成、すなわち、底面板部１ａの前端縁に正 面板部１ｂを、また、その後端縁に背面板部１ｃを夫々連設すると共に、当該背 面板部１ｃの上端縁に天板部１ｄを、また、当該天板部１ｄの前端縁に正面折返 し板部１ｅを夫々連設してケース主体１を形成し、上面を開口面としかつミニデ ィスクのハードケースＡを緊密に収容出来るような大きさを具えかつ上縁にミニ ディスク抜き差し用切欠き部Ｓを形成した袋単体４ａ，４ｂを左右対称的にその 下縁において連設させて成りかつその全体を軟質の合成樹脂シート材によって形 成したミニディスク収容用袋形成シート４を、上記ケース主体１の底面板部１ａ に固設するように構成したから、ミニディスクの整然たる管理と携行にも適した 新規のミニディスク保管用ケースの提供が図られる。 そして、ミニディスクのハードケースＡは、ミニディスクＢの抜取りに際して 袋単体４ａ，４ｂ側に留まることと成るから、これが抜けてしまった場合に生じ る当該ハードケースＡの紛失と言うような事態発生を皆無とする。

【００１７】 また、請求項２に記載のような構成、すなわち、複数枚のミニディスク収容用 袋形成シート４を固設するように構成した場合、多くのミニディスクの保管が可 能化される。

【００１８】 更に、請求項３に記載のような構成、すなわち、袋単体４ａ，４ｂの各対向す る内側縁を互いに近接した垂直縁ａ，ａとし、かつ、その各外側縁ｂ，ｂを上方 に行くに従って開くようなテーパ縁とするように構成した場合、袋単体４ａ，４ ｂ内にハードケースＡを収容した際、その厚みは分んだけ広げられて、当該収容 が極めて緊密なものとされると同時に、左右に位置するハードケース間の間隔が 、ミニディスクの出し入れに齟齬をきたさない程度の程好い間隔に広げられると 共に、左右に傾いた状態で収容されることを防止して整然たる形態とする。 更 に、例えば、袋単体４ａ，４ｂを別のシート材を用いて別個に形成するように構 成した場合と比して、極めて廉価にして簡易に製造することができる。

【００１９】 更に、請求項３に記載のような構成、すなわち、両袋単体４ａ，４ａの縦幅を ハードケースＡの縦幅と、また、その横幅をハードケースＡの横幅に当該ケース の厚さ幅を加えた程度の寸法に設定した場合、袋単体４ａ，４ｂ内に対するハー ドケースＡの収容の緊密性がより一層高められる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るミニディスク保管用ケースの全体
を開いた状態で表した斜視図である。

【図２】ミニディスク収容用袋形成シート４の袋単体４
ｂに対してミニディスクを収容する形態を表した説明用
分解図である。

【図３】本考案に於けるミニディスク収容用袋形成シー
ト４を表した正面図である。

【図４】ミニディスクを収容した状態にあるミニディス
ク収容用袋形成シート４を表した正面図である。

【図５】図４におけるＸ−Ｘ線拡大断面図である。

【符号の説明】

Ａ ハードケース Ｂ ミニディスク １ ケース主体 1a 底面板部 1b 正面板部 1c 背面板部 1d 天板部 1e 正面折返し板部 ２ 雌型咬合いテープ ３ 雄型咬合いテープ ４ ミニディスク収容用袋形成シート 4a 袋単体 4b 袋単体 Ｓ 切欠き部 ａ 垂直縁 ｂ 外側縁

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 底面板部(１ａ)の前端縁に正面板部(１
   ｂ)を、また、その後端縁に背面板部(１ｃ)を夫々連設
   すると共に、当該背面板部(１ｃ)の上端縁に天板部(１
   ｄ)を、また、当該天板部(１ｄ)の前端縁に正面折返し
   板部(１ｅ)を夫々連設してケース主体(１)を形成し、上
   面を開口面としかつミニディスクのハードケース(Ａ)を
   緊密に収容出来るような大きさ具えかつ上縁にミニディ
   スク抜き差し用切欠き部(Ｓ)を形成した袋単体(４ａ，
   ４ｂ)を左右対称的にその下縁において連設させて成り
   かつその全体を軟質の合成樹脂シート材によって形成し
   たミニディスク収容用袋形成シート(４)を、上記ケース
   主体(１)の底面板部(１ａ)に対して固設して成るミニデ
   ィスク保管用ケース。
2. 【請求項２】 複数枚のミニディスク収容用袋形成シー
   ト(４)を固設して成る請求項１に記載のミニディスク保
   管用ケース。
3. 【請求項３】 袋単体(４ａ，４ｂ)の各対向する内側縁
   を互いに近接した垂直縁(ａ，ａ)とし、かつ、その各外
   側縁(ｂ，ｂ)を上方に行くに従って開くようなテーパ縁
   として成る請求項１または請求項２に記載のミニディス
   ク保管用ケース。
4. 【請求項４】 両袋単体(４ａ，４ａ)の縦幅をハードケ
   ース(Ａ)の縦幅と、また、その横幅をハードケース(Ａ)
   の横幅に当該ケースの厚さ幅を加えた程度の寸法に設定
   して成る請求項１乃至請求項３の何れかに記載のミニデ
   ィスク保管用ケース。