JP4581122B2 - 容器 - Google Patents

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Description

本発明は、容器、特にサンドイッチ等の食品包装用の容器に関する。
サンドイッチとかその他の食品を包装する為の容器として、合成樹脂製の容器が広く使用されている。この種の容器として、容器本体部と蓋本体部とが分離した別体構造のものと、容器本体部と蓋本体部とがヒンジ部を介して連結された一体構造のものとが在る。そして、用途に応じて各々の容器が使用されている。尚、容器本体部と蓋本体部とがヒンジ部を介して連結された一体構造の容器は、閉蓋作業が非常に簡便であると言う利点が有る。そして、このようなことから、従来より、各種の構造の容器が提案されている。
例えば、図10〜図12に示される容器が提案(登録実用新案第2597923号明細書)されている。すなわち、この容器50は容器本体部51と蓋本体部52とを有している。尚、容器本体部51と蓋本体部52とはヒンジ部53を介して連結されている。容器本体部51の周壁54はその上端縁が外方に延在せしめられて延在部55とされている。延在部55の外周には下垂片56がある。下垂片56のほぼ中央に条溝57が設けられており、又、下垂片56の下端縁には外方に延在させたフランジ部58が設けられている。蓋本体部52も、容器本体部51に対応して、その周壁59はその下端縁が外方に延在せしめられて延在部60とされている。延在部60の外周には下垂片61が有る。下垂片61のほぼ中央に蓋本体部52の内方に突出せしめられた突条62が設けられており、又、下垂片61の下端縁には外方に延在させたフランジ部63が設けられている。蓋本体部52で容器本体部51の開口を覆って容器本体部51を閉止した状態では、突条62は条溝57に嵌入せしめられて、容器本体部51と蓋本体部52とは互いに嵌合せしめられる。ヒンジ部53は、フランジ部58,63の各々の長辺側の端縁(ヒンジ境界ライン)58a,63aに接して設けられている。そして、ヒンジ部53の突端(ヒンジ部53の最も外方に突出している箇所であって、ヒンジ部53の幅のほぼ中心)から一方のヒンジ境界ライン58aまでの距離、特に、容器本体部側のヒンジ部有効長mと、ヒンジ部53の突端から他方のヒンジ境界ライン63aまでの距離、特に、蓋本体部側のヒンジ部有効長nとの関係において、n>mとなるように設計されている。そして、上記のように構成させていると、蓋本体部52の閉蓋作業が簡単になると謳われている。
又、図13に示される容器が提案(特開2004−67153号公報)されている。すなわち、コーナー部に被嵌合部が形成された容器本体部71と、この容器本体部71の開口部を開閉可能で、かつ、コーナー部に容器本体部71の被嵌合部に対して嵌合可能な嵌合部が形成された蓋本体部72と、容器本体部71と蓋本体部とを連結するヒンジ部73とで構成された容器74であって、この容器74は、ヒンジ部73の一方の縁部から平坦部75を介して蓋本体部の嵌合部76に延びる第1の延出部77と、他方の縁部から傾斜部78を介して容器本体部71の被嵌合部79に延びる第2の延出部80とを備えており、蓋本体部72が開いた状態で、容器本体部71の底面81及び蓋本体部72の天面82を同一面又は平行に位置させた時、ヒンジ部73の縦方向の断面において、平坦部75よりも傾斜部78の上端の高さが高いように設計されている。そして、上記のように構成させていると、容器の外観を損なうこと無く、簡単な動作で容器本体部の開口部が蓋本体部で閉止されると謳われている。
登録実用新案第2597923号明細書 特開2004−67153号公報
しかしながら、従来よりの提案になる上記の如きの容器においても、致命的な欠陥が有ることに気付くに至った。すなわち、例えばサンドイッチが入れられた容器本体部に対して蓋本体部が閉蓋されていたにも拘わらず、ヒンジ部の内洞室に小さな虫が侵入している事件に出遭ったのである。サンドイッチが入れられている容器本体部とヒンジ部の内洞室とは、仕切られていて、繋がっていないことから、虫がサンドイッチに付くことは無い。つまり、衛生面において問題が無いと雖も、それを見た顧客は感覚的に許容できず、購入しようと思っていても、直ちに、購入をストップすることになる。
しかも、それだけでは無く、その店の衛生面にも不信感を抱くことになる。その結果、その店は信用が大きく低下してしまう。
従って、上記のような事件は到底に許されるものでは無い。
すなわち、本発明が解決しようとする課題は、蓋本体部を閉じた際、ヒンジ部に空洞部が出来ても、そこに虫などは侵入でき難い容器を提供することである。
前記の課題を解決する為、本発明者は、蓋本体部を閉じた際にヒンジ部に構成される内洞室と外部とが遮断される構造の容器を考えた。
すなわち、容器本体部101と蓋本体部102とがヒンジ部103によって連結されている従来の容器は、図6に示される如くに構成されている。尚、101aは、容器本体部101の最外周縁部に設けられたフランジ部である。102aは、蓋本体部102の最外周縁部に設けられたフランジ部である。そして、ヒンジ部103は、一方のヒンジ端縁(ヒンジ境界ライン=ヒンジ部103とフランジ部101aとの境界ライン)103aがフランジ部101a端に在り、他方のヒンジ端縁(ヒンジ境界ライン=ヒンジ部103とフランジ部102aとの境界ライン)103bがフランジ部102a端に在る。このヒンジ端縁(ヒンジ境界ライン)103aとヒンジ端縁(ヒンジ境界ライン)103bとは、図6からも判る通り、全域に亘ってほぼ平行である。そして、ほぼ平行であるが故に、閉蓋した際、ヒンジ部は、その端部が小さく閉じることなく、パイプの如くの孔状になっていたのである。
そこで、本発明者は、蓋本体部を閉蓋した場合、ヒンジ部に構成される空間、即ち、内洞室の入口部(ヒンジ部の端部)が口を窄めて小さくなるようにすることを考えた。つまり、ヒンジ端部の入口が小さくなれば、そこから虫は入り難くなるであろうと考えた。
その為、ヒンジの端部103m,103nにおいて、ヒンジ境界ライン103aとヒンジ境界ライン103bとを、平行では無く、円弧状、例えばラクビーボールを割った際のような形状にすることを考えた。すなわち、図7,8からも判る通り、ヒンジ端部103m,103nにおけるヒンジ幅xがヒンジ中央部のヒンジ幅yより狭く、かつ、ヒンジ端部103m,103nにおけるヒンジ深さzがヒンジ中央部のヒンジ深さwより浅いようにヒンジ構造を設計した。
しかしながら、これでも、十分に満足できるものでは無かった。
すなわち、ヒンジの端部を上記のような形状に設計していても、蓋本体部102を閉蓋した際、容器本体部101のフランジ部101aと蓋本体部102のフランジ部102aとの間に隙間が出来ており、この隙間を介してヒンジ部の内洞室が外部と繋がっていることが判って来た。
そこで、上記のような隙間が何故に出来るのかの検討を鋭意押し進めて行った。その結果、図9に示す如く、容器本体部101のフランジ部101aと蓋本体部102のフランジ部102aとの間に出来た三角形状の隙間104は、ヒンジの端部におけるヒンジ境界ライン103a,103bを円弧状に曲げ、この曲げることによって出来た部分105を平坦にしていた為であることに気付いた。
そして、この平坦面105を改良すれば、上記の三角形状の隙間104が出来なくなるであろうことを究明するに至ったのである。
上記知見を基にして本発明が達成されたのである。
すなわち、前記の課題は、容器本体部と、蓋本体部と、前記容器本体部と前記蓋本体部とを連結するヒンジ部と、前記容器本体部に設けられたフランジ部と、前記蓋本体部を前記容器本体部に対して閉蓋した場合に前記容器本体部のフランジ部に対向するように前記蓋本体部に設けられたフランジ部とを具備する容器であって、
前記蓋本体部を前記容器本体部に対して閉蓋した際、前記ヒンジ部の端部近傍において、前記容器本体部のフランジと前記蓋本体部のフランジとが互いに面接合して隙間が出来ないように構成されてなる
ことを特徴とする容器によって解決される。
特に、容器本体部と、蓋本体部と、前記容器本体部と前記蓋本体部とを連結するヒンジ部と、前記容器本体部に設けられたフランジ部と、前記蓋本体部を前記容器本体部に対して閉蓋した場合に前記容器本体部のフランジ部に対向するように前記蓋本体部に設けられたフランジ部とを具備する容器であって、
前記ヒンジ部は、少なくとも一方のヒンジ境界ラインが繋がるフランジ部のフランジ面より低い位置に在るよう設けられており、
前記フランジ面より低い位置に在るヒンジ境界ラインから該フランジ面に至る部分が、少なくともヒンジ端においては、内側において凸状に盛り上がるような形状に構成されてなる
ことを特徴とする容器によって解決される。
例えば、容器本体部と、蓋本体部と、前記容器本体部と前記蓋本体部とを連結するヒンジ部と、前記容器本体部に設けられたフランジ部と、前記蓋本体部を前記容器本体部に対して閉蓋した場合に前記容器本体部のフランジ部に対向するように前記蓋本体部に設けられたフランジ部とを具備する容器であって、
前記ヒンジ部は、一方のヒンジ境界ラインが繋がるフランジ部のフランジ面と同一面上に在るよう設けられており、他方のヒンジ境界ラインが繋がるフランジ部のフランジ面より低い位置に在るよう設けられており、
前記フランジ面より低い位置に在るヒンジ境界ラインから該フランジ面に至る部分が、少なくともヒンジ端においては、内側において凸状に盛り上がるような形状に構成されてなる
ことを特徴とする容器によって解決される。
本発明において、ヒンジ部は、蓋本体部を容器本体部に対して閉蓋した際、内洞室が出来るよう構成されていることが望ましい。例えば、ヒンジ部は、ヒンジ端のヒンジ幅がヒンジ中央部のヒンジ幅より狭く、かつ、ヒンジ端のヒンジ深さがヒンジ中央部のヒンジ深さより浅く構成されていることが好ましい。具体的には、ヒンジ端におけるヒンジ幅が0.0001〜3mm、ヒンジ深さが0.0001〜3mmである。
本発明は、ヒンジ部及びフランジ部は弾性変形可能な樹脂材で構成されていることが好ましい。例えば、容器全体が弾性変形可能な樹脂材で構成される。特に、熱可塑性樹脂シートを熱成形することによって容器は一体的に構成されたものである。
上記のように構成させた本発明の容器は、蓋本体部を容器本体部に対して閉蓋した場合、容器本体部のフランジ部と蓋本体部のフランジ部とは、少なくともヒンジ部近傍の部分においては、互いに、密接する。従って、ヒンジ部近傍の部分に大きな隙間が出来ないので、目に付くような虫がヒンジ部の内洞室に入り込むことが出来ない。このことは、容器が食品用の包装容器である場合、その商品を購入しようとする顧客に不測の事態を引き起こし難い。例えば、隙間が有った為、一見しただけで目に付くような虫がヒンジ部の内洞室に入り込んでいた場合には、顧客は、その商店で、二度と買物をしなくなるであろうが、そのような信用失墜の事態は大きく防げる。
本発明において、蓋本体部を容器本体部に対して閉蓋した際、ヒンジ部には内洞室が出来るよう構成されている場合、蓋本体部の開閉動作がスムーズなものとなる。かつ、ヒンジ部の屈曲に基づく大きな歪の発生による割れ等が生じる問題も大きく改善される。
本発明において、ヒンジ端のヒンジ幅がヒンジ中央部のヒンジ幅より狭く、かつ、ヒンジ端のヒンジ深さがヒンジ中央部のヒンジ深さより浅く構成されている場合、蓋本体部を容器本体部に対して閉蓋した際にヒンジ部に内洞室が出来ていても、その内洞室の入口が小さなものとなり、閉蓋時において形成される内洞室に虫などが一層侵入でき難くなる。例えば、ヒンジ端におけるヒンジ幅が0.0001〜3mm、ヒンジ深さが0.0001〜3mmである。より望ましくは、ヒンジ端におけるヒンジ幅は2mm以下、更には1.5mm以下、より更には1mm以下、もっと更には0.8mm以下、より一層更には0.5mm以下である。又、同様に、ヒンジ端におけるヒンジ深さは2mm以下、更には1.5mm以下、より更には1mm以下、もっと更には0.8mm以下、より一層更には0.5mm以下である。これ等の値は小さい方が虫の侵入防止効果は大きい。しかしながら、小さ過ぎると、蓋本体部の閉蓋作業がスムーズになり難い。かつ、蓋本体部の開閉に際しての屈曲による歪でヒンジ部端に割れが起き易くなる。又、そのような加工も難しい。極論するならば、前記の値が0となるような大量生産加工は殆ど難しい。又、現実の虫の大きさを考慮したならば、前記の値を0とする必要も小さい。従って、好ましくは0.1mm以上である。更には、0.2mm以上である。より更には0.3mm以上である。
本発明において、ヒンジ部及びフランジ部は弾性変形可能な樹脂材で構成されている。特に、熱可塑性樹脂シートを熱成形することによって容器は一体的に構成されたものである。このような素材で構成させることによって、蓋本体部を閉蓋した際、ヒンジ部の端部近傍におけるフランジ同士は互いに密接し、間に大きな隙間が出来なくなる。従って、内部に虫などが侵入し難いものとなる。
図1〜図5は本発明になる容器の一実施形態を示すもので、図1は蓋本体部を全開した状態での容器の平面図、図2は容器の側面図、図3は図1中I−I線での端面図、図4は図1中II−II線での端面図、図5は蓋本体部を閉蓋した状態におけるヒンジ部近傍における拡大説明図である。
各図中、1は、例えばサンドイッチ等の食品が入れられる食品包装用の容器である。尚、この容器1は、例えばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、ポリメタクリル酸メチルとかポリアクリロニトリル等のアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニルやポリビニルアルコール等のビニル系樹脂、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のエステル系樹脂などが適宜用いられ、そして所定の成形手段を用いて成形される。特に、上記のような熱可塑性樹脂のシートを熱成形することによって一体的に構成される。
容器1は、容器本体部2と蓋本体部3とを有する。又、容器本体部2と蓋本体部3とを連結するヒンジ部4を更に有する。
容器本体部2について、先ず、説明する。容器本体部2は、下方底面部が上方開口部よりも小さい逆台形状で四角錐台の形状のものである。底面部5には適宜な凹凸5aが設けられており、サンドイッチ等の食品が乗せられた場合でも、その間に適度な隙間が出来るようになっている。側面部6には適宜なリブ6aが形成されていて、リブ6aにより機械的強度の補強がなされている。側面部6の上端縁から幅が数mm程度の平坦な上端面7が設けられている。この上端面7の外側端縁から、下方に折れ下がり、かつ、末広がり状に多少拡がった折下片8が設けられている。折下片8の下端縁から、外側に向かって平坦なフランジ部9が設けられている。尚、フランジ部9、折下片8、及び上端面7には、適宜な凹凸部10が設けられている。そして、この凹凸10の存在によって、蓋本体部3が閉蓋状態にあっても、内部と外部との間に適度な空隙が形成され、即ち、空気流通部が形成され、内部の食品が傷み難くなっている。
次に、蓋本体部3について説明する。蓋本体部3は、上方天面部が下方開口部よりも小さい台形状で四角錐台の形状のものである。天面部11には模様を兼ねたリブ11aが設けられている。側面部12にも模様を兼ねた適宜なリブ12aが設けられている。側面部12の下端縁からは幅が数mm程度の平坦な中段面13が設けられている。この中段面13の外側端縁から、下方に折れ下がり、かつ、末広がり状に多少拡がった折下片14が設けられている。折下片14の下端縁から、外側に向かって平坦なフランジ部15が設けられている。そして、蓋本体部3を容器本体部2に閉蓋した場合、容器本体部2の上端面7に蓋本体部3の中段面13が当接し、かつ、容器本体部2の折下片8に蓋本体部3の折下片14が当接すると共に、容器本体部2のフランジ部9に蓋本体部3のフランジ部15が当接するように構成されている。すなわち、蓋本体部3の閉蓋状態にあっては、上記折下片8と折下片14との適度な摩擦力によって、閉蓋状態が保持され、そして上端面7と中段面13との面接触、折下片8と折下片14との面接触、及びフランジ部9とフランジ部15との面接触によって、容器内部には虫などが侵入でき難い構造のものとなっている。
ヒンジ部4は、容器本体部2と蓋本体部3との間に設けられている。そして、ヒンジ部4によって容器本体部2と蓋本体部3とが連結されているから、蓋本体部3を無くしてしまうことが無い。ヒンジ部4は、単に、容器本体部2と蓋本体部3との間に設けられていると言うだけで無く、容器本体部2のフランジ部9の端縁と蓋本体部3のフランジ部15の端縁とに連結されたものである。更に詳しく説明すると、容器本体部2のフランジ部9の端縁にヒンジ部4のヒンジ境界ライン4aが在る。しかしながら、蓋本体部3のフランジ部15の端縁には、ヒンジ部4のヒンジ境界ライン4bは無い。すなわち、蓋本体部3を180°開いた全開状態において、図3にも示される通り、容器本体部2のフランジ部9と蓋本体部3のフランジ部15とは同一水平面上には無い。図3の場合で言うと、容器本体部2のフランジ部9のフランジ上面が蓋本体部3のフランジ部15のフランジ上面より低い位置に在る。これは逆の場合、同一高さの場合も考えられるが、本実施形態にあっては、図3のように構成されている。従って、ヒンジ境界ライン4bと蓋本体部3のフランジ部15の端縁との間には段違いが在る。この段違いを繋ぐ為に接続面16が設けられている。すなわち、ヒンジ部4(ヒンジ境界ライン4b)と蓋本体部3のフランジ部15(フランジ部15の端縁)とは、接続面16によって繋がっている。
ところで、ヒンジ境界ライン4aとヒンジ境界ライン4bとは、ヒンジの両端部(図1の場合で説明すると、上端部と下端部)を除いた中央部側では、ほぼ平行な直線ラインである。しかしながら、両端部側では、弧状に曲がっている。例えば、ラクビーボールを割った場合に出来るような形状、或いはボートの船体のような形状にヒンジ境界ライン4a,4bは形成(図1,3,4参照)されている。更に具体的に説明すると、ヒンジ中央部においては、ヒンジ幅が6〜12mm程度、かつ、ヒンジ深さが3〜6mm程度である。ヒンジ端(先端)においては、ヒンジ幅が0.5〜2mm程度、かつ、ヒンジ深さが0.5〜2mm程度である。そして、その間を滑らかに変化している。従って、蓋本体部3を容器本体部2に対して閉蓋した際、ヒンジ部4には内洞室4cが出来る。
ヒンジ部4(ヒンジ境界ライン4b)と蓋本体部3のフランジ部15(フランジ部15の端縁)とを接続する接続面16は、如何なる形状でも良いと言う訳では無い。例えば、ヒンジ端の近傍の部分に水平な平坦面が設けられていると、例えば図7,8に示されるような形状に構成されていると、蓋本体部3を閉蓋した場合には、図9に示される如く、容器本体部のフランジ部と蓋本体部のフランジ部との間に三角形状の隙間が出来てしまう。しかしながら、本実施形態にあっては、図3にも示される通り、ヒンジ端において、接続面16が内側(図3においては上側)において凸状に盛り上がるような形状(単調増加関数的なライン形状)に構成されている。そして、このように接続面16を形成したが故に、蓋本体部3を容器本体部2に対して閉蓋した場合、少なくともヒンジ端の近傍の部分においては、フランジ部9とフランジ部15との間に、図9に示されるような隙間104は出来ない。従って、図9に示されるような隙間104を介して、ヒンジ部4に出来た内洞室4cが外部と連通することは無い。よって、内洞室4cに虫が侵入すると言った事態が起きることは無い。尚、ヒンジ端においては、ヒンジ幅やヒンジ深さを上記のように設計していることから、蓋本体部3を閉蓋した場合、このヒンジ端の部分には小さな孔が出来ている。しかしながら、この孔は、径が約2mm以下程度のものに過ぎない。従って、このような小さな孔から目に付くような虫は現実に入ることが出来ず、殆ど、問題とならない。
又、ヒンジ中央部側においては、接続面16を上記のような形状にしなくても良い。なぜならば、内洞室4cに虫が侵入するケースが起きる隙間はヒンジ端の近傍に在る場合に限られるからである。例えば、ヒンジ部4の中央部におけるフランジ部9とフランジ部15とが密接せず、この間に隙間が在っても、この隙間は外部に連通するものでは無いから、問題にならないのである。
尚、上記実施形態では、2を容器本体部とし、3を蓋本体部として説明したが、これは逆であっても良いことは勿論である。
蓋本体部全開状態での本発明になる容器の平面図 蓋本体部全開状態での本発明になる容器の側面図 図1中I−I線での端面図 図1中II−II線での端面図 蓋本体部閉蓋状態でのヒンジ部近傍における拡大説明図 蓋本体部全開状態での従来の容器の平面図 蓋本体部全開状態での本発明に至る途中の容器の平面図 図7中III−III線での端面図 図7の容器の蓋本体部閉蓋状態のヒンジ部近傍の拡大説明図 従来の容器の斜視図 図10の容器の断面図 図10の容器の一部断面図 従来の容器の一部断面図
符号の説明
1 容器
2 容器本体部
3 蓋本体部
4 ヒンジ部
4a,4b ヒンジ境界ライン
4c 内洞室
9 フランジ部
15 フランジ部
16 接続面
代 理 人 宇 高 克 己

Claims (3)

  1. 容器本体部と、蓋本体部と、前記容器本体部と前記蓋本体部とを連結するヒンジ部と、前記容器本体部に設けられたフランジ部と、前記蓋本体部を前記容器本体部に対して閉蓋した場合に前記容器本体部のフランジ部に対向するように前記蓋本体部に設けられたフランジ部とを具備する容器であって、
    前記ヒンジ部は、少なくとも一方のヒンジ境界ラインが繋がるフランジ部のフランジ面より低い位置に在るよう設けられており、
    前記フランジ面より低い位置に在るヒンジ境界ラインから該フランジ面に至る部分が、少なくともヒンジ端においては、内側において凸状に盛り上がるような形状に構成されてなり、
    前記ヒンジ部は、ヒンジ端のヒンジ幅がヒンジ中央部のヒンジ幅より狭く、かつ、ヒンジ端のヒンジ深さがヒンジ中央部のヒンジ深さより浅く構成されてなる
    ことを特徴とする容器。
  2. フランジ面より低い位置に在るヒンジ境界ラインから該フランジ面に至る部分が内側において凸状に盛り上がるような形状は、増加関数的である
    ことを特徴とする請求項1の容器。
  3. ヒンジ部は、ヒンジ端におけるヒンジ幅が0.0001〜3mm、ヒンジ深さが0.0001〜3mmである
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2の容器。
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