JPS6361446A - リ−ル台構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、磁気テープを走行させて信号を記録／再生す
るＶＴＲ等の磁気テープ装面のリール台構造に関するも
のである。

従来の技術 第５図、第６図に従来例の構成を示す。第５図はＶＴＲ
等の磁気テープ装置の全体構成を示す平面図である。供
給リール１と巻取り−ル２の間に張渡した磁気テープ３
を、テープカセット４がら引き出して磁気ヘッド５に所
定角巻回し、キャプスタン６、ピンチローラ７によって
安定に駆動する。そして前記磁気ヘッド５により信号の
記録／再生を行う。供給リール台８は前記供給リール１
と一体的に回転し、巻取リール台９は前記巻取リールと
一体的に回転する。テンションアーム１０は回動軸１１
を中心に回動自在に取付けられ、バネ１２によって反時
計方向に付勢されている。前記テンションアーム１０の
先端にはテンションビン１３が植立され、これにｆ〃気
チー１３が巻付いて走行している。ブレーキバンド１４
は、その−端が前記テンションアームｉｏに回転自在に
係止され、前記供給リール台８に約１８０度巻付き、他
端はストッパー１５に固定されている。サブブレーキ１
６．１７は各々軸１８．１９に回動自在に係止され、先
端に取付けたブレーキバッド２１゜２２を前記供給リー
ル台８と前記巻取リール台９に押圧する方向にバネ２０
によって付勢されている。また操作レバー２３．２４は
前記サブブレーキ１８．１９の回動を規制している。

次に第６図は従来例の供給リールｌ側のリール台構造を
示す正面図で、一部を断面図で示している。以下供給リ
ール１側に限って説明するが、巻取り−ル２例のリール
台構造も全く同じである。

シャーシ２５には、リール台シャフトブツシュ２６を介
してリール台シャフト２７が植立されており、リール台
シャフト２７には供給リール台８が回動自在に嵌入支持
されている。また供給リール台８の中心側で上部方向へ
突設された六角柱８ａの外周には、供給リール台８上に
コイル状のクラッチバネ２Ｂが配設されている。クラッ
チバネ２８の上端は、六角柱８ａにｔＦｆＭされ六角柱
８ａの軸方向に移動可能に取付けられたクラフチ片２９
の下面に当接される。またクラッチ片２９の外周には供
給リール１の凹凸部（図示せず）と係合するクラッチ凸
部２９ａが形成されている。

六角柱８ａの上端にはキャンプ３０が圧入固定され、ク
ラッチ片２９の抜は止めをするとともに供給リール１を
嵌入時に案内するように上部が円錐状に形成されており
、リール台シャフト２７の上端に抜止めワンシャ３１を
介して回動自在に係止されている。

以上のように構成された磁気テープ装置について、以下
その動作について説明する。まずテープカセット４の供
給リール１をキャップ３０の上に載せると、キャンプ３
０の端面が先細になっているので供給リールｌは円滑に
案内され供給リール１の凹凸部（図示せず）とクラッチ
凸部２９ａの噛合が確実に行われ、供給リール１と供給
リール台８は一体的に回転する仕組になっている。巻取
り−ル２と巻取リール台９についても全く同し動作によ
って一体的に回転する仕組である。

次に通常の記録／再生を行う場合には、磁気テープ３は
供給リール１から繰り出され磁気ヘッド５に所定角巻回
して、キヤプスタン６、ピンチローラ７によって安定に
駆動され巻取り−・ル２に巻取られる。この際、磁気ヘ
ッド５により磁気テープ３へ信号の記録／再生を安定し
て行うためには、磁気テープ３を反走行方向に引張って
適宜なバックテンションを与える必要がある。そのため
に供給リール１に嵌合した供給リール台８を、これに約
１８０度巻付けたブレーキバンド１４によって制動し、
磁気テープ３に所定のバックテンションを与えている。

さらに磁気テープ３はテンションビン１３に巻付いてい
るので、テンションアーム１０が磁気テープ３のバック
テンションの大小によって回動軸１１を中心として回動
し、供給リール台８へのブレーキバンド１４の締付力を
調整し、磁気テープ３のバックテンションを一定に保つ
構造となっている。なお、以上のような通常の記録／再
生時においては、サブブレーキ１６．１７は操作レバー
２３．２４に規制されているので、ブレーキバッド２１
．２２は供給リール台８、巻取リール台９から離れてい
る。

次に早送り・巻戻し等の高速テープ走行を行う場合には
、磁気テープ３は図示−点鎖線で示したテープカセット
４の内部に戻され、たとえば早送り時には巻取リール台
９によって駆動され供給リールｌから巻取リール２へ巻
取られる。この際テンションアーム１０が回動してテン
ションビン１３はテープカセット４の内部に戻されるの
で、ブレーキバンド１４によって供給リール台８を制動
することはできない。しかしながらこのような高速テー
プ走行時においても、テープを安定して走行させバタッ
キ・巻部れを防ぐため、磁気テープ３に適宜なバックテ
ンションを付与する必要がある。たとえば特開昭６０−
２３７６６１号公報でも述べられているように、高速テ
ープ走行時にはモータ２カム、ソレノイド等（図示せず
）によって操作レバー２３．２４が図示（ア）、（イ）
方向に駆動され、サブブレーキ１６．Ｌ？が軸１８、【
９を中ｒ０４こして回動する。そしてブレーキバンド２
１．２２は供給リール台８、巻取リール台９に当接し、
バネ２０の付勢力で設定した一定の制動力を両リール台
に与え、高速走行する磁気テープ３に適宜なバックテン
ションを与える。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような構成では、サブブレーキ１６
．１７の先端に取付けたブレーキパッド２１．２２の供
給リール台８、巻取リール台９への押圧を、通常の記録
／再生時と高速テープ走行時とで切り換える必要がある
。すなわち通常の記録／再生時には前述のごと（テンシ
ョンピン１３によって磁気テープ３のパンクテンシロン
の大小を検出し、供給リール台８へのブレーキバンド１
４の締付力を調整して、磁気テープ３に一定のバンクテ
ンションを付与する。したがってこの時には、ブレーキ
パッド２１．２２は供給リール台８、巻取リール台９か
ら離れている必要がある。

一方で高速テープ走行時には、ブレーキバンド１４によ
って供給リール台８を制動することができないので、ブ
レーキパッド２１．２２を両リール台に押圧して磁気テ
ープ３にバックテンションを与えなければならない、こ
のために操作レバー２３．２４を駆動してブレーキパッ
ド２１．２２を規制し、高速テープ走行時には両リール
台に当接させ、通常の記録／再生時には両リール台から
離すという切り換え動作が必要なわけである。このよう
な理由で操作レバー２３．２４を駆動する手段（モータ
、カム、ソレノイド等）が必要となり、磁気テープ装置
の小型化、軽量化、コストダウンを阻害するという問題
点を存していた。

また、高速テープ走行時には供給リール台８と巻取リー
ル台９の両方のリール台にブレーキパッド２１，２２が
各々当接するので、磁気テープ３を供給する側のテープ
リール台が制動され磁気テープ３にバックテンションが
付与されるばかりでなり、磁気テープ３を巻取る側のテ
ープリール台も同じく制動され、これを駆動するモータ
等（Ｉ２１示せず）に余分な駆動力が必要となる。この
ために、高速テープ走行時に供給リール台８または巻取
リール台９を駆動するモータが大型化して、磁気テープ
装置の小型化、軽量化、コストダウンを阻害していた。

また、高速テープ走行時には供給リール台８、巻取リー
ル台９にブレーキパッド２１．２２を押圧して、その摩
擦力で供給リール台８、巻取リール台９を制動している
。このためにスティック・スリップ等が原因となって摩
擦力が変動し易く、磁気テープ３に付与するバックテン
ションが変動し、磁気テープ３のバクツキ・巻乱れ等が
起るという問題も有していた。

本発明は上記問題点に迄み、高速テープ走行時には河等
の切り換え手段・駆動手段も用いずに、磁気テープを巻
取られる側のテープリール台を制動して、磁気テープに
変動が小さくかつ適宜なバックテンションを付与すると
ともに、テープリール台の回転方向によってテープリー
ル台に作用する制動力が異なるリール台構造を提供する
ものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明のリール台構造は、
磁気テープを巻回したテープリールが装着され前記磁気
テープを操り出す第一の方向と前記磁気テープを巻取る
第二の方向に回転可能なテープリール台と、前記テープ
リール台と一体的に回転する被制動部材と、前記被制動
部材の回転に対して抗力をおよぼす作動流体と、前記作
動流体を保持する保持手段とを具備するものであって、
前記被制動部材は前記テープリール台を前記第一の方向
に回転する時と前記第二の方向に回転する時とで前記作
動流体から受ける形状抵抗が異なる形状としたものであ
る。

作用 本発明は上記した構成によって次のように作用する。一
般に静止した流体中を速度■で進行する物体には、その
進行方向と逆方向に抗力が働く。

この抗力は、＋１１物体の表面に働く粘性に基づく抵抗
（摩擦抵抗）　、＋２１物体の周りの圧力の不均衡に基
づく抵抗（形状抵抗）の２つに分けることができる。こ
れら２つの抵抗は速度■に依存する。たとえば半径ａの
球が速度Ｖで進行する場合を考えてみると、比較的粘性
力が支配的な場合シこは球が受ける抗力Ｒはストークス
の法則によりＲ＝６πμａＶ　　　　　　　　　　　・
・・・・・（１１（μ：流体の粘性係数） と速度■に比例する。また比較的４ｎ性力が支配的な場
合には Ｒ＝ＣＶ２　　　　　　　　　　　　　・・・・・・（
２）（Ｃ：物体の形状に依存する係数） と速度の平方に比例する。（ａ械工学ポケットブック、
オーム社、昭５１．８−２４ページ等）実際の流体は弐
ｆｌｌと式（２）の両方の性質を示すので、抗力Ｒを速
度■の関数でみなすと、抗力Ｒは速度Ｖとともに増加す
ることがわかる０本発明は作動流体の抗力によってテー
プリール台を制動するので、テープリール台の回転速度
が早い時には制動力は大きく、テープリール台の回転速
度が遅い時には制動力は小さくなる。したがって高速テ
ープ走行時にはテープリール台の回転速度が早いので、
作動流体の抗力によってテープリール台は十分に制動さ
れ、磁気テープに適宜なハックテンションを付与できる
こととなる。

さらにテープリール台の回転方向によって作動流体から
受ける形状抵抗が異なるので、磁気テープを巻取る側の
テープリール台に作用する抗力を小さくでき、これを駆
動するモータ等の駆動力を小さくできることとなる。

実施例 以下、本発明のリール台構造の第一の一実施例を図面を
参照しながら説明する。

第１図は本発明の第一の実施例における供給リール１例
のリール台構造の正面図、第２図は同実施例のリール台
構造を備えた磁気テープ装置の全体構成を示す平面図で
ある。供給リール台８には円筒状の被制動部３２が同心
円状に設けられ、被制動部３２の下端は作動流体３３中
に浸されている。第３図は第１図の供給リール台８を斜
め下方から見た斜視図である。被制動部３２には切欠き
３２ａが円周状に設けられている。ここで切欠き３２ａ
は図示（つ）方向に回転する時には弐（２）における係
数Ｃが大きな値となり、逆に図示（１）方向に回転する
時には係数Ｃが小さな値となる形状とした。作動流体３
３は、供給リール台８と同じく同心円状に配設した流体
保持部材３４の円筒状の溝に保持され、○リング３５．
３６によって漏れ止めされている。

以上のように構成されたリール台構造について以下その
動作を説明する。まず通常の記！３／再生を行う場合に
は、磁気テープ３はキャプスタン６、ピンチローラ７に
よって安定に駆動され供給り−ルｌと一体になって供給
リール台８が回転する。

この際、作動流体３３中に浸されている被制動部３２の
切欠き３２ａの表面にはその垂直方向に圧力の不均衡に
基づく形状抵抗が作用する。しかしながら通常の記！３
／再生時には供給リール台８の回転速度は遅いので、式
（２）からもわかるように被制動部３２に作用する形状
１氏抗は極めて小さい。

したがって前述の従来例と全く同じように、テンション
ピン１３によって磁気テープ３のバックテンションの大
小を検出し、供給リール台８へのブレーキバンド１４の
締付力を調整して、磁気テープ３に一定のバンクテンシ
ョンを付与することができる。

次に磁気テープ３を供給リールｌから巻取り一ル２へ高
速で移送する早送り時には、供給リール１と一体になっ
て供給リール台日が高速で回転する０式で２）からもわ
かるように供給リール台８の回転速度に比例して作動流
体３３がおよぼす形状抵抗が大きくなるので、被制動部
３２には大きな制動力が作用する。したがって早送り時
に供給リール台８は、作動流体３３の抗力によって十分
に制動され、磁気テープ３に適宜なバックテンションを
付与できることとなる。

次に磁気テープ３を巻取リール２から供給り一ル１へ高
速で移送する巻戻し時には、供給リール台８を駆動して
磁気テープ３を巻取るわけであるが、この場合にも式（
２）で示される形状抵抗が作用し被制動部３２には制動
力が作用する。しかしながら、この時には供給リール台
８は第３図に図示する（１）の方向に回転するので、式
（２）における係数Ｃが小さな値となる。したがって早
送り時に図示（つ）の方向に回転した時と比べて形状抵
抗が小さく、供給リール台８には小さな制動力しか作用
しないこととなる。

以上のように本実施例によれば、【磁気テープ３を巻回
した供給リール１が装着される供給リール台８に被制動
部３２を設け、流体保持部材３４、Ｏリング３５．３６
によって保持される作動流体３３中に前記被制動部３２
を浸しているので、磁気テープ３を供給リール１から巻
取り−ル２へ高速で移送する早送り時に何等の切り換え
手段・駆動手段も用いずに、供給リール台８を作動流体
３３の抗力によって制動し磁気テープ３に適宜なバック
テンションを付与することができる。したがって前述の
従来例におけるサブブレーキ１６゜１７およびブレーキ
パッド２１．２２等はもはや不要であり、またこれらを
通常の記録／再生時と高速テープ走行時とで切り換える
手段（モータ。

カム、ソレノイド等）も不要であり、磁気テープ装置の
小型化、軽量化、コストダウンが可能となる。

また、供給リール台８を駆動して磁気テープ３を巻取り
−ル２刀・ら供給リールｌへ高速で移送する巻戻し時に
は、作動流体３３が被制動部３２におよぼす形状抵抗を
小さくしたので、供給リール台８を駆動するモータ等を
小型化でき、磁気テープ装置の小型化、軽量化、コスト
ダウンが可能となる。

また、供給リール台８に加わる制動力が作動流体３３の
抗力であるので、通常の記録／再生時には供給リール台
８に加わる制動力を極めて小さくできるばかりか、高速
テープ走行時にスティック・スリップ等が起らず滑らか
で変動の小さなバックテンションを磁気テープ３に付与
できるのである。

なお上記実施例においては、作動流体３３が被制動部３
２におよぼす抗力として形状抵抗だけを用いているが、
作動流体３３として比較的粘性力が支配的な粘性流体を
用いて弐（＋１で示される摩擦抵抗が作用する構成とし
ても良い。

また、上記実施例においては供給リール台８についての
み述べたが、巻取リール台９にも上記実施例と同様のリ
ール台構造を用いても良い。この場合には第４図に示す
ように、巻取リール台９の被制動部３７に設けた切欠き
３７ａは、供給リール台８の切欠き３２ａと回転方向に
対して逆の形状とする。すなわち、図示（オ）方向に回
転する時には式（２）における係数Ｃが大きな値となり
、逆に図示（力）方向に回転する時には係数Ｃが小さな
値となる形状とするのである。切欠き３７ａをこのよう
な形状にすることによって、供給リール台８と全く同し
効果が得られるのである。

また、上記実施例においては被制動部３２を供給リール
台８と一体としたが、作動流体３３の抗力によって供給
リール台８を制動できる構成であれば別体としても良い
。

また、上記実施例においては、流体保持部材３４と０リ
ング３５．３６によって作動流体３３を保持しているが
、作動流体３３を保持し供給リール台８の回転の妨げに
ならない構成であれば良い。

発明の効果 以上のように本発明は、磁気テープを巻回したテープリ
ールが装着されるテープリール台と、前記磁気テープに
よって前記テープリール台が駆動されて回転する際に前
記テープリール台と一体的に回転する被制動部材と、前
記被制動部材の回転に対して抗力をおよぼす作動流体と
、前記作動流体を保持する保持手段とを設けることによ
り、高速テープ走行時には何等の切り換え手段・駆動手
段も用いずに、磁気テープを巻取られる側のテープリー
ル台を制動して、磁気テープに変動が小さくかつ適宜な
バックテンションを与えることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第一の一実施例におけるリール台構造
の正面図、第２図は同実施例を用いた磁気テープ装置の
平面図、第３図は同実、施例の供給リール台の斜視図、
第４図は同実施例の巻取ＩＪ　＋ル台の斜視図、第５図
は従来例の磁気テープ装置の平面図、第６図は従来例の
リール台構造の正面図である。 １・・・・・・供給リール、２・・・・・・巻取リール
、３・・・・・・磁気テープ、８・・・・・・供給リー
ル台、９・・・・・・巻取り−ル台、３２．３７・・・
・・・被制動部、３２ａ。 ３７ａ・・・・・・切欠き、３３・・・・・・作動流体
、３４・旧・・流体保持部材、３５．３６・・・・・・
０リング。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 磁気テープを巻回したテープリールが装着され前記磁気
   テープを繰り出す第一の方向と前記磁気テープを巻取る
   第二の方向に回転可能なテープリール台と、前記テープ
   リール台と一体的に回転する被制動部材と、前記被制動
   部材の回転に対して抗力をおよぼす作動流体と、前記作
   動流体を保持する保持手段とを具備するリール台構造で
   あって、前記被制動部材は前記テープリール台を前記第
   一の方向に回転する時と前記第二の方向に回転する時と
   で前記作動流体から受ける形状抵抗が異なる形状とした
   ことを特徴とするリール台構造。