JPS594780B2 - ジキテ−プマキトリソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はリール台に磁気テープを巻取るための装置に関
し、その目的とするところは磁気テープ張力の変動した
状態においても、安定してリール台に磁気テープを巻取
ることができる装置を提供することにある。

たとえばテープレコーダにおける磁気テープの巻取り送
行系は第１図に示すようになつている。

すなわちフライホィール２によりキヤプスタン４を回転
させ、これにより該キヤプスタン４とこのキヤプスタン
４に圧接するピンチローラ５とで磁気テープ１を挾持し
つつ速度に０で矢印Ａ方向に送り出す。またキヤプスタ
ンプーリー３に接触して回転するアイドラー６を介して
９一歩台Ｔがに２なる速度で回転して上記磁気テープ１
を巻取つていくわけである。なお８は磁気ヘッド、９は
カセットケースである。以上の磁気テープの巻取り送行
系において、磁気テープ１をリール台７に巻取る際に重
要なことは、キヤプスタン４およびピンチローラ５によ
つて圧接、送り出される磁気テープ１が弛緩しないよう
にリール台７の回転速度に２を送り出し速度ｒｌよりも
大きくし、かつ回転速度に２によつて磁気テープ１に過
大な張力がかからないようにする必要がある、というこ
とである。

そこで第２図に示す装置が採用されている。

すなわち固定軸１５と、該固定軸１５上に軸受１４を介
して回転自在に配設されたリール台Ｔと、該リール台７
の主軸７ａに回転自在に配設されかつアイドラー６と接
触回転する巻取プーリー１２と、該プーリー１２と上記
リール台Ｔの支持台Ｔｂとの間に介在せしめられたフェ
ルト等からなる摩擦板１１と、上記プーリー１２を摩擦
板１１を介して支持台７ｂに向けて押圧するばね１３と
からなる。この構造においては、プー ９−１２の回転
力は摩擦板１１の摩擦力によりリール台７に伝達される
。そして前述したごとく磁気テープ１に過大な張力が働
らいたときには、上記摩擦板１１とプーリー１２および
リール台７とのすべり作用によつて磁気テープ１の切断
等の事故を避けるものである。上記従来装置の構造では
、摩擦板１１を用いて回転力を伝達しているが、この摩
擦板１１としてフェルト等を用いていることから、温度
、湿度あるいは経年変化の影響を受けやすい。

したがつてこの種の装置では上記の諸影響を考慮した巻
取り張力を磁気テープ１に予め付与すべくばね１３の押
圧力を調節している。ところがキヤツプスタン４とピン
チローラ５とによる磁気テープ１の挟持力は、各部品自
体の品質のばらつき、加工時における各部品の平行度、
垂直度等のばらつき等により「むら」がある。ゆえに前
述したごとくばね１３の押圧力をあらかじめ調節してお
いても、各装置により磁気テープ１の巻取り張力に「む
ら」が生じ、ワウの増大、テープの送行不安定、消費電
力の増加等の悪影響がどうしても出る。そこで本発明は
かかる欠点のない磁気テープ巻取装置を提供するもので
ある。

以下、本発明の一実施例を第３図、第４図に基づいて説
明する。

２０は固定軸１５に回転自在に配設されかつ上面部分に
リング状の溝２１を形成してある巻取プーリ一、２２は
該プーリ−２０の溝２１内にこのプーリ−２０と同心状
に回転自在に配設された円盤、２３は回転力伝達レバー
であつて、上記円盤２２上に突設された支持ピン２４に
回転自在に嵌合する筒体部２３ａと、該筒体部２３ａに
突設されかつ上記溝２１の内側面２１ａに沿つて半円弧
状に伸びる伝達杆部２３ｂと、同じく上記筒体部２３ａ
の上記伝達杆部２３ｂとは反対方向側に突設されかつ先
端が溝内側面２１ａに対して接当離間自在な摩擦杆部２
３ｃとからなる。

２５は円盤２２上に突設されたピン２６およびストツパ
一２７に支持されかつ上記レバー２３の摩擦杆部２３ｃ
を溝内側面２１ａに向けて押圧するばね、７は上記円盤
２２上方において前記固定軸１５上に回転自在に配設さ
れたリール台であり、このリール台７の支持台７ｂ底面
には、上記レバー２３の伝達杆部２３ｂ先端には外周面
が接当する作動ピン２９を突設してある。

なお上記ばね２５に代えて他の弾性体、たとえばゴム等
を用いることは任意である。次に上記構成の動作につい
て説明する。

すなわちキヤプスタン４とピンチローラ５とにより挟持
されかつ送り出された磁気テープ１の走行速度ｒ１がリ
ール台７の回転速度Ｒ２よりも遅すぎるときには、磁気
テープ１が緊張せしめられることになる。そうするとこ
のテープ１がリール台７を反巻取方向に引つ張ることに
なるから、このリール台７に突設された作動ピン２９が
第４図において矢印Ｂ方向に移動し、伝達杆部２３ｂを
介して摩擦杆部２３ｃ先端をばね２５に抗して溝内側面
２１ａから離間せしめる。そうするとリール台７とプー
リ２０との連動が解除されるから、このリール台７の回
転速度が落ち、磁気テープ１の緊張状態がなくなる。そ
して今度は、磁気テープ１の走行速度Ｒ，がリール台７
の回転速度よりも早くなつて、該テープ１が弛緩したと
きには、リール台７を反巻取方向に引つ張る力がなくな
るから、ばね２５により摩擦杆部２３ｃ先端が再び溝内
側面２１ａに圧接し、リール台７とプーリ２０とが伝達
レバー２３およびピン２９を介して一体となり、リール
台７の回転速度Ｒ２が徐々に磁気テープ１の回転速度ｒ
１よりも速くなる。以上説明したことからも明らかなよ
うに本発明の磁気テープ巻取装置によれば、キヤプスタ
ンとピンチローラとで挟持されかつ送り出される磁気テ
ープの張力の状態に応じてリール台の回転速度を、冒頭
に述べた従来例に比べて一段と確実に自動制御しうるも
のであり、ワウの減少、磁気テープの走行の安定、消費
電力の減少等、優れた効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は磁気テープの巻取走行系を示す説明図、第２図
は従来例を示す要部の縦断面図、第３図、第４図は本発
明の一実施例を示し、第３図は要部の縦断面図（断面線
は第４図の−線に沿う）、第４図は要部の部分断面平面
図（断面線は第３図−線に沿う）である。 ７・・・・・・リール台、１５・・・・・・固定軸（主
軸）、２０・・・・・・プーリ、２２・・・・・・円盤
、２３・・・・・・伝達レバー（摩擦レバー）、２５・
・・・・・ばね、２９・・・・・・作動ピン（レバー２
３先端をプーリ２０から遠ざける手段）。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 主軸上に回転自在に配設されたプーリとリール台と
   の間に、このプーリおよびリール台と同心状に回転自在
   な円盤を配設し、該円盤上に、先端が上記プーリに対し
   て接当離間自在な摩擦レバーを設けると共に該レバーの
   先端をプーリに向けて付勢する手段を設け、上記リール
   台が反巻取方向に引つ張られたときには、リール台に固
   定したピンによつて上記円盤上のピンを支点として前記
   摩擦レバーにてこ運動を行なわしめ、上記レバーの先端
   をばねに抗してプーリから遠ざける手段を設けたことを
   特徴とする磁気テープ巻取装置。