JPS6361115B2 - - Google Patents
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- JPS6361115B2 JPS6361115B2 JP7973780A JP7973780A JPS6361115B2 JP S6361115 B2 JPS6361115 B2 JP S6361115B2 JP 7973780 A JP7973780 A JP 7973780A JP 7973780 A JP7973780 A JP 7973780A JP S6361115 B2 JPS6361115 B2 JP S6361115B2
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- JP
- Japan
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- welding
- arc
- electrode
- consumable electrode
- narrow gap
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Links
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Landscapes
- Arc Welding In General (AREA)
- Arc Welding Control (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、狭開先被溶接材の側壁の融合不良を
改善した狭開先非消耗電極アーク溶接方法に関す
るものである。
改善した狭開先非消耗電極アーク溶接方法に関す
るものである。
最近、大型構造物に対して狭開先溶接が広く採
用されるようになつたが、狭開先溶接において
は、側壁特に底部コーナーに融合不良が大きな問
題となつている。一方、原子力プラント関連の構
造物等においては高品質の溶接が要求されるため
に、非消耗電極アーク溶接方法(以下、TIG溶接
法という。)が主役を努めている。そこで、狭開
先TIG溶接法において、側壁特に底部コーナーの
融合不良の発生を防止するためにアークをオシレ
ートさせることが行われているが、狭開先である
ために、機械的なオシレートを行うことができな
いので、アークを磁界によつてオシレートさせる
ことが行れている。第1図は従来から行われてい
る磁界によつてアークをオシレートさせる狭開先
TIG溶接法を示す図である。同図aは、溶接進行
方向に平行な方向からみた溶接部付近の側面図で
あつて、通常の溶接トーチ1から突出した円柱の
電極2と被溶接材3の底部3aとの間にアーク4
を発生させ、磁気回路用鉄心5に巻回された磁気
コイル6に磁界制御装置7から交流電流を通電し
て磁界8を溶接進行方向X−Y方向に発生させア
ークを紙面に直角な方向にオシレートさせ、かつ
溶加材9を溶接進方向X又はY方向から供給しな
がら溶接する。同図bは、同図aの電極の先端部
付近を溶接進行方向からみた溶接部付近の正面図
を示し、その溶接進行方向は紙面に直角な方向で
あり、かつアークのオシレート方向は紙面の左右
A−B方向である。このような電極先端部が尖頭
状の非消耗電極を用いて交番磁界によりアークを
オシレートさせる場合には、アークに硬直性があ
るために、アークを大きくオシレートさせるに
は、強力な磁界の変化を必要とする。さらに先端
までこのような円柱状の非消耗電極を用いて、ア
ークを大きくオシレートさせる場合には、第1図
bに示すごとくオシレートの両端位置でアーク長
が大となるために、アークが不安定にもなりやす
い。さらに、第1図bに示すような狭開先の溶接
においては、開先加工寸法のバラツキによつて、
電極の先端位置と被溶接材の側壁3,3との距離
すなわち電極先端のねらい位置が、一定にならな
いために、側壁特に底部コーナ部分3c,3cの
溶け込み深さが一定にならず、融合不良を発生し
やすい欠点があつた。また、溶接電流を大にして
溶融プールを大きくすれば、コーナー部分を十分
に溶融させることもできるが、このようにすれ
ば、溶接入熱が大となり、溶接熱影響部の増大に
よつて機械的特性の劣化を伴うおそれもあつた。
用されるようになつたが、狭開先溶接において
は、側壁特に底部コーナーに融合不良が大きな問
題となつている。一方、原子力プラント関連の構
造物等においては高品質の溶接が要求されるため
に、非消耗電極アーク溶接方法(以下、TIG溶接
法という。)が主役を努めている。そこで、狭開
先TIG溶接法において、側壁特に底部コーナーの
融合不良の発生を防止するためにアークをオシレ
ートさせることが行われているが、狭開先である
ために、機械的なオシレートを行うことができな
いので、アークを磁界によつてオシレートさせる
ことが行れている。第1図は従来から行われてい
る磁界によつてアークをオシレートさせる狭開先
TIG溶接法を示す図である。同図aは、溶接進行
方向に平行な方向からみた溶接部付近の側面図で
あつて、通常の溶接トーチ1から突出した円柱の
電極2と被溶接材3の底部3aとの間にアーク4
を発生させ、磁気回路用鉄心5に巻回された磁気
コイル6に磁界制御装置7から交流電流を通電し
て磁界8を溶接進行方向X−Y方向に発生させア
ークを紙面に直角な方向にオシレートさせ、かつ
溶加材9を溶接進方向X又はY方向から供給しな
がら溶接する。同図bは、同図aの電極の先端部
付近を溶接進行方向からみた溶接部付近の正面図
を示し、その溶接進行方向は紙面に直角な方向で
あり、かつアークのオシレート方向は紙面の左右
A−B方向である。このような電極先端部が尖頭
状の非消耗電極を用いて交番磁界によりアークを
オシレートさせる場合には、アークに硬直性があ
るために、アークを大きくオシレートさせるに
は、強力な磁界の変化を必要とする。さらに先端
までこのような円柱状の非消耗電極を用いて、ア
ークを大きくオシレートさせる場合には、第1図
bに示すごとくオシレートの両端位置でアーク長
が大となるために、アークが不安定にもなりやす
い。さらに、第1図bに示すような狭開先の溶接
においては、開先加工寸法のバラツキによつて、
電極の先端位置と被溶接材の側壁3,3との距離
すなわち電極先端のねらい位置が、一定にならな
いために、側壁特に底部コーナ部分3c,3cの
溶け込み深さが一定にならず、融合不良を発生し
やすい欠点があつた。また、溶接電流を大にして
溶融プールを大きくすれば、コーナー部分を十分
に溶融させることもできるが、このようにすれ
ば、溶接入熱が大となり、溶接熱影響部の増大に
よつて機械的特性の劣化を伴うおそれもあつた。
本発明は、溶加材を供給しながら狭開先の被溶
接材を溶接する非消耗電極アーク溶接方法におい
て、溶接線方向に対してはアークの硬直性を有
し、その方向にアークが偏向することなく、また
逆に、溶接線に直角な方向には、アークの硬直性
が弱くて、わずかな磁界の変化でアークを狭開先
の側壁底部のコーナー部分および各層における側
壁部分に偏向させることによつて、必要最小限の
溶接入熱を供給するだけで、これらのコーナー部
分および側壁部分を十分にかつ略一定の溶け込み
深さを得ることができる狭開先非消耗電極アーク
溶接方法を提案したものである。
接材を溶接する非消耗電極アーク溶接方法におい
て、溶接線方向に対してはアークの硬直性を有
し、その方向にアークが偏向することなく、また
逆に、溶接線に直角な方向には、アークの硬直性
が弱くて、わずかな磁界の変化でアークを狭開先
の側壁底部のコーナー部分および各層における側
壁部分に偏向させることによつて、必要最小限の
溶接入熱を供給するだけで、これらのコーナー部
分および側壁部分を十分にかつ略一定の溶け込み
深さを得ることができる狭開先非消耗電極アーク
溶接方法を提案したものである。
以下、本発明の溶接方法について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
第2図a乃至cは、第1図の溶接トーチ1より
突出した非消耗電極2の先端部の拡大図を示す。
この非消耗電極2は、溶接トーチ1内の図示して
いない電極保持機構に接触する部分の断面形状が
略円形であつて、通常の電極保持機構によつて保
持されている。同図aは正面図であつて、溶接線
方向に略直角な方向が、長方形断面の長辺をなし
ており、その幅は電極の円形断面の直径dに略等
しくなつている。また、この長辺端部を符号rで
示す面取りをすることによつてアークをオシレー
トさせやすくしている。同図bは、側面図であつ
て、溶接線方向X−Yが長方形断面の短辺をなし
ており、その幅がtになつている。同図cは、電
極先端方向より見た平面図であつて、電極保持機
構に接触する部分の断面は、直径dの円形であ
り、電極先端部の断面は長辺dおよび短辺tの長
方形になつている。
突出した非消耗電極2の先端部の拡大図を示す。
この非消耗電極2は、溶接トーチ1内の図示して
いない電極保持機構に接触する部分の断面形状が
略円形であつて、通常の電極保持機構によつて保
持されている。同図aは正面図であつて、溶接線
方向に略直角な方向が、長方形断面の長辺をなし
ており、その幅は電極の円形断面の直径dに略等
しくなつている。また、この長辺端部を符号rで
示す面取りをすることによつてアークをオシレー
トさせやすくしている。同図bは、側面図であつ
て、溶接線方向X−Yが長方形断面の短辺をなし
ており、その幅がtになつている。同図cは、電
極先端方向より見た平面図であつて、電極保持機
構に接触する部分の断面は、直径dの円形であ
り、電極先端部の断面は長辺dおよび短辺tの長
方形になつている。
このような形状の電極を用いて溶加材9を供給
しながら、第3図aの溶接進行方向に平行な方向
からみた溶接部付近の側面図に示すように、矢印
8の方向に交番磁界を印加して、同図bの溶接進
行方向からみた溶接部付近の正面図に示すよう
に、矢印A−B方向にアークをオシレートさせ
る。この場合の実施例としてタングステン電極の
断面が円形の部分すなわち溶接トーチ内の保持機
構に接触する部分の直径が6.4mmであり、先端部
の長方形断面の長辺dを6.4mmとしその短辺tを
1〜2mmとし、溶接電流を250A、交番磁界の磁
束密度を20ガウスでアークをオシレートさせなが
ら、溶接した場合の側壁底部における溶接ビード
形状を第3図bの斜線部分に示す。この実施例に
おいては、溶加材の供給量が一定の場合には、被
溶接材の3,3の両側壁部分への溶け込み深さ
P,Pおよび被溶接材の底部3aへの溶け込み深
さqは略均一であることから、アークのオシレー
ト位置の変化によるアーク長の変動がなく、かつ
安定したアークが得られていることがわかる。
しながら、第3図aの溶接進行方向に平行な方向
からみた溶接部付近の側面図に示すように、矢印
8の方向に交番磁界を印加して、同図bの溶接進
行方向からみた溶接部付近の正面図に示すよう
に、矢印A−B方向にアークをオシレートさせ
る。この場合の実施例としてタングステン電極の
断面が円形の部分すなわち溶接トーチ内の保持機
構に接触する部分の直径が6.4mmであり、先端部
の長方形断面の長辺dを6.4mmとしその短辺tを
1〜2mmとし、溶接電流を250A、交番磁界の磁
束密度を20ガウスでアークをオシレートさせなが
ら、溶接した場合の側壁底部における溶接ビード
形状を第3図bの斜線部分に示す。この実施例に
おいては、溶加材の供給量が一定の場合には、被
溶接材の3,3の両側壁部分への溶け込み深さ
P,Pおよび被溶接材の底部3aへの溶け込み深
さqは略均一であることから、アークのオシレー
ト位置の変化によるアーク長の変動がなく、かつ
安定したアークが得られていることがわかる。
第3図に示す本発明の溶接方法によつて狭開先
の被溶接材を多層盛溶接すると第4図の溶接進行
方向からみた断面図に示すような溶接結果が得ら
れる。上記の第3図bの正面図に示す実施例にお
いては、紙面に直角方向の溶接方向と非消耗電極
の長辺方向とは直角をなしていたが、第5図aの
溶接進行方向からみた断面図に示すように、非消
耗電極の長辺の長さよりも幅が大なる狭開先を有
する被溶接材を溶接する場合は、又は電極後方に
生じた溶融池3dから供給される熱によつて側壁
を溶融させるような場合には、第5図bの平面図
に示すように溶接進行方向X−Yと非消耗電極先
端断面の長辺とが平面的になす角度を90゜よりも
小なるスキユー角度αにすることによつて、長辺
と直交する軸UVの溶融池3dの後方に傾いてい
る方向の側壁部3e,すなわち第5図aの符号1
P1で示したように側壁部を充分に溶融させるこ
とができる。第6図は、溶接進行方向X→Yおよ
びY→Xに交互にしながら符号1P1で示す第1
層の1パス溶接、符号1P2で示す第1層の2パ
ス溶接、符号2P1で示す第2層の1パス溶接お
よび符号2P2で示す第2層の2パス溶接をした
時点での溶接進行方向よりみた各パスの溶融断面
を示す断面図である。
の被溶接材を多層盛溶接すると第4図の溶接進行
方向からみた断面図に示すような溶接結果が得ら
れる。上記の第3図bの正面図に示す実施例にお
いては、紙面に直角方向の溶接方向と非消耗電極
の長辺方向とは直角をなしていたが、第5図aの
溶接進行方向からみた断面図に示すように、非消
耗電極の長辺の長さよりも幅が大なる狭開先を有
する被溶接材を溶接する場合は、又は電極後方に
生じた溶融池3dから供給される熱によつて側壁
を溶融させるような場合には、第5図bの平面図
に示すように溶接進行方向X−Yと非消耗電極先
端断面の長辺とが平面的になす角度を90゜よりも
小なるスキユー角度αにすることによつて、長辺
と直交する軸UVの溶融池3dの後方に傾いてい
る方向の側壁部3e,すなわち第5図aの符号1
P1で示したように側壁部を充分に溶融させるこ
とができる。第6図は、溶接進行方向X→Yおよ
びY→Xに交互にしながら符号1P1で示す第1
層の1パス溶接、符号1P2で示す第1層の2パ
ス溶接、符号2P1で示す第2層の1パス溶接お
よび符号2P2で示す第2層の2パス溶接をした
時点での溶接進行方向よりみた各パスの溶融断面
を示す断面図である。
本発明の溶接方法に使用した非消耗電極の断面
形状としては、前述した円柱形の電極の先端部分
を第2図a乃至cに示す形状に加工した電極の他
に、第7図a乃至cにそれぞれ正面図、側面図お
よび平面図に示すように長方形の板材を用いて形
成してもよいし、さらに略正方形又は多角形断面
を有する電極の先端部分を第8図a乃至cの正面
図、側面図および平面図に示すような形状に加工
してもよい。
形状としては、前述した円柱形の電極の先端部分
を第2図a乃至cに示す形状に加工した電極の他
に、第7図a乃至cにそれぞれ正面図、側面図お
よび平面図に示すように長方形の板材を用いて形
成してもよいし、さらに略正方形又は多角形断面
を有する電極の先端部分を第8図a乃至cの正面
図、側面図および平面図に示すような形状に加工
してもよい。
本発明の溶接方法において、アークをオシレー
トさせる交番磁界としては、時間の経過に対して
その強さが変化する磁界、すなわち磁界のパター
ンは、必ずしも正弦波形に限定されることなく、
被溶接材の材質、板厚、形状、溶接姿勢、開先の
形状、溶接ビードの積層方法などにより、任意の
パターンの磁界の変化を彩用することができる。
例えば第9図a又はbに示すパターンは、第4図
に示すような溶接方法に、又同図cに示すパター
ンは、第6図に示すような溶接方法に使用され
る。
トさせる交番磁界としては、時間の経過に対して
その強さが変化する磁界、すなわち磁界のパター
ンは、必ずしも正弦波形に限定されることなく、
被溶接材の材質、板厚、形状、溶接姿勢、開先の
形状、溶接ビードの積層方法などにより、任意の
パターンの磁界の変化を彩用することができる。
例えば第9図a又はbに示すパターンは、第4図
に示すような溶接方法に、又同図cに示すパター
ンは、第6図に示すような溶接方法に使用され
る。
本発明の溶接方法は、常温の溶加材を供給する
以外に常温以上の溶加材、さらにはアークを発生
させない程度の電流を通電した溶加材を付加する
ことによつて、さらに高能率な狭開先非消耗電極
アーク溶接をすることができる。特に、加熱した
溶加材を供給する場合には、常温の溶加材を供給
する場合にくらべて、溶着量の増大だけでなく、
狭開先底部のコーナーおよび各層ごとの側壁を最
小限の溶接入熱を供給するだけで、充分に均一に
溶融させることができる。
以外に常温以上の溶加材、さらにはアークを発生
させない程度の電流を通電した溶加材を付加する
ことによつて、さらに高能率な狭開先非消耗電極
アーク溶接をすることができる。特に、加熱した
溶加材を供給する場合には、常温の溶加材を供給
する場合にくらべて、溶着量の増大だけでなく、
狭開先底部のコーナーおよび各層ごとの側壁を最
小限の溶接入熱を供給するだけで、充分に均一に
溶融させることができる。
以上のように本発明の狭開先非消耗電極アーク
溶接方法によれば、溶加材を供給するとともに、
非消耗電極先端の断面形状を略長方形又は非消耗
電極を帯状にしてその長辺を狭開先内の溶接進行
方向に略直角な角度又は適当なスキユー角度をも
たせて配置しておいて、その長辺と直角方向に、
従来の円形断面の電極に印加する磁界よりも弱い
交番磁界をかけるだけで、アークをその長辺方向
に容易にオシレートさせることができ、かつ実際
のアーク長が変化しないので狭開先を有する被溶
接材の底部コーナーまたは側壁を、従来よりも少
ない必要最小限の溶接入熱によつて、充分に均一
に溶融することができ、さらには、交番磁界の波
形、周波数を変化させることによつて、溶接ビー
ドの断面形状を狭開先を有する被溶接材の材質、
板厚、開先形状等に応じて積極的に容易に変える
ことができる。しかも、長方形断面の長辺方向に
はわずかな磁界の変化によつて容易にアークをオ
シレートさせることができ、かつ長辺と直角方向
にはアークの硬直性が大でアークのふらつきがな
く安定したアークを維持することができる。
溶接方法によれば、溶加材を供給するとともに、
非消耗電極先端の断面形状を略長方形又は非消耗
電極を帯状にしてその長辺を狭開先内の溶接進行
方向に略直角な角度又は適当なスキユー角度をも
たせて配置しておいて、その長辺と直角方向に、
従来の円形断面の電極に印加する磁界よりも弱い
交番磁界をかけるだけで、アークをその長辺方向
に容易にオシレートさせることができ、かつ実際
のアーク長が変化しないので狭開先を有する被溶
接材の底部コーナーまたは側壁を、従来よりも少
ない必要最小限の溶接入熱によつて、充分に均一
に溶融することができ、さらには、交番磁界の波
形、周波数を変化させることによつて、溶接ビー
ドの断面形状を狭開先を有する被溶接材の材質、
板厚、開先形状等に応じて積極的に容易に変える
ことができる。しかも、長方形断面の長辺方向に
はわずかな磁界の変化によつて容易にアークをオ
シレートさせることができ、かつ長辺と直角方向
にはアークの硬直性が大でアークのふらつきがな
く安定したアークを維持することができる。
第1図aおよびbは、従来の電極先端が尖頭状
の非消耗電極を用いて、磁界によつてアークを溶
接方向に直角な方向にオシレートさせた場合の溶
接部付近の側面図および紙面に直角な溶接進行方
向からみた溶接部付近の正面図、第2図a乃至c
は、本発明の溶接方法に係る非消耗電極の先端部
の正面図、側面図および平面図、第3図aおよび
bは、本発明の溶接方法により狭開先被溶接材の
第1層目を溶接した場合の溶接進行方向から平行
な方向よりみた溶接部付近の側面図および溶接進
行方向よりみた溶接部付近の正面図、第4図は本
発明の溶接方法によつて狭開先多層盛溶接をした
場合の溶接進行方向からみた断面図、第5図aお
よびbは本発明に係る非消耗電極を溶接進行方向
に対してスキユーさせた場合の溶接進行方向から
みた被溶接物の断面図および平面図、第6図は非
消耗電極をスキユーさせて1層2パスで2層溶接
をした時点における溶接進行方向からみた被溶接
材の断面図、第7図a,b,cおよび第8図a,
b,cはそれぞれ本発明の溶接方法に係る非消耗
電極の他の先端形状の正面図、側面図および平面
図、第9図a,bおよびcは、本発明の溶接方法
に適用する磁界の強さの時間的変化を示す図であ
る。
の非消耗電極を用いて、磁界によつてアークを溶
接方向に直角な方向にオシレートさせた場合の溶
接部付近の側面図および紙面に直角な溶接進行方
向からみた溶接部付近の正面図、第2図a乃至c
は、本発明の溶接方法に係る非消耗電極の先端部
の正面図、側面図および平面図、第3図aおよび
bは、本発明の溶接方法により狭開先被溶接材の
第1層目を溶接した場合の溶接進行方向から平行
な方向よりみた溶接部付近の側面図および溶接進
行方向よりみた溶接部付近の正面図、第4図は本
発明の溶接方法によつて狭開先多層盛溶接をした
場合の溶接進行方向からみた断面図、第5図aお
よびbは本発明に係る非消耗電極を溶接進行方向
に対してスキユーさせた場合の溶接進行方向から
みた被溶接物の断面図および平面図、第6図は非
消耗電極をスキユーさせて1層2パスで2層溶接
をした時点における溶接進行方向からみた被溶接
材の断面図、第7図a,b,cおよび第8図a,
b,cはそれぞれ本発明の溶接方法に係る非消耗
電極の他の先端形状の正面図、側面図および平面
図、第9図a,bおよびcは、本発明の溶接方法
に適用する磁界の強さの時間的変化を示す図であ
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 溶加材を供給しながら狭開先を有する被溶接
材と非消耗電極との間に発生するアークに、交番
磁界を印加してアークをオシレートさせながら溶
接する非消耗電極アーク溶接方法において、先端
部付近の断面形状が略長方形である非消耗電極か
ら発生したアークに交番磁界を印加してアークを
前記電極断面の長辺方向にオシレートさせなが
ら、狭開先被溶接材の側面を充分に溶融する狭開
先非消耗電極アーク溶接方法。 2 溶接トーチ内の電極保持機構に接触する部分
の前記非消耗電極の断面形状が略円形である特許
請求の範囲第1項に記載の狭開先非消耗電極アー
ク溶接方法。 3 前記非消耗電極先端部付近の断面の長辺の両
端部が面取りされている特許請求の範囲第1項に
記載の狭開先非消耗電極アーク溶接方法。 4 前記溶加材にアークを発生させない程度に通
電して溶加材を予熱しながら溶接を行う特許請求
の範囲第1項に記載の狭開先非消耗電極アーク溶
接方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7973780A JPS577376A (en) | 1980-06-12 | 1980-06-12 | Narrow groove nonconsumable electrode arc welding method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7973780A JPS577376A (en) | 1980-06-12 | 1980-06-12 | Narrow groove nonconsumable electrode arc welding method |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS577376A JPS577376A (en) | 1982-01-14 |
JPS6361115B2 true JPS6361115B2 (ja) | 1988-11-28 |
Family
ID=13698516
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7973780A Granted JPS577376A (en) | 1980-06-12 | 1980-06-12 | Narrow groove nonconsumable electrode arc welding method |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS577376A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58205679A (ja) * | 1982-05-26 | 1983-11-30 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | ア−ク溶接におけるア−ク柱の偏向方法およびその装置 |
JPS59143577U (ja) * | 1983-03-18 | 1984-09-26 | 日立精工株式会社 | 狭開先tig溶接装置 |
FR2956053B1 (fr) * | 2010-02-11 | 2012-04-27 | Air Liquide | Dispositif et procede de soudage a l'arc |
-
1980
- 1980-06-12 JP JP7973780A patent/JPS577376A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS577376A (en) | 1982-01-14 |
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