JPS6361015B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は電気掃除機のリモートコントロール装
置に関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来、電気掃除機のリモートコントロール装置
はホースに埋込まれた電線にホース先端の手元ス
イツチからの信号を乗せて本体の電動送風機の
ON−OFFを行なつている。しかしながら、電動
床用吸込具を有する電気掃除機の場合、電動床用
吸込具を動作させるための導線２本と、リモート
コントロールのための導線２本との合計４本の導
線が必要であり、このように多くの導線を設ける
と電気掃除機の操作性が低下するという問題があ
つた。またコストダウンを妨げる要因となつてい
た。

発明の目的 本発明はこのような従来の欠点を解消したもの
で、手元スイツチからの電動送風機用リモートコ
ントロール信号を電動床用吸込具を動作させるた
めの２本の導線に重畳するようにして電気掃除機
の操作性の向上を図り、またコストダウンを達成
したものである。

発明の構成 本発明はホース先端に設けた電気掃除機本体の
電動送風機をリモートコントロールする手元スイ
ツチ部にパルス発生器を設け、このパルス発生器
で発生させたパルス電圧を、電動床用吸込具を動
作させるための２本の導線に重畳して掃除機本体
に送り、掃除機本体でこれを検出して、電動送風
機の入力電力を制御するようにしたものである。

実施例の説明 以下その実施例を添付図面とともに説明する。

第１図において、１は電動床用吸込具のモー
タ、２はホース先端に設けた手元スイツチ部、３
はモータ１と給電回路の間に設けたインダクタン
ス、４はそのインダクタンス３の両端に接続した
パルス発生器、そして５はこのパルス発生器４を
制御するリモートコントロールスイツチである。
６は導線間に接続したキヤパシターである。７は
ホースと掃除機本体の接続コネクタ、８は掃除機
本体に設けた導線に直列に挿入したインダクタン
スで、これと並列に検出回路９が接続してある。
１０はこの検出回路９の出力側に接続され、かつ
電動送風機１１と直列に接続された電力制御回
路、１２は電源と並列に接続されたキヤパシター
である。上記の構成においてリモートコントロー
ルスイツチ５によつて制御されるパルス発生器４
によつて発生したパルス電圧は、インダクタンス
３の両端に印加され、キヤパシタ６，１２を介し
てインダクタンス８の両端に発生する。そしてこ
のインダクタンス８の両端に発生した電圧はイン
ダクタンス８に並列に接続された検出回路９によ
つて検出され、この検出信号で電動送風機１１と
直列に接続した電力制御回路１０をコントロール
する。

このようにインダクタンス３の両端にパルスを
与えることにより、そのパルスが掃除機本体に設
けた導線と直列に接続されたインダクタンス８の
両端に発生し、その信号により電動送風機１１と
直列に接続された電力制御回路１０をコントロー
ルする。したがつて、このとき電動床用吸込具の
モータ１には常に通電されているので、リモート
コントロール信号をパルス発生器４より送つてい
る最中でも回転をつづけることができる。

第２図はパルス発生器４の具体的回路を示すも
のである。面図に基づいて説明する。

手元スイツチ部２のインダクタンス３の両端に
コンデンサ１３とトリガ素子１４の直列回路を接
続し、この両者の接続点にリモートコントロール
スイツチ５と抵抗１５を介してコンデンサ１３の
充電電流を与える。そして、コンデンサ１３の電
圧がトリガ素子１４のブレークオーバー電圧を超
えたときにトリガ素子１４は導通状態になり、こ
れよりコンデンサ１３に蓄積されていた電荷はイ
ンダクタンス３に放電され、したがつて、インダ
クタンス３の両端にはパルス状の電圧が発生す
る。このように非常に簡単な構成でパルス発生器
を構成することができ、ホース先端の手元スイツ
チ部も小型に作ることができる。

発明の効果 上記実施例から明らかなように、本発明は掃除
機本体からホースを通つて電動床用吸込具用のモ
ータまでつながつている二本の導線に、ホース先
端の手元スイツチ部で上記導線に直列に接続した
インダクタンスの両端にリモートコントロールス
イツチによつて制御されるパルス発生器を接続
し、このパルス発生器からの信号を本体に伝達
し、本体で検出して電動送風機と直列に接続され
た電力制御回路をコントロールすることにより、
リモートコントロールスイツチからの信号を電動
床用吸込具のモータを駆動する二本の導線重畳す
ることができ、特別リモートコントロール用の二
本の導線を必要とせず、そのためホースの操作性
もよく、また低コストになり、その価値は大なる
ものがある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す電気回路図、第
２図はパルス発生器の電気回路図である。 １……モータ、３，８……インダクタンス、４
……パルス発生器、５……リモートコントロール
スイツチ、９……検出回路、１０……電力制御回
路、１１……電動送風機、１３……コンデンサ、
１４……トリガ素子。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 掃除機本体と接続された電動床用吸込具のモ
   ータに通電する二本の導線と、この導線の途中に
   直列に挿入されたインダクタンスと、このインダ
   クタンスの両端に接続されたリモートコントロー
   ルスイツチによつて制御されるパルス発生器と、
   掃除機本体に設けられ、上記導線の途中に直列に
   設けたインダクタンスと、このインダクタンスの
   両端に設けた検出回路と、同検出回路の出力によ
   つて制御される本体の電動送風機制御用の電力制
   御回路とを具備した電気掃除機のリモートコント
   ロール装置。 ２ パルス発生器は、コンデンサとトリガ素子の
   直列回路、及びこのコンデンサにリモートコント
   ロール素子を介して充電する充電回路により構成
   した特許請求の範囲第１項記載の電気掃除機のリ
   モートコントロール装置。