JPS636077B2 - - Google Patents

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JPS636077B2
JPS636077B2 JP57131510A JP13151082A JPS636077B2 JP S636077 B2 JPS636077 B2 JP S636077B2 JP 57131510 A JP57131510 A JP 57131510A JP 13151082 A JP13151082 A JP 13151082A JP S636077 B2 JPS636077 B2 JP S636077B2
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JP
Japan
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formula
olefin
mmol
rhodium
bromide
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Application number
JP57131510A
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English (en)
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JPS5920294A (ja
Inventor
Hidenori Kumobayashi
Susumu Akutagawa
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Takasago International Corp
Original Assignee
Takasago Perfumery Industry Co
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Publication date
Application filed by Takasago Perfumery Industry Co filed Critical Takasago Perfumery Industry Co
Priority to JP57131510A priority Critical patent/JPS5920294A/ja
Publication of JPS5920294A publication Critical patent/JPS5920294A/ja
Publication of JPS636077B2 publication Critical patent/JPS636077B2/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、次式()、 〔Rh(オレフイン)L〕+X- () 〔式中、オレフインはエチレン、1・3−ブタジ
エン、シクロヘキサジエン、ノルボルナジエン、
シクロオクタ−1・5−ジエンを意味し、Xは
ClO4、BF4、PF6、PCl6を意味し、Lは次式
()、 (R)2−P−Y−P−(R)2 () (式中、Yは−(CH23−、
【式】− CH2−CH2−、
【式】−(CH25−、
【式】
【式】
【式】 〔式中、オレフインは前記に同じ、nはオレフインがモノオレフインの場合は2、ジオレフインの場合は1を意味する〕
で表わされるロジウムオレフイン錯体に前記
()式で表わされる3価リン化合物を反応せし
めて得た次式()、 RhCl(オレフイン)L () 〔式中、オレフイン、Lは前記と同じ〕 で表わされるロジウム一価錯体と、次式()、 MX () 〔式中、MはNa、K、Li、Mgの金属を意味し、
Xは前記に同じ〕 で表わされる塩とを、溶媒として水と塩化メチレ
ンを用い、次式()、 R1R2R3R4QZ () 〔式中、R1、R2、R3、R4は炭素数1〜16のアル
キル基、フエニル基、ベンジル基を意味し、Qは
窒素またはリンを意味し、Zはハロゲンを意味す
る〕 で表わされる四級アンモニウム塩または四級ホス
ホニウム塩を相間移動触媒として使用し反応せし
めてロジウム一価カチオン錯体()を製造する
方法である。 本発明方法の原料であるロジウムオレフイン錯
体()は、メタノール、エタノール等の溶媒中
で三塩化ロジウムとオレフインを作用させること
により容易に製造される〔日本化学会編「新実験
化学講座(第12巻)有機金属化学」(昭51.3.20)
丸善、193頁〕。本発明錯体中のオレフインとして
は、エチレン、1・3−ブタジエン、シクロヘキ
サジエン、ノルボルナジエン、シクロオクタ−
1・5−ジエンを用いることができる。ロジウム
オレフイン錯体()と三価リン化合物()の
反応は、常温で両者を混合することにより容易に
反応が進行し、ここに溶媒を用いるときは、次の
反応に使用する塩化メチレンを用いれば好都合で
ある。この際、溶媒の量は、三価リン化合物
()に対して2〜20倍量(容量/重量)、好まし
くは10倍量が適当である。 三価リン化合物()としては、例えば次のも
のが挙げられる。
【表】
【表】
【表】 ロジウム一価錯体()と塩()との反応
は、水と塩化メチレンの混合溶媒中に両者と相間
移動触媒()を加えて撹拌して反応させる。塩
()及び相間移動触媒()の量は、ロジウム
に対しそれぞれ1〜5倍モル(好ましくは3倍モ
ル)、1/100〜1/10モルである。反応は、5〜30℃
の温度で1〜5時間、通常は1.5時間の撹拌で充
分であるが、錯体及び塩()の種類に応じて最
適条件が定められる。水と塩化メチレンは大体等
量に近い混合化が適当であり、反応系に加えると
きに、塩()及び相間移動触媒()は水に溶
解せしめて使用する。塩()としてはNa、K、
Li、Mgの過塩素酸塩、ホウ弗化塩、ヘキサフル
オロホスフエイト、ヘキサクロロホスフエイトが
用いられ、それぞれ対応する陰性基をロジウム錯
体に導入する。相間移動触媒()としては、通
常、文献〔例えば、W.P.Weber、G.W.Gokel共
著、田伏岩夫、西谷考子共訳「相間移動触媒」(株)
化学同人(1978−9−5)第1版〕に記載されて
いるもの、例えばテトラメチルアンモニウムブロ
マイド、テトラプロピルアンモニユウムブロマイ
ド、テトラブチルアンモニウムクロライド、テト
ラブチルアンモニウムヨーダイド、オクチルトリ
メチルアンモニウムブロマイド、ラウリルトリメ
チルアンモニウムブロマイド、ラウリルトリフエ
ニルアンモニウムブロマイド、セチルトリメチル
アンモニウムクロライド、メチルトリオクチルア
ンモニウムクロライド、ベンジルトリエチルアン
モニウムブロマイド、等のごとき四級アンモニウ
ム塩;テトラブチルホスホニウムクロライド、テ
トラブチルホスホニウムブロマイド、テトラブチ
ルホスホニウムヨーダイド、ラウリルトリエチル
ホスホニウムブロマイド、ラウリルトリブチルホ
スホニウムブロマイド、トリオクチルエチルホス
ホニウムブロマイド、ブチルトリフエニルホスホ
ニウムクロライド、ラウリルトリブチルホスホニ
ウムブロマイド、ベンジルトリブチルホスホニウ
ムブロマイド等のごとき四級ホスホニウム塩が用
いられる。反応終了後、反応物を静置し、分液操
作を行い、水層を除き、塩化メチレン溶液を水洗
した後、減圧蒸留して塩化メチレンを留去し、目
的物を得る。 かくして得たロジウム一価カチオン錯体()
は、特殊な有機合成反応、特に不斉水素化反応及
び不斉異性化反応にすぐれた触媒として使用され
るものである。 本発明のロジウム一価カチオン錯体の製造方法
は、従来の文献に開示された方法に比べて、配位
子の種類の異なるどの錯体の場合においても共通
な操作により錯体を調製することができる。ま
た、操作が単純であり、収率よく錯体が得られる
ので、再結晶のごとき精製工程を省略出来る。ま
た、銀塩のごとき高価な試薬を必要とせず、特殊
な溶媒、特にエーテル、n−ヘキサンを使用しな
くてもよい等の特長を有する。 次に、実施例および参考例によつて本発明を説
明する。 実施例 1 〔Rh(COD)((+)−BINAP)〕+ClO4 -の製造 500mlの4つ口フラスコにシールド撹拌器、温
度計を付け、ジクロルビス(シクロオクタ−1・
5−ジエン)ロジウム〔RhCl(COD)〕20.615g
(1.25ミリモル)と(+)−BINAP1.555g(2.5ミ
リモル)を入れ、窒素置換の後に氷水にて外部よ
り冷却し、窒素下にて蒸留した塩化メチレン120
mlを加え、つづいて過塩素酸ソーダ0.92g(7.5
ミリモル)を75mlの水に溶解したものと、ラウリ
ルブチルホスホニウムブロマイド0.123g(0.25
ミリモル)を12.5mlにとかしたものを加えた後、
5〜10℃にて1時間30分撹拌し反応させた。反応
終了後、静置し、分液操作を行い水層を取り除
き、塩化メチレン溶液を100mlの蒸留水にて洗浄
し、分液した後、塩化メチレンを20〜30Torr、
25〜30℃にて留去し、次で同温度で1Torrで10時
間乾燥し、〔Rh(COD)((+)−BINAP)〕
+ClO4 -2.29gを得た。これは〔RhCl(COD)〕2
対し収率は98.3%であつた。 元素分折: 計算値 C66.93 H4.75 実験値 C66.68 H4.69 1H NMR(CD2Cl2)δppm: 2.00−2.62(m、8H、CH2) 4.58(br、2H、CH=) 4.82(br、2H、CH=) 6.42−8.22(m、32H、Ar) 実施例 2 実施例1におけるラウリルトリブチルホスホニ
ウムブロマイド0.123gにかえて、ラウリルトリ
メチルアンモニウムブロマイド0.077g(0.25ミ
リモル)を使用した以外は実施例1と同様に操作
し、〔Rh(COD)((+)−BINAP)〕+ClO4 -2.32g
を得た。収率99.5%であつた。 実施例 3 実施例2と同様にしてベンジルトリエチルアン
モニウムブロマイド0.034g(0.125ミリモル)を
使用し、〔Rh(COD)((+)−BINAP)〕
+ClO4 -2.30gを得た。収率98.7%であつた。 実施例 4 実施例2と同様にしてベンジルトリブチルホス
ホニウムブロマイド0.111g(0.3ミリモル)を使
用し、〔Rh(COD)((+)−BINAP)〕+ClO4 -2.28
gを得た。収率97.8%であつた。 実施例 5 〔Rh(COD)((+)−DIOP)〕+ClO4 -の製造 実施例1と同様な反応装置に、窒素気流下でジ
クロルビス(シクロオクタ−1・5−ジエン)ロ
ジウム0.615g(1.25ミリモル)と(+)
DIOP1.245g(2.5ミリモル)を入れ窒素置換後、
氷冷下で塩化メチレン120mlを加え、均一溶液と
した後、過塩素酸ソーダ0.92g(7.5ミリモル)
を75mlの水にとかしたものと、ベンジルトリエチ
ルアンモニウムブロマイド0.068g(0.25ミリモ
ル)を12mlの水にとかしたものを加え、5〜10℃
にて2時間反応させ、反応終了後、実施例1と同
様な操作を行い、〔Rh(COD)((+)DIOP)〕
+ClO4 -2.0gを得た。このものの収率は〔RhCl
(COD)22に対し99.0%であつた。 元素分折: 計算値 C57.9 、H5.48 実験値 C57.86、H5.48 1H NMR(CDCl3)δppm: 1.09(s、6H、CH3) 2.37(m、8H、CH2) 2.71(m、4H、CH2) 3.67(m、2H、CH) 4.57(m、4H、CH=) 5.26−8.00(m、20H、Ar) 実施例 6 〔Rh(NBD)((2S、3S)−chiraphos)〕+ClO4 -
の製造 実施例1と同様な反応装置に、ジクロルビス
(ノルボルナジエン)ロジウム〔RhCl(NBD)〕
20.576g(1.25ミリモル)と(2S、3S)−
chiraphos1.065g(2.5ミリモル)を入れ、窒素
置換後、氷冷下、塩化メチレン100mlを加え、つ
づいて過塩素酸ソーダ0.92g(7.5ミリモル)を
80mlの水にとかしたものとラウリルトリメチルア
ンモニウムブロマイド0.0875g(0.25ミリモル)
を10mlの水にとかしたものを加え、5℃にて1時
間30分撹拌して反応させ、反応終了後実施例1と
同様な操作により〔Rh(NBD)((2S、3S)−
chiraphos)〕+ClO4 -1.87gを得た。これは〔RhCl
(NBD)〕2に対する収率98.8%であつた。 元素分析: 計算値 C58.29、H4.99 実験値 C58.21、H4.93 H NMR(CDCl3)δppm: 2.89(d、6H、CH3) 5.43(br、4H、CH=) 5.86(br、2H、CH) 6.65−7.60(m、20H、Ar) 8.50(br、2H、CH2) 実施例 7 〔Rh(シクロヘキサ−1・3−ジエン)((−)
BINAP)〕+PF6 -の製造 実施例1と同様な装置にジクロルビス(シクロ
ヘキサ−1・3−ジエン)ロジウム
【式】0.546g(1.25ミリモル) と、(−)−BINAP1.555g(2.5ミリモル)を入
れ窒素置換の後に、氷冷下、塩化メチレン120ml
を加え、つづいてカリウムヘキサフルオロホスフ
エート1.38g(7.5ミリモル)を100mlの水にとか
したものと、ベンジルトリブチルホスホニウムブ
ロマイド0.093g(0.25ミリモル)を10mlの水に
とかしたものを加え、10℃にて1時間30分撹拌
し、反応終了後は実施例1と同様な操作により
〔Rh(シクロヘキサ−1・3−ジエン)((−)−
BINAP)〕+PF6 -2.38gを得た。これは
【式】に対する収率99.8%であ つた。 元素分析: 計算値 C63.16、H4.21 実験値 C63.21、H4.17 1H NMR(CDCl3)δppm: 4.30(br、2H、CH=) 5.99(br、2H、CH=) 6.41−8.20(m、32H、Ar) 8.80(m、4H、CH2) 実施例 8 〔Rh(COD)((+)−BINAP)〕+BF4 -の製造 実施例1と同様な装置にジクロルビス(シクロ
オクタ−1・5−ジエン)ロジウム0.615g
(1.25ミリモル)と(+)−BINAP1.555g(2.5ミ
リモル)を入れ、窒素置換の後に、氷冷下、塩化
メチレン120mlを加えて均一にし、次にホウフツ
化ソーダ0.824g(7.5ミリモル)を100mlの水に
とかしたものと、ラウリルトリブチルホスホニウ
ムブロマイド0.123g(0.25ミリモル)を12mlの
水にとかしたものを加え、5℃にて1時間50分反
応させた後、実施例1と同様な操作により〔Rh
(シクロオクタ−1・5−ジエン)((+)−
BINAP)〕+BF4 -2.27gを得た。これは〔RhCl
(COD)〕2に対する収率98.0%であつた。 元素分析: 計算値 C67.88、H4.78 実験値 C67.85、H4.72 1H NMR(CD2Cl2)δppm: 2.00−2.65(m、8H、CH2) 4.57(br、2H、CH=) 4.83(br、2H、CH=) 6.40−8.30(m、32H、Ar) 実施例 9 〔Rh(NBD)((−)−Cy−DIOP)〕+ClO4 -の製
造 実施例1と同様な装置にジクロルビス(ノルボ
ナジエン)ロジウム0.576g(1.25ミリモル)と
(−)−Cy−DIOP1.305g(2.5ミリモル)を加え、
次に氷冷下塩化メチレン120mlを加えて均一にし、
つづいて過塩素酸ソーダ0.92g(7.5ミリモル)
を75mlの水にとかしたものとラウリルトリブチル
ホスホニウムブロマイド0.123g(0.25ミリモル)
を12.5mlの水にとかしたものを加え、7℃にて2
時間反応させ、反応終了後実施例1と同様な操作
により〔Rh(NBD)((−)−Cy−DIOP)〕
+ClO4 -2.01gを得た。これは〔RhCl(NBD)〕2
対する収率98.0%であつた。 元素分析: 計算値 C55.85、H7.84 実験値 C55.33、H7.86 H NMR(CDCl3)δppm: 1.00−3.00(m、48H、CH2) 1.43(s、6H、CH3) 3.79(br、2H、CHO) 4.12(br、s、2H、CH=) 4.79(br、s、2H、CH2) 実施例 10 実施例1と同様な装置に窒素気流下、ロジウム
エチレン錯体〔RhCl(CH2=CH2220.4862g
(1.25ミリモル)と(+)−BINAP1.555g(2.5ミ
リモル)を入れ、氷冷下、塩化メチレン120mlを
加え、つづいて過塩素酸ソーダ0.92g(7.5ミリ
モル)を70mlの水にとかしたものと、ラウリルト
リブチルホスホニウムブロマイド0.123g(0.25
ミリモル)を12mlの水にとかしたものを加え、5
〜15℃にして2時間反応させ、終了後実施例1と
同様に操作し、〔Rh(CH2=CH22((+)−
BINAP)〕+ClO4 -2.09gを得た。これは〔RhCl
(CH2=CH222に対し収率95.0%であつた。 元素分析値: 計算値 C65.41、H4.54 実験値 C65.49、H4.65 1H NMR(CDCl3)δppm: 4.20(br、4H、CH=) 6.40−8.24(m、32H、Ar) 7.20(br、4H、CH=) 実施例 11 実施例1におけるラウリルブチルホスホニウム
ブロマイド0.123gにかえて、メチルトリオクチ
ルアンモニウムクロライド0.02g(0.05ミリモ
ル)を使用した以外は実施例1と同様に操作し、
〔Rh(COD)((+)−BINAP)〕+ClO4 -2.23gを得
た。収率95.8%。 実施例 12 実施例1におけるラウリルブチルホスホニウム
ブロマイド0.123gにかえて、テトラブチルアン
モニウムヨーダイド0.185g(0.5ミリモル)を使
用した以外は実施例1と同様に操作し〔Rh
(COD)((+)−BINAP)〕+ClO4 -2.19gを得た。
収率94.1%。 実施例 13 実施例1と同様な装置に、窒素気流下ジクロル
ビス(シクロオクタ−1・5−ジエン)ロジウム
0.615g(1.25ミリモル)と、(−)−BINAP1.555
g(2.5ミリモル)を入れ、次に氷冷下塩化メチ
レン120mlを加えて撹拌し反応させ、つづいて過
塩素酸リチウム0.32g(3ミリモル)を100mlの
水に溶解したものと、エチルトリオクチルホスホ
ニウムブロマイド0.063g(0.25ミリモル)を13
mlにとかしたものを加えた後、5〜10℃で2時間
撹拌し、反応終了後実施例1と同様に操作し、
〔Rh(COD)((−)−BINAP)〕+ClO4 -2.25gを得
た。収率96.5%。 実施例 14 実施例1におけるラウリルトリブチルホスホニ
ウムブロマイド0.123gにかえてテトラブチルホ
スホニウムクロライド0.147g(0.5ミリモル)を
使用した以外は実施例1と同様に操作して〔Rh
(COD)((+)−BINAP)〕+ClO4 -2.30gを得た。
収率98.7%。 実施例 15 実施例1と同様な装置に窒素気流下ジクロルビ
ス(シクロオクタ−1・5−ジエン)ロジウム
0.615g(1.25ミリモル)と(+)−BINAP1.56g
(2.5ミリモル)を入れ、氷冷下、塩化メチレン80
mlを加えて均一溶液とした後に過塩素酸マグネシ
ウム0.247g(2ミリモル)を150mlの水にとかし
たものと、オクチルトリフエニルホスホニウムブ
ロマイド0.182g(0.4ミリモル)を10mlの水にと
かしたものを加えて、以下実施例1と同様に操作
し、〔Rh(COD)((+)−BINAP)〕+ClO4 -2.22g
を得た。収率95.0%。 参考例 1 (不斉異性化反応) 上記実施例1で得た〔Rh(COD)((+)−
BINAP)〕+ClO4 -0.932g(1ミリモル)を窒素置
換を行つた反応器にとり、テトラヒドロフラン
1000mlを加えて均一にした後、N・N−ジエチル
ゲラニルアミン2040mlを加え、80℃にて15時間反
応させた。終了後テトラヒドロフランを留去し、
ついで1Torrの減圧下で蒸留して純度98.5%のl
−シトロネラールエナミン1597gを得た。エナミ
ンの旋光度は〔α〕24 D+76.97゜でありエナミンの光
学純度は99.2%であつた。 参考例 2 (不斉水素化反応) 上記実施例6で得た〔Rh(NBD)((2S、3S)−
chiraphos)〕+ClO4 -0.0072g(0.01ミリモル)を
含むエタノール溶液5mlと、エタノール15mlを窒
素気流下に耐圧容器にとり水素ガスで容器を置換
した後に室温、1Kg/cm2水素圧で30分間撹拌し、
次に3−メトキシ−4−アセトキシアセトアミド
ケイ皮酸(日本化学会編「新実験化学講座(第14
巻)有機化合物の合成と反応」(昭53.2.20)丸善
p.1687に記載の方法により合成した)1.17gを加
え、1.7Kg/cm2の水素圧、25℃の温度で水素添加
を行い、水素吸収量により反応の完結度を調べ
た。反応終了後、Fryzuk、Bosnich;J.Amm.
chem.Soc.、99(1977)p.6266に記載の、イオン
交換樹脂を用いて触媒を分離する処理により、
(R)−Dopaの誘導体、すなわち(R)−3−メト
キシ−4−アセトキシフエニルアラニン1.1gを
得た。これは収率97%、不斉収率83%であつた。 参考例 3 (不斉水素化反応) 上記実施例9で得た〔Rh(NBD)((−)−Cy−
DIOP)〕+ClO4−9.5mg(0.012ミリモル)と、N−
ベンジルフエニルグリオキシルアミド575mg(2.4
ミリモル)を50mlの三方コツク付ナスフラスコに
秤取して、系内を充分水素ガスで置換し、次にこ
の中にイソプロピルアルコール5mlを加えて40℃
に保ち、撹拌下、水素添加を行い、約3時間後、
水素の吸収が止まつた後、10mlのエタノールを加
えて撹拌しながらDowex−50W×2(ダウケミカ
ルカンパー社製カチオン交換樹脂)2gを加え、
更に20分間撹拌し、固型物を別して除き、液
をエーテル−水で抽出し、エーテル層を硫酸マグ
ネシウムにて乾燥し、減圧下エーテルを留去し、
目的物のN−ベンジルマンデルアミド558mgを得
た。このものの旋光度は〔α〕18 D+28.9゜(C=
1.48CHCl3)であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次式()、 〔Rh(オレフイン)L〕+X- () 〔式中、オレフインはエチレン、1・3−ブタジ
    エン、シクロヘキサジエン、ノルボルナジエン、
    シクロオクタ−1・5−ジエンを意味し、Xは
    ClO4、BF4、PF6、PCl6を意味し、Lは次式
    () (R)2−P−Y−P−(R)2 () (式中、Yは−(CH23−、【式】− (CH24−、【式】−(CH25−、 【式】【式】 【式】【式】 を意味し、Rは低級アルキル基、シクロアルキル
    基、アリール基を意味する)で示される3価リン
    化合物を意味する〕 で表わされるロジウム一価カチオン錯体を製造す
    る方法において、次式()、 〔RhCl(オレフイン)o2 () 〔式中、オレフインは前記に同じ、nはオレフイ
    ンがモノオレフインの場合は2、ジオレフインの
    場合は1を表わす〕 で表わされるロジウムオレフイン錯体に前記
    ()式で表わされる3価リン化合物を反応せし
    めて得た次式()、 RhCl(オレフイン)L () 〔式中、オレフイン、Lは前記と同じ〕 で表わされるロジウム一価錯体と、次式()、 MX () 〔式中、MはNa、K、Li、Mgの金属を意味し、
    Xは前記に同じ〕 で表わされる塩とを、溶媒として水と塩化メチレ
    ンを用い、次式()、 R1R2R3R4QZ () 〔式中、R1、R2、R3、R4は炭素数1〜16のアル
    キル基、フエニル基、ベンジル基を意味し、Qは
    窒素またはリンを意味し、Zはハロゲンを意味す
    る〕 で表わされる四級アンモニウム塩または四級ホス
    ホニウム塩を相間移動触媒として使用し反応せし
    めることを特徴とするロジウム一価カチオン錯体
    ()の製造方法。
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