JPS6360686B2 - - Google Patents

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JPS6360686B2
JPS6360686B2 JP56140282A JP14028281A JPS6360686B2 JP S6360686 B2 JPS6360686 B2 JP S6360686B2 JP 56140282 A JP56140282 A JP 56140282A JP 14028281 A JP14028281 A JP 14028281A JP S6360686 B2 JPS6360686 B2 JP S6360686B2
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JP
Japan
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water
synthetic resin
inner tube
pipe
tube
Prior art date
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JP56140282A
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JPS5842418A (ja
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Manufacturing Of Tubular Articles Or Embedded Moulded Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は屋内、特に接続した複数の区画室を貫
通して設置される給排水管などに好適な合成樹脂
管、例えば硬質塩化ビニル管などの外周面部を水
硬性無機質材料で被覆して耐火性を付与し、火災
時にも他の区画室への延焼を防止する複合管の製
造法に関するものである。
従来、多数の区画室を有する建築物においてこ
れら区画室を貫通して使用する給排水管として
は、施工が容易であることと低価格等のため、硬
質塩化ビニル管が広く使用されているが、硬質塩
化ビニル管をそのまま用いた場合は可燃性のた
め、火災時には該管を伝つて隣室や上階の室へと
延焼し且つ有毒ガスの発生に伴い被害を増大させ
ることから、給排水の用途には適さない面があつ
た。
一方、耐火性を有し強鞁な事から金属管が使用
されることがあるが重量もあり切断等の加工がし
にくい上に高価でもあり、更に内側に錆や水垢が
付着し流水率が低下したり、管の外表面に結露現
象が生じたりする欠点がある。
そこで硬質塩化ビニル管等の合成樹脂管からな
る内管とセメント等の無機質材料で構成された耐
火性の外層管とを組合せた外層管が提案され、施
工が容易であり、しかも断熱性、結露防止などの
性能にも優れていることから、近年めざましく普
及しつつある。
しかし、この種の外層管の製造にあたつて、技
術的に難しい問題は内管が熱膨張の著しく大きな
合成樹脂管であり、外層管が熱膨張の比較的小さ
な無機質材料から構成されているために、例えば
熱湯の流下時等には内管が熱膨張しその熱応力に
より、外層管に有害な亀裂が発生するのを防止す
ることである。この防止策として最も簡便な方法
は内管と外装管との間に一定の空隙を与えておく
事であり、例えば、それぞれ別個に精密な内、外
径を与えるように製造された外層管と内管とを組
みあわせ、その間隙に少数本の合成樹脂製バンド
や合成樹脂発泡体シートを介在させて該間隙の維
持を図る方法がとられている。また前記合成樹脂
発泡体シートを内管の外周にあらかじめまきつけ
て後外層を被覆形成する方法もとられている。
しかし、叙述したような外層管の製造方法は極
めて複雑であり、精度を必要とする煩雑さを要し
たり、合成樹脂発泡体シート特有の弾発性の故、
内管への巻きつけに均一さを欠きやすく、ひいて
は外層の被覆を不均一にする問題を起し易く解決
が望まれてきた。
本発明の目的は、このような従来の外層管の製
造法の欠点に鑑み、これを改良した外層管を開発
する事にある。本発明者等はこのような日的に従
つて鋭意研究を重ねた結果、水に膨潤性の材料に
水を添加して膨潤もしくは溶解させて合成樹脂製
内管の外周面の少なくとも一部に塗布し、次に該
塗布面部を含む合成樹脂製内管の外周面部の少な
くとも一部を水硬性無機質材料と水とを主成分と
する混練物で被覆成形し養生硬化乾燥せしめれ
ば、外層管は例えば90℃以上の熱湯の流下時等の
内管の膨脹に基づく熱応力にも耐えることを見出
し、本発明を完成するに至つた。
本発明における水に膨潤性の材料とは、例えば
次のような物質であり、これらの1つまたは混合
物を水に溶解または水で膨潤させたものが塗布用
に用いられる。これらは吸脱水時の体積変化が大
きければ大きいほど内管、外層管の間隙は大きく
なることは当然である。
即ち、アスベスト、珪藻土、フライアツシユ、
各種粘土鉱物、エトリンジヤイト系物質、澱粉及
び澱粉の誘導体、CMC、MC、HEC、HPCなど
のセルロース誘導体、ゼラチンやカゼインなどの
たんぱく質、タンニン、リグニン、アルギン酸、
アラビヤゴヤ、ポリビニルアルコール、ポリエチ
レンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポ
リアクリル酸、ポリメタクリル酸、水溶性ポリエ
ステル、ポリエポキシ化合物、ケトンホルムアル
デヒド樹脂、ポリビニルピロリドン、ポリアミ
ン、ポリ電解質物、ユリアホルムアルデヒド樹
脂、メラミンホルムアルデヒド樹脂、フエノール
ホルムアルデヒド樹脂等である。
勿論本発明においては、上記の物質を2種以上
併用してもよいことは上述の通りである。
また、本発明の構成は、この例示の物質に何ら
限定されるものではないことは本発明の目的から
明らかである。
上記の物質と水との混練物を合成樹脂管の外周
面部に塗布する方法としては、通常の方法例えば
刷毛塗りや、浸漬などの方法、更にはロールコー
ト法などが採用しうる。
また本発明における水硬性無機質材料とは、例
えばポルトランドセメント、シリカセメント、高
炉セメント、フライアツシユセメント、アルミナ
セメント、各種エトリンジヤイト系セメント、炭
酸マグネシウム、各種石膏類などが挙げられ、必
要ならばこれに補強、耐火性の向上、軽量化、増
量などを目的として、石綿、岩綿、ガラス繊維、
木毛、合成繊維、天然繊維、スチールフアイバ
ー、銅線、雲母、パーライト、焼成蛭石、火山レ
キ、珪砂、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウ
ム、珪酸カルシウム等を添加するのも効果的であ
る。
本発明において合成樹脂管の外周面に塗布され
た、水に膨潤もしくは溶解している材料の効果
は、該塗布面部を含む合成樹脂管外周面の少なく
とも一部に被覆される水硬性無機質材料と水との
混練物が硬化し構造を形成するまでの間、外層管
と内管との間にあり水を含有した厚みの大なる状
態を保持することにある。
水硬性無機質材料が硬化後、この外層管が乾燥
する過程で上記の塗布材料は水を放出して収縮し
外層管と内管との間には一定の空隙が出ずること
になる。
本発明に用いる上記水に膨潤性の材料の塗布厚
みは、その乾燥時の所望の収縮厚みの程度に従つ
て選定すれば良い。
また、本発明において上記水に膨潤もしくは溶
解している材料の塗布後、その外周面部に水硬性
無機質材料と水とを主成分とする混練物で被覆成
形する時期はこの被覆成形工程で上記塗布層の塗
膜が損われないまで硬化もしくは乾燥しているこ
とが好ましい。
水硬性無機質材料と水との混練物で被覆成形す
る方法としては、長尺の直管の場合と枝付等の継
手管の場合とで変るが後者の場合例えば上記塗布
をした合成樹脂管を予め上下分割可能で、複層管
の外形に対応した内形をもつ型枠の中にセツトし
ておき、該型枠と合成樹脂管とが形成する空隙部
に前記水硬性無機質材料の混練物が鋳込む方法あ
るいは該混練物を前記塗布処理をした合成樹脂管
の周囲に押出し、被覆層である外層管を成形する
方法、更には該混練物のシート状物を前記塗布処
理後の合成樹脂管外周に1ないし複数層巻く方法
などが挙げられる。
水硬性無機質材料の養生硬化方法としては常温
または加熱養生のいずれでもよく、湿空状態でこ
の間保持するのが望ましい。
本発明によつて製造される外層管状構成体は、
枝付等の継手管を含む配管に高温の流体が通る時
の膨脹による熱応力によつても被覆層に何らの悪
影響を生じないだけでなく直管の場合は配管施工
時に簡単に内管を移動せしめたり、抜き出したり
する事ができる。
以下、本発明を実施例に従い、更に詳しく説明
する。
実施例 1 硬質塩化ビニル管(外径114mm、内径107mm、長
さ2100mm)の外周面部に下記組成物Aを厚さ1.5
mmに刷毛塗りし、熱風中でやや硬化させその表面
の指触硬化をまつて、組成物Bを寒冷紗(材質ビ
ニロン)上に一定厚さに被着せしめたものを3周
巻きつけ、回転させながら中心方向に押圧して真
円に近づけた。その時の被覆層の厚みは9mmであ
つた。
組成物A (重量部) ベントナイト 9.0 CMC 7.0 水 49.0 アクリルエマルジヨン(50重量%) 35.0 組成物B (重量部) 普通ポルトランドセメント 45 耐アルカリガラス繊維チヨツプドストランド 1.4 クリソタイルアスベスト 3.5 珪石粉 10 軽量骨材(パーライト) 7 増粘剤(メチルセルロース) 0.1 水 3.3 このものを常温30分放置後、50℃、80%RHの
養生室に入れ6時間保持した。気乾乾燥3周間
後、このものを後記比較例のパイプと接続配管
し、85℃の熱湯を20/minの速度で20分間流下
せしめ、その後下端を閉じ満水状態として10分間
保持した。この試験中及び試験後被覆層及び内管
には何らの異常も見られず、内管の熱膨張による
応力は充分吸収される事が確かめられた。
なお上記外層管の内管と被覆層の間には吸脱水
により体積の変化する組成物Aが乾燥収縮して生
じた空間が幅約0.7mmあり、この空間が本発明の
多層管状構成体に熱応力吸収機能を付与している
ものと考えられる。
比較例 1 実施例1における組成物Aの塗布工程を省略す
る以外は実施例1と全く同じ処法、操作により多
層管状構成体を製造した。このものを気乾乾燥3
週間後、実施例1の多層管状構成体と接続し熱湯
流下の試験を行なつたところ、内管には何ら異常
は認められないものの被覆層に縦、横に幅0.5mm
程度の数本の亀裂を生じた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 水に膨潤性の材料に水を添加して膨潤もしく
    は溶解させて合成樹脂製内管の外周面の少なくと
    も一部に塗布し、次に該塗布面部及び合成樹脂製
    内管の外周面部の少なくとも一部を水硬性無機質
    材料と水とを主成分とする混練物で被覆成形し養
    生硬化乾燥せしめる事を特徴とする多層管状構成
    体の製造法。
JP14028281A 1981-09-08 1981-09-08 多層管状構成体の製造法 Granted JPS5842418A (ja)

Priority Applications (1)

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JP14028281A JPS5842418A (ja) 1981-09-08 1981-09-08 多層管状構成体の製造法

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JP14028281A JPS5842418A (ja) 1981-09-08 1981-09-08 多層管状構成体の製造法

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Publication Number Publication Date
JPS5842418A JPS5842418A (ja) 1983-03-11
JPS6360686B2 true JPS6360686B2 (ja) 1988-11-25

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5845175A (ja) * 1981-09-14 1983-03-16 昭和電工株式会社 多層管状構成体の製造方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS552164A (en) * 1979-01-30 1980-01-09 Mitsuo Koji Shaped article
JPS5586708A (en) * 1978-12-25 1980-06-30 Yoshihide Asai Method of making refractory twoolayer pipe

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JPS5586708A (en) * 1978-12-25 1980-06-30 Yoshihide Asai Method of making refractory twoolayer pipe
JPS552164A (en) * 1979-01-30 1980-01-09 Mitsuo Koji Shaped article

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