JPS5842418A - 多層管状構成体の製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は屋内、特に接続した複数の区画室を貫通して設
置される給排水管などに好適な合成樹脂管、例えば硬質
塩化ビニル管などの夕１周面部を水硬性無機質材料で被
覆して耐火性を付与し、火災時にも他の区画室への延焼
を防止する複合管の製造法に関するものである。

従来、多数の区画室を有する建築物においてこ施工が容
易であることと低価格等のため、硬質塩化ビニル管が広
く使用されているが、硬質塩化ビニル管をその１１用い
た場合は可燃性のため、火災時には肢管を伝って隣室や
上階の室へと延焼し［１つ有毒ガスの発生に伴い被害を
増大させることから、給排水の用途には適さない面があ
った。

一方、耐火性を有し強靭な事から金属管が使用されるこ
とがあるが重量もあり切断等の加工がしにくい」二に高
価でもあり、　更に内側に錆や水垢が伺着し流水率が低
下したり、管の外表面に結露現象が生じたりする欠点が
ある。

そこで硬質塩化ビニル管等の合成樹脂管からなる内管と
セメント等の無機質材料で構成された耐火性の外層管と
を組合せた多層管が提案され、施工が容易であり、しか
も断熱性、結露防止などの性能にも優れていることから
、近年めざましく普及しつつある。

しかし、この種の多層管の製造にあたって、技術的に難
しい問題は内管が熱膨張の著しく大きな合成樹脂管空で
あり、外層管が熱膨張の比較的小さな無機質月料から構
成されているために、例えば熱湯の流下時等には内管が
熱膨張しその熱応力により、外層管に有害なｆａｔ裂が
発生ずるのを防止することである。この防止策として最
も簡便な方法は内管と外装管との間に一定の空隙を−ら
えてニしく事であり、例えば、それぞれ別個にｆ＋’ｉ
密な内、外径を与えるように製造された外層管と内管と
を組みあわせ、その間隙に少数本の合成樹脂製バンドや
合成樹脂発泡体シートを介在させて該間隙の（１１ 気持を図る方法がとられている。また前ＭｊＬ合成樹脂
発泡体シートを内管の外周にあらかじめ１きつけて後外
層を被覆形成する方法もとられている。

しかし、叙述したような多層管の製造方法は極めて複雑
であり、精度を必要とする煩雑さを要したり、合成樹脂
発泡体シート特有の弾発性の故、が望まれてきた。

本発明の目的は、このような従来の多層管の製造法の欠
点に鑑み、これを改良した多層賊を開発する事にある。

本発明者等はこのような目的に従って鋭意研究を重ねた
結果、吸脱水時に体積変化のある材料に水を添加して膨
潤もしくは溶解させて合成樹脂製内管の外周面の少なく
とも一部に塗布し、次に該塗布面部を含む合成樹脂内管
の外周ぬれば、外層管は例えばＯｏ″Ｃ以」二の熱湯の
流１時等の内管の膨張に基づく熱応力にも耐えることを
見出し、本発明を完成するに至った。

本発明における吸脱水時に体積変化のある材料とは、例
えば次のような物質であり、これらの１つ寸たは混合物
を水に溶解または水で膨潤させたものが塗布用に用いら
れる。これらは吸脱水時の体積変化が大きければ大きい
ほど内管、外層管の間隙は大きくなるととは当然である
。

即ち、アスベスト、珪藻土、フライアッシュ、各種粘土
鉱物、エトリンジヤイト系物質、澱粉及び澱粉の誘導体
、ＣＭＣ，ＭＣ１ＨＥＣ，ＨＰＣなどのセルロース誘導
体、ゼラチンやカゼインなどのく たんばへ質、タンニン、リグニン、アルギン酸、アラビ
ヤゴム、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイ
ド、ポリプロピレンオギ′リーイド、ポリアクリル酸、
ポリメタクリル酸、水溶性ポリエステル、ポリエポギシ
化合物、ケトンホルムアルデヒド樹脂、ポリビニルピロ
リドン、ポリアミン、ポリ電解質物、ユリアホルムアル
デヒド樹脂、メラミンホルムアルデヒド樹脂、フェノー
ルホルムアルデヒド樹脂等である。

勿論本発明においては、上記の物質を２種以」−併用し
てもよいことは上述の通りである。

また、本発明の構成は、この例示の物質に何ら限定され
るものではないことは本発明の目的から明らかである。

上記の物質と水との混練物を合成樹脂管の外周面部に塗
布する方法としては、通常の方法例えば刷毛塗りや、浸
漬などの方法、更にはロールコート法などが採用しうる
。

また本発明における水硬性無機質利料とは、例えげポル
トランドセメント、シリカセメント、高炉セメント、フ
ライアッシュセメント、アルミナ士メンｌ−１各ｆ重工
ｌ・リン２ジヤイト系セメント、炭酸マグネシウム、各
種石膏類などが挙げられ、必要ならばこれに補強、而・
１人性の向上、軽量化、増■龍などを１］的として、石
綿、岩綿、ガラス繊維、木毛、合成繊維、天然繊維、ス
チールファイバー、銅線、雲旬、パーライト、焼成蛭石
、火山レキ、珪砂、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウ
ム、珪酸カルシウム等を添加するのも効果的である。

本発明において合成樹脂管の外周面に塗布された、水に
膨潤もしくは溶解している材料の効果は、該塗布面部を
含む合成樹脂管外周面の少なくとも一部に被覆される水
硬性無機質利利と水との混練物が硬化し構造を形成する
までの間、外層管と内管との間にあり水を含有した厚み
の犬なる状態を保持することにある。

水硬性無機質行別が硬化後、この多層管が乾燥する過程
で」−記の塗布材料は水を放出して収縮し外層管と内管
との間には一定の空隙が出することになる。

本発明に用いる上記吸脱水１１、ｌｉに体積変化のある
利料の塗布厚みは、その乾燥時の所望の収縮Ｊ１Ｐみの
程度に従って選定すれば良い。

また、本発明において上記水に膨ｎ”１′１もしく　ｆ
ｃｉ溶解している材料の塗布後、その側周面部に水硬性
無機質月別と水とを主成分とする混ルト物で破４＋Ｕ成
形する時期はこの被覆成形工程で上記塗布層の塗膜が損
われない１で硬化もしくは乾）：ＶＩしていることが好
ましい。

形に対応した内形をもつ型枠の中にセットして才３き、
該型枠と合成樹脂管とが形成する空隙部に前記水硬性無
機何月オ゛１の混練物を鋳込む方法あるいは該混練物を
前記塗布処理をした合成樹脂管の周囲に押出し、被覆層
であるダ１層管を成形する方法更には該混練物のシート
秋物を前記塗布処理後の□′合成樹脂管外周に１ないし
複数層巻く方法などが挙げられる。

水硬性無機質材料の養生硬化方法としては常温または加
熱養牛のいずれでもよく、湿空状態でこの間作１、テす
るのが望寸しい。

脹による熱応力によっても被覆層に何らの悪影響を生じ
ないだけでなく直管の場合は配管施工時に簡１１′Ｉに
内管を移動せしめたり、抜き出したりする事ができる。

以下、本発明を実施例に従い、更に詳しく説明する。

実施例　１ 硬質塩化ビニル管（外径１１４祁、内径１．０７ｆｉ１
ｍ　、長さ２１００ｒｎｍ）の外周面部に下記組成物Ａ
をｐＪさ１．！’ｉｍ＋＋ｌＫ刷毛塗りし、熱風中−Ｐ
硫１乙ン章′の表面の指触硬化をまって、組成物Ｂを寒
冷紗（材質ビニロン）上に一定厚さに被着せしめたもの
を１４周巻きつけ、回転させながら中心方向に押圧して
真円に近づけた。その時の被覆層の厚みは呵１　ｔｎ＋
＋＋であった。

組成物Ａ　　　　　　　　　　（重阻部）ベメイイト　
　　　　　　　　　　　９０ＣＭＣ７，ｎ 水　　　　　　　　　　　　　　　　４９０普通ポルト
ランドセメント　　　　　４５クリソタイルアスベスト
　　　　　３５珪石粉　　　　　　　　　　　　　１０
軽量骨材（パーライト）　　　　　　　７増粘剤（メチ
ルセルロース）０．１ 水　　　　　　　　　　　　　　　　　３３このものを
常温３０分放鉛後、５０℃、８０係ＲＨの養生室に入れ
６時間保持した。気乾乾燥３門間後、このものを後記比
較例のパイプと接続配管し、８松℃の熱湯を２０　ｅ　
／ｍｉｎの速度で２０分間流下せしめ、その後下端を閉
じ満水状態として１０分間保持した。　この試験中及び
試験後被覆層及び内管には何らの異常も見られず、内管
の熱膨張による応力は充分吸収される事が確かめられた
。

なお上記多層管の内管と被覆層の間には吸脱水により体
積の変化する組成物Ａが乾燥収縮して生じた空間が幅約
０．７　ｍｍあり、この空間が本発明の多層管状構成体
に熱応力吸収機能を付与しているものと考えられる。

比Φ文ｆ列　　　］ 実施例１における組成物Ａの塗布工程を省略する以ダは
実施例１と全く同じ処決、操作により多層管状構成体を
製造した。　このものを気乾乾燥３週間後、実施例１の
多層管状構成体と接続し熱湯流下の試験を行なったとこ
ろ、内管には何ら異常は認められないものの被覆層に縦
、横に幅ｏ５ｔｎｍ程度の数本の亀裂を牛じた。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 吸脱水時に体積変化のある材料に水を添加して膨潤もし
   くは溶解させて合成樹脂製内管の外周面構成体の製造法
   。