JPS6360285A - プラズマ蒸着式基体表面被覆方法 - Google Patents

プラズマ蒸着式基体表面被覆方法

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JPS6360285A
JPS6360285A JP20294286A JP20294286A JPS6360285A JP S6360285 A JPS6360285 A JP S6360285A JP 20294286 A JP20294286 A JP 20294286A JP 20294286 A JP20294286 A JP 20294286A JP S6360285 A JPS6360285 A JP S6360285A
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gas
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Kazuyoshi Kawada
一喜 河田
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Oriental Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、プラズマ化学反応により、被処理基体の表
面部に、耐摩耗性を向上させる酸炭化物を被覆形成する
、プラズマ蒸着式基体表面被覆方法に関する。
〔従来の技術とその問題点〕
金属、セラミックス等の基体表面に、耐摩耗性に優れた
高融点化合物の被覆を形成する方法としては、従来、化
学的蒸着法(以下CVD法という。
)及び物理的蒸着法(以下PVD法という。)が知られ
ている。
CVD法では、高融点化合物の被覆の形成が、900〜
1200’Cで行われるため、基体が薄物あるいは細物
等のように変形を起こし易い形状のものである場合とか
、融点の低い材質のものである場合とかには、適用でき
ないという制限があった。また、このCVD法を工具鋼
に適用するときは、その処理温度が高いので、基体の硬
さが低下し、真空炉等によって再焼入れ、焼戻しする必
要があり、処理コストが嵩むという問題点があった。
一方、PVD法では、高融点化合物の被覆を200〜8
00℃という低温で行うことができるため、種々の用途
において実用化されている。しかしながら、PVD法は
、10−2Torr以下という高真空の処理圧力である
から、蒸発した金属等が一定方向のみにしか飛散せず、
基体の一方向しか良好な被覆ができない。つまり、つき
まわりが悪い。そのため、基体を自公転させなければな
らず、コーティングコストが高くなり、応用範囲が狭い
という問題点があった。また、PVD法で形成した被覆
は、CV D法で形成した被覆より一般的に密着性が悪
いといわれている。
そこで、CVD法とPVD法の長所だけを取り入れたプ
ラズマCVD法が開発されている(特公昭59−135
86号公報参照)。これは、従来より多く使われている
イオン窒化法と同じ原理によるものであり、反応容器に
流すガスの中に金属ハロゲン化物等を存在せしめるだけ
で、低温でつきまわりが優れている被覆が形成できるこ
とを特徴としている。
また、炭化水素系ガスは、CVD法のような高温域では
よく反応し、基体と炭化物被覆の密着性は良好であり、
煤の発生も殆どない。しかしながら、このプラズマCV
D法により基体をTiC等の炭化物で被覆する場合、そ
こで具現されるような低温域では、この炭化水素系ガス
ガ十分に反応しなかったり、煤を発生するため、基体と
炭化物皮膜の密着性は悪く、反応容器内を煤で汚すこと
もあり、実用化には問題があった。
この発明は、プラズマ化学反応により、密着性の優れた
酸炭化物を基体表面に形成する方法を提供して、かかる
問題を解決することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、上記の目的を達成するために、プラズマC
VD法の炭素供給源として、炭化水素系ガスの代わりに
、−酸化炭素又は二酸化炭素を用いることによって、基
体との密着性の優れた被覆を形成する方法を提供する。
すなわち、この発明は、Si、B、Ajl!、周期律表
の4A、5A、6A族金属の化合物のうちの1種と水素
と一酸化炭素又は二酸化炭素とを主成分とするガスを反
応容器に導入し、その反応容器の内圧力を0.O1〜1
0Torrにし、被処理基体を100〜1000’Cに
加熱するとともに、反応容器内にプラズマを発生させ、
プラズマ化学反応させることによって、被処理基体表面
に、Si。
B、 Al、周期律表の4A、5A、6A族金属の1種
の酸炭化物を形成することを特徴とするプラズマ蒸着式
基体表面被覆方法に係る。
〔作用〕
ここで、形成される被覆膜の特性に影響する各因子につ
いて、それぞれ説明する。
(イ)反応ガスについて まず、反応容器に導入するガスは、Si、B。
AN、周期律表の4A、5Δ、6A族金属の化合物(以
下ソースガスという。)のうちの1種と水素と一酸化炭
素又は二酸化炭素とを主成分とする。
これらの混合ガスは、モル比で、ソースガス:水素−一
酸化炭素又は二酸化炭素=1:5〜200:0.25〜
50に制御するのがよい。
その理由は、この値をはずすと、密着性及び均一性が悪
く、しかも硬さ1色の良好な被覆膜が得られないことに
ある。
この場合、放電安定化あるいは反応制御用として、Ar
、He、Ne等を、反応容器に導入する総ガス量の5〜
70%導入してもよい。
(ロ)処理圧力について 処理圧力が0.01未満では、複雑な形状の基体表面に
微細で緻密なMi織を存する被覆膜を均一に形成するこ
とができず、また、プラズマを直流電圧により発生する
場合に、その発生が困難となる。
一方、処理圧力が10Torrを越えると、被覆膜は、
粗雑で密度の低い組織や柱状組織になり易い。
そのため、この発明では、処理圧力を0.01〜1QT
orrの範囲とした。
(ハ)処理温度について 基体温度が100℃未満では、微細で緻密な被覆膜が形
成されず、基体と被覆膜との密着性が悪い。
一方、基体温度が1000’Cを越えると、被覆膜は粗
雑な密度の低いMi織や柱状組織になり、しかも基体の
変形が生しる。
そのため、この発明では、基体の温度を100〜100
0’Cの範囲とした。
(ニ)プラズマ発生について プラズマ発生方法としては、直流電圧、高周波、マイク
ロ波等を用いればよい。それぞれの出力は、反応装置の
大きさ、基体表面積等によって変える必要がある。
この場合、プラズマは、化学反応を促進することと、基
体を加熱することの両方の役目をなす。
ただし、基体の加熱は、他にヒータを設けて行なうこと
とし、プラズマはあくまで化学反応促進のために使う方
が、被覆膜の厚さ、密着性、物性をうま(制御すること
ができる。
このように、プラズマCVD法の低温域処理でも、−酸
化炭素又は二酸化炭素ガスは十分に反応し、煤を発生さ
せることはない。
〔実施例〕
第1図に、この発明の方法で、TiC0の被覆膜を基体
表面に形成するための装置の概略を示しである。
この方法によれば、金属チタン源としてTiC1,を用
い、その”p i CI aを入れたソースタンク6を
、ソースタンク加熱用ヒータ7により加熱し、気体の状
態の’l’ i CI aをソースガス用流量計4を通
して反応容器12に供給する。その場合、ソースタンク
6、ソースタンク加熱用ヒータ7、及びソースガス用流
量計4は、一定の温度に保持された恒温槽5に収納され
ている。この恒温槽5は、−旦気体になったT i C
l 4を液化させないためのものである。
上記TiC1,ガスは、H2,Coとともに反応容器に
送られるようになっている。この際、必要に応じて、A
r、He、Ne等を添加してもよい。
C源としてCOを用いる主たる理由は、CH4、Cz 
Hz等の炭化水素系ガスに比べて煤の発生が殆どなく、
その添加量を多くできることにある。
そのことにより、密着性の良好な被覆膜ができるととも
に、蒸着速度も増すことができる。また、COを用いる
理由は、その分子式より理解できるように、分子の中に
○を持っているので、その添加量、処理条件等によって
は、形成される被覆膜中に0が入り、酸炭化物被覆膜が
できる。実際には、少量の炭化物も生成する。なお、炭
素供給源としては、二酸化炭素の使用も可能である。
反応容器12内には、導入ガスを一定流量として流し、
真空ポンプ8によって排気する場合、図中のコンダクタ
ンスパ°ルブ13を調節することによって、反応容器1
2内は0. 01〜10Torrの適当な値に保つ。
前記TiCl4.Hz 、Coを主成分とするガスは、
反応容器12内でプラズマとなり、そのプラズマ内で基
体9の表面にTic○の被覆膜が形成される。
この場合、基体9を陰極とし、反応容器12を陽極とし
、直流電圧を印加することによりプラズマが発生する。
ここで、基体(陰極)9と反応容器(陽極)12とは、
絶縁材11によって電気的に絶縁されている。この場合
、プラズマの発生だけで被覆膜を形成すると、プラズマ
によるスパッタリング効果により、蒸着速度が小さくな
るため、反応容器12外側にヒータ10を設けて基体9
の加熱をすることにより、プラズマ出力を押さえること
ができるので、蒸着速度を増すことができるとともに、
均一な被覆もできる。
ここでは、プラズマの発生手段としては、直流電圧以外
に、高周波、マイクロ波等を利用してもよく、また、ヒ
ータも、反応容器の内側に設置するようにしてもよい。
この実施例の実施手順は、凡そ次の通りである。
<i)被処理品を治具の上に載置し、反応容器・内の適
切な位置に配置する。
(ii)反応容器内を10−’Torr以下に排気する
(iii) H2、A r又はH2+Arを0.01〜
1QTorrの必要値になるように反応容器内に導入す
る。
(iv)直流電圧、高周波、マイクロ波等により反応容
器内にプラズマを発生させ、被処理品表面をスパッター
クリーニングし、その後、処理温度に加熱する。この場
合、加熱手段として、ヒータを併用すれば均一な加熱が
できるとともに、プラズマ出力を適正に制御して蒸着速
度を上げることができる。
(V)Si、B、Al並びに周期律表の4A。
5A及び6A族の金属化合物の1種のガス状物質とCO
又はCOzとを反応容器に導入し、それらのガスと、H
g、Arとの比率を一定値に制御し、更に0.01〜1
0Torrの処理圧力に保ち、必要時間プラズマ処理す
る。
(VI)その後、H2を除いた他のガスの供給とプラズ
マ出力、ヒータ出力とを中止し、反応容器内圧力を0.
01〜10Torrに保って冷却する。
この発明を更に具体的に実施すると、次のようになる。
被処理品としては、直径15mm、高さ50鰭の寸法の
5KDI1.5KD61,5KH51゜5US304の
鋼材それぞれ用い、第1図に示した装置にTiC0の被
覆膜を以下の手順で形成した。
まず、被処理品を反応容器内治具に配置した後に、反応
容器内を10−”Torrに減圧し、その後、ガス成分
比でAr:H,=l:lの混合ガスを、反応容器内がI
 Torrになるように制御して導入した。
そして、被処理品を陰極とし反応容器を陽極として、6
00vの直流電圧を印加するとともに、外部ヒータによ
り、被処理品温度を400℃に保持し、30分間被処理
品表面をプラズマによりスパッタークリーニングした。
次に、外部ヒータの出力を増して、被処理品を550℃
に昇温し、その後、ガス成分比でTiC1a  :Hz
  :CO:Ar=l : 84 : 5 :10の混
合ガスを反応容器内が2 Torrになるように導入し
、3時間プラズマ処理を続行した。
この結果、厚さ6μmの均一なTiC0の被覆膜が、そ
れぞれの被処理品表面に形成されたことが確認された。
この実施例は、基体表面にTiC0と若干のTiCの被
覆膜を形成する場合であるが、Ti以外の例えばsi、
 B、 Att、周期律表の4A、5A、6A族金属の
酸炭化物の被覆膜を形成することも勿論可能である。
〔効果〕
この発明によれば、低温でも煤を発生させることなく、
反応容器内で一酸化炭素又は二酸化炭素が十分に反応し
て、複雑な基体に酸炭化物の被覆膜を均一にしかも密着
性よく形成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の方法の実施に用いる装置の概略図で
あり、回申、1はH2流量計、2はAr流量計、3はC
O流量計、4はソースガス用流量計、5は恒温槽、6は
ソースタンク、7はソースタンク加熱用ヒータ、8は真
空ポンプ、9は基体、10はヒータ、12は反応容器、
13はコンダクタンスバルブである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)Si、B、Al、周期律表の4A、5A、6A族
    金属の化合物のうちの1種と水素と一酸化炭素又は二酸
    化炭素とを主成分とするガスを反応容器に導入し、その
    反応容器の内圧力を0.01〜10Torrにし、被処
    理基体を100〜1000℃に加熱するとともに、反応
    容器内にプラズマを発生させ、プラズマ化学反応させる
    ことによって、被処理基体表面に、Si、B、Al、周
    期律表の4A、5A、6A族金属の1種の炭化物或いは
    酸炭化物を形成することを特徴とするプラズマ蒸着式基
    体表面被覆方法。
JP20294286A 1986-08-29 1986-08-29 プラズマ蒸着式基体表面被覆方法 Granted JPS6360285A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006249495A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 Jfe Steel Kk 鋼板形状に優れたセラミクス被膜付き方向性電磁鋼板ストリップの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5323810A (en) * 1976-08-18 1978-03-04 Mitsubishi Metal Corp Covered cemented carbide alloy product
JPS6036665A (ja) * 1984-04-13 1985-02-25 Mitsubishi Metal Corp 金属窒化物による基体表面被覆方法

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