JPS6359830A - スピニングリ−ル - Google Patents

スピニングリ−ル

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Publication number
JPS6359830A
JPS6359830A JP61201327A JP20132786A JPS6359830A JP S6359830 A JPS6359830 A JP S6359830A JP 61201327 A JP61201327 A JP 61201327A JP 20132786 A JP20132786 A JP 20132786A JP S6359830 A JPS6359830 A JP S6359830A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
shaft
speed
transmission path
power transmission
Prior art date
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Pending
Application number
JP61201327A
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English (en)
Inventor
大森 初太郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OMORI SEISAKUSHO KK
OOMORI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
OMORI SEISAKUSHO KK
OOMORI SEISAKUSHO KK
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Filing date
Publication date
Application filed by OMORI SEISAKUSHO KK, OOMORI SEISAKUSHO KK filed Critical OMORI SEISAKUSHO KK
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Publication of JPS6359830A publication Critical patent/JPS6359830A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、魚釣り用のリールに係り、特にスピニングリ
ールに関する。
〔従来の技術〕
従来のスピニングリールにおいては、ハンドルからロー
タに至る動力伝達経路は1つの経路に固定されてあり、
したがってそこにおけるキヤ比も1つのギヤ比に固定さ
れていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
魚釣り用リールにおいては、魚が訃っていないときは、
糸の巻き取りを速やかに行うためにギヤ比は大きいこと
が好ましい一方、魚が掛ったときは、大きな力を得るた
めにギヤ比は小さいことが好ましい。しかしながら、従
来のスピニングリールにおいては、上述のようにギヤ比
が常に1つの値に固定される構造となっていたので、魚
が掛っていない場合において望ましいギヤ比と、掛って
いる場合において望ましいギヤ比との中間の値に実際の
ギヤ比を妥協して設定しなければならぬため、釣人は、
魚が掛っていない場合および掛っている場合のいずれの
場合も、最適ではないギヤ比によってリールを作動させ
なければならないという問題点がおった。
(発明の目的〕 本発明は、前記従来の問題点を解決するためになされた
もので、負荷の変化に応じて(すなわち魚が掛っていな
いときと、掛ったときとで)、自動釣にギヤ比ないしは
速度比が切り替わる自動変速機構を備え、しかも自動変
速が行われるトルクの閾値を調整することができるスピ
ニングリールを提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段〕 本発明における動力伝達経路を概念的に示す第9図のブ
ロック図を参照しつつ説明すると、本発明によるスピニ
ングリールは、 それぞれリール本体に回転可能に支持されたハンドル軸
およびロータと、それぞれ出力端を前記ロータに接続さ
れた第一の動力伝達経路および第二の動力伝達経路と、
前記ハンドル軸に対して回転不可能な軸側部材と、前記
ハンドル軸に該ハンドル軸に対して回転可能に支持され
るとともに、前記軸側部材に直接または他の部材を介し
て間接的に対向され、かつ前記第一の動力伝達経路に接
続された高速用歯車と、前記本体または前記ハンドル軸
に螺合された状態で前記軸側部材および前記高速用歯車
を押圧して、その両者を互いに押圧させる螺合体と、前
記ハンドル軸と前記第二の動力伝達経路の入力端との間
に介在され、一方向にのみトルクを伝達する一方向クラ
ッチ手段とを有してなり、 前記ハンドル軸が正転されていて、かつ該ハンドル軸と
前記高速用歯車とが一体回転している場合は、前記第二
の動力伝達経路の入力端の回転速度の方が前記一方向ク
ラッチ手段の入力側の回転速度より速くなるようにされ
ており、 前記ハンドル軸から前記軸側部材、前記高速用歯車およ
び前記第一の動力伝達経路を経由して前記ロータに至る
高速用動力伝達経路の速度比(ロータの回転速度/ハン
ドル軸の回転速度)は、前記ハンドル軸から前記一方向
クラッチ手段および前記第二の動力伝達経路を経由して
前記ロータに至る低速用動力1云達経路の速度比より大
きいものでおる。
〔作用〕
本発明においては、魚が掛っていない場合には、作用す
るトルクか小さいので、軸側部材と高速用歯車とはその
両者間に作用する摩擦力により一体的に回転し、ひいて
はハンドル軸と高速用歯車ととが一体的に回転する。し
たがって、動力はハンドル軸から高速用動力伝達経路、
すなわち軸側部材、高速用歯車、および第一の動力伝達
経路を経由してロータに伝達される。そして、この高速
用動力伝達経路は速度比が大きいので、ロータは高速に
回転され、糸が高速に巻き取られる。なお、このとき、
一方向クラッチ手段の出力側、すなわち第二の動力伝達
経路の入力端は該クラッチ手段の入力端より回転速度が
大きくなっているので、該一方向クラッチ手段はトルク
を伝達していない。
他方、魚が掛って所定以上のトルクが作用すると、トル
クリミッタ手段はスリップ状態となるので、一方向クラ
ッチ手段が接続状態となってトルクを伝達するようにな
る。したがって、動力はハンドル軸から主として低速用
動力伝達経路、すなわち一方向クラッチ手段および第二
の動力伝達経路を経由してロータに伝達されるようにな
る。そして、この低速用動力伝達経路は速度比が小さい
ので、大きな力を得ることができる。
また、前記螺合体を回転すると軸側部材と高速用歯車と
が互いに押圧する力が変化し、これに伴ってその両者間
に作用する摩擦力も変化する。したがって、前記螺合体
を回転することにより、自動変速が行われるトルクの閾
値、すなわち高速用動力伝達経路と低速用動力伝達経路
との間の切り替えが行われるトルクの閾値を調整するこ
とができる。
〔実施例〕
以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
第1図から第6図までは、本発明によるスピニングリー
ルの一実施例を示す。この実施例において、リール本体
1の両側部の相対向する位置には、それぞれボス部1a
、1bが設けられており、これらのホス部1a、1bに
は、ハンドル軸2が、本体1に対して回転可能な状態で
挿通されている。
前記ハンドルfFIII2の一端部には、ハンドル3の
端部に設けられた雄ねじ部3aが螺合されており、これ
によりハンドル3はハンドル軸2に結合されている。
前記ハンドル軸2のボス1a側の端部付近は、互いに1
80度をなす部分をそれぞれ平らにかつ互いに平行に切
り取られることにより、2つの平面部2aを形成されて
横断面非円形とされている。
そして、このハンドル軸2の平面部2a設置部と前記ボ
ス部1aとの間には、玉軸受4が介装されている。また
、前記ハンドル軸2には、平面部2a設置部のポス1b
側の端部に接して、つば部2bが設けられている。そし
て、前記つば部2bと玉軸受4との間には、ハンドル軸
2に貫通された状態で、爪巾5およびワッシ176が介
装されている。
前記爪巾5は第2図に示されるように、その中央部に、
ハンドル!l1III2の平面部2a設置部の横断面形
状に対応する非円形の穴5aを92けられてあり、この
穴5aにハンドル軸2の平面部2am2a部を嵌合され
ているので、ハンドル[llllI2に対して回転不可
能となっている。
前記ハンドル軸2のボス部1b側の端部付近は、同様に
して、互いに180度をなす部分をそれぞれ平らにかつ
互いに平行に切り取られることにより、2つの平面部2
Cを形成されて横断面非円形とされている。前記ハンド
ル軸2のうちの、平面部2C設置部とつば部2bとの間
の部分には、主歯車7が該ハンドル軸2に対して回転可
能に嵌合されており、この主歯車7はフェースギヤ7a
と平歯車7bとを一体的に有している。
前記主歯車7のフェースギヤ7aの側面には、第1図お
よび2図に示されるように、一対の爪40が互いに18
0度をなす位置において、軸41によりそれぞれ回転可
能に支持されている。そして、これらの爪40はバネ4
2により、爪巾5に向かつて付勢されている。ここにお
いて、前記爪巾5および爪40等は、本実施例において
一方向クラッチ手段を構成するものでおり、ハンドル軸
2が正転方向(矢印へ方向)に回転された場合、主歯車
7がハンドル軸2より速い回転速度で同方向に回転され
ていなければ、爪巾5と爪40とは噛み合うが、主歯車
7がハンドル!l’[I12より速い回転速度で同方向
に回転されているときは爪巾5と爪40とは噛み合わな
いように配置されている。
前記ハンドル軸2の平面部2C設置部には、ボス1a側
から1b側に向って順に、軸側部材8、摩擦板9、高速
用歯車10.摩擦板11、軸側部材12、摩擦板13、
高速用歯車14、摩擦板15、軸側部材16、玉軸受1
7および環状のバネ受は板18が互いに隣接して装着さ
れている。
前記軸側部材12は、金属製で円板状をなし、第4図に
示されるようにその中央部に、ハンドル軸2の平面部2
C設置部の横断面形状に対応する非円形の穴12aを設
けられており、この穴12aにおいてハンドル軸2の平
面部2C設置部に嵌合されているので、ハンドル軸2に
対して軸方向には移動できるが、回転は不可能となって
いる。
他の軸側部材8および16も軸側部材12と同様の構成
を有しており、ハンドル軸2に対して軸方向には移動で
きるが、回転は不可能となっている(ただし、軸側部材
8はハンドル軸2の平面部2Cのボス1a側の端部に接
しているので、それ以上ボス1a側には移動することは
できない)。
前記高速用歯車10は、第3図に示されるように円形の
穴10aを中央部に有し、この穴10aにおいてハンド
ル軸2に嵌合されていることにより、ハンドル軸2に対
して軸方向に移動可能かつ回転可能となっている。また
、同様の構成により、もう1つの高速用歯車14もハン
ドル軸2に対して軸方向に移動可能かつ回転可能となっ
ている。
前記摩擦板9,11,13.15は、石綿、その他の摩
家係数の大きい材料から構成されており、環状をなして
いて、高速用歯車10.14と同様にハンドル軸2に対
して軸方向に移動可能かつ回転可能とされている。
前記玉軸受17は、ハンドル軸2と本体1のボス部1b
の内面との間に遊嵌されている。すなわち、前記玉軸受
17は、その内輪の内周面をハンドル軸2に軸方向に移
動可能に嵌合されるとともに、その外輪の外周面を本体
1のボス部1bの内周面に軸線方向に移動可能に嵌合さ
れている。そして、前記軸側部材16は玉軸受17の内
輪にのみ接する外径を有する一方、バネ受は板18は玉
軸受17の外輪にのみ接触する外径および内径を有して
いる。
19は大略段付円筒状をなす調整部材であり、小径部1
9aと、この小径部19aの一端部に設けられた大径部
19bとを一体的に有している。
前記小径部19aの外周面には、雄ネジ19Gが設けら
れてあり、この雄ネジ19Gは本体1のボス部1bの外
端側の内周面に設けられた雌ネジ1Cに螺合されている
。ざらに、前記調整部材19の内周側には段部19d力
5設けられており、この段部19dとバネ受は板18と
の間には、圧縮コイルバネ20が介装されており、この
バネ20はバネ受は板18を本体1のボス1aに向けて
付勢している。また、前記調整部材1つの大径部19b
の外周部には、第5図によく示されるように適当数の歯
19eが設けられている。
21は調整つまみでおり、大略有底円筒状をなしている
が、その底部の中央部に丸穴21aを設けられており、
該丸穴2”laに、ハンドル3の端部を貫通されている
。前記調整つまみ21の内底部には、調整部材19の大
径部19bを収容する凹部21bが設けられており、こ
の凹部21bの外周部には、第5図に良く示されるよう
に歯状凹部21Gが設けられており、この歯状凹部21
Cは調整部材19の歯19eに嵌合されている。これに
より、調整部材19と調整つまみ21とは、相対的に回
転不可能とされている。
前記調整つまみ21の内面には、軸線方向に延びる溝2
1dが等間隔で適当数設けられている。
前記本体1のボス部1b付近には、細長い板バネ22の
一端部が取り付けられており、この板バネ22の他端部
は自由端とされていて、かつ凸部22aを一体的に設け
られている。そして、この凸部22aは調整つまみ21
の溝21dに係脱するようになっている。
前記本体1には、中空のロータ軸23が回転可能に支持
されており、このロータ軸23はハンドル軸2と直角な
方向に延びている。そして、このロータ@23の後端外
周部には、ピニオン23aが一体的に形成されており、
該ピニオン23aは主歯車7のフェースギヤ7aに噛み
合わされている。また、前記ロータ軸23の前端側には
、ロータ24が固定されており、このロータ24には図
示しないベールアームが回転可能に支持されている。
前記ロータ軸23には、スプール軸25が貫通されてあ
り、このスプール軸25は、本体1およびロータ軸23
の両方に対して回転可能かつ軸線方向に移動可能とされ
ている。また、前記スプール軸25の前端側には、スプ
ール26が固定されている。前記スプール26は、従来
公知のドラグ装置27により、スプール軸25を介して
制動されるようになっている。
前記本体1には、小歯車28aと大歯車28bとを一体
的に有する2段歯車28が回転可能に支持されてあり、
小歯車28aは高速用歯車10および14に同時に噛み
合わされており、大歯車28bは主歯車7の平歯車7b
に噛み合わされている。
ここで、前記2段歯車28、主歯車7およびピニオン2
3aは本実施例にあける第一の動力伝達経路を構成する
一方、主歯車7およびピニオン23aは第二の動力伝達
経路を構成している。そして、前記高速用歯車10.1
4.2段歯車28および主歯車7の平歯車7aからなる
歯車列のギヤ比ないし速度比(主歯車7の回転速度/高
速用歯車10.14の回転速度)はa (a>1 > 
とenている。また、前記第一の動力伝達経路と第二の
動力伝達経路との共通部分である主歯車7のフェースギ
ヤ7aとピニオン23aとのギヤ比ないしは速度比(ピ
ニオン23aの回転速度/主歯車7の回転速度)はb 
(b>1 >とされている。
前記大歯車28bの側面には、該歯車28bの軸心から
偏心して偏心ピン29が立設されている。
前記スプール軸25には、クランクガイド30が該スプ
ール軸25に対して軸線方向に移動不可能かつ回転不可
能に支持されてあり、このクランクガイド30には、ス
プール軸25およびハンドル軸2に対して直角方向(図
面の紙面に対して垂直な方向)に延びる直線状の溝30
8が設けられている。そして、この満308には、偏心
ピン29が嵌合されている。ここにおいて、前記偏心ピ
ン29およびクランクガイド30は、2段歯車28の回
転運動をスプール4¥I125、ひいてはスプール26
の直線往復運動に変換するクランク成溝を構成している
次に、本実施例の作動を、第6図の本実施例の動力伝達
経路を示すブロック図とともに説明する。
バネ20がバネ受は板18を押圧することにより、軸側
部材8,12,16、摩擦板11,13゜15および高
速用歯車10,14は互いに押圧されている。したがっ
て、バネ20の力が適当な大きざに設定されているもの
とすると、一定の大きさのトルクが作用するまでは、前
記軸側部材、摩擦板および高速用歯車は、それらの間に
作用する摩擦力により一体的に回転する(なお、軸側部
材16とバネ受は板18との間には、玉軸受17が介装
されてあり、かつ軸側部材16は玉軸受17の内輪にの
み、またバネ受は板18は玉軸受17の外輪にのみ接触
しているので、軸側部材16がハンドル軸2とともに回
転されても、バネ受は板18、ひいてはバネ20が一緒
に回転してしまうようなことはない)。
したがって、魚が掛ってあらず、県側からロータに大ぎ
な負荷が掛っていない場合は、ハンドルi!:1l12
がハンドル3により正転方向に回転されると、高速用歯
車10.14は軸側部材8,12.16および摩擦板1
1,13.15とともにハンドル軸2と一体的に回転す
る。このため、ハンドル軸2から高速用動力伝達経路、
すなわち、高速用歯車10.14.2段歯車28の小歯
車28a、2段歯車28の大歯車28b、主歯車7の平
歯車7b、主歯車7のフェースギヤ7a、ピニオン23
aおよびロータ軸23の経路で動力がロータ24に伝達
され、ロータ24が回転される(なお、本実施例おいて
は、高速用歯車10.14から2段歯車28への動力の
伝達を確実にするため、2枚の高速用歯車10.14を
設けているが、これらの2枚の高速用歯車10.14は
まったく同一の機能を果たしているので、これらを1枚
の歯車とすることも可能でめる)。
さて、高速用歯車10,14.2段歯車28および主歯
車7からなる歯車列のギヤ比ないし速度比はa(a>1
>とされているので、前)ボのように前記高速用動力伝
達経路によって動力が伝達されている場合は、ハンドル
軸2の回転速度より主歯車7の回転速度の方が速くなっ
ているため、爪巾5と爪40とは噛み合っておらず、ト
ルクを伝達していない。
他方、魚が掛ってロータ24に掛る負荷が大きくなり、
−窓以上のトルクが作用するようになると、ハンドル軸
2に対して回転可能なi傷速用歯車10.14とハンド
ル軸2に対して回転できない軸側部材8,12.16と
の間に摩擦板9,13゜15を介してスリップが生じ、
ハンドル@2から高速用歯車10.14に一定のトルク
のみが伝達され、それ以上のトルクは伝達されない状態
になる。このような状態になると、魚が訃っていない場
合のように主歯車7がハンドル軸2より高速に回転され
ることはなくなるので、爪巾5と爪40とが噛み合い、
今度は、ハンドル@112から主として低速用動力伝達
経路、すなわち、爪巾5、爪401主歯車7およびピニ
オン23aを経由してロータ24に動力が伝達されるよ
うになる。
なお、2段歯車28は、魚が訃っていない場合は既に述
べたように高速用歯車10.14によって駆動されるが
、魚が掛った場合は主歯車7の平歯車7bによって駆動
される。そして、いずれの場合も、2段歯車28の回転
は偏心ピン29およびクランクガイド30等によって溝
成される前記クランクFA構により、スプール軸25の
直線往復運動に変換されるので、ロータ24の回転と並
行してスプール26はスプール軸25とともに直線往復
運動を行う。
さて、前述のように前記高速用動力伝達経路のうち、高
速用歯車10,14.2段歯車28および主歯車7の平
歯車7aからなる歯車列のギヤ比ないし速度比はaとさ
れており、残る主歯車7のフェースギヤ7aとピニオン
23aとのギヤ比ないしは速度比はbとされているので
、前記高速用動力伝達経路のギヤ比ないし速度比はax
bで必る(a>1)。また、前記高速用動力伝達経路の
ギヤ比ないしは速度比はbとなるので、高速用動力伝達
経路の方が低速用動力伝達経路よりギヤ比ないしは速度
比が大きい。
したがって、このリールでは、魚が掛っていない場合に
は、高速用動力伝達経路による大きなギヤ比ないしは速
度比でロータ24を高速に回転して速やかに糸を巻き取
ることができる一方、魚が掛った場合には、自動的に変
速して、低速用動力伝達経路の小さなギヤ比ないしは速
度比により大きな力を発生することができる。
ざらに、このリールにおいては、前記自動変速を行うト
ルクの閾値を次のようにして調整することができる。
すなわち、調整つまみ21を回転すると、このつまみ2
1と一体的に調整部材19も回転し、該調整部材19が
軸方向に移動するので、これによりバネ20の力、ひい
ては軸側部材8.12.16、摩擦板9,11,13.
15および高速用歯車10.14間に作用する摩擦力が
変化する。したがって、調整つまみ21を回転すること
により、前記自動変速を行うトルクの閾値を調整するこ
とができる。
また、本実施例では、調整つまみ21を回転ざぜた場合
、該つまみ21に設けられた谷溝21Cjに板バネ22
の凸部22aが順次係脱されるので、該つまみ21は節
動回転する。このため、調整つまみ21が釣り人の意志
に反して自然に動いてしまうこともなくなるし、谷溝2
1dに対応する目盛をつまみ21に設けておけば、各目
盛毎に調整つまみ21を停止するようにして、これらの
目盛から前記トルクの閾値の大きさを簡単に分かるよう
にすることができる。
さらに、リールを長期間使用していると、前記摩擦板9
.11,13.15等のlf耗等により、本体1に対す
る調整つまみ21の同一回転位置に対して前記トルクの
閾値は最初の設定値から狂ってきてしまう。しかしなが
ら、本実施例では、調整つまみ21を調整部材1つから
軸方向に引き仇いて歯状凹部21Cと歯19eとの嵌合
を外した後、それまでの嵌合位置から相対的に何れかの
方向に必要量回転させた位置にて再び歯状凹部21Cと
119eとを嵌合させることにより、本体1に対する調
整つまみ21の同一回転位置に対する前記トルクの閾値
を釣り人が簡単に調整することができる。
第7図は本発明の他の実施例を示す。この実施例におい
て、リール本体1の両側部の相対向する位置には、それ
ぞれボス部1d、1eが設けられており、これらのボス
部1d、1eには、ハンドル軸2が、本体1に対して回
転可能な状態で挿通されている。前記ハンドル軸2の一
端部には、ハンドル3が結合されている。
前記ハンドル軸2の平面部2c股置部には、ポス1d側
から1e側に向って順に、軸側部材8、摩擦板9、高速
用歯車10.摩擦板11、軸側部材12、摩擦板13、
高速用歯車14、環状の歯車押え50および環状のクラ
ッチ押え51が互いに隣接して装着されている。
前記軸側部材8,12.l’;よびクラッチ押え51は
、ハンドル軸2に対して軸方向には移動できるが、回転
は不可能となっている(ただし、軸側部材8はハンドル
軸2の平面部2Cの一喘部に接しているので、それ以上
本体1のボス1d側には移動することはできない)。
前記摩擦板9.11.13、高速用歯車10゜14およ
び歯車押え50は、ハンドル[Tl112に対して軸方
向に移動可能かつ回転可能で必る。
前記ハンドル軸2のボス1e側の端部付近には、雄ネジ
2dが切られてあり、この雄ネジ2dには、バネ押えナ
ツト52が螺合されている。このバネ押えナツト52と
クラッチ押え51との間には、圧縮コイルバネ20が介
装されており、このバネ20はクラッチ押え51をボス
1d側に付勢している。前記本体1のボス1eの外端側
には雌ネジ1fが切られており、この雌ネジ1fにはキ
ャップ54が螺合されている。このキャップ54はその
中央部に穴54eを設けられており、鎖式54eにハン
ドル3の端部を貫通されている。
その他の爪巾5、爪40、主歯車7、ピニオン23a1
0−タ24、スプール軸25、スプール26、偏心ピン
29、クランクガイド30等の構成は前記実施例の場合
と同様でおる。
本実施例においても、前記実施例と同様にしてロータ2
4に掛る負荷の変動に応じて自動変速が行われる。
また本実施例においては、バネ押えナツト52を回転す
ると、このナツト52が軸方向に移動するので、これに
よりバネ20の力、ひいては軸側部材8,12、摩擦板
9.11.13および高速用歯車10,14間に作用す
る摩擦力が変化する。
したがって、ナツト52を回転することにより、前記自
動変速を行うトルクの閾値を調整することができる。
第8図は本発明のさらに他の実施例の動力伝達経路を示
すブロック図である。
この実施例においては、ハンドル軸2は軸側部材79、
摩擦板80、高速用歯車81およびピニオン23aを介
してロータ24に接続されるとともに、一方向クラッチ
手段104、低速用歯車82およびピニオン23aを介
してロータ24に接続されている。
なお、軸側部材7つ、摩擦板80、高速用歯車81は前
記各実施例の場合と同様にして互いに押圧されている。
また、高速用歯車81および低速用歯車82はともにピ
ニオン23aに噛み合わされている。
また、高速用歯車81とピニオン23aとのギヤ比ない
しは速度比(ピニオンギヤ23aの回転速度/高速用歯
車81の回転速度)は、低速用歯車82とピニオン23
aとのそれ(ピニオン23aの回転速度/低速用歯車8
2の回転速度)より大きくされている。
本実施例においては、ピニオン23aが第一の動力伝達
経路を構成する一方、低速用歯車82およびピニオン2
3aが第二の動力伝達経路を構成する。そして、前記各
実施例の場合と同様にして、魚が掛っていない場合には
、ハンドル軸2から軸側部材79、摩擦板80、高速用
歯車81、ピニオン23aの経路で動力が伝達されて高
速に糸が巻き取られる一方、魚が掛った場合には、ハン
ドル軸2から主として一方向クラッチ手段104、低速
用歯車82、ピニオン23aの経路で動力が伝達され、
大きな力を発生することができる。
なお、本発明にあける一方向クラッチ手段は、前記各実
施例のような構成のものに限られることはなく、同等の
殿能を果たす他の構成のものも使用することもできる。
また、前記各実施例では、軸側部材と高速用歯車との間
に摩擦板を挿入しているが、この摩擦板を設けず、軸側
部材と高速用歯車とを直接接触させるようにしてもよい
また、前記各実施例では、螺合体(調整部材19および
バネ押えナツト52)と軸側部材および高速用歯車との
間にバネを介装し、このバネを介して螺合体が軸側部材
および高速用歯車を押圧するようにしているが、バネを
設けず、螺合体が軸側部材および高速用歯車を直接押圧
するようにしてもよい。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によるスピニングリールは、負荷の
変化に応じて(すなわち魚が掛っていないときと、掛っ
たときとで)、自動的にギヤ比ないしは速度比が切り替
わる自動変速機構を備え、しかも自動変速が行われるト
ルクの閾値を調整することができるという優れた効果を
得られるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるスピニングリールの一実施例を示
す部分断面図、第2図は第1図の■−■線における断面
図、第3図は第1図の■−■線にあける断面図、第4図
は第1図のIV −IV線にあける断面図、第5図は第
1図のv−V線における断面図、第6図は前記実施例の
動力伝達経路を示すプロ°ツク図、第7図は本発明の他
の実施例を示す部分断面図、第8図は本発明ざらに他の
実施例の動力伝達経路を示すブロック図、第9図は本発
明における動力伝達経路を概念的に示すブロック図であ
る。 1・・・リール本体、2・・・ハンドル軸、5・・・風
車、7・・・主歯車、7a・・・フェースギヤ、7b・
・・平歯車、8.12.16.79・・・軸側部材、9
,11,13.15.80・・・摩擦板、10,14.
81・・・高速用歯車、23a・・・ピニオン、24・
・・ロータ、28・・・2段歯車、28a・・・小歯車
、28b・・・大歯車、40・・・爪、52・・・バネ
押えナツト、101・・・第一の動力伝達経路、102
・・・第二の動力伝達経路、104・・・一方向クラッ
チ手段。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 それぞれリール本体に回転可能に支持されたハンドル軸
    およびロータと、それぞれ出力端を前記ロータに接続さ
    れた第一の動力伝達経路および第二の動力伝達経路と、
    前記ハンドル軸に対して回転不可能な軸側部材と、前記
    ハンドル軸に該ハンドル軸に対して回転可能に支持され
    るとともに、前記軸側部材に直接または他の部材を介し
    て間接的に対向され、かつ前記第一の動力伝達経路に接
    続された高速用歯車と、前記本体または前記ハンドル軸
    に螺合された状態で前記軸側部材および前記高速用歯車
    を押圧して、その両者を互いに押圧させる螺合体と、前
    記ハンドル軸と前記第二の動力伝達経路の入力端との間
    に介在され、一方向にのみトルクを伝達する一方向クラ
    ッチ手段とを有してなり、 前記ハンドル軸が正転されていて、かつ該ハンドル軸と
    前記高速用歯車とが一体回転している場合は、前記第二
    の動力伝達経路の入力端の回転速度の方が前記一方向ク
    ラッチ手段の入力側の回転速度より速くなるようにされ
    ており、 前記ハンドル軸から前記軸側部材、前記高速用歯車およ
    び前記第一の動力伝達経路を経由して前記ロータに至る
    高速用動力伝達経路の速度比(ロータの回転速度/ハン
    ドル軸の回転速度)は、前記ハンドル軸から前記一方向
    クラッチ手段および前記第二の動力伝達経路を経由して
    前記ロータに至る低速用動力伝達経路の速度比より大き
    いことを特徴とするスピニングリール。
JP61201327A 1986-08-29 1986-08-29 スピニングリ−ル Pending JPS6359830A (ja)

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