JPS635961A - サ−マルヘツド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、熱転写式プリンター用のサーマルヘッド忙
関するものである。

〔従来の技術〕

第５図は従来のサーマルヘッドを示す要部断面図であり
、図において（ハは絶縁基板、Ｃコ）はこの絶縁基板（
ハ上に例えばコーティングにより形成された絶縁性の低
熱伝導層、（３）はこの低熱伝導層（コ）上に設けられ
た発熱抵抗体、　（ｇｌはこの発熱抵抗体（３）の上部
両端に設けられた、厚さ／μｍ〜３μ属の電極、（！ｒ
）はこれら発熱抵抗体（３）および電極（り）の上に設
けられかつプリンター（図示しない）の記録用紙または
インクシート（図示しない）との接触摩耗を防止するた
めに、硬質な絶縁性材料で造られた耐摩耗性保護層、Ｃ
６）はこの耐摩耗性保護層（５）の上部中央に形成され
て電極（ケ）の厚さに相当する深さを有する凹部、（ワ
）はこの凹部（６）の両端部である段差部である。

従来のサーマルヘッドは上記のように構成され、耐摩耗
性保護層（ｓ）は記録用紙またはインクシートにできる
だけ多くの熱を伝えるために、薄くて熱伝導性が良く、
シかも耐摩耗性に優れた硬質の材料で造られている。こ
の材料は、例えばシリコンカーバイド、窒化シリコン、
あるいは酸化タンタルなとである。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記のようなサーマルヘッドを長期間使用すると、耐摩
耗性保護層（ｙｌが通常／μｍ〜１０μ乳と薄いので、
またスパッタリング等で製造される耐摩耗性保護層１ｓ
ｌの段差部（ワ）の緻密度が材質的に劣るので、さらに
は印字時の押圧力あるいは熱応力により段差部（７）に
クラックが発生し易いので、この段差部（７）から讃素
あるいはナトリウム、カリウム。

塩素等の有害なイオンが侵入し、発熱抵抗体（３）ある
いは電極【り）の酸化や腐食により、これら発熱抵抗体
（３）あるいは電極（ｇｌの抵抗値が増大し、印字品質
の低下が生じるという問題点があった。また、発熱抵抗
体（，７１で発生したジュール熱を耐摩耗性保護層（ｓ
）を通して用紙あるいはインクシートへ伝達する際に、
耐摩耗性保護層（りの凹部（６］は熱伝達性の小さい空
気層となって熱伝達を阻害し、印字品質が低下するとい
う問題点があった。

この発明は、このような問題点を解決するためになされ
たもので、発熱抵抗体（３）あるいは電極（ケ）の酸化
および腐食が防止されかつ凹部（６）の熱伝達が向上し
たサーマルヘッドを得ることを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明に係るサーマルヘッドは、耐摩耗性保護層の凹
部に、無機ポリマー、例えば、ポロシロキサン系無機ポ
リ〜−１あるいは無機シリ訃３ポリマー等を充填したも
のである。

〔作　用〕

この発明においては、凹部に充填された無機ポリマーに
より、耐摩耗性保護層の段差部からの酸素あるいは有害
イオンの侵入を防ぎ、発熱抵抗体および電極の酸化や腐
食による抵抗値の増大を防止する。また、凹部の全体に
充填された無機ポリマーは、空気に比較して熱伝導率が
大きいため、発熱抵抗体で発生したジュール熱を有効に
用紙あるいはインクシートへ伝達することができる。

〔実施例〕

第１図はこの発明の一実施例を示す要部断面図であり、
（ハ〜（７）は上記従来のサーマルヘッドにおけるもの
と全く同一である。（ｔ）は段差部（７）にコーティン
グ等によって充填された無機ポリマーである。この無機
ポリマー（ｔ）としては、例えばポロシロキサン系無機
ポリマー、あるいは無機シリＪレボリマーを用いる。

上記のように構成されたサーマルヘッドにおいては、絶
縁基板（ハ上に低熱伝導層（２１、発熱抵抗体（３）、
電極（帽、および耐摩耗性保護層（５）をコーティング
やスパッタリング等によって形成する。次いで、耐摩耗
性保護層（５）の段差部（７）に上記の無機ポリマー（
１）をコーティング等により充填する。その後、充填し
た無機ポリマー（ｒｌを加熱硬化させる。

このように、段差部（り）に無機ポリマー（１１が充填
されたので、材質的に緻密でない段差部（７１からの酸
素あるいは有害イオンの内部への侵入は遮断され、発熱
抵抗体（Ｊ３あるいは電極（り）の酸化、腐食も防止さ
れる。この場合、無機ポリマー（ｔ）は、耐熱性に優れ
ているため、発熱抵抗体（，７１での発熱が３００〜３
５０℃と高温であっても、サーマルヘッドを長期間使用
しても材質的な劣化はない。

第一図はこの発明の他の実施例を示す断面図であり、第
１図の実施例と違って、凹部（６）の全体に無機ポリマ
ー（ｆｌが充填されている。この無機ポリマーｆｒ）に
より、上記と同様に、発熱抵抗体（３）および電極（す
１の酸化防止あるいは腐食防止が達成される。また、発
熱抵抗体（３）で発生した熱は、耐摩耗性保護ｆｆｆ１
　（、ｓｌから無機ポリマー（ｆｆｌを通って有効に用
紙やインクシートに伝達される。

なお、上記実施例では、無機ポリマー（８：）を耐摩耗
性保護層［ｊｌの段差部（７）あるいは凹部（６）の全
体に充填介在させているが、第３図に示すように、無機
ポリマー（ｆｆｌを段差部（７）の微小間隙（７ａ）の
みへ介在させてもよく、上記実施例と同様の効果を奏す
る。

また、上記実施例では、発熱抵抗体（３）の表面に耐摩
耗性保護層（ｓ）が形成されている場合について説明し
たが、第９図に示すように、酸化防止層（テ１を、発熱
抵抗体（３）および電極（ダ）と耐摩耗性保護層（ｓｌ
の間に形成させたサーマルヘッドの場合においても、上
記と同様に、耐摩耗性保護層（５）の凹部（６）へ無機
ポリマー（ざ）を充填することができ、上記実施例と同
様に、発熱抵抗体Ｃ３）１および電極（ゲ１の酸化防止
あるいは腐食防止の効果を高めることができる。

〔発明の効果〕

この発明においては、絶縁基板と、この絶縁基板上に設
けられた低熱伝導層と、この低熱伝導層上に設けられた
発熱抵抗体と、この発熱抵抗体上の両端に設けられた電
極と、これら発熱抵抗体および電極上に設けられた耐摩
耗性保護層と、この耐摩耗性保護層の上部中央に形成さ
れた凹部の少なくとも一部に充填された無機ポリマーと
を備えたので、材質的に緻密でない段差部からの酸素あ
るいは有害イオンの侵入を防ぎ、発熱抵抗体あるいは電
極の酸化や腐食現象が防止軽減される。また、発熱抵抗
体による発熱を効率よく用紙やインクシートへ伝達する
ことができる。従って、サーマルヘッドの長寿命化およ
び印字品質の低下を防止し、さらに印字品質の改良が行
なえるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例による要部断面図、第コ図
、第３図、および第９図はこの発明の他の実施例による
要部断面図、第Ｓ図は従来のサーマ（り） ルヘッドの要部断面図である。 図において、（ハは絶縁基板、Ｃコ１は低熱伝導層、（
３）は発熱抵抗体、（ダ１は電極、（５）は耐摩耗性保
護層、（６）は凹部、（７）は段差部、（７ａ）は微小
間隙、（ｔ）は無機ポリマー、（？１は酸化防止層であ
る。 なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を示す。 罠１図 ％２図

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. （１）絶縁基板と、この絶縁基板上に設けられた低熱伝
   導層と、この低熱伝導層上に設けられた発熱抵抗体と、
   この発熱抵抗上の両端に設けられた電極と、これら発熱
   抵抗体および電極上に設けられた耐摩耗性保護層と、こ
   の耐摩耗性保護層の上部中央に形成された凹部の少なく
   とも一部に充填された無機ポリマーとを備えたことを特
   徴とするサーマルヘッド。
2. （２）無機ポリマーは、凹部両端の段差部のみに充填さ
   れていることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   サーマルヘッド。
3. （３）無機ポリマーは、凹部の全体に充填されているこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のサーマルヘ
   ッド。
4. （４）無機ポリマーは、凹部両端の段差部の微小間隙の
   みに充填されていることを特徴とする特許請求の範囲第
   １項記載のサーマルヘッド。
5. （５）無機ポリマーはポロシロキサン系無機ポリマーで
   あることを特徴とする特許請求の範囲第１項ないし第４
   項のいずれか記載のサーマルヘッド。
6. （６）無機ポリマーは無機シリコーンポリマーであるこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項ないし第４項のい
   ずれか記載のサーマルヘッド。
7. （７）発熱抵抗体および電極と耐摩耗性保護層との間に
   酸化防止層が形成されていることを特徴とする特許請求
   の範囲第１項ないし第６項のいずれか記載のサーマルヘ
   ッド。