JPS6357660B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は特にトランスフアフイーダを作動する
ためのアクチエータ駆動用に好適なカム油圧式モ
ーシヨンゼネレータに関するものである。

従来トランスフアフイーダの駆動装置におい
て、カム軸はフイーダボツクス内に軸芯が水平方
向設置され、その軸上に複数個のカムが嵌入され
ている。このカム及びカム軸は通常機械の床面よ
り下部に位置し、カムの交換の場合、ピツトカバ
ーの撤去、フイーダボツクスの一部解体、クレー
ンによるカム及びカム軸の水平方向引出し、吊り
上げと大掛りな工事となつていた。運転中の保
守、点検においてもカムがボツクス内に位置する
ため、人の接近性が悪い等の欠点があつた。

本発明のカム油圧式モーシヨンゼネレータは、
プレス本体とは独立し、床面上に設置するもの
で、以下図面を参照して説明する。

１はフレーム、２はフレームに取り付けられた
油圧モータ、３は減速機で、カツプリング４によ
り油圧モータ２と連結されている。５は減速機３
を取付けるためのリテーナで、フレーム１に対し
固着されている。６は減速機の出力軸上に固着さ
れた歯車、７は歯車６と咬み合つているピニオン
で、図の実施例では４個設けられ、夫々ベアリン
グで回転自在に支持されている。８はカムで、ピ
ニオン７の上部開放側に向けて上端が開放設置さ
れた駆動軸の端部に着脱可能に固着されている。
９はカム８に接する従節ローラで、ローラレバー
１０の遊端部にピン回動可能に支持されている。
ローラレバー１０の基端は固定フレームにピン１
１で枢着され、カム８の回転に伴いピン１１を支
点として、ローラレバー１０は回動する。１２は
前記カム８に対向してローラレバー１０の背部に
接当する従節ローラで、動体１３にピンで回動可
能に支持されている。動体１３はカム８の変位量
に応じて移動できる如く、シリンダ１５内に摺動
可能に嵌入されている。１４はピストンで、動体
１３と同調して摺動する。

シリンダ１５はフレーム１の外周面に放射状に
設けられ、図示されないトランスフアフイーダ作
動用の各アクチユエータと配管にて接続されてい
る。

このシリンダ１５は第２図の如く矢印Ａ，Ｂの
方向に位置調整ができるようになつている。すな
わちフレーム上に長穴でセツトされている１６は
フレーム１の上部のカバーで、このカバーを取外
すと、カムの状態が第２図に示す如く平面的に観
察できるようになつている。

次に作動について説明すると、油圧モータ２に
圧油を供給すると、回転力が発生し、この回転は
カツプリング４、減速機３を介し伝えられて、歯
車６を回転させる。するとピニオン７が回り、そ
の軸上にあるカム８が回る。カム８が回ると、カ
ム８の変位量によつてローラレバー１０は第２図
の矢印Ｘのごとく揺動する。すると従節ローラ１
２、動体１３を介してピストン１４が往復動す
る。その結果規定量の油をカム８の作動量に対応
してアクチエータ側へ供給する。

なお、ストロークの調整は第２図に示す如く、
シリンダ１５をＡ方向又はＢ方向へ移動すること
により、従節ローラ１２のローラレバー１０に対
する接当位置を調整してレバー比を変えることに
より自在になしうる。又、作動時期の調整はテコ
等を用いてローラレバー１０をカム８より引き離
した後、カム８を作動タイミングの異なる別のカ
ムに交換すればよい。

以上の実施例は、トランスフアフイーダを作動
するためのアクチエータ駆動用カム油圧式モーシ
ヨンゼネレータとして発明されたものであるが、
必ずしもその用途を限定するものではなく、一般
にカム油圧式モーシヨンゼネレータに応用しうる
ものである。

なお、以上の実施例においてはカムの数を４ケ
としている。これはアクチエータの個数に合わせ
て増減することは可能である。又、トルク発生機
として油圧モータを使用したが、これも電動機に
置き換えても同様の効果を得ることができる。

以上の説明の如く、本発明は上部開放側に向け
て上端が開放設置された駆動軸の端部にカムを着
脱可能に取り付けたので、取付・取外し・位相調
整・保守・点検が容易である。従つてこれら作業
にクレーン等に要せず、人力による作業で充分で
ある。又、組立・解体が容易であり、特に必要な
カムだけとりかえることができるから、仕様変更
に伴う段取り替えが一段と迅速化される効果を見
逃すことはできない。

更に、本発明では基端部が固定フレームに枢着
されたローラレバーの腕部にシリンダ装置を接当
させ、このシリンダ装置と対向してローラレバー
の遊端に回転カムを作用させるようにしているの
でテコの原理により、シリンダ装置を作動させる
ために必要なカム駆動回転力が大巾に軽減できる
他、シリンダ装置のピストンロツド先端部材に対
するローラレバー１０の作用角度が小さくなり、
シリンダ装置の耐久性向上に大きく貢献できる。

又、カムを作動タイミングの異なる別のカムに
交換するに当り、ローラレバーを動体及びピスト
ンひつこめ用の押動部材に用いることができ、カ
ム交換操作が迅速にできて設備の休止時間が短
く、高生産性が発揮できる。更に、シリンダ装置
のローラレバーに対する接当位置をローラレバー
のレバー長手方向に移動調整するようにしている
ので、カムストロークが同じでもシリンダ装置の
作動ストロークが変更でき、前記のカム交換に加
えて油圧作動特性の調整範囲が拡大されることと
相埃つて汎用性の高いカム油圧式モーシヨンゼネ
レータが得られるという産業上甚大なる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るカム油圧式モーシヨンゼ
ネレータの縦断図。第２図は第１図の矢視図。 図において；１……フレーム、２……油圧モー
タ、３……減速機、４……カツプリング、５……
リテーナ、６……ギヤ、７……ピニオン、８……
カム、９……従節ローラ、１０……ローラレバ
ー、１１……ピン、１２……従節ローラ、１３…
…動体、１４……ピストン、１５……シリンダ、
１６……カバー。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 上部開放側に向けて上端が開放設置された駆
   動軸の上端部にカムを着脱可能に固着し、このカ
   ムに接当する従節ローラが遊端に装着され、基端
   部が固定フレームに枢着されたローラレバーと、
   前記カムに対向してローラレバーの背部に接当し
   その接当位置がローラレバーのレバー長手方向に
   可変となるように固定フレームに装着されたシリ
   ンダ装置とを備えたことを特徴とするカム油圧式
   モーシヨンゼネレータ。