JPS6356820B2 - - Google Patents

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JPS6356820B2
JPS6356820B2 JP56125617A JP12561781A JPS6356820B2 JP S6356820 B2 JPS6356820 B2 JP S6356820B2 JP 56125617 A JP56125617 A JP 56125617A JP 12561781 A JP12561781 A JP 12561781A JP S6356820 B2 JPS6356820 B2 JP S6356820B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
activated carbon
alumina
fibers
composite
silica
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56125617A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5827639A (ja
Inventor
Hideki Komagata
Nobuo Ishizaki
Takao Kawasaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP56125617A priority Critical patent/JPS5827639A/ja
Publication of JPS5827639A publication Critical patent/JPS5827639A/ja
Publication of JPS6356820B2 publication Critical patent/JPS6356820B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、メタノールなどの低級アルコール
と、これにくらべて極性の低い有機物との混合ガ
スに対して、同時に有効に吸着除去を行いうる複
合吸着剤に関するものである。
従来活性炭などの炭素質からなる吸着剤は、種
種の物質を吸着する性質に優れ、広く使用されて
おり、またメタノールなどが単独で存在する気相
に対しても、ある程度の吸着がおこるが、メタノ
ールなどの低級アルコールが、他の極性の低い有
機物(例えば炭化水素類、ケトン類、エステル類
など)と混合されて存在する場合には、後者のみ
が活性炭に選択的に吸着され、メタノールなどは
ほとんど有効には吸着されないという欠点があつ
た。
一方例えばメタノールなどと他の極性の低い有
機物の混合ガスを同時に吸着除去したい対象とし
ては多数あり、各種コーテイング溶剤蒸気の回
収、ガソホール蒸気の除去、あるいは環境濃度測
定用機器などが挙げられる。
このようなメタノールなどの低級アルコールと
これにくらべて極性の低い有機物との混合ガスに
対して、後者に対する優れた吸着性能はおとさず
に、メタノールなどに対する吸着性能を大巾に向
上させ、同時に有効に吸着除去しうる吸着剤を検
討した結果、繊維状活性炭、繊維状活性炭と通常
の繊維とからなる複合体、または粉状乃至粒状の
活性炭と通常の繊維とからなる複合体のいずれか
の表面の少なくとも1部分がゲル状のシリカ又は
アルミナ多孔質層を形成してなる複合吸着剤がメ
タノールなどの低級アルコールとこれらにくらベ
て極性の低い有機物との混合ガスに対して、同時
に有効に吸着除去しうる性能があることを見出し
た。すなわち本発明は繊維状活性炭、繊維状活性
炭と他の繊維との複合体、又は粉状若しくは粒状
活性炭と通常の繊維との複合体のいずれかの表面
の少なくとも1部分がゲル状のシリカ又はアルミ
ナ多孔質層を形成してなる複合吸着材の製造方法
であつて、前記活性炭素物質および/または通常
の繊維にコロイド状シリカ又はアルミナゾルを主
成分とする水溶液を添着し、120℃以上の温度で
熱処理することを特徴とする複合吸着材の製造方
法である。なお、本発明に係る複合吸着剤にあつ
ては、極性の低い有機物ガスに対する吸着量は、
後述のコロイド状シリカまたはアルミナ添着処理
を行なわないものと全く同様かまたは多少優れた
性能を示し、しかもメタノールをも同時に吸着し
うるのである。
ゲル状のシリカまたはアルミナ多孔質層を形成
せしめる対象物としては、活性炭又は該活性炭と
繊維状物とからなる複合体であることが必要であ
り、みかけの密度は0.03〜0.3g/c.c.の範囲のも
のが好ましい。具体的には、繊維状活性炭それ自
身、またはそれと通常の繊維とからなる複合体の
場合は、不織布、紙、シート、クロス、ハニカム
などの形状のものを使用しうる。また粉状乃至粒
状の活性炭と通常の繊維とからなる複合体の場合
は、紙、シートなどの形状のものを使用しうる。
しかしながら例えば粒状炭のみからなる系を使用
する場合には、生成したシリカまたはアルミナゲ
ルが容易に脱落し、満足な性能を有する複合吸着
剤は得られない。繊維状活性炭またはそれと通常
の繊維とからなる複合体の場合、繊維状活性炭と
してはセルロース系、アクリル系、フエノール系
などを原料繊維とし常法によつて得られるものを
使うことができる。その含有率は10〜100%の範
囲のものが良い。通常の繊維としては、ポリエス
テル、ポリアミドなどの合成繊維、木材パルプ等
の天然繊維、ガラス繊維などの無機繊維等があげ
られる。また粉状乃至粒状活性炭と通常の繊維と
からなる複合体の場合、その含有率は10%〜70%
の範囲のものが良い。通常の繊維としては、木材
パルプ、ガラス繊維、アスベスト繊維などが挙げ
られる。
本発明に係る複合吸着剤を得るためには、例え
ば上記の出発原料に粒子径100Å以上のコロイド
状シリカ又はアルミナゾルを主成分とする水溶液
を添着し、次いで乾燥することにある。即ち、こ
れより粒子径の小さいコロイド状シリカ又はアル
ミナからなる水溶液の使用、あるいはコロイド状
シリカ、またはアルミナを生成させる工程中に該
対象物を共在させる方法では、得られる複合吸着
剤の吸着性能、特に極性の低い有機物に対する吸
着性が劣化したものしか得られない。このような
コロイド状シリカまたはアルミナの10〜30%水溶
液に対象物を浸漬してひきあげるか、または該水
溶液を噴霧して所定量のコロイド状シリカまたは
アルミナを添着させる。添着量はシリカまたはア
ルミナの重量で、該対象物の重量に比して10〜
300%の範囲であることが好ましい。この範囲を
はずれるとメタノールなどの低級アルコールと、
これらより極性の低い有機物との混合ガスを同時
に有効に吸着する複合吸着剤は得られない。次に
コロイド状シリカまたはアルミナの水溶液を含有
する該対象物を乾燥させ、最終的に120℃以上の
温度で加熱処理を行う。これによりコロイド状シ
リカまたはアルミナはゲル化して、該対象物中の
繊維、活性炭と強固に結合する。好ましい乾燥方
法としては、例えばはじめの40〜70℃の比較的低
い温度で風乾し次に140〜180℃の温度で数時間加
熱処理する方法が挙げられる。これによりコロイ
ド状シリカまたはアルミナのゲル化物は、より強
固に結合し、かつその分布は均一なものが得られ
やすいが、乾燥方法としてはこの方法に限ること
はない。
なお、コロイド状シリカまたはアルミナの水溶
液中に他の物質の微粒子、例えば可焼性付与のた
めの雲母粉末などを添加することもできる。
このようにして出発原料のいずれかの表面の1
部分にゲル状のシリカ又はアルミナ多孔質層が形
成される。そして主としてメタノールなどの低級
アルコールは上記シリカ又はアルミナ多孔質層
に、またこれより極性の低い有機物は上記出発原
料中の繊維状活性炭もしくは粒状、粉性活性炭に
捕捉される。
なお使用するコロイド状シリカ又はアルミナの
粒子径は次のようにして算出した。即ち、シリカ
又はアルミナゾルを乾燥処理した試料について、
透過型電顕写真をとり、その中から50コの粒子の
直径を観察して平均粒子径を算出する。
実施例 1 再生セルロース繊維を原料として、常法により
フエルト状の繊維状活性炭(繊維状活性炭含有率
100%、フエルトのみかけ密度0.05g/c.c.、比表
面積1400m2/g、目付200g/m2)を得た。この
ものの極性の低い有機物に対する吸着性の例とし
て、20℃、10000ppmのベンゼンガスに対する飽
和吸着量を測定したところ88g−ベンゼン/m2
フエルトであつた。一方、20℃に於いて
10000ppmのベンゼンガスと5000ppmのメタノー
ルとの混合ガス対する飽和吸着量を測定したとこ
ろ、メタノールに対してはほとんど吸着していな
かつた。
次にこのフエルトを、コロイド状シリカ水溶液
(無水珪酸含有量20%)のなかに20℃で30分間浸
漬し、次にひきあげて無水珪酸としての添着量が
フエルトの重量に比して50重量%となるように
し、次に50℃で12時間風乾後、150℃で4時間加
熱処理を行つて複合吸着剤を得た。使用したコロ
イド状シリカ水溶液中のシリカ粒子径は100〜200
Åであつた。このものからのシリカゲル粉末の脱
落はほとんどなかつた。この複合吸着剤の20℃に
おける10000ppmのベンゼンガスと5000ppmのメ
タノールガスとの混合ガスに対する飽和吸着量を
測定した結果前者に対しては90g/m2、後者に対
しては30g/m2の値を示し、同時に有効な吸着が
行れることがわかつた。
実施例 2 アルカリ繊維を原料として、常法により比表面
積900m2/gの繊維状活性炭を作つた。次にこの
繊維状活性炭50部と木材パルプ50部及びポリビニ
ルアルコール繊維7部とから常法により湿式抄紙
で坪量100g/m2の紙を作つた。この紙のみかけ
密度は0.2g/c.c.であつた。
次にこの紙をコロイド状シリカ水溶液(無水珪
酸含有量30%)のなかに20℃で20分間浸漬し、次
にひきあげて無水珪酸としての添着量が紙の重量
に比して80%となるようにし、次に50℃で12時間
風乾後、140℃で6時間加熱処理を行つて複合吸
着剤を得た。使用したコロイド状シリカ水溶液中
のシリカ粒子経は100〜200Åであつた。このもの
からのシリカゲル粉末の脱落はほとんどなかつ
た。この複合吸着剤の20℃におけるメタノール
10000ppmとガソリン蒸気10000ppmの混合ガス中
での飽和吸着量を測定した結果、メタノール16
g/m2−紙、ガソリン25g/m2−紙でありいずれ
も有効に吸着していることがわかつた。この複合
吸着剤は、環境濃度測定用に好適であつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 繊維状活性炭、繊維状活性炭と他の繊維との
    複合体、又は粉状若しくは粒状活性炭と通常の繊
    維との複合体のいずれかの表面の少なくとも1部
    分がゲル状のシリカ又はアルミナ多孔質層を形成
    してなる複合吸着材の製造方法であつて、前記活
    性炭素物質および/または通常の繊維にコロイド
    状シリカ又はアルミナゾルを主成分とする水溶液
    を添着し、120℃以上の温度で熱処理することを
    特徴とする複合吸着材の製造方法。
JP56125617A 1981-08-10 1981-08-10 複合吸着剤の製造方法 Granted JPS5827639A (ja)

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JP56125617A JPS5827639A (ja) 1981-08-10 1981-08-10 複合吸着剤の製造方法

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Publication Number Publication Date
JPS5827639A JPS5827639A (ja) 1983-02-18
JPS6356820B2 true JPS6356820B2 (ja) 1988-11-09

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ID=14914505

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JP2680823B2 (ja) * 1987-12-09 1997-11-19 水澤化学工業株式会社 白色球状吸着剤及びその製法
JP4167421B2 (ja) * 2001-11-22 2008-10-15 株式会社重松製作所 メタノール用吸収剤及び前記吸収剤を使用するメタノール含有空気からのメタノール除去方法
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4979968A (ja) * 1972-12-05 1974-08-01
JPS519937A (ja) * 1974-06-25 1976-01-27 Chizuru Watanabe Jitenshasokorenshusochi
JPS5113768A (en) * 1974-06-03 1976-02-03 Upjohn Co 33 chikan 44 * arufuaa amino arufuaa fueniru 00 toriru **4hh1 2 44 toriazooruoyobi 22 chikan 11 * arufuaa amino arufuaa fueniru 00 toriru * imidazoorunoseizohoho

Patent Citations (3)

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