JPH0248015A - 活性炭担持ハニカム構造体およびその製造方法 - Google Patents

活性炭担持ハニカム構造体およびその製造方法

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JPH0248015A
JPH0248015A JP63196099A JP19609988A JPH0248015A JP H0248015 A JPH0248015 A JP H0248015A JP 63196099 A JP63196099 A JP 63196099A JP 19609988 A JP19609988 A JP 19609988A JP H0248015 A JPH0248015 A JP H0248015A
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黒沢 正司
Isao Terada
功 寺田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、活性炭を担持し、ガス吸着能やオゾン分解能
を有するハニカム構造体およびその製造方法に関するも
のである。
(従来の技術と技術的課題) 特定の成分の吸着または分解のための気体活性炭処理に
おいて、被処理気体の流量が大である場合、活性炭は極
力圧力損失が低くなるような状態で処理に供することが
望ましい。このような観点から、特開昭6C1−908
08号公報の発明では、活性炭素材をハニカム状に押出
成形した後、炭素化し賦活したものを、オゾン分解用活
性炭ハニカム構造体として提案している。
このハニカム構造体は、単位体積当たりの活性炭量が3
00g/Illであり、ベンゼン、メタノールなど吸着
量が50■/Ω、80時間経過後のオゾン分解効率は8
5%と、性能が高い。
しかしながら、押出成形によって大型かつ強固なハニカ
ム構造体を製造することは困難であるから、この型のハ
ニカム構造体としては小形のものしか使えないという問
題があった。
また、このようにほとんど活性炭からなるノ\ニカム構
造体は、吸着能は大きくても、押出し中に活性炭が固ま
るため、活性炭全体を吸着面として有効に用いていると
は言えないほか、成形後に賦活処理するなどの面倒な処
理を必要とし、高価で割れやすいため取扱が面倒である
という問題もあった。
これに対して、パルプ等からなる有機繊維と活性炭との
混合物から紙を抄造し、得られた活性炭含有紙から活性
炭担持ノ\ニカム構造体を製造する方法も知られている
しかし、この方法では紙の抄造工程で活性炭を抄きこむ
ため、活性炭含有率を高くできず、最大限で単位体積当
たりの活性炭量が65g/j!、ベンゼンなどの吸着量
が23mg/Ω、80時間経過後のオゾン分解効率が4
8%程度にしか出来ないため、このハニカム構造体の初
期オゾン分解能は一応実用程度には得られるが、寿命の
点で満足できるものではなく、前記押出成形体からなる
ハニカム構造体に比べて寿命性能上の落差かおおきかっ
た。
そこで本発明は、必要に応じていかなる大きなハニカム
構造体でも容易に製作でき、従来の活性炭担持ハニカム
構造体に比較して活性炭の含有量が飛躍的に大きく、ま
たその吸着能を最大限利用することが可能な活性炭担持
ハニカム構造体、およびその製造方法を提供することを
目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成するため、本発明は、繊維空隙率85〜
95%の高空隙率無機繊維製紙および該紙の繊維間間隙
に120〜150g/Aの割合で充填固定された吸着量
40■/Ω以上の活性炭よりなるハニカム構造体を提供
するものである。
さらに本発明では、以下にのべるハニカム構造体の製造
方法を提供するものである。
すなわち、本発明の製造方法は、微粉末状活性炭および
この活性炭重量の1/9〜1/10の量のアクリル系バ
インダー、塩化ビニリデン系/くインダー、コロイダル
シリカから選ばれた結合剤の懸濁液に、繊維空隙率85
〜95%の無機繊維製紙を浸漬するか、または前記懸濁
液を無機繊維製紙に塗布したのちに乾燥することにより
、前記紙の繊維間間隙に120〜150g/12の割合
で活性炭を充填し、該活性炭が充填された紙およびそれ
をコルゲート加工したものを交互に重ねて接着し、通気
方向に対して所定の開口率のノ\ニカム構造体を形成す
ることを特徴とする。
次に、本発明のさらに好ましい製造方法について詳述す
る。
紙を抄造する無機繊維としては、EガラスまたはCガラ
スからなる太さ6〜9μm程度、長さ8〜12mm程度
のガラス繊維が用いられる。
ただし、これらガラス繊維に限定されるわけてはない。
無機繊維の抄造は、常法により行い、その結果繊維間空
隙率か85〜95%、かつ厚さが0.10〜0.30m
m、好ましくは0.15〜0.25Tl1mの紙に形成
される。
得られた紙に活性炭を充填するが、その除用いる活性炭
は、平均粒径5〜40μm、吸着量1170mg/gの
微粉末が用いられる。
充填方法は以下の工程で行なわれる。
まず、前記活性炭を活性炭重量に対して1/9〜1/1
0量の結合剤とともに水に懸濁させる。
結合剤としては、例えばアクリル系、塩化ビニリデン系
、コロイダルシリカなど乾燥後も柔軟性を維持するもの
が、以下にのべるコルゲート加工を容易にする。
そして、この懸濁液を浸漬または塗布により、紙に吸収
させる。
なお、以上の活性炭懸濁液に有機含リン含窒素化合物、
三酸化アンチモン等の難燃剤を加えておくと、難燃性の
製品が得られる。これの適量は活性炭重量の1150〜
1/15量であり、これを下回ると難燃効果がなく、ま
た上回った場合にはその分活性炭含有量か低くなり分解
能に影響を勾えるので、上記の範囲内の添加量が好まし
い。
次いて乾燥によって、活性炭は繊維間隙に充填された状
態で結合剤を介して繊維間隙に固定される。
紙の空隙率か85%以上あれば、この方法により120
〜150 g / Aの活性炭を紙に充填することがで
き、これだけの量の活性炭を充填すると繊維の重量に対
して100〜400%の量の活性炭か付着させられる。
得られた活性炭充填紙の一部を常法によりコルゲート加
工する。
そして、第1図に示すように、コルゲート加工した紙1
と無加工の平らな紙2とを交互に重ね合わせ、それらの
接点において接着することにより、第2図に示すハニカ
ム構造体を得られる。
両者の接着に用いる接着剤としては、前記と同様アクリ
ル系バインダー コロイダルシリカを使用できる。
以上の製造方法によって得られた製品は、あらためて賦
活処理を施すことなしに気体処理に供することができる
(作用、効果) 本発明の活性炭担持ハニカム構造体は、上述のように高
空隙率の無機質繊維製紙の繊維間間隙に多量の活性炭を
充填したものであるから、押出成形法による活性炭ハニ
カム構造体に比べて、とうてい製造不可能な大型のもの
も容易に製造することができる。また、活性炭量と吸着
量の比率か押出成形体が300 : 50であるのに対
し、本発明が136:40であり、活性炭量の割りには
吸着能か高い。
また、かさばるハニカム構造体に成形してからの賦活処
理が不要であるから、安価に製造できるばかりでなく、
寸法精度のよい製品を容易に得ることができる。さらに
無機繊維が骨格となっているため、湿度による寸法変化
が小さく、耐薬品性や耐久性も良好である。
本発明を、従来の活性炭を漉きこんだ紙をハニカム構造
体にしたものと比べた場合には、従来の活性炭担持量の
最大値が紙体積の約65 g / J2であるのに比べ
、本発明では120〜150 g / Aとはるかに多
くすることができ、またベンゼン。
アルコールなどの吸着量が従来のものが23mg/gで
あるのに対し、本発明が、40mg/N以上と、約2倍
の値を示し、また、80時間経過後のオゾン分解効率が
従来が48%であるのに対し、72%となり、分解性能
にすぐれる。
また、活性炭を漉きこむ場合、従来では抄造工程におけ
る高価な活性炭の損失が避けられないが、紙の抄造後に
活性炭を充填する本発明の製造方法では、活性炭の損失
かほとんど無い。
担持される活性炭が抄造性や、押出成形性などによって
制限されず、その種類、特性の選択に自由度が高いこと
も本発明の有利な点である。
さらに、活性炭とともに難燃剤を担持させたものは、無
機繊維が骨格となっていることもあって、高度の難燃性
を示す。
上述する特徴を生かして、本発明のハニカム構造体は例
えば電子複写機その他の機器のオゾン分解用フィルター
、各種脱臭用フィルター、触媒担持体などに有効に利用
できる。
(実 施 例) 以下、本発明の詳細な説明する。ただし、本発明は以下
の実施例のみに限定されるものではない。
実施例I Eガラス繊維(繊維径9μm、繊維長8mn+)を用い
て常法により厚さ0.2順、繊維間空隙率94%の紙を
抄造し、この紙に粒度5〜40μm1比表面積1300
ゴ/g(吸着量1170mg/g)の活性炭と、活性炭
重量の1/10量のアクリル系バインダーとを含む懸濁
液を塗布した後、乾燥した。
得られた活性炭充填紙(活性炭充填量136gZg紙体
積1重量90g/r1f)の一部をコルゲート加工した
。そして、第1図に示すように、コルゲート加工した紙
1と無加工の平らな紙2とを交互に重ね合わせ、それら
の接点において増粘剤を加えたアクリル系バインダーで
接着することにより、第2図に示すハニカム構造体を得
た。
このハニカム構造体のピッチ(セル幅)は3゜2關、セ
ル高さは1.2mm、開口率は63%であった。
以上の方法によって得た活性炭担持ハニカム構造体につ
いて、下記の条件でオゾン分解性能を調べた。
通気風速: 1.  Om/See 通気オゾン濃度:1.2ppm 通気方向のハニカム構造体厚さ:20mmその結果を第
3図に示す。
比較例 比較のため、はぼ限界量の活性炭を漉きこんだ有機繊維
からなる紙から製造した前記と同一寸法の活性炭担持ハ
ニカム構造体(活性炭量65 g /it)についても
同様の試験を行った。
この結果も第3図に示す。
実施例2 実施例1と同様のハニカム構造体製造例において、塗布
用活性炭含有スラリー中に活性炭重量の10%の有機含
リン含窒素化合物からなる難燃剤を添加した。得られた
活性炭担持ハニカム構造体は、当然ながら高度の難燃性
を示した。
マタこのハニカム構造体についても実施例1と同様の試
験を行った。
その結果も第3図中に示されている。
そして、図からも明らかなように実施例1,2で示す本
発明のハニカム構造体のオゾン分解率は、比較例に比し
て初期状態ではほとんど同じであるが、処理時間の経過
に対するベンゼンなどの有機溶媒の吸着能の低下勾配が
小さく、持続的な効果があることが判明している。
また、従来の押出成形体のものと有機繊維を抄造したハ
ニカム構造体、および本発明のハニカム構造体の特性を
比較したものを以下の表に一括して示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)繊維空隙率85〜95%の高空隙率無機繊維製紙
    と該紙の繊維間間隙に120〜150g/lの割合で充
    填固定された活性炭とからなることを特徴とする活性炭
    担持ハニカム構造体。
  2. (2)微粉末状活性炭およびこの活性炭重量の1/9〜
    1/10の量のアクリル系バインダー、塩化ビニリデン
    系バインダー、コロイダルシリカから選ばれた結合剤の
    懸濁液に、繊維空隙率85〜95%の無機繊維製紙を浸
    漬するか、または前記懸濁液を無機繊維製紙に塗布した
    のちに乾燥することにより、前記紙の繊維間間隙に12
    0〜150g/lの割合で活性炭を充填し、該活性炭が
    充填された紙およびそれをコルゲート加工したものを交
    互に重ねて接着し、通気方向に対して所定の開口率のハ
    ニカム構造体を形成することを特徴とする活性炭担持ハ
    ニカム構造体の製造方法。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04300617A (ja) * 1991-03-29 1992-10-23 Japan Tobacco Inc エアコンディショナ用脱臭フィルタ
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