JPS6352377B2 - - Google Patents

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JPS6352377B2
JPS6352377B2 JP55002606A JP260680A JPS6352377B2 JP S6352377 B2 JPS6352377 B2 JP S6352377B2 JP 55002606 A JP55002606 A JP 55002606A JP 260680 A JP260680 A JP 260680A JP S6352377 B2 JPS6352377 B2 JP S6352377B2
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acid
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Nobuhiro Myagawa
Takashi Tejima
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Mita Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、特定の一成分系乾式磁性現像剤を使
用して感光基板上の正電荷像を現像した後、これ
を普通紙から成る転写紙上に転写させる静電写真
複写方法に関する。 (従来技術) 従来、静電潜像の現像に際して、格別のキヤリ
アーを使用することなしに、潜像を現像可能な現
像剤として、現像剤粒子中に磁性材料微粉末を含
有せしめた所謂一成分系磁性現像剤が広く知られ
ている。 この一成分系磁性現像剤の一つのタイプとし
て、現像剤粒子中に磁性材料微粉末を含有せしめ
て磁気的に吸引される性質を付与すると共に、粒
子表面に導電性カーボンブラツクのような導電剤
を分布せしめて、導電性を付与して所謂導電性磁
性現像剤も知られている(例えば米国特許第
3639245号及び第3965022号明細書)。この導電性
磁性現像剤は、所謂磁気ブラシの形で、静電潜像
支持基板と接触させ、前記潜像の現像を行うと、
所謂エツジ効果やカブリのない優れた可視像を与
えるとしても、この現像剤の像を基板から通常の
転写紙上に転写させる場合には、かなり重大な問
題を生じることも知られている。即ち、特開昭50
−117435号公報に記載されている通り、用いる転
写紙の固有電気抵抗が普通紙のように3×1013Ω
−cmよりも低い場合には、転写に際して現像剤粒
子の飛び散りによる輪郭のブロードニングや転写
効率の低下を生じる傾向がある。このような傾向
は、転写紙のトナー受領面に高電気抵抗の樹脂、
ワツクス或はオイルを塗布することによりある程
度改善し得るとしても、高湿度条件下ではこのよ
うな改善効果は比較的小さく、また樹脂等の塗布
により転写紙のコストが高くなり、更に風合いが
低下する等の欠点を免れない。 一成分系磁性現像剤の他のタイプとして、磁性
材料微粉末と検電性バインダーとの均密混和粒状
物から成る一成分系非導電性磁性現像剤も既に知
られている。例えば、米国特許第3645770号明細
書には、上述した非導電性磁性現像剤の磁気ブラ
シ(層)を、現像すべき静電潜像とは逆極性の電
荷にコロナ放電により荷電し、この荷電された現
像剤を静電潜像支持基体と接触させて前記潜像を
現像し、次いで形成される現像剤の像を転写紙に
転写させることから成る静電写真複写法が開示さ
れている。この静電写真複写方式では、所謂普通
紙から成る転写紙上にも、転写画像を形成し得る
という利点を有するが、非導電性磁性現像剤の磁
気ブラシの深部迄をも一様に帯電することが困難
であり、十分に濃度の高い画像を形成することが
概して困難であり、更に現像装置部にコロナ放電
機構を設けなければならないために、装置が複雑
化する等の欠点も免れない。 最近に至つて、非導電性磁性現像剤と静電潜像
支持基体表面との摩擦による現像剤の帯電を利用
して静電潜像の現像を行う方式(特開昭50−
62638号公報)や、非導電性磁性現像剤の誘電分
極を利用して現像を行う方式(特開昭51−133026
号公報)も既に提案されているが、前者の方法に
おいては、現像条件を厳密に制御しなければなら
ず、さもなければ非画像領域でのカブリ(感光体
表面と磁性トナー粒子の穂の先端部との相互接触
の度合いが強い場合に特に生じやすい)の発生や
磁性トナー粒子の現像スリーブ上への固着及びブ
ロツキング等を生じ、特に連続した複写を行うに
際し重要な問題となつてくる。 また、後者においては、カブリは問題とならな
いが静電潜像に対し磁性トナーに誘起される誘電
分極効果により現像電荷を得て可視像を形成せし
めるため、低電位の潜像部には不利な状態とな
る。従つて、得られる複写物は原稿の低濃度部は
複写され難く、中間調の再現を複写物に求めるこ
とは困難となる。更に、両者の方法で得られた複
写物は鮮鋭さに欠けると共に、感光板としてセレ
ンの如きP−型感光体を用い、正電荷像を現像さ
せる場合には、いずれの方式によつても、十分に
濃度の高い画像を形成させることが困難である。 (発明の目的) すなわち、本発明の目的は感光基板上の正電荷
像の現像及びそれに続く普通紙への転写が、高い
現像効率と高い現像効率とをもつて且つバツクグ
ラウンドの汚れや輪郭のブロードニングなしに行
われる静電写真複写方法を提供するにある。 本発明の他の目的は、一成分系磁性現像剤によ
る静電荷像の現像に際して、コロナ放電機構のよ
うな格別の付属装置を必要とすることなしに、ま
た現像剤の磁気ブラシと感光基板表面とを過度に
摩擦摺接せしめることなしに、現像が容易に行わ
れる静電写真複写方法を提供するにある。 本発明の更に他の目的は、高電気抵抗の一成分
系乾式磁性現像剤を使用し、細線部やベタ黒部、
更には中間調の再現性に優れていると共に、著し
く高い濃度の転写画像を形成させることが可能な
静電写真複写方法を提供するにある。 (発明の構成) 本発明の静電写真複写方法は、導電性基板上の
P−型光導電層を一様に正帯電させた後、画像露
光を行い静像を形成させる行程、上記潜像を有す
る基板表面と一成分系磁性現像剤の磁気ブラシと
を接触させて現像剤の可視像を形成させる行程、
上記可視像を転写紙と接触させ、該転写紙の背面
から正帯電のコロナ荷電を行つて現像剤の可視像
を転写紙上に転写させる行程から成るものであつ
て、上記一成分系磁性現像剤として、 (A) ビニル芳香族単独重合体またはビニル芳香族
単量体成分を少なくとも20重量%含有するビニ
ル芳香族と他のモノまたはジエチレン系不飽和
単量体との共重合体、 (B) 炭素数14乃至28の脂肪族モノカルボン酸乃至
ジカルボン酸またはこれらのカルボン酸の金属
塩、 及び、 (C) 磁性体粉末としての抗磁力が38乃至215エル
ステツド、カサ密度が0.45乃至0.95g/mlで且
つ最長寸法/最短寸法の比として定義される形
状異方性が1.0乃至5.5の範囲にある0.30乃至1
ミクロンの粒径を有する立方晶乃至は丸味を帯
びた不定形の四三酸化鉄 を(A):(B):(C):=60〜125:0.2〜4:100の重量
比で含有する組成物中に更に、 (D) 上記重合体(A)当たり0.5乃至5重量%の、ク
ロム或は鉄或はコバルトを含有したアルコール
可溶性アゾ染料錯塩から成る負電荷制御剤 を含有させ、この組成物を混練、粉砕、必要によ
り篩分けすることにより得られる粒子から成る正
電荷像の現像及び転写用一成分系磁性現像剤を用
いることを特徴とする。 (作 用) 本発明によれば、一成分系磁性現像剤として、
上記のように、嵩密度及び粒度特性が一定の範囲
にある磁性材料粉末を選択し、この特定の磁性材
料粉末を、ビニル芳香族系重合体を含有する定着
用媒質中に分散させると共に、高級脂肪酸乃至は
その金属塩及びアルコール可溶性含金属染料を更
にこの組成物中に含有させて現像剤とし、これを
用いることにより、感光基板上の正電荷像の現像
及び普通紙への転写が、高い現像効率とで行われ
ると共に、細線やベタ黒部及び中間調の再現性に
優れ、しかも著しく高い濃度を有する転写画像が
得られるのである。 (発明の好適な態様) 本発明の静電写真複写方法においては、先ず、
導電性基板上に設けられたセレン、有機光導電体
等のP−型光導電体層を一様に正に荷電した後
に、画像露光を行つて正電荷の静電潜像を形成さ
せる。 次いで特定の一成分系磁性現像剤の磁気ブラシ
を上記静電潜像を有する基板と接触させて現像剤
の可視像を形成させる。 次いで、基板上の現像剤の像を転写紙と接触さ
せ、転写紙背面から、前述した静電潜像と同極性
のコロナ荷電を行つて、現像剤の像を転写紙上に
転写させる。 本発明において、転写画像の定着は、現像剤の
種類に応じて、熱ローラ定着、フラツシユランプ
定着或は加圧ローラ定着等の任意の方式で行うこ
とができる。 一般に、一成分系磁性現像剤の磁気ブラシと静
電潜像を支持する基体表面とを接触させると、
個々の現像剤粒子には静電潜像との間の静電的吸
引力(クーロン力)と、磁気ブラシ形成用の磁石
の間の磁気的吸引力との両方の力が作用する。し
かして、クーロン力の方が大きい現像剤粒子は静
電潜像の方に引き付けられ、一方磁気的吸引力の
方が大きい現像剤粒子は現像スリーブの方に引き
付けられ、基体上の静電潜像に応じて現像が行わ
れることにある。かくして、一成分系磁性現像剤
では、現像時に、磁気的特性と帯電特性との間に
一定のバランスが要求されることになる。 一方、現像剤像を転写紙上に転写する場合に
は、転写紙の背面から、現像剤の保持電荷と逆極
性、即ち、感光基板の静電潜像と同極性のコロナ
放電を行い、現像剤像を転写側に吸引せしめる
が、現像剤粒子の保持電荷が転写紙上で容易に消
失し或は中和されるときには、この現像剤粒子が
周囲に飛散するが或は感光基板の方へ反発して、
転写画像の輪郭のブロードニングや転写効率の低
下を招くことになる。かくして、この一成分系磁
性現像剤は、比較的多量の磁性材料粉末を含有す
るにもかかわらず、電荷を安定に保持する特性を
有することが要求される。 一成分系現像剤 本発明において重要な特徴は、以下に詳述する
特定の定着用媒質(A)、脂肪酸乃至は金属塩(B)、磁
性材料(C)及び含金属染料(D)から構成される一成分
系乾式磁性現像剤を用いて前記行程を行うことに
ある。 即ち、従来の摩擦帯電型一成分系磁性現像剤を
使用する場合には、一般に負電荷の潜像を有する
感光板の現像には使用し得るとしても、前述した
P−型感光板の正電荷潜像の現像にはきわめて不
満足な結果を示すに過ぎない。これに対して本発
明によれば、このような正電荷潜像の現像及び転
写に際して優れた作用効果が達成されるのであ
る。 (A) 定着用媒質: 本発明において用いる一成分系磁性現像剤を
構成する成分(A)の定着用樹脂媒質としては、ビ
ニル芳香族単独重合体またはビニル芳香族単量
体成分を少なくとも20重量%含有するビニル芳
香族と他のモノまたはジエチレン系不飽和単量
体との共重合体が使用される。 ビニル芳香族系単量体としては、下記式 式中、R1は水素原子、低級(炭素数4以下
の)アルキル基、或はハロゲン原子であり、
R2は低級アルキル基、ハロゲン原子等の置換
基であり、nはゼロを含む2以下の整数であ
る、 で表わされる単量体、例えば、スチレン、ビニ
ルトルエン、α−メチルスチレン、α−クロル
スチレン、ビニルキシレン等やビニルナフタレ
ン等を挙げることができる。この中でも、スチ
レン、ビニルトルエンが好適である。 また上記単量体と組合せで使用される他のモ
ノまたはジエチレン系不飽和単量体としては、
アクリル系単量体や共役ジオレフイン系不飽和
単量体を挙げることができる。 アクリル系単量体としては、下記式 式中、R3は水素原子或は低級アルキル基で
あり、R4は水酸基、アルコキシ基、ヒドロキ
シアルコキシ基、或はアミノアルコキシ基であ
る、 で表わされるアクリル系単量体、例えばアクリ
ル酸、メタクリル酸、エチルアクリレート、メ
チルアクリレート、ブチルアクリレート、ブチ
ルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリ
レート、2−エチルヘキシルメタクリレート、
3−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート、3−アミノプ
ロピルアクリレート、3−N,N−ジエチルア
ミノプロピルアクリレート、アクリルアミド等
を挙げることができる。 共役ジオレフイン系単量体としては、例えば
下記式、 式中、R5は水素原子、低級アルキル基また
はクロル原子である、 で表わされる共役ジオレフイン系単量体、例え
ば、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン
等、無水マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、
イタコン酸等の他のエチレン系不飽和カルボン
酸或はそのエステル類や、酢酸ビニル等のビニ
ルエステル類、ビニルピリジン、ビニルピロピ
ドン、ビニルエーテル類、アクリロニトリル、
塩化ビニル、塩化ビニリデン、エチレン、プロ
ピレン等を挙げることもできる。 これらの重合体の分子量は3000乃至は
300000、特に5000乃至20000の範囲にあるのが
望ましい。 尚、上述したアクリル系または共役ジオレフ
イン系単量体は、その重合体をビニル芳香族系
単独重合体とのポリマーブレンドの形で用いる
こともできる。 本発明において、ビニル芳香族系単独重合体
を用いる場合のほか、上記共重合体またはポリ
マーブレンドは、ビニル芳香族系単量体成分を
少なくとも20重量%、特に40重量%以上の量で
含有していることが必要である。 本発明の好適態様においては、ビニル芳香族
系重合体と、該重合体当たり5乃至25重量%、
特に8乃至20重量%の炭化水素系ワツクスと
を、組立せて定着用媒質として使用する。炭化
水素系ワツクスとしては、低分子量ポリプロピ
レン、低分子量ポリエチレン、酸化ポリエチレ
ンワツクス、パラフインワツクス、ミクロクリ
スタリンワツクス等を挙げることができ、上記
範囲の炭化水素系ワツクスを使用することによ
り、現像剤定着時のオフセツト有効を有効に防
止できる。 本発明においては、上述した定着用媒質を後
述する成分(C)の磁性材料当たり60乃至125重量
%、特に65乃至105重量%の量で用いる。定着
用媒質の量が上記範囲よりも少ないと、現像剤
の電気的特性や定着性が低下する傾向があり、
上記範囲よりも多いと磁気的性質が不満足なも
のとなつてカブリを生じる傾向がある。 (B) 脂肪酸乃至はその金属塩: 本発明において、一成分系磁性現像剤を構成
する成分(B)の脂肪酸乃至はその金属塩は、炭素
数14乃至28の脂肪族モノカルボン酸乃至ジカル
ボン酸またはこれらのカルボン酸の金属塩であ
る。 炭素数が14乃至28の脂肪族モノカルボン酸乃
至ジカルボン酸としては、ミリスチン酸、ペン
タデシル酸、パルミチン酸、ヘプタデシル酸、
ステアリン酸、ノナデカン酸、アラキン酸、ベ
ヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、ヘプタ
コサン酸、モンタン酸等の飽和脂肪酸:オレイ
ン酸、エライジン酸、リノール酸、リノレイン
酸、セトレイン酸、エルカ酸、ブラシジン酸、
アラキドン酸、ステアロール酸等の不飽和脂肪
酸:重合脂肪酸(タイマー酸)等を挙げること
ができ、これらは単独でも或は2種以上の組合
せでも使用し得る。混合脂肪酸の適当な例は、
牛脂脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、バーム油脂肪酸等
である。 これらの脂肪酸の金属塩としては、カルシウ
ム、マグネシウム、バリウム等のアルカリ土類
金属、亜鉛、カドミウム、アルミニウム、鉛、
コバルト、鉄、ニツケル、クロム、マンガン等
の多価金属の塩、即ち水溶性の塩が好ましい。
しかしながら、これらの脂肪酸のリチウム塩
も、本発明の目的に使用し得る。 用いる脂肪族カルボン酸乃至はその金属塩
は、現像剤粒子のブロツキングを防止するとい
う見地からは、45℃以上の融点を有することが
望ましい。更に、定着用媒質からのブリード現
像を防止して、長期保存中においても凝集傾向
の少ない現像剤を製造するという見地からは、
前記脂肪酸を金贈石鹸の形で用いることがもつ
とも望ましい。 これらの脂肪酸乃至はその金属塩は、後述す
る成分(C)の磁性材料当たり0.2乃至4重量%、
特に0.3乃至3.5重量%の量使用する。脂肪酸乃
至はその金属塩の量が上記範囲よりも少ないと
きには、上記範囲内にある場合に比して現像効
率や転写効率が低下して画像濃度が低下する傾
向がある。一方、上記範囲を越えると転写物に
おけるカブリが生ずる傾向があり、更に現像剤
のブロツキングを生ずる傾向がある。 (C) 磁性材料: 本発明において使用する一成分系磁性現像剤
は、磁性材料粉末として、抗磁力が38乃至215
エルステツド、嵩密度(本明細書において嵩密
度とは、JIS K−5101の方法で測定された値を
いう)が、0.45乃至0.95g/mlの範囲にあり、
最長寸法/最短寸法の比として定義される形状
異方性が1.0乃至5.5の範囲にあり且つ電子顕微
鏡で測定した数平均最長寸法(以下単に粒径と
呼ぶことがある)が0.30乃至1ミクロンの範囲
にある立方晶系乃至は丸味を帯びた不定形の四
三酸化鉄(マグネタイト)を選択的に使用し、
これを前述した定着用媒質(A)、脂肪酸乃至は金
属塩(B)及び後述する含金属染料(D)等と組合せて
現像剤とした点に顕著な特徴がある。 即ち、本発明において磁性材料粉末として使
用するこの四三酸化鉄は、従来この分野に使用
されている四三酸化鉄に比して、嵩密度が大き
く、また粒径も比較的大でしかも形状異方性も
小であるという特徴を有している。即ち、従来
一成分系磁性現像剤に使用されている四三酸化
鉄は一般に数平均粒径が0.1乃至0.3μm、嵩密
度が0.3乃至0.4g/ml程度のものであり、ま
た、所謂針状四三酸化鉄では、形状異方性、即
ち最長寸法/最短寸法の比が6以上である。し
かして、本発明に従い、嵩密度が0.45乃至0.95
g/ml以上、粒径が0.3乃至1μm、および形状
異方性が1.0乃至5.5の磁性材料粉末を選択する
と、後述する実施例2の第3表に示す通り、上
記範囲外の磁性材料粉末を使用する場合に比し
て、転写画像濃度が著しく向上し、更に画像の
鮮鋭さ及び中間調再現性も向上し、更にトナー
飛散の傾向も顕著に抑制されるのである。 この原因は、未だ十分解明されるに至つてい
ないが、次の事実と密接に関連するものと思わ
れる。即ち、本発明で規定した物性を有する磁
性材料は、従来使用されている磁性材料を使用
した現像剤に比して静電容量及び誘電率の小さ
い磁性現像剤を与える傾向がある。 即ち、本発明で用いる現像剤は、電極間距離
0.65mm、電極断面積1.43cm3及び電極間荷重105
g/cm2の条件で測定して、6.5乃至8.5pF(ピコ
フアラツド)の比較的小さい静電容量及び3.33
乃至4.36の比較的低い誘電率を一般に有してい
る。 しかして、磁性現像剤の現像効率が現像剤粒
子に同時に作用する磁気的吸引力とクーロン力
とのバランスによつて左右されることは既に前
述したとおりであるが、本発明で規定した磁性
材料粉末を使用すると、現像剤の誘電率が比較
的低い一定範囲に制御されることに関連して
個々の現像剤粒子の荷電が容易となり、しかも
現像剤の静電容量も小さい範囲に制御されるこ
とに関連して充電された電荷が逃げる傾向が少
なくなり、現像効率及び転写効率の増大がもた
らされるものと信じられる。 前述した嵩密度及び粒度特性を有する磁性材
料は、立方晶乃至はやや丸味を帯びた不定形の
四三酸化鉄の内、粒径の粗大なものとして容易
に入手し得る。この種類の四三酸化鉄は、形状
異方性が一般に1.0乃至3.0の好適な範囲にあ
る。また、針状晶に近い四三酸化鉄の内でも、
粒子形状がずんぐりしており、形状異方性が
5.5以下のものであれば、本発明の現像剤に使
用可能である。 上記特性を有する四三酸化鉄は、これに制限
されるものではないが、次の方法で製造され
る。即ち、硫酸鉄()の水溶性にカセイゾー
ダ水溶液を加えて、水酸化鉄()沈殿を生成
せしめる。この沈殿を、母液のPHを4〜10とし
て、加圧水熱処理し、水酸化鉄の擬膠状沈殿を
立方状のα−Fe2O3(Hematite)に変化させ
る。この立方状のα−三二酸価鉄の製造条件の
詳細は、例えば、信岡他3名、工化誌第66巻
412頁(1963年)に述べられている。この際、
水熱処理は150及至230℃の温度で10乃至100時
間行うことができ、その粒径は、一般に母液の
PHが高いほど大きくなる傾向があり、他に処理
温度及び処理時間を変更させることによつて、
所定粒度のα−三二酸化鉄が得られる。得られ
たα−三二酸化鉄も、それ自体公知の条件で還
元処理することにより、立方晶の四三酸化鉄
(Fe3O2)が得られる。四三酸化鉄における
Fe2+/Fe3+の原子比は、一般に0.9/1.0乃至
1.1/1.0の比になるように還元処理、例えば還
元炉中で400℃の温度で水素気流中で還元処理
を行い、前述した特性を有する立方晶系四三酸
化鉄とする。 前述したα−三二酸化鉄先駆体を製造する
際、水熱処理を比較的低いPH条件で行うときに
は、六方体の角がとれ、比較的丸い形態の不定
形四三酸化鉄が得られる場合がもある。 (D) 負電荷制御剤: 本発明においては、前述した(A)乃至(C)成分に
加えてクロム或は鉄或はコバルトを含有したア
ルコール可溶性アゾ染料錯塩から成る負電荷制
御剤を使用する。 好適なアルコール可溶性アゾ染料錯塩は、下
記式、 式中、Aはオルソ位にフエノール性水酸を有
するジアゾ成分の残基を表わし、Bはカツプリ
ング成分の残基を表わし、Mはクロム、鉄或は
コバルト金属を表わし、[Y]+は無機或は有機
のカチオンである、 で表わされる2:1型金属錯塩染料である。 本発明の目的に有用なこれらの含金属錯塩染料
の代表的なものは、 C.I. アツシド ブラツク、123のクロムの含金
属染料 C.I. ソルベント ブラツク 22 ソルベント ブラツク 23 ソルベント ブラツク 28 ソルベント ブラツク 42 ソルベント ブラツク 43 ソルベント レツド 8 ソルベント レツド 109 ソルベント エロー 80 ソルベント オレンジ 37 ソルベント オレンジ 45 ソルベント バイオレツト 21 ソルバント ブルー 25 ソルベント ブラツト 37 等である。 これらの含金属錯塩染料から成る負電荷制御剤
は、定着用媒質樹脂(A)当たり0.5乃至5重量%、
特に0.75乃至4.5重量%の量で使用する。この染
料の量が上記範囲よりも少ないと転写画像の濃度
を十分に高めることが困難であり、一方上記範囲
を越えるとカブリ濃度が増えると共に画像濃度も
低下する傾向を示す。 本発明においては、前述した特性を有する磁性
材料粉末(C)を、成分(B)の脂肪族カルボン酸乃至は
その金属塩を用いて、前述した重量比、即ち、 (A):(B):(C)=60〜125:0.2〜4:100 特に65〜105:0.3〜3.5:100 の割合となるように定着用媒質(成分B)中に分
散させ、更にこの定着用媒質中に、該媒質(A)当た
り、0.5乃至5重量%、特に0.75乃至4.5重量%の
量で成分(D)のアルコール可溶性含金属染料を分散
させ、この組成物を混練、粉砕、必要により篩分
けすることにより現像剤とする。 即ち、後述する実施例1に示す通り、本発明の
要件を満足する磁性材料を用いたとしても、この
ものを脂肪族カルボン酸等を用いることなく定着
用媒質中に分散させ、或は含金属染料から成る負
電荷制御剤を定着用媒質中に添加しない場合に
は、やはり転写画像の濃度を満足すべき高いレベ
ルに向上させることは困難であると共に、形成さ
れる複写物は、画像の鮮鋭さに欠け、トナー飛散
によりバツクグラウンドも汚れているという欠点
を生ずる。 かかる欠点は、脂肪族カルボン酸として、炭素
数が14よりも小さいモノ或はジカルボン酸を用い
た場合にも同様に認められ(後述する実施例3参
照)、更に含金属染料の量が本発明範囲外である
場合や、定着用媒質がエポキシ樹脂や、ポリエス
テル樹脂の様に本発明範囲外である場合にも同様
に認められる(後述する実施例4参照)。 かくして、本発明において、前記特性を有する
磁性材料を、ビニル芳香族系重合体、脂肪酸乃至
はその金属塩及びアルコール可溶性含金属染料の
3者と組合わせることが、本発明の目的を達成す
る上で重要であるということも了解されよう。 現像剤成分の混練・粒状化に先立つて、それ自
体公知の現像剤の補助成分をそれ自体公知の処方
に従つて配合し得る。例えば、現像剤の色調を改
善するために、カーボンブラツクの如き顔料や、
ニグロシンの如き顔料を単独或は2種以上の組合
わせで、全体当たり0.5乃至5重量%の量で使用
できる。また、増量の目的で、炭酸カルシウム、
微粉末ケイ酸等の充填剤を、全体当たり20重量%
迄の量で配合することができる。更に、現像剤粒
子相互の凝集を防止して、その流動性を向上させ
るために、ポリテトラフルオロエチレン微粉未の
ような流動性向上剤を全体当たり0.1乃至1.5重量
%の量で配合してもよい。 成形にあたつては、前述した混練組成物を冷却
した後、これを粉砕し、必要により篩分けするこ
とにより得られる。勿論、不定形粒子の角取りを
行うために、機械的な急速撹拌を行つても特に差
し支えない。 現像剤粒子の粒度は、解像力等にも関連する
が、一般に5乃至35ミクロンの範囲あることが望
ましい。本発明の従い、混練粉砕により形成され
た不定形粒子から成る現像剤は一層転写効率の増
大と、鮮鋭(シヤープ)な画像の形成とが達成さ
れる。 また、現像剤の流動性を向上させるために、現
像剤当たり0.1乃至1重量%の乾式微粉末シリカ
をマブシにより配合することができる。 本発明によれば、上述した一成分系磁性現像剤
を用いて、正電荷潜像を有するP−型感光板の現
像及び転写を行うことにより、感光基板上の正電
荷潜像の現像及び普通紙への転写が、高い現像効
率と高い転写効率で行われ、細線やベタ黒部及び
中間調の再現性に優れ、しかも高濃度の転写画像
が得られる。 (実施例) 実施例 1 抗磁力213エルステツド、嵩密度0.55g/ml及
び粒子径0.4〜0.5μのマグネタイトを用い、磁性
トナーの製造を第1表に示した組成比で行つた。
方法としては上記の混合物を2本ロールを用いて
混練溶融し、放冷後カツテイングミルで粗粉砕し
0.5〜2mmの大きさにする。次いでジエツトミル
を用いて微粉砕した後ジグザグ分級機で分級を行
い、粒径5〜25μの磁性トナーを得る。このトナ
ー全重量に対し疎水性シリカ(日本アエロジル社
製R−972)を0.2%混合し磁性現像剤とした。
【表】 尚、抗磁力は東英工業製の磁気物性測定機器
(モデルVSMP−1型、磁界5Kエルステツド)を
用い測定し、嵩密度JISのK5101により、粒子径
は電子顕微鏡写真撮影から求めた。 製造した現像剤を次なる複写テストに用いた。 すなわち、感光体にセレンドラム(外径150mm)
を用いた複写機において、必磁性部材を介してマ
グネツトを内蔵した現像スリーブ(外径33mm)上
の磁場の強さを約900ガウスとし、マグネツト及
びスリーブを独立に個々に回転し得る所謂両回転
方式を現像ローラー上に上記の磁性トナーを、穂
切り板とスリーブの間隔を0.3mmとして付着させ、
磁性トナーはホツパーから現像ローラ一部に供給
できるように配置し、また感光体表面と現像ロー
ラーの間隔を0.5mmとした、現像スリーブと回転
体は同方向で回転し、マグネツトは逆方向に回転
するように回動条件下で、帯電(+6.7KV)、露
光、現像、転写(+6.3KV)、ヒーターローラー
定着及びフアーブラシクリーニングを行つた。転
写紙には厚さ80μの上質紙を用いた。 複写結果を各磁性トナーの物性と共に第2表に
示す。
【表】 尚、表中の画像濃度はコピー物の黒ベタ部の所
を市販の反射濃度計(小西六写真工業製)を用い
測定し、トナー飛散はコピー物より判断し、画像
の輪郭部にトナーが付着している状態を示す。ま
た、電気抵抗は市販の電源及び電流計(タケダ理
研製)を組合わせて使用し求め、静電容量は市販
のLCメーター(国洋電気製)を使用し求めた。 尚、磁性トナーの物性測定セルは電極部がステ
ンレス製、絶縁部が石英製であり、電極間距離
0.65mm、電極断面積1.43cm3及び電極間荷重105
g/cm2で20〜25℃、RH55〜65%の雰囲気下の条
件にて物性を測定した。第2表の結果より、負電
荷制御剤とステアリン酸亜鉛の両方が磁性トナー
組成物中に混入された方が画像濃度が高く且つ鮮
明なコピー物を与えることがわかつた。しかしな
がら処方3において、針状結晶のマグネタイト
(抗磁力370エルステツド、嵩密度0.78、粒子径:
長さ0.5〜0.7μ、幅0.05〜0.1μ)を用いた場合は画
像濃度が1.0と低く鮮明なコピー物を得ることが
できなかつた。 実施例 2 第3表に示した特性を有する12種(a〜1)の
マグネタイトを用い実施例1の処方3に従い同様
に磁性トナー(a〜1)を製造した。実施例1と
同様な複写テストを行い、その結果を第4表に示
す。尚、複写テストには市販のテストチヤート
(DTATQUEST COPIER TEST PATTERN)
を用いた。 本発明のマグネタイトを使用した磁性トナーで
は、トナー飛散もなく、鮮明なコピー物を得るこ
とができ、また中間調の再現性も10段中9段まで
確認することができた。しかしながら、本発明以
外のマグネタイトを使用した磁性トナーではトナ
ー飛散があり、また鮮鋭さに欠けたり、中間調の
再現性も乏しかつた。 尚、これらの磁性トナーは体積固有抵抗がいず
れも1.2×1014から3.8×1014Ω・cmの範囲内にあ
つたので表中に記すのを略した。また、磁性トナ
ーの静電容量は7.0から8.2pFの範囲にあり、誘電
率は3.59から4.21の範囲にあつたが、マグネタイ
トの粒子径が大きいものより小さいものを使用し
た場合はその範囲内においても相対的に大きな静
電容量と誘電率を示した。
【表】
【表】 実施例 3 実施例2のjのマグネタイト400部、ビニルト
ルエン/ブタジエン共重合体(グツドイヤー社
製、重量平均分子量78000)360部、負電荷制御材
(オリエント化学工業製 BONTRONS−31)6
部、ポリエチレンワツクス(三井石油化学工業製
ハイワツクス)25部、合成パラフイン(融点110
℃)5部及び第5表中の長鎖カルボン酸またはそ
の金属塩4部を2本ロールを用いて混練溶融し、
放冷後常法に従つて粉砕、分級を行い、更に流動
性向上のために疎水性シリカを混合して磁性トナ
ーを製造した。尚、この製造法は実施例1に従つ
て行つたものである。 製造した磁性トナーを用いて、実施例1と同様
の複写テストを行い、その結果を第5表に示す。 結果によれば、ラウリン酸(全炭素数12)では
その効果が発現されなく、またジカルボン酸にお
いても効果を見出すことはできなかつた。しかし
ながら炭素数14以上の長鎖脂肪族カルボン酸また
はその金属塩を使用した本発明の磁性トナーは画
像濃度も高く、トナー飛散もなく、鮮鋭さのある
コピー物を得ることができた。またその他の脂肪
酸金属塩として、ステアリン酸のマグネシウム、
バリウム、鉛、クロム、銅、鉄、及びニツケル塩
を用いても同様な高濃度の画質の優れたコピー物
を得ることができた。 尚、これらの磁性トナーの体積固有抵抗は1.3
×1014から6.7×1014Ω・cmの範囲に、静電容量は
6.9から8.0pF、誘電率は3.54から4.10の範囲にあ
つた。
【表】 を意味する
実施例 4 抗磁力70エルステツド、嵩密度0.45g/ml及び
粒子径0.3〜1μのマグネタイト220部、ビニルトル
エン/アクリル共重合体(グツドイヤー社製、重
量平均分子量83000)150部、低分子量ポリプロピ
レン30部、ジステアリン酸アルミニウム2.2部に
対し、定着媒質の樹脂重量当たり0、1.2、2.4、
3.6、4.8及び6.0%の負電荷制御財(保土谷化学工
業製 Spilon Black TOH)を加え、実施例1
に従つて同様に磁性トナーを製造した。 これらの磁性トナーを用い実施例1と同様な複
写テストを行つた。その結果を第6表に示す。 結果によれば、負電荷制御剤が添加されるに従
い画像濃度が高くなるが、6.0%以上になるとか
えつて画像濃度が下がりカブリ濃度が増える傾向
にあつた。 負電荷制御剤の添加量2.4%で、アクリル樹脂
(Ionac 社製X−106)またはスチレン樹脂(エ
ツソスタンダード社製D−125)を用い同様に製
造した磁性トナーは画像濃度1.51〜1.60、カブリ
濃度0.11の鮮明なコピー物を与えたが、エポキシ
樹脂やポリエステル樹脂では画像濃度1.0以下の
コピー物しか得られなかつた。またこのアクリル
樹脂を用いた磁性トナーで5000枚の連続コピーを
行つたが、いずれも画像濃度1.5以上のコピー物
を得ることができた。 本発明の樹脂を用いた磁性トナーにおいて、静
電容量及び誘電率はビニルトルエン/アクリル共
重合体で7.3〜7.5pF、3.74〜3.85;スチレン樹脂
で7.4pF、3.79であつたが、ポリエステル樹脂で
は8.3pF、4.26;エポキシ樹脂では8.2pF、4.21で
あつた。また体積固有抵抗はいずれも1.5×1014
Ω・cm以上の値を示した。
【表】 実施例 5 実施例4の定着媒質樹脂重量当たり1.2%の負
電荷制御剤を添加した処方において、マグネタイ
ト重量当たり定着媒質樹脂と炭化水素ワツクス
(低分子量ポリプロピレン)の合計重量を60重量
%から120重量%迄変えて磁性トナーを製造し、
複写テストを行つたが、65重量%以下では画像濃
度が1.25以下に下がり、また120重量%以上では
カブリ濃度が0.13以上になり、鮮鋭さも低下し、
磁性トナーとして使用することができなかつた。
好適な範囲は65重量%(静電容量8.3pF、誘電率
4.26)から105重量%(静電容量6.9pF、誘電率
3.54)であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 導電性基板上のP−型光導電層を一様に正帯
    電させた後、画像露光を行い静電潜像を形成させ
    る行程、 上記潜像を有する基板表面と一成分系磁性現像
    剤の磁気ブラシとを接触させて現像剤の可視像を
    形成させる行程、 上記可視像を転写紙と接触させ、該転写紙の背
    面から正帯電のコロナ荷電を行つて現像剤の可視
    像を転写紙上に転写させる行程 から成る静電写真複写方法において、 上記一成分系磁性現像剤として、 (A) ビニル芳香族単独重合体またはビニル芳香族
    単量体成分を少なくとも20重量%含有するビニ
    ル芳香族と他のモノまたはジエチレン系不飽和
    単量体との共重合体、 (B) 炭素数14乃至28の脂肪族モノカルボン酸乃至
    ジカルボン酸またはこれらのカルボン酸の金属
    塩、 及び、 (C) 磁性体粉末としての抗磁力が38乃至215エル
    ステツド、カサ密度が0.45乃至0.95g/mlで且
    つ最長寸法/最短寸法の比として定義される形
    状異方性が1.0乃至5.5の範囲にある0.30乃至1
    ミクロンの粒径を有する立方晶系乃至は丸味を
    帯びた不定形の四三酸化鉄 を(A):(B):(C):=60〜125:0.2〜4:100の重量
    比で含有する組成物中に更に、 (D) 上記重合体(A)当たり0.5乃至5重量%の、ク
    ロム或は鉄或はコバルトを含有したアルコール
    可溶性アゾ染料錯塩から成る負電荷制御剤 を含有させ、この組成物を混練、粉砕、必要によ
    り篩分けすることにより得られる粒子から成る正
    電荷像の現像及び転写用一成分系磁性現像剤を用
    いることを特徴とする静電写真複写方法。
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