JPS6351942B2 - - Google Patents

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JPS6351942B2
JPS6351942B2 JP15412283A JP15412283A JPS6351942B2 JP S6351942 B2 JPS6351942 B2 JP S6351942B2 JP 15412283 A JP15412283 A JP 15412283A JP 15412283 A JP15412283 A JP 15412283A JP S6351942 B2 JPS6351942 B2 JP S6351942B2
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JP
Japan
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yarn
winding
speed
wound
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JP15412283A
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JPS6048869A (ja
Inventor
Kenichiro Oka
Masanori Mineo
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Publication date
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Publication of JPS6048869A publication Critical patent/JPS6048869A/ja
Publication of JPS6351942B2 publication Critical patent/JPS6351942B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H55/00Wound packages of filamentary material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/30Handled filamentary material
    • B65H2701/31Textiles threads or artificial strands of filaments

Landscapes

  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Filamentary Materials, Packages, And Safety Devices Therefor (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔技術分野〕 本発明は実用に耐え得るポリエステル繊維のパ
ツケージに関する。さらに詳しくはパツケージの
内中外層の各層あるいは端面部と中央部等の巻き
位置による内部歪が極めて少なく、均一で均染な
糸質を有し、かつ糸質の経時変化の少ないポリエ
ステル繊維のパツケージに関するものである。 〔従来技術とその問題点〕 一般に実用に耐え得るポリエステル繊維の多く
は、パーン形状か又はチーズ形状のパツケージと
して市場に供給される。しかしながら、これらの
ポリエステル繊維は、パツケージの巻き位置によ
り内部歪の違い、特にパツケージの両端面と中央
部の内部歪の差が大きく、織編物用原糸として使
用する場合、周期的なヒケ斑、染斑が発生しやす
く織編物の品位を著しく低下せしめるという問題
が生じる。このため使用用途が限定され汎用性に
欠けるきらいがある。この原因について検討した
ところ次の結論を得た。 (1) 図1に示すようにチーズ形状のパツケージ1
は、ボビン2に糸3を巻いたもので、ある一定
の値以上の綾角θをもつて巻取る必要があるた
め、巻取時に高速で往復運動を行なうトラバー
スガイドで糸を高速トラバースさせる必要があ
る。このためトラバースのガイドの折返し点で
は実質的巻取張力が中央部分のそれより高くな
り、糸条に過度の歪を内在せしめる。しかも急
激なトラバースガイドの折返しのため大きな衝
撃力が糸条に加えられるし、パツケージ両端面
部での糸だまりも発生しやすく大きな歪が内在
しやすくなる。 したがつて、巻始めた時点から両端面部は内
部歪の大きい状態になつている。この傾向は巻
取速度が高くなると、それに伴つてトラバース
速度も速くするためにより増幅される。 (2) パーン形状のパツケージは、一般に延伸撚糸
機による延伸方式で巻取られる。巻取りに際
し、スピンドル回転数がほぼ一定に近いため、
トラベルの回転速度が巻量に伴つて変化するた
め実巻取張力が変化する。このため巻かれた時
点で糸条の層別に異なつた歪が付与される。 さらにパーン形状の場合、巻き位置により、
糸の締め付け力が異なるため特にパーン両端面
部と中央部で、巻いた後の内部歪の緩和速度、
量が異なり経時により残留内部歪の大きさが増
幅される。 (3) 巻いた後の内部歪の緩和は、パーン形状、チ
ーズ形状のパツケージとも生じるが、これは巻
かれた糸の非晶部の緊張度合が高いほど、すな
わち非晶部配向度が高い状態で巻かれた糸ほ
ど、緩和しやすい。 (4) また、パツケージの端面くづれ、肩くづれが
起きやすく解舒性が悪い。 以上の理由から織編物に製編織し、熱処理を施
す際、凍結された歪が解放され、歪量が異なるた
めヒケ斑、染斑等の問題を引起こすのである。 〔発明の目的〕 本発明はこれらの結果を踏まえ、本発明者等が
鋭意検討の末、実用に耐え得るポリエステル繊維
の解舒性良好なパツケージであつて、パツケージ
の内中外層の各層あるいは中央部と端面部等の巻
き位置による内部歪が極めて少なく、均一で均染
な糸質を有し、かつ糸質の経時変化の少ないポリ
エステル繊維のパツケージを提供するに至つたの
である。 〔発明の構成〕 すなわち、本発明は下記〜の繊維物性を有
するポリエステル繊維のパツケージであつて、該
パツケージのボビン軸方向の単位長さ(1cm)当
りに巻かれた糸長が3〜40mで、かつパツケージ
端面が25゜以内のテーパー角を有する実質的に
実撚を付与されていないポリエステル繊維のパツ
ケージである。 糸の結晶配向度fc fc≧0.85 糸の非晶配向度fa fa≦0.50 繊維軸方向に測定した4%ストレツチ時のス
トレツチテンシヨン値の変動幅ΔTが0.1g/d
以下 同上ストレツチニンシヨン値のパツケージ中
央部分と端面部分の各々の平均値の差Rが
0.1g/d以下 本発明者等は前述した問題点の原因を基本的に
解決するためには、○イパツケージに巻くときに極
力、巻き位置により付与歪量に差を与えないよう
なパツケージに巻取ること○ロ巻いた後、糸中に内
在する歪が緩和しにくい糸の内部構造にして巻取
ることの2点を実現することであるとの考えから
本発明に到達したのである。 したがつて、巻かれた後に応力緩和しにくい糸
構造をもつた糸を糸取時に歪分布をもたせないよ
うに巻取ることを主な特徴とする。 巻かれた後の内部歪の緩和は主にポリエステル
繊維の非晶部分に起因することに着目し、非晶部
分はできるだけ配向緩和の進んだ非晶配向の低い
構造とすることが必須である。 又、実用に耐え得る繊維とするためには結晶部
分はできるだけ高配向としなければならない。検
討の結果、 結晶配向度fcがfc≧0.85(好ましくはfc≧0.88) 非晶配向度faがfa≦0.50(好ましくはfa≦0.4) なる物性の糸はその目的を達することができた。 fcが0.85未満であると、そのままでは実用に耐
え得るほど機械的性質の高いポリエステル繊維に
なり得ない欠点がある。 一方、faが0.5よりも大きいと、パツケージに
巻かれてからの非晶部の配向緩和が生じやすく、
経時によるパツケージ内の歪分布が形成されやす
い欠点がある。 次にこのように応力緩和しにくい構造をもつポ
リエステル繊維を巻取るに際し、パツケージの巻
き位置によつて異なる歪を付与しないようにしな
ければならない。このため繊維軸方向に測定した
4%ストレツチ時のストレツチテンシヨン値の変
動幅ΔTが0.1g/d以下(好ましくは0.07g/d以
下)で、かつ同上のストレツチテンシヨン値のパ
ツケージの中央部分と端面部分の各々の平均値の
差Rが0.1g/d以下となるパツケージとして巻取
らねばならない。このストレツチテンシヨン値の
限定は糸中に内在する歪応力の均一性の目安とな
る。このストレツチテンシヨン値の2つの規定が
同時に満足されないポリエステル繊維のパツケー
ジは編織物にした場合ヒケ斑、染斑が発生する。 さらにパツケージに歪分布を生じさせないよう
にするために、パツケージのボビン軸方向の単位
長さ(1cm)に巻かれた糸長をパツケージの巻層
にかかわらず3〜40mの長さにコントロールする
ことが必要で5〜30mがより好ましい。 糸長が3m未満のパツケージは、巻取時の糸の
トラバース速度が速いことを意味し、パツケージ
の両端面での実巻取張力の増大や折返し時の衝撃
力が大きすぎて、せつかく応力緩和しにくい物性
のポリエステル繊維を巻取つても巻取時に、この
端面部で大きな歪を付与し、パツケージとして、
編織物の欠点となるほどの歪分布を生ずる。糸長
が40mより長い場合はあまりに糸条間が密接に接
近しすぎるため、パツケージからの解舒時に解舒
張力変動や毛羽の発生を誘発し、高次工程で問題
を引起こしてしまう。 このようなパツケージを形成するためには、パ
ツケージ端面に25゜以内のテーパー角度をつけ
るようにパツケージ形成する必要がある。 したがつて、巻量に応じて、糸のトラバース幅
を順次減少させねばならない。テーパー角度が
25°より大きい場合はパツケージのテーパー部
から肩くづれが起きやすく、解舒性の良好なパツ
ケージ形成は望めない。 以上述べたように、巻取られるポリエステル繊
維として 結晶配向度fc≧0.85 非晶配向度fa≦0.50の構造となし 繊維軸方向に測定した4%ストレツチ時のス
トレツチテンシヨン値の変動幅ΔTが0.1g/d
以下 同上ストレツチテンシヨン値のパツケージ中
央部分と端面部分の各々の平均値の差Rが
0.1g/d以下 となるような巻取条件の下でテーパー角25゜以内
でパツケージのボビン軸方向の単位長さ(1cm)
あたりに巻かれた糸長がパツケージの巻層にかか
わらず3〜40mになるようなパツケージ形成にす
ることによつて、はじめて本発明の目的は達成さ
れる。 本発明は限定された内部構造の糸を限定された
パツケージ形態に巻取つてこそ、その目的が達せ
られるのであり、この両者のどれか一方でも満足
されないと本発明の効果は発揮されず両者を組合
せてはじめて本発明は達成される。 本発明のポリエステル繊維のパツケージを得る
ための具体的製造方法の一例を述べる。 ポリエステル系重合体を溶融紡糸し、口金から
吐出せしめ冷却固化したのち油剤を付与して巻取
る。巻取機としてはフリクシヨンローラ、ローラ
ベルなどが不要なスピンドルドライブ型の巻取機
を用いるのが好ましい。 また、巻取中のパツケージの巻径の増大に伴つ
て巻幅を順次減少させ、トラバース連度として
は、V/2400〜V/180(cm/sec)〔V:巻取速度 (m/min)〕の範囲が好ましく、このスロートラ
バースで糸をトラバースさせながら、低い巻取張
力下で巻取速度約5000m/minで巻取るのが好ま
しい。 このように、非晶配向度fa≦0.5かつ結晶配向
度fc≧0.85の構造の糸物性は、一般には約
5000m/min以上の超高速紡糸法や、従来の非晶
配向度の高い延伸糸を高温弛緩熱処理を施すなど
の方法で得られる。しかし、巻取速度は、ポリマ
の分子量等により、得られる構造が異なるので、
この値に限定されない。そして、このような構造
の糸を例えば前述した巻取方法で巻取ることによ
つて、本発明のポリエステルパツケージが得られ
るのである。 本発明のポリエステル繊維のパツケージは、さ
らに次の特性が加味されると、より本発明の効果
を増幅せしめる。すなわち、巻かれるべきポリエ
ステル繊維の物性値として、伸度40%〜65%、ヤ
ング率60g/d〜110g/dの範囲の糸は巻取時に
多少の歪付与量の変化が生じても、糸中に発生す
る応力を小さくすることが可能である。 また、巻かれる前に糸条に交絡処理を施し、糸
条の集束性を高めることは、単糸11本1本に巻取
中に異常に高い歪や応力が付与されることを防止
するし、又高次工程での安定した解舒がしやすく
なる。前記の交絡の程度としては、フイラメント
が完全に平行で存在しないように、わずかな平行
度の乱れを生じさせるような撹拌を与えることに
よつて達成される。好ましくは水上交絡数評価で
1コ/m〜70コ/mがよい。70コ/m以上になる
と織編物に製編織した場合、生機中での残存交絡
数が多すぎイラツキを生じて品位低下を引起こす
可能性がある。 〔発明の効果〕 本発明で限定するポリエステル繊維のパツケー
ジは内在する応力の均一性が極めて高いことが特
徴である。このため、次の効果を有する。 (a) パツケージの内、中、外層の各層間あるいは
端面部と中央部等の巻き位置が異なる場合でも
歪分布が均一であるため、糸質差がほとんどな
く、巻取直後からの経時変化がなく、編織物用
原糸として汎用性の高いものとなる。編織物に
した場合、極て均染で、品位が高く風合がソフ
トで腰のある製品が得られる。 (b) このようなパツケージは毛羽の発生が少な
く、高次通過性が高い。特に単糸デニールが3
デニール以下の細いものが効果が大きい。 (c) 非晶部配向度が低く、パツケージ全体にわた
つて均斉であるため、熱セツト効果が高く、パ
ツケージの巻き層による熱セツト斑が少ない。
したがつて、強撚用途に最適な原糸となる。 本発明におけるポリエステルとはエチレンテレ
フタレート単位を主たる繰返し単位とするポリエ
ステルを意味し、ポリエチレンテレフタレートを
主たる対象とするが、80モル%以上のポリエチレ
ンテレフタレートを含めば、第3成分を共重合さ
せたコポリエステルでもよい。又、ポリエステル
繊維の断面形状は丸断面から種々の公知の異形断
面に適用される。 本発明の規定する測定法は次の通りである。 (1) 結晶配向度fc fcについては呉、久保の工化、39、929
(1939)に記載されている次式を用いて計算す
る。 fc=180−H(010)/180 ここでH(010)はX線回折法により赤道線上の
(010)回折ピーク位置に検出器をセツトし、試
料を試料面内で8゜/minで回転させることによ
り測定できる。(010)の強度分布曲線の半価巾
をH(010)とする。 なお、X線回折条件は次の一般的条件であ
る。 CuKα線(Niフイルター使用)出力:35KV
−15mA スリツト系:2mmφピンホール ゴニオメータ:理学電機社製 受光スリツト:1×1mm タイムコンスタント:1sec (2) 非晶配向度fa 次式で計算する。 fa=Δn−0.212fcXc/0.1986(1−Xc) ここでΔnは偏光顕微鏡を用いて、コンペン
セータ法で測定した繊維の複屈折率。ただし異
形断面糸の場合は特開昭48−35112号公報に記
載されている干渉顕微鏡法により測定する。 Xc:密度法により求めた密度ρから Xc=ρ−1.335/0.12の式を用いて計算した結 晶化度である。TiO2を含有する場合はTiO2
正を行なう。fcは(1)項の結晶配向度である。 (3) 4%ストレツチテンシヨン値の変動幅ΔT ΔT測定のための測定装置のモデル図を図2
に示す。 パツケージ1から解舒した被検糸4はガイド
5を経て、張力調整装置6によつて一次張力を
0.1g/dに調整し、等速のローラ7,9間で、
ダンサーローラ8と荷重8′とにより0.2g/d
の荷重をかけて一定張力に調整した後、150mm
間隔に配置したローラ9,11間で4%伸長し
ながらローラ11の表面速度80m/minで連続
的に走行させる。このときの伸長部の張力変動
をピツクアツプ10で検出し、60mm/minのチ
ヤートスピードで記録させる。図中fは、フリ
クシヨンスローラ、Sはセパレートローラ、1
2は巻取機を示すものである。 図3は図2に示す装置によつて測定して得ら
れたチヤートの一例を示す。任意の部分のチヤ
ート長さ15cm中の張力の変動巾を大きいものか
ら5つ選びΔT1,ΔT2…ΔT5として、その平均
5i=1 ΔTi/5を変動巾ΔTとする。 (4) 4%ストレツチテンシヨン値のパツケージ中
央部分と端面部分の各々の平均値の差R ΔT測定と同じ図2の装置で測定する。 図4は典型的なストレツチテンシヨンチヤー
トを示すが、図4tはパツケージの端面部に巻
かれた部分、Pは中央部分に巻かれた部分であ
る。図4のように端面部分のストレツチテンシ
ヨン値の平均値をXtとし、中央部分のストレ
ツチテンシヨン値の平均値をとしR=|Xt
−|として計算する。 (5) 伸度の測定法 東洋ボールドウイン社製テンシロンUTM―
−100を用いて下記条件で引張試験を行なう。 試料長 200mm 引張速度 100mm/min チヤート速度 200mm/min 荷重伸長曲線より破断に至るまでの伸度%を
読み取る。 (6) ヤング率の測定法 前述のテンシロンで下記条件にて図5に示す
ように荷重伸長曲線をかかせる。 試料長 200mm 引張速度 200mm/min チヤート速度 1000mm/min 該曲線の初期の立上り部分に引いた接線にお
いて、伸度2%時の荷重a(gr)を読んで下式
で計算する。 ヤング率=50a/de(g/d) (7) 水上交絡数の測定法 約1mの試料を実質的に張力を付与すること
なく、静止した水面上に横一線に置く。このと
き糸条の開繊部分は水のために開くが、実質的
に全単糸が集束して開かない部分が存在する
時、この個数を数える長さ1m当たりの集束さ
れた個数とし、実質的に全単糸が集束せず、1
部の単糸が広がつたものは数えない。 以下、実施例にて本発明を説明する。 実施例 1 極限粘度〔η〕=0.61のポリエチレンテレフタ
レートを紡糸温度290℃で溶融し、0.3mmの直径の
孔36個を有する口金を用い、引取糸のトータルデ
ニールが50デニールになるような吐出量で溶融紡
糸した。吐出糸は、紡糸筒内で糸条を横切るよう
に吹き出す冷却風によつて冷却固化せしめ、給油
ガイドで油剤を付与し、一対のゴデツトロールで
引取り、交絡処理を施したのち、巻取つた。巻取
機としてスピンドルドライブ型の巻取機を用い
た。巻取速度、巻取トラバース速度、巻取張力を
変更してパツケージ端面テーパー角20゜一定とし
て巻取つた。得られたフイラメントのパツケージ
の物性、織物品位について評価した結果を第1表
に示す。
【表】
【表】 第1表に示したように、水準No.2〜6、8、
10、12が本発明の規定範囲内のものであり、水準
No.1、7、9、11、13は本発明の効果を明確にす
るための比較例である。糸の非晶配向度fa≦
0.50、結晶配向度fc≧0.85、ストレツチテンシヨ
ン評価でΔT、R≦0.10g/dの糸質を有し、パツ
ケージのボビン軸方向の単位長さ(1cm)当たり
の糸長が3〜40mのパツケージは良好な織編物と
成すことができる。 比較例 1 実施例1で用いた紡出条件で溶融紡糸し、糸条
を冷却固化せしめ、油剤を付与し、85℃に加熱さ
れた1対のネルソン型加熱ロールで1000m/min
の速度で引取り、次いで160℃に加熱された1対
のネルソン型加熱ロールで3.5倍に延伸した後、
実施例1と同様なスピンドルドライブ型巻取機で
トラバース速度10cm/sec、3500m/minでパツ
ケージ端面のテーパー角度20゜のパーン形状に巻
取つた。パツケージのボビン軸方向の単位長さ当
たりの糸長は5.8mであつた。得られた糸の物性
値を第2表に示す。
【表】 第2表における糸は非晶配向度fa、ストレツチ
テンシヨン値Rが本発明の規定範囲外のものであ
る。該糸を製織するとパツケージの両端面に対応
する明瞭な周期斑が発生し、織物品位が不良であ
つた。 実施例 2 実施例1で用いた紡出条件で溶融紡糸し、糸条
を冷却固化せしめ、油剤を付与し、6000m/min
で回転する1対のゴデツトロールで引取り、引続
いて1対のネルソン加熱ローラで熱処理を行なつ
て巻取つた。このときトラバース速度は10cm/
secでテーパー角度20゜でパーン形状に巻取つた。
ローラ間の伸長率熱処理条件を変更して、種々の
fa、fcの物性値の糸を製造し、製織評価を実施し
た。 結果を第3表に示す。
【表】 水準18のように非晶配向度faの高いものは、ス
トレツチテンシヨン評価におけるRの値が高く、
さらに経時によりさらにRが増幅されていた。こ
のため織物にしたときパツケージ端面に起因する
端面周期斑を引起こし品位が低下する。 実施例 3 実施例1で用いた紡糸条件で溶融紡糸し、糸条
を冷却固化せしめ、油剤を付与し、5000m/min
で回転する1対のゴデツトロールで引取り、引続
いて1対のネルソン加熱ロールで熱処理を行なつ
て巻取つた。このとき、パツケージのボビン軸方
向の単位長さ(1cm)あたりの糸長を10mとし、
パツケージ端面のテーパー角度を種々変更してパ
ーン形状に巻取つた。なお、糸の物性値はfa=
0.30、fc=0.92、ΔT=0.07、R=0.08であつた。 結果を第4表に示す。
【表】 【図面の簡単な説明】
図1は一般のチーズ形状のパツケージを説明す
るための正面図である。図2は本発明における
ΔTおよびR測定のための測定装置のモデル図、
図3は図2に示す装置によつてΔTを測定して得
られたチヤートの一例を示す。図4は図2に示す
装置によつて測定されたRを計算するためのスト
レツチテンシヨンのチヤートを示す。図5はヤン
グ率の測定法を説明するためのグラフである。 1:パツケージ、2:ボビン、3:糸条。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記〜の繊維物性を有するポリエステル
    繊維のパツケージであつて、該パツケージのボビ
    ン軸方向の単位長さ(1cm)当りに巻かれた糸長
    が3〜40mでかつパツケージ端面が25゜以内のテ
    ーパー角を有する実質的に実撚を付与されていな
    いポリエステル繊維のパツケージ。 糸の結晶配向度fc fc≧0.85 糸の非晶配向度fa fa≦0.50 繊維軸方向に測定した4%ストレツチ時のス
    トレツチテンシヨン値の変動幅ΔTが0.1g/d
    以下 同上ストレツチテンシヨン値のパツケージ中
    央部分と端面部分の各々の平均値の差Rが
    0.1g/d以下
JP15412283A 1983-08-25 1983-08-25 ポリエステル繊維のパツケ−ジ Granted JPS6048869A (ja)

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