JPS6351183A - 通電転写型記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［技術分野］ 本発明は、通電により発熱する機能を有する通電発熱型
の転写記録媒体の抵抗層に関するものであり、ざらに詳
しくは必要に応じ大エネルギーの印加が可能であり、又
、複数回の使用も可能であるところの高耐熱性の抵抗層
に関するものである。

［従来技術］ 近年、耐熱性支持体上に熱転写性のインク層を設けた記
録媒体を用いサーマルヘッドで熱信号を与えて、インク
を転写して記録する熱転写法が最も簡単な酋通紙記録方
法としてまた、カラー記録方法として普及している。

これに対し、通電により発熱する機能を記録媒体に持た
せ、マルチスタイラス電極により電気信号を与え、記録
媒体（リボン）を発熱させ、熱転写性インクを転写させ
る通電転写法は熱転写に対しヘッドの高熱から生ずる熱
サイクルの制限が小さいので大エネルギーによる高速、
高密度記録が可能であり、かつ、熱転写の持つ利点はす
べて併けもつことから高速のノンインパクトプリンター
として、また、高速のフルカラープリンターとしての用
途が開拓されている。通電転写法の記録媒体の構成はい
くつかの提案があるが、代表的なものを図面によって説
明すると、 １、導電性支持体８に直接熱転写性インク層５を設けた
もの（第３図参照） ２、耐熱性支持体３上に、発熱抵抗層（導電ｉ主層）４
を設け、反対面に熱転写性インク層５を設けたもの（第
１図参照）に分類される。ざらに、これらの応用として
、電流の集中をはかるための金属層６を導電層４の下（
記録電極の反対側）に設けた構成（第２図参照）ヤ熱転
写性インク層５を色材層の転写を容易にする為の剥離層
７と色材層９とに分（プたもの（第４図参照）等がある
。

いずれの構成においても抵抗層４および８は通電により
発熱する機能を持つので高い導電性と高い耐熱性を要求
される。導電性が低いと、記録に要する電圧が高くなり
記録電極駆動回路が大型かつ高価なものになってしまう
。また耐熱性が低いと、自己の発熱により軟化し記録電
極に粘着したり汚損したりまた、大エネルギー印加時に
穴があいたりして、リボン走行上、又、印字品質上の障
害を起こすことがおる。

このような条件を満たすため抵抗層は、高耐熱性の樹脂
中に金属粉や導電性カーボンブラックを分散させた材料
を用いて構成される。

抵抗層に用いられる樹脂としては従来ポリカーボネート
（特開昭５４−５８５５１）　、ポリエステル（特開昭
５６−１２１７８６＞　、ポリウレタン（特開昭５７−
９６８８７）　、フェノキシ樹脂（特開昭６Ｏ−７６３
９２）　、硝化綿（特開昭６０−９２８９２　）等の提
案があるが、耐熱性は充分とはいえず、−度使用すると
熱により変形するので、複数回使用するためのリボンの
材料には不適当であった。

耐熱性が優れた素材としてポリイミドが挙げられるが、
ポリイミドは複数回使用を考慮してもきわめて高価であ
るうえ導電性粉末の分散、薄膜化等の工程にあける加工
性も悪く実用的でない。

［発明の目的］ 本発明の目的は、従来技術の上記問題を解決し、耐熱性
の優れた抵抗層を有し、大エネルギーの印加時にも軟化
けずしたがって、複数回の使用にも耐え、かつ、工業的
に容易に製造でき価格も比較的安価な通電転写型記録媒
体を得ることを目的としている。

［発明の構成］ 上記目的を達成するための本発明の構成は、特許請求の
範囲に記載のとおりの通電転写型記録媒体である。

上記構成を要約すれば、第１図に示すように耐熱支持体
３の片面に発熱抵抗層４、反対面にインク層５を有し、
この発熱抵抗層４の材料として芳香族ポリアミド樹脂中
に導電性カーボンブラックを抵抗層全体の１０〜４０重
Ｍ％分散させたものに特定したものである。

この構成は機械的強度を支持体が分担し、抵抗層が通電
発熱を分担することから、第３図および第４図に例示す
るもように導電性支持体に両方の役割を負担させる構成
よりも、材料の選択が容易になり、簡単に高い性能が得
らる上、製造上の制約も小さい。

本発明の耐熱性支持体としては、ガラス転移温度が１０
０’Ｃ程度より高い高分子フィルムを使用し１ｑるが、
耐熱性、強度、厚さく薄い価格品が豊富）、価格等の条
件を勘案すると、２軸延伸のポリエチレンテレフタレー
トフィルム（以下ＰＥＴフィルム）が最も適当でおる。

本発明の抵抗層に用いる芳香族ポリアミドとは脂肪族ポ
リアミドである゛ナイロン″に対し“′アラミドパと呼
ばれる全芳香族ポリアミドを指す。芳香族ポリアミドに
は基本的に、ベンゼン環のパラ位でアミド結合により高
分子化しているバラ型（下記式−■参照）と、メタ位で
アミド結合により高分子化しているメタ型（下記式−■
参照）とがめる。

式−■　メタ型芳香族ポリアミド 機械的強度、耐熱性の点では、パラ型が優れているが、
加工の容易さの点ではメタ型の方が優れており、本発明
のように、カーボンブラックを分散させ、薄膜化するよ
うな用途には、メタ型の方が適している。

芳香族ポリアミドには、高分子主鎖中にアミド結合以外
のエーテル結合や、イミド結合を持つものがあるが、ア
ミド結合分を５０モルパーセント以上含むものは芳香族
ポリアミドと称することができる。また芳香族環にハロ
ゲン等を導入したものやアミド結合がパラメタ、メタバ
ラであるもの等もあるが、これら各種の芳香族ポリアミ
ド類も適当な方法でカーボンブラックを分散させ薄膜化
することができれば本発明の目的に使用しうる。

カーボンブラックは大表面積、大吸油団のいわゆる導電
性カーボンブラックとして市販されているカーボンブラ
ックが適している。

これら導電性カーボンブラックは金属粉に比べ、化学的
に安定で酸化等による劣化が少なく樹脂への分散もよい
、また、樹脂との親和性がよいので電気的有意単混入時
の機械的強度の劣化が小ざく比重も小さいために重量の
増加も小さい。通電転写型記録媒体の抵抗層に要求され
る電気抵抗の程度は、体積固有抵抗で１０’Ωｃｍ台で
全屈レベルではなく導電性カーボンブラックの程度であ
る。これらあらゆる点から導電性粉末としては金属粉よ
り導電性カーボンブラックが優れている。

導電性カーボンブラックの割合は、抵抗層の全重量に対
し、１０％〜４０％が望ましい。

１０％より少ないと電気抵抗が低くならず記録に際して
高い電圧が必要である。また４０％より多くても電気抵
抗は低下せず、機械的強度や柔軟性が低下する悪い影響
があられれ、逆効果になる。

芳香族ポリアミド中に導電性カーボンブラックを分散す
るには適当な溶剤に芳香族ポリアミドを溶解して行なう
湿式分散法が適当である。

以下実施例により本発明を具体的に説明する。

実施例１ ２．５％の臭化リチウムを含むＮメチルピロリド２１０
０手伊部に前記式−■の構造のメタ−メタ型芳香族ポリ
アミド６重量部を溶解して芳香族ポリアミド溶液を得た
。この溶液仝皐に２６６重量部の導電性カーボンブラッ
ク（パルカンＸＣ−７２キャボット製）を加え、３５°
Ｃに保温したボールシル中で３００￥間、分散、混練し
、抵抗層塗布溶液Ａを得た。

アルミニウムを厚さ８００人に蒸着した厚さ３．５μｍ
のＰＥＴフィルムのアルミニウム蒸着面に抵抗層溶液Ａ
を乾燥後の厚さが３μｍになるようにブレードを用いて
塗布し、１２０°Ｃで３分間乾燥後、５ｍ１１ｇ　１２
０　’Ｃの真空乾燥器で２分間乾燥した。乾燥後の抵抗
層の表面抵抗はアルミニウム蒸ＭＰＥＴフィルムにつけ
たままの状態で４端子法での測定値が１．２０であった
。この抵抗層の反対側のＰＥ下面にインク層を設けた。

インク層はポリビニルブチラール（エスレック８Ｘ−１
積水化学）の５％溶液（トルエン／メチルエチルケトン
５０１５０１合溶媒）８０重足部に昇華性染料（カヤセ
ットレッド８日本生薬）４部を加え、ボールミル中で２
４時間分散して調整した。インク層塗布液を乾燥後の厚
さが５μｍになるようにワイヤバーを用いて塗布、１２
０°Ｃで５分間乾燥させてインク層を形成した。以上の
ようにして、通電転写型記録媒体１を得た。

比較例 １、ポリカーボネート樹脂　　　　１０重足部２、ジク
ロルメタン　　　　　　　９０重旧都を腺拌溶解し、こ
の全皐に ３、導電性カーボンブラック　　４．３ｍ１部を加え、
ボールミル中で２４時間分散、混錬して抵抗層塗布溶液
を得た。これを実施例１と同じアルミニ「クム蒸着ＰＥ
Ｔフィルムのアルミニウム蒸着面に乾燥後の厚さが３μ
ｍになるように塗布し、８０’Ｃで２分間乾燥した。

乾燥後の抵抗層の表面抵抗は実施例１と同様の方法で測
定した結果０．８Ωであった。この抵抗層の反対側に実
施例１と同じインク層を設け、通電転写型記録媒体２を
得た。

［記録結果］ 記録装置は直径５０μｍのタングステン電極を１００μ
ｍピッチで５０本１列に並べ、電極列から５ｍｍ離れた
位置に１ｃｆＡの帰路電極を記録電極列をはさんで並列
に２列並べた構造をしているものを用いた。記録電極の
押しつけ圧は実効値で５ｋ（］／ｃｍに調整した。

熱転写紙としてスーパーカレンダー処理した９０ｇ／Ｔ
ｄの上質紙に １、ポリエステル樹脂エマルジョン 固型分として　　　　５重量部 ２、アナターゼ型酸化チタン 固型分として　　　　３重四部 ３、ポリビニルアルコール 固型分として　　　　２重量部 からなる厚さ１０μｍの受容層を設けたものを用いた。

記録濃度：マイクロフォトメーターにてグリーンフィル
ターを用いて測定抵抗槽損Ｉ！２：目視にて測定 パルス長さ：　２．５ｍ５ｅｃ ［効　　果］ 以上説明したように本発明の抵抗層材料を用いた通電転
写型記録媒体は、くりかえし使用にも耐え、また、大エ
ネルギーを印加しても熱時破壊がおきない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の通電転写型記録媒体の一具体例の構成
の説明図。 第２図は本発明の通電転写型記録媒体の他の具体例の構
成の説明図。 第３図は従来の通電転写型記録媒体の具体例の構成の説
明図。 第４図は従来の通電転写型記録媒体の他の具体例の構成
の説明図で必る。 １・・・・・・記録電極　　　２・・・・・・帰路電極
３・・・・・・耐熱性支持体 ４・・・・・・発熱抵抗層（導電性層）５・・・・・・
インク層　　　６・・・・・・金属層１・・・・・・剥
離層　　　　８・・・・・・導電性支持体９・・・・・
・色材層

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 耐熱性支持体の片面に通電より発熱する抵抗層を設け、
   その反対の面に熱転写性のインク層を設けた通電転写型
   記録媒体において、該抵抗層が芳香族ポリアミド樹脂中
   に導電性カーボンブラックを抵抗層全体の１０〜４０重
   量％分散させた材料よりなることを特徴とする通電転写
   型記録媒体。