JPS6350950A - テ−プレコ−ダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、ヘリカルスキャン方式のテープレコーダで
あって、通常再生モードから高速再生モードに切換えた
場合、回転ヘッドとテープとの相対速度を一定にして、
テープ上の記録信号を正確に読み取ることができるよう
になしたテープレコーダに関するものである。

［従来の技術］ 従来、ヘリカルスキャン方式のテープレコーダにおいて
高速再生モードにした場合、専用の固定ヘッドを使用し
て、この固定ヘッドからの検出信号によりテープ走行速
度を一定に制御し、そのときのテープ走行速度およびテ
ープ走行方向に対応して、回転ヘッドが取付けられたド
ラムの回転速度を変化させ、回転ヘッドとテープとの相
対速度を一定にするようになしていた。

［発明が解決しようとする問題点］ 上述したような従来のヘリカルスキャン方式のテープレ
コーダでは、上述のように高速再生専用の固定ヘッドを
組込んでいたので、テープ走行系の構成が複雑になり、
装置の小型、軽量化ならびにコスト面で不利であった。

この発明は、上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、専用の固定ヘッドを使用せずに、回転ヘッ
ドの再生信号により、高速再生時の回転ヘッドとテープ
との相対速度を一定にすることができ、かつ、高速再生
時におけるテープ上の記録信号の読み取りを非常に正確
にして、頭出しなど高速検索の精度を上げることができ
るテープレコーダを提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ この発明によるヘリカルスキャン方式のテープレコーダ
は、回転ヘッドの再生信号中の任意の周波数をもつ特定
の信号成分を抽出し、その周波数が一定になるようにド
ラムの回転速度を制御すると同時に、その速度制御され
るドラムの回転速度を監視して、リールの回転速度制御
により、テープの走行速度を設定範囲内に維持するよう
になしたことを特徴とする。

［作用］ この発明においては、特定の周波数成分を回転ヘッドの
再生信号から抽出しているので、専用の固定ヘッドを用
いることなく、回転ヘッドとテープとの相対速度の一定
化がはかられ、テープ走行系の構成が簡略化されるとと
もに、テープの走行速度が設定範囲内に制御されるので
、高速再生の進行に伴なう巻き径の変化でテープの走行
速度が変動しても、その変動幅は小さく、常に正確な高
速再生が可能である。

［実施例］ この発明の詳細な説明するに先立って、まずこの発明の
原理について述べる。

ヘリカルスキャン方式のテープレコーダには、固定ヘッ
ドを使用せずに、テープに記録される信号により、テー
プ上のトラン゛りを追跡するための信号、すなわちトラ
ッキング誤差信号を形成し、それによってトラッキング
を行わせるＡｕｔｏｍａｔｉｃＴｒａｃｋ　Ｆｉｎｄｉ
ｎｇ　（以下、ＡＴＦと記す）方式を採用しているもの
がある。

その−例として、オーディオ信号を記録再生する回転ヘ
ッド型ディジタルオーディオテープレコーダ（以下、Ｒ
−ＤＡＴと記す）があり、そのトラックパターンは第２
図に示すようになっている。第２図の斜線部分（斜線の
角度の違いは記録アジマスの違いを示す）にＡＴＦを行
わせるための信号が記録されており、その記録パターン
の詳細は、第３図のようになっている。

第３図に示すように、ＡＴＦ信号記録エリアにはｆｌか
らｆ４まで、４種類の周波数の信号が記録されている。

なお、この発明はＡＴＦ方式を要旨とするものではなく
、また、これらの信号により、どのようにトラッキング
を行なわせるかについてはよく知られているので、詳細
な動作の説明は省略する。

さて、このＲ−ＤＡＴを通常再生すると、回転ヘッドと
テープの相対速度は所定値なので、ＡＴＦ信号ｆ１から
ｆ４は所定の周波数となるが、テープの走行速度が変化
すると、回転ヘッドとテープの相対速度がずれてくるの
で、その結果ＡＴＦ信号ｆ１からｆ４までの周波数も変
化する。

この発明は上記のことに注目して、ＡＴＦ信号の周波数
を検出し、回転ヘッドとテープの相対速度ずれに対し、
テープの走行速度は任意なものとしてドラムの回転速度
を制御することにより、そのずれを補正しようとするも
のであり、かつ、相対速度を一定にさせるためにドラム
の回転速度ならびにテープの走行速度を変化させていく
に従い、第５図に示すような信号読み取り可能領域が狭
くなり、信号が正確に読みとれなくなるが、それよりも
前にドラムの回転速度に応じてテープの走行速度を制御
することにより、信号の読み取りミスをなくそうとする
ものである。

以下、この発明の一実施例を図面にもとづいて説明する
。第１図は、実施例の回路構成°を示すもので、テープ
（１）に記録された信号は、回転ヘッド（２）により再
生され、ヘッドアンプ（３）で増幅される。ヘッドアン
プ（３）の出力信号は、ｆ１周波数信号（特定の信号成
分の一例）のみを通過させる周波数弁別器（ローパスフ
ィルタまたはバンドパスフィルタ）（４）と、第２の波
形整形回路（５ｂ）に入力される。上記周波数弁別器（
４）を通過した信号は、第１の波形整形回路（５ａ）に
入力され、ここでＴＴＬレベルの信号に変換されて、次
段のｆ１周波数カウンタ（８）へと伝えられ、ここで、
ｆ１信号周波数より十分高い周波数のクロック信号（２
０）により、ｆ１信号周波数が計数される。

一方、第２の波形整形回路（５ｂ）でＴＴＬレベルに変
換された信号は、ｆ２周波数検出回路（８）とｆ３周波
数検出回路（８）に入力され、ここでｆ２信号およびｆ
３信号の検出が行なわれる。第３図の記録パターンで示
すように、ｆ２信号またはｆ３信号の隣りには必ずｆ１
信号が記録されているので、ｆ２またはｆ３信号を検出
する時点で、ｆｌ信号周波数はすでに計数されている。

そのため、ｆ２周波数検出回路（８）またはｆ３周波数
検出回路（８）の出力信号により、ＯＲゲー）　（１０
）を介して、ｆ１周波数カウンタ（８）の計数値がディ
ジタルコンパレータ（７）にラッチされる。このとき、
ｆ１信号は逆アジマスヘッドで再生されることになるが
、その周波数は十分低く、アジマス効果の影響をあまり
受けず、問題とならない。

上記回転ヘッド（２）が取り付けられたドラムの回転速
度を制御する速度制御サーボループは、ドラムモータ（
１４）と、このドラムモータ（１４）より発生するドラ
ム回転パルス（以下、ドラムＦＧパルスと記す）を増幅
するプリアンプ（１５）と、このプリアンプ（１５）の
出力信号をＴＴＬレベルの信号に変換する第３の波形整
形回路（５Ｃ）と、ドラムＦＧパルスの周期を電圧に変
換するＦ−Ｖ変換回路（１６）と、ディジタル加算器（
１１）と、ローパスフィルタ（１２）および、第１のモ
ータドライブアンプ（以下、ＭＤＡと記す）　（１３ａ
）で構成されている。この速度制御サーボループの動作
については、よく知られているので説明は省略する。

上記ディジタルコンパレータ（７）では、あらかじめ設
定された基準値（ｆｌ信号周波数）　（２１）と、ラッ
チされた計数値とが大小比較され、その差に応じてドラ
ムの回転数を補正するデータ（２２）が速度制御サーボ
ループの一構成要素であるディジタル加算器（１１）へ
と伝えられる。

ディジタル加算器（１１）には、回転速度補正データ（
２２）と共に、上記Ｆ−Ｖ変換回路（１６）から出力さ
れる回転速度偏差データ（２３）も入力され、これらが
加算されて、次段のローパスフィルタ（１２）へＰＷＭ
出力される。ローパスフィルタ（１２）は、ＰＷＭ信号
（２４）を平滑し、アナログ信号（２５）に変換するも
のであって、この信号（２５）により、第１のＭ　Ｄ　
Ａ　（１３ａ）を介し、ドラムモータ（１４）を駆動す
る。

以上のような動作で、回転ヘッド（２）で再生されるｆ
ｌ信号周波数が常に所定の周波数になるように、ドラム
の回転速度が制御され、回転ヘッドとテープの相対速度
の一定化が図られている。

このように、任意のテープ走行速度に対しては、回転ヘ
ッドとテープの相対速度が一定になるように、ドラムの
回転速度を制御しているが、テープ（１）上に記録され
ている信号を正確に読み取るためには、テープの走行速
度にも制限を加えなければならない。

高速再生は通常テープに記録されたＰＣＭ音楽信号の曲
頭を検索する目的で行われ、曲頭を示す情報や時間情報
等検索に必要な情報は、第２図に示すトラックフォーマ
ットの５ＵＢＩと５ＵＢ２のサブコード記録領域に記録
されている。

このサブコード記録領域に記録される信号のブロックフ
ォーマットは、第４図のようになっており、サブコード
情報部分（２７）に曲頭を示す情報等が、まａデータ部
分（２８）に時間情報等が記録されている。ブロックの
はじめには、同期信号（２Ｂ）が付加されており、この
同期信号（２６）を検出してはじめて、他の部分の情報
を読み取ることができる。

第５図に示すように、信号読み取り可能領域は、テープ
をトレースしている回転ヘッドのアジマス角と同アジマ
スで記録されているトラックを通過する期間のみであり
、相対速度が一定時においては、テープの走行速度に対
する読み取り可能なブロック長の関係は、第６図に示す
ようになっている。

サブコード信号を正確に読み取るには、１つのサブコー
ドブロックの同期信号（２８）を検出し、そのブロック
に記録されている情報を読まなければならないので、読
み取り可能ブロック長は、少なくとも２ブロツクは必要
となる。

第６図によると、読み取り可能ブロック長が２ブロツク
となるときのテープの走行速度は、通常走行時の２００
倍速程度でありテープ走行速度をこれ以下に制限しなけ
ればならない。同期信号（２Ｂ）を検出して、そのあと
に続くサブコード情報部分（２７）みを読みとる場合に
は、ｌブロックすべてを読み取る必要はないので、読み
取り可能ブロック長は１ブロツクあれば十分であり、そ
の時のテープ走行速度は、第６図によれば、３８０倍速
程度で制限される。

回転ヘッドとテープの相対速度を一定にするためには、
テープの走行速度に対し、ドラムの回転数（回転速度）
を第７図に示すような関係に保たなければならない。し
たがって、相対速度が一定に保たれていれば、ドラムの
回転数を検出することにより、テープ走行速度を算出す
ることができ、テープの走行速度制御が行なえる。

この発明の実施例は、以上のことを具体化したもので、
第１図において、ドラムモータ（１４）より発生するド
ラムＦＧパルスをプリアンプ（１５）で増幅し、この増
幅された信号を第３の波形整形回路（５ｃ）で、ＴＴＬ
レベルの信号に変換し、Ｆ−Ｖ変換回路（１６）に入力
される一方、ドラムＦＧ周波数カウンタ（１７）へも入
力される。

ドラムＦＧ周波数カウンタ（１７）では、ドラムＦＧパ
ルスの周波数を計数し、すなわち、ドラムの回転数を検
出し、その結果を次段のリールモータ制御回路（１８）
へと出力する。リールモータ制御回路（１８）では、シ
ステムが通常再生モードから、高速再生モードへ移行す
ると、テープ走行速度を早める信号を出力し、同時にド
ラムの回転数を監視して、回転数が所定値、すなわち、
フォワード方向の高速再生時においてはほぼ３０００　
ｒｐｍ　、リバース方向の高速再生時においては、第７
図で示すように、テープ走行速度を通常走行時の２００
倍速とした場合、はぼ１０００　ｒｐｍを越えないよう
に、第２　Ｍ　Ｄ　Ａ　（１３ｂ）を介して、リールモ
ータ（１８）を駆動し、テープの走行速度を制御してい
る。

高速再生モードへ移行してからのテープ走行速度とドラ
ムの回転数の変化を第８図に示す。この第８図は、テー
プ走行速度の制御を通常走行速度の２００倍速に設定し
たものを示している。

上記実施例では、ドラムの回転数により、テープ走行速
度の制限を加えるようにしたが、再生信号より読み取れ
るブロック数を検出することによっても、テープ走行速
度を制限することができるのは、第６図に示した関係よ
り明らかである。

［発明の効果１ 以上のように、この発明によれば、専用の固定ヘッドを
使用することなしに、回転ヘッドとテープとの相対速度
を一定化することができるので、テープ走行系の構成を
簡略化し、装置全体の小型、軽量化ならびにコストダウ
ンを図ることができる。

しかも、高速再生時で、特にリールの巻き径の変化にか
かわらず、テープ上に記録された信号を正確に読み取れ
る範囲内にテープ走行速度を制御することができるので
、高速再生モードの主な目的である曲頭検索、つまり頭
出しの見逃しを防止し、検索精度を上げることができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明によるテープレコーダの一実施例の回
路構成を示すブロック図、第２図はＲ−ＤＡＴのトラッ
クパターンを示す図、第３図はＡＴＦ信号の記録パター
ンの詳細図、第４図はサブコード部のブロックフォーマ
ット、第５図は回転ヘッドがトラックを横切った場合の
再生信号エンベロープ波形を示す図、第６図はテープ走
行速度に対する読み取り可能ブロック長の関係を示す図
、第７図はテープ走行速度とドラム回転数との相関関係
図、第８図は高速再生モード時のテープ走行速度および
ドラム回転数の変化を示す図である。 （２）・・・回転ヘッド、（４）・・・周波数弁別器、
（５ａ）〜（５ｃ）・・・波形整形回路、（６）、　（
７）・・・周波数カウンタ、（７）・・・ディジタルコ
ンパレータ、（８）、（８）・・・周波数検出回路、（
１１）・・・ディジタル加算器、（１６）・・・Ｆ−Ｖ
変換回路、（１８）・・・リールモータ制御回路。 なお、図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ヘリカルスキャン方式のテープレコーダであつて
   、回転ヘッドで再生した信号に含まれる特定の信号成分
   を抽出する手段と、上記抽出した特定の信号成分の周波
   数を計数する手段と、その計数値と基準値とを比較して
   その差に応じた補正データを出力するディジタルコンパ
   レータとを備え、上記ディジタルコンパレータの出力に
   もとづいて上記回転ヘッドが取付けられたドラムの回転
   速度を制御するとともに、上記ドラムの回転速度を検出
   する手段を備え、このドラム回転速度検出手段の出力信
   号にもとづいて、テープ走行速度が設定範囲内に維持さ
   れるようにリールの回転速度を制御することを特徴とす
   るテープレコーダ。