JPS6350679Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、商品の陳列棚，壁面等に取付けて商
品の広告表示をするのに都合のよい広告表示器に
関するもので、その目的とするところは厚紙，プ
ラスチツクシート等を素材にして展開状態で一体
成形し、所定の組立順序で組立てることによつて
立体的な表示器とすることが出来る広告表示器を
提供することにある。

図面は本考案に係る広告表示器の一実施例を示
したもので、以下この実施例に基づき本考案を説
明すると、第１図は厚紙を素材にして形成した本
考案広告表示器の展開状態の正面図で、１は表示
板主体、２，３はこの表示板主体の両側縁部から
折曲げ線４，５を介して一体に連設した折返し
片、６，７はこれら左右の折返し片の各自由端縁
８，９から更に延設した帯状の固定片であり、図
示される様にこれら各片は表示板主体１を中央に
左右方向に一連に連設され一体物となつている。

表示板主体１は表面に広告文字，図柄等を印刷
表示するもので、この実施例では横長の長方形状
に形成してあり、折返し片２，３は並行する両側
縁部から延設される。

この左右の折返し片２，３は上記表示板主体の
横巾より狭い長方形状の片に形成してあり、その
長さの途中には上縁と下縁から食い違い状に二条
の切込み１０，１１を高さの略中央部まで設け、
この切込みの端部相互を結ぶように折返し線１２
を設けてある。

上記折返し線１２は折返し片２，３の各自由端
縁８，９から延設する固定片６，７を反転させ、
後述する様に表示器に組立たとき再びこの固定片
の表面が前面を向くようにするためのもので、こ
こでは折返し線を片の中央部に設けることによつ
て固定片の位置を変えずに反転できるようにして
ある。

１３，１４は前記折曲げ線４，５に沿つて開設
した挿通孔であり、１５は一方の折返し片３上に
上記挿通孔１４に並行状に開設した挿通孔で、こ
れら各挿通孔は固定片６，７を通せる幅に形成し
てある。

本考案表示器は上述した如く構成されるもの
で、その成形は第１図に示される様に展開した状
態で成形し、表示板主体１の表面と固定片６，７
の表面には広告の文字或は図柄を印刷表示する。
この場合、表示板主体１の表面には文字，図柄を
正常姿勢で表示するが、左右の固定片表面に表わ
す文字，図柄は反転姿勢に表現し、折返し線１２
で折返し片２，３の各自由端部側を反転させたと
き正常姿勢に戻されるようにする。

次に、上記形成された表示器の使用の実際を説
明すると、先ず第１図に示した様に展開状態で成
形した表示器を第２図に示した如く左右の折返し
片２，３を長さの途中において折返し線１２でそ
れぞれ反転させ、各固定６，７を裏向きにする。
次に第３図に示した様に右方の折返し片３を折曲
げ線５に沿つて表示板主体１の背後に折返し、そ
の自由端縁の固定片７を挿通孔１３に通して表示
板主体の反対側縁部から突き出すようにし、その
後他方の折返し片２を折曲げ線４に沿つて同様に
折曲げて上記折返し片３の背後に重ね合せると共
に、この片の固定片６を最初に挿通孔１５に通
し、次に折曲げ線５に沿つた挿通孔１４に通して
表示板主体１の反対側の側縁部から突き出させる
のである。

第４，５図は両固定片６，７をそれぞれの挿通
孔に通して本考案表示器の組立を完成した状態を
示したもので、この状態における表示器は偏平な
状態にあり、且つ各固定片６，７はその一部が露
出する状態にあるが、両固定片６，７を第４図矢
符方向に引き出すと、その全体が露出すると共
に、この引き出しに伴つて偏平な表示板主体１は
前方に突き出す如く彎曲して立体的となる。

第６図はこの様に立体化した表示器を陳列棚１
６の前面に上記引出した固定片６，７を接着剤等
を使つて固着し掲示した使用状態を示したもので
ある。

以上説明の様に本考案の広告表示器は厚紙等を
切抜くことによつて成形することができ、不使用
時には偏平な状態に畳んでおける反面、使用に際
しては左右の固定片を引出せば、その表面が露出
すると同時に、自動的に偏平な表示板主体が彎曲
して前面に突き出し主体化するため視覚に入り易
い存在となり広告機能を充分発揮するものとな
る。

また、本考案表示器は厚紙等を切抜いて成形す
ることができ、更に表面に露出する部分には片面
の印刷で広告文字，図柄が表わされるので極めて
廉価に製造できる利点があり、使い捨ての広告表
示器として簡易に使用できる効果がある。

尚、前記実施例において両折返し片２，３の各
自由端縁８，９は固定片６，７を引き出すときの
制限ストツパーとして作用しており、これによつ
て引出し長さと、表示板主体１の彎曲が一定にな
るようにしてあるが、商品の陳列状況に応じて固
定片の引出しを加減し表示板主体の彎曲率を任意
変化を付けてもよいこと勿論である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る広告表示器の一実施例を
示す展開状態の正面図、第２図は折返し片を折返
し線に沿つて反転させた状態の正面図、第３図は
一方の折返し片を表示板主体の背後に折曲げてそ
の固定片を挿通孔に通した状態の背面図、第４図
は組立完成状態の背面図、第５図は上図の平面
図、第６図は使用状態を示す斜視図である。 １は表示板主体、２，３は折返し片、４，５は
表示板主体の両側縁部に沿つて設けた折曲げ線、
６，７は固定片、８，９は折返し片の自由端縁、
１２は折返し線、１３，１４，１５は挿通孔であ
る。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表示板主体１の左右の側縁部から折曲げ線４，
   ５を介して該表示板主体１の横巾より狭い一対の
   折返し片２，３を延設し、更に該両折返し片２，
   ３の各自由端から帯状の固定片６，７を各延設せ
   しめる一方、上記両折返し片２，３は長さの途中
   に横方向の折返し線１２を設け、更にこの折返し
   線の両端に向けて上下両縁から食い違い状に二条
   の切込み１０，１１を設けて各自由端縁側を反転
   可能とすると共に、前記表示板主体の両側縁部と
   一方の折返し片３にはそれぞれ挿通孔１３，１
   ４，１５を形成し、上記両折返し片３，４を各折
   曲げ線４，５を基線に表示板主体１の背後に折曲
   げると共に、これら両片を前記折返し線１２を基
   線にしてその自由端縁側を反転させ前記各固定片
   ６，７を裏返しにし、このうち一方の固定片７を
   表示板主体１の一方の側縁部に設けた挿通孔１３
   に、また他方の固定片６を他方の折曲げ片３に設
   けた挿通孔１５に通し、更にこの折曲げ片３が接
   続する側縁部に設けた挿通孔１４に通して両固定
   片６，７を表示板主体１のそれぞれ反対側の側縁
   部から相反する方向に引き出し、この引き出しに
   よつて前記表示板主体１を前面側に弯曲隆起させ
   られるようにしたことを特徴とする広告表示器。