JPS6350380A - コンクリ−トの保護方法 - Google Patents

コンクリ−トの保護方法

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JPS6350380A
JPS6350380A JP19388886A JP19388886A JPS6350380A JP S6350380 A JPS6350380 A JP S6350380A JP 19388886 A JP19388886 A JP 19388886A JP 19388886 A JP19388886 A JP 19388886A JP S6350380 A JPS6350380 A JP S6350380A
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acrylic
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竹本 孝夫
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)発明の目的 「産業上の利用分野」 本発明は建築物や構造物に広く用いられているコンクリ
ートの保護方法に関するものであって、特に最近問題視
されているアルカリ骨材反応によるコンクリートの劣化
、さらにそれに起因するとされているコンクリートの異
常亀裂を防止するコンクリートの保護方法に関するもの
であって、アルカリ骨材反応の恐れのあるコンクリート
や既にアルカリ骨材反応が進行しているコンクリートの
保護に特に有効なものであり、土木建築業界で広く利用
し得るものである。
「従来の技術」 建築物や構造物にはコンクリートが大量に使用されてお
り、そのコンクリートに骨材は不可欠なものであるが、
近年良質なコンクリート用骨材資源の枯渇により、コン
クリート用骨材として砕石や海砂が頻繁に使用されるよ
うになってきている。
しかしながらある種の砕石にはセメントに含まれるアル
カリや海砂の使用により持ち込まれたアルカリと水の存
在下に化学反応、いわゆるアルカリ骨材反応と呼ばれる
膨張反応を起こし、コンクリートに異常な亀裂を発生さ
せるものがある。
アルカリ骨材反応としては、アルカリシリカ反応、アル
カリシリケート反応、アルカリ炭酸塩反応の3種のタイ
プが知られており、このうち現在コンクリートにおいて
問題となっているのは主にアルカリシリカ反応と呼ばれ
るものである。
アルカリシリカ反応を発生させる可能性のある鉱物とし
て、ASTM  C33ではたん白石、玉すい、りん珪
石、クリストバライトやある種の火山岩、沸石、千枚岩
等をあげている。
アルカリシリカ反応とは前記した鉱物を含有した骨材が
す) IJクム、カリウム等の一価のアルカリ金属と反
応して硅酸アルカリを生成し、これが吸収膨張する現象
として知られている。
又アルカリシリケート反応やアルカリ炭酸塩反応も反応
の形態は異るが、いずれも、反応性骨材、アルカリ、水
の作用による膨張反応である。
アルカリ骨材反応を防止するためにコンクリート中のア
ルカリ分を減少させることや、非反応性の骨材を使用す
ることが提案されているが、それだけでは防止対策とし
て充分ではない。その理由を以下に列記する。
る構造物に対する対策ではない。
■ 反応性、非反応性の判定圧用いられている、モルタ
ルバーによる方法やその他の化学的方法が、コンクリー
ト中での骨材の挙動を正確に把握できる方法になってい
ない。
■ 現在の骨材事情では砕石や海砂の使用は不可避であ
ること、セメント中の一価アルカリを減少させることは
、技術的、経済的に限界があること、海岸地帯では外部
からの塩分の浸入がありうること等の理由により、コン
クリート中のアルカリ量を問題にならない程度まで低下
させることは殆んど不可能である。
従って、コンクリートにおけるアルカリ骨材反応を防止
してコンクリートを保護する方法、特に既に打設したコ
ンクリートを保護する適切な方法が現在強く求められて
いる。
その方法の一つとして各種の塗装材をコンクリートに塗
布してコンクリート中への水σフ浸入を防止して、アル
カリ骨材反応の進行を抑制する方法が検討されているが
、良好な塗装材はまだ見い出されていないのが現状であ
る。
すなわち、塗装材料としてエポキシ樹脂やポリエステル
等の熱硬化性樹脂を用いた場合は、剛直で可撓性がない
ため構造体のわずかな動きに対しても追従性できず、割
れや剥離が発生し易く、ウレタンやブタジェン、クロロ
プレン等の合成ゴムは弾力性はあるが耐候性に乏しいた
めいずれも短期に劣化を起し、防水機能が低下するとい
う問題点を有している。また前記した塗装材料は水蒸気
透過性が低いため、塗装前にコンクリートに内在した水
や、ひびや、塗り残し等の防水欠陥部より浸入した水が
封じ込められ、アルカリ骨材反応を助長するという問題
点も有している。
すなわち、上記の様な不透湿性の塗膜でコンクリートの
表面を被覆する場合、コンクリートで作られた土木、建
築構造物の表面をそれらの被膜ですべて覆うことは事実
上不可能に近く、地中からの浸入や結露等によって一定
の水の浸入は避けられず、水分はコンクリート内部に蓄
積することが多(、この様な場合、不透湿性の塗膜はコ
ンクリートに害を与えることはあっても、何ら効果的な
役割りをはださない。
一方、合成樹脂を有機溶剤に溶解したタイプの、いわゆ
るラッカー型塗料には薄塗り状態で一定の水蒸気透過性
を有するものもあるが、その様な薄塗りでは、防水性能
が不充分であると同時に、コンクリートの亀裂に対する
追従性能も劣るという問題点を有している。
これに対して、アクリル樹脂エマルジョン、エチレン酢
ビエマルジョン、酢酸ビニルエマルジ1ン等等の合成樹
脂エマルシコン被膜は透湿性を保有しているが、吸水性
があるため長時間水と接触すると、水の浸入を許すとい
う問題点を有している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者等は上記問題点を解消し、コンクリート中への
水の浸入を防止し、かつ内部に滞留した水は速やかに放
出し、アルカリ骨材反応によるコンクリートの膨張破壊
を防止しかつ最期に渡り良好にその機能を維持する塗装
材を求めるべ(種々検討して本発明を完成したものであ
り、本発明は優れたコンクリートの保護方法を求めてな
されたものである。
(ロ)発明の構成 「問題点を解決するための手段」 本発明は、コンクリートの保護方法、特にコンクリート
で発生するアルカリ骨材反応を効率よく防止する方法に
関するものであって、アルコキシシラン化合物をコンク
リートの表面に塗布後さらにガラス転移温度10℃以下
のアクリル樹脂の水性分散体を塗布することを特徴とす
るコンクリートの保護方法に関するものである。
Oアルコキシシラン化合物 本発明におけるアルコキシシラン化合物とは一般的に下
記示性式で示される化合物である。
R4−o−8i(OR1)n 本発明にとり好ましいアルコキシシラン化合物としては
R′ が1〜4個の炭素原子を有するアルキル基又はオ
キシアルキル基であり、Rが任意のアルキル基、アルキ
レン基a基、アリール基、シクロアルキル基でnが2〜
3の整数であるものである。
本発明にとりさらに好ましいアルコキシシラン化合物と
してはR′が1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、
特にはメチル基又はエチル基のものであり、Rが1〜1
7個の炭素原子を有するアルキル基又はアルキレン基、
特に好ましくは3〜12個の炭素原子を有するアルキル
基のものであり、侶”h 5のものである。
R′において炭素原子の多いものは反応性が低下するよ
うKなるので避けるのが好ましくHにおいて炭素原子の
多いものは同じくシランの反応性が低下するようになり
、少いものは撥水桂が低下するようになるのでやはり避
けるのが好ましい。
アルコキシシラン化合物の具体例としては下記の様なも
のが挙げられる。
メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン
、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラ
ン、プロピルトリメトキシシラン、プロピルトリエトキ
シシラン、ブチルトリメトキシシラン、ブチルトリエト
キシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、ヘキシルト
リエトキシシラン、ペンチルトリメトキシシラン、ペン
チルトリエトキシシラン、デシルトリメトキシシラン、
デシルトリエトキシシラン、ステアリルトリメトキシシ
ラン、ステアリルトリエトキシシラン、シクロヘキシル
トリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ジ
メチルジメトキシシラン。
これらのアルコキシシラン化合物の中で特に本発明にと
り好ましいものは、n−プロピルトリメトキシシラン、
1so−プロピルトリメトキシシラン、n−ブチルトリ
メトキシシラン、1so−ブチルトリメトキシシラン、
tcrt−ブチルトリメトキシシラン、n−ヘキシルト
リメトキシシラン、n−デシルトリメトキシシランであ
る。
これらのアルコキシシラン化合物は本発明において有機
浴剤に溶解させて溶液として使用するか、水に分散させ
た分散体として使用するのが好ましい。
有機溶剤としては、ミネラルスピリット、ナフサ、灯油
等の炭化水素系溶剤、メタノール、エタノール、イソプ
ロピルアルコール等のアルコール系溶剤、及びそれらと
水の混合溶剤、トルエン、キシレン等の芳香族系溶剤が
あげられる。
アルコキシシラン化合物の溶液又は分散体中における濃
度はコンクリートへの塗布量に応じて定められ一様では
ないが概ね1チ以上であることが好ましく、より好まし
くは5〜40チである。濃度が1チ未満の場合は防水機
能を付与することが困難である。又高濃度の場合は性能
上の問題点はないが、主に経済的な観点から40%以下
程度が好ましい範囲である。
Oアクリル樹脂 本発明に於けるアクリル樹脂とは、アクリル酸エステル
及びメタクリル酸エステルの一種以上を好ましくは20
〜1oos、より好ましくは40〜100%、特に好ま
しくは70〜100チ含む単量体又は単量体混合物を通
常の重合法により重合して得た重合体であり、一般的に
アクリル系樹脂と云われているものを総括的に含むもの
である。
上記アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの具
体例としては、アクリル酸及びメタクリル酸のメチル、
エチル、n−プロピル、is。
−プロピル、n−ブチル、1so−ブチル、 5ee−
ブチル、n−アミル、1so−アミル、n−ヘキシル、
n−へブチル、オキソヘプチル、n−オクチル、2−エ
チルヘキシル、n−ノニル、オキソノニル、n−デシル
、オキソデシル等のエステルがあげられる。
上記アクリル酸アルキルエステル以外にアクリル樹脂を
構成する単量体として用いられる単量体にはアクリル酸
エステル及びメタクリル酸エステルと共重合可能なビニ
ル系単量体があり、具体的にはアクリル酸又はメタクリ
ル酸、エチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリ
デンアクリロニトリル、スチレン、ブタジェン、アクリ
ルアマイド、メチロールアクリルアマイド、ビニルプロ
ピオン酸エステル、イタコン酸及びそのエステル、マレ
イン酸及びそのエステル、クロトン酸及びそのエステル
、@o@e*f@a@@@@@gNh@Oe9番e9&
Q)メ0リロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム
クロライド等があげられる。
本発明に於いて用いられるアクリル樹脂の構成単量体と
してのアクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルが
20チ未満では樹脂自体の耐候性が低下する恐れがある
又アクリル酸、メタクリル酸或はその他の単量体を共重
合させることにより、塗膜の強靭性を向上させ、塗膜の
ひび割れを生じ難くすることができる。
一方、アクリル酸、メタクリル酸或はその他の単量体の
配合蓋が余りにも多すぎると塗膜の柔軟性が低下し、構
造物の亀裂に対する追従性が低下し防水機能が低下する
傾向にあり、もちろん上記M候性にも問題を生ずる。
本発明で用いられるアクリル樹脂はそのガラス転移温度
(以下Tg点と称す。)が10℃以下のものであり、T
g点とは無定形ポリマーの各種性賀〔が急変する温度で
、この温度以下ではポリマーの無定形部分の分子セグメ
ントの運動が凍結されるような温度である。
本発明で用いられる樹脂のTg点を実際に測定するには
一例として種々の温度での熱膨張を測定してそれぞれの
温度に対して比容積をプロットし、得られた曲線で屈曲
している点の温度を求める一般的な方法が用いられる。
しかし、実際的には、個々の単独モノマーより成る樹脂
(つTg点の値が知られている場合、共重合樹脂のTg
点の値は次の計算式によって求める事ができる。
W、:成分1の1量分率。
W2:成分2の ・  。
Wn:成分nの重量分率。
Tg、:成分1単独ポリマーのガラス転移温度(0K)
Tg、:  #2               (’
K)Tgn:  # n              
 (’K)ここでw、+w、+・・・・・・十Wn=1
である。
知られている主な単独樹脂のTg点をあげるとく弧内は
全てTg点)、ポリメチルアクリレート(8℃)、ポリ
ブチルアクリレート(−54℃)、ポリ2−エチルへキ
シルアクリレート(−55℃)、ポリメチルメタクリレ
ート(105℃)ポリスチレン(100℃)ポリ酢酸ビ
ニル(60℃)ポリメタクリル酸く160℃)等である
次に共重合樹脂のTg点の計算例を示すと、ブチルアク
リレ−)701it部(以下部と略す)スチレン60部
の共重合樹脂のTg点は上式より求めると一23℃とな
る。
以上、Tg点の求め方について説明したが、本発明に於
けるアクリル樹脂のTg点は上記の式およびTg点(記
載のないものは丸善(掬発行の化学便覧等を参照)から
決められるものである。
本発明においてTg点が10℃以下の柔軟な樹脂を使用
する理由は、コンクリート構造物の振動、温度差による
膨張、収縮、及び下地亀裂に対する追従性を塗膜に与る
ためである。
もしTg点が10℃を越える硬い樹脂を用いると、構造
物の振動、膨張収縮、亀裂等により塗膜に亀裂が発生し
、防水性を失うこととなる。
Tg点が10℃以下のアクリル樹脂は前記した様なアク
リル酸エステル及びメタアクリル酸エステルを重合して
得られるものであるが1本発明に用いられるアクリル樹
脂としては炭素数が6ないし10、より好ましくは4な
いし9のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエステ
ルを重合して得られるものが好ましい。
炭素数6未満のものを用いたときは塗膜の耐水性、柔軟
性に問題が生じる恐れがあり炭素数10を越えるものを
用いるとぎは塗膜の強度に問題が生じる恐れがある。
本発明に於いてはアクリル樹脂を水性媒体中に分散させ
た水性分散体を用いるのであるが、水性分散体としては
、通常公知の乳化剤を用いる常法の乳化重合により前記
単量体を重合して得られるエマルジョンが好ましく、ま
た得られるエマルジョンの固形分濃度が30〜70条で
あるのが好ましい。もちろん、ソープレスエマルジョン
、ハイドロゾルエマルジョン等モ適用し得ろ。
本発明におけるアクリル樹脂の水性分散体に骨材、短繊
維、増粘剤、界面活性剤、粘度安定剤、消泡剤などを配
合したものも本発明において用いることも可能である。
用いられる前月としては、例えば、タルク、マイカ、酸
性白玉、ケイ藻土、カオリン、石英、珪砂、寒水砂、鉄
粉、フライアッシー、サテンホワイト、酸化チタン、フ
ェライト、リトポン、バライタ、木粉、ジルコニア、パ
ーライト、ひル石、シラスバルーン、カーボンブラック
、ベントナイト、炭酸カルシウム、ホワイトカーボンな
ど及び各種ポルトランドセメント、高炉セメント、アル
ミナセメントなどのセメント類である。
又、短繊維としては無機繊維状物、天然繊維又は合成繊
維を用いる事ができ、具体例としては、石綿、岩綿、グ
ラスウール、スラグウール、パルプ、ポリエチレン繊維
、ポリ塩化ビニル繊維、ビニロン繊維、ナイロン繊維、
アクリル繊維、ポリエステル繊維、木綿、麻などが用い
られる。増粘剤としては、メチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース等の変性セルロース、多g類、ポリ
エチレンオキサイド、ポリビニルアルコール、水溶性ポ
リアクリル酸塩類、ポリアクリルアミド、アルカリ増粘
型ポリアクリレートなどが用いられる。
界面活性剤は、骨材の分散性を良好ならしめろ為に用い
られるものであるが、かかる界面活性剤としては、例え
はポリオキシエチレンのアルキル、アルキルフェノール
などの上−チル類、ポリオキシチレンのソルビタン脂肪
酸などのエステル、オキシエチレンーオキシグロピレン
プロックボリマーなどがあげられる。
粘度安定剤としては、例えばリグニンスルホン酸、ポリ
アクリル酸、ポリメタクリル酸、トリポリリン酸などの
ソーダ、カリ、アンモニウム塩などが用いられる。
又、消泡剤としては、オクチルアルコール、カフリルア
ルコール、ラウリルアルコール、シクロヘキサノールな
どである。
O施工方法 ア労1゛;ピ2.y化合物、よ対象h 7’c 6 :
I :y jワード表面にへケ、ローラー、エアレスス
プレー等の常法の塗装方法により塗布される。
アx’Rンンラン化合物の塗布量は0.05〜2.0k
t/lriの範囲を1回もしくは数回に分けて塗り重ね
られる。好ましい塗布量の範囲は0.2〜1.0kt/
rrlである。塗布量が0.05 ky/ m未満の場
合は有効な防水機能が得に(く、2.0 kl/ ni
:を越ろ場合は、施工に長時間を費する上に、塗布量に
対応した程の効果の向上は得られに(い。
本発明はアルコキシシラン化合物の塗布に引き続き、好
ユしくは5時間以上の間隔をおいてアクリル樹脂の水性
分散体を塗り重ねる。塗装間隔としては好ましくは1日
以上とることである。塗装間隔が5時間未満の場合は、
アルコキシシラン及び又は溶剤がアクリル樹脂の成膜に
悪影響を与え耐候性を低下させる恐れがある。
アクリル樹脂の水性分散体の塗布方法としては、ハケ、
ローラー、スプレー塗り等の常法の方法が使用できる。
塗布量は樹脂量としてα2 ky / rrjから3.
0 k)/ff7L″の範囲が好ましく、より好ましく
は0.5〜2、0 kg / 771″である。塗布量
が0.2 ky / rr1未満の場合は、亀裂に対す
る追従性の低下や、塗装ムラのために防水欠陥が生じる
可能性が高い。塗布量が3.0 kg/ rrjを越る
場合は、乾燥成膜速度が低下することや、塗布量の増加
に対応したほどの、亀裂追従効果の向上は得られず好ま
しくない。
Oその他の使用材料 本発明方法に付は加えるに、本発明の効果を著しく低下
させない範囲において、各種本・丁料を複合して使用す
ることが可能であり、好ましい場合が多(・。
例えば、アルコキシシラン化合物とアクリル樹脂の間に
、接着仲介層をもうけることが可能である。接着仲介層
はアクリル樹脂の付着性向上に寄与するものであって、
用いられるものの一例として、塩素化ポリエチレン、塩
素化ポリプロピレン、塩化ビニリデン等の塩素系オレフ
ィン樹脂があげられる。
又、アクリル樹脂の表面に保護塗装することも可能であ
り、アクリル樹脂の耐候性向上や汚染防止に効果的であ
る。
保赴材の例として、溶剤系のアクリル塗料やアクリルウ
レタン塗料を泣く塗布する例、水性エマルジョン塗料を
塗布する例、ポリマーセメントモルタルを塗布する例が
あげられる。
「作 用」 本発明方法において用いられるアルコキシシラン化合物
は低分子化合物であるため、コンクリート組織深く浸透
し、その後コンクリート中のシラノール(〕5i−OH
)と化学的に結合して、コンクリートの親水的な性質を
疎水性に変化させる。又、コンクリート組織中の毛細管
は埋められないため、水蒸気透過性は阻害しない。
ガラス転移温度10℃以下のアクリル樹脂は、コンクリ
ート表面に水蒸気透過性を有する塗膜を形成して水の浸
入、特にアルコキシシラン化合物の欠点である、水圧の
かかる状態での水の浸入を防止する。
又耐候性に富むアクリル樹脂の特徴と、コンクリートの
動きに追従する柔軟な性質により、長期に渡り良好な効
果を持続する。このようにアルコキシシラン化合物とア
クリル樹脂は相互の特徴を阻害することなく欠点を補完
しあって、アルカリ骨材反応防止に好適な保護核覆層を
形成する作用を有する。
「実施例及び比較例」 実施例及び比較例により本発明の効果を具体的に説明す
る。
置部及び重量%であり、試験法及び使用した薬剤は以下
の通りである。
1)アルカリ骨材反応性コンクリート供試体の作製 10X10X4Daa鉄製型ワクに表−1に示す配合の
コンクリートを打設し、翌日脱型後14日間20℃で水
中養生した。
この供試体を20℃、60%RHで1日放置後、アルコ
キシシランを塗布し、更に1日間放置後アクリル樹脂の
水性分散体を塗布して、7日間20℃、60%RHの条
件で7日間放置乾燥した。
尚、塗布はいずれも・・ケを用いて実施した。
2)強制処理条件 前記試験体を以下に示す条件下で放置後、本発明の効果
を3)項に示す特性項目により判定した。
■ 屋外@露試験二名古屋市港区内で6ケ月自然放置し
た。
■ 塩水散水試験:40℃の雰囲気下で6%食塩水散水
5 Hr→散水停止8Hr→通風乾燥3Hrのサイクル
を1サイクルとして100サイクル試験を実施した。
5)特性項目 以下に示す特性により、本発明の効果を判定した。
■ 外観の変化二強制処理後の供試体の外観変化を目視
圧より判定した。
■ 膨 張 率二強制処理前後の供試体の寸法変化をコ
ンタクトゲージを使用して測定した。
■ 重量変化率二強制処理前後の供試体の重量変化率を
次式により求めた。
■ 付着力維持率:強制処理試験前後の塗布材の付着力
から、次式により付着力維持率を求めた。
実施例1 アルコキシシランの調整 した。
アクリル樹脂の水性分散体の製造 アクリル酸2ニチルヘキシル90部、メタクリル酸メチ
ル8部、アクリル酸2部、ドデシルベンゼンスルホン酸
ソーダ2部、過硫酸アンモ70.3部、水100部より
成る組成物を用い70℃の温度で5時間常法により重合
し、固型分濃度48チのアクリル側面含有エマルジョン
を製造した後アンモニアを加えてP H7,0に調整し
た。
得られたアクリル樹脂のTg点は一46℃であった。
上記エマルジョンに樹脂分100部あたり、炭酸カルシ
ウム50部を混合して、アクリル樹脂水性分散体とした
上記アルコキシシランとアクリル樹脂水性分散体を用い
て試験体を調整し、各種特性を測定しその試験結果を表
−4実施例表にまとめたがいずれも良好な性能を示した
すなわち、試験体はコンクリート本来の収縮傾向にあり
、重量も減少していることから、内部の水分を放出しな
がら乾燥状態に移行していることを示す。
実施例2〜7 表−2に示すアルコキシシランと表−3に示すアクリル
樹脂水性分散体を表に記載のこと以外は実施例1と同様
にして製造し、試験体を調整した。
これの各種特性評価試験を実施した結果を表−4に示す
がいずれも、外観に異常がなく、試験体の重量変化及び
長さ変化はそれぞれ減少傾向でありた。
比較例1〜7 表−5の比較例に示すごとく、実施例で得たアルコキシ
シラン及び実施例で得たアクリル樹脂水性分散体、又は
市販品を使用して、実施例1と同様に試験体を調整した
これの各種特性評価試験の結果を表−5の比較例に示す
がいずれも本発明方法により得られろものに比べ著しく
劣る結果であった。すなわち塩水散水試験において、す
べての試験体の外観に異常が発生する上に、大部分の試
験体にNI増加及び膨張傾向が認められた。
(ハ)効果 本発明方法をアルカリ骨材反応の恐れのあるコンクリー
ト及び既にアルカリ骨材反応が進行中のコンクリートに
適用することにより、アルカリ骨材反応の進行を大幅に
遅らせることが可能になる。この為、土木、建築コンク
リートのアルカリ骨材反応劣化による膨大な経済的損失
を低下せしめると同時に、コンクリート破壊により発生
する人的危害の危険を大幅に低下させることが可能とな
る。
付は加えるに、本発明方法はアルカリ骨材反応防止だけ
ではなく、他のコンクリート劣化の原因となる、塩害、
凍害、風化、中性化等に対しても好適な保護方法となる
ものであり、コンクリート構造物の耐久性向上に太き(
寄与するものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、アルコキシシラン化合物をコンクリートの表面に塗
    布後さらにガラス転移温度10℃以下のアクリル樹脂の
    水性分散体を塗布することを特徴とするコンクリートの
    保護方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH035348A (ja) * 1989-05-30 1991-01-11 Mitsui Petrochem Ind Ltd アルカリ骨材反応防止剤およびその用途
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KR101672714B1 (ko) * 2016-05-02 2016-11-07 주식회사 청호 자기 치유성, 내구성 및 강도가 향상된 초속경 시멘트 콘크리트 조성물 및 이를 이용한 도로포장 보수방법

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JPH0557232B2 (ja) 1993-08-23

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